JP2005297374A - 圧電素子アクチュエータとその製造方法 - Google Patents

圧電素子アクチュエータとその製造方法 Download PDF

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友昭 二口
Yuichi Sakai
雄一 坂井
Hiroshi Yamano
博 山野
Arata Yanagawa
新 柳川
Toshifumi Nakamura
利文 中村
Yoshio Emori
善雄 江守
Mitsuo Watanabe
三生 渡辺
Hiroyuki Okuno
弘之 奥野
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Abstract

【課題】 一定の駆動電圧および一定の性能の圧電体厚膜において、大きい変位量が得られる圧電素子アクチュエータおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】 単結晶のシリコン基板1に、酸化シリコン膜層2、Pt下部電極3、圧電体厚膜4および上部Au電極5を順次積層形成する。シリコン基板1の背面側の圧電体厚膜4に対応する位置の部分のシリコン基板1が、ドライエッチングにより完全に除去され、酸化シリコン膜層2が露出して圧力室7が形成され、酸化シリコン膜層2およびPt下部電極が振動板6の役割をする。Pt下部電極3は、ガラスを含む厚膜電極3a、ガラスを含まない厚膜電極3bおよび薄膜電極の積層構造より構成し、シリコン基板1のエッチングをアルカリによるウエットエッチングにより行っても良い。
【選択図】図1

Description

この発明は、インク滴を吐出させて印刷を行うインクジェットプリンタ用のインクジェットヘッド等の圧電素子アクチュエータであって、圧電体厚膜により駆動される圧電素子アクチュエータとその製造方法に関する。
従来、例えばインクジェットプリンタのインクジェットヘッドは、インク滴を溜めて吐出させる圧力室に面して設けられた振動板を振動させて、圧力室内のインクに吐出圧力を与えるようにしている。この圧力室の振動板を振動させるのは一般に圧電素子であり、圧力室の位置に対応して振動板の表面に密着して圧電素子が設けられている。従来は、例えば特許文献1に開示されているように、圧力室がジルコニアセラミックスの積層体によって形成され、この上に密着して設けられている圧電素子は、チタン酸ジルコン酸鉛系材料を印刷、焼成することによって形成されていた。
特開平6−40030号公報 特開平11―207957号公報 特開平11―314372号公報
しかし、高画質な画像を高速で出力するためのものや、産業用として多数のパターン形成を高速に行うためのインクジェットヘッドにおいては、多数のノズルを高密度に配置する必要があり、圧力室も高密度に多数配置しなければならない。したがって特許文献1に開示されているようなジルコニアセラミックスの積層体では、高密度化に限界があった。そこで、シリコン基板をエッチングにより微細加工することによって、圧力室を形成することが行われている。
シリコン基板上に、チタン酸ジルコン酸鉛系材料を印刷、焼成し、圧電素子を形成することが、特許文献2および特許文献3に開示されているが、実際に1000℃で、チタン酸ジルコン酸鉛系材料を焼成した場合には、シリコン基板と蒸発した酸化鉛が反応し、シリコン基板表面にガラスが形成されてしまうという問題があった。このため、従来、特許文献2に開示されているように、酸化鉛の蒸発が起きない低温でチタン酸ジルコン酸鉛系材料を焼成することが多く検討されている。しかし、この方法では、十分な圧電特性を示すものを得られていない。したがって、このようなシリコン基板を用いた圧電素子アクチュエータでは、アクチュエータとしての十分な機能が発揮されていない。
そこで、シリコン基板をエッチングにより微細加工することによって圧力室を形成し、別途作製された積層型の圧電素子等を、圧力室の位置に対応して振動板の表面に接着剤で張り合わせ、切断して分割することが行われている。しかし、この方法は、製造コストがかかり、密着性にも問題がある。
さらに、図5に示すような構造のインクジェットヘッドも提案されている。このインクジェットヘッドは、単結晶のシリコン基板1の両面に、酸化シリコン膜層2が形成され、Pt下部電極3、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電体厚膜4、およびAu上部電極5が順次形成されている。さらに、その背面側には、シリコン基板1の背面がエッチングされて矩形の空間である圧力室7が形成されている。圧力室7は、表側内壁面と酸化シリコン膜層2との間に、シリコン基板1を所定厚さで残して形成された振動板6が設けられている。そして、別途ドライエッチングにより、ノズル8が形成された単結晶のシリコン基板によるノズル板9が、シリコン基板1の圧力室7の開口を塞いで張り合わせられ、インクジェットヘッド10が形成されている。
このインクジェットヘッド10は、酸化シリコン膜層2の表面にPt下部電極3を形成し、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電体厚膜材料をスクリーン印刷法により設けて焼成し、圧電体厚膜4を形成し、この後圧電体厚膜4の表面にAu上部電極5を形成するものである。
しかしながら、図5に示すように、シリコン基板1に振動板6及び圧力室7を形成した場合、微細な構造とすることができるが、圧電駆動時の振動板6の変位が小さく、インクの吐出量が少なく、インクジェットヘッドとしての十分な性能が得られないものであった。
この発明は、前記従来の技術の問題点に鑑みて成されたもので、一定の駆動電圧および一定の性能の圧電体厚膜において、比較的大きい変位量が得られ、製造も安価に可能な圧電素子アクチュエータとその製造方法を提供することを目的とする。
本願発明者らは、前記課題に鑑みて鋭意研究した結果、本願発明の圧電素子アクチュエータを発明するに至ったもので、本願発明は、表面に酸化シリコン膜層が形成されたシリコン基板の、背面側の圧電体厚膜に対応する位置の部分のシリコン基板が、エッチングにより完全に除去され、酸化シリコン膜層が圧力室内に露出し、前記酸化シリコン膜層およびPt下部電極が振動板の役割をする圧電素子アクチュエータである。これにより、この発明の圧電素子アクチュエータは、一定の駆動電圧および一定の性能の圧電体厚膜で、従来のシリコン基板の一部を振動板として使用するものよりも、大きい変位量が得られるものである。なお、この発明の圧電素子アクチュエータは、インクジェットヘッド、マイクロポンプ等において、その素子動作部であるマイクロアクチュエータとして利用されるものを言う。
この発明の圧電素子アクチュエータは、単結晶のシリコン基板に、酸化シリコン膜層、Pt下部電極、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電体厚膜、及び上部Au電極が順次積層形成され、シリコン基板の背面側の圧電体厚膜に対応する位置の部分の前記シリコン基板が、エッチングにより完全に除去され、前記酸化シリコン膜層が露出して圧力室が形成され、この圧力室を覆うようにノズル板が設けられたものである。この場合、酸化シリコン膜層およびPt下部電極が振動板の役割をする。
また、この発明の圧電素子アクチュエータの製造方法は、単結晶のシリコン基板に、酸化シリコン膜層、及びPt下部電極を順次積層形成し、圧電体厚膜の形成の前又は後に圧電体厚膜に対応する位置の部分の前記シリコン基板を、前記酸化シリコン膜層が露出する程度にエッチングにより除去する圧電素子アクチュエータの製造方法である。さらに、前記Pt下部電極は、ガラスを含む厚膜電極、ガラスを含まない厚膜電極、及び薄膜電極の積層構造より構成し、前記シリコン基板のエッチングを、アルカリによるウエットエッチングにより行っても良い。
具体的には、単結晶のシリコン基板に、熱酸化法等により酸化シリコン膜層を形成し、酸化シリコン膜層にPtペーストをスクリーン印刷し、乾燥後、1200〜1370℃程度で焼成し下部電極を形成する。次にチタン酸ジルコン酸鉛系圧電体厚膜材料をスクリーン印刷法により設け、800〜900℃の温度範囲で焼成し、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電体厚膜を形成する。または、チタン酸ジルコン酸バリウム系圧電体厚膜材料をスクリーン印刷法により設け、1270〜1370℃の温度範囲で焼成し、チタン酸ジルコン酸バリウム系圧電体厚膜を形成する。この後、前記圧電体厚膜の表面にAu上部電極を形成する。さらに、前記シリコン基板の背面側を、ドライエッチングにより、酸化シリコン膜層までエッチングし、圧力室を形成するものである。
また、この発明の圧電素子アクチュエータをウエットエッチングにより製造する方法は、単結晶のシリコン基板に、熱酸化法等により酸化シリコン膜層を形成する。この後、酸化シリコン膜層にガラス成分を含むPtペーストをスクリーン印刷し、乾燥後、1200〜1370℃程度で焼成する。次に、ガラス成分を含まないPtペーストをスクリーン印刷し、乾燥後、1200〜1370℃程度で焼成する。さらにこの上にPt薄膜をスパッタにより形成する。この後にアルカリを用いたウエットエッチングにより、酸化シリコン膜層までシリコンをエッチングする。このような積層構造のPt下部電極に対しては、酸化シリコン膜層までシリコンをエッチングする場合においても、Pt下部電極の剥離やふくれ等の問題が発生しない。次にチタン酸ジルコン酸鉛系圧電体厚膜材料をスクリーン印刷法により設け、800〜900℃の温度範囲で焼成し、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電体厚膜を形成する。この後、前記圧電体厚膜の表面にAu上部電極を形成することによってアクチュエータが完成する。
この発明の圧電素子アクチュエータ構造及びその製造方法によれば、シリコン基板を用いて高密度かつ高精度で圧力室を形成することができ、しかも、従来より低い圧電特性の圧電体厚膜を用いても、アクチュエータとして比較的大きな変位量を得ることができる。特に、インクジェットヘッドに適用した場合には、多数のノズルを高密度に配置したインクジェットヘッドを形成することができる。従って、高画質な画像を高速で出力するためのものや、産業用として多数のパターン形成を高速に行うためのインクジェットヘッドを高精度に作製することができる。
また、この発明の圧電素子アクチュエータの製造方法は、シリコン基板の振動板の表面側に、圧電体厚膜が印刷、焼成によって形成されるので、密着性がよく、組み立て工数が削減されてコストダウンを達成することができる。しかも圧電体厚膜を印刷技術により印刷形成するので、圧電体を限界まで小さく薄く高密度に形成することが可能である。
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1、図2は、この発明の圧電素子アクチュエータ及びその製造方法の第一実施形態を示す。この実施形態の圧電素子アクチュエータはインクジェットヘッド10についてのもので、例えば厚み200μmの単結晶のシリコン基板1の両面に、厚み2μmの酸化シリコン膜層2が形成され、Pt下部電極3、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電体厚膜4、およびAu上部電極5が順次形成されている。
また、その背面側には、シリコン基板1の背面がエッチングされて、矩形の空間である圧力室7が形成されている。背面のシリコンは、酸化シリコン膜層2まで除去され、酸化シリコン膜層2が圧力室7内に露出し、酸化シリコン膜層2およびPt下部電極3が振動板6の役割をしている。
そして、別途ドライエッチングにより、ノズル8が形成された単結晶シリコンの基板によるノズル板9が、シリコン基板1の圧力室7の開口を塞いで張り合わせられ、インクジェットヘッド10が形成されている。なお、圧力室7には図示しないインク流路が形成され、インクが供給される。
次に、この実施形態のインクジェットヘッド10の製造方法について、図2(a)〜(f)を基にして説明する。まず、図2(a)に示すように、厚み200μmで面方位(100)の単結晶シリコン基板1を用意し、熱酸化法により厚み2μmの酸化シリコン膜層2を形成した。次に図2(b)に示すように、Ptペーストをスクリーン印刷し、乾燥後、1200℃で1時間焼成した。これにより形成されたPt下部電極3の厚みは4μmであった。
次に図2(c)に示すように、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電体厚膜材料をスクリーン印刷法により設け、850℃の温度で1時間焼成し、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電体厚膜4を形成した。圧電体厚膜4は、1回の印刷焼成で厚みが10μmの膜を形成することができ、これを3回くりかえすことにより、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電体厚膜4の厚みを30μmとした。
次に、図2(d)に示すように、Auペーストをスクリーン印刷し、810℃で10分の焼成によりAu上部電極5を作製した。そして、図2(d)の状態の試料について、上下電極5,3間に25kV/cmの電界を印加し、膜厚方向の歪みを測定することにより、圧電定数を測定したところ、d33=180pC/Nの値が得られた。
さらに、図2(e)に示すように、ICPドライエッチング装置を用いて、シリコン基板1の裏側で、圧電体厚膜4に対応した位置を、厚み方向に酸化シリコン層2までドライエッチングし、圧力室7を形成した。
次に、図2(f)に示すように、別途、ICPドライエッチングによりノズル8が形成された他の単結晶シリコンの基板であるノズル板9を、陽極酸化接合により、圧力室7が形成されたシリコン基板1の裏面に張り合わせて、インクジェットヘッド10を完成した。
図3により、インクジェットヘッドの圧電アクチュエータ素子の中心部の変位量とシリコン振動板の厚みの関係を示す。駆動電圧は30V、周波数は4kHzである。図3に示すように、図5の従来構造のシリコン基板1を所定厚さで残した振動板においては、厚みが19μmの場合は実測値の変位が0.006μm、シリコン振動板厚みが8μmの場合は変位が0.017μmであった。これに対して本発明構造のシリコン振動板厚みが0μmの場合は変位が0.05μmであり、一定の駆動電圧および一定の性能の圧電体厚膜において、大きい変位量が得られることが確認された。なお図3の●は有限要素法によるシミュレーション結果を示しており、実測値とかなり一致していることがわかる。
この0.05μmの変位量は、従来の厚み10μmのジルコニア振動板上に形成されたチタン酸ジルコン酸鉛系圧電体厚膜を用いた圧電厚膜アクチュエータの変位量と同程度であった。この圧電定数d33は、バルクと同程度のd33=380pC/Nであった。
次に、この発明の第二実施形態について、図4を用いて説明する。ここで前記実施形態と同様の部材は同一の符号を付して、一部説明を省略する。この実施形態では、シリコン基板1の圧力室7の形成を安価なウエットエッチングで、先に行い、その後にチタン酸ジルコン酸鉛系圧電体厚膜4の形成を行った。ウエットエッチングで、酸化シリコン膜層2までシリコンをエッチングする場合には、Pt下部電極の剥離やふくれ等の問題が発生する。そこで、この実施形態では、以下の工程を用いた。
まず、図4(a)に示すように、厚み200μmで面方位(110)の単結晶のシリコン基板1に熱酸化法により、厚み2μmの酸化シリコン膜層2を形成した。
次に、図4(b)に示すように、ガラスを含むペーストをスクリーン印刷し、1200℃で1時間焼成することにより、シリコン基板との密着性に優れたガラスを含むPt厚膜3aを形成した。次にガラス成分を含まないPtペーストをスクリーン印刷し、1200℃程度で焼成することにより、圧電体厚膜成分の拡散を防ぐ緻密なPt厚膜3bを形成した。さらに、この上にPt薄膜3cをスパッタにより形成し、積層構造の下部電極3を形成した。
次に、図4(c)に示すようにKOH溶液を用いて異方性ウエットエッチングを行い、酸化シリコン膜層2までシリコンを除去した。このような積層構造のPt下部電極3に対しては、酸化シリコン膜層2までシリコンをエッチングする場合においても、Pt下部電極3の剥離やふくれ等の問題が発生しなかった。これは、ガラスを含むPt厚膜はシリコン基板1との密着性に優れているため、界面へのエッチング液の侵入が起きないためと考えられる。しかし、ガラスを含むPt厚膜は、圧電体厚膜成分の拡散を防ぐ効果が小さいため、この上に形成された圧電体厚膜の圧電性は低下する。そこで、ガラスを含むPt厚膜3aの上に、ガラスを含まない緻密なPt厚膜3bを積層することによって、KOH溶液に対するエッチング耐性と圧電体厚膜4の圧電性の維持の両立が可能になった。さらにこの上にPt薄膜3cをスパッタにより形成することにより、厚膜の結晶粒界が覆われ、これらの特性がより完全になることも確認された。
次に、図4(d)に示すように、この下部電極3上に、チタン酸ジルコン酸鉛系ペーストをスクリーン印刷し、850℃で1時間の焼成を行った。
次に、図4(e)に示すように、Auペーストをスクリーン印刷し、810℃10分の焼成により上部電極5を作製した。
そして、図4(f)に示すように、別途、ICPドライエッチングによりノズル8が形成された単結晶シリコンの基板によるノズル板9を陽極酸化接合により、シリコン基板1の裏面に張り合わせることによって、インクジェットヘッド10を完成した。この実施形態によっても、前記実施形態と同様の大きな変位量を得ることができた。
なお、この発明の圧電素子アクチュエータは、前記実施形態に限定されるものではなく、圧電体厚膜は、チタン酸ジルコン酸バリウム系圧電体厚膜材料をスクリーン印刷法により設け、1270〜1370℃の温度範囲で焼成し、チタン酸ジルコン酸バリウム系圧電体厚膜を形成するものでも良い。また、この発明の圧電素子アクチュエータは、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドの他、圧電素子をマイクロアクチュエータとして利用する医療用や環境分析用のマイクロポンプなどにも利用することができる。
この発明の第一実施形態のインクジェットヘッドの概略を示す縦断面図である。 この実施形態のインクジェットヘッドの製造工程を示す縦断面図(a)〜(f)である。 シリコン基板に形成したインクジェットヘッドの圧電アクチュエータ素子の、中心部の変位量とシリコン振動板の厚みの関係を示す図である。 この発明の第二実施形態のインクジェットヘッドの製造工程を示す縦断面図(a)〜(f)である。 従来のインクジェットヘッドの概略を示す縦断面図である。
符号の説明
1 シリコン基板
2 酸化シリコン膜層
3 下部電極
4 圧電体厚膜
5 上部電極
6 振動板
7 圧力室
8 ノズル
9 ノズル板
10 インクジェットヘッド

Claims (4)

  1. 単結晶のシリコン基板に、酸化シリコン膜層、Pt下部電極、圧電体厚膜、及び上部Au電極が順次積層形成され、前記シリコン基板の背面側の前記圧電体厚膜に対応する位置の部分の前記シリコン基板が、エッチングにより完全に除去され、前記酸化シリコン膜層およびPt下部電極が振動板として機能することを特徴とする圧電素子アクチュエータ。
  2. 前記Pt下部電極は、ガラスを含む厚膜電極、ガラスを含まない厚膜電極、及び薄膜電極の積層構造より構成されたことを特徴とする請求項1記載の圧電素子アクチュエータ。
  3. 単結晶のシリコン基板に、酸化シリコン膜層、及びPt下部電極を順次積層形成し、圧電体厚膜に対応する位置の部分の前記シリコン基板を、前記酸化シリコン膜層が露出する程度にエッチングにより除去することを特徴とする圧電素子アクチュエータの製造方法。
  4. 前記Pt下部電極は、ガラスを含む厚膜電極、ガラスを含まない厚膜電極、及び薄膜電極の積層構造より構成し、前記シリコン基板のエッチングを、アルカリによるウエットエッチングにより行うことを特徴とする請求項3記載の圧電素子アクチュエータの製造方法。

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