JP2005295527A - オーサリングシステム、プログラム、オーサリング方法。 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本図においてクライアント装置21〜23は、ユーザからの操作に基づきDVD-Video向けのボリューム構成情報を作成する。一方クライアント装置25〜27は、DVD-Video向けのボリューム構成情報であって、未完成状態のもの(バージョン0.x)をコピーすることによりボリューム構成情報の複製物を得て、この複製物に対して、編集処理を施すことにより、BD-ROM向けのボリューム構成情報を作成する。ここでDVD-Video向けのボリューム構成情報及びBD-ROM向けのボリューム構成情報は、共通のフォーマットを有しており、ユーザによる内容確認が済んだか否かを、ボリューム構成情報の構成要素毎に示す確認済みフラグを含んでいる。
【選択図】 図2
Description
以下、本発明に係るオーサリングシステムの実施形態について説明する。先ず初めに、本発明に係るオーサリングシステムの使用形態について説明する。本発明に係るオーサリングシステムは、DVD-Video、BD-ROMの制作工程において使用される。図1は、DVD-Video、BD-ROMの制作工程を示すフローチャートである。DVDによる映画コンテンツ頒布のための一連の作業工程は、ディスクをどのような筋書きで再生させるかを決める企画工程(ステップS101)、動画収録、音声収録等の素材作成を行う素材作成工程(ステップS102)、企画工程において作成された筋書きから、DVDボリューム構成情報を作成するシナリオ作成工程(ステップS103)、ビデオ素材、オーディオ素材、副映像素材のそれぞれをエンコードして、エレメンタリストリームを得る素材エンコード工程(ステップS104)、複数のエレメンタリストリームをインターリーブ多重して、これらを1本のデジタルストリームに変換する多重化工程(ステップS105)、DVDボリューム構成情報を元に、各種情報を作成して、シナリオ及びデジタルストリームをDVDのフォーマットに適合させるフォーマッティング工程(ステップS106)、ボリュームイメージを再生してみてオーサリング作業の結果が正しいか否かの確認を行うエミュレーション工程(ステップS107)、DVD-Videoの原盤を作成し、プレスを行って、DVD-Videoを完成させるプレス工程(ステップS108)を含む。
以上の工程のうちステップS103〜ステップS107はDVD-Videoオーサリングと呼ばれ、ステップS203〜ステップS207はBD-ROMオーサリングと呼ばれる。これらDVD-Videoオーサリング及びBD-ROMオーサリングは、図2のシステムにより実行することができる。
エンコード装置2は、入力装置1から出力された再生信号をエンコードして、ビデオストリーム、オーディオストリームといったエレメンタリストリームを得る。こうして得られたエレメンタリストリームは、LANを通じてサーバ装置3に出力され、サーバ装置3内の素材ストレージ4に書き込まれる。
素材ストレージ4は、サーバ装置3の内蔵ディスク装置であり、エンコード装置2のエンコードにより得られたエレメンタリストリームを順次格納する。素材ストレージ4は、HDstreamディレクトリ、SDstreamディレクトリといった2つのディレクトリをもち、HD画像をエンコードすることにより得られたエレメンタリストリームはHDstreamディレクトリに書き込まれる。SD画像をエンコードすることにより得られたエレメンタリストリームは、SDstreamディレクトリに書き込まれる。図3(a)は、映写フィルムをテレ−シネ変換することにより、SD画像、HD画像が得られる場合の、素材ストレージ4に対する書き込みを示す。フィルムをテレ−シネ変換することにより得られたSD画像、HD画像はエンコード装置2によりエンコードされてエレメンタリストリームになる。こうして得られたエレメンタリストリームのうち、HD画像に対応するものは、HDstreamディレクトリに書き込まれる。SD画像に対応するものは、SDstreamディレクトリに書き込まれる。
BD構成情報ストレージ6は、BDボリューム構成情報が格納されるドライブ装置である。BD構成情報ストレージ6は、読み出し及び書き込みを自由に行なえる、いわゆる”フルアクセス”のドライブ装置であり、クライアント装置25〜27による処理結果は、このBD構成情報ストレージ6上に得られることになる。
DVDシナリオコンバータ8は、DVD構成情報ストレージ5に格納されているDVDボリューム構成情報をDVD-Videoアプリケーションフォーマットに変換することによりDVD-Videoシナリオを得る。
マルチプレクサ10は、素材ストレージ4内のHDstreamディレクトリ、SDstreamディレクトリに格納されているエレメンタリストリームのうち、BDボリューム構成情報により指定されているものを読み出し、これをBDボリューム構成情報に従い多重化することで、多重化ストリームであるClipを得る。
フォーマッタ12は、マルチプレクサ10によりえられたClip、シナリオコンバータ11により得られたBDシナリオを、BD-ROMの応用層フォーマットに適応させる。
クライアント装置21〜23は、DVD-Videoオーサリングを担当する制作者により操作され、ユーザからの操作に従ってDVDボリューム構成情報を作成する。
以上が、システムの構成である。続いてDVDボリューム構成情報及びBDボリューム構成情報について説明する。DVDボリューム構成情報及びBDボリューム構成情報の内部構成は、図5におけるものとなる。図5は、DVDボリューム構成情報と、BDボリューム構成情報との共通構成を示す図である。本図に示すようにボリューム構成情報は、複数のTitle構成表(Title1,2,3構成表)、複数のPlayList構成表(PlayList1,2,3,4,5,6構成表)、複数のClip構成表(Clip1,2,3,4構成表)から構成される。
一方、BD-ROMを対象にして考えると、Clipは、BD-ROMにおけるAVClipに該当する。PlayListはBD-ROMにおけるPlayListに、TitleはBD-ROMにおけるTitleに該当する。
以上がBDボリューム構成情報、DVDボリューム構成情報の共通構成を示す図である。続いてクライアント装置21〜23の内部構成について説明する。クライアント装置21〜23は、図8に示す共通の内部構成を有する。
(オペレーティングシステム35)
オペレーティングシステム35は、LANを通じて、素材ストレージ4をアクセスして素材ストレージ4、DVD構成情報ストレージ5に格納されたDVDボリューム構成情報の論理構造を表示するブラウザ機能を有する。図9は、表示装置30に表示されるGUI画面を示す図であり、DVDボリューム構成情報の論理構造を表す。図10は、図9の表示例を構成するGUI部品を示す。図9に示すGUI部品は、Clip、PlayList、Titleといったボリューム構成情報の構成要素を表す”ノ−ド”、ボリューム構成情報における階層を表現した”縦軸”、各ノ−ドがどのノ−ドに帰属しているかという帰属関係を表す”リンク”という、3種類のGUI部品を用いて表現される。
プレーヤシミュレータ36は、DVD再生装置の再生シミュレーションをクライアント装置21〜23上で行う。この再生シミュレーションには、Clip構成表再生、PlayList構成表再生、Title構成表再生がある。Clip構成表再生とは、Clip構成表に記述されているリンク情報に従い、素材ストレージ4からエレメンタリストリームを読み出し、これをクライアント装置21〜23上で再生することでClip再生のシミュレーションを行うというものである。
Title構成表再生とは、Title構成表に記述されている各PlayListに対し、PlayList構成表再生を実行することにより、Title再生のシミュレーションを行うというものである。以上のシミュレーションをクライアント装置21〜クライアント装置23上で実行することにより、Clip、PlayList、Titleといったボリューム構成情報の構成要素毎に、内容確認を行うことができる。
編集アプリケーション37は、ユーザ操作に基づき、素材ストレージ4に格納されたClip構成表、PlayList構成表、Title構成表を編集する。GUI画像において、Clip/PlayList/Titleにあたるノ−ドに対するダブルクリックがなされれば、そのノ−ドに対応するClip構成表/PlayList構成表/Title構成表を編集するためのウィンドウをオープンする。そして、そのウィンドウに対するユーザ操作に従い、Clip構成表/PlayList構成表/Title構成表に対する編集処理を実行する。
先ず初めにClip構成表に対する編集について説明する。
図12は、Clip構成表を編集するためのウィンドウを示す図である。本図においてウィンドウは、Clip構成表GUIct1と、再生制御パネルct2と、同期調整パネルct3と、検証状態メニューct4とを配置してなる。
図13(a)(b)(c)は、Clip構成表GUIに対する編集操作の一例である。図13(a)は、構成追加の編集を示す。Clip構成表において1つのエレメンタリストリームについてのリンク情報にハイライトが存在する状態であり、ユーザが”新規作成”の項目を選択すれば、Clip構成表には、新規に欄が追加される。この欄に、エレメンタリストリームに対するリンク情報を記述することにより、Clipの構成要素が増えることになる。
図13(c)は、ウィンドウによる構成変更の編集を示す。何れかの欄にハイライトが存在する状態で、ユーザがキーボード操作を行えば、その欄にキーカーソルが出現する。このカーソルを移動させ、欄におけるリンク情報の内容を書き換えれば、Clipの構成は変化することになる。以上がClip構成表GUIに対する編集処理である。以降、図12についての説明を再開する。
以上がClip構成表に対する操作である。続いてPlayList構成表に対する操作について説明する。
(PlayList編集)
続いてPlayList編集について説明する。図19(a)は、PL構成表を編集するためのウィンドウを示す図である。本図においてウィンドウは、PL構成表GUIpt1と、再生制御パネルpt2と、In点設定ボタンpt3と、Out点設定ボタンpt4と、検証状態メニューpt5とを配置してなる。
『再生制御パネルpt2』は、PlayList構成表再生をプレーヤシミュレータ36に行わせる操作をユーザから受け付ける。
『検証状態メニューpt5』はプルダウンメニューであり、PlayList構成表の状態を未確認状態から確認済み状態へと変化させる操作、及び、確認済み状態から未確認状態へと変化させる操作を受け付ける。再生制御パネルを通じた再生によりPL構成表に問題がないことが確認されれば、ユーザは、検証状態メニューを未確認から確認済みへと変化させることが可能になる。ユーザが検証状態メニューを選択した際、編集アプリケーション37は、PlayList構成表を構成する全てのClipの確認済みフラグが”=1”に設定されているかどうかを判定する。そして全てのClipの確認済みフラグが”=1”に設定されているなら、検証状態メニューを確認済みに設定する操作を受け付ける(図19(b))。一方、1つでも確認済みフラグ=0のClipがあれば、検証状態メニューを確認済みに設定する操作を受け付けない。検証状態メニューを”確認済み”に設定する操作がなされれば、PL1構成表における確認済みフラグは、未確認を示す”0”から、確認済みを示す”=1”へと変化することになる。DVDボリューム構成情報のPlayList1についての確認済みフラグが”=1”に更新されれば、GUI画面においてPlayList1は、図19(c)に示すように確認済みであることを示す態様で表示される。確認済みであることを示す態様とは、三角記号を付した態様である。以上がPlayList構成表に対する編集である。
(Title編集)
続いてTitle構成表に対する編集について説明する。Title構成表もPL構成表同様、ウィンドウを介して編集することができる。図20は、Title構成表構成表GUIを示す図である。このウィンドウは、Title構成表GUItt1と、再生制御パネルtt2と、検証状態メニューtt3とを配置してなる。
『再生制御パネルtt2』は、Title構成表に対応する再生をプレーヤシミュレータ36に行わせる操作を受け付ける。
続いてクライアント装置25〜27について説明する。クライアント装置25〜27による編集操作としては、以下のようなものがある。例えばDVDボリューム構成情報においては、全てのエレメンタリストリームがSD画像で構成されているため、これをHD画像に置き換えておく必要がある。そのため、Clip構成表におけるファイルパスをSD画像を指し示すものから、HD画像を指し示すものに書き換えるのである。こうすることで、Clip構成表は、HD画像を指し示すものとなり、BD-ROM向けのClip構成表になる。ここで注意を要するのは、BDボリューム構成情報における全ての構成要素が、HD画像になるとは限らない点である。メイキング映像といった類のコンテンツは、BDボリューム構成情報でも、SD画像になり、SD画像しかない構成要素は、DVD-Video・BD-ROM間で共通の構成要素となる。
一重目のループ処理は、ディスクにおける全てのTitleについて、ステップS23〜ステップS35の処理を繰り返すものである(ステップS21、ステップS22)。
二重目のループ処理は、任意のTitleを構成する全てのPlayListについて、ステップS28〜ステップS35の処理を繰り返すものである(ステップS26、ステップS27)。
ディスク上に存在し得る複数Titleのうち、処理の対象となる1つのTitleをTitleiとする。
一重目のループ処理では、GUI部品”ノ−ド”を用いてTitleiを表示し(ステップS23)、このTitleiについての確認済みフラグが””=1””であるかを判定して(ステップS24)、もし”=1”であれば、確認済みである旨を示すマークを、そのノ−ド上に表示する(ステップS25)という処理がなされる。かかる処理が全てのTitleについて繰り返されることにより、Titleが一覧されることになる。
二重目のループ処理では、GUI部品”ノ−ド”を用いてPLjを表示し(ステップS28)、このPLjについての確認済みフラグが””=1””であるかを判定して(ステップS29)、もし”=1”であれば、確認済みである旨を示すマークを、そのノ−ド上に表示する(ステップS30)という処理がなされる。かかる処理が全てのPlayListについて繰り返されることにより、PlayListが一覧されることになる。
続いて、DVD-Videoボリュームイメージの生成過程について説明する。
マルチプレクサ7は、複数エレメンタリストリームの多重化をどのようにして行うかについて説明する。図27は、マルチプレクサ7による多重化がどのように行われるかを示す図である。本図において第1段目は、素材ストレージ4に格納されているエレメンタリストリームを示す。マルチプレクサ7は、Clip構成表に基づき、第1段目に示すビデオストリーム、オーディオストリームを多重化することによりAVPack列を得る。
VTS内Search Pointer生成部53は、Title構成表において先頭に記述されているPGC情報と、そのTitle構成表のTitle番号を対応づけることにより、Search Pointerを生成する。図6(c)のTitle構成表に対し、VTS内Search Pointer生成部53がSearch Pointerを生成することにより、図30のようなSearch Pointerが得られる。このSearch Pointerは、VTS_TT#1のTitle番号(”=1”)と、PGC情報#1のPGC番号(”=1”)とを対応づけて示す。
図32は、DVD-Videoボリュームイメージにおけるファイルシステムレイアウトを示す図である。本図において、Rootディレクトリの配下にはVIDEO_TSというサブディレクトリが形成されている。
<BD-ROMボリュームイメージ>
続いて、BD-ROMボリュームイメージの生成過程について説明する。
PlayList生成部62は、PlayList構成表に記述されている各Clipが、各AVClipに対応していると仮定して、PlayList構成表に記述されている複数AVClipの再生を再生装置に命じるPlayLIst情報を生成する。
Clip情報は、CLIPINFディレクトリに、「xxxxx.clpi」という名称のファイルとして配置される。ここでxは、Clip情報の番号である。AVClipは、STREAMディレクトリに、「xxxxx.m2ts」という名称のファイルとして配置される。ここでxは、AVClipの番号である。PlayListは、PLAYLISTディレクトリに、「yyyyy.mpls」という名称のファイルとして配置される。ここでyは、PlayListの番号である。Index Tableを構成する情報要素は、index.bdmvという名称のファイルとしてBDMVディレクトリに記録される。
第2実施形態は、字幕再生を実現する情報が、Clipに存在する場合の改良に関する。字幕再生は、ランレングスデータにより実現される。このランレングスデータは、複数ボタンを配置したメニューをランレングス符号化することにより得た圧縮データである。
DVD-Videoにおいてこのランレングスデータは、複数のPESパケットかなる副映像ストリームとしてVOBに多重化される。図38は、副映像ストリームが多重化される過程を示す図である。本図における第1段目〜第4段目の意味合いは、図27と同じである。異なるのは、第6段目にエレメンタリストリームが新規に追加されている点である。このエレメンタリストリームに示す副映像ストリームは、字幕を構成するものである。この副映像ストリームは、第5段目目に示すように、PESパケット化され、AVPack化されて、VOBに多重化される。
図39は、プレゼンテーショングラフィクスストリームが多重化される過程を示す図である。本図における第1段目〜第4段目の意味合いは、図33と同じである。異なるのは、第6段目に、エレメンタリストリームが新規に追加されている点である。このエレメンタリストリームに示す副映像ストリームは字幕を表すものであり、第5段目目に示すように、PESパケット化され、TSPack化されて、AVClipに多重化される。
第1実施形態で述べたようにプレーヤシミュレータ36は、多重化されるべき複数のエレメンタリストリームを、素材ストレージ4から読み出し、クライアント装置21〜23、25〜27上で再生させることができる。この場合プレーヤシミュレータ36は、字幕表示をも実現する。これによりユーザは、字幕が正しく表示されているかどうかを確認することができる。
以上のように本実施形態によれば、字幕表示を実現するためのランレングスデータがClipに多重化されている場合において、字幕の同期表示が正しいことを条件に、確認済みフラグを”=1”に設定するので、DVD-Videoオーサリングにおいて正常再生が確認されている字幕表示については、BD-ROMオーサリングにおける正常再生の確認作業を省くことができる。
第3実施形態は、対話的な再生を実現する情報が、ストリームに存在する場合の改良に関する。対話的な再生は、対話制御情報と、ランレングスデータとからなる。このランレングスデータは、複数ボタンを配置したメニューをランレングス符号化することにより得た圧縮データである。
図40は、副映像ストリーム及び対話制御情報が多重化される過程を示す図である。本図における第1段目〜第5段目の意味合いは、図39と同じである。エレメンタリストリームの内容が一部改変され、第7段目が新規に追加されている。このエレメンタリストリームに示す副映像ストリームは、字幕のみならず、メニューを描画する。このように字幕及びメニューを構成する副映像ストリームは、第5段目に示すように、PESパケット化され、AVPack化されて、VOBに多重化される。一方第7段目に示す対話制御情報は、PESパケット化されてNVPackに格納される。
図41は、副映像ストリーム及び対話制御情報が多重化される過程を示す図である。本図における第1段目〜第5段目の意味合いは、図39と同じである。第7段目が新規に追加されている点が異なる。この第7段目に示すインタラクティブグラフィクスストリームは、メニューを描くランレングスデータと、対話制御情報とを一体化したものである。このように一体化されたインタラクティブグラフィクスストリームは、第5段目に示すように、PESパケット化され、TSパケット化されて、AVClipに多重化される。
第1実施形態で述べたようにクライアント装置21〜23、25〜27は、多重化されるべき複数のエレメンタリストリームを、素材ストレージ4から読み出し、クライアント装置21〜23、25〜27上で再生させることができる。この場合クライアント装置21〜23、25〜27は対話的な再生処理を実現する。これによりユーザは、対話制御情報の記述が正しいかどうかを確認することができる。
以上のように本実施形態によれば、対話的な再生を実現するための対話制御情報がストリーム本体に多重化されている場合において、分岐先等、対話制御情報の記述が正しいことを条件に、確認済みフラグを”=1”に設定するので、DVD-Videoオーサリングにおいて正常再生が確認されている対話制御情報については、BD-ROMオーサリングにおける正常再生の確認作業を省くことができる。
第4実施形態は、ストリーム再生の前後に何等かの制御手順を、再生装置に行わせたい場合の改良に関する。かかる制御手順をユーザに入力させるため、編集アプリケーション37は、Title構成表の編集時において、文書入力のためのエディタ機能を起動し、かかる制御手順を実現するコマンド列の入力を受け付ける。こうして入力されたコマンド列を編集アプリケーション37は、Title構成表におけるPlayList名の前後に記述する。図42は、コマンドが記述されたTitle構成表の一例を示す図である。このようにコマンド列が記述されれば、シナリオコンバータ8内のPGC情報生成部51はかかるコマンド列を、前処理コマンド、後処理コマンドとしてPGC情報に設定する。
以上の記述によりVOBの前後で何等かの制御手順を再生装置に実行させることができ、またAVClipの再生の前後に、何等かの制御手順を再生装置に実行させることができる。
かかる制御手順が正常に実行されるかどうかについての確認は、以下のようになされる。
以上の修正を経て、制御手順の正常実行が確認されれば、他の条件が満たされていることを条件にして、Title構成表編集用ウィンドウの検証状態メニューを確認済みに設定する操作をユーザから受け付ける。その結果、Title構成表における確認済みフラグが”=1”に設定する。このようにして、確認済みフラグが”=1”に設定されたDVDボリューム構成情報のバージョン0.xを、再利用してBDボリューム構成情報のバージョン0.1とする。
以上のように本実施形態によれば、VOBやAVClipの再生の前後に、何等かの再生を行う旨をTitle構成表に記述しておくことができるので、表現の幅を広げることができる。
上記実施形態に基づいて説明してきたが、現状において最善の効果が期待できるシステム例として提示したに過ぎない。本発明はその要旨を逸脱しない範囲で変更実施することができる。代表的な変更実施の形態として、以下(A)(B)(C)・・・・のものがある。
(A)各フローチャートに示したプログラムによる情報処理は、CPU、メモリといったハードウェア資源を具体的に利用していることから、このプログラムは、単体で発明として成立する。第1実施形態〜第3実施形態は、生成装置に組み込まれた態様で、本発明に係るプログラムの実施行為についての実施形態を示したが、符号化装置から分離して、第1実施形態〜第3実施形態に示したプログラム単体を実施してもよい。プログラム単体の実施行為には、これらのプログラムを生産する行為(1)や、有償・無償によりプログラムを譲渡する行為(2)、貸与する行為(3)、輸入する行為(4)、双方向の電子通信回線を介して公衆に提供する行為(5)、店頭展示、カタログ勧誘、パンフレット配布により、プログラムの譲渡や貸渡を、一般ユーザに申し出る行為(6)がある。
(B)各フロ−チャ−トにおいて時系列に実行される各ステップの「時」の要素を、発明を特定するための必須の事項と考える。そうすると、これらのフロ−チャ−トによる処理手順は、オーサリング方法の使用形態を開示していることがわかる。これらのフロ−チャ−トこそ、本発明に係るオーサリング方法の使用行為についての実施形態である。各ステップの処理を、時系列に行うことで、本発明の本来の目的を達成し、作用及び効果を奏するよう、これらのフロ−チャ−トの処理を行うのであれば、本発明に係るオーサリング方法の実施行為に該当することはいうまでもない。
(D)尚、Clipの再生は、クライアント装置21〜23、25〜27に内蔵されたシミュレータではなく、クライアント装置21〜23、25〜27から独立したシミュレータ・エミュレータを起動することにより、確認してもよい。更に同期ズレを解消するためのオフセット値をシミュレータ・エミュレータから受け取り、それを元にシナリオ情報に反映してもよい。
2 エンコード装置
2 マルチプレクサ
3 サーバ装置
4 素材ストレージ
5 DVD構成情報ストレージ
6 BD構成情報ストレージ
7 マルチプレクサ
8 DVDシナリオコンバータ
9 フォーマッタ
10 マルチプレクサ
11 BDシナリオコンバータ
12 フォーマッタ
21〜23 クライアント装置
25〜27 クライアント装置
30 表示装置
31 ポインティングデバイス
32 CPU
33 RAM
34 ハードディスク
35 オペレーティングシステム
36 プレーヤシミュレータ
37 編集アプリケーション
51 PGC情報生成部
52 属性情報生成部
53 VTSSearch生成部
55 VTS情報生成部
56 Video Manager生成部
61 Clip情報生成部
62 PlayList生成部
63 Movie Object生成部
64 Index Table生成部
Claims (12)
- オーサリングシステムであって、
第1光ディスク向けのボリューム構成情報を作成する第1作成手段と、
第1光ディスク向けのボリューム構成情報であって、未完成状態のものをコピーすることにより当該ボリューム構成情報の複製物を得て、この複製物に対して、編集処理を施すことにより、第2光ディスク向けのボリューム構成情報を作成する第2作成手段とを備え、
前記未完成状態のボリューム構成情報は、
ユーザによる内容確認が済んだか否かを、ボリューム構成情報の構成要素毎に示す状態情報を有し、
前記第2作成手段は、
編集処理を施すにあたって、前記ボリューム構成情報の複製物における個々の構成要素を、状態情報に基づく態様で表示することを特徴とするオーサリングシステム。 - 前記状態情報に基づく態様とは、
内容確認済みである構成要素を、内容未確認の構成要素とは異なる態様で表すことであり、
前記編集処理は、
前記表示された構成要素に対するユーザ操作に基づきなされることを特徴とする請求項1記載のオーサリングシステム。 - 前記第2作成手段による編集処理は、
内容未確認である構成要素に対してなされ、
前記第2作成手段は、
内容確認済みである構成要素に対して、ユーザ操作に基づく編集処理をロックすることを特徴とする請求項2記載のオーサリングシステム。 - 前記構成要素には、多重化ストリームがあり、
多重化ストリームは、複数のエレメンタリストリームを多重化することにより得られ、
前記作成手段による編集処理とは、
1つの多重化ストリームに多重化されるべきエレメンタリストリームの選択、エレメンタリストリームの多重化順序の決定、複数エレメンタリストリームの同期調整であり、
前記多重化ストリームに対する内容確認とは、
1つのデジタルストリームに多重化されるべきエレメンタリストリームの組み合わせが正当であること、
エレメンタリストリームの多重化順序が正しいこと、
複数エレメンタリストリームの再生が同期していることを要件にしている、ことを特徴とする請求項1記載のオーサリングシステム。 - 前記ボリューム構成情報における構成要素には、複数多重化ストリームの再生経路があり、
前記作成手段による再生経路に対する編集処理とは、
再生すべき多重化ストリームの選択、多重化ストリームの再生順序の設定であり、
当該再生経路についての状態情報は、
各多重化ストリームについての状態情報が全て、”内容確認済み”に設定されていること(1)
多重化ストリームの順序が正しいこと(2)を条件にして、”内容確認済み”に設定されることを特徴とする請求項4記載のオーサリングシステム。 - 前記ボリューム構成情報における構成要素には、複数再生経路を包含したタイトルがあり、
前記作成手段によるタイトルに対する編集処理とは、
再生経路の順序の設定であり、
当該タイトルについての状態情報は、
各再生経路についての状態情報が全て、”内容確認済み”に設定されていること(1)
再生経路の順序が正しいこと(2)を条件にして、”内容確認済み”に設定されることを特徴とする請求項5記載のオーサリングシステム。 - 前記構成要素には、多重化ストリームがあり、
多重化ストリームは、複数のエレメンタリストリームを多重化することにより得られ、
エレメンタリストリームには、対話的な再生制御を実現する対話制御情報を含むものがあり、
前記多重化ストリームに対する内容確認は、
前記対話的な再生制御が正しく行われることを要件にすることを特徴とする請求項1記載のオーサリングシステム。 - 前記オーサリングシステムは、サーバ装置と、2以上のクライアント装置とを含み、
第1及び第2ボリューム構成情報は、サーバ装置に格納され、
前記第1作成手段と、第2作成手段は、それぞれ2以上のクライアント装置上に存在することを特徴とする請求項1記載のオーサリングシステム。 - 前記構成要素には、多重化ストリームがあり、
多重化ストリームは、複数のエレメンタリストリームを多重化することにより得られ、
前記サーバ装置は更に、複数のエレメンタリストリームを格納しており、
前記2以上のクライアント装置は、
サーバ装置上に存在する複数エレメンタリストリームを再生させた上で、構成要素の内容確認についての操作を受け付けることを特徴とする請求項8記載のオーサリングシステム。 - オーサリングシステムであって、
第1光ディスク向けのボリューム構成情報を作成する第1作成手段と、
第1光ディスク向けのボリューム構成情報であって、未完成状態のものをコピーすることにより当該ボリューム構成情報の複製物を得て、この複製物に対して、編集処理を施すことにより、第2光ディスク向けのボリューム構成情報を作成する第2作成手段と、
第1作成手段及び第2作成手段は、
第1光ディスク向けのボリューム構成情報及び第2光ディスク向けのボリューム構成情報を、共通のGUI部品を用いて表示することを特徴とするオーサリングシステム。 - プログラムであって、
第1光ディスク向けのボリューム構成情報であって、未完成状態のものをコピーすることにより得られた複製物に対して、編集処理を施すことにより、第2光ディスク向けのボリューム構成情報を作成する処理をコンピュータに行わせ、
前記未完成状態のボリューム構成情報は、
ユーザによる内容確認が済んだか否かを、ボリューム構成情報の構成要素毎に示す状態情報を有し、
前記プログラムは、
編集処理を施すにあたって、前記ボリューム構成情報の複製物における個々の構成要素を、状態情報に基づく態様で表示するよう、コンピュータを制御することを特徴とするプログラム。 - オーサリング方法であって、
第1光ディスク向けのボリューム構成情報を作成する第1工程、
第1光ディスク向けのボリューム構成情報であって、未完成状態のものをコピーすることにより得られた複製物に対して、編集処理を施すことにより、第2光ディスク向けのボリューム構成情報を作成する第2工程を有し、
前記未完成状態のボリューム構成情報は、
ユーザによる内容確認が済んだか否かを、ボリューム構成情報の構成要素毎に示す状態情報を有し、
前記第2工程は、
編集処理を施すにあたって、前記ボリューム構成情報の複製物における個々の構成要素を、状態情報に基づく態様で表示することを特徴とするオーサリング方法。
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