JP2005304832A - 成分濃度測定装置およびグルコース濃度測定装置 - Google Patents

成分濃度測定装置およびグルコース濃度測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易な構成により生体内の成分濃度を正確に測定することができる成分濃度測定装置及びグルコース濃度測定装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 制御部5から断続的に与えられる高周波信号に基づいて、光源の出射光から特定波長の光を分光するAOTF4と、AOTF4から出力された光を参照光Rと生体Aに入射させるための測定光Sとに分岐させるビームスプリッタ72と、参照光Rの光路に介在し、第1の周波数よりも低い第2の周波数で参照光Rを断続的に通過させる光学チョッパ75と、生体内に入射されることにより透過又は拡散された信号光S´と光学チョッパを通過した参照光Rとを合波する半透明鏡81と、半透明鏡81を透過した光を検出する光検出器82とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、試料内部の成分を光を照射することにより分析する成分濃度測定装置に係り、特に、生体内のグルコース濃度を測定するグルコース濃度測定装置に関するものである。
従来、糖尿病患者のインシュリン投与量を決定する血糖値を検査するために、グルコース濃度の測定が行われている。グルコース濃度の測定は、一般に、指や腕から採取した血液を直接分析することにより行われている。患者の体内における血液中のグルコース濃度は、食事の前後や運動後などの測定条件によって変化するため、正確な血糖値を得るためには、頻繁なグルコース濃度測定が必要である。
しかしながら、採血した血液を直接分析する上記方法は、グルコース濃度の測定の度に注射針等を刺して採血しなければならず、患者にかかる負担が大きいという問題がある。
この問題を解決するために、指、腕、耳朶などの生体組織に対し、外部から近赤外光を照射して生体内で拡散させ、生体外に出射された光を検出する非侵襲的なグルコース濃度測定方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、複数本の光ファイバに導入された4波長の光を生体試料に照射させ、生体中を透過、拡散した光を検出器によって検出する。更に、検出した光を電気信号に変換し、各波長ごとの生体試料による減光度を計算することにより、生体内のグルコース濃度等を測定する技術が開示されている。
特開平10−216112号公報(段落[0010]〜[0012]、及び図1)
上記特許文献1では、光検出器の受光感度、生体へ照射する光の光強度、生体試料の減光度について、所定の条件が成立するように、4つの光源から発せられる各波長の光の強度を調整し、全ての波長において誤差を生ずることなく、減光度を計算している。
しかしながら、このような光源の微調整を実現するためには、各光源に対して光の強度を調整するための駆動装置と、その駆動装置を制御するための信号処理装置が必要となるため、装置が大型化するという問題があった。
また、各光源を駆動するための制御量の演算処理等も煩雑であるため、装置に負荷がかかるという問題もあった。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構成により試料内の成分濃度を正確に測定することができる成分濃度測定装置およびグルコース濃度測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、複数の波長を有する光を発生する光源と、高周波信号を第1の周波数で断続的に出力する制御手段と、該制御手段から出力された断続的な前記高周波信号に基づいて、前記光源の出射光から特定波長の光を分光する分光手段と、該分光手段から出力された光を参照光と試料に入射させるための測定光とに分岐させる光分岐手段と、前記参照光の光路に配置され、前記第1の周波数よりも低い第2の周波数で前記参照光を断続的に通過させる光変換手段と、前記試料内に入射されることにより透過又は拡散された前記測定光と前記光変換手段を通過した参照光とを合波する合波手段と、該合波手段から出力された光を検出する光検出手段と、該光検出手段によって検出された光に基づいて、前記試料内に含まれる成分の濃度を演算する演算手段とを備える成分濃度測定装置を提供する。
本発明の成分濃度測定装置によれば、光源から発せられた複数波長を有する光は、分光手段に入射される。分光手段は、制御手段から第1の周波数で断続的に供給される高周波信号に基づいて、特定波長の光を分光し、出力する。従って、分光手段からは、特定波長の光が第1の周波数で断続的に出射されることとなる。分光手段から出射された光は、分岐手段により参照光と試料に入射される測定光とに分岐される。分岐された一方の光である参照光は、光路上に配置された光変換手段により、第1の周波数よりも低い第2の周波数で断続的に出力され、合波手段へ導かれる。他方、測定光は、試料内に入射されることにより透過又は拡散されて、合波手段へ導かれる。合波手段では、光変換手段によって参照光が供給されている期間においては、参照光と測定光とが合波されて出力される。一方、光変化手段により、参照光が遮断されている期間においては、測定光のみが出力される。この結果、光検出手段へは、第2の周波数で、測定光と、測定光及び参照光の合波とが繰り返し導かれることとなる。光検出手段は、このような光を検出し、検出信号を出力する。そして、演算手段により、測定光のみのときの検出信号と、合波のときの検出信号とが比較されることにより、試料へ入射されることにより吸収された光強度(吸光度)が演算され、試料内に含まれる成分濃度の測定がなされる。
このように、本発明では、参照光と、試料を透過した測定光とを合波した後に、光検出手段へ導くので、光検出手段を1つ備えていれば足りる。よって、成分測定装置の構成を簡単にすることができる。
一方、演算手段によって試料内の成分濃度を測定する場合、参照光、測定光それぞれの光の情報が必要となる。そこで、この条件を充足させるために、本発明では、光変換手段を備えている。即ち、この光変換手段によって第2の周波数で参照光が断続的に出力されることにより、上述したように、測定光と、参照光と測定光との合波とが第2の周波数で繰り返し光検出手段へ導かれ、検出されることとなる。この結果、演算手段は、参照光、測定光、それぞれの検出結果を演算により取得することができるので、これらの結果から試料内の成分濃度を演算することが可能となる。
なお、上記発明において、前記第2の周波数が、前記第1の周波数を整数で除算した値に設定されていることが好ましい。
これにより、参照光の波形の立ち上がり及び立ち下りのタイミングにあわせて、参照光の遮断、通過を制御することが可能となり、効果的に成分濃度を測定することが可能となる。
また、上記発明において、前記光分岐手段と前記合波手段との間の参照光路に、減光手段が設けられていることが好ましい。
或いは、上記発明において、前記光分岐手段の分岐比率が、前記光検出手段に入射される前記測定光の光強度と前記参照光の光強度とを同程度とするように設定されていることが好ましい。
光検出手段に入射される測定光は、試料を通過させられることにより減衰している。従って、減光手段によって光検出手段に入射される参照光の光強度を減衰させる、或いは、予め光分岐手段の分岐比率を適切な値に設定することにより、参照光の光強度を測定光の光強度に合わせることが可能となる。
なお、上記減光手段としては、例えば、ND(Neutral
Density)フィルタ等が挙げられる。また、光分岐手段としては、例えば、半透明鏡が挙げられ、より具体的にはビームスプリッタ等が挙げられる。
また、本発明は、複数の波長を有する光を発生する光源と、高周波信号を発生する高周波発生手段と、該高周波信号に基づいて、前記光源の出射光から特定波長の光を分光する分光手段と、該分光手段から出力された光を第1の周波数で断続的に通過させる第1の光変換手段と、該第1の光変換手段から出力された光を参照光と試料に入射させるための測定光とに分岐させる光分岐手段と、前記参照光の光路に配置され、前記第1の周波数以外の第2の周波数で前記参照光を断続的に通過させる第2の光変換手段と、前記試料内に入射されることにより透過又は拡散された前記測定光と前記第2の光変換手段を通過した前記参照光とを合波する合波手段と、該合波手段から出力された光を検出する光検出手段と、該光検出手段によって検出された光に基づいて、前記試料内に含まれる成分の濃度を演算する演算手段とを備える成分濃度測定装置を提供する。
本発明の成分濃度測定装置によれば、光源から発せられた複数波長を有する光は、分光手段に入射され、特定波長の光が分光されて、出射される。分光手段から出射された光は、第1の光変換手段により、第1の周波数で通過/遮断される。この結果、第1の周波数で断続的に特定波長の光が光分岐手段へ導かれ、光分岐手段により、参照光と、試料に入射される測定光とに分岐される。分岐された一方の光である参照光は、光路上に配置された第2の光変換手段により、第1の周波数よりも低い第2の周波数で断続的に出力され、合波手段へ導かれる。
他方、測定光は、試料内に入射されることにより透過又は拡散されて、合波手段へ導かれる。合波手段では、第2の光変換手段によって参照光が供給されている期間においては、参照光と測定光とが合波されて出力される。一方、第2の光変換手段により、参照光が遮断されている期間においては、測定光のみが出力される。この結果、光検出手段へは、第2の周波数で、測定光と、測定光及び参照光の合波とが繰り返し導かれることとなる。光検出手段は、このような光を検出し、検出信号を出力する。そして、演算手段により、測定光のみのときの検出信号と、合波のときの検出信号とが比較されることにより、試料へ入射されることにより吸収された光強度(吸光度)が演算され、試料内に含まれる成分濃度の測定がなされる。
このように、本発明では、参照光と、試料を透過または拡散した測定光とを合波した後に、光検出手段へ導くので、光検出手段を1つ備えていれば足りる。よって、成分測定装置の構成を簡単にすることができる。
一方、演算手段によって試料内の成分濃度を測定する場合、参照光、測定光それぞれの光の情報が必要となる。そこで、この条件を充足させるために、本発明では、第2の光変換手段を備えている。即ち、この第2の光変換手段によって第2の周波数で参照光が断続的に出力されることにより、上述したように、測定光と、参照光と測定光との合波とが第2の周波数で繰り返し光検出手段へ導かれ、検出されることとなる。この結果、演算手段は、参照光、測定光、それぞれの検出結果を演算により取得することができるので、これらの結果から試料内の成分濃度を演算することが可能となる。
なお、前記第2の周波数が、前記第1の周波数を整数で除算した値に設定されていることが好ましい。
また、請求項1から請求項5のいずれかの項に記載の成分濃度測定装置は、生体内のグルコース濃度を測定するグルコース濃度測定装置に使用されるのに好適である。
本発明の成分濃度測定装置によれば、簡易な構成により、試料内の成分濃度を効果的に測定することができる。
また、上記発明において、参照光の波形の立ち上がり及び立ち下りのタイミングにあわせて、参照光の遮断及び通過を制御することにより、成分濃度測定をより効果的に行うことができる。
また、参照光の光強度を測定光の光強度に合わせることにより、光検出手段によって検出される測定光のS/N比を改善することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る成分濃度測定装置をグルコース濃度測定装置に適用した場合について図面を参照して説明する。
『第1の実施形態』
まず、図1を参照し、本発明の第1の実施形態に係るグルコース濃度測定装置の構成の概略について説明する。
図1は、第1の実施形態に係るグルコース濃度測定装置1の概略構成を示した図である。同図において、光源2は、光ファイバ3を介して音響光学可変波長フィルタ(分光手段)4と接続されている。これにより、光源2から出射された複数の波長を有する光は、光ファイバ3を介して音響光学可変波長フィルタ(以下「AOTF」という。)4へ導かれることとなる。
AOTF4へは、制御部(制御手段)5から第1の周波数fで高周波信号が断続的に供給される。この制御部5は、例えば、図4に示すように、周波数f0の高周波信号を発生する高周波発生器21と、第1の周波数fの制御信号に基づいて、高周波信号を断続的に出力させる信号変換部22とを備える。
上記信号変換部22は、第1の周波数fの制御信号を発生する制御信号発生器23と、高周波信号と制御信号とを乗算した信号をAOTF4に供給する乗算器24とを備えている。
この制御信号は、第1の周波数fで0(ゼロ)と1とを交互にとるディジタル信号であり、上述の乗算器24に供給されるとともに、ロックイン検波器16(図1参照)にも供給される。
乗算器24は、制御信号が1のときには、高周波信号をAOTF4へ供給し、制御信号が0のときには高周波信号を遮断する。これにより、AOTF4には、第1の周波数fで高周波信号が断続的に供給されることとなる。
図1へ戻り、AOTF4は、制御部5から第1の周波数で断続的に供給される高周波信号に基づいて、その高周波信号の周波数に対応する特定波長の光を光源2から入射された光から分光し、特定波長の光を出力する。
AOTF4の出力側は、光ファイバ6を介して光分岐部7に接続されている。これにより、AOTF4から出力された特定波長の光は、光分岐部7へ導かれることとなる。
この光分岐部7は、例えば、図2に示すように、光ファイバ6の端面に対向して配置されたコリメートレンズ71と、該コリメートレンズ71によりコリメートされた光を参照光Rと生体へ入射させる測定光Sとに分岐するビームスプリッタ(光分岐手段)72と、測定光Sを光ファイバ8に集光させる集光レンズ73と、参照光Rを光ファイバ10に集光させる集光レンズ74とを備えている。また、光分岐部7において、上記ビームスプリッタ72と集光レンズ74との間には、第1の周波数よりも低い第2の周波数fで断続的に参照光Rを通過させる光学チョッパ(光変換手段)75と、参照光Rの光強度を低減させるNDフィルタ(減光手段)76とを備えている。
この場合において、上記NDフィルタ76は、後述の光検出部11(図1参照)において検出される参照光Rと信号光S´との光強度が、ほぼ同程度になるように、参照光Rを減光するように設けられている。
また、第2の周波数fは、第1の周波数f(図4参照)を整数で除算した値に設定されていることが好ましい。このように設定されることにより、参照光の立ち上がり、立下りにおいて光を遮断、通過させることができるため、後の演算処理などを効果的に行うことが可能となる。また、後述のロックイン検波器16(図1参照)等の時定数等にもよるが、十分な安定時間を確保するために、上記第2の周波数fは第1の周波数f(図4参照)の1/5程度にすることが、より好ましい。
図1へ戻り、光分岐部7は、測定光と参照光とをそれぞれ光分岐部7から出力させるための2つの出力ポートを有しており、測定光の出力ポートは、光ファイバ8を介して装置本体100の出口に設けられたコネクタ9に接続され、他方、参照光の出力ポートは、光ファイバ10を介して後述する光検出部11に接続されている。
装置本体100の外側には、生体A組織表面に接触させられる測定プローブ12が設けられており、この測定プローブ12と装置本体100の出口に設けられたコネクタ9とが照射用光ファイバ13によって接続されている。
測定プローブ12には、図3に示すように、その先端面12aに、中心に1本の照射用光ファイバ13が配置され、その周囲に間隔をあけて複数本の受光用光ファイバ14が配置されている。すなわち、測定プローブ12の先端面12aを生体A組織表面に密着させた状態で装置を作動させることにより、測定プローブ12の中心から出射された測定光は、生体A内に入射され、拡散あるいは透過させられた後に、生体A表面に戻り、照射用光ファイバ13の周囲に配置されている受光用光ファイバ14によって信号光として受光されるようになっている。
図1へ戻り、受光用光ファイバ14は、束ねられることによりファイババンドルを形成し、コネクタ15により装置本体100に接続されている。
受光用光ファイバ14により受光された信号光は、コネクタ15を介して光検出部11へ導かれる。
この光検出部11は、上述の光分岐部7の出力ポートとも光ファイバ10によって接続されており、光分岐部7により分岐された参照光が導かれるようになっている。
この光検出部11は、図4に示されるように、信号光S´と参照光Rとを合波する半透明鏡(合波手段)81と、半透明鏡81を透過した光を検出する光検出器(光検出手段)82とを備えている。この光検出器82は、例えば、PbSセンサ、あるいは、InGaAsセンサである。
光検出器82からの検出信号は、図示しない増幅器により増幅された後、図1に示されるように、ロックイン検波器16へ入力される。ロックイン検波器16は、上述の制御部5から供給された第1の周波数f(図4参照)のディジタル信号である制御信号に基づいて、図示しない増幅器を介して入力された電気信号から特定の周波数成分の電気信号を同期検波し、出力する。ロックイン検波器16から出力された電気信号は、A/D変換器17に入力され、ここでディジタル信号に変換されて、コンピュータ18へ入力される。コンピュータ18は、A/D変換器17から得られた出力信号に基づいてスペクトル分布を求め、このスペクトル分布の吸光度を求めることにより、グルコース濃度を演算する。なお、コンピュータ18には、ディスプレイ(図示略)が備えられており、コンピュータ18において演算されたグルコース濃度値が表示されるようになっている。
次に、上記構成からなる本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1の作用について、図1、図4および図5を参照して説明する。ここで、図4は、グルコース濃度測定装置における光路を説明するための光路説明図、図5は図1に示されたグルコース濃度測定装置の各部に入力される信号等のタイミングチャートである。
本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1(図1参照)を用いて生体A内の体液のグルコース濃度を測定するには、測定プローブ12の先端面12aを生体A、例えば、指先の表面に密着させる。なお、測定部位は、指先の他、掌、前腕等でもよい。
この状態で、グルコース濃度測定を行うべく本体100を作動させる。
具体的には、まず、光源2から出射された複数波長の光は、光ファイバ3を介してAOTF4に入射される。AOTF4は、制御部5から第1の周波数f(図5のfを参照)で断続的に供給される周波数fの高周波信号に基づいて、その高周波信号の周波数に対応する特定波長の光を回折して出力する。したがって、AOTF4からは、例えば、高周波信号の周波数に対応する特定波長の光が周波数fで断続的に出力されることとなる。
AOTF4から出射された光は、光ファイバ6を介して光分岐部7に送られ、図2および図4に示されるように、光分岐部7内のビームスプリッタ72により参照光Rと測定光Sとに分岐される。分岐された参照光Rは、光学チョッパ75により第2の周波数f(図5のfを参照)でチョッピングされることにより、断続的に出力される。光学チョッパ75を通過した参照光Rは、NDフィルタ76により減光され、光ファイバ10を介して、光検出部11へ供給されることとなる。
一方、ビームスプリッタ72によって分岐されたもう一方の光である測定光Sは、図1に示されるように、光ファイバ8及び照射用光ファイバ13を通じて測定プローブ12の先端面12aから生体Aへ照射される。
図4に示されるように、生体A内に入射された測定光Sは、生体A内を進行する間に、生体A組織に衝突して拡散される。測定光Sは、通過する生体A組織や体液の成分に応じて、特定の波長領域の光を吸収される。したがって、生体A内で拡散されることにより生体Aの表面に戻って生体A外に出射された信号光S´は、通過した生体A組織や体液に応じた特定の波長領域の光量が低下していることになる。
この信号光S´は、受光用光ファイバ14(図1参照)により受光され、装置本体100内に配置されている光検出部11へ入射される。
光検出部11には、図4に示すように、信号光S´が入射されるとともに、第2の周波数fでチョッピングされた断続的な参照光Rが入射される。これにより、光学チョッパ75によって、参照光Rが光検出部11へ供給されている期間においては、参照光Rと信号光S´とが半透明鏡81により合波され、この合波が光検出器82によって検出される。一方、参照光Rが光学チョッパ75により遮断されている期間においては、信号光S´のみが半透明鏡81を透過して光検出器82により検出される。
この結果、光検出器82からは、信号光S´の検出信号、及び信号光S´と参照光Rとの合波の検出信号が第2の周波数fで繰り返し出力され(図5の光検出信号を参照)、ロックイン検波器16へ入力される。
図1に戻り、ロックイン検波器16では、制御信号の第1の周波数fに基づいて、光検出部11から入力される検出信号が同期検波され(図5のA/D取り込みパルスおよびロックイン検出レベルを参照)、A/D変換器17へ出力される。A/D変換器17によりディジタル信号へ変換された検出信号は、コンピュータ18へ入力される(図5のA/D検出信号を参照)。コンピュータ18では、信号光S´のみの検出信号と、合波(R+S´)のときの検出信号との差分が算出されることにより、参照光Rのみの信号が得られる。そして、得られた参照光Rのみの信号と信号光S´のみの信号との対数の差分log(S´/R)が求められることにより、生体Aへ入射されることにより吸収された光強度(吸光度)が演算される。これにより、生体内に含まれるグルコース濃度が算出され、算出結果がディスプレイに表示される。
以上説明したように、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1によれば、光分岐部7に参照光を断続的に通過させる光学チョッパ75を設けるとともに、光検出部11に参照光Rと信号光S´とを合波する半透明鏡81を備えることにより、1つの光検出器82による光検出を可能としたので、グルコース濃度測定を簡易な構成により効果的に行うことができる。
また、光分岐部7に参照光を減光するNDフィルタ76を設けたので、測定光Sが生体A内で減衰されて得られる信号光S´と参照光Rとのレベルを同等にして測定光Sの強度変動による信号光S´の強度変動を効果的に除去することができる。
なお、上述した実施形態では、NDフィルタ76により参照光Rと信号光S´とのレベルを同等にしていたが、これに限らず、例えば、ビームスプリッタ72による分岐比率を調整することにより、レベルを同等にしても良い。
『第2の実施形態』
次に、本発明の第2の実施形態に係るグルコース濃度測定装置について、図6および図7を用いて説明する。図6は、第2の実施形態に係るグルコース濃度測定装置の光分岐部7の内部構成を示す図である。図7は、同実施形態に係るグルコース濃度測定装置における光路を説明するための光路説明図である。
本実施形態のグルコース濃度測定装置が第1の実施形態と異なる点は、図7に示されるように、制御部5´を高周波発生器21のみで構成し、光分岐部7´の内部に、光を第1の周波数fでチョッピングする光学チョッパ(第1の光変換手段)77を新たに設けた点である。
上述した第1の実施形態では、AOTF4に対して高周波信号を断続的に供給することにより、AOTF4から第1の周波数で断続的に光を出射させていた。これに代わって、本実施形態では、AOTF4からは連続的に光が出射される構成とし、この光を光分岐部7´内部に備えた光学チョッパ(第1の光変換手段)77により、第1の周波数fでチョッピングする。これにより、結果的に、第1の周波数fで通過/遮断された断続的な光をビームスプリッタ72に導くことができ、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、図6、図7において、参照光Rは、ミラー78および79により進路を変更されて集光レンズ74へ導かれる構成としているが、この構成に限定されない。例えば、ミラー78および79を使用することなく、図2に示されるように、直接集光レンズ74へ導くようにしても良い。
また、第2の周波数fは、第1の周波数fよりも小さく、且つ、第1の周波数fを整数で除算した値以外の周波数であることが好ましいが、第1の周波数fを整数で除算した値とした場合には、1/5倍以下の周波数であることが好ましい。
また、上述した第2の実施形態において、図6に示した光学チョッパ75および光学チョッパ77を、図8に示されるように、1つの光学チョッパ50によって実現するようにしても良い。
例えば、光学チョッパ50は、図9に示すように、円板51の外周側に第1の開口部52が等間隔で軸周りに配列され、更に、その内周側に、第1の開口部52よりも大きい第2の開口部53が等間隔で軸周りに配列された構成をとる。そして、第1の開口部52を測定光Sが通過し、第2の開口部53を参照光Rが通過するように、光学チョッパ50の配置及び測定光S並びに参照光Rの光軸を調節する。そして、当該光学チョッパ50の円板51を所定の周波数で軸回転させることにより、測定光S及び参照光Rをそれぞれの周波数に基づいて断続的に通過させる。
上述したような構成からなる円板状の光学チョッパ50を採用することにより、簡易な構成により光を断続的に通過させることができるとともに、光の通過に伴う減光を極力抑制することが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、分光器として、AOTF4を採用したが、これに代えて、グレーティングとスキャンミラーとを組み合わせたもの等を採用してもよい。
本発明のグルコース濃度測定装置の概略構成を示す図である。 図1に示した光分岐部の内部構成を示す図である。 図1に示した測定プローブ先端面を示す図である。 図1に示したグルコース濃度測定装置の光路を説明するための光路説明図である。 図1に示したグルコース濃度測定装置の各部に入力される信号等のタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るグルコース濃度測定装置の光分岐部の内部構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るグルコース濃度測定装置における光路を説明するための光路説明図である。 図6に示した光分岐部の内部構成の変形例を示す図である。 図8に示した光分岐部で使用される光学チョッパの一例を示した図である。
符号の説明
1 グルコース濃度測定装置
4 AOTF(音響光学可変波長フィルタ)
5 制御部
7、7´ 光分岐部
11 光検出部
16 ロックイン検波器
21 高周波発生器
22 信号変換部
23 制御信号発生器
24 乗算器
50、75、77 光学チョッパ
71、81 半透明鏡
72 ビームスプリッタ
76 NDフィルタ
82 光検出器

Claims (6)

  1. 複数の波長を有する光を発生する光源と、
    高周波信号を第1の周波数で断続的に出力する制御手段と、
    該制御手段から出力された断続的な前記高周波信号に基づいて、前記光源の出射光から特定波長の光を分光する分光手段と、
    該分光手段から出力された光を参照光と試料に入射させるための測定光とに分岐させる光分岐手段と、
    前記参照光の光路に配置され、前記第1の周波数よりも低い第2の周波数で前記参照光を断続的に通過させる光変換手段と、
    前記試料内に入射されることにより透過又は拡散された前記測定光と前記光変換手段を通過した参照光とを合波する合波手段と、
    該合波手段から出力された光を検出する光検出手段と、
    該光検出手段によって検出された光に基づいて、前記試料内に含まれる成分の濃度を演算する演算手段とを備える成分濃度測定装置。
  2. 前記第2の周波数が、前記第1の周波数を整数で除算した値に設定されている請求項1に記載の成分濃度測定装置。
  3. 前記光分岐手段と前記合波手段との間の参照光路に、減光手段が設けられている請求項1または請求項2に記載の成分濃度測定装置。
  4. 前記光分岐手段の分岐比率が、前記光検出手段に入射される前記測定光の光強度と前記参照光の光強度とを同程度とするように設定されている請求項1または請求項2に記載の成分濃度測定装置。
  5. 複数の波長を有する光を発生する光源と、
    高周波信号を発生する高周波発生手段と、
    該高周波信号に基づいて、前記光源の出射光から特定波長の光を分光する分光手段と、
    該分光手段から出力された光を第1の周波数で断続的に通過させる第1の光変換手段と、
    該第1の光変換手段から出力された光を参照光と試料に入射させるための測定光とに分岐させる光分岐手段と、
    前記参照光の光路に配置され、前記第1の周波数以外の第2の周波数で前記参照光を断続的に通過させる第2の光変換手段と、
    前記試料内に入射されることにより透過又は拡散された前記測定光と前記第2の光変換手段を通過した前記参照光とを合波する合波手段と、
    該合波手段から出力された光を検出する光検出手段と、
    該光検出手段によって検出された光に基づいて、前記試料内に含まれる成分の濃度を演算する演算手段とを備える成分濃度測定装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかの項に記載の成分濃度測定装置を備え、生体内のグルコース濃度を測定するグルコース濃度測定装置。
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