JP2005299044A - 易染性ポリエステル繊維とポリトリメチレンテレフタレート系繊維との混用品 - Google Patents

易染性ポリエステル繊維とポリトリメチレンテレフタレート系繊維との混用品 Download PDF

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Abstract

【課題】 ポリエチレンテレフタレートを改質し、該改質ポリエチレンテレフタレートとポリトリメチレンテレフタレート系繊維とを混用することにより、適度なハリコシがありながらソフトでしなやかな風合を有し、ナイロンに近いヌメリ感を有する風合に優れた素材を提供する。
【解決手段】 ポリエチレンテレフタレートに分子量300〜2000のポリエチレングリコールを3〜8重量%共重合したポリエステルで、90重量%以上がエチレンテレフタレート繰り返し単位からなるポリエチレンテレフタレートからなり、単糸の断面形状がW字状で、以下の条件(1)を満足するポリエステル繊維であって、測定周波数110Hzにおける力学的損失正接(tanδ)が最大を示す温度(Tmax)が(2)で示される範囲にあることを特徴とする易染性ポリエステル繊維とポリトリメチレンテレフタレート系繊維との混用品。
(1)2≦扁平度≦4
(2)85℃≦(Tmax)≦105℃
【選択図】 なし

Description

本発明は易染性ポリエステル繊維とポリトリメチレンテレフタレート系繊維との混用品に関するものである。さらに詳しくは、適度なハリコシがありながら、ナイロンに近いヌメリ感を有し、ソフトでしなやかな風合に優れた素材としてインナーウエア等に最適な布帛に関するものである。
従来より合成繊維の一つであるナイロン繊維は、高強度、耐摩耗性、ソフト性、染色性などの優れた特徴を持っており、パンティストッキング、タイツ等のレッグウエア、ランジェリー、ファンデーション等のインナーウエア、スポーツウエア等の衣料用途に好まれて用いられてきている。特にインナーウエアにおいては、ナイロン繊維の特徴である強さ、しなやかさ、ドレープ性や表面の独特のヌメリ感、なめらかなタッチが好まれ、女性用のランジェリーやファンデーションとして広く用いられてきている。
しかしながらポリアミド繊維においては、貯蔵中に黄変しやすい、耐光堅牢度性能が低い、熱セット性、寸法安定性が欠如しているなどの欠点がある。
このためこれら欠点がないポリエステル繊維に置き換えるべく、商品開発が進められてきたがポリエステル繊維の場合、ナイロン繊維ほどのソフトでしなやかな風合が得られないという問題があった。このため単糸デシテックスを細くするファイン化やアルカリ減量加工等が行われたが、この場合、ソフトな風合は得られるもののくたくた感が強く適度なドレープ性がなくかつ色のさえも悪く、見栄えの悪い商品価値の低いものであった。また、シリコーン系加工剤に代表されるような風合加工剤による後加工やグラフト重合による表面改質方法も検討されてきたが、風合の洗濯耐久性に劣ったり、べたつき感のあるいやらしい風合であったりと満足のいく風合は得られていない。しかも表面改質であることからポリエステル繊維独特の芯の硬さは解消できず、なめらかな風合が得られないばかりか染色堅牢度を低下させるという問題があった。
また繊維内部の改質として、ポリオキシエチレングリコールに代表されるポリオキシアルキレングリコールを共重合した高速紡糸法によるポリエステル繊維の製造方法が特許文献1に、紡速7000m/分以上の高速紡糸により繊維内部構造をかえた易染性ポリエステル繊維が特許文献2に開示されている。これら高速紡糸法によるポリエステル繊維は、従来のポリエステル繊維に比べ風合はソフトになっているものの芯の硬さは残り、ナイロン繊維独特のヌメリ感のある風合は得られておらず、着用時の肌さわり感に劣り、ナイロン繊維並にはいたっていない。
特にインナー分野においては、ソフトな風合、しなやかさに加え表面の独特のヌメリ感は根強い人気があり、ポリエステル繊維においては、この風合は達成されていないのが現状である。
特公昭60−15725号公報 特公平4−33887号公報
本発明は、改質されたポリエステル繊維にポリトリメチレンテレフタレート系繊維を混用することにより、適度なハリコシがありながらソフトでしなやかな風合を有し、従来のポリエステル繊維では得られなかったナイロンに近いヌメリ感を有する風合に優れた素材を提供することを目的とする。
本発明者は鋭意研究を行った結果、ポリエチレンテレフタレートに分子量300〜2000のポリエチレングリコールを3〜8重量%共重合したポリエステルを5000m/分以上の巻き取り速度で紡糸したポリエステル繊維とポリトリメチレンテレフタレート系繊維を混用した布帛が上記課題を解決することを見出し、更に検討した結果、本発明をなすに至った。
すなわち本発明は、ポリエチレンテレフタレートに分子量300〜2000のポリエチレングリコールを3〜8重量%共重合したポリエステルで、90重量%以上がエチレンテレフタレート繰り返し単位からなるポリエチレンテレフタレートからなり、単糸の断面形状がW字状で、以下の条件(1)を満足するポリエステル繊維であって、測定周波数110Hzにおける力学的損失正接(tanδ)が最大を示す温度(Tmax)が、(2)で示される範囲にあることを特徴とする易染性ポリエステル繊維とポリトリメチレンテレフタレート系繊維との混用品である。
(1) 2≦扁平度≦4
(2) 85℃≦(Tmax)≦105℃
ポリエチレンテレフタレートに分子量300〜2000のポリエチレングリコールを3〜8重量%共重合した単糸の断面形状がW字状のポリエステルを5000m/分以上の巻き取り速度で紡糸した易染性ポリエステル繊維とポリトリメチレンテレフタレート系繊維を混用することで適度なハリコシがありながらソフトでしなやかなであるとともにナイロンに近いヌメリ感を有する風合に優れた効果を有する。
本発明について、以下に具体的に説明する。
本発明における共重合成分として用いるポリエチレングリコールは、繊維の非晶構造に適当な乱れを起こすし、染色性の向上に寄与するものである。
ポリエチレングリコールの分子量が300未満の場合には、本発明でいう動的粘弾性測定から求められる力学的損失正接(tanδ)のピーク温度(以下、Tmaxと称す)が106℃以上となりポリトリメチレンテレフタレート系繊維と混用してもソフトでしなやかでナイロンに近いヌメリ感を有する風合は得られない。また、易染効果が不十分であり、常圧可染性が達成できない。しかもポリエチレンテレフタレートは真空下での重合のため分子量が300未満のポリエチレングリコールの場合、一部がプロダクト系外に飛散する恐れがあり、ポリマー組成が不安定となる。一方、ポリエチレングリコールの分子量が2000を越えた場合、ブロック共重合にともない超高分子成分が増大し、紡糸性が不良となるばかりか、染色堅牢度、耐光性の低下が顕在化するため好ましくない。
また、ポリエチレングリコールの共重合量が3重量%未満の場合には、Tmaxが106℃以上となりポリトリメチレンテレフタレート系繊維と混用してもソフトでしなやかでナイロンに近いヌメリ感を有する風合は得られない。また、染色性が不十分であり、常圧可染性は得られない。一方、8重量%を越える場合には、Tmaxが85℃未満となりポリトリメチレンテレフタレート系繊維と混用してもソフトでしなやかでナイロンに近いヌメリ感を有する風合は得られない。また、染色性は十分なもののポリマー色調が悪化し、5000m/分以上の巻き取り速度においては、糸切れや毛羽の発生が多くなり、紡糸安定生産が困難となる。また製糸されたフィラメントは耐光堅牢度、染色堅牢度が悪化し好ましくない。
本発明の易染性ポリエステル繊維は、その単糸の断面形状がW字状で、扁平度が2.0以上4.0以下が必要である。これはこの範囲で本発明が求めるナイロンに近いヌメリ感を有し、ソフトでしやなかな風合に優れた布帛が得られるからである。また、常圧染色における発色性が向上するからである。扁平度が2.0未満の場合、比表面積が丸断面糸と近似するためソフトな風合は得られず、常圧染色における染料の吸尽速度が遅く発色性も不十分である。一方、扁平度が4.0を超えると単なる扁平糸に近くなり布帛の風合はペーパーライクとなり、イラツキ感のある光沢となり好ましくない。扁平度の好ましい範囲は2.5〜3.5の範囲である。
本発明では、W字状断面の各凹部の開口角度が100〜150度であることが好ましい。
開口角度は、断面形状の鋭利さを意味し、角度が小さい程断面が鋭利であり、角度が大きい程鈍である。開口角度が100度未満では、延伸仮撚の際にW断面の変形が大きく、W断面形状の持つ溝の多くが潰れてしまい、ソフトな風合は得られず、発色性も不十分である。一方、開口角度が150度を越えても風合、発色性が不十分である。
ポリエステル繊維を高度に異型化し風合、染色性改善改善方法としては単糸断面をY型断面、十字型断面、H型断面、星型断面等の異型化が挙げられるが、高度に異型化することで染色性は改善されるが、布帛の風合が硬くなるいという致命的欠点が顕在化するのである。また、凹部を3個所以上持たせる方法もあるが、W断面同様に風合、染色性は改善されるが、凹部の増加により紡糸ノズルの吐出線速度が低下し、紡糸安定性が低下するので好ましくない。本発明では、単糸断面形状をW字断面とすることによりソフトでしなやかな風合が得られ、発色性が向上し、紡糸安定性に優れたポリエステル繊維が得られることを見出した。
本発明の易染性ポリエステル繊維は、動的粘弾性測定から求められる損失正接のピーク温度(Tmax)が85〜105℃であることが必要である。これは、この範囲で本発明が求めるソフトでしなやかでナイロンに近いヌメリ感を有する風合が確保できるからである。しかも染色加工工程での収縮性が小さいことから身体への適度なフィット感と運動追従性を有しながら窮屈でなく肌触り性も良好となる。しかも染色性が高まり、ポリトリメチレンテレフタレート系繊維との同色性が良好となる。またTmaxは、非晶部の分子の移動性に対応するので、この値が小さくなるほど染料が非晶部に入りやすくなり染色性が高まる。Tmaxが85℃未満では原糸での力学物性、耐熱性の低下の問題があり、一方、Tmaxが105℃を越えると染色性が低下し、より高い温度での染色が必要となるのでポリトリメチレンテレフタレート系繊維との混用品においては好ましい風合が得られない。Tmaxの特に好ましい範囲は90〜100℃である。
また、Tmaxほど重要な条件ではないが、Tmaxにおける損失正接の値(tanδmax)は0.13〜0.22の範囲であることが好ましい。損失正接の値は非晶量に対応しており、この範囲から外れると本発明で得られる風合の悪化や染色性、染色堅牢度が悪化する惧れがある。
次に本発明の易染性ポリエステル繊維の製造法について述べる。
本発明でいうポリエステル繊維とは構成単位の少なくとも90%以上がエチレンテレフタレートであり、前記のポリエチレングリコール成分以外にも5モル%以下の他の成分を共重合していてもよい。例えば、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、トリメリット酸、ホウ酸等の鎖分岐剤を小割合重合したものであってもよい。
また、前記共重合成分の他に通常のエステル交換触媒、重合触媒、リン化合物、二酸化チタン等の艶消し剤、着色防止剤、酸化分解防止剤、消泡剤、ケイ光増白剤、顔料などを必要に応じて含有させてもよい。
本発明の易染性ポリエステル繊維を構成するポリマーの重合方法は、公知の方法を採用することができる。すなわち、ポリエチレングリコールはテレフタル酸、エチレングリコール等と反応させてもよく、あるいはテレフタル酸ジメチルとエチレングリコールをエステル交換反応を行った後に反応させてもよく、ポリエステルの重合反応が完了する任意の段階で添加してもよい。また、現在工業生産が行われているバッチ重合法、連続重合法のいずれも適用できる。
本発明の易染性ポリエステル繊維は、5000m/分以上の巻き取り速度で紡糸する高速紡糸法によってのみ得ることができる。5000m/分以下の巻き取り速度で得られた糸では製織製編工程において伸張が起こり、染斑や布帛の品質低下を頻発するため実用上の障害となる。一方、当該共重合ポリエステルを通常法や直延法を用いて繊維化しても動的粘弾性測定から求められる損失正接のピーク温度(Tmax)が85〜105℃の範囲外となり、ポリトリメチレンテレフタレート系繊維と混用してもソフトでしなやかでナイロンに近いヌメリ感を有する風合が得られない。また十分な染色性を得ることができない。これは高速紡糸で得た繊維の非晶部分の配向が通常法や直延法で得た繊維のそれよりもはるかに小さいことに起因する。特に、本発明で用いるポリマーは非晶部分に適度に分子鎖の長いポリエチレングリコールを有するので、非晶部の配向が一層低下し、染色性が向上するばかりかソフトでしなやかな風合がいっそう助長され、しかも力学物性に優れた画期的な繊維となる。
本発明においてソフトでしなやかな風合を付与するため単糸形状をW断面とし、高速紡糸法において製糸した場合、糸切れ、毛羽が多発することが明らかとなった。この事態を回避するため発明者らは鋭意研究を重ねた結果、図1並びに図2に示す通り、紡口ランド部形状を楕円形とすることで、単糸断面形状がW字状であっても紡糸時の断糸、ケバ等欠点の少ない高品位のポリエステル繊維が得られることを見出した。糸切れ、毛羽が多発する原因は定かではないが、単糸形状がW断面で紡口ランド部形状が真円の場合、ランド部にて異常滞留が生じ、ポリマーの熱劣化による粘度低下物がフィラメントに混入し、糸切れ、毛羽が多発したものと考えられる。特に5000m/分以上の高速紡糸の場合、ポリマーの粘度変動や触媒、添加剤の凝集等の影響を受けやすいため、ポリマー重合段階および製糸工程において細心の注意をはらう必要がある。特に本発明の場合、易染性を付与するためにポリエチレングリコールを共重合しており、耐熱性においては通常ポリエチレンテレフタレートに比べ劣るため、重合工程および紡糸工程においては異常滞留を極力防止する必要がある。
紡口ランド部の楕円形状は、図2に示す如くの楕円に外接する長方形の長辺と短辺の比が1.2〜3.5の範囲にあることが必要となる。長辺と短辺の比が1.2未満あるいは3.5を超える場合は、本発明の狙いとする紡糸時の断糸、ケバ等欠点の少ない高品位なポリエステル繊維は得られない。その原因は定かではないが、長辺と短辺の比が1.2未満あるいは3.5を越えた場合、紡口ノズル形状とランド部形状とが不均衡となりランド部にポリマー長期滞留箇所が生じ、長期滞留によるポリマー粘度低下物がフィラメントに混入するため断糸や毛羽が生ずるものと推察される。
本発明の易染性ポリエステル繊維は、例えば図3に示す紡糸装置を用いて製造することができる。本発明に用いられる給糸用ノズルからなる収束ガイド、巻取装置、およびその他の溶融紡糸に必要な装置は、ポリエステル繊維の製造装置として公知のものが使用できる。また、本発明に用いる仕上油剤は、エマルジョンタイプ、ストレートタイプの何れでもよく、その成分は既知のものでよい。
本発明の易染性ポリエステル繊維では、その単糸デシテックスは特に限定するものではないが0.1〜5デシテックス、より好ましくは0.5〜3デシテックス、また特に限定はしないがトータルデシテックスが10〜340デシテックスでの繊維が好ましく適用される。また繊維の形態は、長繊維でも短繊維でもよく、長さ方向に均一なものや太細のあるものでもよい。そして、繊維が加工される糸条の形態としては、リング紡績糸、オープンエンド紡績糸、エアジェット精紡糸等の紡績糸、単糸デシテックスが0.1〜5デシテックス程度のマルチフィラメント原糸(極細糸を含む)、甘撚糸乃至は強撚糸、仮撚加工糸(POYの延伸仮撚糸を含む)、空気噴射加工糸、押し込み加工糸、ニットデニット加工糸等が挙げられる。
本発明において、ポリトリメチレンテレフタレート系繊維とは、トリメチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とするポリエステル繊維をいい、トリメチレンテレフタレート単位を約50モル%以上、好ましくは70モル%以上、さらには80モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上のものをいう。従って、第三成分として他の酸成分及び/又はグリコール成分の合計量が、約50モル%以下、好ましくは30モル%以下、さらには20モル%以下、さらに好ましくは10モル%以下の範囲で含有されたポリトリメチレンテレフタレートを包含する。
ポリトリメチレンテレフタレート系繊維の好ましい特性としては、強度は2〜5cN/dtex、好ましくは2.5〜4.5cN/dtex、さらには3〜4.5cN/dtexが好ましい。伸度は30〜60%、好ましくは35〜55%、さらには40〜55%が好ましい。弾性率は30cN/dtex以下、好ましくは10〜30cN/dtex、さらには12〜28cN/dtex、特に15〜25cN/dtexが好ましい。10%伸長時の弾性回復率は70%以上、好ましくは80%以上、さらには90%以上、最も好ましくは95%以上である。
ポリトリメチレンテレフタレートは、テレフタル酸又はその機能的誘導体と、トリメチレングリコール又はその機能的誘導体とを、触媒の存在下で、適当な反応条件下に結合せしめることにより製造される。
この製造過程において、適当な一種又は二種以上の第三成分を添加して共重合ポリエステルとしてもよいし、又、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリトリメチレンテレフタレート以外のポリエステル、ナイロンとポリトリメチレンテレフタレートを別個に合成した後、ブレンド(ブレンドする際のポリトリメチレンテレフタレートの含有率は、質量%で50%以上である)したり、複合紡糸(偏芯鞘芯、サイドバイサイド等)により少なくとも一成分がポリトリメチレンテレフタレートで構成される潜在捲縮発現性ポリエステル系繊維としてもよい。
複合紡糸に関しては、特公昭43−19108号公報、特開平11−189923号公報、特開2000−239927号公報、特開2000−256918号公報等に例示されるような、第一成分がポリトリメチレンテレフタレートであり、第二成分がポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロンを並列的あるいは偏芯的に配置したサイドバイサイド型又は偏芯シースコア型に複合紡糸したものが挙げられ、特にポリトリメチレンテレフタレートと共重合ポリトリメチレンテレフタレートの組み合わせや、固有粘度の異なる二種類のポリトリメチレンテレフタレートの組み合わせが好ましく、特に、特開2000−239927号公報に例示されるような固有粘度の異なる二種類のポリトリメチレンテレフタレートを用い、低粘度側が高粘度側を包み込むように接合面形状が湾曲しているサイドバイサイド型に複合紡糸したものが、高度のストレッチ性と嵩高性を兼備するものであり特に好ましい。
二種類のポリトリメチレンテレフタレートの固有粘度差は0.05〜0.4(dl/g)であることが好ましく、特に0.1〜0.35(dl/g)、さらに0.15〜0.35(dl/g)がよい。例えば、高粘度側の固有粘度を0.7〜1.3(dl/g)から選択した場合には、低粘度側の固有粘度は0.5〜1.1(dl/g)から選択されるのが好ましい。尚、低粘度側の固有粘度は0.8(dl/g)以上が好ましく、特に0.85〜1.0(dl/g)、さらに0.9〜1.0(dl/g)がよい。
また、この複合繊維自体の固有粘度即ち平均固有粘度は、0.7〜1.2(dl/g)がよく、0.8〜1.2(dl/g)がより好ましい。特に、85〜1.15(dl/g)が好ましく、さらに0.9〜1.1(dl/g)がよい。
なお、本発明でいう固有粘度の値は、使用するポリマーではなく、紡糸されている糸の粘度を指す。この理由は、ポリトリメチレンテレフタレート特有の欠点としてポリエチレンテレフタレート等と比較して熱分解が生じ易く、高い固有粘度のポリマーを使用しても熱分解によって固有粘度が著しく低下し、複合マルチフィラメントにおいては両者の固有粘度差を大きく維持することが困難であるためである。
二種のポリエステル成分の複合比(一般的に質量%で70/30〜30/70の範囲内のものが多い)、接合面形状(直線又は曲線形状のものがある)は特に限定されない。又、総繊度は20〜300dtex、単糸繊度は0.5〜20dtexが好ましく用いられる。
添加する第三成分としては、脂肪族ジカルボン酸(シュウ酸、アジピン酸等)、脂環族ジカルボン酸(シクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(イソフタル酸、ソジウムスルホイソフタル酸等)、脂肪族グリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、テトラメチレングリコール等)、脂環族グリコール(シクロヘキサンジメタノール等)、芳香族を含む脂肪族グリコール(1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン等)、ポリエーテルグリコール(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等)、脂肪族オキシカルボン酸(ω−オキシカプロン酸等)、芳香族オキシカルボン酸(P−オキシ安息香酸等)等がある。又、1個又は3個以上のエステル形成性官能基を有する化合物(安息香酸等又はグリセリン等)も重合体が実質的に線状である範囲内で使用出来る。
さらに二酸化チタン等の艶消剤、リン酸等の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外線吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、難燃剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡剤等が含有されていてもよい。
本発明においてポリトリメチレンテレフタレート繊維の紡糸については、1500m/分程度の巻取り速度で未延伸糸を得た後、2〜3.5倍程度で延撚する方法、紡糸−延撚工程を直結した直延法(スピンドロー法)、巻取り速度5000m/分以上の高速紡糸法(スピンテイクアップ法)の何れを採用しても良い。
又、繊維の形態は、長繊維でも短繊維でもよく、長さ方向に均一なものや太細のあるものでもよく、断面形状においても丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平(偏平度1.3〜4程度のもので、W型、I型、ブーメラン型、波型、串団子型、まゆ型、直方体型等がある)、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。
さらに糸条の形態としては、リング紡績糸、オープンエンド紡績糸、エアジェット精紡糸等の紡績糸、単糸デシテックスが0.1〜5デシテックス程度のマルチフィラメント原糸(極細糸を含む)、甘撚糸乃至は強撚糸、仮撚加工糸(POYの延伸仮撚糸を含む)、空気噴射加工糸、押し込み加工糸、ニットデニット加工糸等が挙げられる。
尚、本発明の目的を損なわない範囲内で通常50重量%以下の範囲内で天然繊繊維、合成繊維等他の繊維、例えば、綿、羊毛、麻、絹等の天然繊維、キュプラ、ビスコース、ポリノジック、精製セルロース、アセテート(ジ−、トリ−)、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン66等ポリアミド系繊維、アクリル系繊維等の各種人造繊維、さらにはこれらの共重合タイプや、同種又は異種ポリマー使いの複合繊維(サイドバイサイド型、偏芯鞘芯型等)等の他の繊維を混紡(混綿、フリース混紡、スライバー混紡、コアヤーン、サイロスパン、サイロフィル、ホロースピンドル等)、沸水収縮率3〜10%程度の低収縮糸、沸水収縮率15〜30%程度の高収縮糸さらには異収縮混繊糸等との混繊や交撚、交撚、諸撚糸、意匠撚糸、カバリング(シングル、ダブル)、複合仮撚(同時仮撚、先撚仮撚(先撚同方向仮撚や先撚異方向仮撚)、伸度差仮撚、位相差仮撚、融着仮撚等)、仮撚加工後に後混繊、2フィード(同時フィードやフィード差)空気噴射加工等の手段で混用してもよい。
本発明は、かかる易染性ポリエステル繊維(A)とポリトリメチレンテレフタレート系繊維(B)を複合するものであり、複合することで本発明でいう適度なハリコシとともに、ソフトでしなやかであり、ナイロンに近いヌメリ感のある風合が得られる。好ましい両者の複合比率は(A/B;質量%)は、10〜90/90〜10より好ましくは20〜80/80〜20さらに30〜70/70〜30、特に40〜60/60〜40が最適である。複合手段としては、糸段階で複合するものとして、混紡(混綿、フリース混紡、スライバー混紡、コアヤーン、サイロスパン、サイロフィル、ホロースピンドル等)、交絡混繊(高収縮糸や異収縮混繊糸との混繊糸等)、交撚、意匠撚糸、カバリング(シングル、ダブル)、複合仮撚(同時仮撚、先撚仮撚(先撚同方向仮撚や先撚異方向仮撚)、伸度差仮撚、位相差仮撚、融着仮撚等)、仮撚加工後に後混繊、2フィード(同時フィードやフィード差)空気噴射加工等の手段があり、機上で複合する手段としては、一般的な交編機があり、例えば交編では、両者を引き揃えて給糸したり、二重編地(例えばダブル丸編機、ダブル横編機、ダブルラッセル経編機)において表面及び/又は裏面に各々給糸又は引き揃えて給糸する方法がある。交織では一方が経糸に他方を緯糸に用いる、経糸及び/又は緯糸において両者を1〜3本交互に整経や緯入れにより配置する、さらには起毛織物やパイル織物において一方が地組織を構成し、他方が起毛部、パイル部を構成したり、混用して地組織、起毛部等を構成する、二重織物において表面及び/又は裏面を各々構成、又は混用して構成する等がある。又、これら各種の糸段階での複合と機上での複合を組み合わせてもよい。
次に、本発明の易染性ポリエステル繊維とポリトリメチレンテレフタレート系繊維との混用品は、編成、製織後、リラックス精練してから染色することが好ましい。精練は40℃〜120℃の温度で、好ましくは40℃〜98℃で徐々に温度を上げながらできるだけ布帛をリラックスさせた状態で行うことが布帛の伸縮回復性をたかめるなどの理由から好ましい。なお、染色前に形態固定を行いたい場合は140〜195℃の温度で乾熱でプレセットを行えばよい。
本発明の易染性ポリエステル繊維とポリトリメチレンテレフタレート系繊維との混用品を染色する際には、通常ポリエステル繊維が分散染料にて染色されている染色条件であればいずれでも適用でき、染色助剤の種類とその使用濃度、染色pH、染色浴比、染色時間等は被染色品の種類、用いられる処理装置、染色法を勘案して適宜設定すればよい。染色する際の染色温度は130℃以下が好ましく、特に98℃で染色する際には温度依存性が小さく、拡散指数3.0以上の分散染料を用いて染色することが同色性、染色バッチごとの色のバラツキが少なくなるなどの理由より好ましい。染色操作は、ウインス、ジッガー、ビーム染色機、液流染色機等の装置を用い、バッチ方式、連続方式のいずれによっても実施することができる。なお、浸染以外にパディング染色法、プリント法であっても実施することができる。染色後の後処理としては還元剤を用いた還元洗浄を実施する。
還元剤としては、ハイドロサルファイトナトリウム、二酸化チオ尿素が好ましく、併用するアルカリ剤ちしては、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属炭酸塩が好ましく使用できる。
次に還元洗浄後は、常法に従って仕上げ処理すればよいが、ファイナルセット温度はプレセット温度より10℃以上低くしてセットすると好ましい結果が得られる。また、必要に応じて染色前にアルカリ減量処理を実施しても構わない。アルカリ減量処理を施す場合は、連続方式(パッド方式)が減量率のコントロールが得やすいなどの理由より好ましい。
以下に本発明を実施例などにより更に具体的にに説明するが、本発明はこれら実施例などにより何ら限定されるものではない。尚、本発明で用いられる特性値の測定法を以下に示す。
(1)固有粘度[η](dl/g)
固有粘度[η](dl/g)は、次式の定義に基づいて求められる値である。 [η]=Lim(ηr−1)/C
C→0
定義中のηrは純度98%以上のo−クロロフェノール溶媒で溶解したポリマーの稀釈溶液の35℃での粘度を、同一温度で測定した上記溶媒の粘度で除した値であり、相対粘度と定義されているものである。Cはg/100mlで表されるポリマー濃度である。
(2)強度・伸度
オリエンテック社製、引張試験機を用い、糸長20cm、引張速20cm/分の条件で測定する。
(3)扁平度
扁平度は、次式にて繊維の単糸横断面の外接長方形の長辺Aと短辺Bの比にて求めた。
扁平度=長辺A/短辺B
(4)損失正接
オリエンテック社製、レオバイブロンを用い、試料重量約0.1mg、測定周波数110Hz、昇温速度5℃/分、乾燥空気中にて測定を行い、各温度における力学的損失正接(tanδ)、および動的粘弾性(E’)を測定する。その結果から、tanδ−温度曲線が得られ、この曲線上でtanδが最大値を示す温度(℃)とそのときのtanδの極大値tanδmaxを求める。
(5)吸尽率、発色性(K/S)測定:染色性の評価
試料は、糸を一口編地としスコアロール400を2g/リットル含む温水を用いて、70℃、20分間精錬処理し、タンブラー乾燥機で乾燥させ、次いで、ピンテンターを用いて、180℃、30秒間の熱セットを行ったものを用いた。
染料は、SumikaronBlue/S−3RF(住化ケムテックス(株)製、商品名)を布帛に対して5重量%使用し、さらに分散剤として、ニッカサンソルト7000(日華化学(株)製、商品名)0.5g/リットル、酢酸0.25ml/リットル、酢酸ナトリウム1.0g/リットルを添加してPHを5に調整して染液とした。浴比25倍の染浴中で95℃にて60分の染色後、吸尽率を求めた。吸尽率は、染料原液の吸光度をA、染色後の染液の吸光度aを分光光度計から求め、以下の式に代入して求めた。吸光度は、当該染料の最大吸収波長である580nmでの値を採用した。
吸尽率=(A−a)/A×100(%)
発色性は、K/Sを用いて評価した。この値は、染色後のサンプル布帛の分光反射率Rを測定し、以下に示すKubelka−Munkの式から求めた。この値が大きいほど発色性が高い(表面濃度が高い)こと、すなはち、良く発色されていることを示す。当該染料の最大吸収波長である580nmでの値を採用した。
K/S=(1−R)2/2R
ちなみにレギュラーポリエステル繊維(56デシテックス/24f)を上記条件で130℃で60分染色後の吸尽率は94%で、K/S値は21であった。
(6)紡糸性の評価
1錘で24時間紡糸した場合の糸切れ回数で以下のように評価した。糸切れ回数が1回以下を○、1〜3回までを△、3回を越える場合を×とした。
(7)風合い評価
検査者(30人)の触感によって布帛を次の基準で相対評価した。
◎:ソフト、しなやか感が非常によく、ナイロンに近いヌメリ感がある
○:ソフト、しなやか感はよいが、ヌメリ感はややよい
△:ソフト、しなやか感はやや劣り、ヌメリ感がない
×:ソフト、しなやか、ヌメリ感ともない
(8)汗アルカリ堅牢度
混用染色品について、JIS−L−0844に準じてアルカリ性人工汗液を用いて評価した。試験片の変褪色と添付白布片の汚染の程度をそれぞれ変褪色用グレースケール、汚染用グレースケールと比較して判定した。
(9)同色性
易染性ポリエステル繊維とポリトリメチレンテレフタレート系繊維との明度差が少なく、色相差、彩度差が少ないものを良好とし、5級(良好)〜1級(劣る)の5段階に判定した。
[実施例1、比較例1]
テレフタル酸ジメチル(以下、DMTと称す)100部、エチレングリコール76部、エステル交換触媒として、酢酸マンガン4水和物塩0.04部を仕込み、150℃から240℃に加熱して3時間を要してメタノールを留出しつつエステル交換反応を行った。次いで、安定剤としてトリメチルフォスフェート0.04部、重合触媒として三酸化アンチモン0.05部、艶消し剤として二酸化チタン0.4部を添加した後、表1記載の分子量及び添加量にてポリエチレングリコールと、熱安定剤としてのイルガノックス245(チバガイギー社製)をポリエチレングリコールに対して3%となるように加えて混合し添加する。その後、30分かけて常圧にて重縮合反応を行い、重合槽に移送した。移送完了後、徐々に減圧して、真空度0.5Torr、275℃で重縮合反応を行い、固有粘度[η]=0.73の改質ポリエステルを得た。これらポリマーを用いて、紡口ランド部形状が楕円形(長辺/短辺の比が2.0)でW型に穿孔された、紡糸孔30個有する紡口を使用して、紡糸温度280℃、巻取速度6000m/分で高速紡糸を行い、単糸断面形状がW断面を有した、56デシテックス/30フィラメントの繊維を得た。得られた易染性ポリエステル繊維のTmax、偏平率、強度、伸度、発色性、紡糸性評価結果を表1に記載した。
次に、固有粘度[η]=0.92のポリトリメチレンテレフタレートを紡糸温度265℃、紡糸速度1200m/分で未延伸糸を得、次いで、ホットロール温度60℃、ホットプレート温度140℃、延伸倍率3倍、延伸速度800m/分で延撚して、56dtex/24fの延伸糸を得た。延伸糸の強伸度、弾性率並びに10%伸長時の弾性回復率は、各々3.3cN/dtex、46%、20cN/dtex並びに98%であった。尚、10%伸長時の弾性回復率は以下の方法で求めた。
繊維をチャック間距離10cmで引っ張り試験機に取り付け、伸長率10%まで引っ張り速度20cm/minで伸長し1分間放置した。その後、再び同じ速度で収縮させ、応力−歪み曲線を描く。収縮中、応力がゼロになった時の伸度を残留伸度(A)とする。弾性回復率は以下の式に従って求めた。
10%伸長時の弾性回復率=〔(10−A)/10〕×100(%)
次に、得られた各々のポリエステル糸とポリトリメチレンテレフタレート糸を交編し、表面ポリエステル、裏面ポリトリメチレンテレフタレートの両面リバーシブルの交編編物を常法により編成した。ポリエステル混率は50%とした。
得られた編地を40℃、60℃、90℃と温度を変えながら拡布上で精練リラックスしたのち160℃でプレセットを行い、下記の染色条件で各々染色した。
染色条件
染料:ダイアニックス イエロー AC−E 0.32%omf
(拡散指数3.9)
ダイアニックス レッド AC−E 0.25%omf
(拡散指数4.8)
ダイアニックス ブルー AC−E 0.07%omf
(拡散指数5.2)
(染料は全てダイスター社製)
分散均染剤:ニッカサンソルト RM−340(日華化学工業社製)
0.5g/リットル
酢酸: 0.5cc/リットル
酢酸ナトリウム: 1g/リットル
SR−1801Mコンク 4%omf
浴 比 : 1:20
染色温度、時間: 95℃、30分
染色完了後、非イオン洗浄剤0.5g/リットルの浴で60℃、15分のソーピング、水洗し、150℃で30秒間の乾熱セットで仕上げた。仕上げた染色物の風合、汗アルカリ堅牢度、同色性の評価などの結果を表1に示す。
表1の結果より、本発明の実施例1で得られた混用品は、いずれも比較例1比べ、ソフトでしなやかでナイロンに近いヌメリ感のある風合を有し、かつ同色性、汗アルカリ堅牢度も良好であることがわかる。
[実施例2、比較例2]
固有粘度の異なる二種類のポリトリメチレンテレフタレートを比率1:1でサイドバイサイド型に押出し、紡糸温度265℃、紡糸速度1500m/分で未延伸糸を得、次いでホットロール温度55℃、ホットプレート温度140℃、延伸速度400m/分、延伸倍率は延伸後の繊度が56dtexとなるように設定して延撚し、56dtex/12fのサイドバイサイド型複合マルチフィラメントを得た。得られた複合マルチフィラメントの固有粘度は高粘度側が[η]=0.90、低粘度側が[η]=0.70であった。
なお、固有粘度の異なるポリマーを用いた複合マルチフィラメントは、マルチフィラメントを構成するそれぞれの固有粘度を測定することは困難であるので、複合マルチフィラメントの紡糸条件と同じ条件で2種類のポリマーをそれぞれ単独で紡糸し、得られた糸を用いて測定した固有粘度を、複合マルチフィラメントを構成する固有粘度とした。
実施例1で製造された各々の56dtex/30fのポリエステル原糸と上記の製造法で得られたポリトリメチレンテレフタレート繊維マルチフィラメント原糸をインターレース加工(空気圧0.3MPa)により70個/mの交絡を付与した。次いで、ダブルツイスターによりS方向に1200T/mの撚数(撚係数14199)で交撚して交撚糸(A)、同様にZ方向の交撚糸(B)を作製し、真空セッターにて60℃で40分の撚止めセットを行った。
得られた交撚糸(A)、(B)を交互に給糸しながら28ゲージ丸編スムースを作製した。
得られた編地を実施例1と同様のリラックス精練、プレセットを適用した後、下記の条件にて染色した。
染色条件
染料:ダイアニックス ブラック S−R (200) 6%omf
(ダイスター社製)
分散均染剤:ニッカサンソルト RM−340(日華化学工業社製)
0.5g/リットル
酢酸: 0.5cc/リットル
酢酸ナトリウム: 1g/リットル
SR−1801Mコンク 6%omf
浴 比 : 1:20
染色温度、時間: 98℃、30分
染色完了後、染色機から染色残液を排出し、染色機に水を入れ、温度を70℃まで昇温し、これに下記薬剤を添加して下記の濃度の還元洗浄浴を調整し、70℃で10分間の還元洗浄を実施した。
二酸化チオ尿素 2g/リットル
苛性ソーダ− 1g/リットル
ビスノールUP−10(一方社油脂社製) 0.5g/リットル
浴 比: 1:25
この還元洗浄後、残液を排出し、温湯および水により染色物をすすぎ洗いした後、150℃で30秒間の乾熱セットで仕上げた。仕上げた染色物の風合、同色性、汗アルカリ堅牢度、洗濯堅牢度の評価などの結果を表2に示す。
[比較例3]
さらに比較として、ポリアミド繊維56dtex/24fを2本合糸し、実施例2と同様に28ゲージスムース編地を作製し、常法により精練、含金染料にて黒染色、固着処理を行った後、150℃で30秒間の乾熱セットで仕上げた。仕上げた染色物の風合、汗アルカリ堅牢度、洗濯堅牢度の評価結果を表2に示す。
表2の結果より、本発明の実施例2による混用品は、いずれも比較例2に比べ、ソフトでしなやかでナイロンに近いヌメリ感のある風合を有し、かつ同色性、汗アルカリ堅牢度、洗濯堅牢度も良好であることがわかる。またナイロン繊維とほぼ同じ風合が得られている。
Figure 2005299044
Figure 2005299044
本発明の混用品は特にインナー分野で好適に利用できる。
本発明で使用する易染性ポリエステル繊維の紡糸における紡口の断面概要図の例を示す。 本発明で使用する易染性ポリエステル繊維の紡糸における紡口のランド部平面概要図の例を示す。 本発明で使用する易染性ポリエステル繊維の紡糸生産工程例を示す。

Claims (1)

  1. ポリエチレンテレフタレートに分子量300〜2000のポリエチレングリコールを3〜8重量%共重合したポリエステルで、90重量%以上がエチレンテレフタレート繰り返し単位からなるポリエチレンテレフタレートからなり、単糸の断面形状がW字状で、以下の条件(1)を満足するポリエステル繊維であって、測定周波数110Hzにおける力学的損失正接(tanδ)が最大を示す温度(Tmax)が(2)で示される範囲にあることを特徴とする易染性ポリエステル繊維とポリトリメチレンテレフタレート系繊維との混用品。
    (1) 2≦扁平度≦4
    (2) 85℃≦(Tmax)≦105℃
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