JP2005295568A - 回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】カスコード回路に代表されるような、増幅素子が持つ固有のトランジション周波数よりも高い周波数で動作する回路において、そこに用いられる増幅素子の降伏電圧をさらに改善する回路を提供する。
【解決手段】第1、第2のトランジスタを縦に接続したカスコード回路を母体として、第1のトランジスタを入力トランジスタとし、そのベースエミッタ間にダイオードを順方向にに並列に接続し、カレントミラーを構成する。更に第1のトランジスタの出力端子と入力端子に並列に弟3のトランジタを並列に接続する。その後、第3のトランジスタのベースに入力信号を接続する。
【効果】以上の構成によって、第2のトランジスタによって、第1のトランジスタのミラー効果による入力容量の増大は低減化され、第3のトランジスタによって出力容量は低減化されると同時に第1のトランジスタの降伏電圧をを高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力増幅器と、入力増幅器のトランジション周波数に比べ高められているトランジション周波数を回路に供給する第2の増幅器とを有する回路であって、入力増幅器の制御入力側と接続されている制御入力側と、第1の電流端子と、第2の電流端子とを有する回路に関する。
増幅素子のトランジション周波数(transition frequency)とは、その増幅素子の周波数に依存する利得、つまり例えば出力電流強度と入力電流強度の商が値1に低減している周波数値と解される。トランジション周波数倍数化回路またはトランジション周波数倍化回路と称されるそのような回路はそれ自体公知である。ここで倍数化の概念にはトランジション周波数を非整数のファクタ<1だけ高めることも含まれる。
そのような公知の回路の例として、Tietze-Schenk、Halbleiter-Schaltungtechnik,9. Auflage, Springer-Verlag,492頁に記載されているようなカスコードが示されている。このカスコードがエミッタ回路として接続されているバイポーラトランジスタの形態の入力増幅器を有し、このバイポーラトランジスタのコレクタはベース回路として接続されている第2のトランジスタのエミッタと接続されている。ベース回路における第2のトランジスタとの接続によってミラー効果が除去される。
しかしながらトランジション周波数倍数化回路は、通常のバイポーラトランジスタ、SiGeヘテロ結合バイポーラトランジスタ(SiGe−HBT)、III/V族半導体からなるHBT、電界効果トランジスタおよび/または演算増幅器を有する他の回路トポロジによっても実現することができる。これらのトランジスタタイプの列挙は完全性を要求するものではなく、したがって排他的なものではないと解される。
全く一般的にはトランジション周波数倍数化回路の主たる利点は、このトランジション周波数倍数化回路を高周波回路の構想において別個の素子として増幅素子また殊に単一のトランジスタに置換できることである。
高周波テクノロジの開発が進んでいるにもかかわらず、またミリメートルおよびサブミリメートル波長領域(ギガヘルツからテラヘルツのオーダの周波数)においてこの高周波テクノロジは多岐にわたり適用されるにもかかわらず、高周波特性および別の電気的な特性のさらなる改善、殊にトランジション周波数の上昇、利得曲線の形状の改善、増幅素子に関する降伏電圧および電力潮流の上昇を要求する多数のマイクロ波用途およびオプトエレクトロニクス用途が存在する。
本発明の課題は、トランジション周波数のような高周波特性および/または利得曲線の形状および/または別の電気的特性、例えば増幅素子の降伏電圧をさらに改善する回路を提供することである。
この課題は、別の増幅器を有し、別の増幅器は第2の増幅器と直列に接続されており、入力増幅器によって制御されることによって解決される。
このような特徴によって本願発明の課題は完全に解決される。回路を流れる電流にわたって本発明による回路の利得の経過をプロットした場合に、そのような別の増幅器を有さない回路と比べてより平坦な部分を有し且つ急峻に降下する経過が生じ、本願発明による新たな回路がより高い降伏電圧およびトランジション周波数を有することが分かる。
第1の実施形態の範囲では、回路が入力増幅器の第2の電流端子および第2の増幅器の第1の電流端子に接続されているノードを有し、入力増幅器の第1の電流端子は別の増幅器を介して回路の第1の電流端子と接続されており、また別の増幅器の第2の電流端子はノードと接続されている。
前述の一般的な表現に比べ具体化されているこの実施形態は同一の利点を有する。
また有利には、入力増幅器は少なくとも1つのトランジスタおよび/または演算増幅器を有する。
前述したように、入力増幅器としてのトランジスタおよび/または演算増幅器を備えたトランジション周波数倍数化回路はそれ自体公知である。本発明の大きな利点は、本発明は高周波特性および電気的な特性に関して本発明により達成される利点は特別な入力増幅器回路に制限されるのではなく、トランジスタおよび/または演算増幅器を備えた入力増幅器の具体的な実施形態から十分に独立しているということである。
さらに有利には、別の増幅器が少なくとも1つの第2のトランジスタおよびダイオードを備えたカレントミラーを有しており、入力増幅器の第1の電流端子は第2のトランジスタの制御端子と接続されており、且つダイオードを介して第2のトランジスタの第1の電流端子と接続されており、また入力増幅器の第2の電流端子は第2のトランジスタの第2の電流端子と接続されている。
これらの特徴は具体化された回路技術的な本発明の実施形態を表し、この実施形態でもって上述の利点を達成することができる。
また有利には、入力増幅器および第2のトランジスタがそれぞれ、制御入力側としてのベース、第1の電流端子としてのエミッタ、第2の電流端子としてのコレクタを有するバイポーラトランジスタとして実現されており、また第2の増幅素子は少なくとも1つのトランジスタを有する。
一般的にトランジション周波数は構成素子を通過するキャリアの伝播時間によっても、構成素子の寄生容量によっても制限される。本発明は全く一般的に、トランジション周波数制限が伝播時間の影響はあまり受けず、寄生容量による影響が大きい場合には、常にその利点を発揮する。何故ならば、このことはバイポーラトランジスタにおいては通常のことであって、したがって本発明によってこの構成素子においてはトランジション周波数が殊に顕著に上昇する。しかしながら、本発明はバイポーラトランジスタを用いる実現形態にのみ制限されるのではなく、他のタイプのトランジスタを用いる実現形態も許容するものである。他のタイプのトランジスタ、例えばMOSFET、JFET(Junction-FET)、HFET(Heterostructure-FET)などを使用することができるが、これらは例であって本発明を制限するものではない。
また有利には第2の増幅器が第3のトランジスタのベース回路として実現されている。
トランジション周波数倍数化回路の出力側における第3のトランジスタのそのようなベース回路は、ミラー効果によって予期される回路の入力容量の上昇を低減する。さらには第3のトランジスタを用いることによりただ1つのトランジスタしか出力側として使用されないので、出力容量は同様に低減する。さらにはこの構造は入力側と出力側との間に改善された電気的な絶縁部を有する。総じて第3のトランジスタのベース回路によって全体回路の出力コンダクタンス値がより低くなる。
もっともこれらの利点は第3のトランジスタのベース回路を有する構成の範囲において、大きい電流利得を犠牲にして、また周波数にわたりMSG勾配(最大安定利得:MSG=Maximum Stable Gain)がそれ自体不所望に大きくなることによって達成される。MSGが比較的低い周波数においては大幅に改善されているにもかかわらず、他の2段増幅器と同様に単段増幅器よりも2倍速く低下する。このことは周波数応答を制限するだけでなく、回路設計の困難性も引き起こす。
この問題も回避するために有利な実施形態は、別の増幅器を有さないものと見なされる残りの回路のトポロジを有する別の増幅器を有する。
前述の択一形態の有利な構成は、第2の増幅器が第4のトランジスタと、第5のトランジスタおよび第2のダイオードからなる第2のカレントミラーとを有し、第4のトランジスタの第1の電流端子は第5のトランジスタの制御電流端子と接続されており、第2のダイオードを介して第5のトランジスタの第1の電流端子と接続されており、また第4のトランジスタの第2の電流端子は第5のトランジスタの第2の電流端子と接続されている。
この構造においては、別の増幅器としてのベース回路における単一の第3のトランジスタを用いる構成に比べ、周波数を決定する抵抗と容量の積に関してはるかに小さい入力値が生じ、これによって単段増幅器の相応の経過のように平坦に経過する電流利得および周波数にわたるMSG勾配が生じる。
さらに有利には入力増幅器および第2のトランジスタがそれぞれSiGeヘテロ結合トランジスタとして実現されている。
そのようなSiGeヘテロ結合トランジスタは、ベース層としてのpドープされた薄いSiGe層によって特徴付けられている。これによって、アクティブベース層は非常に薄く保つことができ、このことはキャリアの移動時間を短縮し、したがってトランジション周波数が高まる。すなわちSiGeヘテロ結合トランジスタは本発明との関連においてトランジション周波数を高めることに殊に適している。しかしながら、本発明は他のタイプのトランジスタとの関連においてもその利点を発揮することが分かる。
また有利には、第2の増幅器のベース・エミッタ全容量が、単一のトランジスタの2つのベース・エミッタ容量からなる直列回路の容量に相応するよう設計されている。
この場合には全出力容量が2つの並列コレクタ容量からなり、このことは確かにMSGを低減させるが、比較的高い周波数に関しては有利に低減されたMSG勾配が周波数にわたって生じる。このことは利得曲線の形状について達成されようとする改善の例である。
別の有利な構成は、第3のトランジスタがSiGeヘテロ結合トランジスとして実現されていることによって特徴付けられている。
この構成においては、上記において第1および第2のトランジスタの相応の実現形態との関連において説明した利点と同様の利点が生じる。
第3のトランジスタのこの構成と同様にSiGeヘテロ結合トランジスタとしての第4のトランジスタおよび/または第5のトランジスタの実現形態を用いる構成が得られる。
この構成は種々の用途にとって有用である殊に高い出力電圧振幅によって特徴付けられている。さらには、周波数にわたるMSGの経過が、単段増幅器の勾配に類似する勾配を有するという利点が生じる。このことはより大きい直流電流利得、より大きい出力コンダクタンス、より大きい降伏電圧、より大きい制御可能な電力潮流およびより高いトランジション周波数を実現し、これらは単一のトランジスタの代わりに簡単に使用することができる。
別の利点は実施例の説明および添付の図面から明らかになる。
前述の特徴および以下説明する特徴は、それぞれ示唆された組合せにおいてのみ使用できるのではなく、本発明の範囲を逸脱することなく他の組合せまたは単独で使用することもできる。
本発明の実施例を図面に示し、以下詳細に説明する。
図1は部分a)において入力増幅器12と、入力増幅器12のトランジション周波数に比べて高められた遷移周波を回路10に供給する第2の増幅器14とを備えた回路10を示し、ここで回路10は入力増幅器12の制御入力側16と接続されている制御入力側18、第1の電流端子20および第2の電流端子22を有する。さらに回路10は別の増幅器24を有し、この別の増幅器24は第2の増幅器14と直列に接続されており、入力増幅器12によって制御される。ノード26は入力増幅器12の第2の電流端子28および第2の増幅器14の第1の電流端子30と接続されている。入力増幅器12の第1の電流端子32は別の増幅器24を介して回路10の第1の電流端子20と接続されており、また別の増幅器24の第2の電流端子34はノード26と接続されている。
入力増幅器12は有利には、少なくとも1つの第1のトランジスタ36および/または演算増幅器を有する。図1の部分b)は第1のトランジスタ36が設けられている入力増幅器12の構成を示す。入力増幅器12はトランジスタおよび/または演算増幅器の回路網を有することもできることが分かる。
図1の部分c)に示されている第2の増幅器14の構成においては、第2の増幅器14がベース回路としての第3のトランジスタ38からなり、このトランジスタ38のベースは制御直流電圧源40と接続されており、エミッタは回路10の第1の電流端子30として使用され、コレクタは回路10の第2の電流端子22として使用される。
回路10は制御端子18および第1の電流端子20ならびに第2の電流端子22でもって、殊に単一のトランジスタの端子と同じ数の端子を有する。
図2は別の増幅器24の有利な実施例を示す。この実施例によれば別の増幅器24は第2のトランジスタ44とダイオード46とからなるカレントミラー42を有し、図1の部分a)およびb)に示されている入力増幅器12の第1の電流端子32は第2のトランジスタ44の制御端子48と接続されており、且つダイオード46を介して第2のトランジスタ44の第1の電流端子50と接続されており、また第2のトランジスタ44の第2の電流端子52は図1の部分a)のノード26と接続されている。第2のトランジスタ44の第1の電流端子50は図1の部分a)による回路10の第1の電流端子20に案内されている。図1の部分a)および/また1b)による入力増幅器12と接続されている図2による別の増幅器24からなる回路は既に入力増幅器12に比べ高められたトランジション周波数を供給する。
第2のトランジスタ44も例えば制御入力側48としてのベース、第1の電流端子50としてのエミッタおよび第2の電流端子52としてのコレクタを有するバイポーラトランジスタとして実現されている。
図1の部分a)による回路10内にある別の増幅器24のこの構造においては、回路10の外部の制御端子18を介して供給される入力信号が、回路10の第2の電流端子22を介して流れる電流を変調し、この電流の電流強度が回路10の出力信号として使用される。回路10はトランジション周波数および降伏電圧に関する値が高められており、且つ出力コンダクタンスが低減されている単一のトランジスタのような特性を有し、また単一のトランジスタに代わって高周波回路において使用することができる。
図3は入力増幅器12およびカレントミラー42からなるトランジション周波数倍数化回路についてのガンメル(Gummel)プロットを示す。公知のように、ガンメルプロットはコレクタ・ベース電圧=0における測定から生じ、ベース・エミッタ電圧は変化する。ここでベース電流Iおよびコレクタ電流Iが線形にプロットされているベース電圧Uに依存して対数的に表されている。曲線54(端子18を介する制御電流)および曲線56(端子22を介するコレクタ電流)の広範に線形の経過は単一のトランジスタの相応の曲線経過に定性的に対応し、したがって回路10を単一のトランジスタに代わって使用できることが確認される。
図4は入力増幅器12および図2による別の増幅器24からなるトランジション周波数倍数化回路についての直流電流利得G、ならびに単一のトランジスタについての直流電流利得Gが対数的にプロットされたコレクタ電流Iにわたり表されている。参照番号58は単一のトランジスタについての利得経過を表し、他方参照番号60は入力増幅器12および図2の別の増幅器24からなるトランジション周波数倍数化回路についての相応の利得経過を表している。このトランジション周波数倍数化回路の直流電流利得Gは定性的に単一のトランジスタの直流電流利得Gに類似して経過することが見て取れ、これによりやはり基本的な代替能力が確認される。トランジション周波数倍数化回路は、その直流電流利得曲線60が単一のトランジスタの直流電流利得曲線58の遥か上方を経過する特性を有する。
図5はコレクタ電流Iにわたるトランジション周波数fの対応する経過を示す。ここでは曲線62が単一のトランジスタに属し、曲線64が入力増幅器12およびカレントミラー42からなるトランジション周波数倍数化回路に属する。したがって図5は、入力増幅器12およびカレントミラー42からなるトランジション周波数倍数化回路のトランジション周波数が単一のトランジスタのトランジション周波数に比べ著しく高められていることを示している。
図6は本発明による回路10の具体的な構成を示しており、この回路10は図1の部分a)による一般的な図に応じて部分b),c)および図2の対象から構成されている。
したがってこの構成は殊に第3のトランジスタを別の増幅素子14として使用し、この第3のトランジスタ38のベース端子68はエミッタ側の端子30にもコレクタ側の端子70にも属し、したがってベース回路を表す。ベース端子68には直流電圧源40が接続されている。ノード70は回路10の第2の電流端子22に案内されている。
ベース回路における第3のトランジスタを入力増幅器12およびカレントミラー42からなるトランジション周波数倍数化回路のノード26に付加することは、ミラー効果によって増大するこのトランジション周波数倍数化回路の入力容量を低減させ、また単一の第3のトランジスタしか出力として使用されないので、付加的に全体回路10の出力容量が低減する。さらに回路10は入力側18と第2の電流端子22との間に良好な絶縁部を有する。ノード26におけるトランジスタ38のベース回路に基づき、構造の出力コンダクタンスが大幅に改善される。
図7は曲線72でもって、図6による回路10の直流電流利得Gをノード70において流れるコレクタ電流Iにわたって示している。
図8は、図6による回路10についてのトランジション周波数fの相応の経過74を、入力増幅器12およびカレントミラー42からなるトランジション周波数倍数化回路についての相応の経過76と比較して全体のコレクタ電流Iにわたって示している。
ここでは曲線74は第3のトランジスタ38を備えた回路10に属し、これに対して曲線76は図1bに応じた入力増幅器12およびカレントミラー42のみからなる前述のトランジション周波数倍数化回路、すなわち第3のトランジスタを有さない回路から供給される経過に対応する。全体回路10の曲線74は前述のトランジション周波数倍数化回路のみの曲線の下に延在している。しかしながらそれ自体不利なこの効果は、より好適なMSG/MAG(最大有能利得:MAG=Maximum Abailable Gain)経過によって、以下においてさらに説明するように十分に補償される。しかしながらそれ自体不利なこの効果は、回路の所望の特性が別のトランジション周波数倍数化回路による公知のカスコードの補完でもっても簡単には生じないことを明らかにする。
図9は第3のトランジスタ38を備えた構成の周波数に関するMSG/MAG経過78と、前述のトランジション周波数倍数化回路のみ、すなわち第3のトランジスタ38を有さない回路に関するMSG/MAG経過80とを示す。
図9によれば、第3のトランジスタ38を有さない前述のトランジション周波数倍数化回路において生じる利得(曲線80)よりも大きい利得(曲線78)、すなわち周波数にわたり大きいコレクタ電流が生じている。周波数にわたりプロットされている利得は、比較的高い周波数において初めて降下する。この有利な特性は図6による回路10の改善された出力コンダクタンスに起因するものであり、この出力コンダクタンスは第3のトランジスタ38を有さない前述のトランジション周波数倍数化回路よりも高いものである。
出力特性、すなわちコレクタ電圧UCEにわたるコレクタ電流Iの経過が図6による回路10に関して、図10における特性局線群81によって表されている。図6による回路10に関して高い出力電圧振幅が生じていることは明らかである。したがって図6の回路10は全体として明らかに改善されたMSGおよび良好な出力電圧振幅を依然として非常に高いトランジション周波数において供給する。
ベース回路における第3のトランジスタ38を備えた回路10は、低い周波数では単段増幅器のMSG勾配に類似するMSG勾配を周波数にわたって有することも有利である。このことは周波数領域が10GHzよりも小さい高周波数の用途にとって非常に有利である。
もっともこれらの利点は大きな電流利得を犠牲にして、また周波数にわたるMSGの不所望に急勾配な経過でもって達成される。MSGは低い周波数では大幅に改善されるにもかかわらず、他のあらゆる2段増幅器の場合と同様に、単段増幅器の場合のよりも2倍速く低下する。このことは周波数応答を制限するだけではなく、回路設計における困難も引き起こす。
この問題を除去するために本発明の別の実施例では、第2の増幅器14が別のトランジション周波数倍数化回路82によって実現され、この別のトランジション周波数倍数化回路82は入力増幅器12および別の増幅器24からなる残りの回路と同じ回路トポロジを有する。そのような実施例が図11に示されている。詳細には図11は、図1の部分b)による構成の入力増幅器12および図2の構成の別の増幅器24を備えた回路10、すなわち第1のトランジスタ36を有する入力増幅器12と、第2のトランジスタ44およびダイオード46からなるカレントミラー42とを備えた回路10を示す。すなわちカレントミラー42はここでは別の増幅器24と同一のものである。
第2の増幅器14は第4のトランジスタ84と、第5のトランジスタ88および第2のダイオード90からなる第2のカレントミラー86とを有する。第4のトランジスタ84の第1の電流端子92は第5のトランジスタ88の制御端子94と接続されており、さらには第2のダイオード90を介して第5のトランジスタ88の第1の電流端子96と接続されている。第4のトランジスタ84の第2の電流端子98は第5のトランジスタ88の第2の電流端子100と接続されている。
そのような構造に関して、第2の増幅器14のベース・エミッタ容量は単一のトランジスタの2つの直列ベース・エミッタ容量に等しいことが提案される。この場合、全出力容量は2つの並列コレクタ容量からなり、このことは確かにMSGを低減させ、またそれ自体不所望であるが、有利には比較的高い周波数に関して低減されたMSG勾配が周波数にわたって生じ、その結果顕著に平坦な部分を有し、急峻に降下する経過が実現される。
図12および図13は結果として生じる直流電流利得Gの経過(曲線102)およびトランジション周波数fの経過(曲線104)の結果として生じた経過を、第2の増幅器14としてのトランジション周波数倍数化回路82を有するこの構成についての全体のコレクタ電流Iにわたり示している。達成しようとされたように、図11による構成は同様に、顕著に平坦な部分106を有し、急峻に降下する利得経過102を有する。
図14は図11による構成についてのパラメータとしてのベース電流を有する出力特性108、すなわちコレクタ電流Iとコレク・エミッタ電圧UCEとの関係を示す。この構成は8Vを上回る出力電圧振幅を供給し、このような出力電圧は種々の用途に有用である。
2つの周波数倍数化回路を有する構成のMSG/MAG経過、すなわち図11による実施例の構成と、図6に応じた単一の第3のトランジスタ38を有する実施例の相応の経過を比較すると、2つのトランジション周波数倍数化回路は確かに周波数が低いときには若干劣化したMSGを有するが、これに関しては、第3のトランジスタ38を備えた構成の場合における傾斜に比べてはるかに単段増幅器についての曲線経過の傾斜に類似する平坦な勾配を有する。
図11の実施例と比べて大きくなっている、図6の対象におけるMSG勾配はMSG値がより低くなるだけでなく、広帯域回路においても困難が生じる。この困難は図11の対象およびその一般化されたトポロジによって回避される。
したがって、十分に等しい回路トポロジを有する2つのトランジション周波数倍数化回路を用いる構成、殊に図11の対象はより大きい直流電流利得、より大きい出力コンダクタンス、より高い降伏電圧、より大きい電力潮流およびより高いトランジション周波数を有し、また簡単に単一のトランジスタの代わりに使用することができ、このことは広帯域の用途にも該当する。
さらなる比較検討は、図6および図11による本発明の実施例が図1の公知の回路に比べて、実質的に高い直流電流利得およびトランジション周波数を有することを明らかにする。したがって、使用可能なSiGeテクノロジを使用できる本発明の個々の構成によって、107GHzを上回るトランジション周波数、7Vを上回る電圧振幅および非常に高い出力コンダクタンスが達成される。
一般的な形状での本発明の実施例の概略図。 既に高められたトランジション周波数を供給する別の増幅器の有利な実施例。 入力増幅器と別の増幅器からなるトランジション周波数倍数化回路に関するガンメルプロット。 対数的にプロットされたコレクタ電流にわたって示したトランジション周波数倍数化回路の直流電流利得および単一のトランジスタの直流電流利得。 コレクタ電流Iにわたって示したトランジション周波数fの相応の経過。 別の増幅器としての付加的な第3のトランジスタを備えた、回路技術的に具体化された本発明の第1の実施例。 図6による回路の直流電流利得。 全コレクタ電流Iにわたる図6による回路のトランジション周波数fの経過を入力増幅器および図2による回路からなるトランジション周波数倍数化回路の相応の経過と比較して表した図。 第3のトランジスタによる別の増幅器の実現形態のMSG/MAG経過と入力増幅器および図2による回路からなるトランジション周波数倍数化回路のMSG/MAG経過を周波数にわたり示した図。 図6による回路技術的な実施形態のコレクタ電圧にわたるコレクタ電流の経過。 別の増幅器の択一的な実現形態を有する、回路技術的に具体化された本発明の別の実施例。 図11による実施例の構成の直流電流利得。 図11による実施例の全コレクタ電流にわたるトランジション周波数。 図11による実施例のパラメータとしてのベース電流を有するコレクタ・エミッタ電圧とコレクタ電流の関係。

Claims (12)

  1. 入力増幅器(12)と、該入力増幅器(12)のトランジション周波数に比べ高められているトランジション周波数を回路(10)に供給する第2の増幅器(14)とを有する回路(10)であって、
    前記入力増幅器(12)の制御入力側(16)と接続されている制御入力側(18)と、第1の電流端子(20)と、第2の電流端子(22)とを有する回路(10)において、
    別の増幅器(24)を有し、該別の増幅器(24)は前記第2の増幅器(14)と直列に接続されており、前記入力増幅器(12)によって制御されることを特徴とする、回路(10)。
  2. 前記入力増幅器(12)の第2の電流端子(28)と、前記第2の増幅器(14)の第1の電流端子(30)とに接続されているノード(26)を有し、前記入力増幅器(12)の第1の電流端子(32)は前記別の増幅器(24)を介して前記第1の電流端子(20)と接続されており、前記別の増幅器(24)の第2の電流端子(34)は前記ノード(26)と接続されている、請求項1記載の回路(10)。
  3. 前記入力増幅器(12)は少なくとも1つのトランジスタ(36)および/または演算増幅器を有する、請求項1または2記載の回路(10)。
  4. 前記別の増幅器(24)は少なくとも1つの第2のトランジスタ(44)および少なくとも1つのダイオード(46)を備えたカレントミラー(42)を有し、前記入力増幅器(12)の第1の電流端子(32)は前記第2のトランジスタ(44)の制御端子(48)と接続されており、且つ前記ダイオード(46)を介して前記第2のトランジスタ(44)の第1の電流端子(50)と接続されており、前記入力増幅器(12)の第2の電流端子(28)は前記第2のトランジスタ(44)の第2の電流端子(52)と接続されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の回路(10)。
  5. 前記入力増幅器(12)および前記第2のトランジスタ(44)はそれぞれ、制御入力側(12,48)としてのベースと、第1の電流端子(32,50)としてのエミッタと、第2の電流端子(28,52)としてのコレクタとを備えたバイポーラトランジスタとして実現されており、前記別の増幅器(14)は少なくとも1つのトランジスタ(38;84,88)を有する、請求項3記載の回路(10)。
  6. 前記第2の増幅器(14)は第3のトランジスタ(38)のベース回路として実現されている、請求項4記載の回路(10)。
  7. 前記第2の増幅器(14)は、該第2の増幅器(14)を有さないものと見なされる残りの回路のトポロジを有する、請求項1から5までの少なくとも1項記載の回路(10)。
  8. 前記第2の増幅器(14)は第4のトランジスタ(84)と、第5のトランジスタ(88)および第2のダイオード(90)からなる第2のカレントミラー(86)とを有し、前記第4のトランジスタ(84)の第1の電流端子(92)は前記第5のトランジスタ(88)の制御端子(94)と接続されており、且つ前記第2のダイオード(90)を介して前記第5のトランジスタ(88)の第1の電流端子(96)と接続されており、前記第4のトランジスタ(84)の第2の電流端子(98)は前記第5のトランジスタ(88)の第2の電流端子(100)と接続されている、請求項7記載の回路(10)。
  9. 前記入力増幅器(12)および前記第2のトランジスタ(44)はそれぞれSiGeヘテロ結合トランジスタとして実現されている、請求項4から8までのうちの少なくとも1項記載の回路(10)。
  10. 前記第2の増幅器(14)のベース・エミッタ全容量は、単一のトランジスタの2つのベース・エミッタ容量からなる直列回路の容量のベース・エミッタ全容量に相応するよう設計されている、請求項8記載の回路(10)。
  11. 前記第3のトランジスタ(38)はSiGeヘテロ結合トランジスタとして実現されている、請求項6記載の回路(10)。
  12. 前記第4のトランジスタ(84)および前記第5のトランジスタ(88)はSiGeヘテロ結合トランジスタとして実現されている、請求項8記載の回路(10)。
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