JP2005303599A - 携帯電子機器の保持機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯電子機器の使用状態に関係なく、常に携帯電子機器を落とすことがない。
【解決手段】携帯電話機1では、ヒンジ部11を軸にして、第1筐体2、第2筐体3の内側面21、31が接する方向(a方向)に回動可能に接続されている。ヒンジ部11には、外部部材へ携帯電話機1を保持させる保持機構4が設けられ、保持機構4には、その一端42が自由端である紐41と、この紐41の一端42を携帯電話機1の本体筐体方向(b方向)に付勢させる巻きバネと、が設けられている。また、紐41の一端42には、外部部材に装脱可能な保持手段43が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外部部材へ携帯電子機器を保持させる携帯電子機器の保持機構に関する。
現在、屋内で用いられていた電子機器を携帯可能にして、屋外で用いることも可能な携帯電子機器、例えば携帯電話機や携帯ゲーム機等が普及している。この携帯電子機器は、通常、鞄の中やズボンのポケットなどに収納して携帯されている。
しかしながら、鞄に携帯電子機器を収納した場合であって、その携帯電子機器を使用する際に鞄の中の携帯電子機器を探す必要がある。また、鞄から携帯電子機器を取出す際に、携帯電子機器を鞄から地面に落とし、携帯電子機器を破損させる場合がある。
また、ズボンのポケットに収納した場合、移動の際に携帯電子機器をポケットから地面に落としたり、携帯電子機器を破損させる場合がある。
そこで、これら問題点を解決するために、携帯電子機器を携帯電子機器用ケースに収納して、この携帯電子機器用ケースを衣服に着用させて携帯電子機器を携帯することが考えられている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2003−9928号公報 特開2002−360324号公報
ところで、上記した携帯電子機器用ケースに携帯電子機器を収納して携帯することで次に示す不具合が生じる。
例えば、上記した特許文献1、2に記載の携帯電話機用ケースに携帯電話機を収納して携帯すると、携帯電話機の収納位置が一目で分かり、さらに、移動の際、携帯電話機を落とすことはない。
しかしながら、携帯電話機を使用する際、携帯電話機用ケースから携帯電話機を出して使用する必要があり、携帯電話機の使用時に携帯電話機を落とす場合がある。
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、携帯電子機器の使用状態に関係なく、常に携帯電子機器を落とすことがない携帯電子機器の保持機構を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る携帯電子機器の保持機構は、携帯電子機器に備えられ、この携帯電子機器を外部部材へ保持させる携帯電子機器の保持機構であって、一端が自由端である線状体と、この線状体の一端を携帯電子機器の本体筐体方向に付勢させる付勢手段と、が設けられ、前記線状体の一端には、外部部材に装脱可能な保持手段が設けられ、前記保持手段により携帯電子機器を外部部材に保持した状態で、携帯電子機器を使用した際、前記付勢手段により前記線状体の一端が携帯電子機器の本体筐体方向に付勢されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記線状体と前記付勢手段とが設けられ、前記線状体の一端には保持手段が設けられ、前記保持手段により前記携帯電子機器を外部部材に保持した状態で、前記携帯電子機器を使用した際、前記付勢手段により前記線状体の一端が前記携帯電子機器の本体筐体方向に付勢されているので、前記携帯電子機器を使用するか否かに関係なく、前記保持手段により前記携帯電子機器は外部部材に保持される。その結果、常に前記携帯電子機器の使用状態に関係なく、常に前記携帯電子機器を地面に落下させることを防ぐことが可能となる。また、本発明にかかる保持機構が携帯電子機器に設けられているので、前記保持機構の動作を前記携帯電子機器の動作に連動させることが容易となる。
ところで、外部部材側に保持機構が備えられた携帯電子機器を用いる場合、線状体が保持機構の筐体に接する場合がある。これに対し、本発明にかかる保持機構は携帯電子機器に設けられているので、外部部材側に備えられている場合と比較して、前記線状体が当該保持機構の筐体に接することを防ぐことが可能となる。特に外部部材がズボンなどユーザの下半身側に位置する部材であるときにこの本発明の作用効果が顕著に表れる。
前記構成において、前記保持手段は、取替え可能に構成されてもよい。
この場合、前記保持手段が取替え可能に構成されているので、外部部材の形状に対応させることが可能となり、前記線状体の一端を任意の外部部材に装着させることが可能となる。
前記構成において、前記付勢手段により前記線状体が前記携帯電子機器の本体筐体方向に付勢するのを防ぐロック手段が設けられてもよい。
この場合、前記ロック手段が設けられているので、前記携帯電子機器の使用中、使用しているユーザは前記付勢手段により付勢力の負荷を受けることなく前記携帯電子機器を使用することが可能となる。
前記構成において、前記携帯電子機器は、少なくとも複数の筐体とこれら筐体を接続するヒンジ部とから構成され、複数の前記筐体の少なくとも一つが、前記ヒンジ部を軸にして予め設定した方向に回動可能に接続され、当該保持機構が、前記ヒンジ部に設けられてもよい。
この場合、当該保持機構が前記ヒンジ部に設けられているので、当該保持機構を備えることによる前記携帯電子機器の大型化を防ぐことが可能となる。
前記構成において、当該保持機構は、前記ヒンジ部を軸にした複数の前記筐体の少なくとも一つの回動に連動されてもよい。
この場合、当該保持機構が前記ヒンジ部を軸にした複数の前記筐体の少なくとも一つの回動に連動されるので、例えば、使用後に折り畳み型の前記携帯電子機器の2つの筐体を閉じる動作に伴なって前記ロック手段による付勢力のロックを解除する動作を行うことで、前記携帯電子機器の収納作業を容易にすることが可能となる。
前記構成において、前記携帯電子機器に装脱可能に備えられてもよい。
この場合、前記携帯電子機器に装脱可能に備えられているので、当該保持機構が備えられていない携帯電子機器であっても当該保持機構を用いることが可能となる。
前記構成において、前記携帯電子機器の本体筐体を覆う携帯電子機器用ケースに備えられてもよい。
この場合、前記携帯電子機器用ケースに備えられているので、前記携帯電子機器の外的損傷を防ぐことが可能となる。また、前記携帯電子機器に当該保持機構が備えられていない場合であっても、その携帯電子機器に当該保持機構を用いることが可能となる。さらに、保持機構が装脱可能に設けられてもよい。この場合、前記保持機構が装脱可能に設けられているので、当該保持機構が設けられていない携帯電子機器用ケースに当該保持機構を用いることが可能となる。
前記構成において、任意の携帯物を挿入可能な挿入部が設けられた、前記携帯電子機器の本体筐体を覆う携帯電子機器用ケースに備えられてもよい。
この場合、前記挿入部が設けられた前記携帯電子機器用ケースに備えられているので、前記携帯電子機器の外的損傷を防ぐことが可能となるだけでなく、使用する頻度の高い携帯物を携帯することが可能となる。また、この使用する頻度の高い携帯物は、前記携帯電子機器で用いるものであってもよく、また、前記携帯電子機器で用いるものでなくてもよい。
本発明に係る携帯電子機器の保持機構によれば、携帯電子機器の使用状態に関係なく、常に携帯電子機器を落とすことを防ぐことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施の形態では、携帯電子機器として携帯電話機に本発明を適用した場合を示す。
本実施の形態にかかる携帯電話機1は、図1(a)、(b)に示すように、筐体が第1筐体2と第2筐体3とから構成されてなる。
これら第1筐体2と第2筐体3とは、ヒンジ部11を軸にして、第1筐体2、第2筐体3の内側面21、31が接する方向(a方向)に回動可能に接続されている。すなわち、折り畳み可能な携帯電話機1である。また、このヒンジ部11を軸にした筐体の回動は、第1筐体2によって行われる。
第1筐体2には、少なくとも、文字や画像などの信号を表示する表示部12と、各種信号を送受信するアンテナ部13と、音声信号を出力するスピーカ部14とが設けられている。
第2筐体3には、少なくとも、文字などの信号を入力する14つのキー部15と、音声信号を入力するマイク部16とが設けられている。
ヒンジ部11には、外部部材(図示省略)へ携帯電話機1を保持させる保持機構4(図1(c)参照)が設けられている。
保持機構4には、図1(c)に示すように、その一端42が自由端であるナイロン製の紐41と、この紐41の一端42を携帯電話機1の本体筐体方向(b方向)に付勢させる巻きバネ(図示省略)と、が設けられている。また、紐41の一端42には、外部部材に装脱可能な保持手段43が設けられている。
また、保持手段43は、外部部材に保持する保持部44と、この保持部44を紐41の一端42に接続する接続部45とから構成され、保持部44が取替え可能に構成されている。図1(c)では、保持部44はフック状体に形成されている。なお、この保持部44は、外部部材がズボンのベルト通し部や鞄のストラップ等である場合に有用である。
また、図1(c)に示すように、保持部44と接続部45とにはそれぞれ凹凸のねじ部46が形成され、保持部44と接続部45との接続はねじ部46によって行われている。また、図1(a)に示すように、保持部44と接続部45は携帯電話機1におけるヒンジ部11の位置に収納可能に配されている。
なお、ヒンジ部11の長手方向の寸法は、図1(a)に示すように保持手段43の保持部44と接続部45をヒンジ部11の位置に収納した際、これら保持部44と接続部45とが携帯電話機1の筐体から突出しないように設定されている。
次に、上記した構成からなる携帯電話機1の使用形態を以下に説明する。なお、この使用形態では、外部部材としてズボンのベルト通し部を適用する。
保持手段43の保持部44により携帯電話機1をベルト通し部に保持する。この状態で、携帯電話機1を使用しない時、携帯電話機1は、使用しない保持状態の位置(ベルト通り部)に配される。
携帯電話機1を使用する時、保持部44により携帯電話機1を外部部材に保持した状態で、ユーザが使用し易い位置、例えば通話の場合ユーザの顔まで携帯電話機1を移動させる。この時、巻きバネにより紐41の一端42が携帯電話機1の本体筐体方向(b方向)に付勢された状態となる。
そして、携帯電話機1の使用を終了する時、巻きバネによる付勢方向に逆らうことなく携帯電話機1を移動させることで、携帯電話機1が使用しない保持状態の位置(ベルト通り部)にもどる。なお、ここでいう携帯電話機1の移動とは、ユーザ自身が行ってもよいが、例えば、ユーザが携帯電話機1を離して巻きバネにより自動的に携帯電話機1を使用しない保持状態の位置(ベルト通り部)に移動させてもよい。
上記したように、本実施の形態にかかる携帯電話機1によれば、保持機構4に紐41と付勢手段とが設けられ、紐41の一端42に保持手段43が設けられ、保持手段43により携帯電話機1を外部部材に保持した状態で、携帯電話機1を使用した際、付勢手段により紐41の一端42が携帯電話機1の本体筐体方向(b方向)に付勢されているので、携帯電話機1を使用するか否かに関係なく、保持手段43の保持部44により携帯電話機1は外部部材に保持される。その結果、常に携帯電話機1の使用状態に関係なく、常に携帯電話機1を地面に落下させることを防ぐことができる。また、保持機構4が携帯電話機1に設けられているので、保持機構4の動作を携帯電話機1の動作に連動させるための設計が容易になる。
ところで、外部部材側に、例えば、図6に示す保持機構4a、4b(下記参照)が備えられた携帯電話機を用いる場合、紐41が保持機構4a、4bの筐体に接する場合がある。例えば、ユーザの下半身側に保持部44が向けられている場合であって、ユーザが通話を行う場合、紐41の一端42を付勢力に抗して延出させる方向がずれて穴(図6b参照)に接する。これに対し、本実施の形態にかかる保持機構4は携帯電話機1に設けられているので、ユーザが通話を行う場合、ユーザの上半身側に保持部44が向けられ、紐41が保持機構4の筐体に接することを防ぐことができる。なお、この例では、比較例として図6に示す保持機構4a、4bを用いたが、この図6に示す保持機構4a、4bが携帯電話機1に備えられた場合、比較例のように穴に接することはない。
また、保持手段43が取替え可能に構成されているので、外部部材の形状に対応させることが可能となり、紐41の一端42を任意の外部部材に装着させることができる。そのため、本実施の形態では、保持手段43の保持部44がフック状体に形成されているが、これに限定されるものではなく、図2に示すように外部部材に対応させた形状に形成されてもよい。図2(a)に示す保持部47は、クリップ状体から形成されたものである。この保持部47の使用例として、外部部材に例えばズボンや上着のポケットを用い、ポケットの開口端において携帯電話機1を保持する例が挙げられる。また、図2(b)に示す保持部48は、一枚板状体であって2つの折曲位置48a、48bが形成されるとともに一対の着脱可能な接着部481、482が設けられたものである。この保持部48の使用例として、外部部材に例えばベルトや鞄のストラップ等を用い、一枚板状体を2つの折曲位置で折曲させてベルトやストラップを覆った状態で携帯電話機1を保持する例が挙げられる。なお、図1(c)に示すフック状体の保持部44や図2(a)に示すクリップ状体の保持部47に用いる材料は、限定されるものではなく、これら保持部44、47の材料には、例えばプラスチックや鉄など任意の材料が用いられる。また、図2(b)に示す一枚板状体の保持部48に用いる材料は、限定されるものではなく、保持部48の材料には、例えば革やナイロンなど任意の材料が用いられる。
また、保持機構4がヒンジ部11に設けられているので、保持機構4を備えることによる携帯電話機1の大型化を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、携帯電子機器として携帯電話機1を適用しているが、これに限定されるものではなく、携帯可能な電子機器であればよく、例えばPDAや図3に示す携帯ゲーム機5など他の携帯電子機器であってもよい。
また、本実施の形態では、第1筐体2と第2筐体3とヒンジ部11とから構成されているが、これに限定されるものではなく、複数の筐体、例えば3つの筐体とそれぞれの筐体を接続する2つのヒンジ部とから構成され、2つのヒンジ部のうち1つのヒンジ部に保持機構4が設けられてもよい。
また、本実施の形態では、第1筐体2のみがヒンジ部11を軸にして回動可能としているが、これに限定されるものではなく、第2筐体3のみがヒンジ部11を軸にして回動可能であってもよく、また、第1筐体2、第2筐体3の両筐体がヒンジ部11を軸にして回動可能であってもよい。
また、本実施の携帯では、ヒンジ部11の長手方向全体を軸にして紐41が巻かれているが、これに限定されるものではなく、ヒンジ部11の長手方向の一部分を軸にして紐41が巻かれていてもよい。
また、本実施の形態では、折り畳み可能な携帯電話機1が用いられているが、これに限定されるものではなく、複数の筐体がヒンジ部を軸にして予め設定した方向に回動可能に接続された構成であれば、他の形態、例えば2つの筐体がヒンジ部を介して接続され、かつ、2つの筐体のうち少なくとも一方が、2つの筐体の内側面(対向面)対して水平方向にヒンジ部を軸にして回動可能に構成されてもよい。
また、本実施の形態では、一端42が自由端であるナイロン製の紐41を用いているが、これに限定されるものではなく、線状体のものであれば例えばピアノ線であってもよく、その材料は任意に設定してもよい。
また、本実施の形態では、巻きバネを用いているが、これに限定されるものではなく、紐41の一端42を携帯電話機1の本体筐体方向(b方向)に付勢させる付勢手段が用いられていればよく、その形態は限定されない。
また、本実施の形態では、保持機構4の保持部44と接続部45がヒンジ部11の位置に収納された時、保持機構4が携帯電話機1の筐体から突出しないように設定されているが、これに限定されるものではなく、図4に示すように、保持機構4の長手方向の寸法が保持部44を取り外した接続部45だけの寸法で設計されていてもよい。また、保持手段43がヒンジ部11に外付けされてもよい。
また、本実施の形態では、保持部44と接続部45との接続がねじ部46によって行われているが、これに限定されるものではなく、任意の接続形態であってもよい。
ところで、上記した構成からなる携帯電話機1に、付勢手段により紐41が携帯電話機1の本体筐体方向(b方向)に付勢するのを防ぐロック手段(図示省略)が設けられてもよい。ここでいうロック手段とは、保持機構4内において紐41の付勢力を直接又は間接的に抑える手段である。例えば、携帯電話機1に押圧部(図示省略)を設けてユーザが押圧部を押すことで、紐41を直接押圧して紐41の付勢力を抑えるものであってもよい。また、携帯電話機1にスイッチ部(図示省略)を設けてスイッチ部のオンオフにより巻きバネの巻き力を抑えるように遮蔽板を介在させたり、モータを用いて巻きバネに巻き力に抗する抗力を加えたものであってもよい。これらの場合、携帯電話機1の使用中、使用しているユーザは付勢手段により付勢力の負荷を受けることなく携帯電話機1を使用することができる。
さらに、保持機構4が、ヒンジ部11に設けられるとともに、ヒンジ部11を軸にした2つの筐体2、3の少なくとも一つの回動に連動されてもよい。例えば、使用後に折り畳み型の携帯電話機1の2つの筐体2、3を閉じる動作に伴なって上記したロック手段による付勢力のロックを解除する動作を行うことで、携帯電話機の収納作業が容易になる。
また、本実施の形態では、保持機構4がヒンジ部11に設けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、携帯電話機1に装脱可能に備えられてもよい。この図5に示す保持機構4aまたは4b(図6参照)は、第2筐体3のヒンジ部11から遠方方向の端部32に備えられている。この場合、保持機構4aまたは4bが携帯電話機1に装脱可能に備えられているので、保持機構4aまたは4bが備えられていない携帯電話機であっても保持機構4aまたは4bを用いることができる。また、図5に示す携帯電話機1では、保持機構4aまたは4bが装脱可能に備えられているが、図5に示す携帯電話機1に保持機構4aまたは4bが内蔵されていてもよい。ところで、保持機構4aまたは4bを備える筐体の位置は図5に示す位置に限定されるものではなく、保持機構4aまたは4bを任意の位置に備えてもよく、さらに第1筐体2であってもよい。また、ヒンジ部11に装脱可能に備えられてもよい。
また、本実施の形態では、図1(c)に示す保持機構4がヒンジ部11に設けられ、ヒンジ部11の長手方向を軸に紐41が巻き付けられているが、これに限定されるものではなく、任意の方向、例えば短手方向を軸に紐41が巻き付けられてよい。また、ヒンジ部11全体を保持機構4として用いているが、これに限定されるものではなく、ヒンジ部11の一部部分を保持機構4として用いてもよい。
また、図6(a)に示す保持機構4aは、携帯電話機1の側面から保持部44が延出されている。しかしながら、これに限定されるものではなく、図6(b)に示すように保持部44が保持機構4bの中央部4cから延出され、その結果、携帯電話機1の背面17(図5(b)参照)から保持部44が延出されてもよい。なお、図6(a)、(b)に示す保持機構4a、4bはともに、紐41の巻取部4dが設けられている。
また、本実施の形態では、保持機構4が携帯電話機1のヒンジ部11に設けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、携帯電話機1を覆う携帯電話機用ケース6(以下、ケースという)に保持機構4aまたは4b設けられてもよい(図7参照)。この場合、上記した保持機構4aまたは4bの作用効果だけでなく、携帯電話機1の外的損傷を防ぐことができる。また、携帯電話機に保持機構4aまたは4bが備えられていない場合であっても、その携帯電話機に保持機構4aまたは4bを用いることができる。さらに、図7に示すケース6では、保持機構4aまたは4bが設けられているが、この保持機構4aまたは4bが装脱可能に設けられてもよい。この場合、保持機構4aまたは4bが装脱可能に設けられているので、保持機構4aまたは4bが設けられていないケースに保持機構4aまたは4bを用いることができる。
また、図7に示すケース6には、定期券などの任意の携帯物を挿入可能な挿入部61が設けられている。この場合、ケース6本体には挿入部61が設けられているので、使用する頻度の高い携帯物を携帯することができる。また、この使用する頻度の高い携帯物は、携帯電話機1で用いるものであってもよく、また、携帯電話機1で用いるものでなくてもよい。なお、挿入部61を設ける位置は、図7に示すケース6の位置に限定されるものではなく、ケース6の任意の位置に挿入部61を設けてもよい。
なお、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、携帯可能な電子機器、例えば、携帯電話機や携帯ゲーム機等に有用である。
(a)は、本実施の形態にかかる携帯電話機の概略正面図である。(b)は、その携帯電話機の概略側面図である。(c)は、その携帯電話機のヒンジ部および保持機構を示した概略拡大斜視図である。 (a)は、本実施の他の形態にかかる保持機構の保持部を示した概略正面図である。(b)は、本実施の別の他の形態にかかる保持機構の保持部を示した概略正面図である。 (a)は、本実施の形態にかかる携帯ゲーム機の概略正面図である。(b)は、その携帯ゲーム機の概略側面図である。 (a)は、ヒンジ部の寸法設計を変更した携帯電話機の概略正面図である。(b)は、その携帯電話機の概略側面図である。 (a)は、装脱可能に保持機構を設けた状態の携帯電話機の概略正面図である。(b)は、その携帯電話機の概略側面図である。 (a)は、図5に示す保持機構の概略拡大正面図である。(b)は、(a)とは異なる形態の保持機構の概略拡大正面図である。 (a)は、図6(a)に示す保持機構を設けた携帯電話機用ケースで覆った状態の携帯電話機の概略正面図である。(b)は、その携帯電話機の概略側面図である。
符号の説明
1 携帯電話機(携帯電子機器)
11 ヒンジ部
2 第1筐体(携帯電子機器の筐体)
3 第2筐体(携帯電子機器の筐体)
4、4a、4b 保持機構
41 紐(線状体)
42 紐(線状体)の一端
43 保持手段
6 ケース(携帯電子機器用ケース)
61 挿入部
b方向 本体筐体方向

Claims (8)

  1. 携帯電子機器に備えられ、この携帯電子機器を外部部材へ保持させる携帯電子機器の保持機構であって、
    一端が自由端である線状体と、この線状体の一端を前記携帯電子機器の本体筐体方向に付勢させる付勢手段と、が設けられ、
    前記線状体の一端には、外部部材に装脱可能な保持手段が設けられ、
    前記保持手段により前記携帯電子機器を外部部材に保持した状態で、前記携帯電子機器を使用した際、前記付勢手段により前記線状体の一端が前記携帯電子機器の本体筐体方向に付勢されていることを特徴とする携帯電子機器の保持機構。
  2. 前記保持手段は、取替え可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器の保持機構。
  3. 前記付勢手段により前記線状体が前記携帯電子機器の本体筐体方向に付勢するのを防ぐロック手段が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器の保持機構。
  4. 前記携帯電子機器は、少なくとも複数の筐体とこれら筐体を接続するヒンジ部とから構成され、
    複数の前記筐体の少なくとも一つが、前記ヒンジ部を軸にして予め設定した方向に回動可能に接続され、
    当該保持機構が、前記ヒンジ部に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器の保持機構。
  5. 当該保持機構は、前記ヒンジ部を軸にした複数の前記筐体の少なくとも一つの回動に連動されることを特徴とする請求項4に記載の携帯電子機器の保持機構。
  6. 前記携帯電子機器に装脱可能に備えられたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の携帯電子機器の保持機構。
  7. 前記携帯電子機器の本体筐体を覆う携帯電子機器用ケースに備えられたことを特徴とする請求項6に記載の携帯電子機器の保持機構。
  8. 任意の携帯物を挿入可能な挿入部が設けられた、前記携帯電子機器の本体筐体を覆う携帯電子機器用ケースに備えられたことを特徴とする請求項6に記載の携帯電子機器の保持機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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