JP2005302051A - 財政計画およびアドバイスシステム用のコンピュータ実行プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明の財政計画およびアドバイスシステムは、アドバイザが先を見越した、効率的なサービスを顧客に提供することを可能にする。アドバイザーは、全体的な財政計画および保証を提供するために、クライアントの家族との関係、ビジネス、および年金を解析し得る。
【解決手段】 財政計画およびアドバイスシステムは、特に、人口統計学的および財政データファイル、仮想遺言執行者、財政シミュレータ、イヤーマーカー、戦略器、ならびに提案コンストラクターを含む、多くの革新的、且つ協調機能を含む。例えば、好適には、ある人物の資産を処理する場合、死亡の瞬間から、全ての財産、正味の費用および税が適切に遺族に分配されるまでに必要なステップをシミュレートする。仮想遺言執行者は、被相続人の法的な遺族を決定し、遺族に譲渡される正味の金額を財政シミュレータに適切に送信する。
【選択図】 図４２

Description

本発明は概して、コンピュータによってインプリメントされる資産運用およびアドバイスシステム用のプログラムに関し、より詳細には、ファイナンシャルアドバイザが行う顧客および見込み客のための資産運用シミュレーションおよび他のタスクを支援する、コンピュータによってインプリメントされるプログラムに関する。

本発明者らは一般的に、自らの個人的または資産面での目標を慎重かつ周到に達成するために、信用でき、かつ見識のあるファイナンシャルアドバイザを探し求めている。ファイナンシャルアドバイザは一般的には、顧客の目的および目標について顧客にコンサルティングし、資産運用計画を作成し、最終的に顧客のために資産運用取引を実行することにより、顧客と一対一の強固な関係を結ぶ。そのため、発明者らは、自分達のファイナンシャルアドバイザに大きな信頼をおいている。

資産運用の計画およびアドバイスを行う業界の大部分は取引を基盤としているので、優秀なアドバイザは一般的には、まず各顧客と長期的なアドバイザリ関係を開始し、築き、その関係を維持する。したがって、競争に勝ち残るためには、顧客獲得および顧客との関係への障壁となるもの（すなわち、サービスの遅れおよび間違い、情報の不足、低品質の商品等）を識別し、実質的に削減する必要がある。したがって、アドバイザは、顧客との関係を育て、維持するための最良の方法を絶えず模索している。

資産運用コンサルティングへの市場要求が増大するにつれて、顧客を獲得し、顧客にサービス提供をするために、アドバイザを雇用する企業が増えている。新任または現任のアドバイザが見込み客を探し、見込み客と親密な関係を築き、見込み客の信頼を勝ち取り、最終的に見込み客から仕事を貰うのを支援するためには、本社とアドバイザとの間の連絡を密にすることが非常に好適であることに多くの企業が気付いている。この密な連絡を維持するため、アドバイザは、顧客の質問および関心に答えるために自分の所属する会社が提供している資産運用商品の大部分を知る必要がある。

しかし、実際には、アドバイザは本社と十分な連絡を維持していない場合が多い。現場と本社との間の連絡が不足すると、異なる場所で効果的な方法およびシステムを再構築する結果を招くことが多い。実際、多くの資産運用計画およびアドバイスシステムにおいて、アドバイザは、個人的な顧客情報を、本社の設備とは別の閉鎖的システムにローカルに保管する。従って、専用のローカルデータベースを用いるアドバイザは、顧客と共に資産運用計画プロセスに取り組んでいるとき、会社のデータに複数回入ることを余儀なくされることが多い。欲しい情報に適切に入り、欲しい情報を取り出すのに失敗すると、遅れおよび間違いが発生し、顧客を失うことになり得る。従って、（本社にある）継続的に更新されるホストデータベースとアドバイザが直接通信でき、顧客に現在の情報をリアルタイムで提供できるシステムが必要とされている。

これらのサービスを提供するためには、アドバイザは一般的には、将来の資産に関する選択肢を分析する能力を有する効果的な資産運用計画およびアドバイスシステムを必要とする。長年の間、資産運用計画業界は、顧客へのサービスを提供する最適なシステムを作り出そうとしてきた。企業は、自社のアドバイザが顧客開発と関係のない管理的または事務的業務に時間をかけ過ぎることをしばしば懸念するため、資産運用計画およびアドバイスシステムは、アドバイザが顧客サービスに専念できることを可能にしなければならない。

目標追跡は、顧客サービスの１つの局面であり、企業はしばしば十分に顧客サービスを組織化する。顧客が先ず知りたがるのは、自分の資産運用ポートフォリオが目標に対してどのように機能するのかということである。言い換えれば、顧客が知りたいのは、「自分は今何をしているのか？」および「自分は目標にどれだけ近づいているのか？」ということである。これらの問題を解決し、顧客の質問に答え、顧客が計画的に検討を行うために情報を提供し、顧客の目標を追跡するためには、アドバイザは、顧客データ、取引記録、および顧客履歴に「リアルタイム」でアクセスするべきである。顧客に対して即座に回答を提供する能力があると、アドバイザと顧客との間で求められる関係を支援する助けとなる。現在利用可能なシステム、プレゼンテーションツール、およびデータ統合方法は、扱いにくく、遅く、時代遅れで、多くの手入力を必要とするため、現場のアドバイザの増大する要求を満たしていない。アドバイザが情報を用いてマーケティングプランを作成し、基本情報を提供し、アドバイザから本社にいるマーケティングの専門家への情報転送を容易にするために、ユーザフレンドリーな資産運用計画およびアドバイスシステムが必要とされている。

さらに、顧客は、アドバイザに簡潔で分かり易い適量の明細書（ｓｔａｔｅｍｅｎｔ）を期待する。アドバイザが各顧客のそれぞれの事情または好みに合わせてプラン内容を人物化することのできる、改善された資産運用計画およびアドバイスシステムが必要とされている。

現在利用可能な資産運用計画およびアドバイスシステムは、ファイナンシャルプランナにより調整が不可能であり、ファンド分布分析により独創的な資産運用を行うことができないという主な不利点を被っていることが多い。したがって、現行のシステムではデータ量が限られているため、アドバイザが顧客に対して効果的にサービスを行うのに十分な量の情報が提供されていないことが多い。また、現行のシステムは、「こうしたらどうなる」という資産運用シナリオを仮定し、独創的なサーチを行い、これらのサーチ結果からキー的活動を行う能力を持たないことが多い。その結果、顧客に情報を提供する効果的システムの不足のために顧客との関係が悪化し、根拠の薄弱なアドバイスを顧客に与える結果になり得る。

上記の説明は、コンピュータによりインプリメントされる資産運用計画およびアドバイスシステムは従来から存在するものの、これらのシステムの各々は、十分な情報を提供できず、顧客集団を管理できず、独創的なシミュレーションを行えず、得られた結果からキー的資産運用活動を行うことができないいう主な不利点を被っている。これらの従来技術の欠点を解消する、資産運用計画およびアドバイスのシステムおよび方法が必要とされている。

（発明の要旨）
本発明の資産運用計画およびアドバイスシステムは、多くの革新的かつ調和のとれた機能（例えば、特に：ユーザフレンドリーなインターフェース； ユニークなグループ化能力；バーチャルエグゼキュータ（Ｖｉｒｔｕａｌ Ｅｘｅｃｕｔｏｒ）；資産運用シミュレータ； イヤーマーカ（Ｅａｒｍａｒｋｅｒ）；戦略作成器（Ｓｔｒａｔｅｇｉｚｅｒ）；現実世界の財産、負債、収入、および支出をグループ分けしたものを表すデータラッパー；ならびに提案構築器（Ｐｒｏｐｏｓａｌ Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｏｒ））を含む。本発明の革新的な機能の一例として、バーチャルエグゼキュータは、人物の不動産を清算（ｓｅｔｔｌｅ）するのに必要な工程（例えば、死亡の瞬間から、全ての財産、正味のコストおよび税金を適切に生存者（すなわち、生き残った家族の一員等）に分配するまで）をシミュレートする。また、バーチャルエグゼキュータは、法的生存者の子孫を適切に判定し、生存者にわたった正味の量を資産運用シミュレータに転送する。別の例として、資産運用シミュレータは、バーチャルエグゼキュータの出費の結果をシミュレートし、この出費結果と家族の一員が死亡する前の生存者に既に属しているリソースとを組み合せる。本発明の他の目的、機能、および利点は、以下のより詳細かつ非限定的な好適な本発明の実施形態を添付の図面と共に見れば、当業者にとってより明らかである。

（好適な例示的実施例の詳細な説明）
本発明の好適な例示的実施形態を、添付の図面と共に以下に説明する。類似の数字は、類似の構成要素を指す。

ここで図１を参照して、ファイナンシャルアドバイスサービス（Ｆｉｎａｎｃｉａｌ Ａｄｖｉｓｏｒｙ Ｓｅｒｖｉｃｅ：ＦＡＳ）１０は一般的には、主サブシステム１、オペレーティングシステムインターフェース／制御２、本社インターフェース３、エクスポート／インポートインターフェース４、およびＦＡＳ１０がベンダーによって供給されるプログラム（例えば、ＡＤＯＢＥ ＡＣＲＯＢＡＴ、ＳＭＡＬＬＴＡＬＫ、ＳＹＢＡＳＥ、およびＤＯＣＵＭＥＮＴ ＣＯＮＳＴＲＵＣＴＯＲ等。しかしこれらに限定されない）と対話することを可能にする他のインターフェース５を含むのが好ましい。ＦＡＳ１０の動作の大部分は好適には、主サブシステム１内で発生する。主サブシステム１は好適には、ユーザインターフェースサブシステム２３０、印刷サブシステム２３３、ドメインサブシステム２３１、および持続性（ｐｅｒｓｉｓｔｅｎｃｅ）サブシステム２３２を含む。また、持続性サブシステム２３２は好適には、リレーショナルデータベース管理システム（ＲＤＭＳ）２３８とインターフェースをとる。ドメインサブシステム２３１は好適には、エコノミックグループサブカテゴリ２００、計画サブカテゴリ２３５、目標および戦略サブカテゴリ２３６、および資産状況サブカテゴリ２３７を含む。

ＦＡＳ１０は好適には、独立型パーソナルコンピュータ（ＰＣ）アプリケーションとして使用できるように設計される。しかし、当業者であれば、あらゆるＦＡＳ１０のアプリケーション（例えば、キオスクシステム、インターネット、イントラネットおよび／またはそのようなもの）が本発明の範囲内に含まれることを理解する。図２（すなわち、アドバイザおよびアシスタントからなる典型的なオフィスの図）に示すように、ＦＡＳ１０のユーザは一般的には、アドバイザ（主に顧客に資産運用オプションをアドバイスする責任を持つ者）および／またはアドバイザのアシスタント（以下、説明目的のため、「アドバイザ」という用語は「アシスタント」およびあらゆる類似の人物を含む）である。ＦＡＳ１０は好適には、重要顧客データを入力し、目標を分析し、資産運用計画を印刷、ダウンロード、または好適にはあるバージョンのＦＡＳ１０を含むＰＣから閲覧することを可能にする。複数のアドバイザが１つのＰＣを共有する場合、ＰＣは好適には、各アドバイザに対して別個のデータベースを内蔵する。

複数のアドバイザが同一の顧客の資産運用計画に取り組んでいる間、ＦＡＳ１０のデータは好適には、リアルタイムで共有されない。しかし、別の実施形態は、リアルタイム共有を含む。その代わり、好適には、第１の人物が顧客の資産運用計画の特定の局面に取り組み、その成果を別の仕事用として第２の人物にエクスポートする。したがって、情報を更新してからディスクまたは他の適切な接続を介してデータをエクスポートすることにより、複数のアドバイザが共に適切に顧客の資産運用計画に取り組むことができる。

アドバイザ間のファイルのエクスポートおよびインポートは好適には、ある顧客についてＦＡＳ１０に入力されているその顧客に関する全データを含む「エコノミックグループ」として顧客をエクスポートすることによって達成される（ＦＡＳ１０に入力され得る各顧客に関するデータについては、下記に詳述する）。エクスポートサブルーチンは好適には、ＦＡＳ１０内にある小型のサブシステムであり、持続型サブシステム２３２の挙動を実質的にシミュレートする。持続型サブシステム２３２は、ＲＤＭＳ２３８への／からのデータフローを適切に制御する。ＦＡＳ１０は好適には、自身のＲＤＭＳ２３８としてＳＹＢＡＳＥ ＳＱＬＡＮＹＷＨＥＲＥ（ＳＱＬ）を用い、ＳＱＬへのアクセス用にＯＰＥＮ ＤＡＴＡＢＡＳＥ ＣＯＮＮＥＣＴＩＶＩＴＹ（ＯＤＢＣ）を利用する。その結果、エクスポートファイルは好適には、あたかもＲＤＭＳ２３８に読み込まれまたは書き込まれているかのように、持続型サブシステム２３２により読み出され得る。しかし、ＦＡＳ１０は、好適には実際にデータベースに書き込むのではなく、（Ｚｉｐ、ＰＫＺｉｐ等のデータ圧縮アルゴリズムを用いて）１つのエクスポートファイルに圧縮された４つの（４）ＡＳＣＩＩファイルをセットにしてデータをエクスポートする。識別を容易にするため、圧縮ファイルのファイル名は好適には、「．ｅｄｂ」という接尾文字を含む。

ファイルを適切にエクスポートまたはインポートし得る前に、アドバイザは好適には、ＦＡＳ１０を開くかまたはＦＡＳ１０を初期設定する。ＦＡＳ１０の初期設定は、任意の公知のプロシージャによって適切に行われるが、好適には、プログラムアイコンを選択することまたはＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標）９５のスタートメニューを用いることのいずれかにより行われる。しかし、ＦＡＳ１０を使用可能にする前に、ＦＡＳ１０アドバイザは好適には、正しいサインオンまたはパスワードを入力する。

ＦＡＳ１０は好適には、適切なユーザ認証プロセスにより、データファイルへのアクセスを制御する。（ＰＣ、デスクトップ、または他のどこかにある）ＦＡＳ１０データベースへアクセスする際、アドバイザは好適には、事前に確定されたアドバイザＩＤに一致するユーザＩＤを入力する。アドバイザＩＤの確定、割り当て、および制御は好適には、本社によって行われる。例えば、図２に示すように、アドバイザＡ２２０のＩＤが１２３４５である場合、アシスタント２２１がエクスポートされたファイル２２２（ＢｏｂおよびＭａｒｙの家計）または１２３４５のデータベース２２３にアクセスするためには、アシスタント２２１は好適には、適切なユーザＩＤ（例えば、ｒ１２３４５）を入力する。同様に、アシスタント２２１は、アドバイザＢ２２５に関連付けられた６７８９０データベース２２４へのアクセスを許される前に、別のユーザＩＤを入力することが好ましい。

ユーザ認証は好適には、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）９５の認証および本社の認証を含む。Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）９５は、事前に入力されたプロフィールに基づいてユーザを明確に識別するユーザＩＤを提供する。Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）９５の認証は、当該分野で周知であり、これ以上説明しない。本社の認証は好適には、ユーザが特定の顧客またはデータベースについてＦＡＳ１０へ初めてアクセスする際、本社への接続と、特定のユーザＩＤおよびパスワードの入力とを伴う。次いで、適切なセキュリティプログラムがセキュリティおよびユーザ確認機能を行うのが好ましい。好適な実施形態において、ＡＣＦ２セキュリティソフトウェアが、これらのセキュリティ機能を本社において行う。

アドバイザのアクセスが確認された後、ＦＡＳ１０は好適には、図３に示すようなＦＡＳウインドウ２０を表示する。ＦＡＳウインドウ２０は好適には、ＦＡＳ１０の機能および設定へのアクセスを可能にするメニューバー２４を含む。メニューバー２４は好適には「ドロップダウン」式であるが、当該分野で公知の任意の適切な形式のプログラムメニューアクセスが本発明の範囲内である。メニューバー２４内のアイテムは好適には、当該分野で周知のデータ入力コマンドおよび操作コマンドを含む。好適な実施形態において、ＦＡＳメニューバーのオプションは好適には、以下のコマンドを含む： グループ選択（Ｇｒｏｕｐ Ｓｅｌｅｃｔ）； グループ編集（Ｇｒｏｕｐ Ｅｄｉｔ）； 新グループ生成（Ｃｒｅａｔｅ Ｎｅｗ Ｇｒｏｕｐ）； ＦＡＳアカウント設定形式を印刷（Ｐｒｉｎｔ ＦＡＳ Ａｃｃｏｕｎｔ Ｓｅｔｕｐ ｆｏｒｍ）； レビューシート印刷（Ｐｒｉｎｔ ｒｅｖｉｅｗ ｓｈｅｅｔｓ）； 最新顧客バージョンＦＡＰを印刷（Ｐｒｉｎｔ ｌａｔｅｓｔ ｃｌｉｅｎｔ−ｖｅｒｓｉｏｎ ＦＡＰ）； ＦＡＳグループをインポート（Ｉｍｐｏｒｔ ＦＡＳ Ｇｒｏｕｐｓ）； ＦＡＳグループをエクスポート（Ｅｘｐｏｒｔ ＦＡＳ Ｇｒｏｕｐｓ）； アドバイザ情報を開く（Ｏｐｅｎ Ａｄｖｉｓｏｒ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ）；
および中止（Ｑｕｉｔ）。同様に、開く（Ｏｐｅｎ）、管理計画（Ｐｌａｎ Ｍｇｍｔ）、メモ（Ｎｏｔｅｓ）、およびヘルプメニューのバーオプションは好適には、ＦＡＳ１０の動作を管理する上で有用なこれらのドロップダウンコマンドを含む。コマンドおよびメニューバーオプションは、本発明の範囲から逸脱することなく、ＦＡＳ１０の任意のウインドウに対して必要に応じて適切に追加または削除され得る。本明細書中、様々なウインドウに、特定の方法によって、特定の順序で、または特定の画面からアクセスする様子を述べているが、あらゆる公知のアクセス方法またはシーケンスが本発明の範囲内であるため、当業者であれば、この記載は限定的なものではないことを理解する。

再び図２および図３を参照して、アドバイザは好適には、（好適にはＦＡＳメニューバーオプションの下に配置された）ＦＡＳ１０グループをエクスポートする（Ｅｘｐｏｒｔ ＦＡＳ Ｇｒｏｕｐｓドロップダウンメニューオプションを選択するか、適切なキーボード＜ｃｏｎｔｒｏｌ＞Ｇを入力するか、または当該分野で公知の技術を用いることにより、ファイルをエクスポートする。エクスポートするグループ（単数または複数）が選択された後、ＦＡＳ１０は、当該分野で公知の任意の方法を用いて（しかし、好適には以下の方法を用いて）、そのファイルを指定された送信先へとエクスポートする。

図４（図４中、丸で囲んだ数字は工程番号を示す）に示すように、ＦＡＳ１０内のファイルをエクスポートする工程は好適には、以下の６つのプロセスを含む：
１．選択された財政グループ２００および対応するエクスポートファイル名２０１を、ＦＡＳ財政グループＥｘ／Ｉｍ−ポータ（「エクスポータ」）２０２に伝送する；
２．Ａ エクスポータ２０２が、持続型サブシステム２３２に、新しいポータブルデータベース２０３を生成するようリクエストする；
２．Ｂ 持続型サブシステム２３２は、ＲＤＭＳ２３８に、好適には少なくとも４つのデータファイル２０５、２０６、２０７、２０８、を含むＲＤＢＳＱＬ２０４の好適な送信先を用いて、新しいエクスポートデータベース２０９を作成するようリクエストする。これらのデータファイルは好適には、生成時は空である。

３．（工程２１０）エクスポータ２０２は、持続型サブシステム２３２に、財政グループ全体をレストア（ｒｅｓｔｏｒｅ）する（すなわち、財政グループをバックアップする）ようリクエストすることにより、最近編集したデータをエクスポートファイルへの書き込む前に保存することを保証する。

４（工程２１１）エクスポータ２０２は、持続型サブシステム２３２に、持続型サブシステム２３２の「アクティブ」データベースを、永久格納部であるＲＤＢＭＳデータベースからＲＤＢＳＱＬ２０４に切り替えるようリクエストする。

５（工程２１２）エクスポータ２０２は、持続型サブシステム２３２に、財政グループ２００（単数または複数）全体をＲＤＳＱＬ２０４に格納するようリクエストする。財政グループ２００（単数または複数）は好適には、４つの（４）ＡＳＣＩＩファイル（すなわち、データ詳細ファイル２１５、インデックスファイル２１６、データファイル２１７、およびバイナリデータファイル２１８）に格納される。これらの４つのＡＳＣＩＩファイル（２１５〜２１８）は好適には、ファイル１〜５（２０４〜２０８）に対応する。

６．これらの４つのＡＳＣＩＩファイル（２１５〜２１８）は、好適には「．ｅｄｂ」の接尾文字列を付けて１つのファイル２１３に適切に圧縮される。

ファイルをインポートするために用いられるプロセスは好適には、このエクスポートプロセスと実質的に逆である。しかし、グループをインポートする前に現存するグループを永久データベースから削除することにより、データが重複する問題を低減することが好ましい。

図３に示すようにＦＡＳドロップダウンメニューオプションの下にあるメニューバー２４はまた、アドバイザ固有の情報（例えば、氏名、従業員番号、およびそのようなもの）を入力することにより、アドバイザを識別することを可能にするのが好ましい。図５に示すように、アドバイザ情報ウインドウ１８６は好適には、アドバイザ情報フィールド１８８、仕事（ｗｏｒｋ）情報フィールド１９０、およびジョブ情報フィールド１９２を含む。これらのフィールドは、アドバイザが資産運用提案を完成し、成果を追跡する等のために好適に用いられる詳細情報を入力することを可能にする。この情報は、スーパーバイザ、本社、およびそのような者がアドバイザの活動および成果をモニタリングすることを可能にする。

ユーザ認証およびアドバイザ識別のために本社にアクセスすることに加えて、ＦＡＳ１０は好適には、以下の機能の場合、アドバイザに本社と接続するようリクエストする：
１．データベースを新しく生成または復元するとき（本社は、データベース中の各顧客について固有のデータＩＤを生成する）；
２．「キャスパー再認可」； ＦＡＳ１０は好適には、本社に確認してアドバイザが有効ユーザＩＤおよびパスワードを持っているかどうかを確認することにより、定期的にＦＡＳの使用を再認可する； 好適な実施形態の場合、「キャスパー再認可」は３０日毎に発生する；
３．最終「顧客」バージョンの提案の生成（これについては、下記にて詳述する）； および
４．アーカイブからの最終「顧客」バージョンの提案の取出し。

ＦＡＳ１０は好適には、図１および図６に示すような本社インターフェースず１を含む。この本社インターフェース３は、サーバ２４１を用いて、ＰＣ７とメインフレームコンピュータ２４２との間のインターフェースとして機能する。好適な実施形態の場合、Ｕｎｉｘ（登録商標）サーバが用いられる。図６に示すように、サーバ２４１が好適に利用されている間、ＦＡＳ１０は、遠隔地にある本社に接続する任意のソフトウェアまたはハードウェアを利用するよう適切に構成され得る。従って、あらゆる接続方式またはアクセスソフトウェアが本発明の範囲内であると考えられる。しかし、好適な実施形態において、ＦＡＳ１０は、メインフレームシステム２４２に接続されたサーバ２４１を通じて経路設定されたリモートプロシージャコールのシステム上に構築されたデータ利用システムを用いる。

各ＰＣ７が好適に１つバージョンのＦＡＳ１０を実行する間、各アドバイザの顧客ベースは好適には、ＲＤＳＭ２３８に格納された別の物理的データベースにより表示される。アドバイザは好適には、自分の顧客をそのデータベースに保管するため、顧客レベルでのセキュリティが最少限ですむ。顧客データは好適にＲＤＭＳ２３８に格納され、一方、ＦＡＳ１０は好適には、システムデータをＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標）９５ ２２７のレジストリに格納する。ＦＡＳ１０は好適には、アプリケーションおよびユーザ固有の情報が配置されているＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標）９５ ２２７のレジストリに複数のキーを有する。Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）９５ ２２７のレジストリ中のキーについては当該分野で公知であるので、これ以上説明しない。

ＦＡＳ１０は主にシミュレーションツールであるため、アドバイザの努力が実るかどうかはＦＡＳ１０のシミュレーション出力にかかっている。大規模な資産運用計画は通常数百ページに及ぶことが多いため、効率的かつ効果的なテキストおよびグラフィックパッケージを適切に用いる。この点に関して、ＦＡＳ１０文書は好適には、ＤＯＣＵＭＥＮＴ ＷＯＲＫＢＥＮＣＨ（すなわち、ＳＭＡＬＬＴＡＬＫ２２９を用いたツール）を用いて生成され、次いで、ＡＤＯＢＥポータブル文書形式（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｄｏｒｍａｔ、ＰＤＦ）で適切に出力される。これらのＰＤＦファイルは、ＡＤＯＢＥ ＡＣＲＯＢＡＴ
２２８またはそのようなものを用いて閲覧または印刷され、任意の適切なデータ転送手段（例えば、インターネット。しかし、これに限定されない）によって転送され得る。ＦＡＳ１０のみがＰＤＦファイルを更新できるようにして、「最終」計画がＦＡＳ１０の外部で変更（ａｌｔｅｒ）されないことを保証することにより、ＦＡＳ１０のパスワードがＰＤＦファイルを保護することが好ましい。

また、ＦＡＳ１０は、多くのプログラム、サブルーチン、および機能を適切に相互接続して、所望の資産運用計画およびアドバイス機能を提供する。これらの多くのサブシステムおよびそのようなものの基盤となるのは、ＦＡＳ１０がＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標） ９５ ２２７環境で機能することを可能にする「環境的」命令、データ、および動作を適切に提供する複数のレベルに分類されたシステムである。これらの環境の種類は好適には、ＦＡＳ ＣＯＮｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ（ＦＡＳＣＯＮ）； ＦＡＳ Ｕｓｅｒ（ＦＡＳＵ）； およびＦＡＳ ＡＰＰｌｉｃａｔｉｏｎ（ＦＡＳＡＰＰ）を含む。当業者であれば、同様の機能を適切に行うためにあらゆる公知の接続、ルーチン、サブルーチン、サブシステムが本発明に取り入れられ得ることを理解する。

ＦＡＳＣＯＮは好適には、ＦＡＳ１０とローカルＰＣ環境との間の対話を担当する。これらの対話としては、例えば、ファイルのローディング、ＦＡＳ１０により用いられるソフトウェア製品がインストールされているかどうか確認すること、一時ファイルにファイル名を割り当てること、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）９５ ２２７レジストリにアクセスすること、および／またはそのようなものが挙げられる。

ＦＡＳＵは好適には、現在のユーザを識別し、発生し得るあらゆる質問（例えば、ユーザＩＤ，認可、データソース名、およびそのようなもの）に答えるために用いられる。

ＦＡＳＡＰＰは好適には、ＦＡＳ１０を開始し、終了する。ＦＡＳＡＰＰは、適切なＷＩＮＤＯＷＳ（登録商標）９５ ２２７スタートメニュー、プログラムアイコン、および／またはそのようなものによってＦＡＳ１０が開始すると、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）９５ ２２７環境をプログラムファイル位置に好適に導き（ｄｉｒｅｃｔ）、コンフィギュレーション命令を提供し、および／またはそのようなことを行うプログラムモジュールである。ＦＡＳＡＰＰはまた、アドバイザが最初にグループを選択する顧客グループの初期リストも含むのが好ましい。

再度図３を参照して、ＦＡＳ１０ウインドウ２０は好適には、一連の「ボタン」２６も含む。「ボタン」２６は好適には、ＦＡＳ１０の多くの固有の機能へのアクセスを可能にする。ＦＡＳ１０が初期設定されると、アドバイザは好適には、グループ選択ボタン（Ｇｒｏｕｐ Ｓｅｌｅｃｔ）２８を選択することにより、グループを選択する。グループ選択ボタン２８を選択する際、図７Ａに示すようなグループ選択ウインドウが好適に表示され、アドバイザが既存のグループを選択するかまたはグループを新しく生成することを可能にする。

アドバイザは、任意の公知の方法によって（しかし好適にはグループ名を発見フィールド２１にタイプ入力することにより）グループを選択し得る。各文字がタイプ入力されるにつれて、名前リストフィールド２３は、データベース中のグループ名を表示し、タイプ入力された文字とマッチするグループ名に近づく。また、グループ選択ウインドウ１１は好適には、複数のボタン１００も含む。これらの複数のボタン１００は、アドバイザが、（「ＯＫ」ボタンを選択することによる）特定のグループの選択、入力のキャンセル（Ｃａｎｃｅｌ）２７、新グループ（Ｎｅｗ Ｇｒｏｕｐ）１０１の入力、グループの編集（Ｇｒｏｕｐ Ｅｄｉｔ）１０３し、グループの削除（Ｄｅｌｅｔｅ）し１０５、またはオンラインヘルプ機能から助けを求める（ｈｅｌｐ）３９ことを可能にする。グループが選択された後、ＦＡＳ１０は好適には、図７Ｂに示すようなＦＡＳホームウインドウ２２を表示する（図３と図７Ｂとの間の違いは、図７Ｂの場合はボタン２６全てが好適に選択可能であるのに対し、図３の場合はグループ選択ボタン２８のみが好適に選択可能である点に留意されたい。また、スポットライト５７は図７Ｂにはあるが図３には無い点にも留意されたい）。

ＦＡＳ１０の基盤は、ＦＡＳ１０がその様々な動作を制御するために好適に用いる論理方式（ｌｏｇｉｃ ｓｃｈｅｍｅ）であるモデル−ビューパターン(ｍｏｄｅｌ−ｖｉｅｗ ｐａｔｔｅｒｎ）である。このモデル−ビューパターンにおいて、２つのクラス、すなわち、ドメインビューマネージャおよびドメインオブジェクトが存在するのが好ましい。これらのクラスは類似するが、その名の通りモデル−ビュー−コントローラ（すなわち、モデル、ビュー、およびコントローラ）（Ｍｏｄｅｌ−Ｖｉｅｗ−Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ：ＭＶＣ）アーキテクチャにおいて一般的に用いられる３つのクラスのように同一ではない。ＭＶＣにおいて、モデルオブジェクトは一般的には、ドメインオブジェクト（例えば、財産、人物等）である。ドメインオブジェクトは通常、オブジェクト自身の挙動のみと関連し、他のオブジェクトと共同作業する。ビューオブジェクトは一般的には、グラフィカルオブジェクト（例えば、ウインドウフレーム、入力フィールド、グラフィックスペイン（ｐａｎｅ））である。コントローラオブジェクトは、アプリケーションを互いに維持する接着剤であり、モデルおよびビューの両方を認識する。すなわち、コントローラオブジェクトは、情報をモデル（単数または複数）から／へと適切に転送し、ビュー（単数または複数）に表示すべきものを指示する。

ＦＡＳ１０において、モデルビューアーキテクチャは、通常ＭＶＣにおいて用いられるビューとコントローラ機能とを組み合せる。ドメインビューマネージャは、多くのサブウインドウを内蔵し得る「コントローラのような」オブジェクトである。これらのサブウインドウの各々は、ビューマネージャが好適にはグラフィカル表示およびドメインオブジェクト（単数または複数）との共同作業の管理の両方を担当する「ビュー」である。

また、ＦＡＳ１０は、「依存性（ｄｅｐｅｎｄｅｎｃｙ）」または「オブザーバ」パターンを用いる。依存性パターンは好適には、ドメインオブジェクト内の変化を、そのオブジェクトに関する明確な知識を必要とすることなくＦＡＳ１０の他の局面に通知するメカニズムを提供する。例えば、不動産を有する人が突然死亡した場合、不動産計画は好適には、その死亡の詳細について知る必要はないが、死亡日時を知ってその不動産を新しい日時で処理（ｓｅｔｔｌｅ）する必要がある。ＦＡＳ１０において、別のオブジェクトの変化の通知（すなわち、不動産計画機能は死亡日時を知る必要がある）を必要とするオブジェクトは好適には、対象オブジェクト（例えば、死亡日時フィールド等）の「依存物」として登録される。したがって、対象オブジェクトに変化が発生すると、全ての依存物を適切に通知することが好ましい。

図１および図８に示す主サブシステム（すなわち、ユーザインターフェースサブシステム２３０（ＵＩ）、ドメインサブシステム２３１、持続性サブシステム２３２、および印刷サブシステム２３３）は、これらの多くの環境サブシステムおよびモデル−ビューアーキテクチャ上で動作する。

ＵＩ２３０は、それ自体はサブシステムではないが、ＦＡＳ１０の視覚インターフェース（すなわち、アドバイザが好適に見て、様々なＦＡＳ１０機能を選択するためにデータを入力するインターフェース）を操作するために適切に用いられるフレーム、クラスライブラリ、およびカスタムクラスの集合である。したがって、ＦＡＳ１０において、ビューマネージャに依存しないドメインオブジェクトが存在する間、ビューマネージャは好適には、ドメインオブジェクトを指す。この方式は好適には、ドメインオブジェクトを（ＵＩを含む）ビューマネージャから遮断（ｉｓｏｌａｔｅ）する。したがって、ＦＡＳ１０は好適には、ウインドウ表示に依存しないドレインオブジェクト上で計算、操作、およびそのようなものを行うことを可能にすると同時に、複数のウインドウ表示が同期して更新される状態でいることを適切に可能にする。

ＦＡＳ１０は、当該分野で公知のようにデータエントリをキャンセルまたはアンドゥできるよう、ドメインオブジェクトのバックアップコピーを適切に提供する。ＦＡＳ１０は好適には、当該分野で公知のように処理が行われている間はウインドウの機能局面（すなわち、「ボタン」）をディセーブルすることにより、処理が行われている間に短気なアドバイザがウインドウを閉じたり、ボタンを３回クリックしたり、および／またはそのようなことをしたりするのを防ぐ。ＵＩ
２３０は好適には、ステータスメッセージ（例えば、「仕事中」などの時間ガラスアイコン（ｇｌａｓｓ ｉｃｏｎ））を提供する。一般的には、ＵＩ ２３０は好適には、これらの当該分野で公知のデータエントリおよび表示機能を提供する。

ここで再度図８を参照して、ＦＡＳ１０活動の大部分の焦点は、ドメインシステム２３１である。ドメインシステム２３１は好適には、４つのサブカテゴリ（すなわち、財政グループ２００、目標および戦略（Ｇ＆Ｓ）２３６、資産状況（ＦＰ）２３７、および計画２３５）を含む。一般的には、財政グループ２００は、計画の対象となるグループの人口統計情報を含む。これらの人口統計情報は好適には、財政グループ内の人物、人物間の関係、およびそのようなものを含む。ＦＰ２３７は、財政グループの資産環境を適切にシミュレートする。ＦＰ２３７内にはデータラッパーがあり、このデータラッパーは、顧客の財産、負債、収入、および特定の財政分類上の支出を含む。財政グループ２００は一般的には、多くのデータラッパーを有する。Ｇ＆Ｓ２３６は、顧客の資産運用目標を適切に設計（ｍｏｄｅｌ）する。計画２３５は、資産運用計画（すなわち、文書）の出力を適切に反映する。したがって、計画２３５は好適には、これらのテキスト、表、およびグラフィック出力を資産運用に望ましい形で構築する。これらのクラスの各々について、以下に詳述する。

財政グループ２００サブシステムは好適には、ＦＡＳ１０の一部を為し、アドバイザの資産運用計画活動の対象、財政グループを示し、好適にはグループ内の全メンバー、メンバーと顧客との関係、および主要な人口統計情報についてのデータを含む。ＦＡＳ１０の設計は好適には、２人の共有財政グループがあるとして、ＦＡＳ１０においてこの２人（夫−妻、またはそのようなもの）を好適に顧客１および顧客２として識別するよう行われる。ＦＡＳ１０は好適には、図９に示すように、この構成の人口統計データを財政グループ（ＥＧ）２００と呼ばれるドメインオブジェクトに割り当てる。

再度図７Ｂを参照して、アドバイザは好適には、グループ編集（Ｇｒｏｕｐ Ｅｄｉｔ）ボタン４０を適切に選択することにより、人口統計データを財政グループに入力する。グループ編集ボタン４０は好適には、図１０に示すように、グループ編集： メンバーウインドウ１２を表示する。図１０、１１Ａ、および１２に示すグループ編集ウインドウは全て、適切なボタンまたは適切なメニューバー１９６オプション（例えば、図１０に示すようなメンバーボタン２９がウインドウを表示し、図１１Ａに示すようなグループ情報（Ｇｒｏｕｐ Ｉｎｆｏ）ボタン３５がグループ情報ウインドウ１４を表示し、図１２に示すような情報分析（Ａｎａｌｙｓｉｓ Ｉｎｆｏ）ボタン３７がグループ分析ウインドウ１５を表示する）を選択することにより、表示できる。

図１０を参照し、図９に示すように、ＥＧ２００（例えば、「Ｂｕｒｋｅ、Ｃｒａｉｇ、およびＭｅｌａｎｉｅ」）は好適には、人口統計データの階層の最高レベルにある。ＦＡＳ１０は好適には、ＥＧ２００（「Ｂｕｒｋｅ、Ｃｒａｉｇ、およびＭｅｌａｎｉｅ」）を、人口統計学的に狭い分類にさらに細分化（ｓｕｂｄｉｖｉｄｅ）する。このような分類として、第１の分類は好適には、財政グループのメンバー（例えば、図１０の場合に示すように、財政グループ「Ｂｕｒｋｅ、Ｃｒａｉｇ、およびＭｅｌａｎｉｅ」のメンバーは好適には、メンバーリストフィールド２５に示すように、「Ｃｒａｉｇ Ｂｕｒｋｅ、Ｍｅｌａｎｉｅ
Ｂｕｒｋｅ、Ｊｏｓｈｕａ Ｂｕｒｋｅ、およびＪｅｎｎｙ Ｂｕｒｋｅ」の４人から構成される）を識別するメンバー２４３である。メンバー２４３は、人物２４４、法人２５３、慈善団体（ｃｈａｒｉｔｙ）２５７、または他のもの２５５にさらに分類され得る。好適な実施形態の場合、法人２５７は、資産運用手段（例えば、信託、夫婦信託（ｍａｒｉｔａｌ ｔｒｕｓｔ）、またはそのようなもの）の「法律専用」ホルダを含む。しかし、本発明は、本明細書中に記載するグループメンバーのみを認識するものとして解釈されず、また上述した階層的分類に限定されない。あらゆる適切な階層方式のあらゆる形態の法人（例えば、組合、会社、またはそのようなもの）が、本発明によって適切に認識され得る。

図１０に示すような「グループメンバー入力」ボタン３０を１つ選択することにより、各グループに関する情報が好適に開かれ、追加され、削除され、修正され、保存され、または必要に応じてキャンセルされ得る。グループメンバーデータ入力ボタン３０は好適には、論理的に必要とされるときにＦＡＳ１０によってイネーブルされる。例えば、図１０に示すように、アドバイザがメンバーリストフィールド２５内のグループメンバーを強調表示しなかったため、「開く」ボタン３２および「人物削除」ボタン３４はイネーブルされていない。グループメンバーが強調表示されると、ＦＡＳ１０は好適には、「開く」ボタン３２および「人物削除」ボタン３４をイネーブルする。

ＦＡＳ１０は好適には、各人物２４４に関するグループ情報２５０および他の人口統計データを提供する。図１０に示すように、「新人物」ボタン３２が選択されるか、または、メンバーリクエストフィールド２５内にリストされたグループメンバーが強調表示されて「開く」ボタン３２が選択されると、ＦＡＳ１０は好適には、図１３に示すような新人物データ入力ウインドウ１３を表示する。この新人物データ入力ウインドウ１３は好適には、事前に設定されたテンプレートを含み、このテンプレートにおいて、アドバイザは、各グループメンバー固有のデータを修正または追加することができる。また、複数のボタン１０７は、アドバイザが必要に応じてＦＡＳ１０に情報を入力することを可能にする。新人物データ入力ウインドウ１３に入力されたデータは好適には、「保存／リターン」ボタン１１１または「保存／他を追加」ボタン１９７を選択することにより保存される。

ここで図１０を参照して、グループメンバー入力ボタン３０は好適には、アドバイザが、「顧客１および２を設定」ボタン３６を選択することにより特定のメンバーを顧客として識別することも可能にする。ＦＡＳ１０内の顧客は、資産運用計画の生成の対象となる財政グループを形成する個人である。財政グループは一般的には、各人物を特定の顧客として指定した２人の人物（例えば、夫／妻、またはそのようなもの）から構成される。現在ＦＡＳ１０は財政グループにつき２人の顧客のみを想定しているが、ＦＡＳ１０は、必要に応じて、本発明の範囲を逸脱することなくより大きな共有関係を包含し、適切に改変される。

顧客（単数または複数）が識別された後、ＦＡＳ１０は、階層の関係レベル２４６を適切に提供することにより、人物２４４の１人と各顧客との関係を識別する。図９および１４に示すように、関係は好適には、２人の当事者２４８間の１セットの関係単位を含む。親と子供の場合、好適には、２つの単位関係が存在する（例えば、「年上の人物」２４５は、「年下の人物」２４９に対して「親関係」２４７を有し、「年下の人物」２４９は、「年上の人物」２３４に対して「子供関係」２５１を有する）。図１０に示すように、アドバイザが顧客１（Ｃｒａｉｇ Ｂｕｒｋｅ）または顧客２（Ｍｅｌａｎｉｅ Ｂｕｒｋｅ）のいずれかを強調表示すると、ＦＡＳ１０は好適には、アドバイザが関係ボタン３８を選択できるよう、関係ボタン３８をイネーブルする。図１０において関係ボタン３８が選択されると、ＦＡＳ１０は好適には、図１５に示すような関係画面１９を表示する。ＦＡＳ１０は好適には、アドバイザに、人物と前に強調表示された顧客との間に存在し得る関係（例えば、顧客２（Ｍｅｌａｎｉｅ Ｂｕｒｋｅ）の夫、顧客１（Ｃｒａｉｇ Ｂｕｒｋｅ）の妻、顧客の子供およびそのようなもの）を選択することを提供する。例えば、図１０に示すように、Ｃｒａｉｇ Ｂｕｒｋｅは、顧客１として識別され、顧客２（Ｍｅｌａｎｉｅ Ｂｕｒｋｅ）に対して「婚姻関係（ｍａｒｒｉｅｄ ｔｏ）」を持つ。同様に、Ｊｏｓｎｕａ Ｂｕｒｋｅｈａは、顧客１（Ｃｒａｉｇ Ｂｕｒｋｅ）および顧客２（Ｍｅｌａｎｉｅ
Ｂｕｒｋｅ）の双方の「子供」である。ＦＡＳ１０は好適には、顧客（単数または複数）と、他の人物（単数または複数）との間に存在する関係のみを識別する。顧客と関係のない関係（すなわち、Ｊｏｓｈｕａ ＢｕｒｋｅとＪｅｎｎｙ
Ｂｕｒｋｅとの間の兄弟関係）は好適には、識別されない。なぜならば、ＦＡＳ１０の目標は、ＥＧ２００を構成する各人物のためではなく、ＥＧ２００（すなわち、家計）のための資産運用計画を提供することであるからである。しかし、ＦＡＳ１０はこのような関係を本発明の範囲から逸脱することなく識別するよう、必要に応じて適切に修正され得る。

各グループメンバーに関する詳細情報は好適には、公知のデータ入力技術を用いて入力され得、ＦＡＳ１０では、保存／リターン（Ｓａｖｅ／Ｒｅｔｕｒｎ）ボタン１１１を選択することにより入力され得る。また、メニューバー２４も、グループメンバーデータ入力ボタン３０により提供されるグループメンバーに関するデータを入力および操作するために必要な機能に加えて、当該分野で周知のデータ操作機能を提供する。

図１１Ａに示すように、ＦＡＳ１０は、グループに関する情報の入力も提供する。グループ情報ウインドウ１４は好適には、グループを構成する顧客（単数または複数）に関する情報を含む。アドバイザは好適には、「開く」ボタン３２を選択することにより、図１３に示すような新人物データ入力ウインドウ１３を表示する。この新人物データ入力ウインドウ１３内のデータ入力フィールドは、事前に入力された特定の顧客固有のデータを含む。グループアドレスフィールド１９５において（図１１Ａ）、アドバイザは好適には、グループのアドレスを入力および更新し得る。「別のグループ情報」フィールド１９４において、口座番号（ａｃｃｏｕｎｔ ｎｕｍｂｅｒ）およびそのようなものの入力、更新、および確認が行われ得る。

また、ＦＡＳ１０は好適には、本社を用いて口座番号の確認をいつでも提供する。確認（Ｖｅｒｉｆｙ）ボタン１９３が選択されると、ＦＡＳ１０は好適には、図１１Ｂに示すようなグループ情報確認ウインドウ１９１を表示する。グループ情報確認ウインドウ１９１は好適には、アドバイザが適切に顧客識別番号およびグループ識別番号を入力できるグループ情報フィールド１８９を含む。さらに、顧客識別番号およびグループ識別番号が確認されているかどうかをグラフィックとして表示するステータスフラグ１８７が提供される。好適な実施形態において、これらの識別番号が本社によって確認されていない場合、赤と白のチェック模様のフラグが適切に表示される。同様に、これらの識別番号が確認されている場合、黒と白のチェック模様のフラグが適切に表示される。アドバイザは好適には、送信および確認（Ｓｅｎｄ＆Ｃｏｎｆｉｒｍ）ボタン１８５を選択することにより、識別番号を確認する。この選択および確認ボタン１８５は、ＦＡＳ１０と本社とを適切に接続し、入力された識別番号を本社に好適に保管されている識別番号と照合する。

また、ＦＡＳ１０は、アドバイザが情報分析ウインドウ１５（図１２）に示すような分析開始日１８３およびグローバルインフレーションレート１８１を選択することも可能にする。分析開始日１８３は好適には、（アドバイザがデータを入力する時点の）現在の月から将来３ヶ月または過去１ヶ月の範囲で変更可能である。この４ヶ月のウインドウは好適には、ＦＡＳ１０の出力が、現在ではない開始日に基づいた想像上の世界ではなく現実の世界をできるだけ反映することを確実にする。同様に、グローバルインフレーションレート１８１は好適には、本社にいる資産運用の専門家によって判定されたレートに設定される。しかし、アドバイザは好適には、顧客の将来への楽観的展望または悲観的展望により正確に適応できるよう、グローバルインフレーションレートを変更し得る。最後に、図１０、１１Ａ、および１２に示すように、保存／リターンボタン１１１またはキャンセルボタン２７を選択することにより、データ入力はいつでも適切に保存またはキャンセル可能である。ボタン（３１または２７）が選択されると、ＦＡＳ１０は好適には、図７Ｂに示すようなＦＡＳホームウインドウ２２を表示する。

さらに、図９に示すようにおよび本明細書中で既に確認（ｉｄｅｎｔｉｆｙ）したように、ＦＡＳ１０は好適には、階層型クラスの抽象概念である当事者２４８を提供する。当事者２４８は、依存性オブジェクトを確立することにより、人物をさらに識別する。この依存性オブジェクトは、関係を伸展させるための基本情報となるか、または資産運用計画オブジェクト２５４（例えば、遺産、遺言、またはそのようなもの）に関連し得る。ＦＡＳ１０はまた、人物２４４と顧客情報２５０との間の関係も提供する。この関係は、アドバイザにより入力されるメモを含み得る。同様に、ＦＡＳ１０は好適には、ＥＧ２００と資産情報２５２との間の関連構造と、資産運用情報２５２と資産運用計画オブジェクト２５４との間の関連構造と、および資産運用計画オブジェクト２５４と当事者２４８との間の関連構造とを提供し得る。このようにして、ＦＡＳ１０は好適には、関連するＥＧ２００オブジェクトが修正されると必要なＥＧ２００情報が更新されることを確実にする。

ＦＡＳ１０は好適には、１つのシナリオを計画するのにつき１つのみのＥＧ２００が存在するが、ＦＡＳ１０は、１つのグループについて複数の資産運用計画を生成することも適切に提供する。したがって、ＦＡＳ１０のデータベースは好適には、指定された将来の任意の時点におけるグループおよびグループメンバーを示す多様なバージョンの資産運用計画を含み得る。以下により詳細に説明するように、アドバイザは好適には、ＦＡＳ１０を開始する際に具体的な資産運用計画を選択または生成する。

時間が経つにつれて（例えば、死亡、結婚、転職、またはそのようなものによって）グループメンバーが変化すると、ＦＡＳ１０は、その変化についてＦＡＳ１０の他のプログラム構成要素に適切に通知するよう構成される。例えば、グループメンバーが結婚した場合、そのメンバーの婚姻状態を変更すると、そのメンバーの税制上の立場（ｔａｘ ｐｏｓｉｔｉｏｎ）が変更され、グループの関連する所得税目標の更新が必要となり得る。図１６に示すように、ＦＡＳ１０は好適には、ドメインオブジェクト（すなわち、メンバーの婚姻状態）のこの変化を生涯状況（ＬｉｆｅｔｉｍｅＳｉｔｕａｔｉｏｎ）（ＬＩＦＥ）２５６および関連するＦＰ２３７に同報通信することにより、これらの変更が達成されることを確実にする。ＬＩＦＥ２５６およびＦＰ２３７は好適には、更新され、これらの変化を反映する。

ここで図８を簡単に参照して、ドメインサブシステム２３１内の別の主要なサブカテゴリは、ＦＡＳ１０のハブであるＧ＆Ｓ２３６である。Ｇ＆Ｓ２３６は好適には、アドバイザが目標を更新したりまたは目標を新しく追加したりすることを所望するたびに、アドバイザが（図７Ｂに示すような）目標選択ボタン４２を選択することにより選択される。この目標選択ボタン４２が選択されると、ＦＡＳ１０は好適には、図１７に示すような目標選択導入ウインドウ５５を表示する。次いで、アドバイザは好適には、家計または財政グループについて目標を更新または入力する。しかし、本発明は、様々なプログラム機能にアクセスする際、画面上のボタンの使用に限定されず、あらゆるプログラム機能選択方法（例えば、キーボード入力、ボタン、ドロップダウンメニュー、音声コマンド、および／またはそのようなもの）が本発明の範囲内である。

図１６は、本発明による、好適なＧ＆Ｓ２３６アーキテクチャの例示的な高レベル図である。当業者であれば、あらゆる適切なアーキテクチャが本発明の範囲内であることを理解する。図１６はまた、Ｇ＆Ｓ２３６による、財政グループ２００とＦＰ２３７との間に好適に発生する対話も示す。好適には、Ｇ＆Ｓ２３６階層の頂点にはＬＩＦＥ２５６があり、ＥＧ２００とＦＰ２３７との間に必要なインターフェースを提供する。他の適切なシナリオも考えられるが、ＦＡＳ１０は好適には、多様なドメインサブシステム間の対話を設計するための２つのシナリオ（すなわち、現在ビュー（Ｃｕｒｒｅｎｔ Ｖｉｅｗ：ＣＶ）２５９および代替ビュー（ａｌｔｅｒｎａｔｅ Ｖｉｅｗ：ＡＶ）２６０を提供する。ＣＶ２５９は好適には、ＥＧ２００の現在の資産状況および現在の目標設定条件（ａｓｓｕｍｐｔｉｏｎ）を反映する。ＡＶ２６０は好適には、グループの資産状況および目標設定条件が変更されると、グループの資産運用計画の結果を反映する。ＦＡＳ１０は好適には、ＦＰ２３７を２つ含み、ＣＶ２５９およびＡＶ２６０を反映する。同様に、各目標は好適には、ＬＩＦＥ２５６の現在ビューおよび代替ビューを適切に生成するＦＡＳ１０に基づいて、現在の目標設定条件および代替目標設定条件のセットを有する。

Ｇ＆Ｓ２３６中のＬＩＦＥ２５６のすぐ下にある階層は好適には、目標である。ＦＡＳ１０は好適には、２つの構成部分（すなわち、現在目標２６４および目標２６１）に細分化する。概して現在目標２６４は好適には、ＬＩＦＥ２５６と目標２６１との間のインターフェースを適切に提供する。また、現在目標２６４は好適には、計画内容を理解する。各現在目標２６４は好適には、図１６に目標２６１として示す現在目標２６２および代替目標２６３をどちらとも有する。目標２６１は好適には、特定の（現在または代替の）目標に関する設定条件を理解し、特定の目標の達成をシミュレーションを支援する。ＦＡＳ１０は、（それぞれが現在または代替設定条件のセットを有する）多くの目標をシミュレートできるように適切に構成され得る。

図１７に示すように、目標選択導入ウインドウ５５は好適には、目標の追加、削除、および修正を提供する。アドバイザは、（対応するボタンを介して）以下の４つのオプションを選択し得る。すなわち、ホームボタン５６を選択するか、目標削除ボタン５８を選択するか、目標追加ボタン６０を選択するか、または目標再命名ボタン６２を選択することにより、ＦＡＳ１０ホームウインドウ２２に戻る。この目標再命名ボタン６２は好適には、アドバイザが顧客の特定の目標を顧客の好きな言葉および／または顧客が理解する言葉で命名することを可能にする（例えば、目標名として、「Ｊｏｈｎのハーバード学費を提供する」等があり得る）。

ＦＡＳ１０は好適には、多くの目標（例えば、現在の投資目標２６５、不動産計画目標２６６、保護（ｐｒｏｔｅｃｔｉｏｎ）目標２６７、および他の目標２６８）が入力されることを可能にする。簡潔にするため、これらの目標の動作を目標２６１として例示的に示す。しかし、あらゆる適切な資産運用計画目標または関連する目標が本発明の範囲内であるため、本発明は、これらの表示または識別される目標に限定されるものとして解釈されない。

目標追加ボタン６０が選択されると、ＦＡＳ１０は好適には、図１８に示すような目標選択ウインドウ１０９を表示する。図示のように、複数の資産運用計画アイコン６４が表示され、特定の目標をグループまたはカテゴリ（例えば、教育、純資産（ｎｅｔ ｗｏｒｔｈ）、残高（ａｃｃｕｍｕｌａｔｉｏｎ）、死亡、不動産、またはそのようなもの）として構成するために利用可能となる。これらの目標は好適には、投資目標（教育、退職、新車、または類似の投資要件）または保護目標（死亡、障害、すなわち資産運用イベント上の「中断」）のいずれかとしてＦＡＳ１０内でさらに識別される。本発明において、あらゆる数のアイコンまたはグループが、本発明の精神または範囲を逸脱することなく存在し得る。資産運用アイコン６４を選択し、追加ボタン４１を選択することによりＦＡＳ１０に入力した後、アドバイザは好適には、新しい目標に明確な名前（例えば、教育：Ａｎｎｅ）を命名することにより、新しい目標を識別し得る。

さらに、ＦＡＳ１０は好適には、投資目標（単数または複数）の達成に対する保護イベントの影響を考慮する。この考慮は好適には、図１９Ａに示すような感傷的な提示目標（ＳａｐｐｙＰｒｅｓｅｎｔＧｏａｌ）（「感傷」）２６９という名前の投資モデルにおいて発生する。感傷２６９は好適には、保護目標２６７の発生に基づいた投資ベースの目標２６５に関連付けられた設定条件を修正したものである（目標設定条件については、以下により詳細に説明する）。この感傷的投資ベース目標２７０は、保護目標２６７が発生すると、投資ベースの現在目標２６５に取って代わる。例えば、Ｃｒａｉｇ Ｂｕｒｋｅ（仮定の顧客）が突然死亡した場合、Ｃｒａｉｇ Ｂｕｒｋｅは、彼の息子ＪｏｓｈｕａにＨａｒｖａｒｄではなくＫａｎｓａｓ州大学に行って欲しいと望む。Ｃｒａｉｇの現在の投資目標２６５は、ＪｏｓｈｕａをＨａｒｖａｒｄに送ることである。Ｃｒａｉｇの感傷的投資目標２７０は、ＪｏｓｈｕａをＫａｎｓａｓ州大学に送ることである。

時間が経つにつれてグループ内で変化が起こると、アドバイザは、以前に入力した目標を再確認する必要に迫られ得る。本発明は好適には、アドバイザが必然的に基礎データを再入力する必要なく目標を確認することを可能にする。また、ＦＡＳ１０は好適には、選択された目標フィールド６６（図１８）も表示し、これにより、アドバイザは選択した目標を容易に確認でき、目標の削除、追加、または再命名を所望に行うことができる。

ＦＡＳ１０は、１つの死亡シナリオ保護目標（すなわち、顧客が所定の日付に死亡する場合）を提供するだけではなく、複数の日付の死亡のシミュレーションも適切に提供する。図１９Ｂに示すように、アドバイザが通常顧客の死亡日を正確に予測することは不可能であるため、ＦＡＳ１０は好適には、保護目標を１つまたは複数の死亡どちらともを用いて提供する（すなわち、顧客の死亡日付を異なる日付において発生するものとしてシミュレートし、目標をこれらの複数の死亡日付に基づいて計算する）。

アドバイザが好適にグループに関する人口統計データおよびグループの目標を入力し終えた後、アドバイザは好適には、図７Ｂに示すようなデータ入力（Ｄａｔａ Ｅｎｔｒｙ）ボタン４４を選択する。ＦＡＳ１０は好適には、アドバイザによるグループに関する情報の入力が所定の順序（すなわち、人口統計データ−目標−データラッパーデータ−設定条件−代替ビュー）に従うように設計されるが、ＦＡＳ１０は、本発明の範囲を逸脱することなく、あらゆるデータ入力順序に適応するように適切に改変可能である。しかし、好適な実施形態において、アドバイザは好適には、図７Ｂのボタン２６の配置に示すような（頂部から底部への）連続的順番でデータを入力する。

データ入力ボタン４４を選択するとき、アドバイザは、ＦＡＳ１０内のドメインサブシステム２３１のＦＰ２３７サブカテゴリに適切にアクセスする。この時、ＦＡＳ１０は好適には、図２０に示すようなデータ入力導入ウインドウ１７７を表示する。上述したように、ＦＰ２３７は、顧客の資産運用環境をシミュレートする。ＦＰ２３７内には、顧客の財産、負債、方針、収入、および支出（ＡＬＰＩＥ）２７６（すなわち、顧客の資産運用世界を反映する様々なバランスシートおよび収入明細アイテム）を含む多くのデータラッパーがある。典型的な顧客は通常、各データラッパー内に多くのＡＬＰＩＥオブジェクトを有し、多くのデータラッパーはグループの資産状況を決定する。ＡＬＰＩＥデータオブジェクトの入力を簡略化するため、ＦＡＳ１０は、アドバイザが特定のＡＬＰＩＥカテゴリに関するデータを入力することを可能にする一連のボタン１７３を適切に提供する。ホームボタン５６は好適には、表示をＦＡＳホームウインドウ２２に戻す。財産ボタン７１は好適には、図２１に示すようなデータ入力純資産ウインドウ７０を表示し、矢印１６１は好適には、純資産フィールド７６内の財産のラインをすると共に、好適には適切な財産テンプレートへのアクセスを可能にする。同様に、純資産フィールド７６内の矢印の機能および配置は、負債ボタン７２、方針ボタン７３、収入ボタン７４、および支出ボタン７５により提供される。また、データ入力導入ウインドウ１７７は好適には、ＦＰ２３７機能への適切なアクセスを提供するメニューバー１７５を含む。

ＦＡＳ１０は好適には、アドバイザが、概要情報（例えば、図２１に示すような純資産フィールド７６内に表示される概要情報）を表示させたままで、各カテゴリ内のデータを用いて他の多くの動作および活動を入力、表示、グラフ化、追加、削除、計算、および実行することにより、ＡＬＰＩＥ２７６データを必要に応じて管理することを可能にする。財産ボタン７１が選択されると、ＦＡＳ１０は好適には、財産分類およびデータ入力ウインドウへのアクセスをイネーブルする。アドバイザは、工程Ａボタン７７を選択することにより財産を追加し、工程Ｂボタン７８を選択することにより財産を変更または削除し、または、工程Ｃボタン７９を選択することにより財産の累積合計を計算することができる。ＦＡＳ１０は好適には、財産分類のコンテキストにおいて、本明細書にて説明したような類似の機能を有する残りのＡＬＰＩＥ２７６カテゴリに対して、工程Ａ、Ｂ、およびＣボタン（７７、７８、および７９）を提供する。さらに、代替（Ａｌｔｅｒｎａｔｅ）ボタン１５９を選択することにより、顧客のＡＬＰＩＥ２７６データの代替ビューがＦＡＳ１０に適切に入手され得る（代替ビューについて、以下により詳細に説明する）。

アドバイザが工程Ｂボタン７８を選択すると、ＦＡＳ１０は好適には、ＡＬＰＩＥ２７６カテゴリ内の以前のエントリ（例えば、図２２に示すような財産カテゴリ）を表示する。工程Ｂボタン７８が選択されるたびに、好適には他のＡＬＰＩＥ２７６カテゴリについても類似の表示が示される。「閉じる」（Ｃｌｏｓｅ）ボタン４７は好適には、ＦＡＳ１０を以前のデータ入力ウインドウに戻す（この場合、図２１に示すようなデータ入力：財産ウインドウ７０）。代替データ概要（Ａｌｔｅｒｎａｔｅ Ｄａｔａ Ｓｕｍｍａｒｙ）．．．ボタン１５７は好適には、代替ＡＬＰＩＥ２７６データを表示する（代替ＡＬＰＩＥ２７６データについては、以下により詳細により詳細に説明する）。追加（Ａｄｄ）ボタン４１を選択するか、またはデータ概要フィールド（例えば、図２２に示すように、「自動車」のラインが強調表示されている）内の以前に入力したデータを適切に強調表示して、変更（Ｃｈａｎｇｅ）ボタン４３を選択することにより、アドバイザは、ＡＬＰＩＥ２７６データ入力の追加または変更を行うことができる。追加ボタン４１または変更ボタン４３のいずれかが選択されると、ＦＡＳ１０は好適には、特定のＡＬＰＩＥ２７６データを記載するために好適に用いられる情報を入力および／または編集するための所定のフィールドを含むテンプレートを表示する。例えば、図２３〜２７はそれぞれ、各ＡＬＰＩＥ２７６カテゴリ用のＦＰ２３７テンプレートを示す。また、アドバイザは、データ概要フィールド１５５中の以前に入力したＡＬＰＩＥデータオブジェクトを適切に強調表示し、削除（Ｒｅｍｏｔｅ）ボタン４５を選択することにより、以前に入力したＡＬＰＩＥデータオブジェクトを削除することができる。

ここで図２３（すなわち、財産テンプレートウインドウ２９９）を参照して、ＦＡＳ１０は好適には、財産に関連する複数の事実用のデータ入力フィールドを提供する。例えば、ＦＡＳ１０は好適には、以下の情報用の入力フィールドを提供する（好適な実施形態において、

は、データ入力が必要なフィールドを指す）。

ａ．カテゴリ３００（株式、貯蓄口座（ｓａｖｉｎｇｓ ａｃｃｏｕｎｔｓ）、投資信託、またはそのようなもの）
ｂ．詳細３０１（出身、会社、またはそのようなものに関するテキスト情報を提供する）
ｃ．所有者３０２（所有者は好適には、顧客１、顧客２のいずれかまたは両方である）
ｄ．現在の値３０３
ｅ．税状態３０４
ｆ．生涯目的３０５（生涯目的３０５は好適には、アドバイザが特定の目標を達成するために特定の財産を具体的に指定することを可能にする（例えば、投資信託は退職用に具体的に指定され得る）。生涯目的を「任意のもの」として指定することは好適には、ＦＡＳ１０が財産を任意の目標用に割り当てることを可能にする（割り当てについては、以下により詳細に説明する）。）
ｇ．割り当てパーセント３０６
ｈ．関連負債３０７（家または車等の財産には抵当またはローンが付いていることが多い。ＦＡＳ１０は好適には、顧客の資産運用計画をシミュレートする際、このような関係を考慮する）
ｉ．負債追加（Ａｄｄ Ｌｉａｂｉｌｉｔｙ）ボタン２９８（ＦＡＳ１０は好適には、図２４に示すような負債テンプレートウインドウ１７１を表示する）
ｊ．財産配分３０８（ＦＡＳ１０は好適には、アドバイザが財産のグループ（例えば、投資ポートフォリオ）の割り当て方法を指定することを可能にする）
ｋ．利率パーセント３０９
ｌ．満期日付３１０（情報目的のみのために用いることが好ましい）
ｍ．コストベース３１１
ｎ．法的財産所有権（ｌｅｇａｌ ｔｉｔｌｅ）３１２（ＦＡＳ１０は好適には、あらゆる場所に存在し得る様々な法的所有を認識し、認識した法的所有に基づいて、資産運用計画をシミュレートする）
ｏ．受取人指定ボタン３１３（この受取人指定ボタン３１３は、アドバイザが、所有者３０２の死亡時の財産の受取人を指定することを可能にする）
ｐ．死亡時清算３１４（この死亡時清算３１４は、好適にはアドバイザが、所有者３０２の死亡時に財産を清算するかどうかを好適に指定することを可能にする）
ｑ．「共有プロップ（ｃｏｍｍｕｎｉｔｙ ｐｒｏｐ）」３１５（この共有プロップは、アドバイザが、適用可能な場合に特定の財産を共有財産にするかどうかを適切に指定することを可能にする）
同様に、図２４（すなわち、負債テンプレートウインドウ１７１）において、ＦＡＳ１０は好適には、負債に関連する複数の事実用のデータ入力フィールド（例えば、カテゴリ３１６、詳細３１７、および関連財産３１８； 追加財産（Ａｄｄ Ａｓｓｅｔ）ボタン３１９（選択されると、ＦＡＳ１０は好適には、図２３に示すような財産テンプレートウインドウ２９９を表示する）； 支払いタイプ３２１および計算方法３２２； 負債条件（ｔｅｒｍｓ ｏｆ ｌｉａｂｉｌｉｔｙ）３２３（利率、負債残高（ｂａｌａｎｃｅ）、およびそのようなものを含む）； 解決（Ｓｏｌｖｅ Ｆｏｒ）ボタン３２４（ＦＡＳ１０は好適には、残りのローン条件のエントリに基づいてローン条件を判定することが可能な資産運用計算器を含む； および死亡時支払い３２５（この死亡時支払い３２５は、負債を、遺言検認による財産または無遺言死亡者の財産を分配する際の考慮事項とするかどうかを指定するためのものである））を提供する。

同様に、図２５を参照して、方針テンプレートウインドウ１６９において、ＦＡＳ１０は好適には、方針に関する複数の事実用のデータ入力フィールド（これらには限定されないが、タイプ３２６、カテゴリ３２７、詳細３１７、および額面３２８； 受取り（ｂｅｎｅｆｉｔ）パターン選択（Ｃｈｏｏｓｅ Ｂｅｎｅｆｉｔ Ｐａｔｔｅｒｎ）ボタン３２９（ＦＡＳ１０は好適には、アドバイザが、資産運用方針の所持者にとって利用可能な多くの受取りパターンを選択することを可能にする）； 被保険者３３０、所有者３３２、および「以前の所有者を指定する」（Ｓｐｅｃｉｆｙ Ｐｒｉｏｒ Ｏｗｎｅｒ）ボタン３３１（ＦＡＳ１０は好適には、アドバイザが、法的財産所有権の連鎖を適切にシミュレートできるように以前の所有者を指定することを可能にする）；３３３における支払い代金（ｐａｙ ｐｅｏｃｅｅｄｓ）；受取人指定ボタン３３４を選択することにより、主要または条件的受取人両方を指定すること；時価入力（Ｅｎｔｅｒ Ｃａｓｈ Ｖａｌｕｅ）ボタン３３７を選択することによる、関連財産３３８および財産の時価； 共有財産３１５； 障害時の受取り額３４０；保険料３４１；
保険料周期３４４；および方針期限日３４３）を提供する。

同様に、図２６を参照して、収入テンプレートウインドウ１６７において、ＦＡＳ１０は好適には、収入に関連する複数の事実用のデータ入力フィールド（これらに限定されないが、カテゴリ３４５；詳細３４６；人物３４７（好適には事前に確認された家計のメンバー）；金額（ａｍｏｕｎｔ）３４８；周期３４９；増加率３５０；開始日３５１；終了日３５２；課税パーセント３５３； およびＦＩＣＡパーセント３５４）を提供する。

同様に、図２７を参照して、支出テンプレートウインドウ１６５において、ＦＡＳ１０は好適には、支出に関連する複数の事実用のデータ入力フィールド（これらには限定されないが、タイプ３５５；カテゴリ３５６；詳細３５７；税ステータス３５８；人物３５９（すなわち、支出を支払う責任のある顧客）；金額３６０；周期３６１；開始日３６２；終了日３６３；インフレーションレート３６４；税込み？３６５；控除可能パーセント３６６；および生涯目的）を提供する。

図２３〜２７に示す多くのデータフィールドに加えて、ＦＡＳ１０は、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書から追加または削除可能な他の多くの改変物と共に適切に改変され得る。また、ＦＡＳ１０は好適には、図２３〜２７に示す各ＡＬＰＩＥテンプレートウインドウについて画面上命令を提供する。これらの画面上命令は、アドバイザが必要な情報を各ウインドウ上で完成することを可能にする。また、ＦＡＳ１０は好適には、リクエストされたデータが必要であるかまたは関連する場合のみに、特定のデータフィールドをイネーブルする（例えば、図２７に示すように、アドバイザがユーティリティ関連の支出を入力するとき、生涯目的フィールド３６７はディセーブルされる）。図２３〜２７に示すように、ＦＡＳ１０は好適には、アドバイザが、対応する「ボタン」を選択することにより、データ入力を保存／リターン１１１するか、別を保存／追加（Ｓａｖｅ／Ａｄｄ Ａｎｏｔｈｅｒ）１９７するか、またはキャンセル２７することを可能にする。さらに、オンラインヘルプがヘルプボタン３９を介して提供される。ＡＬＰＩＥデータ入力テンプレートは、当該分野で公知のデータ入力技術（例えば、アップ＆ダウン矢印、ボタン、チェックボックス、およびそのようなもの）を利用する。しかし、当該分野で公知のあらゆるデータ入力技術が、本発明の範囲内である。

最後に、図２３〜２７に示すデータ入力カテゴリは、ＦＰ２３７が利用し得る唯一のデータカテゴリとして解釈されない。ＦＰ２３７は、本発明の範囲から逸脱することなく、別のまたは異なる情報に適応するように適切に改変され得る。

ここで図２８を参照して、ＡＬＰＩＥ２７６資産情報が入力される際、ＦＰ２３７は好適には、関連するＡＬＰＩＥ２７６データ（財産２７７、負債２７８、収入２８０、および支出２８１）を組み合せて、データの２つの分類（すなわち、アカウント２８２、およびサブキャッシュフロー２８３）を生成する。アカウント２８２は好適には、多くの下位分類データ（これらには限定されないが、財産分類（一般的関係、賃貸不動産、税免除債権（ｔａｘ ｅｘｅｍｐｔ ｂｏｎｄｓ）等をさらに含むデータ）；負債分類（例えば、第１住宅負債、売り掛け勘定（ｃｈａｒｇｅ ａｃｃｏｕｎｔ）負債、自動車ローン等をさらに含む負債）；およびそのようなもの）の一つである。同様に、サブキャッシュフロー２８３分類は、多くの下位分類（例えば、賃金、チップ、生活費、ユーティリティ費、およびそのようなもの）を含む。これらのアカウントおよびＡＬＰＩＥデータオブジェクトは、データラッパー５００のもとで組み合わされる。例えば、データラッパー５００は、計画ラッパー５０１（貯蓄口座およびそのようなもの）、個人ラッパー５０２、方針ラッパー５０３、およびそのようなものについて存在し得る。例えば、家（財産）は、抵当（図２８において負債２７８として識別される関連負債アカウント）を有することが多い。抵当支払い（ｍｏｒｔｇａｇｅ ｐａｙｍｅｎｔ）が支払われると、家の純資産額は増加する。従って、ＦＰ２３７は、このような支払いを設計するよう適切に構成される。

また、図２８に示すように、各アカウント２８２およびサブキャッシュフロー２８３は好適には、特定のドメイン構成要素２８５を用いてＦＰ２３７において識別される。各アカウント２８２あるいはサブキャッシュフロー２８３の下位分類が異なると、ドメイン構成要素２８５は好適には、ＦＡＳ１０内の他のプログラム要素（「オブザーバ」）が適切に更新されることを確実にする。

また、ＦＰ２３７は、ＥＧ２００と適切にインターフェースをとり、データラッパー５００が事前入力された人口統計的分類（例えば、「人物．．．法人」２４４）と関連付けられることを可能にする。これらのインターフェースは好適には、ＦＡＳ１０がイベント（例えば、死亡、キャッシュフロー、財産、および／または発生し得るそのようなものの変化、）を適切にシミュレートすることを可能にする。

データラッパー５００およびＡＬＰＩＥ２７６データがＦＡＳ１０に入力された後、アドバイザは好適には、図７Ｂに示すようなＦＡＳホームウインドウ２２に戻る。アドバイザが好適に次に選択するボタンは、目標設定条件４６である。この目標設定条件４６が選択されると、ＦＡＳ１０は好適には、図２９に示すような目標設定条件導入ウインドウ８０を表示する。目標設定条件導入ウインドウ８０は、選択された目標６６を表示し、アドバイザが特定の目標を選択し、設定条件ボタン８２を選択することによりその特定の目標に関連付けられたパラメータを修正することを可能にする。この時点において、目標固有の変数は必要に応じて修正され得る。画面上のエントリを選択する当該分野で公知のあらゆる方法（例えば、強調表示、タッチセンシティブ画面、キーボード入力、音声コマンド、マウス「クリック」、またはそのようなもの）が、あらゆる画面に関して本発明の範囲内である。

図３０は、現在目標設定条件ウインドウ８４を示す。この現在目標設定条件ウインドウ８４は好適には、アドバイザが、特定のイベント（例えば、Ｍｅｌａｎｉｅという名前の人物の死亡）に関連するデータの表示、入力、または修正を行うことを所望するときに表示される。より詳細には、現在目標設定条件ウインドウ８４は好適には、アドバイザが、Ｍｅｌａｎｉｅという名前の顧客の死亡時に受取人をサポートする正味手取金（ｐｒｏｃｅｅｄｓ）を計算する際に関連する変数および設定条件を修正することを可能にする。これらの変数は好適には、例えば、生存者（単数または複数）の一月の生活費８５； 所得税率８６； 投資リスク公差８７； 生存者の社会保障の受領可否８８； Ｍｅｌａｎｉｅの死亡後の生存者の予測余命８９； およびインフレーションレート９０を含む。さらに、ＦＡＳ１０は、アドバイザが、家計の収入９１、支出９２に対する予測調整を入力し、Ｍｅｌａｎｉｅの死亡時に発生するキャッシュフローを更新することを適切に可能にする。また、ＦＡＳ１０は、アドバイザが、Ｍｅｌａｎｉｅの死亡前に家計が有し得る他の目標を除外することも可能にする。これらの目標は好適には、他の目標フィールド９６にリストされる。アドバイザは好適には、これらの他の目標の設定条件８２を、「削除」９４または変更し得る。各目標設定条件ページは好適には、本発明の範囲から逸脱することなく、各目標に関連する特定の設定条件を識別するように明確に調整され得る。

好適には、図１８に示す各資産運用計画アイコン６４に対して、明確な目標設定条件ウインドウが存在し、各目標設定条件は、対応する保存ボタン３１を選択することにより、個別に修正および保存され得る。アドバイザが選択した目標について設定条件を完成または修正し終えると、ＦＡＳ１０は好適には、ホームボタン５６が選択される際、図７Ｂに示すようなＦＡＳホームウインドウ２２に戻る。

図９、１６および２８に示すように、特に、アドバイザーによってドメインサブカテゴリー（クライアント２３４、Ｇ＆Ｓ２３６、およびＦＰ２３７）に入力される情報は、他のサブカテゴリーに入力されたデータに依存し、そのデータを利用し得る。示されているように、多くのデータオブジェクトが、他のデータオブジェクトについて「知る」必要があり、且つ／または他のデータオブジェクトの存在の状態に依存する。従って、ＦＡＳ１０は、好適には、モデル概観アーキテクチャおよびオブザーバパターンを組み込んで、クライアントの財政状態をシミュレートする。様々なＦＡＳ１０カテゴリー間のこの相互依存の一例として、イヤーマーキング２８７がある。ＦＡＳ１０は、好適には、特定のＡＬＰＩＥ２７６データ入力を、特定の目標２６１に識別する（イヤーマーキングする）適切なメカニズムを提供する。ＡＬＰＩＥ２７６データ入力は、好適には、アドバイザーによってＦＡＳ１０に入力された、人口統計学的データ、目標、ＡＬＰＩＥ２７６データ、および仮定条件によって、イヤーマーキングされる。しかし、任意の時におけるイヤーマーキングオブジェクトが、本発明の範囲内である。このようにして、ＦＡＳ１０は、好適には、関係識別子を特徴付け、識別し、アドバイザーによって入力された様々なデータ、目標、および仮定条件（すなわち、財政計画を準備する時点での、あるがままのクライアントの完全な財政状況）に割り当てる。

各目標は、好適には、適切な仮定条件およびグループの財政状態と比較されるので（以下でより詳細に説明する）、ＦＡＳ１０は、好適には、予め選択されたグループの目標に関して、グループの現在の財政状態の解析をアドバイザーに提供する。図７Ｂに示すように、ステータスボタン４８を選択することによって、ＦＡＳ１０は、好適には、図３１に示すように、解析ステータスウインドウ６８を表示する。

ＦＡＳ１０において、アドバイザーは、好適には、オープンテキストステータスボタン６１を選択することによって、特定の目標に関連する任意のテキストステータスを決定し得る。また、アドバイザーは、好適には、目標（目標フィールド６５および６７に挙げられている）を強調表示すること、およびオープンイヤーマークステータスボタン６３を選択することによって、特定の目標へとイヤーマーキングされた資産のステータスを決定し得る。クローズボタン４７を選択することによって、アドバイザーは、好適には、図７Ｂに示すように、ＦＡＳ１０をＦＡＳホームウインドウ２２に戻し得る。

概して、ＦＡＳ１０内の目標は、それらへとイヤーマーキングされた特定の資産を持つこと（すなわち、特定の資産が、特定の目標の生涯の目的３０５（図２３）を有すると識別される）と、「任意」の生涯の目的を有する資産を用いることとのいずれかによって、達成される。好適には、ＦＡＳ１０は、全ての目標を独立して解決するが、ＦＡＳ１０は、いくつかの目標（例えば、退職）は、他の目標（例えば、貯蓄）がまず解決されることを必要とするという事実を組み込むように構築される。従って、ＦＡＳ１０は、将来の目標の現在の目標に対する依存に基づく効率的な順序で、目標を適切に解決する。

一般的に、所帯の人口統計、目標、ＡＬＰＩＥ２７６データ、および価値条件がＦＡＳ１０に初めに入力される場合、おそらく、全ての目標を解決する必要がある。目標の解決は集約的な活動であるため、ＦＡＳ１０は、好適には、各目標のステータスを追跡し、図３１に示すように、目的を２つのカテゴリーに分ける。２つのカテゴリーとは、任意の目標６７および必要な目標６５（必要な目標とは、典型的には、法律によって、財政計画の中に必要とされる目標である）である。

ＦＡＳ１０は、好適には目標の計算のステータスを示す停止信号５７を、好適には、表示する。赤信号は、好適には、全ての目標が計算される必要があることを示し、黄信号は、好適には、まだ、いくつかの目標が計算される必要があることを示し、青信号は、好適には、全ての目標が計算されたことを示す。ＦＡＳ１０は、好適には、全ての目標９７を計算する時間の見積を提供する。さらに、アドバイザーは、好適には、フィールド６５および６７内の目標を適切に強調表示することによって、計算する特定の目標を選択し得る。少なくとも１つの目標が強調表示されている場合、ＦＡＳ１０は、好適には、選択目標計算ボタン５３をアクティブにし、選択された目標９８を計算する時間の見積を表示する。これらの計算の見積の決定において、ＦＡＳ１０は、ＦＡＳ１０がインストールされたプラットフォームに基づいて、これらの時間を適切に調整する。

好適には、アドバイザーが選択目標計算ボタン５３または全て計算ボタン５９を選択する場合、ＦＡＳ１０は、グループの現在の財政状態を適切に計算する。これらの計算を行うために、ＦＡＳ１０は、好適には、アドバイザーが特定したタイムフレーム内で各目標がどのように達成されるか、または、達成されないかを適切に予測するシミュレータを含む。

目標を計算する場合、ＦＡＳ１０は、図３２に示すように、好適には、例示的なソフトウェアアーキテクチャを利用する。シミュレーションアーキテクチャは、好適には、いくつかの分類のモジュールを含む。これらの等級のうち、第１の等級は、シミュレータ１１５である。シミュレータ１１５は、好適には、シミュレーションプロセスのマスターであり、その役割は、好適には、時間の経過をシミュレートすることである。シミュレータ１１５は、好適には、時間の経過と共に反復し、他のオブジェクトに、そのオブジェクトが最後に知らされてからの進展をシミュレートすることをプロンプトする。例えば、シミュレータ１１５が、数ヶ月に渡って進むにつれて、時折、給料のような収入オブジェクトをプロンプトして、所帯の給料の小切手の受け取り（すなわち、当座預金等への基金の預金）をシミュレートする。好適には、シミュレータ１１５は、グループのＦＰ２３７のコピー（データラッパー５００からなる）を含み、これから、ＦＰ２３７に影響を与える各イベントについて、日付プロセッサ（ＤＰ）１１６を発生する（例えば、給料の受け取りは、好適にはＤＰ１１６である）。

各ＤＰ１１６は、好適には、定期的に、シミュレータ１１５によって調査されて、ＦＰ２３７を調整する必要がある、次のシミュレートされた日付が決定される。シミュレートされた調整の日付が発生する場合、ＤＰ１１６は、好適には、グループのＦＰ２３７および関連する口座２８２における必要な変化を記録する。好適には、３つのタイプのＤＰ１１６があり、キャッシュフロー発生器（ＣＦＧ）１１７、レポート発生器（ＲＧ）１１８、およびイベントハンドラー１１９が含まれる。当業者であれば、他のＤＰが存在し得ることを理解する。

ＣＦＧ１１７は、オブジェクトの人生における通常の出来事を扱うシミュレーションクラスである。例えば、預金口座（オブジェクト）は、シミュレーション期間の預金口座での利子の蓄積をシミュレートする「利子発生器」を作製し得る。ＣＦＧ１１７は、好適には、シミュレートされるオブジェクトが変化または更新を必要とする度に、トランザクション１２０を作製する。発生の際に、トランザクション１２０は、関連するオブジェクトの差引勘定に足したり引いたりすることによって、ＡＬＰＩＥ口座２８２を適切に修正する。再度前の給料支払いの例にたとえると、ＦＡＳ１０が給料の支払いをシミュレートする場合、ＣＦＧ１１７は、好適には、特定のＡＬＰＩＥオブジェクト（例えば、当座預金、ＦＩＣＡ税、住宅抵当支払い、公共料金差引勘定、または、支出によって支払われると識別される任意のカテゴリー）に適切に足したり引いたりするトランザクション１２０を作製する。

ＲＧ１１８は、好適には、シミュレータ１１５によって作製され、シミュレーションの途中に発生するＡＬＰＩＥオブジェクトの変化を獲得する責任がある。例えば、所帯の預金口座の勘定残高を月単位で生涯に渡って追跡する、レポートが所望され得る。この追跡は、好適には、ＲＧ１１８によって行われ、シミュレータ１１５が、好適には、毎月発生するように日付けプロセッサ１１６に命令する。

前述したように、シミュレーションは、好適には、各目標２６１を解決するように「実行」され、従って、目標２６１がシミュレーションの駆動力である。クライアントが死亡した後の資産など、複雑な目標を処理するために、目標２６１は、好適には、イベントハンドラー１１９を作製する。イベントハンドラー１１９は、好適には、シミュレータに命令して、イベント（例えば、死亡）の発生を反映させるために必要な変化を作る。好適には、シミュレータ１１５は、各シミュレーション期間の間、各イベントハンドラー１１９をポーリングする。特定のイベントが発生する場合、イベントハンドラー１１９は、ＦＰ２３７を適切に変化させ、イベントの影響を反映させる。

図３３に示すように、シミュレーションプロセスは、アドバイザーが、図３３において、ステップ１を表す、円で囲まれた数字１によって示すように、解析ステータスウインドウ６８（図３１）で、解決されるべき目標２６１を選択したときに開始される。解決されるべき目標２６１（この例においては、資産目標）を選択する際、ＦＡＳ１０は、適切にシミュレータ１１５を作製し（ステップ２）、続いて死亡イベントハンドラー１２２が配置される（ステップ３）。死亡イベントハンドラー１２２は、好適には、目標２６１によって発生される。次に、ＦＰ２３７が、シミュレートされたＦＰ１２３にコピーされる（ステップ４）。シミュレートされたＦＰ１２３は、ＡＬＰＩＥ口座から、シミュレーションの間、好適には、トランザクションを発生するＣＦＧ１１７を受け取る（ステップ５）。シミュレートされたＦＰ１２３およびＣＦＧ１１７は、全て、シミュレータ１１５に適切に提供される。最後に、シミュレータ１１５は、シミュレーションの間、好適には、キーデータを獲得するＲＧ１１８を作製する。

この時点で、シミュレータ１１５は、シミュレーションを開始するように適切に構築される。図３４に示すように、シミュレータ１１５は、シミュレーションを開始し、終了日になるまで継続する。シミュレーションが、何ヶ月も何年もの処理を含み得るので、シミュレータ１１５は、好適には、処理する必要がある次の日付がいつなのか、日付プロセッサ１１６からリクエストする。シミュレータ１１５は、イベントが発生しない日をスキップし、好適には、日付プロセッサ１１６によって指定されるイベントの発生がシミュレートされる日付の直前の日付を反映させるようにシミュレーションを更新する（ステップ２）。例えば、通常の月においては、重大なイベント（死亡、大学入学等）は通常発生しない。イベントのない日を全て計算する代わりに、シミュレータは、好適には、次のイベント（例えば、給料日等）の前日にスキップする。シミュレーションを加速させるため、好適にはイベントのない日をＦＡＳ１０がスキップするので、ＦＡＳ１０は、本発明の範囲から逸脱することなく、１日ごとを含む任意の期間をシミュレートするように、適切に修正され得る。

イベントの発生をシミュレートする日になる場合、シミュレータ１１５は、全ての日付プロセッサ１１６にその日付を適切に知らせる。日付プロセッサ１１６は、その後、好適には、ＣＦＧ１１７を発生し、シミュレートされたＦＰ１２３に変化を生じさせ、ＲＧ１１８を発生させる。ＦＡＳ１０は、指定された終了日になるまで、これらのシミュレーションを継続する。

本発明の完全なシミュレーション能力は、クライアントの死亡の後の資産の検認のような実際の目標のシミュレーションのコンテキストにおいて、より良く理解される。例えば、好適なＦＡＳ１０は、図３５に示すように、クライアントの死亡によって発生するグループのＦＰ２３７の変化を好適にはシミュレートする、仮想遺言執行者１２１と名付けられたイベントハンドラー１１９を提供する。

概して、仮想遺言執行者１２１は、好適には、ある人物の資産を評価するために必要なステップをシミュレートする。より具体的には、仮想遺言執行者１２１は、好適には、死亡の瞬間から、全ての財産、正味の費用および税が、遺族（すなわち、残された家族のメンバー）に適切に分配されるまで全てのステップをシミュレートする。さらに、仮想遺言執行者１２１は、被相続人の法律上の遺族を適切に決定し、遺族に相続される正味の金額をシミュレータ１１５に適切に転送する。シミュレータ１１５は、仮想遺言執行者１２１がシミュレートした支払いの結果をシミュレートするだけでなく、好適な実施形態において、支払いと死亡の前から遺族が有する資源との組み合わせをシミュレートする。すなわち、仮想遺言執行者１２１は、死亡が起こった場合に発生する分配をシミュレートする。シミュレータ１１５は、好適には、たとえば、目標２６１、口座２８２（すなわち、ＡＬＰＩＥデータ）、州および連邦税法（ＦＡＳ１０は、好適には、財政計画を作成するために、必要に応じて更新される、さらなるデータ、例えば、税法を提供する）、ならびに必要な他のデータを含む情報をリクエストする。

図３５は、資産計画目標の評価の計算を行う際に、様々なＦＡＳ１０要素間で発生するインタラクションの例示である。当業者であれば、図３５が例示に過ぎず、類似の結果を含む、特徴、要素およびシーケンスの任意の組合せが本発明の範囲内であることを理解する。

好適な実施形態において、仮想遺言執行者１２１は、各クライアントについて、記入データの延長データベースを用いて、死亡の瞬間から資産が授与されるまで、エグゼキュータの機能を適切にシミュレートする。仮想遺言執行者１２１によってシミュレートされる、特定のエグゼキュータ機能は、好適には、特に、以下のステップを含む。

１．総資産に含まれる全ての資産および保険をまとめるステップ
２．含まれ得る資産の価値を割り当てるステップ
３．被相続人を保証する生命保険の価値を決定し、その後、生命保険を「精算」する（遺族に財産を割り当てる）ステップ
４．保険による収入を、指名された受取人の代理として資産の当座預金に預けるステップ
５．資産を被相続人の遺言（クライアントのポリシーの一部である）の文言に基づいて支払うステップ。遺言がない場合には、被相続人が最後に居住しているか、または実際に住んでいる州の無遺言法が適用される。特定の州の共有または結婚財産法が、また、分配プロセスにおいて考慮される。さらに、適用可能な相続税が計算される。

６．連邦および州資産税ならびに相続税の申告書を記入するステップ（ＦＡＳ１０は、好適には、全ての州の税の形式および法律についての情報を含み、現在の税法に合うように必要に応じて更新され得る。）
７．負債ならびに葬式および管理費用を支払うために必要に応じて、現金以外の資産を売却するステップ
８．残った全ての資産（ならびに財産によって保証される未済借金）を、遺言の文言、信託書類、および／または指名された受取人に基づいて、相続人および寄付先に（完全に、あるいは部分的もしくは完全に精算して）分配するステップ
９．受け取った遺産について任意の州の相続税を払う責任のある受取人に、仮想のメモを配布するステップ。メモは、好適には、受け取った財産の価値、および払わなければならない州の相続税の金額を示す。

１０．ポリシーに記録された信託財産の条件によって、遺言によって設立された信託財産の管財人に、指名された受取人（通常、信託基金を受け取る内部者）の代理として、信託財産に預けられる正味の財産の金額を示す仮想のメモを配布するステップ。信託財産に預けられる必要がある金額は、シミュレータ１１５が、信託財産の条件によって通常規定される、続く遺族の代に分配する金額を適切に決定するので、シミュレータ１１５によって適切に計算される。

概して、図３５を参照すると、口座（ＡＬＰＩＥ）２８２は、現在の事実を供給し、目標２６１は、シミュレータ１１５に、目標およびシミュレーションの仮定条件を提供する。目標２６１は、好適には、シミュレーションをリクエストし、適切なパラメータをシミュレータ１１５に通信する。これらのパラメータには、好適には、例えば、インフレーション、税、および利率等の経済的なパラメータ、開始日、終了日、死亡の日等の時間的なパラメータ、ならびに必要な他のパラメータが含まれる。これらのパラメータは、好適には、仮想遺言執行者１２１のようなイベントハンドラーに結合される。

従って、仮想遺言執行者１２１は、目標２６１によって前もって定められた死亡の日から、適切な金融データをシミュレータ１１５から受け取る。仮想遺言執行者１２１は、また、各目標と関連する仮定条件を受け取る。仮想遺言執行者１２１が前述の機能を行った後、仮想遺言執行者１２１は、財産授与情報（すなわち、検認分配結果）を目標２６１およびシミュレータ１１５に通信する。シミュレータ１１５は、好適には、財産授与情報を受け取り、次に、後の資産モード（すなわち、新たな資産、債務、流入、流出等）で将来について、シミュレータ１１５の次のイベントまたは終了のいずれか先に来る方が来るまで、シミュレートする。

より具体的には、仮想遺言執行者１２１は、検認を適切に計算および表示し、検認資産を集め、資産を検認し、州の相続形式ならびに連邦および州税申告書についてのデータを入力し、流動性に基づいて優先順位が付けられた資産から税金を配分し、相続税を取り除いた後の正味の資産を受取人に譲渡する。アドバイザーが特定の状態を選択し、州が相続税を有する場合、ＦＡＳ１０は、好適には、前に入力された居住情報をテストして、州特有の相続および資産税法が、ＦＡＳ１０による計算に組み込まれているかどうかを決定する。従って、個人の保険、資産および債務は、特定の要素に関連する事実に基づいて適切に計算される。

資産の集計および分配は、グループのメンバー間の関係についての知識をしばしば必要とする。ＥＧ２４０において確立されている関係の全ては、また、好適には、仮想遺言執行者１２１に組み込まれ、そのことによって、数多くの要素に基づいて仮想遺言執行者１２１が血縁関係表を確立することを可能にする。例えば、アイオワ州において、仮想遺言執行者１２１は、好適には、いとこについて、義兄についてと異なる計算を組み込む。仮想遺言執行者１２１は、また、好適には、チャリティー（連邦および州税についての減税効果目的を含む）のような指名された受取人の資産をその計算に組み込む。さらに、仮想遺言執行者１２１は、特定の資産、債務、および／または保険が検認／執行プロスにおいて分配されるかどうかを適切に決定する。これらの計算には、関係についての適切な計算が含まれて、資産税の計算を決定し、共有財産法割り当てまたは控除について補償することも含まれる。

仮想遺言執行者１２１は、自身の機能に加えて、好適には、シミュレータ１１５と共に動作する。例えば、クライアントが今日死亡したとする場合、仮想遺言執行者１２１は、適切に資産を授与し、特定の金額を遺族に割り当てる。時間が経つにつれて（遺族の代）、妻および子供が働き始め、退職金を貯め、お金を使い、お金を稼ぎ、教育について支払ったりする。妻が５年後に死亡する場合、仮想遺言執行者１２１は、クライアントの死亡時から妻の死亡時までに行われたシミュレーションに基づいて、彼女の資産のステータスを適切に再計算する。死亡時から、シミュレータ１１５は、保険およびキャッシュフローがクライアントの将来の正味財産（その時点でのクライアントの正味財産の増減）に影響を与えるので、好適には、その時点で有効な保険ならびにいずれか過剰および不足のキャッシュフローについて考慮しながら、正味財産を再計算する。この再計算機能は、資産問題の多くがしばしば不必要な貯金から発展するので、年輩者に有利である。例えば、この情報によって、アドバイザーは、好適には、法令に基づく１人につき＄１０，０００の贈与免除による、クライアントの課税資産を減少させる、贈与戦略を勧める。この戦略によって、仮想贈与が加えられた分安くなるので、クライアントが５年で死亡した場合、この贈与戦略をとることによって、クライアントの資産税はかなりの金額減少される。クライアントが遺言を書くか、または、取消不可能生命保険信託にお金を預ける生命保険譲渡技術を用いる場合、シミュレータ１１５は、それらのトランザクションを適切に再び同化させる。

仮想遺言執行者１２１が資産を授与した後、シミュレータ１１５は（以下でより詳細に説明されるように）、仮想遺言執行者１２１からの情報を用いて、遺族の代において数ヶ月間、次の死亡のイベントが発生するまで、キャッシュフローおよびイベントを適切にシミュレートする。同様に、仮想遺言執行者１２１は、死亡時の第２の被相続人の財政状態に基づいて、死亡する第２の人物の資産を適切に授与する。第２の人物の資産は、時間が経つにつれての変化の全てによって、影響を受ける可能性が高い。この変化には、特に、購入および投資に起因する資産価値の変化および取得、借金の支払い、過剰所得預金、および収入不足または「計画された贈与」の計画に起因する資産の消耗が含まれる。これらの変化の一部は、好適には、（以下でより詳細に説明されるように）戦略器４００を呼び出すことによって得られる。

前述したように、実質的に全ての財産を遺族に適切に仮想遺言執行者１２１が分配した後、仮想遺言執行者１２１は、好適にはデータをシミュレータ１１５に送信する。

シミュレータ１１５は、次に、各シミュレートされた期間の結果、およびその期間中に発生する検出された問題（すなわち、破産、病気等）の解決に必要な量で表示される救済法を適切に記録する。シミュレータ１１５は、その後、全ての結果をＦＡＳ１０内の適切な位置にポストする。最終的に、シミュレーションが発生した後、シミュレータ１１５は、結果を送信し、（図３６に示すように）結果を目標解析ウインドウ１１４に表示する。アドバイザーによってリクエストされる、さらなるシミュレーションまたは質問の各々について、前述のステップが好適には繰り返される。

より具体的には、シミュレータ１１５は、特定した数の期間、グループの財政状態を適切に処理する。財政状態は、好適には、正味財産、保険、キャッシュフロー、および法律文書情報（すなわち、現在の事実）からなる。シミュレーション期間の数は、好適には、グループが解析したいと望む「シチュエーション」によって規定される。シチュエーションは、通常の人生シチュエーション（誕生、自動車購入、大学入学等）として開始されるが、障害、長期医療、離婚または死亡シチュエーションに、そのようなイベントがシミュレータ１１５に記録されている場合、変化し得る。アドバイザーが仮定のシチュエーションをＦＡＳ１０に入力した後、シミュレータ１１５は、前もって入力されたパラメータのセットを組み込むことによって、トランザクションを適切に処理する。これらのパラメータは、好適には、例えば、開始日、終了日、開始日と終了日との間の特定の日に起こるイベント、および時間ごとに影響される経済的仮定条件（例えば、インフレーション、利益の投資率）を含む。イベントには、好適には、誕生、教育、取得、譲渡、結婚、離婚、負傷、不慮の災難、障害、退職、債務返済、養護ホームへの入所、および死亡が含まれる。あるいは、シミュレータ１１５によって考慮される貢献する要因には、例えば、以下のものが含まれる。

１．イヤーマーカー２８７（特定の目標を達成するように既知の現在および将来の資産を割り当てる、ＦＡＳ１０の機能であり、以下で詳細に説明される）からの、将来の支出を蓄えるために好適には利用可能な資源に関する情報
２．現在の、および予測される州および連邦税、ならびに任意の所与の期間中効力を有する受給権法
３．ＥＧ２００に含まれるデータに基づく、グループのメンバーの現在の構成（すなわち、誕生日、関係、結婚の状況、住所）。

シミュレータ１１５は、結果を適切に生成するが、好適には結果のセットを２つ生成する。第１に、シミュレートされた予測の周期的な概要は、好適には、開始日と終了日との間の会計年度に分けられる。第２にシミュレータ１１５が適切に決定した数値による軽減の概要は、将来の資源の需要または不必要な黒字を実質的に消去する。さらに、シミュレータ１１５は、好適には、将来の結果を、概して現在の価値である、１つの共通の時点での結果に変換する、時間価値計算機を含む。

その解析を行う場合、シミュレータ１１５は、前もって定められた長さで何ヶ月かに渡って、仮定のキャッシュフロートランザクションを適切に処理する。キャッシュフロートランザクションは、好適には、シミュレーションパラメータを含む、所定の目標によって規定される。シミュレーションパラメータは、好適には、将来のイベントおよびその発生の日付、経済的な仮定条件、イヤーマーカー２８７によって提供される情報を含む。例示的なシミュレーションパラメータは、特定のタイムフレームについて、特定の目標２６１に割り当てられた資源、ならびに、メンバー、人口統計、主な当事者、関係、誕生日、および死亡率を含む、特定のグループについての他の事実を含む。

好適な実施形態において、前述のシミュレーション要因は、シミュレータ１１５がタイムパラメータに関する事実および仮定条件を含むように、シミュレータ１１５に適切に組み込まれ得る。シミュレータ１１５が好適に組み込む要因（ｆａｃｔ）には、前もってＦＡＳ１０に入力されているＡＬＰＩＥ２７６データが含まれる。さらなる文書またはデータも、好適には、必要に応じて組み込まれ得る。仮定条件は、好適には、特定の発生日を有するイベントを含む。仮定条件の部分集合は、好適には、例えば、インフレーションレート、利益の投資率、および適格な資産の分配方法を含む、経済的仮定条件を含む。

好適な実施形態において、シミュレータ１１５の複数の死亡機能が、クライアントが異なる仮定の日付において死亡することに対する、クライアントの目標の消去を含む、複数のシミュレーションを行う。クライアントが死亡した後、遺族は、それぞれの人生を通じて異なる時点で、クライアントの資産を取得する。シミュレータ１１５は、好適には、まず、クライアントが今日死亡した場合のシミュレーション、すなわち、イベントを行う。次に、シミュレータ１１５は、好適には、グラフ上に結果を描き、（図３７に示すように）グラフの適切な解析が、グループの通常の寿命に基づいて、終身生命保険の必要性を変化する必要な時間と共に表示する。

例えば、クライアントの死亡の際に、遺族は、通常、社会保障制度の給付金を申し込むが、結局、配偶者は退職し、子供は教育中である。シミュレータ１１５は、これらのイベント全てを適切にシミュレートし、クライアントについて結果およびクライアントの保険契約に関する結果の影響を計算する。

クライアントおよび配偶者が健康で５年間生き、その後クライアントが死亡した場合、シミュレータ１１５は、好適には、彼らの寿命を通常の寿命として処理する。シミュレータ１１５は、死亡の瞬間に定まった目標２６１（すなわち、子供のうちの誰かが大学に在学中か、配偶者が退職しているかどうか、その退職イベントが、クライアントの死亡に先立って、すでに配偶者について発生したかどうか）を適切に解析する。シミュレータ１１５は、好適には、配偶者がすでに退職していた場合、仕事に戻ることができるので、退職を取消可能な決定とすることができる。さらに、クライアントが死亡した時に、配偶者がまだ退職していない場合、配偶者は退職を遅延することを望み得る。

退職して５年目にクライアントがお金を使い果たし始める場合、シミュレータ１１５は、各不足を適切に解析する。予測された不足を埋め合わせるために、不足が起こる月ごとに、現在から退職までの間、クライアントはお金を貯金する必要がある。シミュレータ１１５の部分集合は、好適には、時間価値計算機を含む。所与の将来の率での将来の不足について、時間価値計算機は、不足を補う貯金額を適切に計算する。結果として、これらの結果を生じるようにシミュレータが結合した事実および仮定条件のセットが与えられて、シミュレータ１１５は、好適には、クライアントが貯金を開始する必要があるという指示か、または貯金を月ごとに特定の金額増加させる指示を提供する。

イベントがクライアントの死亡である場合、目標２６１は、死亡イベントにおいて遺族を扶養する。遺族の扶養には、好適には、教育、不動産、個人財産、移動、現金準備、長期医療等が含まれる。他のイベントには、好適には、養護ホームへの入所、障害を持つようになること、退職、財産および不慮の災難、事故、または健康管理が含まれる。好適な実施形態において、これらのイベント全てが、シミュレータ１１５で同じ枠組みに適切に組み込まれる。

シミュレータ１１５が未知の要因を１つのみ切り分けている場合、アドバイザーは、不可避のイベントを無視し得るので、より悪いアドバイスを与えられ得る。従って、クライアントの最初の重大な退職の決定が為された場合、シミュレータ１１５は、好適には、複数のイベントを、１つの特定の時間のシミュレーションに混合する。シミュレータ１１５がパラレルな「世界」を適切に実行するにも関わらず、シミュレータ１１５は、好適には、１つの「世界」のみを同時にシミュレートする。さらに、現実を正確に写すように、シミュレータ１１５は、好適には矛盾するイベントを避ける（例えば、クライアントは同時に生き、死ぬことはできない）。クライアントの危険選好に依存して、シミュレータ１１５は、好適には、仮定条件を含む（すなわち、全員がいずれは死亡し、全員が、退職前に死なない場合、全員が実際に退職して全員が死ぬ）。シミュレータ１１５は、多くの未知の要因を組み込むが、シミュレータ１１５は、将来のインフレーション率または将来の収益率を組み込まない（または、明らかに分からない）。

シミュレータ１１５は、背反するイベントの発生を適切に防ぐ。例えば、ある人物が退職した後、その人物は、有業者のために用意されている「障害」イベントのようなイベントを経験することができない。死亡イベントの後、故人が関わる他の全ての目標２６１が、消去されるか、または死亡した人物を除いて再構築される。他のイベントが発生する間に進行しているイベントは、停止または再開せず、取り消せない。例えば、ある人物の死亡が子供の４年教育の３年目に発生した場合、仮想遺言執行者１２１が資産を授与する間、教育イベントは変わらず継続し、死亡後のキャッシュフローの１平年度を生成する。

しばしば、目標の初期計算は、達成されない目標が数多く残る。例えば、図３６の現在の概観フィールド１２４に示すように、現在の所帯の資産目標は達成されていない。ＦＡＳ１０は、好適には、アドバイザーが、拡大アイコン１２５を選択することによって、結果を全画面で見ることを可能にする。拡大アイコンによって、現在のＦＡＳ１０は、好適には、図３７に示すように、現在の概観フィールド１２４を全画面に拡大する。この例において、文字「Ｂ」によって表されるグラフ部分は、Ｄａｖｉｄという名前のクライアントの資産が、必要な資源の提供に不足する月を示す。特に、２０１０年から２０１８年、２０３４年から２０３８年の間において、Ｄａｖｉｄがいずれかの期間の最初の年に死亡する場合、Ｄａｖｉｄの資産は、その目標を達成することができない。

これらの不足を最小化する（または、最小化しようと試みる）財政計画の展開において、アドバイザーの役に立つため、ＦＡＳ１０は、好適には、グループの現在の財政状態の代替的な概観（または財政領域）を作製するように準備する。この代替的な概観は、ＦＡＳ１０内の各種のメニューバーおよびウインドウからアクセスされ得る。これらのメニューバーおよびウインドウには、例えば、（代替ボタン１５９を選択することによって）図２１に示すデータ入力ウインドウ７０、（代替データ要約ボタン１５７を選択することによって）図２２に示す現在ＡＬＰＩＥ要約ウインドウ９９、（目標リストボタン１５７を選択することによって）図３６に示す目標解析ウインドウ１１４等が含まれる。

アドバイザーが代替的な概観を適切にリクエストする場合、ＦＡＳ１０は、好適には、人口統計、目標、ＡＬＰＩＥ、および仮定条件データを、現在の概観から完全にコピーし、別のデータベースを作成する。代替的な概観データベースが作成された後、好適には、代替的な概観における変化は現在の概観に影響を及ぼさず、現在の概観への変化は代替的な概観に影響を及ぼさない。従って、ＦＡＳ１０において、アドバイザーが、データが現在の概観について初期的に入力されるまで、代替的な概観を作成することを避けることが好ましい。

概して、代替的な概観が作成された後、アドバイザーは、好適には、目標２６１に戦略を適用し得る。ＦＡＳ１０において、戦略は、好適には、２つの一般的な形式を有する。すなわち、受動的戦略および能動的戦略である。受動的戦略は、好適には、目標を達成するためにグループが行う必要があることについてのテキスト説明である。例えば、管理所得税目標についての１つの戦略は、家を売却する場合の譲渡所得免除を利用することである。ＦＡＳ１０は、好適には、そのエディタを通じて多くの受動的戦略のフルテキスト説明を提供する（エディタについては、以下でより詳細に説明する）。能動的戦略は、受動的戦略と同様に、好適には、テキストコンポーネントを含むが、このテキストコンポーネントは、好適には、特定の目標を達成するために戦略を適用することの一部として、グループが適切に調整する、目標仮定条件またはＡＬＰＩＥを識別する。例えば、管理された所得税目標は、好適には、代替的な概観について、アドバイザーが、（クライアントのＷ−２申告用紙に）グループの項目別に記された控除の仮定条件を変更することを好適に可能にする控除最大化戦略を、好適には含む。好適には、ＦＡＳ１０戦略は、代替的な概観にのみ適用され、現在の概観には適用されず、そのことによって、現在の財政状態と代替的な財政状態との間の比較の基礎をグループに適切に提供する。ＦＡＳ１０は、好適には、所望される場合、戦略が各目標に割り当てられることを可能にする。さらに、ＦＡＳ１０は、好適には、各戦略について、テキスト説明を提供し、アドバイザーは、能動的戦略において取るアクションを決定するためにアクセスし得る。例えば、図３８は、夫婦間信託財産戦略のテキスト説明であり、所帯の需要に対して特に戦略を調整するために、アドバイザーが（アプライボタン１２８を介して）選択および適用し得るボタン１２７をアドバイザーに適切に提供する。

現在の目標に戦略を適用することに加え、ＦＡＳ１０は、好適には、アドバイザーが、代替的な財政世界において、グループの目標、仮定条件、ＡＬＰＩＥ等を急に変更または調整することを可能にする。ＦＡＳ１０は、財政世界を適切に提供するが、現在および代替の世界である。アドバイザーが多くの財政世界の反復を展開することを望むため、ＦＡＳ１０は、好適には、「潜在的に事態」機能を提供する。目標解析の間に行われる目標の変化は、「潜在的に事態」機能によって適切に獲得され、変化が後に元に戻される場合でも、グループに提示される財政計画の付属物に提示される。

戦略器４００は、事実および仮定条件を適切に操作しながら、予算および将来の計画を立てる、様々な偽の「潜在的に事態」シナリオを適切に確立する。戦略器４００は、シミュレーションを適切に生成し、シミュレータ１１５が作成した元のシナリオを影響することなくシミュレーションを調整することによって、これらのシナリオを作成する。実際には、戦略器４００は、シミュレータ１１５の改良を制御するために役に立ち、異なる技術およびキャッシュフロー活動を適用する影響を表示する。これらの技術およびデータ変化は、アドバイザーに「戦略」として適切に提示され、アドバイザーが、好適には、仮想遺言執行者１２１または特定の目標２６１のようなイベントハンドラーの変化をリクエストして、シミュレーションを再構築および再実行して、シミュレーションに再実行を強制する。アドバイザーは、戦略器ボタン９９を選択することによって、戦略器４００にアクセスし得る。

概して、図３９を参照すると、口座２８２は、現在の事実および仮定条件をシミュレータ１１５に供給する。目標８３は、その後、そのデータのコピーがデータ入力ガイド６００から戦略器４００に供給されるようにリクエストし、戦略器４００に、ユーザの好みに基づいて、受け取ったデータのコピーを変化するように命令する。次に、戦略器４００は、シミュレーションの準備においてデータ変化をパッケージ化し、目標２６１の代わりとして、目標２６１パラメータの既存の状態、さらなるデータパケット、および（目標２６１の裁量および／または任意の他の適切な方法で）データパケットの貸し出しがシミュレーションの後に取り消されるという規定を用いてシミュレーションが起こる必要があるというリクエストと共に、データパケットをシミュレータ１１５に貸す。

より具体的には、「シチュエーション」は、好適には、特定のイベントの発生の後の口座の２８２の状態である。戦略器４００は、１つ以上の狭い範囲で規定された戦略のために、データのパケットをシチュエーションに適切に「貸す」。貸す条件として、シチュエーションは、元の財政状態の現在の事実の修正されたコピーを用いて、シミュレータ１１５が時間の経過と共にトランザクションを処理することを適切にリクエストする。元の事実は、実質的に影響されないまま残る。データパケットは、特定のＡＬＰＩＥデータ、イベント、および仮定条件を適切に変化させる。シチュエーションは、その後、好適には、変更された財政状態、イベント、仮定条件、およびタイムフレームを、処理を開始する命令と共にシミュレータ１１５に送信する。シミュレータ１１５は、好適には、その報告書を、シチュエーションに戻す。シチュエーションは、好適には、その「データの借り」を考慮しながら、戦略器４００によって発行されたデータの貸し出しに起因する、シミュレートされた結果がどのように、どういう理由で異なるのかを記載した報告書を発行する。

戦略器４００は、好適には、未払いの「データ貸し出し」の全てを記録する。元の「データ貸し出し」の「条件」における任意の続く変化は、変化をリクエストする戦略の名前と共に、適切に記録される（例えば、事実、金額、日付）。全てのデータ変化が実質的に記録されるので、戦略器４００は、シチュエーションから貸し出しを適切に「呼び出す」こと（元の貸し出しに条件をリセットすること）によって、随意に変化を元に戻す。シチュエーションは、その後、好適には、適切にデータを返信することによって（または、代わりに新たな条件を継続させることによって）貸し出しに対して完全に「返済する」。シチュエーションが実質的にその債務を返済した後、シチュエーションは、好適には、他のシミュレーションをリクエストして、そのことによって、結果報告書を適切に新しくする。

戦略器４００は、また、好適には、未払いデータ貸し出しにリンクされた編集可能なテキスト報告書を保持する。戦略器４００の未払い貸し出しおよび関連するテキストの全ては、グループと関連するデータベースにおいて適切に維持される。戦略がグループによって実現された後、貸記は、「貸し出し」が全て支払わられることを適切に引き起こし、受取勘定が適切に低減される。借記を用いて、元の財政状態、イベント、および／または仮定条件が適切に更新される。

代替的な概観が適切に作成された後、ＦＡＳ１０は、好適には、図３１に示すように、アドバイザーが特定の代替的な目標、または解決する全ての代替的な目標を選択することを可能にする。好適には、現在および代替的な目標が存在する場合はいつでも、ＦＡＳ１０は、両方の目標を適切に計算する。ＦＡＳ１０は、シミュレータ１１５を用いて（上述したように）、代替的な目標を計算し、（図３６に示すように）、リクエストされる場合、目標解析ウインドウ１１４上で、代替的概観フィールド１２６に適切に結果を表示する。

アドバイザーは、また、好適には、図７Ｂに示すように、目的解析ボタン５０を選択することによって、様々な財政計画シナリオを行うように、ＦＡＳ１０にリクエストし、図３６に示すように、好適には目標解析画面１１４を表示する。

目標解析画面１１４は、好適には、さらなる財政計画タスクを行うように選択され得る、メニューバー３６８および一連のボタンを含む。メニューバー３６８は、当該技術において公知である、任意の適切なデータ入力機能を含み、好適には、アドバイザーが様々なＦＡＳ１０要素を選択することを可能にする。ボタンは、好適には、ホームボタン５６、目標リストボタン３６９（好適には、アドバイザーが前もって識別した、様々な目標のリスト項目を表示する）、ステータスボタン３７０（好適には、図３１に示すように、解析ステータスウインドウ６８を表示する）、チャートボタン３７１（好適には、アドバイザーが表示用に利用可能な様々なチャートから選択することを可能にする）、エディタボタン３７２、戦略ボタン３７３、イヤーマークボタン３７４、およびメッセージボタン３７５（好適には、ＦＡＳ１０に前もって入力された、目標特有ノートをアドバイザーに提供する）が含まれる。

目標リストボタンが選択される場合、前もって選択された目標は、好適には、アドバイザーが解析に特有の目標を選択することを可能にする形式で表示される。アドバイザーは、好適には、計算および解析されるものとして、現在の解析、代替的な解析、または両方を選択し得る。

ステータスボタン３７０（およびそれが表示する解析ステータスウインドウ６８）の動作および機能性は、上記で詳細に説明されてきた。同様に、チャートボタン３７１（アドバイザーが目標のために多くのチャートから選択することを単に可能にする）および戦略ボタン３７３の動作は、すでに詳細に説明されている。

アドバイザーがエディタボタン３７２を選択する場合、ＦＡＳ１０は、図４０に示すように、好適には、エディタウインドウ１３０を表示する。好適には、エディタウインドウ１３０は、エディタの機能および設定にアクセスすることを可能にするメニューバー１３１を含む。このエディタの機能および設定には、例えば、テキストの編集、テキスト、グラフィックス、図等の挿入、テキストのフォーマット、段落の作成、ステータス情報の提供、ノート、およびヘルプ機能が含まれている。エディタウインドウ１３０は、また、標準のテキスト編集機能を行う一連のアイコンを提供する。これらのテキスト編集機能には、スペルチェック、切り取り、貼り付け、元に戻す、繰り返し等が含まれる。さらに、一連のボタンは、好適には、アドバイザーが、エディタの様々な他の機能にアクセスすることを可能にする。アドバイザーがライブラリボタン１３３を選択する場合、ＦＡＳ１０は、好適には、図４１に示すように、ライブラリウインドウ１４５を表示する。

ライブラリウインドウ１４５は、好適にはＦＡＳ１０に含まれるテキストライブラリへの適切なアクセスを可能にするメニューバー１４６を、好適には含む。テキストライブラリは、好適には、ほとんどの財政状態について、標準化された例示的な説明を提供する。図４１に示すように、ライブラリウインドウ１４５は、好適には、（図４０に示すように）アドバイザーが、パラグラフカテゴリー１４７において、特定のパラグラフカテゴリーを選択すること、または、新しいパラグラフボタン１３５を選択することによって新たなパラグラフを作成することを可能にする。ライブラリウインドウ１４５は、また、好適には、アドバイザーが特定のすでに存在する段落カテゴリーをサーチし、検索することを適切に可能にする検索フィールド１４８および検索ボタン１４９を含む。パラグラフカテゴリーが選択された後、ライブラリパラグラフフィールド１５０は、クライアントの特定の状態を説明するために選択され得る複数の所定のパラグラフを表示する。パラグラフ制御フィールド１５２は、好適には、フィールド１５０において選択された特定のパラグラフと関連するテキストを表示する。さらに、アドバイザーは、チェックボックス１５１を適切に選択することによって、財政計画の要約セクションの特定のパラグラフを自動的に含むように選択し得る。エディタウインドウ１３０（図４０）は、また、好適には、アドバイザーが、特定のセクションについて選択または入力した特定のパラグラフを好適に表示するデータフィールド１４４を提供する。

さらに、エディタウインドウ１３０は、好適には、アドバイザーが前もって設定されたパラグラフを説明するさらなるテキストを入力することを適切に可能にする説明ボタン１３４を提供する。アドバイザーは、また、好適には、新規ボタン１３５を適切に選択することによって、グループ特有のパラグラフを入力し得る。財政案が、しばしば、何百ページものテキストおよびグラフィックスを含み得るので、ＦＡＳ１０は、検索／置換ボタン１３６を好適に提供することによって、特定のパラグラフへの効率的なアクセスを適切に提供する。パラグラフは、また、財政案の特定のセクションを好適に選択することによって、適切に表示され得る。好適な実施形態において、ＦＡＳ１０は、好適には、観察ボタン１３７、現在の仮定条件ボタン１３８、現在のチャートボタン１３９、代替なチャートボタン１４０、代替仮定条件ボタン１４１、戦略ボタン１４２、および推奨案ボタン１４３を提供する。エディタは、データ入力、シミュレーション、目標解析等の間を含む、ＦＡＳＩＯの財政案の作成の間、任意の時刻で、適切にアクセスされ得る。

再度目標解析ウインドウ１１４を参照すると、図３６に示すように、ＦＡＳ１０は、好適には、アドバイザーが、イヤーマークボタン３７４を適切に選択することによって、資産をイヤーマーキングすることを可能にする。イヤーマーカー２９０は、図４２に示すように、好適には、グループの資源に対する会計である。好適な実施形態において、イヤーマーカー２９０は、イヤーマークされる可能性を有する、現在所有している資産（通常投資対象、金融資産、資産を担保とする任意の正味の債務）、ならびに次の１２ヶ月の間に発生する貯金および超過所得として「資源」を規定する。概して、図４２を参照すると、ＡＬＰＩＥ口座２８２は、現在の事実および仮定条件をシミュレータ１１５に送信する。目標Ａ２９１は、イヤーマーカー２９０からさらなる資源をリクエストし、イヤーマーカー２９０が、リクエストに見合うように資源を自由にし得るかどうかを決定する。リクエストが受け入れられる場合、イヤーマーカー２９０は、目標Ａ２９１の代理として、シミュレーションが目標Ａ２９１パラメータの既存のステータスと新たにイヤーマークされた資源についてのさらなる情報とによって発生する必要があることをシミュレータ１１５に知らせる。シミュレータ１１５は、その後、上述したように、タスクのセットを行う。（経済的な困難のため）リクエストが拒否される場合、イヤーマーカー２９０は、目標Ａ２９１に知らせ、目標Ａ２９１は、例えば、すでに目標Ｂ２９２、目標Ｃ２９３、および／または目標Ｄ２９４に割り当てられた資源を用いることによって、自身で解決する他の手段を決定する。

より具体的には、図４３のイヤーマーク資源要約ウインドウ２９５に示すように、ＦＡＳ１０は、好適には、イヤーマーカー２９０による異なるカテゴリーへの割り当ての要約表示を好適に含むデータフィールド１２９を提供する。好適には、イヤーマーカー２９０は、２重カウント（すでにイヤーマーキングされた資源を他の現在または将来の需要にイヤーマーキングすること）を避ける。将来の需要は、典型的には、イベントが、将来のいつかの時点で財政状態の変化を作り出すので、起こる。グループの財政状態を時間が経つとともに適切に処理した後、シミュレータ１１５は、将来の需要を適切に報告し、好適には時間価値計算機を好適に呼び出す。

次に、各イベントが、資産の利用可能性および／または未来の需要を満たす所得を適切にリクエストする。イヤーマーク資源ウインドウ２９６は、図４４に示すように、好適には、アドバイザーが、利用可能な資源を特定の目標に選択的に割り当てることを可能にする。イヤーマーク資源ウインドウ２９６は、好適には、アドバイザーが必要に応じて資産および貯金をイヤーマークすることを可能にする概観資産ボタン２８８、全ての変化を元に戻すボタン２８９、および概観貯金ボタン２９７を提供する。

再度図４２を参照すると、全ての資源が割り当てられている場合、イヤーマーカー２９０は、好適には、その資源にいくらかに貢献する、他の目標をリクエストする。通常、将来の目標（例えば、新たな保険を掛けるための保険料）は、好適には、所得の一部を目標に割り当てるように、現在の年のキャッシュフローイベントに命令し、目標は、好適には、将来の需要をカバーするために現在の年のキャッシュフローを用いる。現在の年のキャッシュフローは、しばしば、戦略器４００とは反対に、将来の目標の達成について利用可能である。なぜなら、戦略器４００は、好適には、多くのグループの予算金額を変化させることが可能であるからである。戦略器４００が、適切に、現在の年のキャッシュフローに所得を割り当てさせるようにする場合、イヤーマーカー２９０は、好適には、新たに発見された資源の一部を割り当てるように、元の目標に知らせる。イヤーマーカー２９０は、好適には、資源割り当てと関係のない、問題を解決しようとする戦略器４００の試みによって引き起こされる支出超過を検出する場合、警告メッセージを表示する。

目標の解決、戦略の適用、資源のイヤーマーキング等の際、アドバイザーは、好適には、グループの財政状態の解析を完了し、次に、クライアントに提示する出力（提示物、例えば、財政計画文書）を、好適には展開する準備をする。ＦＡＳ１０は、好適には、計画サブカテゴリー２３５を提供することによって、このような出力の生成を提供する。計画２３５は、好適には、ＷＹＳＩＳＹＧ（Ｗｈａｔ Ｙｏｕ Ｓｅｅ Ｉｓ Ｗｈａｔ Ｙｏｕ Ｇｅｔ）形式（すなわち、画面表示はハードコピー出力を反射する）で画面表示を提供する。

計画は、目標解析からのグラフィカル情報、表の情報、数字の情報、およびテキスト情報を組み立て、これらの情報が、Ａｄｏｂｅ Ａｃｒｏｂａｔのような文書生成アプリケーションに適切に送信され得る。計画２３５は、好適には、図７Ｂに示すように、アドバイザーが（Ｐｒｏｐｏｓａｌ Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ）ボタン５２を選択することによってアクセスされ得、その瞬間、ＦＡＳ１０は、好適には、図４５に示すように、コンストラクター導入ウインドウ４０２を表示する。コンストラクター導入ウインドウ４０２は、好適には、アドバイザーが計画２３５の各種のセクションから選択することを可能にする、メニューバー４０３（好適には、データの操作に必要なドロップダウンメニューコマンドを提供する）、通常ページタブ４０４、要約ページタブ４０５、解析ページタブ４０６、するべきこと（ｔｏ ｄｏ）ページタブ４０７、および付属ページタブ４０８を含む。他のタブが、また、本発明の範囲内である。

コンストラクター導入ウインドウ４０２は、好適には、アドバイザーがページを「めくって」、様々な提案のページを表示する、３つ穴のバインダーとして表示される。このバインダーにおいては、５つのタブが、主な文書セクションのそれぞれを表す。アドバイザーは、提案の様々なページを表示および／または編集し得る。これらのページには、表紙、目的のページ、計画者の情報および開示、目次、ならびに提案の中にある様々な他のページが含まれるが、これらに限定されない。アドバイザーによって選択されたページは、好適には、画面の右側、視聴／修正フィールド４０９に表示される。例えば、図４６において、コンストラクター：通常ウインドウ４１０は、アドバイザーが通常タブ４０４を適切に選択した後に、視聴／修正フィールド４０９において示される。図４６に示すように、ＦＡＳ１０は、好適には、実際のハードコピーの提案において好適に見るように、画面の左側で選択されたタブを表示する。さらに、図４６において、アドバイザーは、ページ選択フィールド４１１内の「目的のページ（視聴のみ）」ページを適切に強調表示し、選択する。この提案の「目的のページ」は、好適には、視聴／修正フィールド４０９において表示される。コンストラクター：通常ウインドウ４１０ １１６は、また、好適には、現在／代替データ選択フィールド４１２を提供する。そのフィールドにおいて、アドバイザーは、ＦＡＳ１０が現在のデータ結果、あるいは現在および代替的なデータ結果の両方を表示することをリクエストする。

主なセクションの各々の中で、計画２３５は、また、オブジェクトの順序を適切に設定し、そのことによって、オブジェクトの各々が、好適には、１つの操作で、呼び出され、再利用され、且つ／または消去されるように、データベースに格納される。ユーザは、主なセクションの順序を実質的に維持しながら、これらの「オブジェクト」を好ましい順序に適切にドラッグおよびドロップする。計画２３５は、グラフ、表、およびテキストストリング（またはグラフ、表、およびテキストの集合）を、別個の明確なオブジェクトとして、適切に認識、構成、および表示し、また、これらのオブジェクトが互いに関係を有することを適切に認識する。

要約ページタブ４０５が選択される場合、ＦＡＳ１０は、好適には、図４７に示すように、コンストラクター：要約ウインドウ４１３を表示する。コンストラクター：要約ウインドウ４１３は、好適には、アドバイザーが視聴／修正セクション４０９に表示するように特定の要約を選択することを可能にする要約選択フィールド４１４を含む。

計画２３５は、好適には、アドバイザーが、特定の財政案について行われる解析を視聴および修正することを可能にする。図４８に示すように、コンストラクター：解析ウインドウ４１５は、好適には、解析ページタブ４０６が適切に選択された場合はいつでも、表示される。コンストラクター：解析ウインドウ４１５は、好適には、目標選択フィールド４１６、エディタボタン４１７（図４０に示すように、好適にはエディタウインドウ１３０を表示し、好適には前述のフルテキスト編集機能を提供する）、および視聴／修正フィールド４０９を含む。例えば、図４８に示すように、アドバイザーが、「正味財産の判定」の目標を選択し、計画２３５が、観察結果およびアドバイザーが前もって入力した推奨案を視聴／修正フィールド４０９に表示する。

コンストラクター：するべきことウインドウ４１８は、図４９に示すように、好適には、アドバイザーが、テキストメッセージ、示唆、および推奨案を財政案に編集および表示することを可能にする。コンストラクター：するべきこと画面１３４は、好適には、視聴／修正セクション４０９、エディタボタン４１７、および同期化ボタン４１９を含む。適切に選択される場合、同期化ボタン４１９は、好適には、解析セクションの観察部分に前もって入力されたテキストパラグラフを、財政案の要約セクションにコピーする。さらに、解析セクションにおける推奨案は、好適には、するべきことセクションにコピーされる。従って、同期化機能は、好適には、財政案の各種のセクションが互いに同期する（すなわち、１つのセクションが、他のセクションと相反する一連の行動を求めない）ことを確実にする。

コンストラクター付属ウインドウ４２０は、図５０に示すように、好適には、財政案の領域を提供し、そこにおいて、アドバイザーが、「潜在的に事態」を含む、財政案の特定のセクションおよび／または目標についてのさらなる情報をクライアントに適切に提供し得る。コンストラクター付属ウインドウ４２０は、好適には、アドバイザーが視聴および／または編集するさらなる情報を選択する、セクション選択フィールド４２１を含む。これらのセクションは、好適には、通常の仮定条件、財務方針、潜在的に事態等を含む。コンストラクター付属ウインドウ４２０は、また、アドバイザーが、好適には、特定の目標に関するさらなる情報を識別する、目標選択フィールド４２２を含む。好適には視聴／修正フィールド４０９に適切に表示される、特定のセクションをアドバイザーが選択した後、アドバイザーは、好適には、編集ボタン４２３（好適には、図４０のエディタウインドウ１３０を表示する）、除去ボタン４２４（好適には、選択されたセクションを消去する）、視聴ボタン４２５（好適には、関連するテキストを表示する）を選択し得る。

最終的な提案の形式の構成において、アドバイザーは、好適には、図７Ｂに示すように、ＦＡＳホームウインドウ２２に戻り、印刷ボタン５４を適切に選択する。印刷ボタン５４の選択の際に、ＦＡＳ１０は、好適には、図５１に示すように、印刷目標除外ウインドウ４２６を表示する。

印刷目標除外ウインドウ４２６は、好適には、特定のグループについての全ての目標が適切に表示され得る目標リストフィールド４２７を提供する。並べられた目標の隣のチェックマークは、好適には、出力提示物（ハードコピー、インターネットバージョン、ＰＤＦフォーマット等）に含まれるように選択された目標を示す。個別の目標は、特定の目的をマウスのボタンでダブルクリックすることによって、印刷から適切に除外される。しかし、本発明は、好適には、目標の選択または解除の任意の方法を含む。さらに、アドバイザーは、好適には、全てを除外ボタン４２８または全てを含めるボタン４２９を選択することによって、出力提示物から、全ての目標を除外するか、または含め得る。

目標が好適には選択された後（目標の順序は、前述のエディタ機能にアクセスする間、アドバイザーによって前もって決められている）、アドバイザーは、ドラフト（草案）またはクライアントバージョンのいずれかを印刷し得る。

アドバイザーがドラフト印刷ボタン４３１を適切に選択する場合、ＦＡＳ１０は、好適には、図５２に示すように、ドラフト印刷ウインドウ４３４を表示する。アドバイザーがクライアント印刷ボタン４３２を適切に選択する場合、ＦＡＳ１０は、好適には、図５３に示すように、クライアント印刷ウインドウ４４１を表示する。ドラフト印刷ウインドウ４３４およびクライアント印刷ウインドウ４４１の両方とも、好適には、アドバイザーが、適切にスペルチェックボタン４３５を選択することによって、全体のスペルチェックを行うことを可能にする（スペルチェックは、また、好適には、エディタにおいて提供される）。また、両方とも、好適には、提案スタイルフィールド４３６（現在、あるいは現在および代替的）、ならびにカラースタイルフィールド４３７（白黒、またはカラー）を含む。両方のウインドウは、また、好適には、２色（赤および青）信号アイコン４４２を含む。２色信号アイコン４４２は、目標の計算が残っていることを（赤信号を介して）示し、全ての目標が計算されたことを（青信号を介して）示す。目標の計算が残っている場合、アドバイザーは、計算ボタン４３９を適切に選択し得、その瞬間、ＦＡＳ１０は、残りの目標全てを計算する。

さらに、ドラフト印刷ウインドウ４３４は、好適には、セクション選択フィールド４３８において、アドバイザーが、印刷するための財政案の特定のセクションのみを選択することを可能にする。ＦＡＳ１０は、好適な実施形態において、クライアント印刷が特定のセクションのみを含むことを可能にするように、適切に修正され得るので、ＦＡＳ１０は、クライアント用の全体の財政案を印刷するのみである。

クライアント印刷ウインドウ４４１は、また、好適には、クライアント情報フィールド４４３を含む。ＦＡＳ１０は、クライアント情報フィールド４４３内に、好適には、前もって入力されたクライアント識別子を表示する。認証ボタン１９３が、また、提供されて、アドバイザーが本社と適切に接続し、最終バージョンの計画を選択する前にクライアント識別子を認証することを可能にする。前述したように、クライアントバージョンが印刷される場合のＦＡＳ１０において、アドバイザーのＰＣは、適切に接続され、本社に財政案の完全なコピーを送信する。この送信の最後に、クライアント識別子が適切に認証される。このような識別子が誤っている場合、その前に送信された財政案全体が、適切に無視される。この瞬間、アドバイザーが、好適には、クライアント識別子を訂正し、案全体を再送信する必要がある。認証ボタン１９３を提供することによって、最終案の送信の前に、アドバイザーにクライアント識別子を適切に認証させる。

最終的に、ドラフト印刷ウインドウ４３４およびクライアント印刷ウインドウ４４１の両方とも、印刷準備ボタン４４０（印刷ボタン）を適切に提供する。印刷ボタン４４０が適切に選択される場合、ＦＡＳは、好適には、印刷、送信等に適切なフォーマットに最終的な案を変換する。前述したように、ＦＡＳ１０は、好適には、図１に示すように、印刷サブシステム２３３を利用して、ＰＤＦフォーマットの案を出力する。

図５４に示すように、印刷サブシステム２３３は、好適には、容易に利用可能なテキストエディタ（例えば、スモールトーク：文書ワークベンチ２２９）および文書生成器（例えば、Ａｄｏｂｅ Ａｃｒｏｂａｔ２２８）を利用する。これらのテキストエディタおよび文書生成器の動作は、本発明の範囲の外である。しかし、ＦＡＳ１０は、任意の適切なプラットフォーム（例えば、ＰＣ）で適切に作成され、編集され、視聴され、表示され、印刷されたりなどする、任意のテキストまたは文書生成の製品を適切に利用し得る。

ＦＡＳ１０印刷プロセスは、基本的に６つのステップを含むが、出力提示物をを生成するために、任意の数のステップまたは手順が適切に利用され得る。これらのステップは、（図５４において円で囲まれた数字で示されるように）以下の通りである。

１．文書４４６が、文書オブジェクト４４５（多くのテキスト、表、グラフを含む）に適切に細分される。この文書オブジェクト４４５は、好適には、作成され、財政案の所望の構成（すなわち、要約セクションがするべきことセクションの前にある等の目標の順番）に対応するテキストまたはグラフィックオブジェクトのツリーとして適切に配置される。

２．文書オブジェクト４４５は、（好適には、Ａｄｏｂｅ Ａｃｒｏｂａｔ２２８とインターフェースする文書ワークベンチ２２９によって）ＰＤＦファイルに適切に変換される。

３．文書４４６およびＰＤＦフォーマットバージョン、提案ｐｄｆ４４７が、ＦＡＳ１０以外のアプリケーションによって改訂されたり、編集されたりしないように、適切に且つ好適に保護される。

４．文書４４６（クライアントバージョンの場合）は、好適には、本社で保管される。ドラフトバージョンは、ドラフトとして適切に識別されるためのウォーターマーク等を含む。さらに、ＦＡＳ１０は、好適には、最終バージョンが視聴または印刷され得る前に、保管する必要がある。

５．財政案は、ＡＤＯＢＥ ＡＣＲＯＢＡＴ４４８によって、好適には、ユーザが文書を視聴または印刷し得る時点で、適切に開かれる。

６．財政案は印刷されるが、好適には、印刷は、ＦＡＳ１０の外部で行われる。

最終的に、各種プログラム要素と、ディスクドライブ、フロッピー（登録商標）ディスク、コンパクトディスク等の格納デバイスとの間のデータオブジェクト等の流れを好適に制御することは、図１に示すように、パーシステンスサブシステム２３２である。ＦＡＳ１０において、オブジェクトが入力されたドメイン２３１は、好適には、データベースにおいて、どのように、またはどこで継続するのかを知らない。代わりに、パーシステンスサブシステム２３２は、好適には、オブジェクトを、適切なリレーショナルデータベース管理システム（ＲＤＭＳ）２２６に、またはリレーショナルデータベース管理システム（ＲＤＭＳ）２２６から、ローディングし、セーブし、取り出す。このリレーショナルデータベース管理システム（ＲＤＭＳ）について、好適な実施形態は、Ｓｙｂａｓｅ ＳＱＬＡｎｙｗｈｅｒｅである。

パーシステンス２３２が行うことには、以下のステップが含まれる。

１．特定のドメインオブジェクトがＲＤＭＳのどこに位置するかを識別する、表における各ドメインオブジェクトをマッピングするステップ。

２．オブジェクトの他のオブジェクトとの関係をマッピングするステップ。例えば、アドレスがＦＡＳ１０に入力される場合、パーシステンス２３２は、通り、街、州、および郵便番号がそれぞれ存在し得る様々な表を知る必要がある。

３．メモリ（一般的にランダムアクセスメモリ）の、特定のオブジェクトへの割り当てを制御するステップ。ＦＡＳ１０が、多くのデータを含むので、現在利用可能なコンピュータシステムは、全てのデータを常に維持する程度のメモリを提供しない。従って、ＦＡＳ１０は、パーシステンス２３２に依存して、それらのデータオブジェクトのうち、必要なものを「物質化」するか、またはメモリに位置し、必要ないものを除去する。

４．オブジェクトが、好適には、変化した場合のみに、ＲＤＭＳ２３８に書き込まれることを確実にするステップ。パーシステンス２３２は、好適には、オブジェクトがＲＤＭＳ２３８から呼び戻される度に、前のイメージを維持する。前のイメージは、その後、好適には、戻るイメージ（すなわち、機能を果たし、ＦＡＳ１０がもはや用いないオブジェクト）と比較される。パーシステンス２３２は、その後、好適には、変化されたオブジェクトのみをＲＤＭＳ２３８に書き込み、これによって、オーバーヘッド機能を行うプロセッサ消費時間を最小化する。

５．ドメインオブジェクトが、好適には、全てのオブジェクトのルックアップ表を維持することによって、ＲＤＭＳ２３８において１度、且つ１度だけ存在することを確実にするステップ。

さらに、パーシステンス２３２は、好適には、スタティックデータ（すなわち、本社によって入力され、例えば、州のコードのような全てのクライアントに共通するデータ）、参照データ（例えば、税率表）、およびテキストライブラリについての適切なルックアップ表を提供する。

本発明の好適な実施形態の前述の詳細な説明は、例示的なＦＡＳ１０の一例であり、本発明の範囲および精神の中にある任意の財政計画システムを含むことが理解される。さらに、当業者にとって、ウインドウが現れる順序または特定の選択のような様々な改変および改良が、本発明の真の精神および範囲から逸脱することなく、為され得ることが明らかである。当業者であれば、本発明が、本明細書中に示す特定のものに限定されず、添付の特許請求の範囲の中にある任意の形式または改変例において請求されることを理解する。そのため、本発明の範囲は、情景の特許請求の範囲に述べられている。

図１は、本発明の好適な実施形態の様々な機能構成要素の対話を示す、例示的ブロック図である。 図２は、本発明の好適な実施形態において示されるデータ共有機能をグラフィカルに表したものである。 図３は、本発明の好適な実施形態における、資産運用アドバザリサービス（ＦＡＳ）ウインドウの例示的画面表示である。 図４は、本発明のファイルをエクスポートする際に好適に行われる動作の例示的ブロック図である。 図５は、本発明の好適な実施形態における、アドバイザ情報ウインドウの例示的画面表示である。 図６は、本発明の好適な実施形態における、個人のコンピュータと本社との間に適切に確立され得る相互接続をグラフィカルに表したものである。 図７Ａは、本発明の好適な実施形態における、グループ発見ウインドウの例示的画面表示である。 図７Ｂは、本発明の好適な実施形態における、ＦＡＳホームウインドウの例示的画面表示である。 図８は、本発明の好適な実施形態における、図１において既に確認した主サブシステムのブロック図を拡大したものである。 図９は、本発明の好適な実施形態において入力される様々な人口統計的データ間に存在する相互関係を示す、データ構造相互関係図である。 図１０は、本発明の好適な実施形態における、グループ編集：メンバーウインドウの例示的画面表示である。 図１１Ａは、本発明の好適な実施形態における、グループ情報ウインドウの例示的画面表示である。 図１１Ｂは、本発明の好適な実施形態における、グループ情報確認ウインドウの例示的画面表示である。 図１２は、本発明の好適な実施形態における、情報分析ウインドウの例示的画面表示である。 図１３は、本発明の好適な実施形態における、新人物ウインドウの例示的画面表示（ｓｈｏｔ）である。 図１４は、本発明の好適な実施形態における、１組の複数の人物間に存在し得る関係を示すデータ構造相互関係図である。 図１５は、本発明の好適な実施形態における、関係ウインドウの例示的画面表示である。 図１６は、本発明の好適な実施形態において用いられるデータベース内に存在し得る目標の構造を示すデータ構造相互関係図である。 図１７は、本発明の好適な実施形態における、目標選択導入ウインドウの例示的画面表示である。 図１８は、本発明の好適な実施形態における、目標選択ウインドウの例示的画面表示である。 図１９Ａは、本発明の好適な実施形態において、投資目標と保護目標との間に存在し得る関係を示すデータ構造相互関係図である。 図１９Ｂは、本発明の好適な実施形態における、保護追加ウインドウの例示的画面表示である。 図２０は、本発明の好適な実施形態における、データ入力導入ウインドウの例示的画面表示である。 図２１は、本発明の好適な実施形態における、データ入力ウインドウの例示的画面表示である。 図２２は、本発明の好適な実施形態における、現在の財産の概要ウインドウの例示的画面表示である。 図２３は、本発明の好適な実施形態における、財産テンプレートウインドウの例示的画面表示である。 図２４は、本発明の好適な実施形態における、負債テンプレートウインドウの例示的画面表示である。 図２５は、本発明の好適な実施形態における、方針テンプレートウインドウの例示的画面表示である。 図２６は、本発明の好適な実施形態における、収入テンプレートウインドウの例示的画面表示である。 図２７は、本発明の好適な実施形態における、支出テンプレートウインドウの例示的画面表示である。 図２８は、本発明の好適な実施形態において、様々な資産運用カテゴリ間に存在し得る関係を示すデータ構造相互関係図である。 図２９は、本発明の好適な実施形態における、目標設定条件導入ウインドウの例示的画面表示である。 図３０は、本発明の好適な実施形態における、現在目標設定条件テンプレートウインドウの例示的画面表示である。 図３１は、本発明の好適な実施形態における、分析状態テンプレートウインドウの例示的画面表示である。 図３２は、本発明の好適な実施形態において、シミュレーションにおいて発生し得る関係およびデータ構造を示すデータ構造相互関係図である。 図３３は、本発明の好適な実施形態におけるシミュレーションを構築する際に発生する工程をグラフィカルに表したものである。 図３４は、本発明の好適な実施形態におけるシミュレーションにおいて発生する工程をグラフィカルに表したものである。 図３５は、本発明の好適な実施形態において特定の目標を計算する際のバーチャルエグゼキュータとシミュレータとアカウントとの間の相互関係の例示的フロー図である。 図３６は、本発明の好適な実施形態における、目標分析ウインドウの例示的画面表示である。 図３７は、本発明の好適な実施形態における、図３６に示すデータフィールドの例示的画面表示であり、フル画面サイズに好適に拡大されている。 図３８は、本発明の好適な実施形態における、夫婦信託（ｍａｒｉｔａｌ ｔｒｕｓｔ）戦略ウインドウの例示的画面表示である。 図３９は、本発明の好適な実施形態における、戦略作成器の動作の例示的フロー図である。 図４０は、本発明の好適な実施形態における、エディタウインドウの例示的画面表示である。 図４１は、本発明の好適な実施形態における、ライブラリウインドウの例示的画面表示である。 図４２は、本発明の好適な実施形態における、イヤーマーカの動作の例示的フロー図である。 図４３は、本発明の好適な実施形態における、割り当てられたリソース概要ウインドウの例示的画面表示である。 図４４は、本発明の好適な実施形態における、イヤーマーカリソースウインドウの例示的画面表示である。 図４５は、本発明の好適な実施形態における、提案構築器導入ウインドウの例示的画面表示である。 図４６は、本発明の好適な実施形態における、構築器一般ウインドウの例示的画面表示である。 図４７は、本発明の好適な実施形態における、構築器概要ウインドウの例示的画面表示である。 図４８は、本発明の好適な実施形態における、構築器分析ウインドウの例示的画面表示である。 図４９は、本発明の好適な実施形態における、構築器予定事項ウインドウの例示的画面表示である。 図５０は、本発明の好適な実施形態における、構築器付録ウインドウの例示的画面表示である。 図５１は、本発明の好適な実施形態における、目標以外を印刷ウインドウの例示的画面表示である。 図５２は、本発明の好適な実施形態における、ドラフト印刷ウインドウの例示的画面表示である。 図５３は、本発明の好適な実施形態における、顧客印刷ウインドウの例示的画面表示である。 図５４は、本発明の好適な実施形態において、顧客バージョンの資産運用提案を印刷する場合に発生する対話の例示的フロー図である。

Claims (47)

1. データ入力デバイスと通信するコンピュータプロセッサであって、該データ入力デバイスが財政グループデータを入力するように構築される、コンピュータプロセッサと、
   該プロセッサと通信する、目標および仮定条件識別子であって、該目標および仮定条件識別子が、少なくとも１つの目標および少なくとも１つの仮定条件を入力し、該財政グループデータと関連付けるように構築される、目標および仮定条件識別子と、
   該プロセッサと通信するシミュレータであって、該シミュレータは、時間の経過をシミュレートするように構築されて、該少なくとも１つの仮定条件に基づき、該少なくとも１つの目標の達成に関して財政グループの利用可能な財政資源を解析し、該利用可能な財政資源に基づき、少なくとも１つの仮定イベントまたはトランザクションに応答して、財政グループについて少なくとも１つの財政状態を処理する、シミュレータと、
   を備える、財政計画システム。
2. 前記財政グループが、少なくとも１人のメンバーを含み、該少なくとも１人のメンバーが、人、法的主体、および慈善団体からなる群から選択される、請求項１に記載の財政計画システム。
3. 前記財政グループデータが、前記少なくとも１人のメンバーに属する人口統計学的データを含む、請求項２に記載の財政計画システム。
4. 前記財政グループが、複数のメンバーを含み、前記人口統計学的データが、該複数のメンバーのうちの任意の二者間の関係データを含む、請求項３に記載の財政計画システム。
5. 前記財政グループデータが、前記財政グループと関連する資産、債務、保険、所得、および支出を含む財政データをさらに含む、請求項４に記載の財政計画システム。
6. 前記財政グループデータ、前記人口統計学的データ、および前記財政データが、関係のあるリンクされたデータオブジェクトであり、データオブジェクトのいずれか１つに対する修正が、関係するリンクされたデータオブジェクトの各々に送られ、該関係するデータオブジェクトが該修正を反映するように更新され得る、請求項５に記載の財政計画システム。
7. 前記シミュレータが、前記財政グループに属する人口統計学的データおよび財政データを入手し、該シミュレータが、前記少なくとも１つの目標を、将来の目標の前の目標への任意の依存を考慮して、効率的な順序で、前記少なくとも１つの仮定条件、該人口統計学的データ、および該財政データに基づいて、解析および解決する、請求項１に記載の財政計画システム。
8. 前記シミュレータが、特定のイベントの仮定の発生と関連するトランザクションおよび財政イベントを処理するように構築される、少なくとも１つのイベントハンドラーを含む、請求項１に記載の財政計画システム。
9. 財政グループデータ、人口統計学的データ、および財政データが、関係のあるリンクされたデータオブジェクトであり、データオブジェクトのいずれか１つに対する修正が、関係するデータオブジェクトの各々に送られ、該関係するデータオブジェクトが該修正を反映するように更新され得、前記少なくとも１つのイベントハンドラーが、該関係するリンクされたデータオブジェクトにアクセスし、前記特定のイベントと関連する前記トランザクションおよび財政イベントを処理し、該特定のイベントに応答して、前記シミュレータに該財政グループの財政状態をシミュレートさせる、請求項８に記載の財政計画システム。
10. 前記少なくとも１つのイベントハンドラーが、仮想遺言実行者であって、該仮想遺言実行者が、財政グループの財政状態に対する、該財政グループのメンバーの仮定の死亡によって起こる修正をシミュレートするように構築され、該少なくとも１つの目標が該メンバーの死亡の後の資産の検認を含む、請求項８に記載の財政計画システム。
11. 財政グループデータ、人口統計学的データ、および財政データが、関係のあるリンクされたデータオブジェクトであり、データオブジェクトのいずれか１つに対する修正が、関係するデータオブジェクトの各々に送られ、該関係するデータオブジェクトが該修正を反映するように更新され得、前記仮想遺言実行者が、該関係するリンクされたデータオブジェクトにアクセスし、前記死亡と関連する前記トランザクションおよび財政イベントを処理し、該死亡に応答して、前記シミュレータに該財政グループの財政状態をシミュレートさせる、請求項１０に記載の財政計画システム。
12. 前記シミュレータが、シミュレートされた将来の財政状態について現在の価値を計算するように構成される、時間価値計算機をさらに含む、請求項１に記載の財政計画システム。
13. 前記時間価値計算機が、潜在的に将来の財政不足を確認し、該潜在的に将来の財政不足を消失させ得る現在の貯蓄額を計算するようにさらに構築される、請求項１２に記載の財政計画システム。
14. 前記シミュレータが、背反する仮定イベントまたはトランザクションのシミュレートを避けるように構築される、請求項１に記載の財政計画システム。
15. 前記プロセッサと通信するイヤーマーカーをさらに含み、該イヤーマーカーが特定の財政グループデータを特定の目標で識別するように構築される、請求項１に記載の財政計画システム。
16. 前記特定の財政グループデータが、該財政グループと関連する現在所有している資産、貯蓄、および過剰所得を含む財政データを含む、請求項１５に記載の財政計画システム。
17. 前記イヤーマーカーデバイスが、他の現在または将来の需要についてすでにイヤーマーキングされた資源をイヤーマーキングすることを避けるようにさらに構築される、請求項１５に記載の財政計画システム。
18. 前記プロセッサと通信する戦略器をさらに含み、該戦略器が財政グループの現在の財政状態を少なくとも１つの代替的財政状態と比較するように構築される、請求項１に記載の財政計画システム。
19. 前記戦略器が、少なくとも１つの戦略を前記財政グループの現在の財政状態のコピーに適用することによって、且つ、前記シミュレータに、該少なくとも１つの戦略および該財政グループの現在の財政状態のコピーを用いるトランザクションを処理して、該少なくとも１つの戦略を財政グループの財政状態に適用することによる影響を表示するようにリクエストすることによって、前記少なくとも１つの代替的財政状態を作成するように構築される、請求項１８に記載の財政計画システム。
20. 前記少なくとも１つの戦略が、前記財政グループデータ、前記少なくとも１つの目標、および前記少なくとも１つの仮定条件からなる群から選択される少なくとも１つのデータオブジェクトを修正することを含む、請求項１９に記載の財政計画システム。
21. 前記財政グループデータが、人口統計学的データおよび財政データからなる群から選択される少なくとも１つのデータオブジェクトを含む、請求項２０に記載の財政計画システム。
22. 財政グループの財政計画の出力を、該財政グループの財政状態の解析に基づいて提供する手段をさらに備える、請求項１に記載の財政計画システム。
23. 前記財政グループの財政計画の出力が、現在の財政計画および少なくとも１つの代替的な財政計画を提供する文書であり、該現在の財政計画が、現在の目標および仮定条件を用いる該財政グループの財政状態の解析に基づき、該少なくとも１つの代替的な財政計画が、修正された目標および仮定条件を用いる該財政グループの財政状態の解析に基づく、請求項２２に記載の財政計画システム。
24. パーシステンスシステムおよびリレーショナルデータベース管理システムをさらに含み、該パーシステンスシステムが、データオブジェクトを該リレーショナルデータベース管理システムから取り出し、ローディングし、その後、該リレーショナルデータベース管理システムにデータオブジェクトを書き込むように構築される、請求項１に記載の財政計画システム。
25. 前記パーシステンスシステムが、前記財政計画システムが必要とするデータオブジェクトをメモリに位置させるように構築され、該財政計画システムが必要としないデータオブジェクトをメモリから除去するようにさらに構築される、請求項２４に記載の財政計画システム。
26. 前記パーシステンスシステムが、データオブジェクトを、該データオブジェクトが修正された場合にのみ、前記リレーショナルデータベース管理システムに書き込むように構築される、請求項２４に記載の財政計画システム。
27. 前記パーシステンスシステムが、オブジェクトルックアップ表を維持し、データオブジェクトを１度だけ前記リレーショナルデータベース管理システムに存在させるように構築される、請求項２４に記載の財政計画システム。
28. 財政グループの財政状態をシミュレートする方法であって、
    該財政グループについて財政グループデータを提供するステップと、
    目標の達成のために必要とされる少なくとも１つの仮定条件を有する、少なくとも１つの目標を提供するステップと、
    該財政グループについて、該財政グループデータを、該少なくとも１つの目標および該少なくとも１つの仮定条件と関連付けるステップと、
    該少なくとも１つの仮定条件に基づき、該少なくとも１つの目標の達成に関して、該財政グループの利用可能な財政資源を解析し、該利用可能な財政資源の解析に基づき、少なくとも１つの仮定イベントまたはトランザクションに応答して、該財政グループについて、少なくとも１つの財政状態を処理するシミュレータを提供するステップと、
    を任意の順序で包含する、方法。
29. 前記財政グループデータが人口統計学的データおよび財政データを含む方法であって、該方法は、
    前記財政グループについて、該人口統計学的データおよび財政データを提供するステップと、
    前記少なくとも１つの目標を、将来の目標の前の目標への任意の依存を考慮して、効率的な順序で、前記少なくとも１つの仮定条件、該人口統計学的データ、および該財政データに基づいて、解析および解決するステップと、
    をさらに包含する、請求項２８に記載の方法。
30. 前記シミュレータを提供するステップが、特定のイベントの仮定の発生と関連するトランザクションおよび財政イベントを処理する、少なくとも１つのイベントハンドラーを提供するステップをさらに包含する、請求項２８に記載の方法。
31. 前記少なくとも１つのイベントハンドラーが、前記財政グループの財政状態に対する、該財政グループのメンバーの仮定の死亡によって起こる修正をシミュレートする仮想遺言実行者であり、該少なくとも１つの目標が該メンバーの該仮定の死亡の後の資産の検認を含む、請求項３０に記載の方法。
32. 前記仮想遺言実行者を提供するステップが、
    前記財政グループのメンバーの死亡を予測するステップと、
    該財政グループに属するデータをリクエストするステップと、
    該データを受け取るステップと、
    該メンバーの法的な遺族および受取人を決定するステップと、
    該資産からの経費を支払うステップと、
    該メンバーの法的な遺族および受取人に譲渡される財産の金額、正味の該経費および税を決定し、前記シミュレータに送信するステップと、
    該法的な遺族および受取人の将来の財政的需要を予測するステップと、
    仮定の日までの、該法的な遺族および受取人による、利用可能な財政的資源の支払いをシミュレートするステップと、
    のうち少なくとも１つをさらに含む、請求項３１に記載の方法。
33. 前記決定および送信するステップが、
    前記メンバーの総資産に含まれる全ての資産および保険をコンパイルするステップと、
    含まれ得る資産に価値を割り当てるステップと、
    該メンバーを保険契約者として指定し、その生命保険証書について価値を決定するステップと、
    該生命保険証書の価値を受取人に割り当てるステップと、
    該生命保険証書の価値を、仮定の資産の当座預金に預けるステップと、
    該メンバーの遺言の文言および条項に基づいて、該総資産を検認するステップと、
    該メンバーの資産に対し適用可能な無遺言法を決定するステップと、
    該メンバーの資産に対し適用可能な共有財産法を決定するステップと、
    連邦および州資産税および相続税の申告書に記入するステップと、
    適用可能な相続税を計算するステップと、
    経費を支払うために、必要に応じて非現金資産を売却するステップと、
    残った財産、および財産によって保証される未払いの借金を、該生命保険証書の文言、ならびに該メンバーの遺言および信託書類の文言および条項に従って、相続人および寄付先に分配するステップと、
    受け取る相続についての任意の州相続税を処理するための仮想メモを受取人に分配するステップと、
    該メンバーの遺言によって設立された信託財産の管財人に仮想メモを分配するステップと、
    信託財産に預けられている正味財産の金額を、該信託財産の文言に従って、、指名された受取人の代理として、示すステップと、
    のうち少なくとも１つをさらに備える、請求項３２に記載の方法。
34. 前記シミュレータを提供するステップが、シミュレートされた将来の財政状態について現在の価値を計算する、時間価値計算機を提供するステップをさらに包含する、請求項２８に記載の方法。
35. 前記時間価値計算機を提供するステップが、潜在的に将来の財政における不足を確認するステップであって、該潜在的に将来の財政における不足を消失させ得る現在の貯蓄額を計算するステップをさらに包含する、請求項３４に記載の方法。
36. 前記シミュレータを提供するステップが、背反する仮定イベントまたはトランザクションのシミュレーションを避けるステップをさらに包含する、請求項２８に記載の方法。
37. 特定の財政グループデータを特定の目標で識別するイヤーマーカーを提供するステップを包含する、請求項２８に記載の財政計画システム。
38. 前記イヤーマーカーを提供するステップが、他の現在または将来の需要についてすでにイヤーマーキングされた資源をイヤーマーキングすることを避けるステップをさらに包含する、請求項３７に記載の方法。
39. 財政グループの現在の財政状態を少なくとも１つの代替的財政状態と比較する戦略器を提供するステップを包含する、請求項２８に記載の方法。
40. 前記戦略器を提供するステップが、
    前記財政グループの現在の財政状態をコピーするステップと、
    少なくとも１つの代替的財政状態を、
    （ｉ）少なくとも１つの戦略を該財政グループの現在の財政状態のコピーに適用するステップと、
    （ｉｉ）前記シミュレータに、該少なくとも１つの戦略および該財政グループの現在の財政状態のコピーを用いて、時間の経過と共にトランザクションを処理することをリクエストすることとによって、
    作成する、ステップと、
    該財政グループの現在の財政状態を該少なくとも１つの代替的な財政状態と比較するステップと、
    該少なくとも１つの戦略による該財政グループの現在の財政状態に及ぼす影響を表示するステップと、
    を、任意の順序でさらに包含する、請求項３９に記載の方法。
41. 前記少なくとも１つの戦略が、前記財政グループデータ、前記目標、前記仮定条件からなる群から選択される少なくとも１つのデータオブジェクトを修正するステップを包含する、請求項４０に記載の方法。
42. 前記財政グループデータが、人口統計学的データおよび財政データからなる群から選択される少なくとも１つのデータオブジェクトを含む、請求項４１に記載の方法。
43. 財政グループの財政計画の出力を、該財政グループの財政状態の解析に基づいて提供するステップをさらに備える、請求項２８に記載の方法。
44. 前記財政グループの財政計画の出力が、現在の財政計画および少なくとも１つの代替的な財政計画を提供する文書であり、該現在の財政計画が、現在の目標および仮定条件を用いる該財政グループの財政状態の解析に基づき、該少なくとも１つの代替的な財政計画が、修正された目標および仮定条件を用いる該財政グループの財政状態の解析に基づく、請求項４３に記載の方法。
45. データベースを提供するステップが、
    パーシステンスシステムを提供するステップと、
    リレーショナルデータベース管理システムを提供するステップと、
    該リレーショナルデータベース管理システムからデータオブジェクトを取り出すステップと、
    該データオブジェクトを該パーシステンスシステムにローディングするステップと、
    該リレーショナルデータベース管理システムに該データオブジェクトを書き込むステップと、
    を、任意の順序でさらに包含する、請求項２８に記載の方法。
46. 前記パーシステンスシステムが、オブジェクトルックアップ表を維持し、データオブジェクトを１度だけ前記リレーショナルデータベース管理システムに存在させる、請求項４５に記載の方法。
47. 前記書き込みステップが、前記データオブジェクトを、該データオブジェクトが修正された場合にのみ、前記リレーショナルデータベース管理システムに書き込むステップをさらに包含する、請求項４５に記載の方法。

Images