JP2005304630A - 識別情報印刷部形成方法、識別情報印刷部形成構造、識別情報印刷部を備えたゴムシート及び識別情報印刷シート - Google Patents

識別情報印刷部形成方法、識別情報印刷部形成構造、識別情報印刷部を備えたゴムシート及び識別情報印刷シート Download PDF

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Abstract

【課題】耐久性に優れた、バーコードを含む識別情報を表示する印刷部を形成する識別情報印刷部形成方法、その識別情報印刷部形成構造、識別情報印刷部を備えたゴムシート、および識別情報が印刷された識別情報印刷シートを提供することである。
【解決手段】
透視性ゴム状シートと該シート上に接合された剥離樹脂シートとの少なくとも2層構造をなす複合印刷シートを使用し、透視性ゴム状シートの剥離樹脂シートが接合された面とは反対の面に、識別情報を明色系インクで鏡面印刷する。そしてこの複合印刷シートを、暗色系ゴム材料の対象面に重ねた状態で、加熱圧着し、剥離樹脂シートを透視性ゴム状シートから剥離する。鏡面印刷層が対象面と透視性ゴム状シートとの間に挟まれた状態で、透視性ゴム状シートが対象面に固着された状態となり、印刷情報が対象面上で透視性ゴム状シートを透視して正対像として視認される。
【選択図】図1

Description

本発明は、バーコードを含む識別情報を表示する印刷部を形成する識別情報印刷部形成方法、バーコードを含む識別情報を表示する印刷部が対象面に形成された識別情報印刷部形成構造、識別情報印刷部を備えたゴムシート、及び識別情報が印刷された識別情報印刷シートに関する。
レンタル業者によって、玄関に敷かれる玄関マット(足ふきマット)を貸出することが行われている。このマットは、ゴムマット上に足ふき部がパイル状態に植毛されているのが一般的である。そして業者は、顧客のもとへ玄関マットを届け、定期的に汚れた玄関マットをきれいなマットと交換している。つまり、回収した使用済みの汚れたマットを洗濯し、そのマットを再び所定の客に届けるという作業を繰り返している。
それぞれのマットには、例えば、顧客の社名やロゴが入っており、回収し洗濯したマットは、その客に届けられなくてはならない。ところが大量にレンタルを行っている業者は、表面の社名やロゴだけでは、客先を管理することは難しく、裏面に、詳細な客の情報(住所等)を記入して管理している。
しかしながら、レンタルの足ふきマット裏面(ゴムマット上)に客の情報を記入しても、何回も洗濯を行ううちに、その情報が消えてきて読めなくなってしまう。また多くの情報を記録するために、バーコードを印刷する試みもされているが、きれいなバーコードを印刷したうえ、多くの回数の洗濯に耐えうるものとはなっていない。
そこで本発明の課題は、ゴム材料に、耐久性に優れた、少なくともバーコードを含む各種識別情報を表示する印刷部を形成する識別情報印刷部形成方法、その識別情報印刷部形成構造、識別情報印刷部を備えたゴムシート、および識別情報が印刷された識別情報印刷シートを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するための本発明の識別情報印刷部形成方法は、
少なくともバーコードを含む識別情報を表示する印刷部を暗色系ゴム材料の対象面に形成する識別情報印刷部形成方法であって、
透視性ゴム状シートと該シート上に剥離可能に接合された剥離樹脂シートとの少なくとも2層構造をなす複合印刷シートにおける透視性ゴム状シートの剥離樹脂シートが接合された面とは反対の面に、少なくとも暗明反転のバーコードを含む識別情報が所定の明色系インクで鏡面印刷されて鏡面印刷層が形成された複合印刷シートを用意し、
この複合印刷シートにおいて、鏡面印刷層が形成されている透視性ゴム状シートの面を暗色系ゴム材料の対象面に重ねた状態で、剥離樹脂シートの側から押圧力を加えることにより、該透視性ゴム状シートを対象面に対して加熱圧着し、
その圧着後に、剥離樹脂シートを透視性ゴム状シートから剥離して該透視性ゴム状シートを該対象面上に残し、該透視性ゴム状シートの鏡面印刷層が対象面と該透視性ゴム状シートとの間に挟まれた状態で該透視性ゴム状シートが対象面に固着された状態となって、該対象面上で該透視性ゴム状シートを透視して正対像として視認される明色系の識別情報印刷部が形成される。
上記のように透視性ゴム状シートと剥離樹脂シートとの少なくとも2層構造をなす複合印刷シートを使用し、その透視性ゴム状シートの剥離樹脂シートが接合された面とは反対の面に、バーコードを含む識別情報を鏡面印刷し、鏡面印刷層側が暗色系ゴム材料に接するようにして、加熱圧着する。複合印刷シートを加熱することにより、暗色系ゴム材料に、複合印刷シートを固着することができる。複合印刷シートは、剥離樹脂シートを有するため、加熱圧着の際の鏡面印刷層を含む透視性ゴム状シートの熱による損傷を防ぐことができる。鏡面印刷層が、暗色系ゴム材料の対象面と透視性ゴム状シートとの間に挟まれた状態で、固着されているため、暗色系ゴム材料を使用することによる識別情報の損傷を防ぐことができ、長期間の使用に耐えうる。また印刷層は、鏡面印刷されているため、透視性ゴム状シートを透視して見た場合、印刷された情報は、正対像として見えるため、通常のバーコード読取装置で読み取り可能であるし、文字情報なども読みやすい。印刷層が明色系インクで印刷されるため、暗色系ゴム材料とのコントラストがよく、視認されやすい。
暗色系ゴム材料と複合印刷シートとの接合方法について説明する。加熱圧着に先立ち、暗色系ゴム材料の対象面上に未加硫ゴムシートを配置し、その未加硫ゴムシートを挟んで複合印刷シートの透視性ゴム状シートを剥離樹脂シートの側から押圧して該未加硫ゴムシートの架橋温度以上の温度で対象面に加熱圧着し、それによって未加硫ゴムシートが対象面と透視性ゴム状シートに対しそれぞれ加硫接着した状態で、複合印刷シートの透視性ゴム状シートが該加硫後のゴムシートを介して該対象面に固着され、その後、剥離樹脂シートが剥離されて、該対象面と透視性ゴム状シートとの間に鏡面印刷層が挟まれた状態で識別情報印刷部が該対象面に形成される。
以上の方法は、暗色系ゴム材料の対象面が加硫ゴムシートである場合に適用できる。このようなものとしては、例えば、暗色系ゴム材料を使用した完成品の足ふきマットのゴムマット部に識別情報印刷部を形成する場合が挙げられる。つまり現在流通している中古品のマットにも、上記方法によれば識別情報印刷部を形成することができる。このように対象面が加硫ゴムシートである場合には、上記のように未加硫ゴムシートを対象面上に配置し、その上に鏡面印刷層を有する複合印刷シートを配置してから、剥離樹脂シート側から架橋温度以上の温度で加熱することで、未加硫ゴムシートが架橋し、透視性ゴム状シートを暗色系ゴム材料に固着させることができる。
暗色系ゴム材料と複合印刷シートとの接合の他の方法について説明する。暗色系ゴム材料の対象面が、加熱圧着前は未加硫のゴムシートである場合、その未加硫のゴムシートの面に複合印刷シートの透視性ゴム状シートを重ねた状態で、該透視性ゴム状シートを剥離樹脂シートの側から押圧して該未加硫のゴムシートの架橋温度以上の温度で対象面に加熱圧着し、それによって加硫後のゴムシートが該透視性ゴム状シートに対し加硫接着した状態で、複合印刷シートの透視性ゴム状シートが該対象面に固着され、その後、剥離樹脂シートが剥離されて、該対象面と透視性ゴム状シートとの間に鏡面印刷層が挟まれた状態で識別情報印刷部が該対象面に形成される。
以上の方法は、暗色系ゴム材料の対象面が未加硫ゴムシートである場合に適用できる。このようなものとしては、例えば、暗色系ゴム材料を使用し、ゴムマットを作製する場合で、このゴム材料を加熱処理する前に、複合印刷シートを接合する場合が挙げられる。上記のように未加硫ゴムシート上に鏡面印刷層を有する複合印刷シートを配置し、剥離樹脂シート側から架橋温度以上の温度で加熱することで、加硫接着することができる。
また構造に着目した本発明の第一の識別情報印刷部形成構造は、
少なくともバーコードを含む識別情報を表示する印刷部を暗色系ゴム材料の対象面に形成する識別情報印刷部形成構造であって、
一方の面に、少なくとも暗明反転のバーコードを含む識別情報が所定の明色系インクで鏡面印刷されて鏡面印刷層が形成された透視性ゴム状シートと、
その透視性ゴム状シートの該鏡面印刷層が形成された面と対象面との間において加硫接着されて、該透視性ゴム状シートを対象面に固着する加硫接着ゴム層とを備え、
該対象面上で該透視性ゴム状シートを透視して明色系の識別情報印刷部が正対像として視認される。
暗色系ゴム材料の対象面に、加硫接着ゴム層を挟んで、識別情報印刷部を対象面側として透視性ゴム状シートを固着させる。加硫接着ゴム層は、未加硫時に対象面に配置し、透視性ゴム状シートをさらにその上に配置した後に、加熱処理したものである。加硫接着ゴム層により、暗色系ゴム材料と透視性ゴム状シートとを接着して、この識別情報印刷部形成構造を形成することができる。識別情報印刷部の識別情報が透視性ゴム状シートにより保護されるため、印刷部が損傷し読み取りが不可能になることを防ぐことができる。また透視性ゴム状シートに識別情報を鏡面印刷することにより、この印刷面を暗色系ゴム材料に接するように接着しても、識別情報を正対像として視認することができる。
さらに構造に着目した本発明の第二の識別情報印刷部形成構造は、
少なくともバーコードを含む識別情報を表示する印刷部を暗色系ゴム材料の対象面に形成する識別情報印刷部形成構造であって、
一方の面に、少なくとも暗明反転のバーコードを含む識別情報が所定の明色系インクで鏡面印刷されて鏡面印刷層が形成された透視性ゴム状シートと、
その透視性ゴム状シートの該鏡面印刷層が形成された面に対して加硫接着された暗色系ゴムシートの対象面とを備え、
暗色系の該対象面上で該透視性ゴム状シートを透視して明色系の識別情報印刷部が正対像として視認される。
暗色系ゴム材料の対象面に、識別情報印刷部を対象面に接する形態で透視性ゴム状シートを固着させる。暗色系ゴム材料の少なくとも対象面が未加硫の状態時に、透視性ゴム状シートを配置し、加熱処理することにより、この識別情報印刷部形成構造を形成することができる。すなわち対象面が加熱によって加硫し、透視性ゴム状シートが接着される。識別情報印刷部の識別情報が透視性ゴム状シートにより保護されるため、印刷部が損傷し読み取りが不可能になることを防ぐことができる。また透視性ゴム状シートに識別情報を鏡面印刷することにより、この印刷面を暗色系ゴム材料に接するように接着しても、識別情報を正対像として視認することができる。
また本発明は、識別情報印刷部を備えたゴムシートとして把握することができ、そのゴムシートは、
暗色系ゴム材料で形成された矩形状をなすゴムシートの対角線上に位置する2つの角部近傍のゴムシート面に、少なくともバーコードを含む識別情報を表示する明色系の印刷部がそれぞれ同様に形成され、
それらの識別情報印刷部の形成構造は、
一方の面に、少なくとも暗明反転のバーコードを含む識別情報が所定の明色系インクで鏡面印刷されて鏡面印刷層が形成された透視性ゴム状シートが、該鏡面印刷層が形成された面においてゴムシート面に直接又は加硫接着用ゴムシートを介して加熱圧着されることによって形成され、
該ゴムシート上で該透視性ゴム状シートを透視して明色系の識別情報印刷部が正対像として視認される。
暗色系ゴム材料で形成された矩形状をなすゴムシートの対角線上に位置する2つの角部近傍のゴムシート面に、少なくともバーコードを含む識別情報を表示する明色系の印刷部がそれぞれ同様に形成されていることから、このゴムシートを運搬や保管などのために巻いてロール状とした場合に、どの端辺から巻いた場合でも必ず他の端辺に印刷部が形成されており、視認しやすい。そのためこのゴムシートを巻く場合に、方向性を気にせずに巻くことができる。
さらに本発明は、識別情報印刷シートとして把握することができ、その識別情報印刷シートは、
少なくともバーコードを含む識別情報を表示する印刷部を暗色系ゴム材料の対象面に形成する識別情報印刷部形成のための識別情報印刷シートであって、
対象面に直接又は加硫接着用ゴムシートを介して加熱圧着される透視性ゴム状シートと、該透視性ゴム状シートの加熱圧着される面とは反対側の面に剥離可能に接合されて該加熱圧着後は剥離されることとなる剥離樹脂シートとの少なくとも2層構造をなし、透視性ゴム状シートの剥離樹脂シートが接合された面とは反対の面に、少なくとも暗明反転のバーコードを含む識別情報が所定の明色系インクで鏡面印刷されて鏡面印刷層が形成され、加熱圧着後は対象面上で明色系の鏡面印刷層が、透視性ゴム状シートを透視して正対像として視認される。
透視性ゴム状シートと剥離樹脂シートとの少なくとも2層構造をなす複合印刷シートであることから、加熱圧着することによって印刷層を含む透視性ゴム状シートが損傷を受けることを防ぐことができる。鏡面印刷層が、暗色系ゴム材料の対象面と透視性ゴム状シートとの間に挟まれた状態で、固着されているため、暗色系ゴム材料によって形成された完成品を使用することによる識別情報の損傷を防ぐことができ、長期間の使用に耐えうる。また印刷層は、鏡面印刷されているため、透視性ゴム状シートを透視して見た場合、印刷された情報は、正対像として見えるため、通常のバーコード読取装置で読み取り可能であるし、文字情報なども読みやすい。明色系インクで印刷されていることから、暗色系ゴム材料とのコントラストがよく、可読性に優れている。
透視性ゴム状シートと剥離樹脂シートとの少なくとも2層構造をなす複合印刷シートを使用し、その透視性ゴム状シートの剥離樹脂シートが接合された面とは反対の面に、バーコードを含む識別情報を鏡面印刷し、鏡面印刷層側が暗色系ゴム材料に接するようにして、加熱圧着する。複合印刷シートを加熱することにより、暗色系ゴム材料に、複合印刷シートを固着することができる。複合印刷シートは、剥離樹脂シートを有するため、加熱圧着の際の鏡面印刷層を含む透視性ゴム状シートの熱による損傷を防ぐことができる。鏡面印刷層が、暗色系ゴム材料の対象面と透視性ゴム状シートとの間に挟まれた状態で、固着されているため、暗色系ゴム材料を使用することによる識別情報の損傷を防ぐことができ、長期間の使用に耐えうる。また印刷層は、鏡面印刷されているため、透視性ゴム状シートを透視して見た場合、印刷された情報は、正対像として見えるため、通常のバーコード読取装置で読み取り可能であるし、文字情報なども読みやすい。なお識別情報としては、数字・文字・記号・符号などを含んでもよい。
以上のようなバーコードを印刷するために、熱転写式のインクフィルム(熱転写インクフィルム(リボン))を用いることができる。その場合、熱転写インクフィルムは、インク層をのせるためのインク保持フィルム(ベースフィルム)と、そのフィルム上に積層されたインク層とを含む。そのインク層は、着色のための顔料と、顔料を保持する結着成分と、NBRその他のゴム成分を含有させることができる。ゴム成分は印刷機能を妨げない程度の配合量で、例えば微粒子化されて又は溶融・流動状態で顔料、及び結着剤等と混合され、上記ベースフィルム上に所定の厚さで付着(コーティング)される。このようなゴム成分が、透視性ゴムシートに対して互いのゴム成分同士で馴染み合い、親和性が向上してインクの転写性を高め、剥離等をより生じにくくする。
図1に本発明のバーコードを反転印字したラベル15の実施例を示す。(a)は、反転印刷されたバーコード16を印字面から見たところを示す。また(b)は、印字面と反対側からバーコード16を見たところを示す。このバーコード16は、2層からなるシートラベルに印字される。図2に複合印刷シートであるシートラベルを示す。このシートラベル10は、ポリエステル等の耐熱性のある樹脂からなるプロテクトシート部(剥離樹脂シート)11と、合成ゴムからなる透視性ゴム状シート12とが接合されて形成されている。ポリエステルとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)を使用する。上記合成ゴムは、透明であり、ポリエステルからなるプロテクトシート部11と接する面の反対の面が印字面13とされる。またプロテクトシート部11は、バーコードを印字したラベル15を高温圧着処理する場合に、印字部を熱から保護する機能を果たし、熱処理後、透視性ゴム状シート12から剥離することができる。
図1に戻って、バーコードは、透視性ゴム状シートの印字面に反転して印刷されている。(a)は、透視性ゴム状シートの印字面13側からのバーコード16を示す。また(b)は、プロテクトシート部11を剥離した後の、透視性ゴム状シート12の印字面13と反対の接合面14(図2参照)側からのバーコードである。印字面13に反転印刷されたバーコード16は、接合面14側からは、通常のバーコードとして見える。すなわちラベル15は、対象面に貼付されると、(b)のようにバーコードが見える。
図3にラベル印刷システム51の実施例を示す。このラベル印刷システム51は、ラベル10を印刷するラベルプリンタ53と、そのラベルプリンタ53に接続されたコンピュータ52からなる。コンピュータ52には、ラベルプリンタ53を操作するためのOS上で作動するアプリケーションソフトがインストールされ、このソフトによってラベルプリンタ53に指示を発し、ラベルプリンタ53によって所望のラベル10が印刷される。
図4にラベルプリンタの構造の概略図を示す。ラベルプリンタ53は、内部にインクリボン55、熱転写用のサーマルヘッド57を備え、またロール状に巻かれたシートラベル10をプリンタ内部に導入して、このインクリボン55のインクを熱転写によって印字する。インクリボン55のインク層は、着色材、結着材、及びゴム成分を主成分とするレジン系インクである。熱転写による印字の定着性をよくするために、ゴム成分としては例えば、ゴムエラストマーを含有する。着色剤は、顔料や染料を所望の発色をするように適宜選択する。結着材は、例えば、ポリアミド系、ポリエステル系、フェノール系などの樹脂を用いる。ゴムエラストマーは、例えば、ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、アクリルゴム、ブチルゴム、イソプレンゴムなどの合成ゴムや天然ゴムなどである。特に、NBRを含むレジン系白インクを用いるとよい。このようなインクを使用することによって、定着性や精細性がよくなり、加硫温度における熱処理にも耐え、バーコードとしての読み取り可能な印字をすることができる。以上のようなインクが熱転写され印字されたシートラベル10は、プリンタ53内部から排出され、カット部56おいてカットされてラベル15となる。印字は、コンピュータからの指示によって行われ、反転したバーコードがシートラベル10に印字される。
図5にラベルを貼付するマットの例を示す。これは主としてレンタル用に供される足ふきマット等である。マット部材1は、矩形状をなす本体マット部2を備え、その本体マット部2には基布3(図8、図11参照)を介して、機能部としての足ふき用のパイル4(図8、図11参照)が植え込まれている。言い換えれば、基布3にパイル4が植設され、その裏面に本体マット部2が下地として一体化されている。
その本体マット部2の裏面に、矩形の環状の外縁側マット部5を含むベースゴム部50が一体的に接合されている。外縁側マット部5は、ベースゴム部50の外縁部をなし、外縁側マット部5は本体マット部2に接合されて両者が一体化されている。本体マット部2と外縁側マット部5はいずれもゴム(弾性合成樹脂でもよい)を素材とし、互いに加熱による熱圧着(加硫接着成形等)により、その境界が分からない程度に一体化され、あたかも一体のマット部の形態を呈している。本体マット部2はパイル4を保持する下地ゴム、外縁側マット部5は縁ゴムとも言え、外縁側マット部5は本体マット部2より一定量厚く形成され(同じ厚みでもよい)、マット部材1を床に敷いた状態での安定性、定着性を高めるとともに、意匠的な効果を出す意味もある。
図6に示すように、マット部材1の裏面に反転印刷したラベル15を貼付する。すなわち暗色系ゴム材料としてのベースゴム部50(外側マット部5は、ベースゴム部50の一部を形成する)に貼付される。ラベル15の貼付位置は、ベースゴム部50の裏面の例えば端部近傍とする。そしてそのラベル15を貼付したベースゴム部50の対角線上の端部にさらに同一のラベル15’を貼付する。ラベル15,15’は、マット部材1の短辺に横長に貼付するとよい。このように対角線上の端部近傍の2箇所にラベル15,15’を貼付することにより、バーコードが視認しやすくなる。図7にこのマット部材1をロール状に巻いた場合を示す。図7は、図6のA側から見たA矢視図である。ラベル15は短辺側に横長に貼付されているため、ロール状に巻いたマット部材1の端辺が見えるようにすれば、ラベル15を視認することができる。また対角線上にラベル15が貼付されているためどちらの端辺からマット部材1を巻いても、必ずほどかれた端辺にラベル15が貼付されていることになる。従って、マット部材1を巻く場合にどちらから巻く必要があるかを考慮せずに巻けばよいため、作業の効率がよくなる。
図8を用いてマット部材1へのラベル15の貼付に付いて説明する。このマット部材1は、ベースゴム部50が架橋温度以上で加熱処理されて加硫されたものである。すなわちマット部材1は、既に完成品となっているものであり、例えば、中古品であってもよい。この場合、ベースゴム部50にさらに加熱処理を施しても、架橋が進まないため、ラベル15を貼付することが難しい。そこで(a)に示すようにベースゴム部50とラベル15との間に、未加硫ゴムシートである天然ゴムシート31を挟む。ただしベースゴム部50と、天然ゴムシート31の接着面を、研磨して汚れ油分と取り除いてから天然ゴムシート31を挟むとよい。そして天然ゴムシート31を、ベースゴム部50とラベル15との間に挟んだ状態で加熱処理する。このようにすることで、天然ゴムシート31が熱により架橋し加硫接着ゴム層となって、外縁側マット部5とラベル15とを接着することができる。(b)は、マット部材1の裏面を示す。ベースゴム部50の裏面上には、天然ゴムシート31によってラベル15が貼付されている。
図9を用いてラベルの接着処理工程について詳述する。(a)は、マット部材1の裏面のベースゴム部50を示す。(b)に示すように、ベースゴム部50上に、未加硫ゴムシートの天然ゴムシート31を載せる。そして(c)に示すように、透視性ゴム状シート12のラベルの印字面13が天然ゴムシート31と接するようにラベル15を天然ゴムシート31に載せる。印字面13には、前述のように反転バーコードが印字されている。そして(d)の状態で、架橋温度以上の温度で加熱圧着する。加熱処理は、ポリエステルからなるプロテクトシート部11の上から架橋温度以上の温度(180℃〜230℃)で、例えば3〜8分高熱圧着する。高熱圧着は、テフロン(登録商標)を上下に当てる方法や、ラベル部に平鉄板を当てる方法がある。圧着処理が終了すれば、(e)に示すように保護層としてのプロテクトシート部11を、透視性ゴム状シート12から剥離する。このようにして反転印刷されたラベルを加硫接着ゴム層31によって、マット部材1のベースゴム部50に貼付することができる。そして、透視性ゴム状シート12に対する接着性を高める所定のゴム成分(例えば、合成ゴム)を含んだインクによって印字された反転バーコードが、接合面14側からバーコードリーダによって読み取り可能となる。このゴム成分を含むインクにより、透視性ゴム状シート12とインクとのなじみ(親和性)がよくなり、そのインクの転写固着性が高められる。装着されたバーコード付のラベルは、高熱にて接着されているため、洗浄、脱水にも十分耐えうる耐久性のあるものである。
反転印刷されたバーコードを含むラベル25の実施例を図10に示す。(a)は、反転印刷されたバーコード16を印字面から見たところを示す。また(b)は、印字面と反対側からバーコード16を見たところを示す。このバーコードは、2層からなるシートラベルに印字される。
次にマット部材を作製する過程における、このラベルの貼付方法について図11を用いて説明する。このマット部材1のベースゴム部60は、本体マット部2の裏面に、枠状の外縁側マット部5が一体的に接合されたものである。つまり外縁側マット部5は、ベースゴム部60の一部を形成し、本体マット部2に接合されて両者が一体化される。この一体化を行う工程の前に、ラベル25をベースゴム部60に載せる。本体マット部2とベースゴム部60はいずれもゴム(弾性合成樹脂でもよい)を素材とし、互いに加熱による熱圧着(加硫接着成形等)により、その境界が分からない程度に一体化されるが、この工程とラベルの接着工程とを同時に行う。
すなわちベースゴム部60が未加硫合成ゴムシートからなり、反転ラベル25とこの裏面に載せた状態で、ベースゴム部60とラベル25とを同時に加熱処理する。加熱処理の方法は前述と同様で、剥離樹脂シートのポリエステルフィルム11の上面から高熱180℃〜230℃で、3分〜8分圧着処理を施す。その後、ポリエステルフィルム11を剥離する。これにより、高熱圧着された合成ゴムを含んだインクによって印字されたバーコードやその他の情報は、バーコードリーダによって読み取り可能な状態となる。前述の実施例ではベースゴム部50とラベル15との間に接着用の天然ゴムシート31を挟み、加熱処理を施したが、このように、未加硫の合成ゴムシート5にラベル25を接着する場合は、天然ゴムシートを挟んで加熱処理を施す必要はない。
以上説明したように、バーコードが印刷されたラベルが、好適にはレンタル用足拭きマットのベースゴム部に形成(固着)される。ここで、印刷されるバーコードとしては、一方向へのバーの配列(オン・オフ「0、1」)で所定の情報を表す一次元的なものはもちろん、面状に拡がりをもつ画像的な二次元バーコードでもよい。またバーコードの種類(形態)として、よく知られているコード体系の「NW7(CODABAR)」、「CODE128」、「JAN」、「ITF」等のいずれを選択してもよい。
また、足拭きマットに対するバーコードの付与においては、レンタル等される足拭きマットの商品種別、名称、アイテムその他必要な情報をバーコードに付与するのであるが、この場合、種類等の管理(同じ種類であれば同一のバーコードが付与される)に加えて、すべての足拭きマットを1個単位で絶対管理できるようにするため、個々の足拭きマットにすべて異なる識別IDが振られるように、印刷される上記バーコードの一部に絶対識別IDとして、例えば連続番号を付与する(組み込む)ことができる。
図12はその具体例を概念化して示すものである。ラベル15に印刷されたバーコードは、足拭きマット(管理対象物)の商品情報の記憶手段としての商品マスタ71、個々の足拭きマット(管理対象物)の個体情報を個別に記憶する個体記憶手段を含む個体マスタ72、個々の足拭きマット(管理対象物)がどのように製造され、使用されて現在に至っているかといった商品(個体)の履歴を記憶する履歴等の記憶手段としての補助マスタ73等において、識別情報(キー情報)として機能する。具体的には、バーコードには商品コード、商品名称、品記号、アイテムその他の商品の種別等を主に規定する商品情報部分と、それ以外に個体を絶対的に(1個1個の単位で)特定する、例えば連続番号(連番番号)等で構成される個体認識情報部分との双方が少なくとも付与される。例えばバーコードの一部(例えば末尾)に個体管理のための連番番号が付与される(書き込まれる)。
個体マスタ72は、バーコード連番番号と商品マスタ71の記憶内容をネットワーク等で接続してリンクさせ、または記憶装置上で対応付けてリンクさせたものである。個体マスタ72には顧客マスタ(レンタル先等の情報)、製造会社マスタ(マットの製造に関する情報)として、例えば製造月日、製造会社社名等の情報、その他工場マスタ、支店、加盟店(製造工場、回収メンテナンス工場、取り扱いの主体となる加盟店等の情報)が記憶されている。個々の足拭きマットのバーコードに書き込まれたバーコード連番番号は、これらの情報とリンクされ、また前記商品マスタ71とリンクされ、さらに補助マスタ73の各情報ともリンクされている。そして互いにリンクしている商品マスタ71、個体マスタ72及び補助マスタ73の各情報の読み出し、書込みは、上記バーコード連番番号をキーとしてアクセス・管理することができる。
補助マスタ73には、主に個々の足拭きマットの流通履歴の情報を記憶する手段として、入庫マスタ(入庫M)、在庫M、出庫M、回転数M(何回貸し出したか等)、修理M、廃棄M、棚卸M、移動M(貸し出し地域の移動、加盟店間の移動等)、社内販売M等が割り当てられている。バーコード連番番号をキーとして、補助マスタ73と前記商品マスタ71とリンクして得られたデータを加工して、
商品(足拭きマット)の個体情報(ある特定のマットに特有の情報)を抽出することができる。
そして、こうした商品の個体管理情報から、入庫、出庫、商品回転数、商品追跡、商品在庫等のデータベースが簡単に構築でき、それを利用することにより、図12の下段に記載されているように、入庫情報・商品の把握、在庫管理、出荷状況の把握・・・事務の合理化、クレームへの迅速対応、在庫削減の合理化、リスク管理の向上等の、様々な効果を享受することができる。
バーコードが印字面に反転して印刷されたラベルが貼付されたマットを洗浄しバーコードの読み取りテストを行った。A試験は、大型式洗浄機でマットを洗浄し、大型式脱水機にて脱水、大型式乾燥機にて乾燥させる工程を1工程とし、100回の工程を行い、それぞれの工程ごとにバーコードを読取り機で読み取りテストを行った。B試験は、大型洗浄機でマットを洗浄し、油圧式脱水機で脱水、大型式乾燥機にて乾燥させる工程を1工程とし、A試験と同様にバーコードを読取り機で読み取りテストを行った。各試験の読み取りテストの結果を図12に示す。A試験、B試験ともに100工程の試験を行ったが、100回の工程終了後においても、良好にバーコードを認識することができた。つまり印字面が外部に露出しておらず、ラベルとマットとの接着性もよいため、多数回の洗浄にも耐えることができる。
以上の反転印刷ラベルの接着は、レンタル用足ふきマット部材に限られない。足ふきマット以外のゴムマットやタイヤ、その他合成ゴム製品に適用することができる。特に暗色系のゴムマットやゴム板にも、識別情報を貼付することができる。
反転バーコードが印字されたラベルの例。 印字するための印字面を備えたシートラベルを説明する図。 印字システムについて説明する図。 プリンタについて説明する図。 マット部材について説明する図。 ラベルを貼付する位置について説明する図。 マット部材を巻いた場合のバーコードの視認について説明する図。 マット部材へのラベルの貼付を説明する図。 ラベル貼付の工程を説明する図。 反転バーコードおよびその他の情報が印字されたラベルの例。 マット部材作製時のラベルの貼付を説明する図。 バーコード連番番号と商品マスタの結び付け方を説明する図。 本発明のラベルを貼付したマットの洗浄試験結果。
符号の説明
1 マット部材
2 本体マット部
5 外縁側マット部
4 パイル
10 シートラベル
11 剥離樹脂シート(プロテクトシート部)
12 透視性ゴム状シート
13 印字面
15,25 ラベル
31 天然ゴムシート
50,60 ベースゴム部

Claims (7)

  1. 少なくともバーコードを含む識別情報を表示する印刷部を暗色系ゴム材料の対象面に形成する識別情報印刷部形成方法であって、
    透視性ゴム状シートと該シート上に剥離可能に接合された剥離樹脂シートとの少なくとも2層構造をなす複合印刷シートにおける透視性ゴム状シートの剥離樹脂シートが接合された面とは反対の面に、少なくとも暗明反転のバーコードを含む識別情報が所定の明色系インクで鏡面印刷されて鏡面印刷層が形成された複合印刷シートを用意し、
    この複合印刷シートにおいて、鏡面印刷層が形成されている前記透視性ゴム状シートの面を暗色系ゴム材料の対象面に重ねた状態で、前記剥離樹脂シートの側から押圧力を加えることにより、該透視性ゴム状シートを前記対象面に対して加熱圧着し、
    その圧着後に、前記剥離樹脂シートを前記透視性ゴム状シートから剥離して該透視性ゴム状シートを該対象面上に残し、該透視性ゴム状シートの鏡面印刷層が前記対象面と該透視性ゴム状シートとの間に挟まれた状態で該透視性ゴム状シートが対象面に固着された状態となって、該対象面上で該透視性ゴム状シートを透視して正対像として視認される明色系の識別情報印刷部が形成されることを特徴とする識別情報印刷部形成方法。
  2. 加熱圧着に先立ち、暗色系ゴム材料の対象面上に未加硫ゴムシートを配置し、その未加硫ゴムシートを挟んで前記複合印刷シートの透視性ゴム状シートを前記剥離樹脂シートの側から押圧して該未加硫ゴムシートの架橋温度以上の温度で対象面に加熱圧着し、それによって前記未加硫ゴムシートが対象面と透視性ゴム状シートに対しそれぞれ加硫接着した状態で、前記複合印刷シートの前記透視性ゴム状シートが該加硫後のゴムシートを介して該対象面に固着され、その後、前記剥離樹脂シートが剥離されて、該対象面と透視性ゴム状シートとの間に鏡面印刷層が挟まれた状態で識別情報印刷部が該対象面に形成される請求項1に記載の識別情報印刷部形成方法。
  3. 前記暗色系ゴム材料の対象面は、加熱圧着前は未加硫のゴムシートであり、その未加硫のゴムシートの面に前記複合印刷シートの透視性ゴム状シートを重ねた状態で、該透視性ゴム状シートを剥離樹脂シートの側から押圧して該未加硫のゴムシートの架橋温度以上の温度で前記対象面に加熱圧着し、それによって加硫後のゴムシートが該透視性ゴム状シートに対し加硫接着した状態で、前記複合印刷シートの透視性ゴム状シートが該対象面に固着され、その後、前記剥離樹脂シートが剥離されて、該対象面と透視性ゴム状シートとの間に鏡面印刷層が挟まれた状態で前記識別情報印刷部が該対象面に形成される請求項1に記載の識別情報印刷部形成方法。
  4. 少なくともバーコードを含む識別情報を表示する印刷部を暗色系ゴム材料の対象面に形成する識別情報印刷部形成構造であって、
    一方の面に、少なくとも暗明反転のバーコードを含む識別情報が所定の明色系インクで鏡面印刷されて鏡面印刷層が形成された透視性ゴム状シートと、
    その透視性ゴム状シートの該鏡面印刷層が形成された面と前記対象面との間において加硫接着されて、該透視性ゴム状シートを対象面に固着する加硫接着ゴム層とを備え、
    該対象面上で該透視性ゴム状シートを透視して明色系の識別情報印刷部が正対像として視認されることを特徴とする識別情報印刷部形成構造。
  5. 少なくともバーコードを含む識別情報を表示する印刷部を暗色系ゴム材料の対象面に形成する識別情報印刷部形成構造であって、
    一方の面に、少なくとも暗明反転のバーコードを含む識別情報が所定の明色系インクで鏡面印刷されて鏡面印刷層が形成された透視性ゴム状シートと、
    その透視性ゴム状シートの該鏡面印刷層が形成された面に対して加硫接着された暗色系ゴムシートの対象面とを備え、
    暗色系の該対象面上で該透視性ゴム状シートを透視して明色系の識別情報印刷部が正対像として視認されることを特徴とする識別情報印刷部形成構造。
  6. 暗色系ゴム材料で形成された矩形状をなすゴムシートの対角線上に位置する2つの角部近傍のゴムシート面に、少なくともバーコードを含む識別情報を表示する明色系の印刷部がそれぞれ同様に形成され、
    それらの識別情報印刷部の形成構造は、
    一方の面に、少なくとも暗明反転のバーコードを含む識別情報が所定の明色系インクで鏡面印刷されて鏡面印刷層が形成された透視性ゴム状シートが、該鏡面印刷層が形成された面においてゴムシート面に直接又は加硫接着用ゴムシートを介して加熱圧着されることによって形成され、
    該ゴムシート上で該透視性ゴム状シートを透視して明色系の識別情報印刷部が正対像として視認されることを特徴とする識別情報印刷部を備えたゴムシート。
  7. 少なくともバーコードを含む識別情報を表示する印刷部を暗色系ゴム材料の対象面に形成する識別情報印刷部形成のための識別情報印刷シートであって、
    対象面に直接又は加硫接着用ゴムシートを介して加熱圧着される透視性ゴム状シートと、該透視性ゴム状シートの加熱圧着される面とは反対側の面に剥離可能に接合されて該加熱圧着後は剥離されることとなる剥離樹脂シートとの少なくとも2層構造をなし、前記透視性ゴム状シートの剥離樹脂シートが接合された面とは反対の面に、少なくとも暗明反転のバーコードを含む識別情報が所定の明色系インクで鏡面印刷されて鏡面印刷層が形成され、加熱圧着後は前記対象面上で明色系の鏡面印刷層が、透視性ゴム状シートを透視して正対像として視認されることを特徴とする識別情報印刷シート。
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