JP2005298230A - セラミック磁器組成物、その製造方法及びセラミック焼結体の製造方法 - Google Patents

セラミック磁器組成物、その製造方法及びセラミック焼結体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特許文献1、2に記載の従来のY型六方晶フェライトは、透磁率が数100MHz〜数GHz帯領域まで伸びるが、同周波数帯領域でのQ値が約40〜80程度と低く、インダクタンス素子やアンテナ素子等の電子部品用の磁性体材料としての用途には向かない。
【解決手段】本発明のセラミック磁器組成物は、組成式(1−a−b)(Ba1−xSr)・a(Co1−yCu)O・bFe(但し、0.205≦a≦0.25、0.55≦b≦0.595、0≦x≦0.50、及び0.25≦y≦0.75)で表されるY型六方晶フェライト材料40〜95体積%と、非磁性体材料5〜60体積%と、を含むことを特徴とする。

Description

本発明は、セラミック磁器組成物、その製造方法及びセラミック焼結体の製造方法に関し、更に詳しくは、例えば、インダクタンス素子、アンテナ素子等の電子部品に好適に用いられるセラミック磁器組成物、その製造方法及びセラミック焼結体の製造方法に関するものである。
携帯電話、無線LAN等の移動体通信機器において、回路整合等を目的としたインダクタンス素子等の電子部品が多く用いられる。最近の移動体通信機器の高周波化に伴い、これらに用いられる電子部品に対して数100MHz〜数GHz帯領域で使用可能な特性が求められている。従来は、数100MHz〜数GHz帯領域ではガラス等の誘電体材料がインダクタンス素子等の磁芯として用いられてきた。
しかしながら、ガラス等の誘電体材料は透磁率が全周波数帯で1であるため、電子部品の小型化に伴い、ガラス等の誘電体材料では大きなインダクタンス値が得られないという問題がある。また、従来から磁性体材料として用いられているNi−Cu−Znフェライトは、透磁率の周波数限界(スネークの限界)があるため、数100MHz〜数GHz帯領域では十分な透磁率が得られず、その周波数帯域でのインダクタ材料に適用することができなかった。
そこで、透磁率がスピネルフェライトの周波数限界を超えた周波数領域まで伸びている六方晶フェライト材料が数100MHz〜数GHz帯領域での磁性体材料として提案されている。六方晶フェライトは、c軸に対して垂直な面内に磁化容易軸を持ち、フェロックスプレーナ型フェライトとも呼ばれる磁性体材料であり、1957年にフィリップスから報告された。フェロックスプレーナ型の代表的な磁性体材料としては、Co置換系Z型六方晶フェライト3BaO・2CoO・12Fe(CoZ)、Co置換系Y型六方晶フェライト2BaO・2CoO・6Fe(CoY)、Co置換系W型六方晶フェライトBaO・2CoO・8Fe(CoW)等が知られている。フェロックスプレーナ型フェライトの中でも、CoY単相の合成温度(約1050℃)は、CoZ単相(1300℃)及びCoW単相(1200℃)それぞれの合成温度に比べて低く、また、CoYは、透磁率の周波数限界が3GHz以上まで伸びているため、数100MHz〜数GHz帯領域での磁性体材料として有望視されている。
例えば、特許文献1にはY型またはM型六方晶フェライトを主要相とする磁性体材料からなる高周波用磁性体材料が提案されている。この高周波磁性体材料は、数100MHz〜数GHz帯域で使用でき、1000℃以下の温度で焼成可能で、相対X線密度が90%以上のものである。また、特許文献2にはCo置換Y型六方晶フェライトからなる複合磁性材料が提案されている。この複合磁性材料は、数MHzから数GHzの周波数帯において比較的大きな透磁率を持ち、かつ、高いQ値を維持し得るものである。
また、電子部品が小型化し、数100MHz〜数GHz帯領域におけるインダクタンス素子やアンテナ素子として高いインダクタンス値を得るためには、使用される磁性体材料のQ値(=μ’/μ”)が同周波数帯領域で高いことが必要不可欠である。
特開2003−146739号公報 特開2001−126914号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の従来のY型六方晶フェライトは、透磁率が数100MHz〜数GHz帯領域まで伸びるが、同周波数帯領域でのQ値が約40〜80程度と低いため、インダクタンス素子やアンテナ素子等の電子部品用の磁性体材料としての用途には向かないという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、数100MHz〜数GHz帯領域でのQ値が100以上の磁性体材料を得ることができるセラミック磁器組成物、その製造方法及びセラミック焼結体の製造方法を提供することを目的としている。
本発明者は、Y型六方晶フェライト材料のQ値について種々検討した結果、特定のY型六方晶フェライト材料と非磁性体材料とを特定比率で混合することによって、数100MHz〜数GHz帯領域でのQ値を100以上に高められることを知見した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、本発明の請求項1に記載のセラミック磁器組成物は、組成式(1−a−b)(Ba1−xSr)・a(Co1−yCu)O・bFe(但し、0.205≦a≦0.25、0.55≦b≦0.595、0≦x≦0.50、及び0.25≦y≦0.75)で表されるY型六方晶フェライト材料40〜95体積%と、非磁性体材料5〜60体積%と、を含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載のセラミック磁器組成物は、上記非磁性体材料は、組成式(Ba1−zSr)O・cFe(但し、0≦z≦1.0及び0.75≦c≦1.25)で表される非磁性体材料であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載のセラミック磁器組成物は、請求項1に記載の発明において、上記非磁性体材料は、少なくともSiO、B、CaOを含むガラス材料であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載のセラミック磁器組成物の製造方法は、組成式(1−a−b)(Ba1−xSr)・a(Co1−yCu)O・bFe(但し、0.205≦a≦0.25、0.55≦b≦0.595、0≦x≦0.50、及び0.25≦y≦0.75)で表されるY型六方晶フェライト材料及び非磁性体材料を得る工程と、上記Y型六方晶フェライト材料40〜95体積%と上記非磁性体材料5〜60体積%とを混合する工程と、を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載のセラミック磁器組成物の製造方法は、請求項4に記載の発明において、上記非磁性体材料として、組成式(Ba1−zSr)O・cFe(但し、0≦z≦1.0及び0.75≦c≦1.25)で表される非磁性体材料を得ることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6に記載のセラミック磁器組成物の製造方法は、請求項4に記載の発明において、上記非磁性体材料として、少なくともSiO、B、CaOを含むガラス材料を得ることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項7に記載のセラミック焼結体の製造方法は、Y型六方晶フェライト材料40〜95体積%と非磁性体材料5〜60体積%とを混合する工程と、上記Y型六方晶フェライト材料と上記非磁性体材料との混合物を、上記Y型六方晶フェライト材料を得る時の温度より低い温度で焼成することを特徴とするものである。
而して、本発明のセラミック磁器組成物は、組成式(1−a−b)(Ba1−xSr)・a(Co1−yCu)O・bFe(但し、0.205≦a≦0.25、0.55≦b≦0.595、0≦x≦0.50、及び0.25≦y≦0.75)で表されるY型六方晶フェライト材料40〜95体積%と、非磁性体材料5〜60体積%と、を含む混合物である。Y型六方晶フェライト材料と非磁性体材料を上記混合比率で含むため、Y型六方晶フェライト材料相と非磁性体材料相の2相に分離したセラミック焼結体を得ることができる。Y型六方晶フェライト材料相と非磁性体材料相の2相に分離することによって、セラミック焼結体の数100MHz〜数GHz帯領域でのQ値を100以上に高めることができると共に透磁率μ’を1以上に大きくすることができる。セラミック焼結体の透磁率μ’を1以上に大きくすることができるため、例えばインダクタンス素子を作製した場合にはコイルの巻き数を減少させ、導体損失を低減することができる。この焼結体は、上記Y型六方晶フェライト材料の混合比率が低いほどQ値を高めることができるが、その混合比率が40体積%未満になると焼結体の透磁率μ’が小さくなってインダクタンス素子等の電子部品の磁性体材料として適さなくなる虞がある。また、上記Y型六方晶フェライト材料の混合比率が95体積%を超えるとY型六方晶フェライト材料単体の焼結体のQ値に近づいてQ値が低くなるため好ましくない。
また、Coの一部をCuで置換した上記組成のY型六方晶フェライト材料は、1000℃以下の温度で合成することができ、このY型六方晶フェライト材料と非磁性体材料とを上記混合比率で含む本発明のセラミック磁器組成物は、1000℃以下の温度で焼成することができ、相対密度が90%以上で、機械的強度の優れたセラミック焼結体を得ることができる。また、本発明のセラミック磁器組成物は、1000℃以下の温度で焼成することができるため、電子部品の内部導体としてAgやAg−Pd合金等の導体損失の少ない導電性金属を使用することができる。Cuの置換量を示すy値が0.25未満になると焼結温度が1000℃以上になり、またy値が0.75を超えるとCuO等の異相が発生して数100MHz〜数GHz帯領域でのQ値が100未満になって好ましくない。尚、相対密度とは、アルキメデス法で実測した焼結体の密度を、X線回折法で得られた格子定数から算出された理論密度で除した値である。
また、本発明に用いられる非磁性体材料は、Y型六方晶フェライトの結晶構造と同様に六方晶系の結晶構造を有するものが好ましい。中でも、Y型六方晶フェライトの結晶構造に近い結晶構造を有する、組成式(Ba1−zSr)O・cFe(但し、0≦z≦1.0及び0.75≦c≦1.25)で表される非磁性体材料が好ましい。このような非磁性体材料を用いることによって、焼成時にY型六方晶フェライト材料と非磁性体材料の結晶間に歪が少なく、焼成時における割れ等の不具合を生じる虞がない。この非磁性体材料の組成式におけるz値及びc値が上記範囲を外れた場合には、Y型六方晶フェライト材料と混合しても数100MHz〜数GHz帯領域でのQ値が100以上のセラミック焼結体を得られない虞がある。
また、非磁性体材料としては、少なくともSiO、B、CaOを含むガラス材料であっても良い。このガラス材料は誘電率が6程度と低いため、本発明のセラミック磁器組成物として用いることによって、インダクタ材料やアンテナ材料として適用する場合に、インダクタの共振周波数を高める材料として有効である。非磁性体材料としては、例えばSiOが20〜85モル%の範囲で含まれていることが好ましい。また、SiO、B、CaO以外にAlやTiO等の酸化物を含むものであっても良い。
本発明のセラミック磁器組成物を製造する場合には、予め上記組成式で表されるY型六方晶フェライト材料及び非磁性体材料をそれぞれ得た後、これら両材料を上述の混合比率で混合することによって得ることができる。また、本発明のセラミック焼結体を製造する場合には、Y型六方晶フェライト材料と非磁性体材料を上述の混合比率で混合した後、この混合物を、Y型六方晶フェライト材料の合成温度よりも低い温度で焼成することによって得ることができる。Y型六方晶フェライト材料及び非磁性体材料としては、それぞれ上述した組成を有するものが好ましい。
つまり、上記組成の六方晶フェライト材料は1000℃以下でも焼成可能であるが、敢えて1000℃以上の高温で仮焼し、本発明のセラミック磁器組成物として焼成する時には1000℃以下の温度で焼成する。このように焼成温度を制御することによってY型六方晶フェライト材料相と非磁性体材料相との2相に分離したセラミック焼結体を得ることができ、Y型六方晶フェライト材料単相の場合よりもセラミック焼結体の数100MHz〜数GHz帯領域でのQ値を高めることができる。
本発明のセラミック磁器組成物の焼成温度が上記組成の六方晶フェライト材料の合成温度に近づくと、焼成時にY型六方晶フェライト材料と非磁性体材料との間で相互拡散が起こり、Y型六方晶フェライト材料相と非磁性体材料相の2相に分離できない虞があるため好ましくない。
本発明の請求項1〜請求項7に記載の発明によれば、数100MHz〜数GHz帯領域でのQ値が100以上の磁性体材料を得ることができるセラミック磁器組成物、その製造方法及びセラミック焼結体の製造方法を提供することができる。
本実施形態では、組成式(1−a−b)(Ba1−xSr)・a(Co1−yCu)O・bFe(但し、0.205≦a≦0.25、0.55≦b≦0.595、0≦x≦0.50、及び0.25≦y≦0.75)で表されるY型六方晶フェライト材料と、組成式(Ba1−zSr)O・cFe(但し、0≦z≦1.0及び0.75≦c≦1.25)で表される非磁性体材料とからなるセラミック磁器組成物、及びY型六方晶フェライト材料と、SiO、B、CaOを含むガラス材料からなるセラミック磁器組成物を用いて評価用のセラミック焼結体を作製し、それぞれの相対密度、透磁率μ’及びQ値を測定した。
本実施例では、非磁性体材料の組成を(Ba0.25Sr0.75)O・Feの組成に固定し、Y型六方晶フェライト材料の組成式中のa、b、x及びyそれぞれを表1に示すように本発明の範囲から本発明の範囲外まで振って、各組成の影響を観る評価用試料を作製した。尚、表1において*印を付した試料は本発明の範囲外の試料である。
(1)評価用試料の作製
まず、出発原料として、炭酸バリウム(BaCO)、炭酸ストロンチウム(SrCO)、酸化コバルト(Co)、酸化鉄(Fe)及び酸化銅(CuO)を用意し、これらを表1に示す組成式(1−a−b)(Ba1−xSr)・a(Co1−yCu)O・bFeとなるように調合した。次いで、調合した原料粉をボールミルで湿式混合し、この混合物を乾燥させた後、大気雰囲気中で1000〜1150℃で仮焼し、Y型六方晶フェライト材料の仮焼粉を得た。一方、非磁性体材料は、出発原料として、BaCO、SrCO及びFeを用意し、(Ba0.25Sr0.75)O・Feとなるように調合し、これをボールミルで湿式混合し、この混合物を乾燥させた後、大気雰囲気中1000〜1150℃で仮焼して非磁性体材料粉を得た。
次いで、上述の方法によって得られたY型六方晶フェライト材料の仮焼粉及び非磁性体材料粉をそれぞれ秤量し、Y型六方晶フェライト材料の仮焼粉が95体積%、非磁性体材料粉が5体積%となるように調合し、この調合物をボールミルで湿式粉砕し、比表面積が5m/g以上の仮焼混合粉を得た。この仮焼混合粉に酢酸ビニル系バインダを加えて十分に混練、乾燥し、その仮焼混合粉をトロイダルコア状にプレス成形し、表1に示す温度で空気中において焼成して、試料No.1〜36を評価用のセラミック焼結体として得た。
(2)評価用試料の評価方法
試料No.1〜36の評価用のセラミック焼結体(2相が混合したセラミック焼結体)の透磁率μ’、Q値(=μ’/μ”)及び相対密度を測定し、その測定結果を表1に示した。μ’、Q値は、それぞれμ’、Q値をインピーダンスアナライザ(ヒューレットパッカード社製)を用いて周波数1GHzの条件で測定した。また、これらのセラミック焼結体の相対密度は、アルキメデス法で実測した焼結密度とX線回折による理論密度に基づいて計算し、その結果を表1に示した。
表1に示す結果によれば、本発明の範囲内の試料No.4〜6、試料No.9〜12、試料No.21〜23及び試料No.26〜28のセラミック焼結体は、いずれも1GHzでのQ値が100以上を示し、しかも1000℃以下で焼成することができるセラミック焼結体であることが判った。これに対して、本発明の範囲外でCuの置換量を示すy値が0.25未満の試料No.3、8、20、25、30のセラミック焼結体は、いずれも焼成温度が1000℃以上の高温であり、また、y値が0.75を超える試料No.7、13、18、24、29、及び34は、いずれも1000℃以下で焼成することができるが、いずれもCuO等の異相が発生して1GHzでのQ値が100未満に減少することが判った。
Figure 2005298230
本実施例では、Y型六方晶フェライト材料を0.20(Ba0.50Sr0.50)・0.24(Co0.50Cu0.50)O・0.56Feの組成に固定し、組成式(Ba1−zSr)O・cFeで表される非磁性体材料のc値及びz値それぞれを表2に示すように本発明の範囲から本発明の範囲外まで振って、各組成の影響を観る評価用試料を作製した。尚、表2において*印を付した試料は本発明の範囲外の試料である。
(1)評価用試料の作製
まず、出発原料として、BaCO、SrCO、Co、Fe及びCuOを用意し、これらを0.20(Ba0.50Sr0.50)・0.24(Co0.50Cu0.50)O・0.56Feとなるように調合した。次いで、調合した原料粉をボールミルで湿式混合し、この混合物を乾燥させた後、大気雰囲気中1000〜1150℃で仮焼し、Y型六方晶フェライト材料の仮焼粉を得た。一方、非磁性体材料は、出発原料として、BaCO、SrCO及びFeを用意し、表1に示す組成式(Ba1−zSr)O・cFeとなるように調合し、これをボールミルで湿式混合し、この混合物を乾燥させた後、大気雰囲気中1000〜1150℃で仮焼して表1に示す非磁性体材料粉を得た。
次いで、上述の方法によって得られたY型六方晶フェライト材料の仮焼粉及び非磁性体材料粉をそれぞれ秤量し、Y型六方晶フェライト材料の仮焼粉が95体積%、非磁性体材料粉が5体積%となるように調合し、この調合物をボールミルで湿式粉砕し、比表面積が5m/g以上の仮焼混合粉を得た。この仮焼混合粉に酢酸ビニル系バインダを加えて十分に混練、乾燥し、その仮焼混合粉をトロイダルコア状にプレス成形し、表2に示す温度で空気中において焼成して、試料No.37〜51を評価用のセラミック焼結体として得た。
(2)評価用試料の評価方法
試料No.37〜51の評価用のセラミック焼結体について実施例1と同様の評価を行い、その結果を表1に示した。
表2に示す結果によれば、本発明の範囲内の試料No.42〜47のセラミック焼結体は、いずれも数100MHz〜数GHz帯領域でのQ値が100以上を示し、しかも1000℃以下で焼成することができるセラミック焼結体であることが判った。これに対して、本発明の範囲外の試料No.37〜41及び試料No.48〜51のセラミック焼結体は、いずれも1GHzでのQ値が100未満に減少することが判った。
Figure 2005298230
本実施例では、Y型六方晶フェライト材料を0.20(Ba0.50Sr0.50)・0.24(Co0.50Cu0.50)O・0.56Feの組成に固定すると共に非磁性体材料を(Ba0.25Sr0.75)O・Feの組成に固定し、これら両者の混合比率を表3に示すように本発明の範囲から本発明の範囲外まで振って、混合比率の影響を観る評価用試料を作製した。尚、表3において*印を付した試料は本発明の範囲外の試料である。
(1)評価用試料の作製
まず、出発原料として、BaCO、SrCO、Co、Fe及びCuOを用意し、これらを0.20(Ba0.50Sr0.50)・0.24(Co0.50Cu0.50)O・0.56Feとなるように調合した。次いで、調合した原料粉をボールミルで湿式混合し、この混合物を乾燥させた後、大気雰囲気中1000〜1150℃で仮焼し、Y型六方晶フェライト材料の仮焼粉を得た。一方、非磁性体材料は、出発原料として、BaCO、SrCO及びFeを用意し、(Ba0.25Sr0.75)O・Feとなるように調合し、これをボールミルで湿式混合し、この混合物を乾燥させた後、大気雰囲気中1000〜1150℃で仮焼して表1に示す非磁性体材料粉を得た。
次いで、上述の方法によって得られたY型六方晶フェライト材料の仮焼粉及び非磁性体材料粉を表3に示す混合比率になるようにそれぞれ秤量して調合し、この調合物をボールミルで湿式粉砕し、比表面積が5m/g以上の仮焼混合粉を得た。この仮焼混合粉に酢酸ビニル系バインダを加えて十分に混練、乾燥し、その仮焼混合粉をトロイダルコア状にプレス成形し、表3に示す温度で空気中において焼成して、試料No.53〜57を評価用のセラミック焼結体として得た。
(2)評価用試料の評価方法
試料No. 53〜57の評価用のセラミック焼結体について実施例1と同様の評価を行い、その結果を表3に示した。
表3に示す結果によれば、本発明の範囲内の試料No.54〜56のセラミック焼結体は、いずれも1GHzでのQ値が100以上を示し、しかも1000℃以下で焼成することができるセラミック焼結体であることが判った。また、Y型六方晶フェライト材料の混合比率が減少するほどQ値が高くなることが判った。これに対して、非磁性体材料の混合比率が60体積%を超える試料No.53のセラミック焼結体は、1GHzでのQ値が100以上であるが、透磁率μ’が1.1まで減少し、実用的でないことが判った。また、非磁性体材料の混合比率が5体積%未満の試料No.57のセラミック焼結体は、1GHzでのQ値が100以下に減少することが判った。
Figure 2005298230
本実施例では、Y型六方晶フェライト材料を0.20(Ba0.50Sr0.50)・0.24(Co0.50Cu0.50)O・0.56Feの組成に固定し、非磁性体材料としてSiO、B、CaOを含むガラス材料を用い、ガラス材料の各組成を振って、ガラス材料の各組成の影響を観る評価用試料を作製した。
(1)評価用試料の作製
まず、出発原料として、BaCO、SrCO、Co、Fe及びCuOを用意し、これらを0.20(Ba0.50Sr0.50)・0.24(Co0.50Cu0.50)O・0.56Feとなるように調合した。次いで、調合した原料粉をボールミルで湿式混合し、この混合物を乾燥させた後、大気雰囲気中1000〜1150℃で仮焼し、Y型六方晶フェライト材料の仮焼粉を得た。一方、非磁性体材料は、出発原料として、SiO、B及びCaOの各酸化物を用意し、SiOを60〜85モル%、Bを1〜35モル%、CaOを1〜14モル%の範囲でそれぞれを振って表4に示すように調合し、これをアルミナ坩堝に入れて、約1500℃まで加熱した後、室温まで急冷した。得られたガラス材料を粗粉砕してモールミルで微粉砕して表4に示す非磁性体材料を得た。
次いで、上述の方法によって得られたY型六方晶フェライト材料の仮焼粉及び非磁性体材料粉をそれぞれ秤量し、Y型六方晶フェライト材料の仮焼粉が95体積%、非磁性体材料粉が5体積%となるように調合し、この調合物をボールミルで湿式粉砕し、比表面積が5m/g以上の仮焼混合粉を得た。この仮焼混合粉に酢酸ビニル系バインダを加えて十分に混練、乾燥し、その仮焼混合粉をトロイダルコア状にプレス成形し、表4に示す温度で空気中において焼成して、試料No.58〜64の評価用のセラミック焼結体を得た。
(2)評価用試料の評価方法
試料No. 58〜64の評価用のセラミック焼結体について実施例1と同様の評価を行い、その結果を表4に示した。
表4に示す結果によれば、60〜85モル%のSiOを含む試料No.59〜63のセラミック焼結体は、いずれも1GHzでのQ値が100以上を示し、しかも1000℃以下で焼成することができるセラミック焼結体であることが判った。SiOの含有量が上記範囲より低い試料No.64のセラミック焼結体は、1000℃以下の温度で焼成することができるが、1GHzでのQ値が100以下であることが判った。SiOの含有量が上記範囲より低い試料No.58のセラミック焼結体は、焼成温度が1000℃以上で、1GHzでのQ値が100以下であることが判った。
Figure 2005298230
本実施例では、Y型六方晶フェライト材料を0.20(Ba0.50Sr0.50)・0.24(Co0.50Cu0.50)O・0.56Feの組成に固定すると共に非磁性体材料のガラス成分のSiO、B及びCaOを一定のモル比率の組成に固定し、これら両者の混合比率を表5に示すように本発明の範囲から本発明の範囲外まで振って、混合比率の影響を観る評価用試料を作製した。尚、表5において*印を付した試料は本発明の範囲外の試料である。
(1)評価用試料の作製
まず、出発原料として、BaCO、SrCO、Co、Fe及びCuOを用意し、これらを0.20(Ba0.50Sr0.50)・0.24(Co0.50Cu0.50)O・0.56Feとなるように調合した。次いで、調合した原料粉をボールミルで湿式混合し、この混合物を乾燥させた後、大気雰囲気中1000〜1150℃で仮焼し、Y型六方晶フェライト材料の仮焼粉を得た。一方、非磁性体材料は、出発原料として、SiO、B及びCaOの各酸化物を用意し、SiO75モル%、B25モル%、CaO5モル%になるように調合し、これをアルミナ坩堝に入れて、約1500℃まで加熱した後、室温まで急冷した。得られたガラス材料を粗粉砕してモールミルで微粉砕して所望の非磁性体材料を得た。
次いで、上述の方法によって得られたY型六方晶フェライト材料の仮焼粉及び非磁性体材料粉を表5に示す混合比率になるようにそれぞれ秤量して調合し、この調合物をボールミルで湿式粉砕し、比表面積が5m/g以上の仮焼混合粉を得た。この仮焼混合粉に酢酸ビニル系バインダを加えて十分に混練、乾燥し、その仮焼混合粉をトロイダルコア状にプレス成形し、表5に示す温度で空気中において焼成して、試料No.65〜69を評価用のセラミック焼結体として得た。
(2)評価用試料の評価方法
試料No. 65〜69の評価用のセラミック焼結体について実施例1と同様の評価を行い、その結果を表5に示した。
表5に示す結果によれば、実施例3の場合と同一傾向を示す結果が得られた。即ち、本発明の範囲内の試料No.66〜68のセラミック焼結体は、いずれも1GHzでのQ値が100以上を示し、しかも1000℃以下で焼成することができるセラミック焼結体であることが判った。また、Y型六方晶フェライト材料の混合比率が減少するほどQ値が高くなることが判った。これに対して、非磁性体材料の混合比率が60体積%を超える試料No.65のセラミック焼結体は、1GHzでのQ値が100以上であるが、透磁率μ’が1.0まで減少することが判った。また、非磁性体材料の混合比率が5体積%未満の試料No.69のセラミック焼結体は、1GHzでのQ値が100以下に減少することが判った。
Figure 2005298230
尚、本発明は上記各実施例に何等制限されるものではなく、本発明の範囲内において各構成元素量を適宜設定することができる。
本発明は、例えば数100MHz〜数GHzの高周波領域に用いられるインダクタンス素子やアンテナ素子等の電子部品を製造する場合に適用することができる。

Claims (7)

  1. 組成式(1−a−b)(Ba1−xSr)・a(Co1−yCu)O・bFe(但し、0.205≦a≦0.25、0.55≦b≦0.595、0≦x≦0.50、及び0.25≦y≦0.75)で表されるY型六方晶フェライト材料40〜95体積%と、非磁性体材料5〜60体積%と、を含むことを特徴とするセラミック磁器組成物。
  2. 上記非磁性体材料は、組成式(Ba1−zSr)O・cFe(但し、0≦z≦1.0及び0.75≦c≦1.25)で表される非磁性体材料であることを特徴とする請求項1に記載のセラミック磁器組成物。
  3. 上記非磁性体材料は、少なくともSiO、B、CaOを含むガラス材料であることを特徴とする請求項1に記載のセラミック磁器組成物。
  4. 組成式(1−a−b)(Ba1−xSr)・a(Co1−yCu)O・bFe(但し、0.205≦a≦0.25、0.55≦b≦0.595、0≦x≦0.50、及び0.25≦y≦0.75)で表されるY型六方晶フェライト材料及び非磁性体材料を得る工程と、上記Y型六方晶フェライト材料40〜95体積%と上記非磁性体材料5〜60体積%とを混合する工程と、を備えたことを特徴とするセラミック磁器組成物の製造方法。
  5. 上記非磁性体材料として、組成式(Ba1−zSr)O・cFe(但し、0≦z≦1.0及び0.75≦c≦1.25)で表される非磁性体材料を得ることを特徴とする請求項4に記載のセラミック磁器組成物の製造方法。
  6. 上記非磁性体材料として、少なくともSiO、B、CaOを含むガラス材料を得ることを特徴とする請求項4に記載のセラミック磁器組成物の製造方法。
  7. Y型六方晶フェライト材料40〜95体積%と非磁性体材料5〜60体積%とを混合する工程と、上記Y型六方晶フェライト材料と上記非磁性体材料との混合物を、上記Y型六方晶フェライト材料を得る時の温度より低い温度で焼成することを特徴とするセラミック焼結体の製造方法。
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