JP2005299425A - 冷却水温度制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両用補機の効率低下を抑制しつつ冷却水温度を調節することができる冷却水温度制御装置を提供する。
【解決手段】 冷却水温度制御装置は、オルタネータ36を駆動するサブエンジン20と、暖房装置1の稼動状態に基づいて冷却水の昇温要求を検出する昇温要求検出部60Aと、昇温要求検出部60Aにより冷却水の昇温要求が検出された場合に、冷却水温度Tに基づいてサブエンジン20に供給される燃料量を増加すると共に、増加された燃料量に基づいて、オルタネータ36が発生した電力を消費するPTCヒータ92に供給される電力量を調節する制御部60Bとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷却水温度制御装置に関する。
従来から、エンジンで昇温された冷却水の熱を車室内に放出するヒータコアを利用した車室暖房装置が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載されている車室暖房装置では、車室温度が設定値を下回った場合に、エンジンに供給される燃料量が増量され、エンジンのアイドル回転数が引き上げられる。これにより、エンジンから冷却水に放出される熱量が増大して冷却水温度が上昇するため、ヒータコアから放出される熱量が増大する。ヒータコアからの放熱量の増大によって車室温度が上昇する。
一方、車両走行用の主エンジンの他に、車両の空調、発電等を行うための補助エンジンを搭載した補助エンジン搭載車が知られている(例えば、特許文献2参照。)。この補助エンジン搭載車では、車両の空調装置が稼動しているときに、主エンジン及び/又は補助エンジンから流出した冷却水が、ラジエータとヒータコアとに供給される。
実開平3−64110号公報(第1頁、第4図) 実開昭61−157013号公報(第4−15頁、第1図)
一般的に、補助エンジン搭載車において、空調や発電等を行う車両用補機を駆動する補助エンジンの回転数は、車両用補機を高い効率で駆動することができる回転数に保持されている。そのため、車室温度の上昇要求に応じてヒータコアに供給される冷却水の温度を上昇させるために補助エンジンの回転数が引き上げられた場合、車両用補機の効率が低下する。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、車両用補機の効率低下を抑制しつつ冷却水温度を調節することができる冷却水温度制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る冷却水温度制御装置は、車両駆動用の主エンジンと別に設けられ、発電機を含む車両用補機を駆動する補助エンジンと、補助エンジンを冷却する冷却水を熱源とする装置における冷却水の昇温要求を検出する昇温要求検出手段と、昇温要求検出手段により冷却水の昇温要求が検出された場合、冷却水温度に基づいて補助エンジンに供給される燃料量を増加すると共に、増加された燃料量に基づいて、発電機が発生した電力を消費する電気負荷に供給される電力量を調節する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る冷却水温度制御装置によれば、補助エンジンの冷却水の昇温要求が昇温要求検出手段により検出された場合、補助エンジンに供給される燃料量が制御手段により増加される。燃料量の増加により補助エンジンの発熱量が増大し、冷却水温度が上昇する。一方、増加された燃料量に基づいて、電気負荷に供給される電力量が制御手段により調節される。この場合、燃料量の増加に伴って増大するエンジン出力が、電気負荷に供給される電力量が調節されることにより変化する発電機の発電負荷によって吸収されるので、エンジン回転数の上昇が抑制される。このようにして、エンジン回転数の上昇を抑制しつつ冷却水温度を上昇させることが可能となる。
また、上記装置は車両用空調装置であり、昇温要求検出手段が、車両用空調装置の稼動状態に基づいて冷却水の昇温要求を検出することが好ましい。このようにすれば、車両用空調装置装置の稼動状態に応じて補助エンジンの冷却水温度を調節することが可能になる。
本発明に係る冷却水温度制御装置では、電気負荷として、電気ヒータを用いることが好ましい。この場合、補助エンジンに供給される燃料の増加量に基づいて電気ヒータの電力消費量が調節されることにより、エンジン回転数の上昇が抑制される共に、冷却水温度の上昇による場合と比較して応答性良く車室温度を上昇することができる。
本発明によれば、補助エンジンに供給される燃料量が増加されると共に、燃料増加量に基づいて電気負荷に供給される電力量が調節される構成とすることにより、エンジン回転数の変動を抑制しつつ補助エンジンの発熱量を増大させることができるので、車両用補機の効率低下を抑制しつつ冷却水温度を調節することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。
まず、図1及び図2を参照しつつ、補助エンジン(以下「サブエンジン」という)20の冷却水を熱源とする車両用空調装置である暖房装置1に適用した場合を例にして、実施形態に係る冷却水温度制御装置の構成について説明する。図1は、暖房装置1の要部構成を示す図である。図2は、暖房装置1が用いられる車両Vに搭載された主エンジン(以下「メインエンジン」という)10及びサブエンジン20の構成を示す図である。
暖房装置1が搭載された車両Vは、主として車両Vを駆動するメインエンジン10と、主として車両用補機(以下、単に「補機」という)を駆動するメインエンジン10よりも小排気量のサブエンジン20とを備えている。
図2に示されるように、メインエンジン10には、トランスミッション18が連結されている。メインエンジン10から出力された駆動力は、トランスミッション18に伝達される。トランスミッション18に伝達された駆動力は、ディファレンシャル及びドライブシャフト等を介して駆動輪に伝達される。そして、駆動輪が駆動されることにより、車両が走行する。また、メインエンジン10のクランクシャフト12には、電磁的にその解放及び係合を行うことができる電磁クラッチ13を介してメインクランクプーリー14が接続されている。メインエンジン10から出力された駆動力は、電磁クラッチ13を介してメインクランクプーリー14に伝達される。
メインエンジン10では、エアクリーナ100から吸入された空気が、インテークパイプ120に設けられた電子制御式スロットルバルブ130により絞られ、インテークマニホールド140内を通り、メインエンジン10に形成された各シリンダに吸入される。ここで、エアクリーナ100から吸入された空気の量は、エアクリーナ100と電子制御式スロットルバルブ130との間に配置されたホットワイヤー型のエアフローメータ110により検出される。
インテークマニホールド140には、燃料を噴射するインジェクタ150が設けられており、各インジェクタ150には加圧された燃料が導かれている。そして、各シリンダでは、吸入空気と燃料との混合気が燃焼し、その燃焼後の排気ガスはエキゾーストマニホールド160を介してエキゾーストパイプ170へ排出される。混合気の燃焼により発生した熱は、シリンダヘッド及びシリンダブロックに設けられたウォータジャケット内の冷却水に放出される。
メインエンジン10の運転は、マイクロプロセッサやROM,RAM等により構成されたメインエンジン用電子制御ユニット(以下「メインECU」という)50によって制御される。
メインECU50には、メインエンジン10のクランク位置を検出するクランクポジションセンサ51、アクセルペダル開度を検出するアクセル開度センサ52、メインエンジン10の冷却水温度を検出する水温センサ53、及び、メインエンジン10に吸入される空気量を検出するエアフローメータ110等が接続されている。また、メインECU50は、インジェクタ150を駆動するインジェクタドライバ、電子制御式スロットルバルブ130を開閉する電動モータを駆動するモータドライバ、及び、点火プラグに点火信号を出力する出力回路等を備えている。
メインECU50では、上記各種センサからの出力値に基づいて燃料噴射量や点火時期などの制御値が算出される。そして、算出された制御値に基づいてドライバ回路等が駆動され、メインエンジン10の運転が総合的に制御される。
サブエンジン20は、排気量が100〜150cc程度の単気筒エンジンである。サブエンジン20としては、例えば、ロングストローク化や膨張比を大きくすること等により熱効率を向上させたエンジンが好適に用いられる。
サブエンジン20のシリンダヘッド及びシリンダブロックには、サブエンジン20を冷却する冷却水の通路であるウォータジャケット20aが設けられている。図1では、ウォータジャケット20aを矢印で模式的に示した。
サブエンジン20のクランクシャフト23には、サブエンジン20側から出力される駆動力を伝達し、サブエンジン20側に入力される駆動力を遮断するワンウェイクラッチ33を介してサブクランクプーリー34が接続されている。サブエンジン20から出力された駆動力は、ワンウェイクラッチ33を介してサブクランクプーリー34に伝達される。本実施形態において、サブクランクプーリー34には、大径プーリー34aと大径プーリー34aより直径の小さい小径プーリー34bとを備えたダブルプーリーを用いた。
小径プーリー34bとメインクランクプーリー14にはベルトB1が掛けられており、ベルトB1により小径プーリー34bとメインクランクプーリー14との間で駆動力の伝達が行われる。
サブエンジン20により駆動され電力を発生する発電機であるオルタネータ36のプーリー38にはベルトB2が掛けられており、サブエンジン20の大径プーリー34aが駆動されることによりプーリー38が回され、オルタネータ36が駆動される。オルタネータ36では、発電された交流電圧がダイオードによって整流されて直流電圧に変換され、変換された直流電圧の電圧値がボルテージレギュレータにより所定の設定電圧値に調節される。電圧値が所定の設定値に調節された電力はオルタネータ36から出力され、後述する電気ヒータなどの電装品に供給される。このボルテージレギュレータの設定電圧値は電力が供給される電装品の電気負荷等に応じて切換えられる。なお、ベルトB2により駆動される補機としては、オルタネータ36の他、パワーステアリングポンプ、エアコンコンプレッサ等があるが、図1においては簡単のためオルタネータ36のみを示し、他の補機類の図示を省略した。
サブエンジン20では、エアクリーナ200から吸入された吸入空気が、インテークパイプ220に設けられた電子制御式スロットルバルブ230により絞られてサブエンジン20に形成されたシリンダに吸入される。ここで、エアクリーナ200から吸入された空気の量は、エアクリーナ200と電子制御式スロットルバルブ230との間に配置されたホットワイヤー型のエアフローメータ210により検出される。吸気ポートに設けられたインジェクタ250には加圧された燃料が導かれている。シリンダ内では、インジェクタ250から噴射された燃料と吸入空気との混合気が燃焼し、その燃焼後の排気ガスはエキゾーストパイプ260へ排出される。
エキゾーストパイプ260は、排気浄化触媒の上流に設けられている集合部180においてメインエンジン10のエキゾーストパイプ170と集合されている。エキゾーストパイプ260に排出されたサブエンジン20の排気ガスは、メインエンジン10の排気ガスと集合されて排出される。
混合気の燃焼により発生した熱は、サブエンジン20のシリンダヘッド及びシリンダブロックに設けられたウォータジャケット20a内の冷却水に放出される。ウォータジャケット20aの流出口20bには第1冷却水通路80の一端が接続されている。サブエンジン20の流入口20cから流入され、ウォータジャケット20a内を流れるときに昇温された冷却水は、流出口20bから第1冷却水通路80に排出される。
第1冷却水通路80の他端は、ヒータコア76の流入口76aに接続されている。また、第1冷却水通路80には、冷却水を圧送する電動ウォータポンプ74が配設されている。電動ウォータポンプ74は、電動モータにより駆動されるウォータポンプである。ウォータポンプを駆動する電動モータは、後述するサブエンジン用電子制御ユニット(以下「サブECU」という)60によって制御される。また、ヒータコア76の流入口76a近傍には、ヒータコア76に流入する冷却水の温度を検出する水温センサ61が取付けられている。水温センサ61はサブECU60に接続されている。
ヒータコア76は、チューブとフィンで構成され、チューブの中を冷却水が流れるときに熱交換を行わせるようにした車内空調(暖房)用の放熱機器である。ヒータコア76の流出口76bには、第2冷却水通路84の一端が接続されている。第2冷却水通路84の他端はサブエンジン20の流入口20cに接続されており、ヒータコア76から流出された冷却水は第2冷却水通路84によりサブエンジン20に還流される。
なお、冷却水配管の構成は本実施形態に限られるものではなく、サブエンジン20の熱により、ヒータコア76に流入される冷却水温度を上昇させることができる構成であればよい。例えば、サブエンジン20の冷却水の熱を大気に放出するラジエータを備える構成としてもよい。また、サブエンジン20の冷却水をメインエンジン10の冷却水と共有する構成としてもよい。
ヒータコア76の車室内側には、例えば、PTC(positive temperature coefficient)サーミスタを発熱体として使用した電気ヒータ(以下「PTCヒータ」という)92がヒータコア76と並べて設置されている。PTCヒータ92はサブECU60に接続されている。そして、サブECU60によってPTCヒータ92に供給される電力量が調節されることによりPTCヒータ92の発熱量が制御される。
ヒータコア76の車室外側には送風ブロワ94が配設されている。送風ブロワ94は、ファン及びブロワモータにより構成されている送風機である。送風ブロワ94から吹き出される風によって、ヒータコア76やPTCヒータ92から放出された熱が車室内に供給される。送風ブロワ94はサブECU60に接続されており、ファンを回転させるブロワモータの回転数がサブECU60によって制御される。ファンの回転数が制御されることにより、車室内に吹き出される風量が調節されて車室内に供給される熱量が調節される。
サブエンジン20及び暖房装置1の運転は、サブエンジン用電子制御ユニット(以下「サブECU」という)60によって制御される。サブECU60には、上述した水温センサ61、電動ウォータポンプ74、PTCヒータ92及び送風ブロワ94の他、車室内の温度を検出する室温センサ62及び暖房装置1を稼動させる暖房スイッチ63などが接続されている。また、サブECU60は、インジェクタ250を駆動するインジェクタドライバ回路、電動ウォータポンプ74を駆動するモータドライバ回路、PTCヒータ92を稼動する出力回路、及び、送風ブロワを駆動するモータドライバ回路などを備えている。
サブECU60は、その内部に、演算を行うマイクロプロセッサ、このマイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラムを記憶するROM、演算結果などの各種データを記憶するRAM及び図示しない12Vバッテリによってその記憶内容が保持されるバックアップRAM等を有している。
そして、上記マイクロプロセッサ等により、サブECU60の内部には、暖房スイッチ63の操作状態すなわち暖房装置1の稼動状態に基づいて冷却水の昇温要求を検出する昇温要求検出部60A、及び、冷却水の昇温要求が検出された場合に、冷却水温度に基づいてサブエンジン20に供給される燃料量を増加すると共に、増加された燃料量に基づいてPTCヒータ92に供給される電力値を調節する制御部60Bなどが構築されている。
サブECU60では、上記各種センサからの出力値に基づいて燃料噴射量や目標電力量などの制御値が算出される。そして、算出された制御値に基づいてドライバ回路等が駆動され、サブエンジン20及び暖房装置1の運転が総合的に制御される。
次に、図3を参照しつつ、本実施形態に係る暖房装置の動作について説明する。ここで、図3は、暖房装置1における車室暖房処理の処理手順を示すフローチャートである。図3に示す車室暖房処理は、サブエンジン20の回転に同期して実行される。
ステップS100では、暖房装置1を稼動させる暖房スイッチ63がオン状態であるか否かについての判断が行われる。ここで、暖房スイッチ63がオン状態のときにはステップS104に処理が移行する。一方、暖房スイッチ63がオフ状態の場合には、ステップS102に処理が移行する。ステップS102では、サブエンジン20に供給される燃料量を増大させる補正量である燃料増量補正量Aにゼロが代入され、燃料増量補正量Aが初期化される。その後、一旦、本処理から抜ける。
ステップS104では、サブエンジン20の冷却水温度Tが所定値αより低いか否か、すなわち冷却水の昇温が必要か否かについての判断が行われる。ここで、冷却水温度Tが所定値αより低い場合、すなわち冷却水の昇温が必要であると判断されたときには、ステップS110に処理が移行する。一方、冷却水温度Tが所定値α以上の場合、すなわち冷却水の昇温が必要ではないと判断されたときには、ステップS106に処理が移行する。
ステップS106では、燃料増量補正量の前回演算値(以下「燃料増量補正量前回値」という)An−1から所定値Δaが減算され、その減算結果が燃料増量補正量の今回演算値(以下「燃料増量補正量今回値」という)Aとされる。
続くステップS108では、ステップS106で算出された燃料増量補正量今回値Aがゼロより大きいか否かについての判断が行われる。ここで、燃料増量補正量今回値Aがゼロ以下の場合には、ステップS102に処理が移行する。ステップS102では、燃料増量補正量今回値Aにゼロが代入される。その後、一旦、本処理から抜ける。一方、燃料増量補正量今回値Aがゼロより大きい場合には、ステップS118に処理が移行する。
本実施形態では、本処理が実行されるたびに燃料増量補正量前回値An−1から所定値Δaが減算されることにより、燃料増量補正量今回値Aが徐々にゼロまで減少される。このように燃料増量補正量今回値Aが徐々に減少されることにより、サブエンジン20に供給する燃料量を減少させる際のトルク変動を穏やかにすることができ、トルクショックを抑制することができる。
ステップS104が肯定された場合、すなわち冷却水の昇温が必要であると判断された場合、ステップS110では、燃料増量補正量前回値An−1に所定値Δaが加算され、その加算結果が燃料増量補正量今回値Aとされる。
続くステップS112では、冷却水温度Tに基づいて、燃料の目標増量値である目標増量Atrgの算出が行われる。この目標増量Atrgは、冷却水温度Tを所定値αとするために必要なサブエンジン20における発熱量が反映されたものである。つまり、サブエンジン20の発熱量が冷却水温度Tを所定値αとするために必要な発熱量となるように、電子制御式スロットルバルブ230の開度が設定されるとともに、この電子制御式スロットルバルブ230の開度に基づいて目標増量Atrgが算出される。その結果、図4に示されるように、冷却水温度Tが高くなるにしたがって目標増量Atrgが減少される。
次に、ステップS114では、ステップS110で算出された燃料増量補正量今回値AがステップS112で算出された目標増量Atrgより大きいか否かについての判断が行われる。ここで、燃料増量補正量今回値Aが目標増量Atrg以下の場合には、そのままステップS118に処理が移行する。一方、燃料増量補正量今回値Aが目標増量Atrgより大きい場合には、ステップS116において燃料増量補正量今回値Aに目標増量Atrgが代入された後、ステップS118に処理が移行する。
本実施形態では、本処理が実行されるたびに燃料増量補正量前回値An−1に所定値Δaが加算されることにより、燃料増量補正量今回値Aが目標増量Atrgまで徐々に増加される。このように燃料増量補正量今回値Aが徐々に増加されることにより、サブエンジン20に供給する燃料量が増加させる際のトルク変動を穏やかにすることができ、トルクショックを抑制することができる。
燃料増量補正量今回値Aが算出された後、ステップS118では、燃料増量補正量今回値Aに基づいてPTCヒータ92に供給される電力量の増大量、すなわちPTCヒータ92の電気負荷増大量Wが求められる。具体的には、サブECU60のROMには、燃料増量補正量今回値Aと電気負荷増大量Wとの関係を定めたマップ(電気負荷増大量マップ)が記憶されており、燃料増量補正量今回値Aに基づいてこの電気負荷増大量マップが検索されることにより電気負荷増大量Wが求められる。
電気負荷増大量マップは、図5に示されるように、燃料増量補正量今回値Aが増大するにしたがって電気負荷増大量Wが増大するように設定されている。
続くステップS120では、算出された燃料増量補正量今回値Aに応じて増量された燃料がインジェクタ250から噴射され、サブエンジン20に供給される。また、ステップS118において算出された電気負荷増大量Wに応じて増大された電力がPTCヒータ92に供給される。
本実施形態によれば、サブエンジン20の冷却水の昇温要求が検出された場合、冷却水温度Tに基づいてサブエンジン20に供給される燃料量が増加される。燃料量の増加によりサブエンジン20の発熱量が増大し、冷却水温度が上昇する。一方、増加された燃料量に基づいて、PTCヒータ92に供給される電力量が増大される。この場合、燃料量の増加に伴って増大するエンジン出力が、PTCヒータ92に供給される電力量が増大されることにより増大するオルタネータ36の発電負荷によって吸収されるので、エンジン回転数の上昇が抑制される。このようにして、補機を高い効率で駆動させることができる回転数に保持されているサブエンジン20のエンジン回転数の上昇を抑制しつつ冷却水温度を上昇させることができる。したがって、サブエンジン20の回転数が引き上げられることに起因する補機の効率低下を抑制しつつ暖房能力を確保することが可能となる。
また、本実施形態によれば、サブエンジン20に供給される燃料量が増加されると共に、PTCヒータ92に供給される電力量が増大されてPTCヒータ92の発熱量が増大されるため、冷却水温度の上昇のみによる場合と比較して応答性良く車室温度を上昇することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、車室暖房処理のステップS100では、暖房スイッチ63の操作状態に応じて処理を分岐したが、暖房装置1の目標設定温度や車室内温度などに応じて処理を分岐してもよい。また、本発明の好適な実施形態として、暖房装置1に適用した場合を例にして説明したが、サブエンジン20の冷却水を熱源とする装置であれば、暖房装置以外にも適用することができる。
実施形態に係る暖房装置の要部構成を示す図である。 実施形態における主エンジン及び補助エンジンの構成を示す図である。 車室暖房処理の処理手順を示すフローチャートである。 冷却水温度と目標増量との関係を示す図である。 電気負荷増大量マップの一例を示す図である。
符号の説明
1…暖房装置、10…メインエンジン、20…サブエンジン、36…オルタネータ、50…メインECU、60…サブECU、60A…昇温要求検出部、60B…制御部、61…水温センサ、62…室温センサ、63…暖房スイッチ、74…電動ウォータポンプ、76…ヒータコア、92…PTCヒータ。

Claims (3)

  1. 車両駆動用の主エンジンと別に設けられ、発電機を含む車両用補機を駆動する補助エンジンと、
    前記補助エンジンを冷却する冷却水を熱源とする装置における冷却水の昇温要求を検出する昇温要求検出手段と、
    前記昇温要求検出手段により冷却水の昇温要求が検出された場合、冷却水温度に基づいて前記補助エンジンに供給される燃料量を増加すると共に、増加された燃料量に基づいて、前記発電機が発生した電力を消費する電気負荷に供給される電力量を調節する制御手段と、を備えることを特徴とする冷却水温度制御装置。
  2. 前記装置は車両用空調装置であり、
    前記昇温要求検出手段は、前記車両用空調装置の稼動状態に基づいて冷却水の昇温要求を検出することを特徴とする請求項1に記載の冷却水温度制御装置。
  3. 前記電気負荷は、電気ヒータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却水温度制御装置。
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