JP2005302383A - 組電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】体積当りの電池容量が大きい組電池を提供すること。
【解決手段】四辺形開口部の少なくとも三辺から外側に突き出た封止部を有する容器と、前記容器内に収納された電極群と、前記容器の封止部にこれと対応した辺部が接合される四辺形封口板とを具備する単位電池を備える組電池であって、前記単位電池は、前記封止部のうち少なくとも一辺が容器側に折り返されており、前記封口板を上にした上向配置の単位電池の隣に、前記封口板を下にした下向配置の単位電池が、互いの折り返された封止部が噛み合うように並べられていることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】四辺形開口部の少なくとも三辺から外側に突き出た封止部を有する容器と、前記容器内に収納された電極群と、前記容器の封止部にこれと対応した辺部が接合される四辺形封口板とを具備する単位電池を備える組電池であって、前記単位電池は、前記封止部のうち少なくとも一辺が容器側に折り返されており、前記封口板を上にした上向配置の単位電池の隣に、前記封口板を下にした下向配置の単位電池が、互いの折り返された封止部が噛み合うように並べられていることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、組電池に関するものである。
近年、エレクトロニクス分野の技術革新により、携帯用電子機器の小型・軽量化は飛躍的に進み、その駆動用電源である電池に対しては、エネルギー密度の向上が求められている。リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池は、エネルギー密度が高いことから、現在では多くの携帯機器の電源として用いられている。
非水電解質二次電池としては、従来、正極と負極をその間にセパレータを介在させて渦巻状に捲回した電極群及び非水電解液を金属製の円筒形容器内に収納した円筒形非水電解液二次電池が主流であった。その後、容器の形状を矩形筒型に変更することにより円筒形二次電池に比べて体積効率を向上させた偏平角形の非水電解液二次電池が用いられるようになった。さらに最近では、ラミネートフィルムなどからなる外装フィルムを用いることにより薄型化及び軽量化が図られた薄型非水電解質二次電池が実用化されている。さらに、この薄型非水電解質二次電池を用いて、例えば特許文献1に示すような組電池を構成することにより、組電池の薄型化及び軽量化が図られているが、さらなる体積効率の向上が要望されている。
特開2002−110122号公報
本発明は、体積当りの電池容量が大きい組電池を提供することを目的とする。
本発明に係る第1の組電池は、四辺形開口部の少なくとも三辺から外側に突き出た封止部を有する容器と、前記容器内に収納された電極群と、前記容器の封止部にこれと対応した辺部が接合される四辺形封口板とを具備する単位電池を備える組電池であって、
前記単位電池は、前記封止部のうち少なくとも一辺が容器側に折り返されており、
前記封口板を上にした上向配置の単位電池の隣に、前記封口板を下にした下向配置の単位電池が、互いの折り返された封止部が噛み合うように並べられていることを特徴とするものである。
前記単位電池は、前記封止部のうち少なくとも一辺が容器側に折り返されており、
前記封口板を上にした上向配置の単位電池の隣に、前記封口板を下にした下向配置の単位電池が、互いの折り返された封止部が噛み合うように並べられていることを特徴とするものである。
本発明に係る第2の組電池は、四辺形開口部の少なくとも三辺から外側に突き出た封止部を有する容器と、前記容器内に収納された電極群と、前記容器の封止部にこれと対応した辺部が接合される四辺形封口板とを具備する単位電池を備える組電池であって、
前記封口板を下にした下向配置の単位電池の隣に、前記封口板を上にした上向配置の単位電池が、前記下向配置電池の前記封止部の上に前記上向配置電池の容器底面が重なると共に前記下向配置電池の容器底面の上に前記上向配置電池の封止部が重なるように、並べられていることを特徴とするものである。
前記封口板を下にした下向配置の単位電池の隣に、前記封口板を上にした上向配置の単位電池が、前記下向配置電池の前記封止部の上に前記上向配置電池の容器底面が重なると共に前記下向配置電池の容器底面の上に前記上向配置電池の封止部が重なるように、並べられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、体積当りの電池容量が大きい組電池を提供することができる。
以下、本発明に係る組電池を図面を参照して説明する。
まず、第1の組電池について説明する。
図1は、本発明に係る第1の組電池の第一の実施形態を模式的に示した平面図であり、図2は、図1の組電池をリード部の反対側(矢印側)から見た模式的な側面図である。また、図3は、図1の組電池の単位電池である薄型非水電解質二次電池を示す斜視図であり、図4は、図3の薄型非水電解質二次電池をIV−IV線に沿って切断した部分断面図である。
まず、組電池を構成する単位電池である薄型非水電解質二次電池について説明する。
図3に示すように、薄型非水電解質二次電池100は、外形が矩形の浅い容器1と、その上面に配置された矩形封口板2と、この容器1内に収納されている電極群(図示せず)を備える。
容器1と封口板2は一体型に形成されたもので、例えば、矩形の外装フィルムに張り出し加工または絞り成型等によって電極群を収納するカップ部3を形成し、この外装フィルムを二つ折りにし、カップ部3のある方を容器1とし、平板の方を封口板2とすることにより得られる。容器1は、カップ部3の開口部が矩形状で、開口部のうちの三辺から外部に水平に突き出た封止部3a,3b,3cを有する。封止部3aは図3中奥側の短辺に位置し、封止部3b,3cは左右の長辺に位置している。封止部3aの反対側の短辺が、前述の二つ折り部に相当する。ところで、電極群31は、図4に示すように、正極32と負極33とセパレータ34とを渦巻き状に捲回し、さらに成形した扁平で矩形状をなす。正極32に電気的に接続された正極リード10及び負極33に電気的に接続された負極リード11は、電極群31の同一面から外部に突き出ており、突き出た先端部分が容器1の封止部3aを通して外部に引き出されている。正極リード10は、上面側(封口板2側)から見て右側(長辺封止部3b側)に位置し、負極リード11は、左側(長辺封止部3c側)に位置している。非水電解質は、電極群31に保持されている。
容器1と封口板2を形成する外装フィルムは、例えば図4に示すように、内面を構成するシーラント層36、外表面を構成する樹脂層35、シーラント層36及び樹脂層35の間に配置されるバリア層37が接着層(図示しない)により接合されたラミネートフィルムである。
封口板2は、容器1の封止部3a,3b,3cと対向する辺部のシーラント層36が、封止部3a,3b,3cのシーラント層36と熱融着されることにより、容器1を密閉している。2つの長辺封止部3b,3cは、容器側に折り返されている(以下、折り返し長辺封止部3b,3cと称す)。
図1に示す第一の実施形態の組電池には3個の薄型非水電解質二次電池100が組み込まれている。図1,2に示すように、列の一番左に位置する二次電池100Lは、封口板2を下にして配置されている。封口板2を下にして配置すると、正極リード10は図1の左側に位置し、負極リード11が図1の右側に位置する。この二次電池100Lの右隣に二次電池100Cがその封口板2を上にした状態で並べられている。二次電池100Lの折り返し長辺封止部3cには二次電池100Cの折り返し長辺封止部3cが噛み合わされている。また、二次電池100Cは、封口板を上にして配置されているため、正負極リード10,11の位置が二次電池100Lの場合と逆になる、すなわち、負極リード11が左側に位置し、正極リード10が右側に位置する。二次電池100Cの右隣には、二次電池100Rがその封口板2を下にした状態で並べられている。二次電池100Cの折り返し長辺封止部3bには、二次電池100Rの折り返し長辺封止部3bが噛み合わされている。また、二次電池100Rは、封口板を下にして配置されているため、正負極リード10,11の位置が二次電池100Cの場合と逆になる、すなわち、正極リード10が左側に位置し、負極リード11が右側に位置する。二次電池100L、二次電池100C及び二次電池100Rは、それぞれの正負極リード10,11をリード線で接続することにより直列に接続されている。
なお、列の左端に位置する二次電池100Lの折り返し長辺封止部3bと、列の右端に位置する二次電池100Rの折り返し長辺封止部3cは、どことも噛み合わされていないフリーな状態にあるため、折り返さなくても良いが、図2のように容器側に折り返した方が体積エネルギー密度の点で有利になる。また、列の左端に位置する二次電池100Lもしくは列の右端に位置する二次電池100Rの隣に、封口板2の上下がこれとは逆の二次電池を、互いの折り返し封止部が噛み合うように並べれば、4個接続の組電池とすることも可能である。
以上説明したように、薄型二次電池を横に並べて薄型の組電池を構成する際、二次電池の封止部のうち少なくとも一辺を容器側に折り返し、その折り返した封止部が、隣に並ぶ二次電池の折り返した封止部と噛み合うように二次電池を並べることによって、隣り合う二次電池の間に位置する封止部の占有体積を減少させることができるため、組電池の体積当たりの電池容量を向上することができる。
第1の組電池の第二の実施形態の組電池を図5を参照して説明する。
図5に示す第二の実施形態の組電池では、列の中央に位置する二次電池100Cにおいて正極リード10と負極リード11の電極群への取り付け方を図1の場合と左右を逆にしたこと以外は、図1の組電池と同様な構成になっている。図5に示す組電池では、左から、正極−負極−正極−負極−正極−負極の順に正極リード10と負極リード11が交互に並んでいるため、二次電池100L,100C及び100Rを直列に接続する際に、隣り合うリードを接続するだけで直列接続にすることができ、配線が複雑になるのを防ぐことができる。この結果、組電池の占有体積を小さくすることができ、体積効率をさらに向上することができる。
第1の組電池の第三の実施形態の組電池を図6を参照して説明する。
図6に示す第三の実施形態の組電池では、列の真中の二次電池100Cを正負極リード10,11の突き出ている向きを両隣の二次電池100L,100Rと反対にすること以外は、図1の組電池と同様な構成になっている。図6に示す組電池では、左から、正極−負極−正極−負極−正極−負極の順に正極リード10と負極リード11が交互に並んでいるため、二次電池100L,100C及び100Rを直列に接続する際の配線が複雑になるのを防ぐことができ、組電池の体積効率を向上することができる。これらのリードを上方に折り曲げると、各リード間をつなぐ配線を短縮することができ、さらに体積効率を向上することが可能となる。
図1,5,6の組電池においては、薄型非水電解質二次電池を3個接続した組電池について説明したが、単位電池の数は3個に限らず、2個あるいは4個以上にすることができる。単位電池の数を2個にした例を以下に説明する。
図3では、正負極リード10,11が引き出されている辺とこの辺と直交する二辺を封止部とした二次電池について説明したが、封止部の位置はこれに限らず、例えば、図7,図8に例示されるように正負極リード10,11が引き出されている辺と、この辺の反対側に位置する辺と、これらの辺に直交する一辺とを封止部とすることができる。
図7に示す薄型非水電解質二次電池200は、封止部の位置を除き、図3の二次電池100と同様な構成になっている。二次電池200では、外装フィルムの二つ折り部とこれの反対側に位置する辺とを長辺とし、上面側(封口板2側)から見て右側の長辺が封止部3bである。正負極リード10,11が引き出されている短辺が封止部3aで、これの反対側に位置する短辺が封止部3dである。長辺封止部3bは、二次電池200を第1の組電池の単位電池として使用する際には容器側に折り返され、二次電池200を後述する第2の組電池の単位電池として使用する際には折り返さずにそのままの状態にしておく。
一方、図8に示す薄型非水電解質二次電池300は、外装フィルムの二つ折り部と長辺封止部の位置が図7の場合と逆になっている例である。すなわち、上面側(封口板2側)から見て左側の長辺に封止部3cが位置している。長辺封止部3cは、二次電池300を第1の組電池の単位電池として使用する際には容器側に折り返され、二次電池300を後述する第2の組電池の単位電池として使用する際には折り返さずにそのままの状態にしておく。
第1の組電池の第四の実施形態として、図7の二次電池200及び図8の二次電池300を単位電池とする組電池を図9に示し、図10に、図9の組電池を矢印側から見た模式的な側面図を示す。
図9に示す第四の実施形態の組電池では、図7の二次電池200が封口板2を上にし、かつ容器側に折り返した長辺封止部3bが左側に位置するように配置されている。この二次電池200の左隣に、図8の二次電池300が封口板2を下にし、容器側に折り返した長辺封止部3cが二次電池200の長辺封止部3bと噛み合うように並べられている。正負極リード10,11が突き出している方向が、右側の二次電池200と左側の二次電池300とで逆になっているものの、リードは左から、正極−負極−正極−負極の順に並んでいるため、直列接続が容易で、リードを上方に折り曲げることにより配線を短縮して組電池の体積効率を向上することができる。
図9では図7の二次電池200と図8の二次電池300とを組み合せた例を説明したが、図7の二次電池200を2個組み合せることもできるし、図8の二次電池300を2個組み合せることもできる。図11に、図8の二次電池300を2個組み合わせた第五の実施形態の組電池を示す。
図11に示すように、左側の二次電池300は、封口板2を下にし、容器側に折り返した長辺封止部3cが右側に位置するように配置されている。この二次電池300の右隣に、二次電池300が封口板2を上にし、かつ容器側に折り返された長辺封止部3cが隣り合う長辺封止部3bと噛み合うように並べられている。この場合、これらの二次電池300のリードは同じ方向に伸びており、左から、正極−負極−負極−正極の順に並んでいる。組み込まれる二次電池のいずれか一方に、正極リード10と負極リード11が左右逆に接続されたものを用いることにより正極リードと負極リードが交互に並ぶようにしてもよい。
また、図7の二次電池200、図8の二次電池300及び図3の二次電池100を用いて単位電池数が3個の組電池を作製することもでき、この第六の実施形態の組電池を図12に示す。
図12に示す第六の実施形態の組電池では、列の一番左に位置する二次電池300は、封口板2を下にし、かつ折り返し長辺封止部3cが右側に位置するように配置されている。この二次電池300の右隣に、二次電池100が封口板2を上にし、その折り返し長辺封止部3cが二次電池300の折り返し長辺封止部3cと噛み合うように並べられている。二次電池100の右隣には、二次電池200が封口板2を下にし、その折り返し長辺封止部3bが二次電池100の折り返し長辺封止部3bと噛み合うように並べられている。この組電池は列の左端に位置する二次電池300の左側長辺と、列の右端に位置する二次電池200の右側長辺に外装フィルムの二つ折り部が位置しているため、封止部が突出しておらず、図1の組電池に比較して体積効率をさらに向上することができる。
また、図12の組電池についても、図5,図6に示すようなリード位置の変更を行なうことができる。さらに、二次電池200と二次電池300との間に二次電池100を3以上の奇数個接続することにより、単位電池数が5個以上の組電池にすることもできる。また、封口板2を上にし、その長辺封止部3bが右側に位置するように配置した二次電池200と封口板2を下にし、その長辺封止部3bが左側に位置するように配置した二次電池200との間に両側に長辺封止部3b,3cを持つ二次電池100を2以上の偶数個接続することにより、単位電池数が4以上の組電池にすることもできる。同様に、封口板2を上にし、その長辺封止部3cが左側に位置するように配置した二次電池300と封口板2を下にし、その長辺封止部3cが右側に位置するように配置した二次電池300との間に両側に長辺封止部3b,3cを持つ二次電池100を2以上の偶数個接続することにより、単位電池数が4以上の組電池にすることもできる。
上述した図1〜図12では、単位電池を直列接続して組電池を構成した例を説明したが、本発明はこれに限らず、単位電池を直列接続したものを単位ユニットとし、これを複数並列接続して組電池を構成することも可能である。このような組電池の一例を図13に示す。
図13に示す第七の実施形態の組電池では、図1に示す構造の組電池を一つの単位ユニットとし、二つの単位ユニット22a,22bが保護回路21を介して並列に接続されている。一方の単位ユニット22aは、その正負極リード10,11が保護回路(例えば、過充電防止回路、過放電防止回路)21に電気的に接続されている。保護回路21の単位ユニット22aとの接続部の反対側には、他方の単位ユニット22bの正負極リード10,11が電気的に接続されている。
ここでは、単位電池を3直2並列に接続した組電池をを説明したが、2個の単位電池を直列に接続した単位ユニットを並列に接続して2直2並列の組電池にすることもできるし、4個以上の単位電池を直列に接続した単位ユニットを使用することもできる。また、各単位ユニットは、図5に示すようなリード位置の付け替えを行っても良い。
次に、第2の組電池について説明する。
図14は、本発明に係る第2の組電池の第一の実施形態の模式的な側面図であり、図15は、図14の組電池の単位電池である薄型非水電解質二次電池を示す斜視図である。
図15に示す薄型非水電解質二次電池100Aは、2つの長辺封止部3Ab,3Acが容器側に折り返されていないこと以外は、図3の二次電池と同様な構成になっている。
図14に示すように、列の一番左に位置する二次電池100A1は、封口板2Aを下にして配置されている。この二次電池100A1の右隣に二次電池100A2がその封口板2Aを上にした状態で並べられている。二次電池100A1の長辺封止部3Acの上に、二次電池100A2の容器1Aのカップ部3Aの底面が重ねられていると共に、二次電池100A1の容器1Aのカップ部3Aの底面の上に、二次電池100A2の長辺封止部3Acが重ねられている。二次電池100A2の右隣には、二次電池100A3がその封口板2Aを下にした状態で並べられている。二次電池100A2の長辺封止部3Abは、二次電池100A3の容器1Aのカップ部3Aの底面の上に重ねられていると共に、二次電池100A3の長辺封止部3Abの上に、二次電池100A2の容器1Aのカップ部3Aの底面が重ねられている。二次電池100A1〜100A3それぞれの正負極リード10,11の取り付け位置の左右は、前述した図3に示す二次電池100と同様であるため、二次電池100A1〜100A3を図14の左側から封口板2Aを下にした下向配置、封口板2Aを上にした上向配置、封口板2Aを下にした下向配置の順に並べると、リードの並び方は、図1の場合と同様、正極−負極−負極−正極−正極−負極の順番になる。二次電池100A1、二次電池100A2及び二次電池100A3は、それぞれの正負極リード10,11をリード線で接続することにより直列に接続されている。
なお、列の左端に位置する二次電池100A1の長辺封止部3Abと、列の右端に位置する二次電池100A3の長辺封止部3Acを容器側に折り返すことにより、組電池の体積エネルギー密度を向上することができる。また、列の左端に位置する二次電池100A1もしくは列の右端に位置する二次電池100A3の隣に、封口板2Aの上下がこれとは逆の二次電池を、互いの容器底面と封止部が重なるように並べれば、4個接続の組電池とすることも可能である。
以上説明したように、薄型二次電池を横に並べて薄型の組電池を構成する際、二次電池の容器底面に、隣に並ぶ二次電池の封止部が重なるように二次電池を並べることによって、隣り合う二次電池の間に位置する封止部の占有体積を減少させることができるため、組電池の体積当たりの電池容量を向上することができる。
図14の第2の組電池についても、図5,6に示すようなリード位置の変更を行うことができる。また、単位電池の数を2個あるいは4個以上にすることができる。
また、図15では、正負極リード10,11が引き出されている辺とこの辺と直交する二辺を封止部とした二次電池について説明したが、封止部の位置はこれに限らず、例えば、前述した図7,図8に例示されるように正負極リード10,11が引き出されている辺と、この辺の反対側に位置する辺と、これらの辺に直交する一辺とを封止部とすることができる。単位電池数が2個の組電池の例を図16,17と前述した図7,8を参照して以下に説明する。
第2の組電池の第二の実施形態として、図7に示す長辺封止部3bが折り返されていない状態の二次電池200及び図8に示す長辺封止部3cが折り返されていない状態の二次電池300が組み込まれた組電池を図16に示し、図17に、図16の組電池を矢印側から見た模式的な側面図を示す。
図16に示す第二の実施形態の組電池では、二次電池200が封口板2を上にし、かつ長辺封止部3bが左側に位置するように配置されている。この二次電池200の左隣に、二次電池300が封口板2を下にし、長辺封止部3cの上に、二次電池200の容器1のカップ部3の底面が重なるように、かつ二次電池200の長辺封止部3bが、二次電池300の容器1のカップ部3の底面の上に重なるように並べられている。正負極リード10,11が突き出している方向が、右側の二次電池200と左側の二次電池300とで逆になっているものの、リードは左から、正極−負極−正極−負極の順に並んでいるため、直列接続が容易で、リードを上方に折り曲げることにより配線を短縮して組電池の体積効率を向上することができる。
図16では、二次電池200と二次電池300とを組み合わせた例を説明したが、二次電池200を2個組み合せることもできるし、二次電池300を2個組み合せることもできる。図18に、二次電池300を2個組み合わせた第三の実施形態の組電池を示す。
図18に示すように、左側の二次電池300は、封口板2を下にし、長辺封止部3cが右側に位置するように配置されている。この二次電池300の右隣に、二次電池300が封口板2を上にし、長辺封止部3cが、左側の二次電池300の容器1のカップ部3の底面の上に重なるように、かつ左側の二次電池300の長辺封止部3cの上に、右側の二次電池300の容器1のカップ部3の底面が重なるように並べられている。この場合、これらの二次電池300のリードは同じ方向に伸びており、左から、正極−負極−負極−正極の順に並んでいる。組み込まれる二次電池のいずれか一方に、正極リード10と負極リード11が左右逆に接続されたものを用いることにより正極リードと負極リードが交互に並ぶようにしてもよい。
また、二次電池200、二次電池300及び図15の二次電池100Aを用いて単位電池数が3個の組電池を作製することもでき、この第四の実施形態の組電池を図19に示す。
図19に示す第四の実施形態の組電池では、列の一番左に位置する二次電池300は、封口板2を下にし、かつ長辺封止部3cが右側に位置するように配置されている。この二次電池300の右隣に、二次電池100Aが封口板2Aを上にし、その長辺封止部3Acが二次電池300の容器1のカップ部3の底面の上に重なるように、かつ二次電池300の長辺封止部3cの上に二次電池100Aの容器1Aのカップ部3Aの底面が重なるように並べられている。二次電池100Aの右隣には、二次電池200が封口板2を下にし、かつ長辺封止部3bが左側に位置するように配置されている。二次電池100Aの長辺封止部3Abは、二次電池200の容器1のカップ部3の底面の上に重ねられ、かつ二次電池200の長辺封止部3bの上に、二次電池100Aの容器1Aのカップ部3Aの底面が重ねられている。この組電池は列の左端に位置する二次電池300の左側長辺と、列の右端に位置する二次電池200の右側長辺に外装フィルムの二つ折り部が位置しているため、封止部が突出しておらず、図14の組電池に比較して体積効率をさらに向上することができる。
また、図19の組電池についても、図5,図6に示すようなリード位置の変更を行なうことができる。さらに、二次電池200と二次電池300との間に二次電池100Aを3以上の奇数個接続することにより、単位電池数が5個以上の組電池にすることもできる。また、封口板2を上にし、その長辺封止部3bが右側に位置するように配置した二次電池200と封口板2を下にし、その長辺封止部3bが左側に位置するように配置した二次電池200との間に両側に長辺封止部3Ab,3Acを持つ二次電池100Aを2以上の偶数個接続することにより、二次電池数が4以上の組電池にすることもできる。同様に、封口板2を上にし、その長辺封止部3cが左側に位置するように配置した二次電池300と封口板2を下にし、その長辺封止部3cが右側に位置するように配置した二次電池300との間に両側に長辺封止部3Ab,3Acを持つ二次電池100Aを2以上の偶数個接続することにより、二次電池数が4以上の組電池にすることもできる。
図1〜19では、三辺を封止部とする二次電池を単位電池とする組電池について説明したが、第1,第2の組電池を構成する単位電池はこれに限らず、例えば、図20に例示されるように四辺を封止部とする二次電池を使用することができる。図21に、図20の二次電池をリード部の反対側(矢印側)から見た模式的な側面図を示す。
図20に示す薄型非水電解質二次電池400は、容器1Aと封口板2Aが別々の外装フィルムから形成されたもので、例えば、矩形の外装フィルムに電極群を収納するカップ部3Aを形成して容器1Aとし、矩形平板の外装フィルムを容器1Aの開口部上面に配置して封口板2Aとする。容器1Aは、カップ部3Aの開口部が矩形状で、開口部の四辺から外部に水平に突き出た封止部3Aa,3Ab,3Ac,3Adを有する。封止部3Aa,3Adは図20中上下の短辺に位置し、封止部3Ab,3Acは左右の長辺に位置している。図3と同様な構成の電極群の同一面から外部に突き出た正極リード10及び負極リード11は、突き出た先端部分が容器1の封止部3Aaを通して外部に引き出されている。正極リード10は、上面側(封口板2A側)から見て右側(長辺封止部3Ab側)に位置し、負極リード11は、左側(長辺封止部3Ac側)に位置している。電極群には非水電解質が保持されている。外装フィルムは、図3と同様な構成となっていて、封口板2Aは、容器1Aの封止部3Aa,3Ab,3Ac,3Adと対向する辺部のシーラント層が、封止部3Aa,3Ab,3Ac,3Adのシーラント層と熱融着されることにより、容器1を密閉している。容器1Aを形成する外装フィルムと、封口板2Aを形成する外装フィルムとは同じものであってもよいし、熱融着可能であれば異なるものであってもよい。
上述した図14〜21では、単位電池を直列接続して組電池を構成した例を説明したが、本発明の第2の組電池はこれに限らず、単位電池を直列接続したものを単位ユニットとし、これを複数並列接続して組電池を構成することも可能である。例えば、図14に示す構造の組電池を一つの単位ユニットとし、二つの単位ユニットを保護回路を介して単位電池のリード部が向い合うように並列に接続することができる。
また、単位電池を3直2並列に接続した組電池だけでなく、2個の単位電池を直列に接続した単位ユニットを並列に接続して2直2並列の組電池にすることもできるし、4個以上の単位電池を直列に接続した単位ユニットを使用することもできる。また、各単位ユニットは、図5に示すようなリード位置の付け替えを行っても良い。
また、長辺封止部を隣りの二次電池の容器のカップ部底面に重ねるだけでなく、短辺封止部も隣りの二次電池の容器のカップ部底面に重ねることが可能である。
以上説明した第1及び第2の組電池を外装ケースに収納して電池パックとして使用することができる。
次に、本発明に係る組電池の単位電池として使用される薄型非水電解質二次電池の正極、負極、非水電解質及び外装フィルムについて説明する。
(i)正極
この正極は、集電体と、集電体の片面もしくは両面に担持され、かつ正極活物質、結着剤及び導電剤を含有する正極層とを含む。
この正極は、集電体と、集電体の片面もしくは両面に担持され、かつ正極活物質、結着剤及び導電剤を含有する正極層とを含む。
活物質としては、種々の酸化物、例えば二酸化マンガン、リチウムマンガン複合酸化物、リチウム含有ニッケル酸化物、リチウム含有コバルト酸化物、リチウム含有ニッケルコバルト酸化物、リチウム含有鉄酸化物、リチウムを含むバナジウム酸化物や、二硫化チタン、二硫化モリブデンなどのカルコゲン化合物などを使用することができる。
前記導電剤としては、例えばアセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができる。
前記結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリエーテルサルフォン、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)等を用いることができる。
前記集電体としては、多孔質構造の導電性基板か、あるいは無孔の導電性基板を用いることができる。これら導電性基板は、例えば、アルミニウム、ステンレス、またはニッケルから形成することができる。
前記正極は、例えば、正極活物質、導電剤及び結着剤を適当な溶媒に懸濁し、この懸濁物を集電体に塗布し、乾燥して薄板状にすることにより作製することができる。
(ii)負極
この負極は、集電体と、集電体の片面もしくは両面に担持され、かつ負極活物質及び結着剤を含有する負極層とを含む。
この負極は、集電体と、集電体の片面もしくは両面に担持され、かつ負極活物質及び結着剤を含有する負極層とを含む。
活物質は、リチウムイオンを吸蔵・放出可能なものであり、例えば、黒鉛、コークス、炭素繊維、球状炭素、熱分解気相炭素質物、樹脂焼成体、複合黒鉛材料(黒鉛質粒子の表面の少なくとも一部に黒鉛質粒子よりも結晶性の低い炭素材料層を形成したもの)などの黒鉛質材料もしくは炭素質材料;熱硬化性樹脂、等方性ピッチ、メソフェーズピッチ系炭素、メソフェーズピッチ系炭素繊維、メソフェーズ小球体など(特に、メソフェーズピッチ系炭素繊維が容量や充放電サイクル特性が高くなり好ましい)に500〜3000℃で熱処理を施すことにより得られる黒鉛質材料または炭素質材料;等を挙げることができる。
前記結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等を用いることができる。
前記集電体としては、多孔質構造の導電性基板か、あるいは無孔の導電性基板を用いることができる。これら導電性基板は、例えば、銅、ステンレス、またはニッケルから形成することができる。
この負極は、例えば、負極活物質と結着剤とを溶媒の存在下で混練し、得られた懸濁物を集電体に塗布し、乾燥した後、1回プレスもしくは2〜5回多段階プレスすることにより作製することができる。
(iii)非水電解質
非水電解質としては、例えば、非水電解液、ゲル状非水電解質、固体高分子電解質、無機固体電解質などを挙げることができる。
非水電解質としては、例えば、非水電解液、ゲル状非水電解質、固体高分子電解質、無機固体電解質などを挙げることができる。
非水電解液は、例えば、非水溶媒に電解質(例えば、リチウム塩)を溶解させることにより調製される。
非水溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)やプロピレンカーボネート(PC)などの環状カーボネートを主体とする非水溶媒や、これらの環状カーボネートと他の非水溶媒との混合溶媒を主体とする非水溶媒を用いることができる。他の非水溶媒としては、例えば、γ−ブチロラクトン(GBL)、ビニレンカーボネート(VC)、ビニルエチレンカーボネート(VEC)、フェニルエチレンカーボネート(phEC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、γ−バレロラクトン(VL)、プロピオン酸メチル(MP)、プロピオン酸エチル(EP)、2−メチルフラン(2Me−F)、フラン(F)、チオフェン(TIOP)、カテコールカーボネート(CATC)、エチレンサルファイト(ES)、12−クラウン−4(Crown)、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(Ether)などを挙げることができる。
非水溶媒の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。
電解質としては、例えば、過塩素酸リチウム(LiClO4)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、六フッ化砒素リチウム(LiAsF6)、トリフルオロメタスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム(LiN(CF3SO2)2)、ビスペンタフルオロエチルスルホニルイミドリチウム(LiN(C2F5SO2)2)などのリチウム塩を挙げることができる。使用する電解質の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。
(iv)外装フィルム
外装フィルムは、内面を構成するシーラント層と、外表面を構成する樹脂層と、バリア層とを含むラミネートフィルムであることが望ましい。なお、この外装フィルムは、各層を貼り合わせるために使用する接着剤を含むことを許容する。また、各層は、1種類の材料から形成しても、2種類以上の材料から形成しても良い。
外装フィルムは、内面を構成するシーラント層と、外表面を構成する樹脂層と、バリア層とを含むラミネートフィルムであることが望ましい。なお、この外装フィルムは、各層を貼り合わせるために使用する接着剤を含むことを許容する。また、各層は、1種類の材料から形成しても、2種類以上の材料から形成しても良い。
シーラント層を形成する熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂(例えば、ホモポリマー、ブロックコポリマー、ランダムコポリマー等)、ポリエチレン系樹脂(例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン/ブテン1共重合体等のエチレン/αオレフィン(C3〜C8)共重合体、架橋ポリエチレン、酸変性ポリエチレン等)を挙げることができる。中でも、ポリエチレン系樹脂が好ましい。
バリア層は、例えば、アルミニウム合金、アルミニウム、ステンレス、鉄、銅、ニッケル等から形成することができる。
外表面を構成する樹脂層は、バリア層を保護するためのものである。樹脂層は、例えば、ポリアミド樹脂等から形成することができる。
封止部は、外装フィルム同士を熱融着することにより形成されるため、その厚さは外装フィルム2枚分弱の厚さに相当する。この封止部の厚さは、140〜200μmの範囲とすることが好ましい。封止部の厚さのさらに好ましい範囲は、150〜190μmである。
隣りの封止部と噛み合わせる封止部、及び、隣りの二次電池の容器底面に重ねる封止部(例えば、長辺封止部)の幅は、1〜4mmの範囲とすることが好ましい。隣りの封止部と噛み合わせる封止部、及び、隣りの二次電池の容器底面に重ねる封止部の幅のさらに好ましい範囲は、1.5mm〜2.5mmである。
薄型非水電解質二次電池の厚さは、3〜4.2mmの範囲とすることが好ましい。薄型非水電解質二次電池の厚さのさらに好ましい範囲は、3.5mm〜4mmである。
特に、前記封止部の厚さ、封止部の幅及び薄型非水電解質二次電池の厚さがそれぞれ前記範囲を同時に満足することがより望ましい。これは、前記封止部の厚さ、封止部の幅及び薄型非水電解質二次電池の厚さを前記範囲内にしたときに、第1及び第2の組電池による体積効率向上効果が最もよく現れるためである。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
[実施例]
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
(実施例1)
LiCoO2を活物質として含む正極のアルミニウム製集電体に帯状アルミニウム箔(厚さ100μm、幅4mm)からなる正極リードを超音波溶接し、メソフェーズピッチ系炭素繊維を含む負極の銅製集電体に帯状ニッケル箔(厚さ100μm、幅4mm)からなる負極リードを超音波溶接した後、前記正極及び前記負極をその間にポリエチレン多孔質フィルムからなるセパレータを介して渦巻き状に捲回し、電極群を作製した。この電極群をプレス機で加圧することにより、偏平状に成形した。
LiCoO2を活物質として含む正極のアルミニウム製集電体に帯状アルミニウム箔(厚さ100μm、幅4mm)からなる正極リードを超音波溶接し、メソフェーズピッチ系炭素繊維を含む負極の銅製集電体に帯状ニッケル箔(厚さ100μm、幅4mm)からなる負極リードを超音波溶接した後、前記正極及び前記負極をその間にポリエチレン多孔質フィルムからなるセパレータを介して渦巻き状に捲回し、電極群を作製した。この電極群をプレス機で加圧することにより、偏平状に成形した。
延伸ナイロンフィルムとアルミニウム合金箔(JIS H 4160 A8079材)と直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(シーラントフィルム)とを、この順序でウレタン系接着材を介して積層接着することにより厚さが80μmのラミネートフィルム(外装フィルム)を作製した。このラミネートフィルムにプレス機によりカップ部を形成し、このラミネートフィルムを二つ折りすることにより得られた容器内に前記電極群を収納した。
容器内の電極群に、エチレンカーボネートとγ−ブチロラクトンとビニレンカーボネートからなる非水溶媒にLiBF4を溶解させた非水電解液を注入し、3辺をヒートシールで封止することにより、前述した図15に示す構造を有し、厚さが3.8mm、幅が35mm、高さが62mmで、短辺封止部の幅が5mmで、長辺封止部の幅が2.5mmであり、公称容量が0.60Ahの薄型非水電解質二次電池を組み立てた。この二次電池の封止部の厚さを下記表1に示す。
得られた二次電池を3個用いて、図14に示す構造の第2の組電池を組み立てた。
(実施例2)
実施例1と同様にして得られた二次電池の長辺封止部を容器側に折り返すことにより図3に示す構造の二次電池を用意した。この二次電池を3個用いて、図1,2に示す構造の第1の組電池を組み立てた。
実施例1と同様にして得られた二次電池の長辺封止部を容器側に折り返すことにより図3に示す構造の二次電池を用意した。この二次電池を3個用いて、図1,2に示す構造の第1の組電池を組み立てた。
(実施例3)
厚さが100μmのラミネートフィルムを用いて封止部の厚さを下記表1に示す値に変更した以外には実施例1と同様にして、厚さが3.8mm、幅が35mm、高さが62mmの二次電池を用意した。この二次電池を用いた以外には実施例1と同様にして第2の組電池を組み立てた。
厚さが100μmのラミネートフィルムを用いて封止部の厚さを下記表1に示す値に変更した以外には実施例1と同様にして、厚さが3.8mm、幅が35mm、高さが62mmの二次電池を用意した。この二次電池を用いた以外には実施例1と同様にして第2の組電池を組み立てた。
(実施例4)
厚さが100μmのラミネートフィルムを用いて封止部の厚さを下記表1に示す値に変更した以外には実施例2と同様にして、厚さが3.8mm、幅が35mm、高さが62mmの二次電池を用意した。この二次電池を用いた以外には実施例2と同様にして第1の組電池を組み立てた。
厚さが100μmのラミネートフィルムを用いて封止部の厚さを下記表1に示す値に変更した以外には実施例2と同様にして、厚さが3.8mm、幅が35mm、高さが62mmの二次電池を用意した。この二次電池を用いた以外には実施例2と同様にして第1の組電池を組み立てた。
(比較例1)
実施例1と同様にして得られた二次電池を3個用意し、全ての二次電池を封口板を下にして並べ、隣り合う長辺封止部が重ならないように隣接させて図22に示す構造の組電池を組み立てた。
実施例1と同様にして得られた二次電池を3個用意し、全ての二次電池を封口板を下にして並べ、隣り合う長辺封止部が重ならないように隣接させて図22に示す構造の組電池を組み立てた。
(比較例2)
実施例1と同様にして得られた二次電池を3個用意し、全ての二次電池を封口板を下にして配置し、隣り合う長辺封止部が重なるように並べて図23に示す構造の組電池を組み立てた。
実施例1と同様にして得られた二次電池を3個用意し、全ての二次電池を封口板を下にして配置し、隣り合う長辺封止部が重なるように並べて図23に示す構造の組電池を組み立てた。
(比較例3)
実施例2と同様にして得られた二次電池を3個用意し、全ての二次電池を封口板を下にして並べ、隣り合う長辺封止部が重ならないように隣接させて図24に示す構造の組電池を組み立てた。
実施例2と同様にして得られた二次電池を3個用意し、全ての二次電池を封口板を下にして並べ、隣り合う長辺封止部が重ならないように隣接させて図24に示す構造の組電池を組み立てた。
得られた実施例1〜4及び比較例1〜3の組電池の占有体積を以下に説明するようにして算出した。実施例1〜4及び比較例1〜3の組電池の体積当たりの電池容量を、電池1個当たりの公称容量(0.60Ah)を3倍し、これを占有体積で割ることにより算出し、その結果を下記表1に示す。
<組電池の占有体積の算出>
図25は、実施例1の組電池の模式図である。図25に示すように、実施例1の組電池について、封止部の厚さも含めて組電池の厚さtを測定し、この組電池の厚さtと、幅w及び奥行き(幅wと直交する方向の長さ、但し、容器外部に突き出ている正負極リードの長さを除く)とから占有体積を算出した。実施例2〜4の組電池についても同様にした。
図25は、実施例1の組電池の模式図である。図25に示すように、実施例1の組電池について、封止部の厚さも含めて組電池の厚さtを測定し、この組電池の厚さtと、幅w及び奥行き(幅wと直交する方向の長さ、但し、容器外部に突き出ている正負極リードの長さを除く)とから占有体積を算出した。実施例2〜4の組電池についても同様にした。
表1から明らかなように、封口板を下にした下向配置の単位電池の隣に、封口板を上にした上向配置の単位電池が、下向配置電池の封止部の上に上向配置電池の容器底面が重なると共に下向配置電池の容器底面の上に上向配置電池の封止部が重なるように並べられている実施例1及び実施例3の組電池、及び、封口板を上にした上向配置の単位電池の隣に、封口板を下にした下向配置の単位電池が、互いの折り返された封止部が噛み合うように並べられている実施例2及び実施例4の二次電池は、占有体積が小さく、体積当たりの電池容量が大きかった。これは、隣り合う二次電池の間に位置する封止部の占有体積を減少させることができたためである。
また、実施例2,4の結果から、第1の組電池は、外装フィルムを厚くした場合にも、薄い外装フィルムを用いたときと同等の体積当たりの電池容量が得られることを確認できた。
一方、全ての二次電池を封口板を下にして並べた比較例1〜3の組電池は、実施例1〜4の組電池に比べて体積当たりの電池容量が小さかった。これは、封止部にスペースをとられてしまい、二次電池間の距離を縮めることができなかったためである。
1,1A…容器本体、2,2A…封口板、3,3A…カップ部、3a,3d,3Aa,3Ad…短辺封止部、3b,3c,3Ab,3Ac…長辺封止部、10…正極リード、11…負極リード、21…保護回路、22a,22b…単位ユニット、31…電極群、32…正極、33…負極、34…セパレータ、35…樹脂層、36…シーラント層、37…バリア層、100,100A,100A1,100A2,100A3,100C,100L,100R,200,300,400…薄型非水電解質二次電池。
Claims (4)
- 四辺形開口部の少なくとも三辺から外側に突き出た封止部を有する容器と、前記容器内に収納された電極群と、前記容器の封止部にこれと対応した辺部が接合される四辺形封口板とを具備する単位電池を備える組電池であって、
前記単位電池は、前記封止部のうち少なくとも一辺が容器側に折り返されており、
前記封口板を上にした上向配置の単位電池の隣に、前記封口板を下にした下向配置の単位電池が、互いの折り返された封止部が噛み合うように並べられていることを特徴とする組電池。 - 四辺形開口部の少なくとも三辺から外側に突き出た封止部を有する容器と、前記容器内に収納された電極群と、前記容器の封止部にこれと対応した辺部が接合される四辺形封口板とを具備する単位電池を備える組電池であって、
前記封口板を下にした下向配置の単位電池の隣に、前記封口板を上にした上向配置の単位電池が、前記下向配置電池の前記封止部の上に前記上向配置電池の容器底面が重なると共に前記下向配置電池の容器底面の上に前記上向配置電池の封止部が重なるように、並べられていることを特徴とする組電池。 - 前記上向配置電池と前記下向配置電池が交互に並べられていることを特徴とする請求項1または2記載の組電池。
- 前記単位電池は、前記電極群の同一面から前記容器の封止部を通して外部に突き出た正極リードと負極リードをさらに備え、前記上向配置電池に用いられる前記単位電池の正負極リードの取り付け位置の左右が、前記下向配置電池に用いられる前記単位電池の正負極リードの取り付け位置の左右と異なることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の組電池。
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