JP2005304098A - 磁気駆動アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気駆動アクチュエータの外乱入力時の減衰効果を高める。
【解決手段】板ばねにより支持されたレンズホルダ5が外乱により変位した場合に誘導起電力による減衰効果を発揮するように、レンズホルダに取り付けられた駆動コイル14の形状、線径、巻数、材質を設定して最適化する。特に、ばね−マス系共振周波数で振動する場合の制振力を大きくする。また、例えば必要な推力を確保するように、素線径を変えずに巻線数を増大してコイルを形成し、かつその印加電流を小さくする。これにより、系全体の減衰係数が増大し、通常の駆動(走査)時に必要な駆動力が確保されると共に、外乱によるレンズホルダ4の変位量を小さくすることができ、投受光制御に対する外乱の影響を小さくすることができるため、良好な駆動特性が得られる。
【選択図】図8

Description

本発明は、外乱振動の影響を低減する磁気駆動アクチュエータに関するものである。
従来、レーザ光を用いた走査装置として、走査型レーザレーダ装置や、レーザスキャナ、レーザプリンタ、レーザマーカ、物体監視装置などが知られている。その中で、例えば車両の衝突防止のための走査型レーザレーダ装置に用いられる車載用レーザ光走査用アクチュエータには、レーザ光を走査するために、レーザ光を通すレンズを保持するレンズホルダを光軸に対して車両の上下左右方向に変位自在にばね支持し、レンズホルダを磁気回路により駆動するようにしたものがある。
上記した車両の衝突防止のための走査型レーザレーダ装置にあっては、車両の外乱入力による振動の影響を受けにくくする必要がある。このような外乱振動は周波数が比較的低く(例えば数十Hz程度)、そのような低い周波数に対しても効果的に振動を減衰させる減衰機構を設ける必要がある。特に、車両の上下方向に対する減衰特性を高めることが望ましい。制振作用を行うものとして、例えば鋼板の振動を抑制するための非接触電磁制振を行うようにしたものがある。(例えば、特許文献1参照。)
特開平5−245521号公報
また、減衰特性を高め得るものとして、例えば、アクリル、シリコン等からなる粘弾性材をばねに貼付するという簡単な構造で実現し得るものがある。しかしながら、ばねに粘弾性材を付けることにより、減衰効果を大きくすると、ばね部分における粘性の影響が増大し、駆動時の応答性が低下したり、ヒステリシスが発生したりするといった悪影響が出るという問題がある。また、上記アクリルやシリコン等にあっては、温度によってその減衰特性が大きく変化する(ガラス転位点前後で大幅に特性が変わる)ため、自動車のような冷寒から灼熱の環境変化の中で安定した減衰特性を維持することは困難であるという問題がある。
このような課題を解決して、外乱振動に対する減衰効果が大きく、かつ温度特性が良好であり、また、駆動時のヒステリシスが小さな磁気駆動アクチュエータを実現するために、本発明に於いては、固定部分と、前記固定部分により1軸方向以上に変位自在に支持された可動部分と、前記可動部分を変位させるための磁気回路とを有する磁気駆動アクチュエータであって、前記磁気回路が、前記可動部分に設けられたコイルと、前記コイルを挟むように前記固定部分に設けられた磁石とを有し、外乱による前記可動部分の振動を前記コイルに発生する誘導起電力により減衰させるべく、前記コイルによる制振力が、ばね−マス系の共振周波数で前記可動部分が振動する時に最大となるように設定されているものとした。
外乱が入力して可動部分が振動すると、可動部分に設けられたコイルが磁石の磁力線を横切る運動をして、コイルと駆動用ドライバとが接続された状態であるとコイルに誘導起電力が生じる。その誘導起電力は変位を抑える制振力として作用するため、コイルを含む可動部分のばね−マス系の外部入力による振動を減衰させることができる。例えばコイルの形状、線径、巻数、材質の変更によりコイルの上記誘導起電力を振動周波数に対して任意に設定できるため、アクチュエータの使用環境に対応して減衰効果を高めることができる。また、粘弾性材を用いないため、駆動時には温度変化による特性変化や応答性の低下、ヒステリシスの発生などによる悪影響を受けにくくなる。特に、前記可動部分を変位させる駆動周波数が、該駆動周波数で前記可動部分が変位した場合の前記コイルによる制振力が駆動特性に影響を及ぼすことがないように、前記ばね−マス系の共振周波数から離れた低周波数で発生するように設定されていると良い。
あるいは、固定部分と、前記固定部分により1軸方向以上に変位自在に支持された可動部分と、前記可動部分を変位させるための磁気回路とを有する磁気駆動アクチュエータであって、前記磁気回路が、前記可動部分に設けられたコイルと、前記コイルを挟むように前記固定部分に設けられた磁石とを有し、前記磁気回路が、前記可動部分に設けられたコイルと、前記コイルを挟むように前記固定部分に設けられた磁石とを有し、外乱による前記可動部分のばね−マス系の振動をコイルに発生する誘導起電力により減衰させるべく、付帯コイルを前記コイルに並列に設けると共に前記両コイル間にコンデンサを接続した。
これによれば、ある特定の振動周波数に対して付帯コイルを設けたコイル付帯回路のインピーダンスが0になるように前述の付帯コイルとコンデンサとの値を設定できるため、駆動用コイルの駆動ドライバに左右されずに、外乱による特定の周波数の振動に対して最大の減衰力が作用するように設定することができる。これは、外乱振動に対してのみ有効に減衰力が作用し、駆動特性には何ら影響を及ぼすことがない。したがって、例えば車載用レーザレーダなど、外乱の振動周波数がある程度特定される用途には特に有効である。
あるいは、固定部分と、前記固定部分により1軸方向以上に変位自在に支持された可動部分と、前記可動部分を変位させるための磁気回路とを有する磁気駆動アクチュエータであって、前記磁気回路が、前記可動部分に設けられたコイルと、前記コイルを挟むように前記固定部分に設けられた磁石とを有し、外乱による前記可動部分のばね−マス系の振動をコイルに発生する誘導起電力により減衰させるべく、前記誘導起電力を発生させる短絡コイルを、前記可動部分に、前記コイルと略同一面上であって前記磁石に挟まれるように独立させて配設した。
これによれば、外乱により可動部分が変位した時に短絡コイルに誘導起電力が発生し得るため、短絡コイルは高周波側で作用することが可能になる。これは、外乱振動周波数よりも駆動周波数がかなり低い場合、外乱振動に対してのみ有効に減衰力が作用し、駆動特性には何ら影響を及ぼすことがない。その短絡コイルを駆動用コイルと略同一面上に配置することにより、構造的にも大きな変更の必要がない。
特に、前記短絡コイルに前記電気系共振周波数を調整するための付帯コイルとコンデンサとを接続して、ある特定の外乱の振動周波数と同じ周波数でインピーダンスが0になるように前述の付帯コイルとコンデンサの値と同様の値に設定した電気回路とすることにより、その周波数の外乱振動の入力に対して可動部分が変位した時に最大の減衰力が作用するようにすることができる。これは、外乱振動に対してのみ有効に減衰力が作用し、駆動特性には何ら影響を及ぼすことがない。したがって、例えば車載用レーザレーダなど、外乱の振動周波数がある程度特定される用途には特に有効である。
また、前記可動部分が、前記固定部分に板ばねを介して支持されていることにより、容易に1軸方向へ規制した移動を可能にすることができる。また、上記各構成の磁気駆動アクチュエータを外乱振動が入力される環境で用いることにより、その外乱振動に対する減衰効果が発揮され、好適に使用することができる。これは、外乱振動に対してのみ有効に作用し、駆動時には何ら影響を及ぼすことがない。したがって、例えば車載用レーザレーダなど、外乱の振動周波数がある程度特定される用途には特に有効である。
このように本発明によれば、駆動周波数とばね−マス系共振周波数とが大きく異なる磁気駆動アクチュエータにおいて、外乱が入力して可動部分が振動することによりコイルに生じる誘導起電力による振動減衰効果をばね−マス系共振周波数に対して大きく効かせるようにコイルを設定することにより、外乱振動に対しては制振作用が発揮され、駆動時にはその制振作用が影響しないようにすることができる。例えばコイルの形状・線径・巻数・材質を選定してコイルを最適化することにより可能であり、粘弾性材をばねに貼付したものにおける駆動特性に対する悪影響や温度によってその減衰特性が大きく変化するといった問題が生じない。また、例えばコイルの巻数を増やしたものを設けることにより、それによりコイル重量が増大するものの、外乱振動入力時の変位により生じる誘導起電力による電磁制振力を増大し得る。また、コイルの形状・線径・巻数・材質をそれぞれ別個に設定することができ、それにより推力や制振力の変更に対する設計自由度が増し、汎用性が高くなる。
また、通常、磁気駆動アクチュエータにあっては、コイル重量が小さくなるようにするべく、印加電流が大きい状態で必要な推力が得られるように設計している。それに対して、巻き数を増やすことにより印加電流を小さくしても略同一の推力を発生させることができ、コイルの軽量化を目的としたものよりも減衰効果を大きくすることができる。
あるいはコイルに並列に付帯コイルを設け、両コイル間にコンデンサを設けて、ある特定の外乱振動の周波数と同じ周波数で抵抗が0になるように前述の付帯コイルとコンデンサの値を設定することにより、その周波数の外乱振動の入力に対して可動部分が変位した時に最大の減衰力が作用するようにすることができる。したがって、例えば車載用レーザレーダなど、外乱振動の周波数がある程度特定される用途には特に有効である。
あるいは可動部分にコイルと略同一面上であって磁石に挟まれるように独立した短絡コイルを設けることにより、可動部分の重量が増大するものの外乱振動が入力して可動部分が変位したときに短絡したコイルにも誘導起電力が発生することから、駆動用のドライバの仕様にかかわらず減衰力を得ることが可能になる。また、その短絡コイルはコイルと略同一面上に配置されるので、構造的にも大きな変更の必要がない。
特に、短絡コイルにある特定の外乱振動の周波数と同じ周波数で抵抗が0になるように前述の付帯コイルのインダクタンスとコンデンサの容量とを設定した電気回路を接続することにより、その周波数の外乱振動の入力に対して可動部分が変位した時に最大の減衰力が作用するようにすることができる。したがって、例えば車載用レーザレーダなど、外乱振動の周波数がある程度特定される用途には特に有効である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明が適用された車両の衝突防止のための走査型レーザレーダ装置に用いられるレーザ光走査用アクチュエータを示す斜視図である。また、図2はレーザ光走査用アクチュエータを示す上面図であり、図3は図2の矢印III線から見た側面図であり、図4は要部分解組み立て斜視図である。なお、図示例のレーザ光走査用アクチュエータにあっては、その前後・上下・左右の各方向を図1の矢印で示されるものとし、その前後を車両への取り付け状態で車両の前後方向に合わせるものとして、以下に説明する。
本レーザ光走査用アクチュエータは、図示されない車両ボディ(フレーム)に固定される固定ベース1と、片持ち支持手段として固定ベース1から延出する4枚の上下方向変位用板ばね2を介して支持された可動支持部としての矩形枠状のコイル支持体3と、コイル支持体3に4枚の左右方向変位用板ばね4を介して支持されたレンズホルダ5とを有する。そのレンズホルダ5には、出射手段としてのレーザダイオード6の出射光を通すための走査用レンズ7と、障害物などで反射して戻ってくる反射光を受光する受光フォトダイオード8に集光するための受光用レンズ9とが一体に設けられている。
上記4枚の上下方向変位用板ばね2は、各主面を1軸方向として図の上下方向に向けて、ベース1の上下方向に延在する立壁部の上下両面に各一端部を固定され、かつ後側へ互いに平行に延出するように配設されている。それら上下方向変位用板ばね2の各他端部がコイル支持体3の上下左右の適所に結合されている。板ばねの撓み方向がその形状から規制されるため、容易に上下方向変位用板ばね2を図の上下方向にのみ撓みようにすることができ、コイル支持体3は、ガイド手段を必要とせずに、ベース1に対して上下方向に変位自在に支持されていることになる。
本図示例のものにあっては、可動部分がレンズホルダ5になり、そのレンズホルダ5に対する固定部をコイル支持体3とみなすことができる。すなわち、レンズホルダ5の絶対的変位は、固定ベース1に対するものであり、その変位方向は上下左右方向となるが、コイル支持体3を固定部とみなした場合の相対的変位は、コイル支持体3に対するものとなり、その変位方向は左右方向となる。
なお、ベース1及びコイル支持体3は合成樹脂製であって良く、図示例では、上下方向変位用板ばね2の長手方向両端部に各一対の孔を設け、結合対象となるベース1及びコイル支持体3の対応する部分に突状ボス部を形成している。そして、突状ボス部に板ばねに設けた孔を嵌合し、板状の押さえ部材10を板ばねに重ね合わせかつ押さえ部材10に設けた結合孔を突状ボス部にはめて、板ばねの端部を結合対象に押さえ付けるようにして固定している。このようにして、簡単に組み付け可能にしている。また、これら各部品にあっては、板ばねをインサート成形することにより一体化することができ、その場合にはさらに簡単かつ位置精度が高い組付けを行うことが可能になる。
また、上記4枚の左右方向変位用板ばね4は、各主面を図の左右方向に向けて、コイル支持体3の図における左右の枠部に各一端部を固定され、かつ前側へ互いに平行にベース1を越えて延出するように配設されている。それら左右方向変位用板ばね4の各端端部がレンズホルダ5の適所に結合されている。これにより、左右方向変位用板ばね4が図の左右方向にのみ撓み得るため、レンズホルダ5は、ベース1に対して左右方向に変位自在に支持されていることになる。この左右方向変位用板ばね4の結合対象(コイル支持体3・レンズホルダ5)に対する固定も上記と同様である。なお、各押さえ部材10は、それぞれ形状の違いがあるが、同一の符号を付している。
このレイアウトによれば、レンズホルダ5はベース1に対して各板ばね2・4を介して上下左右方向に変位自在に支持されている。そして、ベース1から後方に向けて上下方向変位用板ばね2が延出し、上下方向変位用板ばね2に結合されたコイル支持体3から前側へベース1を越えて左右方向変位用板ばね4が延出していることから、上下方向変位用板ばね2よりも左右方向変位用板ばね4の方が長い。すなわち、レンズホルダ5(レンズ7・9)の上下左右方向の各変位代は、左右方向に大きく取れるようにしている。これは、車載用レーダにあっては、進行方向に対する障害物などを検出するには、上下方向よりも左右方向に大きく走査するためである。
なお、レンズホルダ5は、左右方向変位用板ばね4の各端端部が結合された連結部5aと、各レンズ7・9を保持するレンズ保持部5bとを有し、それら連結部5a及びレンズ保持部5bを図の左右方向に並列に配置するように例えば合成樹脂材にて一体成形されて形成されている。また、各レンズ7・9は、本図示例では軽量かつコンパクト化に好適なフルネルレンズであるが、それに限られるものではない。
次に、レンズホルダ5を上下左右方向に駆動するための駆動手段の構造について示す。上記コイル支持枠3に、左右方向に長軸を向けた長円形に巻かれた上下駆動用コイル11が一体に固着されている。図5に併せて示されるように、その上下駆動用コイル11と共働して磁気回路を構成するヨーク12が、上下駆動用コイル11をその長軸回りに外囲するようにベース1の立設壁の後面に固設されている。このヨーク12とベース1との結合も凹凸のはめ合いによるものであって良い。なお、ヨーク12は、上下駆動用コイル11を挟んで対峙する両壁部12a・12bを有している。その一方(図示例ではベース1側)の壁部12aには、上下で磁極を変えた一対のマグネット13a・13bが固設されている。このようにして、上下駆動用コイル11を挟む磁気回路(ヨーク12、マグネット13a・13b)が形成されている。
また、図6に併せて示されるように、レンズホルダ5の連結部5aには、左右方向について各左右方向変位用板ばね4の内側に上下方向に延在する2本の支持枠5cが設けられており、それら両支持枠5c間に、上下方向に長軸を向けた長円形に巻かれた左右駆動用コイル14が設けられている。その左右駆動用コイル14と共働して磁気回路を構成するヨークは、一対のU字状ヨーク15を左右駆動用コイル14のコイル軸線を対称軸とする対称形に互いに並列にかつ両者間に隙間を有して設けられている。なお、各コイル11・14にあっては、上述した板ばねの他の例と同様にインサート成形しても良く、板ばねの場合と同様に簡単かつ位置精度が高い組付けを行うことが可能になると共に、板ばね及びコイルを共にインサート成形するようにすれば、その効果をより一層高め得る。
両U字状ヨーク15の開放端面には上記ヨーク12と一体に形成されたL字状延出部12aが結合され、両U字状ヨーク15は、各開放端面を延出部12aにより閉塞されると共に、延出部12aを介してヨーク12に一体的に支持される。また、各U字状ヨーク15の左右駆動用コイル14を挟んで対峙する各両内面の一方(図示例では左右駆動用コイル14の外側)には、左右駆動用コイル14に対して同じ磁極を向けたマグネット16a・16bがそれぞれ固設されている。このようにして、左右駆動用コイル14を挟む磁気回路(ヨーク15、マグネット16a・16b)が形成されている。
本図示例のものにあっては、図7に示されるように、各コイル11・14と図示されない外部駆動回路(駆動用ドライバ)とを各板ばね2・4を介して接続するものである。そのために、各板ばね2・4を導電性ばね材により形成すると共に、各板ばね2・4には、図7に良く示されるように、それぞれ一対の端子部2a及び4aが両長手方向端に設けられている。各端子部2a・4aは、各板ばね2・4をそれぞれベース1・コイル支持枠3・レンズホルダ5に結合した状態で露出するようにされている。
例えば、4枚の上下方向変位用板ばね2のベース1側の端子部2aが外部駆動回路の出力端子とリード線を介して接続される。4枚の板ばね2の内の2枚のベース1側とは相反する側の各端子部2aに上下駆動用コイル11のコイル素線の両端が接続されている。また、4枚の板ばね2の残りの2枚のベース1側とは相反する側の各端子部2aと、4枚の左右方向変位用板ばね4の内の2枚の対応する側(コイル支持体3側)の各端子部4aとがリード線を介して接続されている。そして、それら2枚の板ばね4のコイル支持体3側とは相反する側の各端子部4aに左右駆動用コイル13のコイル素線の両端が接続されている。
このようにして駆動手段が構成されており、上下駆動用コイル11に流す電流の向きを変えることにより、コイル支持体3をベース1に対して図5の矢印Aに示されるように上下方向に変位させることができる。同様に、左右駆動用コイル14に流す電流の向きを変えることにより、レンズホルダ5をコイル支持体3すなわちベース1に対して図6の矢印Bに示されるように左右方向に変位させることができる。
なお、本図示例における片持ち支持手段は、固定ベース1と可動部分としてのレンズホルダ5との間にコイル支持体3を介して各板ばね2・4を連結した構造からなるが、板ばねの代わりに線ばねを用い、固定ベース1により線ばねを介して直接的にレンズホルダ5を片持ち支持することができる。このようにしても、上記レイアウトを達成することができる。そして、板ばね2・4と、板ばね2・4により可動支持されている部品(レンズホルダ5・コイル支持体3・コイル11・14など)とにより本図示例におけるばね−マス系が構成されている。
このように構成された磁気駆動型アクチュエータを車載用として用いると、外乱が入力した時にコイル支持体3やレンズホルダ5の変位が特にそのばね−マス系の共振周波数で大きくなる。特に外乱振動が大きくその方向が投受光制御を行う方向と同じになる場合には、その方向の制御が困難になる。したがって、外乱振動が入力した時のコイル支持体3やレンズホルダ5の運動を減衰させる必要が生じる。コイルホルダ3に取り付けられた上下駆動用コイル11やレンズホルダ5に取り付けられた左右駆動用コイル14の形状、線径、巻数、材質を選定することにより、外乱入力によるばね−マス系の振動に対して誘導起電力による減衰効果を大きくすることが可能である。なお、外乱としては、ステップ状の波形のように入力したり、車体の固有振動として入力したりするものなどがある。
具体例として、レンズホルダ3の上下方向への推力を例えば2.7Nとして設定した場合について以下に示す。図8(a)の想像線に示される基準コイル24を、素線径が0.16mmのものを約250ターンで巻線して形成すると、その重量は約5gとなり、印加電流I1を300mAとすると上記推力2.7Nを発生する。基準コイルでの系全体の減衰係数は、内部抵抗が非常に小さい駆動回路を接続した場合には0.24である。
それに対して、素線径を同じ0.16mmとして、460ターンで巻線してコイルを形成することにより、図8(a)に示されるように基準コイル24よりも大きな上下駆動用コイル11になり、その重量は10.3gになる。しかしながら、巻数を増大していることから、その印加電流I2を165mAと減少しても、同じ2.7Nの推力が得られる。そして、本図示例の上下駆動用コイル11にあっては、その系全体の減衰係数は、内部抵抗が非常に小さい駆動回路を接続した場合には0.4になる。
このように、例えば基準コイル24に対して巻数を増大させて同一の推力を得るようにすることで減衰係数を大きくすることができる。したがって、通常の走査時に必要な駆動力を確保し、外乱による振動に対してコイル支持体3の変位量を小さくすることができ、投受光制御に対する外乱振動の影響を小さくすることができるため、良好な走査駆動特性が得られる。
本アクチュエータの動作において、駆動時(走査時)に駆動用ドライバ25により印加電流I2を板ばね2に図8(b)に示されるように供給すると、板ばね2・4を介して各コイル11・14が通電され、通電方向に応じた方向に電磁力が発生し、コイル支持体3またはレンズホルダ5(レンズ7・9)が変位する。例えば本図示例の車載用レーザレーダ装置の場合には所定の振幅及び周波数(例えば1Hz)で振らせる。それに対して、外乱入力時には、可動部分(レンズホルダ5・コイル支持体3)が外乱入力方向に変位し、それによりコイル11・14が磁気回路内で変位することから、コイル11・14に誘導起電力が発生して電流Ibが流れ、外乱振動方向とは反対方向の推力を発生する電磁力が生じる。したがって、可動部分(レンズホルダ5・コイル支持体3)の外乱振動による運動を制止することができ、外乱振動に対して好適に減衰作用が働く。この制振力は、振動周波数が高い(変位速度が高い)ほど、また振幅が大きいほど大きく発揮される。それに対して、駆動周波数は上記例によれば1Hzであり、またこのような車載用レーザレーダ装置では高々10Hz程度駆動することになり、そのような低周波数では減衰作用が働いていないとみなせるため、駆動時には何ら問題が生じない。
ここで、通常のターン数(巻数)の少ないコイル(例えば上記基準コイル24)を搭載したアクチュエータ(A1)と、そのアクチュエータA1のばねに粘弾性材を貼り付けた従来例で示したような対策をしたアクチュエータ(A2)と、そして外乱が入力したときに減衰効果が大きくなるようにコイル(例えば上記上下駆動用コイル11)の形状・線径・巻数・材質を最適化させた本発明のアクチュエータ(A3)とについて、駆動用ドライバによりコイルへの通電可能な状態で外乱振動として1〜100Hzのサイン波をスイープさせて入力したときの周波数応答線図を図9に示し、1〜100Hzのサイン波をスイープさせて電流を印加して駆動したときの周波数応答線図を図10に示す。
駆動用ドライバの電源をオンした状態(コイルに通電可能な状態)で通常のアクチュエータA1に外乱が入力すると、本図示例のものにあっては図9の破線のようにばね−マス系共振周波数となる約40Hz付近の振れ幅が大きい周波数特性になる。このときの振れ幅をさらに小さくしたい場合には、アクチュエータA1のばねに粘弾性材を貼り付けることにより図9の点線のような周波数特性を得ることが可能である(従来のアクチュエータA2)。しかし、粘弾性材を使用すると、図10の点線のように駆動時の周波数応答特性にも影響が及ぶ。
それに対して、アクチュエータA1において、ばね−マス系共振周波数と同一の外乱入力周波数での振動に対して大きな制振力が発生するように、コイルの形状・線径・巻数・材質を設計してコイルの最適化を行うことができる。これにより、粘弾性材が無くても、外乱が入力した場合の振れ幅を図9の実線で示されるように従来のアクチュエータA2と同等レベルに小さくすることができる。また、粘弾性材を使用した場合における駆動時の周波数応答特性の悪化がないため、図10の実線で示されるように、駆動時の周波数応答特性は通常のアクチュエータA1と同等レベルを確保することが可能になる。なお、コイルの最適化により制振力を大きくする周波数をばね−マス系共振周波数と一致させるものではなく、ばね−マス系共振周波数近辺で誘導起電力が大きくなって大きな制振力が得られるようにコイルを最適化すれば良い。
このように駆動周波数が低く、それに対して外乱入力振動数が高い環境で使用されるアクチュエータにおいて、コイルを最適化することで、外乱振動が入力された時のみにその外乱振動に対して強い減衰効果を得ることができる。そして、低い駆動周波数での変位では誘導起電力の発生が小さいため、駆動周波数に対してはその効果が発揮されないような制振力の周波数応答特性を得ることができる。また、粘弾性材を貼り付けないことから、温度変化による特性変化も小さくすることが可能になり、また部品点数の削減による低コスト化も実現し得る。
次に、本発明による外乱振動に対して減衰効果を高める手段の第2の例を図11に示す。この第2の例にあっては、コイル11に並列に付帯コイル26を設けている。付帯コイル26の一端がコンデンサ27を介して、他端が抵抗R1を介して、コイル11に接続されている。そして、外乱が入力されて振動すると上述したように逆起電力が発生する。
これらの回路はある特定の周波数で電気共振を起こしてインピーダンスが0になる。そして、その周波数から離れると徐々にインピーダンスが大きくなる。したがって、その外乱振動の周波数にこの電気系共振周波数を一致させることにより、駆動用ドライバがコイルに駆動電流を流していない時でも外乱が入力して振動した時には回路に逆起電力による電流が流れて、可動部分の運動に対して特にばね−マス系共振周波数で強い減衰効果が発揮されるようになる。また、本図示例のように減衰効果を発揮させたい所定の外乱振動周波数と駆動周波数帯域とが大きく異なる場合であれば、その外乱振動周波数に対して大きな制振力が発揮される電気系共振周波数を設定することから、周波数が大きく異なる駆動時には減衰効果が発揮されないように調整することができる。
この第2の例として、付帯コイル26を4.2mHとし、コンデンサ27を5mFとし、抵抗Rを100Ωとして、約35Hzの電気共振周波数を設定した回路を接続したときのアクチュエータ(A4)について、DC的に駆動したときの電流・変位特性図を図12に示すと共に、コイルへの駆動電流を流さない状態で外乱振動として1〜100Hzのサイン波をスイープさせて入力したときの周波数応答線図を図13に示す。併せて比較のために、駆動用ドライバによりコイルへの通電可能な状態で外乱振動を入力した場合のアクチュエータA1とアクチュエータA2との周波数応答特性と電流・変位特性とを、図12・13にアクチュエータA1を破線で、アクチュエータA2を点線でそれぞれ示す。
駆動周波数が減衰対象の外乱振動周波数と大きく異なる場合であれば、上記付帯コイル26・コンデンサ27・抵抗Rの回路を接続していても駆動時にその回路による減衰効果は働かず、その結果、印加電流を0から増加して駆動した場合と印加電流を減少させて0に至るまで駆動した場合との特性差(ヒステリシス)は図12の実線(A4)に示されるように発生しない。この点で、アクチュエータのばねに粘弾性材を貼り付けた従来例のアクチュエータA2(図12の点線)と大きく異なる。したがって、アクチュエータA4にあっては温度変化による特性変化も小さい。一方、図13に示されるように、外乱振動が入力したときには駆動用ドライバが作動していなくても、この回路の働きにより、駆動用ドライバによりコイルへの通電可能な状態のアクチュエータA2と同等の減衰効果が得られるようになる。したがって、この構造にあっては、減衰効果が駆動用ドライバ25の作動状態に依存しないため、駆動用ドライバの内部抵抗が大きい場合などに好適である。
なお、抵抗Rの値を調整することにより減衰力の大きさを調整することが可能であるが、設けなくても良い。図11に示されるように付帯コイル26とコンデンサ27とを並列に接続して、この回路による電気系共振周波数を所定の外乱振動周波数に一致させることにより、上述したものと反対のようにする(駆動周波数帯の外乱振動が入力した時には減衰効果を発揮させずに、その他の帯域では減衰効果を発揮させる)ことも可能である。これにより駆動周波数帯での制振作用を防止することができ、効率の良い駆動特性を得られると共に、その他の周波数帯に対する外乱振動に対しては好適に制振力が得られる。
次に、図14及び図15に本発明による外乱振動に対して減衰効果を高める手段の第3の例を、上記図示例と同様に上下駆動用コイルについて示す。なお、図14は図5と同様の図であり、同様の部分には同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。この第3の例にあっては、コイル11を支持するべくコイル支持体3に形成されたコイルボビン3aにより、例えばコイル11に外囲されるように短絡コイル28をコイル11の内側に設けている。なお、短絡コイル28は軸線方向に対してコイル11と略同一面上に配置されている。このようにすることにより、短絡コイル28をコイル支持体3から突出させることなく配設することができ、搭載場所に対する取り付けスペースに影響を及ぼすことがない。
この第3の例として、駆動用コイル24の巻数を300ターンとし、短絡コイル28の巻数を260ターンとしたときのアクチュエータA5について、DC的に駆動したときの電流・変位特性を図16に、駆動用ドライバを作動させないで外乱振動として1〜100Hzのサイン波をスイープさせて入力したときの周波数応答線図を図17に示す。併せて比較のために、駆動用ドライバによりコイルへの通電可能な状態で外乱振動を入力した場合のアクチュエータA1とアクチュエータA2との電流・変位特性と周波数応答特性とを図16・17に、アクチュエータA1の場合を破線で、アクチュエータA2の場合を点線でそれぞれ示す。
図16に示されるように、駆動周波数が外乱振動周波数と大きく異なる場合には、短絡コイルを搭載しても駆動時には減衰効果は働かず、ヒステリシスは発生しない。よって、温度変化による特性変化は生じない。一方、図17に示されるように、外乱振動が入力したときには駆動用ドライバが作動していなくても、短絡コイルを搭載することによって、駆動用ドライバによりコイルへの通電可能な場合のアクチュエータA2と同等の大きな減衰効果が発揮されるようになる。したがって、この構造も駆動用ドライバ25の内部抵抗が大きい場合に好適である。
また、減衰効果を短絡コイル28により自由に設定できることから、駆動用コイルに制振作用をもたせるものに対して、減衰効果がドライバの特性に依存されない。併せて、駆動用コイルによる制振作用を考慮する必要がないので、駆動用コイルの設計自由度も高い。
次に、図18に本発明による外乱振動に対して減衰効果を高める手段の第4の例を、上記図示例と同様に上下駆動用コイルについて示す。この第4の例にあっては、上記第3の例の短絡コイル28に付帯コイル30とコンデンサ29とを接続したものである。このようにすることにより、第2の例と同様に、外乱入力時に可動部分が変位すると上下駆動用コイル11に誘導起電力が生じ、その起電力が制振作用として働く。
これらの回路は、ある特定の周波数で電気共振を起こしてインピーダンスが0になる。そして、その周波数から離れると徐々にインピーダンスが大きくなる。したがって、車載用途のように外乱振動周波数と駆動周波数帯域とが大きく異なるように設定することができる場合には、回路の電気系共振周波数をばね−マス系共振周波数に一致させることにより、駆動用ドライバが作動していないときでも、その周波数の外乱振動が入力されたときのみ回路に逆起電力による電流が流れて、可動部分の運動に対して減衰効果が発揮され、一方駆動時には減衰効果が発揮されることがないため、特に好適に使用することができる。また、この短絡コイル28とコンデンサ29との値を調整することにより周波数特性の調整が可能であるため、減衰効果が駆動用ドライバの特性に依存されない。このため、駆動用コイルの設計自由度も高くなる。
なお、上記各例においてコイルとして上下駆動用コイル11について示したものにあっては、左右駆動用コイル14についても同様であり、その説明を省略する。
本発明にかかる磁気駆動アクチュエータは、外乱振動に対しては制振作用が発揮され、駆動時にはその制振作用が影響しないようにすることができるため、走査型レーザレーダ装置等として有用である。
本発明が適用されたレーザ光走査用アクチュエータを示す斜視図である。 図1のレーザ光走査用アクチュエータの上面図である。 図2の矢印III線から見た側面図である。 図1のレーザ光走査用アクチュエータの要部分解組み立て斜視図である。 上下方向駆動磁気回路を示す要部破断側面図である。 左右方向駆動磁気回路を示す要部破断平面図である。 板ばねとコイルとの電気的接続状態を示す斜視図である。 (a)は本発明に基づくコイルと通常のコイルとを比較して示す模式図であり、(b)はコイルの模式的駆動回路図である。 外乱振動が入力した場合のアクチュエータの周波数応答特性を示す図である。 駆動した場合のアクチュエータの周波数応答特性を示す図である。 第2の例を示すコイルの模式的駆動回路図である。 第2の例におけるDC的に駆動した場合のアクチュエータの変位特性を示す図である。 第2の例における外乱振動が入力した場合のアクチュエータの周波数応答特性を示す図である。 第3の例を示す図5と同様の図である。 第3の例を示す要部模式的斜視図である。 第3の例におけるDC的に駆動した場合のアクチュエータの変位特性を示す図である。 第3の例における外乱振動が入力した場合のアクチュエータの周波数応答特性を示す図である。 第4の例を示す回路図である。
符号の説明
1 固定ベース
2 上下方向変位用板ばね
3 コイル支持体
4 左右方向変位用板ばね
5 レンズホルダ
6 レーザダイオード
7 走査用レンズ
8 受光フォトダイオード
9 受光用レンズ
10 押さえ部材
11 上下駆動用コイル
12 ヨーク
13a・13b マグネット
14 左右駆動用コイル
15 U字状ヨーク
16a・16b マグネット
24 基準コイル
25 駆動用ドライバ
26 付帯コイル
27 コンデンサ
28 短絡コイル
29 コンデンサ
30 付帯コイル

Claims (7)

  1. 固定部分と、前記固定部分により1軸方向以上に変位自在に支持された可動部分と、前記可動部分を変位させるための磁気回路とを有する磁気駆動アクチュエータであって、
    前記磁気回路が、前記可動部分に設けられたコイルと、前記コイルを挟むように前記固定部分に設けられた磁石とを有し、
    外乱による前記可動部分の振動を前記コイルに発生する誘導起電力により減衰させるべく、前記コイルによる制振力が、ばね−マス系の共振周波数で前記可動部分が振動する時に最大となるように設定されていることを特徴とする磁気駆動アクチュエータ。
  2. 前記可動部分を変位させる駆動周波数が、該駆動周波数で前記可動部分が変位した場合の前記コイルによる制振力が駆動特性に影響を及ぼすことがないように、前記ばね−マス系の共振周波数から離れた低周波数で発生するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気駆動アクチュエータ。
  3. 固定部分と、前記固定部分により1軸方向以上に変位自在に支持された可動部分と、前記可動部分を変位させるための磁気回路とを有する磁気駆動アクチュエータであって、
    前記磁気回路が、前記可動部分に設けられたコイルと、前記コイルを挟むように前記固定部分に設けられた磁石とを有し、
    外乱による前記可動部分のばね−マス系の振動をコイルに発生する誘導起電力により減衰させるべく、付帯コイルを前記コイルに並列に設けると共に前記両コイル間にコンデンサを接続したことを特徴とする磁気駆動アクチュエータ。
  4. 固定部分と、前記固定部分により1軸方向以上に変位自在に支持された可動部分と、前記可動部分を変位させるための磁気回路とを有する磁気駆動アクチュエータであって、
    前記磁気回路が、前記可動部分に設けられたコイルと、前記コイルを挟むように前記固定部分に設けられた磁石とを有し、
    外乱による前記可動部分のばね−マス系の振動をコイルに発生する誘導起電力により減衰させるべく、前記誘導起電力を発生させる短絡コイルを、前記可動部分に、前記コイルと略同一面上であって前記磁石に挟まれるように独立させて配設したことを特徴とする磁気駆動アクチュエータ。
  5. 前記短絡コイルに、電気系共振周波数を調整するための付帯コイルとコンデンサとが接続されていることを特徴とする請求項4に記載の磁気駆動アクチュエータ。
  6. 前記可動部分が、前記固定部分に板ばねを介して支持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の磁気駆動アクチュエータ。
  7. 外乱振動が入力される環境で用いられることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の磁気駆動アクチュエータ。
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