JP2005302097A - 情報記録媒体製造方法および情報記録媒体製造装置 - Google Patents

情報記録媒体製造方法および情報記録媒体製造装置 Download PDF

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壮 小巻
Shigeru Yamatsu
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Abstract

【課題】剥離して取り除くべき樹脂層を確実に取り除く。
【解決手段】L0情報層102を覆うようにして形成されたスペーサ層103に装着用中心孔100aよりも大径の円形孔100bが形成された光記録媒体100の製造に際して、支持基材に樹脂材料を塗布する塗布処理と、樹脂材料における円形孔100bの形成部位にエネルギー線を照射して硬化させる(硬化部103bの形成)第1硬化処理と、樹脂材料を介してディスク基材101および支持基材を貼り合わせる貼り合わせ処理と、樹脂材料の全域にエネルギー線を照射して硬化させて両基材の間にスペーサ層103を形成する第2硬化処理と、スペーサ層103から支持基材を剥離する剥離処理とをこの順で実行した後に、スペーサ層103から円形孔100bの形成部位を分断してディスク基材101から剥離して円形孔100bを形成する円形孔形成処理を実行する。
【選択図】図16

Description

本発明は、情報層が樹脂層によって覆われた情報記録媒体(光ディスク等)を製造する情報記録媒体製造方法および情報記録媒体製造装置に関するものである。
この種の情報記録媒体製造方法として、出願人は、特開2004−39149号公報に光記録媒体の製造方法を開示している。この製造方法では、まず、基板の情報記録面に機能層(反射層および記録層等)を形成する。次に、機能層を覆うようにして紫外線硬化型の樹脂材料をスピンコートした後に紫外線を照射して樹脂材料を硬化させることによって光透過層を形成する。次いで、後の工程で形成される中心孔(光記録媒体の装着用中心孔)よりも大径の切り込みを光透過層に形成する。具体的には、基板に形成される中心孔の口縁部よりも径方向において僅かに外縁部側の所定位置に切込み形成用工具の刃部(刃先)を押し込んだ状態で基板を回転させる。これにより、光透過層に円形の切り込みが形成される。続いて、円筒状の打ち抜き工具を光透過層の形成面側から基板に押し込んで光透過層および基板の中心部を円形に打ち抜くことによって中心孔を形成する。この際に、打ち抜き工具の内側の光透過層は、打ち抜き工具によって打ち抜かれた円板状の小片(基板の中心部)に貼り付いた状態で小片と共に取り除かれる。また、打ち抜きに先立って形成された切り込みよりも内側であって打ち抜き工具よりも外縁部側のリング状の光透過層は、打ち抜き工具の上動に伴って基板から引き剥がされて、打ち抜き工具の周囲に引っ掛かった状態で基板から取り除かれる。これにより、光記録媒体が製造される。
特開2004−39149号公報(第7−9頁、第8−10図)
ところが、出願人が開示している製造方法には、以下の解決すべき課題がある。すなわち、この製造方法では、基板に対する中心孔の形成に先立って中心孔よりも大径の切り込みを光透過層に形成すると共に、中心孔の形成時に基材(中心孔の口縁部)から切り込みの内側の光透過層を剥離させるようにして取り除いている。この場合、近年の光記録媒体には、記録密度の向上等を目的として波長が短いレーザービームを使用可能とするために、記録データの記録再生時に記録再生装置におけるピックアップを記録層に近接させる必要がある。したがって、記録層(機能層)を覆う光透過層(樹脂層)を薄厚に形成する必要があるため、光透過層を形成するために塗布する樹脂材料としては、塗布処理時に基板(情報記録媒体用基材)に対して馴染み易い樹脂材料を採用する必要がある。この場合、情報記録媒体用基材に馴染み易い樹脂材料は、硬化処理後における情報記録媒体用基材に対する密着力が強いため、情報記録媒体用基材から剥がれ難くなる特性を有している。このため、出願人が開示している製造方法には、情報記録媒体用基材(基板)に対する中心孔の打ち抜き形成時において、切り込みの内側の樹脂層(光透過層)が中心孔の口縁部から剥がれずに基材上に取り残されるおそれがあり、この点を改善する必要がある。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、剥離して取り除くべき樹脂層を情報記録媒体用基材から確実に取り除き得る情報記録媒体製造方法および情報記録媒体製造装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係る情報記録媒体製造方法は、情報記録媒体用基材の一面側に形成された情報層が樹脂層によって覆われると共に装着用中心孔よりも大径の円形孔が当該装着用中心孔を取り囲むようにして当該樹脂層に形成された情報記録媒体を製造する際に、前記樹脂層を形成するためのエネルギー線硬化型の樹脂材料を支持基材に塗布する塗布処理と、前記支持基材に塗布した前記樹脂材料における前記円形孔の形成部位にエネルギー線を照射して当該円形孔の形成部位を硬化させる第1硬化処理と、前記樹脂材料を介して前記情報記録媒体用基材および前記支持基材を貼り合わせる貼り合わせ処理と、前記樹脂材料の全域に前記エネルギー線を照射して硬化させることによって前記支持基材および前記情報記録媒体用基材の間に前記樹脂層を形成する第2硬化処理と、前記樹脂層から前記支持基材を剥離する剥離処理とをこの順で実行した後に、前記樹脂層から前記円形孔の形成部位を分断して前記情報記録媒体用基材における前記装着用中心孔の口縁部から剥離して当該樹脂層に前記円形孔を形成する円形孔形成処理を実行して前記情報記録媒体を製造する。
また、本発明に係る情報記録媒体製造方法は、前記情報記録媒体用基材の前記一面側にスペーサ層を介してN層(Nは2以上の自然数)の前記情報層が積層された多層記録層型の前記情報記録媒体を製造する際に、前記塗布処理に際して、M番目(Mは(N−1)以下の自然数)の前記情報層を形成するためのスタンパーを前記支持基材として使用して前記樹脂材料を塗布すると共に、前記第2硬化処理によって前記スタンパーおよび前記情報記録媒体用基材の間に前記樹脂層としての前記スペーサ層を形成する。
さらに、本発明に係る情報記録媒体製造方法は、前記塗布処理を完了してから前記貼り合わせ処理を開始するまでの間において、前記樹脂材料の全域に前記エネルギー線を照射して当該樹脂材料を半硬化させる第3硬化処理を実行する。
また、本発明に係る情報記録媒体製造方法は、前記第1硬化処理に際して、前記円形孔の形成部位における外縁部側の環状領域に前記エネルギー線を照射して硬化させる。
また、本発明に係る情報記録媒体製造装置は、上記の情報記録媒体製造方法に従って前記情報記録媒体を製造可能に構成されて、前記塗布処理を実行する塗布装置と、前記第1硬化処理を実行する第1エネルギー線照射装置と、前記第2硬化処理を実行する第2エネルギー線照射装置と、前記貼り合わせ処理を実行する貼り合わせ装置と、前記剥離処理を実行する剥離装置と、前記円形孔形成処理を実行する円形孔形成装置と、前記塗布装置、前記両エネルギー線照射装置、前記貼り合わせ装置、前記剥離装置および前記円形孔形成装置を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記塗布装置を制御して前記塗布処理を実行させ、前記第1エネルギー線照射装置を制御して前記第1硬化処理を実行させ、前記貼り合わせ装置を制御して前記貼り合わせ処理を実行させた後に、前記第2エネルギー線照射装置を制御して前記第2硬化処理を実行させ、その後に前記剥離装置を制御して前記剥離処理を実行させると共に、前記円形孔形成装置を制御して前記円形孔形成処理を実行させて前記情報記録媒体を製造する。
本発明に係る情報記録媒体製造方法および情報記録媒体製造装置によれば、樹脂材料を塗布した支持基材と情報記録媒体用基材とを貼り合わせるのに先立って、支持基材上の樹脂材料における円形孔の形成部位にエネルギー線を照射して円形孔の形成部位を硬化させることにより、円形孔の形成部位において樹脂層と情報記録媒体用基材の中心部との間の密着力を十分に弱くすることができる。したがって、円形孔の形成に際して、情報記録媒体用基材における装着用中心孔の口縁部から僅かな力で樹脂層を確実かつ容易に剥離することができる。この場合、本発明における第1硬化処理時に、円形孔の形成部位の樹脂材料を半硬化させておくことで情報記録媒体用基材との間の密着力を十分に弱くすることができるが、円形孔形成処理時に確実かつ容易に樹脂層を剥離可能とするためには、第1硬化処理時に樹脂材料を完全硬化させておくのが好ましい。
また、本発明に係る情報記録媒体製造方法によれば、M番目の情報層を形成するためのスタンパーを支持基材として使用して樹脂材料を塗布してスタンパーおよび情報記録媒体用基材の間に樹脂層としてのスペーサ層を形成することにより、高密度記録化に伴ってスペーサ層の薄膜化が進むことで情報記録媒体用基材からのスペーサ層の剥離が困難となる傾向にある多層光記録媒体の製造に際して、情報記録媒体用基材における装着用中心孔の口縁部から僅かな力でスペーサ層を確実かつ容易に剥離することができる。
さらに、本発明に係る情報記録媒体製造方法によれば、塗布処理を完了してから貼り合わせ処理を開始するまでの間において、樹脂材料の全域にエネルギー線を照射して樹脂材料を半硬化させる第3硬化処理を実行することにより、樹脂材料の塗布が完了した支持基材を搬送装置によってスタンパー貼付装置等に搬送する際や、支持基材と情報記録媒体用基材とを貼り合わせる際に、樹脂材料が支持基材上で流動してその塗布厚にばらつきが生じる事態を回避することができる。この結果、厚みが十分に均一な樹脂層を形成することができる。
また、本発明に係る情報記録媒体製造方法によれば、第1硬化処理に際して、円形孔の形成部位における外縁部側の環状領域にエネルギー線を照射して硬化させることにより、支持基材における中心部上の樹脂層(環状領域よりも内側の樹脂層)と情報記録媒体用基材とを十分に強い力で密着させることができる。したがって、装着用中心孔および円形孔の形成に際して、装着用中心孔の形成部位に位置していた情報記録媒体用基材と円形孔の形成部位に位置していた樹脂層とを分離させることなく、双方を一体化させたまま情報記録媒体用基材から取り除くことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る情報記録媒体製造方法および情報記録媒体製造装置の最良の形態について説明する。
最初に、本発明に係る情報記録媒体製造方法に従って情報記録媒体を製造する光記録媒体製造装置(本発明に係る情報記録媒体製造装置の一例、以下、「製造装置」ともいう)1の構成、および製造装置1によって製造される光記録媒体100の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示す製造装置1は、本発明に係る情報記録媒体製造方法に従って図2に示す光記録媒体100(本発明における情報記録媒体の一例)を製造する装置であって、L0情報層形成装置2、スペーサ層形成装置3、スタンパー剥離装置4、L1情報層形成装置5、光透過層形成装置6、中心孔形成装置7、搬送装置8および制御装置9を備えている。この場合、図2に示すように、光記録媒体100は、L0情報層102、スペーサ層103、L1情報層104および光透過層105がディスク基材101の一面(同図における上面)にこの順で積層されて構成されている。この光記録媒体100は、L0情報層102およびL1情報層104の2層(本発明における「N層」が「2層」の例)が形成された多層記録層型の光ディスクであって、記録再生装置に装着するための直径15mm程度の装着用中心孔100aがその中心部に形成されると共に、一例として、L0情報層102およびL1情報層104に対する記録データの記録および再生が可能に構成されている。
また、ディスク基材101は、本発明における情報記録媒体用基材の一例であって、ポリカーボネート等の樹脂材料を用いて射出成形されて、その一面側にL0情報層102を形成するための凹凸パターン(グルーブおよびランド)が形成されると共に、図3に示すように、裏面側(同図における下面側)に円形凹部110が形成されている。この場合、円形凹部110は、その直径が装着用中心孔100aの最も細径となる部位の直径よりも僅かに大径となるように形成されて、ディスク基材101上にL0情報層102から光透過層105までの各層が形成された状態において中心孔形成装置7によってディスク基材101の底面が打ち抜かれることによって装着用中心孔100aの一部を構成する。また、円形凹部110の底面における中心部には、位置決め用孔111が形成されている。この位置決め用孔111は、直径5mm程度に形成されて、スペーサ層形成装置3によってディスク基材101にスタンパー201(図10参照)が貼付される際にディスク基材101に対してスタンパー201を位置決めし、かつ中心孔形成装置7による装着用中心孔100aの形成時において切込み形成用刃部31および打抜き用刃部32(図14参照)に対してディスク基材101を位置決めするために使用される。
L0情報層102は、本発明におけるM番目(「M=1」の例)の情報層に相当し、反射層や記録層などが積層されて構成されている。スペーサ層103は、本発明におけるエネルギー線硬化型の樹脂材料の一例である紫外線硬化型樹脂材料103a(図5,6参照:以下「樹脂材料103a」ともいう)によって、一例として、その厚みが25μm程度となるように形成されている。また、スペーサ層103には、図2に示すように、その直径が16mm程度の円形孔100bが形成されている。L1情報層104は、L0情報層102に対する記録データの記録再生時にレーザービームを透過可能に記録層等が積層されて構成されている。光透過層105は、L0情報層102およびL1情報層104に対する記録データの記録再生時にレーザービームを透過させると共に、両情報層102,104の傷付き、酸化および熱変形等を防止するための層であって、光透過層形成装置6によって紫外線硬化型の樹脂材料が塗布されて硬化させられることにより、一例として、その厚みが100μm程度となるように形成されている。また、光透過層105には、図2に示すように、スペーサ層103と同様にして、その直径が16mm程度の円形孔100bが形成されている。
一方、L0情報層形成装置2は、ディスク基材101の表面に各種光学材料を例えばスパッタリングすることによってL0情報層102を形成(成膜)する。なお、本発明についての理解を容易とするために、L0情報層102を構成する各薄膜についての構成や形成方法についての説明を省略する。スペーサ層形成装置3は、図1に示すように、塗布装置11、紫外線照射装置12およびスタンパー貼付装置13を備えている。塗布装置11は、スタンパー201上に樹脂材料103aを滴下してスピンコートする。この場合、スタンパー201は、本発明における支持基材の一例であって、その一面側にL1情報層104を形成するための凹凸パターンを転写するための凹凸パターンが形成されると共に、図5に示すように、その中心部には、位置決め用孔211が形成されている。この位置決め用孔111は、ディスク基材101における位置決め用孔111と同様にして、その直径が5mm程度に形成されて、スペーサ層形成装置3によってディスク基材101にスタンパー201が貼付される際にディスク基材101に対してスタンパー201を位置決めするために使用される。
紫外線照射装置12は、本発明における第1エネルギー線照射装置および第2エネルギー線照射装置に相当し、制御装置9の制御下で本発明における第1から第3の各硬化処理を実行する。具体的には、図8に示すように、この紫外線照射装置12は、紫外線射出部21と、マスク22と、紫外線射出部21およびマスク22を移動させる移動機構(図示せず)とを備えている。紫外線射出部21は、移動機構によってスタンパー201の上方に移動させられて、制御装置9の制御下でスタンパー201上の樹脂材料103aに紫外線20を照射すると共に、ディスク基材101に貼付されたスタンパー201を透してディスク基材101およびスタンパー201間の樹脂材料103aに紫外線20を照射する。マスク22は、紫外線射出部21から射出された紫外線20を遮蔽して樹脂材料103aに対する紫外線20の照射領域を調整するための部材であって、図9に示すように、円形状の照射用孔24が形成されたマスク本体23と、照射用孔24内に固定された円板状の中央遮蔽部25とを備えている。この場合、このマスク22は、一例として、照射用孔24の内径L1が後述するようにスペーサ層103および光透過層105の中心部に形成される円形孔100bよりも僅かに大径の16mm程度に規定されると共に、中央遮蔽部25の直径L2が14mm程度に規定されて、樹脂材料103aにおける環状の領域(外径が16mm程度で、内径が14mm程度の領域)に紫外線20を照射可能に構成されている。
スタンパー貼付装置13は、本発明における貼り合わせ装置に相当し、真空容器(図示せず)内に設置されて、塗布装置11によって樹脂材料103aが塗布されたスタンパー201と、L0情報層形成装置2によってL0情報層102が形成されたディスク基材101とを貼り合わせる。スタンパー剥離装置4は、樹脂材料103aが硬化させられて形成されたスペーサ層103からスタンパー201を剥離する装置であって、スタンパー201の上面に密着してスタンパー201を上向きに引き上げることでスペーサ層103から剥離させるための複数の吸盤(図示せず)を備えている。L1情報層形成装置5は、スペーサ層103の表面に各種光学材料を例えばスパッタリングすることによってL1情報層104を形成(成膜)する。なお、本発明についての理解を容易とするために、L1情報層104を構成する各薄膜についての構成や形成方法についての説明を省略する。光透過層形成装置6は、L1情報層104を覆うようにして例えば紫外線硬化型の樹脂材料を塗布して硬化させることによって光透過層105を形成する。
中心孔形成装置7は、図14に示すように、切込み形成用刃部31および打抜き用刃部32を備えて構成されている。切込み形成用刃部31は、本発明における円形孔形成装置を構成し、図示しない移動機構によってディスク基材101に向けて下降させられることによって刃先31aが光透過層105およびスペーサ層103に押し込まれて、スペーサ層103および光透過層105の中心部を円形に分断(切断)して円形孔100bを形成する。この場合、切込み形成用刃部31は、円筒状に形成された刃部本体の底面(ディスク基材101の表面に当接させられる当接面)に刃先31aが突出形成されて、刃部本体の当接面が光透過層105の表面に面的接触させられた状態で刃先31aの先端がディスク基材101の表面に達するように形成されている。また、切込み形成用刃部31は、図示しない超音波発生部によって超音波振動させられることにより、移動機構によってディスク基材101上の光透過層105に向けて下降させられた際に、ディスク基材101(スペーサ層103や光透過層105が形成されたディスク基材101)を超音波振動させる。打抜き用刃部32は、移動機構によって切込み形成用刃部31を介してディスク基材101が押し下げられることにより、刃先32aがディスク基材101における円形凹部110の底面に押し込まれて装着用中心孔100aを打ち抜き形成する。
搬送装置8は、制御装置9の制御に従い、ディスク基材101およびスタンパー201を各装置間において搬送する。制御装置9は、製造装置1を総括的に制御する。具体的には、制御装置9は、L0情報層形成装置2を制御してディスク基材101上にL0情報層102を形成させ、スペーサ層形成装置3を制御してL0情報層102を覆うようにしてスペーサ層103を形成させ、スタンパー剥離装置4を制御してスペーサ層103からスタンパー201を剥離させ、L1情報層形成装置5を制御してスペーサ層103上にL1情報層104を形成させ、光透過層形成装置6を制御してL1情報層104を覆うようにして光透過層105を形成させた後に、中心孔形成装置7を制御して円形孔100bおよび装着用中心孔100aを形成して光記録媒体100を製造する。
次に、製造装置1による光記録媒体100の製造方法について、図面を参照して説明する。
まず、図4に示すように、制御装置9が、L0情報層形成装置2を制御してディスク基材101上にL0情報層102を形成させる。次に、制御装置9は、スペーサ層形成装置3の塗布装置11を制御してスタンパー201の一面を覆うようにして樹脂材料103aを塗布させる。この際に、塗布装置11は、スタンパー201が載置されたターンテーブルを低速回転させつつ、図5に示すように、スタンパー201の中心部(位置決め用孔211の周囲)に樹脂材料103aを滴下した後に、図6に示すように、ターンテーブルを高速回転させて樹脂材料103aをスタンパー201の外周部に向けて展延させる。これにより、スタンパー201上に樹脂材料103aが塗布される(本発明における塗布処理が完了する)。
次に、図7に示すように、制御装置9は、スペーサ層形成装置3の移動機構を制御してスタンパー201の上方に紫外線射出部21を移動させた後に、スタンパー201上における樹脂材料103aの全域に紫外線20を所定時間照射させて流動性が十分に低下する程度に樹脂材料103aを半硬化させる。これにより、本発明における第3硬化処理が完了して、スタンパー201上での樹脂材料103aの流動が回避される。次いで、図8に示すように、制御装置9は、移動機構を制御してターンテーブル上のスタンパー201と紫外線射出部21との間にマスク22を配置させる。続いて、制御装置9は、紫外線射出部21を制御して、スタンパー201に向けて紫外線20を照射させる。この際には、紫外線射出部21から射出された紫外線20の大半がマスク22のマスク本体23および中央遮蔽部25よって遮蔽されて、照射用孔24(マスク本体23および中央遮蔽部25の間隙)を通過した紫外線20がスタンパー201における中心部の上の樹脂材料103aに照射される。この結果、スタンパー201における中心部の上の樹脂材料103aのみが完全硬化させられて、環状の硬化部103bが形成される(本発明における第1硬化処理)。
続いて、制御装置9は、搬送装置8を制御してL0情報層形成装置2の位置からスタンパー貼付装置13の位置(真空容器内)にディスク基材101を搬送させると共に、塗布装置11の位置からスタンパー貼付装置13の位置にスタンパー201を搬送させる。次に、制御装置9は、図10に示すように、スタンパー貼付装置13を制御して、スタンパー201を反転させて樹脂材料103aの塗布面を下向きにしてディスク基材101にスタンパー201を貼付させる(ディスク基材101とスタンパー201との貼り合わせ処理)。この際に、スタンパー貼付装置13は、ディスク基材101の位置決め用孔111とスタンパー201の位置決め用孔211とを上下方向で一致させた状態において、スタンパー201に塗布されている樹脂材料103aがディスク基材101の表面(L0情報層102の形成面)に密着するように貼付する。
次に、制御装置9は、図11に示すように、スタンパー201を貼付した状態のディスク基材101を低速回転させつつ、紫外線射出部21を制御してディスク基材101およびスタンパー201間の樹脂材料103aの全域に紫外線20を照射させて完全硬化させる(本発明における第2硬化処理)。これにより、樹脂材料103aが硬化してディスク基材101(L0情報層102)とスタンパー201との間にスペーサ層103が形成される。この際に、スタンパー貼付装置13によってスタンパー201がディスク基材101に貼付される以前に紫外線照射装置12によって半硬化させられていた部位の樹脂材料103aは、ディスク基材101(L0情報層102)の表面に馴染むようにして密着した状態で完全硬化させられる。これに対して、スタンパー201がディスク基材101に貼付される以前に完全硬化させられていた部位の樹脂材料103a(スタンパー201における中心部上の樹脂材料103a、つまりマスク22を通過した紫外線20によって完全硬化させられた硬化部103b)は、ディスク基材101の表面に対して密着することなく、ディスク基材101から分離可能に面的に接触している状態を維持する。
次に、制御装置9は、スペーサ層103が形成されたディスク基材101およびスタンパー201の積層体をスタンパー剥離装置4の位置に搬送させる。次いで、制御装置9は、スタンパー剥離装置4を制御してディスク基材101上のスペーサ層103からスタンパー201を剥離させる(本発明における剥離処理)。次に、図12に示すように、制御装置9は、L1情報層形成装置5を制御してスペーサ層103上にL1情報層104を形成させる。続いて、制御装置9は、搬送装置8を制御してL1情報層104の形成が完了したディスク基材101を光透過層形成装置6の位置に搬送させる。次に、制御装置9は、光透過層形成装置6を制御して、図13に示すように、L1情報層104を覆うようにして光透過層105を形成させる。
次いで、図14に示すように、制御装置9は、搬送装置8を制御して光透過層105の形成が完了したディスク基材101を中心孔形成装置7の位置に搬送させて、装着用中心孔100aおよび円形孔100bを形成させる。この際に、中心孔形成装置7は、まず、移動機構が切込み形成用刃部31をディスク基材101(光透過層105)に向けて下降させると共に、超音波発生部が超音波(一例として、ディスク基材101の厚み方向に沿った向きの縦振動)を発生して切込み形成用刃部31を超音波振動させる。次に、切込み形成用刃部31がさらに下降させられたときには、刃先31aが光透過層105およびスペーサ層103に押し込まれる。この際に、刃先31aは、図15に示すように、硬化部103bの外縁部に押し込まれる。次いで、切込み形成用刃部31の当接面が光透過層105の表面に面的接触するまで下降させられることにより、刃先31aがディスク基材101の表面に到達して、刃先31aの外径とほぼ等しい径の円形孔100bがスペーサ層103および光透過層105に形成される。
続いて、切込み形成用刃部31がさらに下降させられたときには、切込み形成用刃部31を介してディスク基材101が押し下げられて、図15に示すように、打抜き用刃部32の刃先32aが円形凹部110の底面に押し込まれる。この際に、切込み形成用刃部31を介してディスク基材101が超音波振動させられているため、刃先32aにストレスが加わることなく、ディスク基材101に対してスムーズに押し込まれる。これにより、刃先32aの摩耗や、ディスク基材101の意図しない破断が回避される。この後、刃先32aがディスク基材101の上面(ディスク基材101とスペーサ層103との界面)に達するまで移動機構によって切込み形成用刃部31(ディスク基材101)が下降させられることにより、打抜き用刃部32における刃先32aの外径とほぼ等しい径の装着用中心孔100aがディスク基材101に形成される。
続いて、移動機構によって切込み形成用刃部31が上動させられることにより、まず、ディスク基材101が打抜き用刃部32に対して上動して、ディスク基材101から刃先32aが抜き取られる。次に、切込み形成用刃部31がさらに上動させられた際には、図16に示すように、打抜き用刃部32によって打ち抜かれたディスク基材101における中心部の小片101x(装着用中心孔100aの形成部位に位置していたディスク基材101)と、切込み形成用刃部31によって分断されたスペーサ層103および光透過層105における中心部の小片103x,105x(円形孔100bの形成部位に位置していたスペーサ層103および光透過層105)とが切込み形成用刃部31と共に上動させられる(本発明における円形孔形成処理の完了)。この際に、この製造装置1では、樹脂材料103aが塗布されたスタンパー201とディスク基材101とを貼り合わせ処理するのに先立って円形孔100bの形成部位に紫外線20を照射して硬化部103bを形成しているため、この硬化部103bとディスク基材101(装着用中心孔100aの口縁部)との間の密着力が十分に弱くなっている。したがって、円形孔100bの形成部位に位置していたスペーサ層103は、ディスク基材101から極く僅かな力で剥離する。
また、この製造装置1では、硬化部103bの形成に際して、中央遮蔽部25を有するマスク22によって紫外線20を遮蔽して硬化部103bを形成することで、硬化部103bの形成時にはスタンパー201における中心部上の樹脂材料103aを完全硬化させずに、スタンパー201およびディスク基材101の貼り合わせ処理が完了した後に、硬化部103bよりも外周部側の樹脂材料103aと共に硬化させている。したがって、中心部のスペーサ層103(上記の小片103x)とディスク基材101(上記の小片101x)との間の密着力が十分に強くなっているため、切込み形成用刃部31によって分断された小片103x,105xと、打抜き用刃部32によって打ち抜かれた小片101xとが分離することなく、切込み形成用刃部31と共にディスク基材101から上動させられる。これにより、図2に示すように、光記録媒体100が完成する。
このように、この光記録媒体100の製造方法および製造装置1によれば、樹脂材料103aを塗布したスタンパー201とディスク基材101とを貼り合わせるのに先立って、スタンパー201上の樹脂材料103aにおける円形孔100bの形成部位に紫外線20を照射して円形孔100bの形成部位を硬化させる(第1硬化処理を実行する)ことにより、円形孔100bの形成部位においてスペーサ層103とディスク基材101の中心部との間の密着力を十分に弱くすることができる。したがって、円形孔100bの形成に際して、ディスク基材101における装着用中心孔100aの口縁部から僅かな力でスペーサ層103を確実かつ容易に剥離することができる。
また、この光記録媒体100の製造方法および製造装置1によれば、本発明における支持基材としてスタンパー201を使用して、スタンパー201上に樹脂材料103aを塗布して本発明における樹脂層としてのスペーサ層103を形成することにより、高密度記録化に伴ってスペーサ層の薄膜化が進むことでディスク基材101からのスペーサ層103の剥離が困難となる傾向にある多層光記録媒体の製造に際して、ディスク基材101における装着用中心孔100aの口縁部から僅かな力でスペーサ層103を確実かつ容易に剥離することができる。
さらに、この光記録媒体100の製造方法および製造装置1によれば、スタンパー201に対する樹脂材料103aの塗布処理を完了してから貼り合わせ処理を開始するまでの間において、樹脂材料103aの全域に紫外線20を照射して樹脂材料103aを半硬化させる第3硬化処理を実行することにより、樹脂材料103aの塗布が完了したスタンパー201を搬送装置8によってスタンパー貼付装置13に搬送する際や、スタンパー201をディスク基材101に貼付する際に、樹脂材料103aがスタンパー201上で流動してその塗布厚にばらつきが生じる事態を回避することができる。この結果、厚みが十分に均一なスペーサ層103を形成することができる。
また、この光記録媒体100の製造方法および製造装置1によれば、第1硬化処理に際して、円形孔100bの形成部位における外縁部側の環状領域(マスク22におけるマスク本体23および中央遮蔽部25の間隙に対向する部位)に紫外線20を照射して硬化させることにより、スタンパー201における中心部上のスペーサ層103(環状領域よりも内側のスペーサ層103)とディスク基材101とを十分に強い力で密着させることができる。したがって、装着用中心孔100aおよび円形孔100bの形成に際して、装着用中心孔100aの形成部位に位置していたディスク基材101(上記の小片101x)と円形孔100bの形成部位に位置していたスペーサ層103(小片103x)とを分離させることなく、双方を一体化させたままディスク基材101から取り除くことができる。
なお、本発明に係る情報記録媒体製造方法および製造装置1は、上記の方法や構成に限定されない。例えば、L0情報層102およびL1情報層104の2層の情報層を有する光記録媒体100を形成する例について上記したが、本発明はこれに限定されず、3層以上(本発明におけるN層の他の例)の情報層を有する光記録媒体の製造に際していずれかの情報層の間のスペーサ層を形成する際に本発明を適用することができる。また、本発明は、多層記録層型の光記録媒体の製造方法に限定されず、単層(ディスク基材101上に記録層が1層のみ形成されたタイプの光記録媒体)の製造方法にも適用することもできる。具体的には、前述した光記録媒体100におけるスペーサ層103の形成時において、グルーブおよびランド等の凹凸パターンが存在しないミラースタンパー(平坦なスタンパー)を使用することにより、スペーサ層103に代えて、表面が平坦な光透過層をL0情報層102を覆うようにして形成する。この際に、上記の製造方法と同様にして、ミラースタンパーにおける中心部上に環状の硬化部103bを形成しておくことで、後に円形孔100bを形成する際に、ディスク基材101から円形孔100bの形成部位に位置していた光透過層を確実かつ容易に剥離することができる。
また、上記の製造装置1では、スタンパー201における中心部上に塗布されている樹脂材料103aを硬化させる際(本発明における第1硬化処理の際)に、マスク22を使用して中心部のみに紫外線20を照射しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の絞り羽根を備えて構成された絞り機構と紫外線射出部21とを使用して、各絞り羽根のスライド量を調整することによって紫外線射出部21から射出した紫外線20の照射領域を縮小して、硬化させるべき部位にのみ照射する構成や、スポットUV照射装置を用いて任意の照射領域に紫外線20を照射して硬化させる構成を採用することができる。また、本発明におけるエネルギー線は、上記の紫外線20に限定されず、紫外線硬化型の樹脂材料103aに代えて、電子線硬化型の樹脂材料や、熱線硬化型の樹脂材料を使用することで、電子線や熱線を本発明におけるエネルギー線として利用することができる。
さらに、上記の製造装置1では、塗布装置11によってスタンパー201上に樹脂材料103aを塗布した後に、樹脂材料103aの全域を半硬化させてからスタンパー201における中心部上の樹脂材料103aを完全硬化させているが、本発明における第3硬化処理の実施タイミングはこれに限定されず、例えば、スタンパー201における中心部上の樹脂材料103aを完全硬化させてから樹脂材料103aの全域を半硬化させてもよい。また、上記の製造装置1では、切込み形成用刃部31および打抜き用刃部32を有する中心孔形成装置7によって装着用中心孔100aおよび円形孔100bを形成しているが、成形時に装着用中心孔100aを形成したディスク基材を使用することで装着用中心孔100aの形成工程を不要とすることもできる。また、上記の製造装置1のように、ディスク基材101に装着用中心孔100aを打ち抜き形成する場合であっても、装着用中心孔100aおよび円形孔100bの形成順序や、その形成方法は、上記の例に限定されるものではなく、適宜変更が可能であるのは勿論である。
製造装置1の構成を示すブロック図である。 製造装置1によって製造された光記録媒体100の断面図である。 光記録媒体100を製造するためのディスク基材101の断面図である。 ディスク基材101上にL0情報層102を形成した状態の断面図である。 スタンパー201上に樹脂材料103aを滴下した状態の断面図である。 図5の状態におけるスタンパー201の全域に樹脂材料103aを展延させた状態の断面図である。 図6の状態におけるスタンパー201(樹脂材料103a)の全域に紫外線20を照射して半硬化させている状態の断面図である。 スタンパー201(樹脂材料103a)の中心部に紫外線20を照射して硬化させている状態の断面図である。 マスク22における中心部の外観斜視図である。 ディスク基材101に樹脂材料103aを介してスタンパー201を貼付した状態の断面図である。 スタンパー201を透過させて樹脂材料103aの全域に紫外線20を照射して硬化させている状態の断面図である。 スペーサ層103上にL1情報層104を形成した状態の断面図である。 L1情報層104を覆うようにして光透過層105を形成した状態の断面図である。 光透過層105の形成が完了したディスク基材101を挟んで切込み形成用刃部31および打抜き用刃部32を対向させた状態の断面図である。 光透過層105およびスペーサ層103に切込み形成用刃部31の刃先31aを押し込むと共にディスク基材101に打抜き用刃部32の刃先32aを押し込んだ状態の断面図である。 装着用中心孔100aおよび円形孔100bの形成が完了した状態の断面図である。
符号の説明
1 光記録媒体製造装置
3 スペーサ層形成装置
4 スタンパー剥離装置
7 中心孔形成装置
9 制御装置
11 塗布装置
12 紫外線照射装置
13 スタンパー貼付装置
20 紫外線
21 紫外線射出部
22 マスク
23 マスク本体
24 照射用孔
25 中央遮蔽部
31 切込み形成用刃部
31a,32a 刃先
32 打抜き用刃部
100 光記録媒体
100a 装着用中心孔
100b 円形孔
101 ディスク基材
102 L0情報層
103 スペーサ層
103a 樹脂材料
103b 硬化部
201 スタンパー
L1 内径
L2 直径

Claims (5)

  1. 情報記録媒体用基材の一面側に形成された情報層が樹脂層によって覆われると共に装着用中心孔よりも大径の円形孔が当該装着用中心孔を取り囲むようにして当該樹脂層に形成された情報記録媒体を製造する際に、
    前記樹脂層を形成するためのエネルギー線硬化型の樹脂材料を支持基材に塗布する塗布処理と、前記支持基材に塗布した前記樹脂材料における前記円形孔の形成部位にエネルギー線を照射して当該円形孔の形成部位を硬化させる第1硬化処理と、前記樹脂材料を介して前記情報記録媒体用基材および前記支持基材を貼り合わせる貼り合わせ処理と、前記樹脂材料の全域に前記エネルギー線を照射して硬化させることによって前記支持基材および前記情報記録媒体用基材の間に前記樹脂層を形成する第2硬化処理と、前記樹脂層から前記支持基材を剥離する剥離処理とをこの順で実行した後に、前記樹脂層から前記円形孔の形成部位を分断して前記情報記録媒体用基材における前記装着用中心孔の口縁部から剥離して当該樹脂層に前記円形孔を形成する円形孔形成処理を実行して前記情報記録媒体を製造する情報記録媒体製造方法。
  2. 前記情報記録媒体用基材の前記一面側にスペーサ層を介してN層(Nは2以上の自然数)の前記情報層が積層された多層記録層型の前記情報記録媒体を製造する際に、
    前記塗布処理に際して、M番目(Mは(N−1)以下の自然数)の前記情報層を形成するためのスタンパーを前記支持基材として使用して前記樹脂材料を塗布すると共に、前記第2硬化処理によって前記スタンパーおよび前記情報記録媒体用基材の間に前記樹脂層としての前記スペーサ層を形成する請求項1記載の情報記録媒体製造方法。
  3. 前記塗布処理を完了してから前記貼り合わせ処理を開始するまでの間において、前記樹脂材料の全域に前記エネルギー線を照射して当該樹脂材料を半硬化させる第3硬化処理を実行する請求項1または2記載の情報記録媒体製造方法。
  4. 前記第1硬化処理に際して、前記円形孔の形成部位における外縁部側の環状領域に前記エネルギー線を照射して硬化させる請求項1から3のいずれかに記載の情報記録媒体製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の情報記録媒体製造方法に従って前記情報記録媒体を製造可能に構成されて、
    前記塗布処理を実行する塗布装置と、前記第1硬化処理を実行する第1エネルギー線照射装置と、前記第2硬化処理を実行する第2エネルギー線照射装置と、前記貼り合わせ処理を実行する貼り合わせ装置と、前記剥離処理を実行する剥離装置と、前記円形孔形成処理を実行する円形孔形成装置と、前記塗布装置、前記両エネルギー線照射装置、前記貼り合わせ装置、前記剥離装置および前記円形孔形成装置を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記塗布装置を制御して前記塗布処理を実行させ、前記第1エネルギー線照射装置を制御して前記第1硬化処理を実行させ、前記貼り合わせ装置を制御して前記貼り合わせ処理を実行させた後に、前記第2エネルギー線照射装置を制御して前記第2硬化処理を実行させ、その後に前記剥離装置を制御して前記剥離処理を実行させると共に、前記円形孔形成装置を制御して前記円形孔形成処理を実行させて前記情報記録媒体を製造する情報記録媒体製造装置。
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