JP2005295481A - 回動装置およびそれを用いた撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示体を開く際、勢いよく開いていたので、異音が発生するなど開閉品格を低下させていた。
【解決手段】表示部4が備えられた表示体2を、本体部1に対して回動自在に配した構成において、回動ロック部材505に第1突出部505dおよび第2突出部505eを設けたことにより、表示体2が略0度位置へ回動する際、あるいは略90度位置へ回動する際に、表示体2の回動動作に所定の負荷(制動力)を作用させることにより、表示体2が勢いよく回動する動作を低減することができ、表示体2の開閉品格を向上させることができる。また、従来発生していた異音も解消することができる。また、回動の際の衝撃を低減させることができ、他部品への悪影響も低減させることができる。
【選択図】図6
【解決手段】表示部4が備えられた表示体2を、本体部1に対して回動自在に配した構成において、回動ロック部材505に第1突出部505dおよび第2突出部505eを設けたことにより、表示体2が略0度位置へ回動する際、あるいは略90度位置へ回動する際に、表示体2の回動動作に所定の負荷(制動力)を作用させることにより、表示体2が勢いよく回動する動作を低減することができ、表示体2の開閉品格を向上させることができる。また、従来発生していた異音も解消することができる。また、回動の際の衝撃を低減させることができ、他部品への悪影響も低減させることができる。
【選択図】図6
Description
本発明は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像装置に用いて有効な回動装置に関するものである。
近年、ビデオカメラに代表される撮像装置は、撮影中の映像や記録媒体から再生した映像を視聴するために大型の液晶モニタを備えている。さらに、液晶モニタの視認性向上のため、液晶モニタは本体に対して回動装置によって収納自在な構成となっているものが多い。以下、従来の回動装置を備えた撮像装置について説明する。
図11は特許文献1である従来の軸体回転装置を用いた記録再生装置の構成を示す斜視図であり、101はその内部にテープカセットを装填可能であると共にそのテープカセットに映像音声信号を記録再生可能な機構及び回路を備えた記録再生部、102は記録再生部101に回動自在に設けられその一側面にモニター画面を備えたモニター画面部、103はモニター画面部102を記録再生部101に対し回動及び回転自在に保持する軸回転部である。
図12は図11における軸回転部103の内部構成を示す分解斜視図である。図12において、104は保持部材108にビスで固定された側板、105は小判形状の孔部を有する開閉規制板、106はモニター画面部102に設けられた第1の軸体である回転軸で、保持部材108及び開閉負荷部材110に挿通し、またその先端断面形状は略D形状をしている。107はモニター画面部102に固定された固定板で、回転軸106がかしめられて固定されている。108は回転軸106及び開閉軸109を回転自在に保持する保持部材、109は記録再生部101にビスにより固定された第2の軸体である開閉軸で、保持部材108と開閉負荷部材110のカーリング部を挿通しており、このカーリング部に圧入することで保持部材108の回転時のトルクを発生させている。また、開閉軸109の両端断面形状は小判形状をしており、ここに開閉規制板105が圧入され、さらにその外側から側板104が圧入されてビスにより保持部材108に固定されている。110は保持部材108にビス止めされた開閉負荷部材、111は回転軸106の先端が挿通する略ウェーブワッシャー状の回転負荷部材、112は回転軸106の先端が挿通すると共にその外形凹部に回転負荷部材111の爪部が係合された回転規制板、113は回転軸106の先端に設けられた溝部に係合するEリングである。ここで、回転負荷部材111が開閉負荷部材110に圧着されて回転軸106の回転時のトルクを発生させている。
図13は図12の主要部品の構成を示す分解斜視図である。図13において、106a及び106bは回転軸106の中央部分に対向して設けられた第1及び第2の回転軸凹部、109aは開閉軸9の中央部分に設けられた開閉軸凹部である。
図14及び図15は図13に示す回転軸106と開閉軸109とが保持部材108にそれぞれ挿入された状態で回転軸106の軸線上で断面して矢印A方向から見たものであり、記録再生部101に対するモニター画面部102の様々な状態を示したものである。まず、図14(a)は記録再生部101に対してモニター画面部102を平行にした状態で、開閉軸109の外周円弧部分に回転軸106の回転軸凹部106aが係合しており、モニター画面部102は矢印b方向には回転できないようになっている。ここで図14(a)はモニター画面部102のモニター画面を記録再生部101側に向けた場合であるが、記録再生部101側とは反対側に向けた場合は、回転軸凹部106bが上記同様に開閉軸109の外周上の円弧部分に係合し、モニター画面部102は矢印b方向には回転しないようになっている。
図14(b)は、図14(a)に対してモニター画面部102が開閉軸109を中心に矢印a方向に約90度回動した状態であり、開閉軸109の外周上の開閉軸凹部109aに回転軸106の外周上の回転軸凹部106aが対向しており、モニター画面部102は矢印b方向に回動自在となっている。
図15(a)は、図14(b)に対してモニター画面部102が回転軸106を中心に矢印b方向に約90度回動した状態であり、開閉軸109の外周上の開閉軸凹部109aに回転軸106の外周上の円弧部分が係合しており、モニター画面部102は開閉軸109を中心に矢印a方向には回転不可能な状態になっており、モニター画面部102の角が記録再生部101に当接するのを防止している。ここで、図15(a)の状態から図14(a)の状態に戻す場合は、一度図14(b)に示すような位置までモニター画面部102を回転軸6を中心に回転させて戻す必要があるが、図15(b)に示すように完全に図14(b)の状態までモニター画面部102を戻さず任意の角度がずれたまま開閉軸109を中心に矢印a方向にモニター画面部102を回転させ始めると、開閉軸109の外周上の円弧部分と開閉軸凹部109aの角に、回転軸106の外周上の円弧部分と回転軸凹部106aの角が当接し、さらにモニター画面部102を矢印a方向に回動させると、回転軸106は矢印b方向に強制的に回転するために、モニター画面部102も同様に回転しながら、モニター画面部102の角が記録再生部1に当接することなく、図14(a)の状態まで戻すことができる。
なお、図14(b)の状態でモニター画面部102を回転軸106を中心に約180度回転させて図14(a)の状態に戻すことで、上記図14(a)を用いて説明したモニター画面を記録再生部101側とは反対側にすることができる。
さらに、開閉軸109に形成された開閉軸凹部109aの外周上の配置角度、形状、数量、同様に回転軸106に形成された回転軸凹部106a及び106bの外周上の配置角度、形状、数量を任意に組み合わすことで、様々なモニター画面部102の動きを実現することができる。
図16はモニター画面部102の開閉時の位置規制について示した平面図であり、105aは開閉規制板105の一部に設けられた規制部、110aは開閉負荷部材110の一部に設けられた突起である。なお、図は開閉規制板105と開閉負荷部材110の相対位置関係を示している。同図において、モニター画面部102が閉じた状態では突起110aは図中Zの位置にある。この状態からモニター画面部102を図13に示す状態へ開くと、突起110aは図中Yの位置まで移動する。この時、突起110aは開閉規制板105の規制部105aに当接し、位置決めされる。
特開平10−126655号公報
特開平10−285444号公報
しかしながら上記従来の構成では、モニター画面部102が閉じた状態から図11に示すように開いた状態へ移動する際(突起110aがZ位置からY位置へ移動する際)、モニター画面部102は移動開始から移動完了状態までほぼ一定速度あるいは加速しながら移動する。そして、図11(図16のY位置)に到達する際、勢い良く突起110aが規制部105aに当接してしまい、「カチッ」という異音が発生し品格を低下させていた。また、勢い良く開き、急激に停止するため、開閉品質もあまり良くないという問題もあった。さらには、突起110aが勢い良く規制部105aに当接するため、その衝撃によって記録再生部101やモニター画面部102内部の機構部品や回路部品に悪影響を与えてしまう可能性があるという問題もあった。
本発明は、上記問題に鑑み、モニター画面部を開く際、所定の負荷(ブレーキ)を与えることで、開閉品格を向上させるとともに、他部品への悪影響も抑えることができる開閉装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の撮像装置は、第1の筐体と第2の筐体とを備え、前記第2の筐体を前記第1の筐体に対して回動自在に設けた回動装置であって、前記第2の筐体を回動自在に支持する支軸と、前記支軸に装着され前記第2の筐体に所定制動力を与える回動規制手段とを備え、前記第2の筐体は、前記第1の筐体に対して少なくとも第1の位置と第2の位置との間を回動可能とし、前記回動規制手段は前記第2の筐体が第1あるいは第2の位置に到達する際に、所定の制動力を与えるものであり、これにより、モニター画面部を開く際、所定の負荷(ブレーキ)を与えることで、開閉品格を向上させるとともに、他部品への悪影響も抑えることができる。
また、少なくとも撮像手段を備えた第1の筐体と、少なくとも表示手段を備えた第2の筐体とを備え、前記第2の筐体を前記第1の筐体に対して回動自在に設けた撮像装置であって、前記第2の筐体を回動自在に支持する支軸と、前記支軸に装着され前記第2の筐体に所定制動力を与える回動規制手段とを備え、前記第2の筐体は、前記第1の筐体に対して少なくとも第1の位置と第2の位置との間を回動可能とし、前記回動規制手段は前記第2の筐体が第1あるいは第2の位置に到達する際に、所定の制動力を与えるものであり、これにより、モニター画面部を開く際、所定の負荷(ブレーキ)を与えることで、開閉品格を向上させるとともに、他部品への悪影響も抑えることができる。
以上のように本発明は、モニター画面部を開く際、所定の負荷(ブレーキ)を与えることで、開閉品格を向上させるとともに、他部品への悪影響も抑えることができるという優れた効果を奏するものである。
また、従来からある回動規制部材に突出部を設けるだけでよく、簡単かつ低コストな構成で実現することができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、第1の筐体と第2の筐体とを備え、前記第2の筐体を前記第1の筐体に対して回動自在に設けた回動装置であって、前記第2の筐体を回動自在に支持する支軸と、前記支軸に装着され前記第2の筐体に所定制動力を与える回動規制手段とを備え、前記第2の筐体は、前記第1の筐体に対して少なくとも第1の位置と第2の位置との間を回動可能とし、前記回動規制手段は前記第2の筐体が第1あるいは第2の位置に到達する際に、所定の制動力を与えるものであり、これにより、モニター画面部を開く際、所定の負荷(ブレーキ)を与えることで、開閉品格を向上させるとともに、他部品への悪影響も抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、少なくとも撮像手段を備えた第1の筐体と、少なくとも表示手段を備えた第2の筐体とを備え、前記第2の筐体を前記第1の筐体に対して回動自在に設けた撮像装置であって、前記第2の筐体を回動自在に支持する支軸と、前記支軸に装着され前記第2の筐体に所定制動力を与える回動規制手段とを備え、前記第2の筐体は、前記第1の筐体に対して少なくとも第1の位置と第2の位置との間を回動可能とし、前記回動規制手段は前記第2の筐体が第1あるいは第2の位置に到達する際に、所定の制動力を与えるものであり、これにより、モニター画面部を開く際、所定の負荷(ブレーキ)を与えることで、開閉品格を向上させるとともに、他部品への悪影響も抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、第1の筐体には回動規制手段の外周に沿って相対的に移動する当接部を備え、前記回動規制手段には前記当接部に当接して所定の押圧力を作用させる突出部を備え、第2の筐体が第1の位置および第2の位置に到達した際に、前記当接部が前記突出部に当接するようにしたものであり、これにより、従来からある回動規制部材に突出部を設けるだけでよく、簡単かつ低コストな構成で実現することができる。
請求項4に記載の発明は、突出部は、略円弧状であるものであり、これにより、第1の位置あるいは第2の位置に回動到達する際に、徐々に制動力を発生させることができ、開閉品格をさらに向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図4は本発明の実施の形態の撮像装置の外観構成を示す斜視図で、図1は表示体を収納した状態、図2は表示体を約90度開いた状態、図3は図2の状態からさらに表示体を開いた状態、図4は図3の状態で被写体方向に表示部を向けた状態である。
図1〜図4は本発明の実施の形態の撮像装置の外観構成を示す斜視図で、図1は表示体を収納した状態、図2は表示体を約90度開いた状態、図3は図2の状態からさらに表示体を開いた状態、図4は図3の状態で被写体方向に表示部を向けた状態である。
図において、10はビデオカメラ本体で、少なくとも撮像手段を備え被写体を撮影できる機器であればビデオカメラに限定されるものではなく、デジタルスチルカメラなどでも構わない。1は内部に各種信号処理を行う信号処理回路や記録媒体を案内するメカニズムや被写体を撮像する撮像手段などを備えた第1の筐体からなる本体部、2は本体部1に対してその一部が回動自在に固定され表示部4を備えた第2の筐体である表示体、2aは表示体2を本体部1に対して回動自在に固定したヒンジ部、3は本体部1に設けられ被写体の光信号が入射され内部で結像して映像信号にする撮像部で、レンズや絞りや固体撮像素子(CCD)などから構成されている。4は表示体2に設けられビデオカメラ本体10で撮影中の映像や記録媒体から再生した映像などを表示する表示部で、一般的には2〜4インチ程度の液晶ディスプレイが用いられるが、有機ELディスプレイなど他の表示デバイスであっても構わない。5は本体部1における表示体収納部分に設けられた操作部で、ビデオカメラ本体10の各種操作(撮影操作や記録媒体記録再生操作や映像調整操作など)を行うためのものであり、複数個のボタンから構成されている。この操作部5のほとんどあるいは全てが、表示体2を本体部1に対して収納した状態(図1の状態)で、外部から目視不可能な状態となるような位置に配されている。
以上のように構成された本実施の形態の撮像装置について、以下その動作について説明する。
まず図1の状態から表示体2における表示部4が目視可能になるように、変位させる必要がある。そのために、表示体2の端部(一般的にはヒンジ部2aに対向した端部)を把持し、ヒンジ部2aを軸に矢印D方向に回動させる。
図2に示す位置まで表示体2を回動させると、ヒンジ部2a内部に設けられた係止手段(図示せず)により、表示体2が約90度開いた位置で保持される。なお、この状態では表示体2が容易に回動しないように、ヒンジ部2a内部の機構によりクリック感が与えられている。
この状態で、ビデオカメラ本体10に設けられた電源ボタン(図示せず)を操作することで本体の電源が投入される。そして、ビデオカメラ本体10を撮影モードにすることで、撮像部103に入射される被写体映像が内部で信号処理されて、表示部4に表示される。撮影者は、表示部4に表示される映像信号を見ながら、記録したい画角などを調整し、録画ボタンやズームボタン(図示せず)などを操作して所望の映像を記録媒体に記録することができる。なお、本説明では表示体2を開いた状態で電源を投入するという説明をしたが、表示体2を開く動作と電源投入動作とは関連性を持たせる必要はなく、例えば電源投入してから表示体2を開いてもよい。
また、図2に示す状態で、ビデオカメラ本体10を再生モードにし、再生ボタンを操作して記録媒体の再生状態にすることで、内部に装填された記録媒体(テープカセットやディスクやメモリカードなど)に記録された映像信号を、表示部4に表示させることができる。使用者は表示部4に表示される映像信号により、再生映像を視聴することができる。なお、再生ボタンや早送り/巻き戻しボタンなどは、本体部1における表示体収納部分に設けられており、具体的には操作部5として示した。一般に、表示体2を収納した状態(図1の状態)では、記録媒体を再生して使用することは極めて少ないので、スペース効率向上の観点から同位置に再生時に使用する操作ボタンなどを配した。
さらに、表示体2は、矢印Cに示すように回転させることもできる。具体的なヒンジ部2aの内部構造については、例えば特開平10−285444号に示すように、2軸構造になっているものが多い。表示体2を矢印C方向へ回転させて所望の角度に設定することで、使用者が目視しやすい角度に表示部4を向けることができる。なお、本実施の形態では、矢印C方向への回転において、一点鎖線を軸に時計方向への回転は約90度、反時計方向への回転は180度回転可能に構成している。
次に、表示体2の収納動作について説明する。図2に示す状態から、表示体2をヒンジ部2aを軸に、矢印G方向に回動させることで、図1に示す収納状態へと移行することができる。
本実施の形態では、図2の状態から表示体2をさらに矢印E方向へ回動させ、90度以上開くことができる。回動後の状態が図3である。図3における表示体2の回動角度は、図1の状態に対して例えば約120度に設定してある。また、図3に示す状態では表示体2はそれ以上開く方向へ回動しないように、ヒンジ部2a内部の機構により、係止されている。その構成については後述する。
図3に示すように表示体2が90度以上開くように構成したことで、以下のようなメリットがある。
まず、1つ目のメリットは、矢印Y方向から、使用者が表示部4を見ながら操作部5を操作する際、表示部4の表示面が従来構成(表示体が90度開く構成)に比べて、より使用者側へ向けることができるので、表示部4の表示が見やすくなる。したがって、表示部4の表示を見ながら操作部5を良好に操作することができる。
次に、2つ目のメリットは、表示部4をビデオライトとして使用した場合にある。図3に示す状態から一旦図2に示す状態に戻し、表示体2を矢印C方向へ回転させ、表示部4を被写体側へ向け、表示体2を矢印Eに示すように90度以上回動させることで、図4の状態にする。あるいは、構造によっては図3に示す状態から表示体2を矢印H方向へ回転させて、図4の状態にすることもできる。図4の状態では、表示部4は撮像部3のレンズと同一方向つまり被写体側を向いていることになる。
表示体2を図4に示すように約120度開いた状態にしてから、ビデオカメラ本体10を操作して、表示部4が白色表示(いわゆるホワイトバック)になるように設定をする。すると、表示部4は内部にバックライトを備えており、白色光が発光することになり、被写体を照射することができる(いわゆるビデオライト状態)。
次に、ヒンジ部2aの内部構成について説明する。
図5〜図10はヒンジ部2aの構成を示す斜視図及び平面図である。図5はヒンジ部分の全体構成を示す斜視図で、説明の便宜上、不要な部品は表示していない。図6は開閉ロック部材の単体の斜視図(同図a)および平面図(同図b)である。図7は表示体2が本体部1に対して閉じた状態(開閉角0度)、図8は約45度開いた状態、図9は約90度開いた状態、図10は約120度開いた状態である。図7〜図10において、(a)は平面図、(b)は斜視図である。なお、図7〜図10において説明の便宜上、不要な部品は省略し、一部の部品のみ示した。
図において、500はヒンジ本体で、他図で示されるヒンジ部2aに内包される。501は表示体2に固定される第1固定部で、ビスなどで固定するための孔などが設けられている。502は本体部1側に固定される第2固定部で、ビスなどで固定するための孔などが設けられる。503は表示体2の回転動作とともに矢印J方向へ回転する第1支軸で、両端部の断面は楕円などの非円形(本実施の形態では略四角形)で構成されている。504は表示体2の回動とともに矢印I方向に回転する第2支軸で、その両端部の断面は楕円などのように真円以外(本実施の形態では略四角形)で構成されている。505は略中央に設けられた孔部505bに第2支軸504が貫通し第2支軸504の回転に伴い回転する回動規制手段である回動ロック部材で、その詳細構成については後述する。506は板金で、その一部である当接部506aが回動ロック部材505の側面であるカム部505cに摺動する。
次に回動ロック部材505の構成について図6を用いて説明する。図において、505aは表示体2の回動動作における回動完了位置において板金506の一部である当接部506aが当接して位置決めを行う被当接部、505bは回動ロック部材の略中央に開口し第2支軸504が貫通係合する孔部で、その形状は第2支軸504の端部と相似形状となっており、第2支軸504とともに回転可能となっている。505cは回動ロック部材505の外周側面に設けられ表示体2の回動動作に伴って板金506の当接部506aが摺動するカム部、505d及び505eはカム部505cの一部を構成しカム部505cの他部位よりも突出した第1突出部および第2突出部で、第1突出部505dは表示体2が略0度位置まで回動した時に当接部506aが当接するような位置に設けられている。また第2突出部505eは表示体2が略90度位置まで回動した時に当接部506aが当接するような位置に設けられている。本実施の形態では第1及び第2当接部505d及び505eは、カム部505cの他部位よりも低い曲率半径でかつ略円弧形状に突出した形状となっているが、この形状に限定されない。
次に動作について説明する。
このような構成において、表示体2を図1に示す状態(0度位置)から図2に示す状態(90度位置)へ移動させると、図5における第2固定部502を除く構成が、第2支軸504を中心にして回転する。この時、図示していないがヒンジケース内部には弾性部材などで構成されたクリック発生手段が設けられており、表示体2を約90度開いた状態を、クリック感を伴って保持することができる。
上記移動の際の回動ロック部材505周辺の動作は、まず図7に示す状態(0度位置)では板金506の当接部506aが第1突出部505dに当接している。なお、当接部506aは第1突出部505dに当接した状態では、矢印L方向へ所定の圧力がかかっている。この状態から、表示体2を回動させると一体で板金506が矢印K方向へ回動を始める。すると当接部506aは第1突出部505dから離れ、カム部505c上を摺動し、やがて図8に示す状態(略45度位置)に到達する。
図8に示す状態(略45度位置)における当接部506aは、第1突出部505dから離れカム部505c上に移動した時、当接部506aがカム部505cをはじめとする回動ロック部材505からは、僅かな隙間を有して離間する。よって、表示体2の回動の際に発生する抵抗は少なくなる。この状態から更に表示体2を回動させると板金506は矢印M方向へ回動し、図9に示す状態(略90度位置)に到達する。
図9に示す状態(略90度位置)に到達する際、当接部506aが第2突出部505eに当接(乗り上げ)する。この時、第2突出部505eから当接部506aに対して矢印N方向の所定押圧力が作用し、表示体2の回動動作に対して所定の負荷をかけることになる。したがって、表示体2は略90度位置に到達する際、回動ロック部材505から与えられる負荷により制動力が働き、勢いよく略90度位置に到達するのを防ぐことができる。また、表示体2が略90度位置に到達した状態で、回動ロック部材505から当接部506aに作用する矢印N方向の負荷により、表示体2の状態を保持できる。この状態から表示体2をさらに回動させると板金506は矢印O方向へ回動し、図10に示す状態(略120度位置)に到達する。なお、この回動の際、当接部506aは第2突出部505eから離間し、矢印N方向へ作用していた負荷が解除される。
図10に示す状態(略120度位置)に到達すると、当接部506aは、回動ロック部材505に設けられた被当接部505aに当接する。これにより、板金506は位置決めされ、表示体2が略120度位置にて位置決めされる。
また、図9に示す状態(略90度位置)あるいは図10に示す状態(略120度位置)から、図7に示す状態(略0度位置)へ移動させる際は、基本的に前述の動作の逆手順となる。図8の状態(略45度位置)を介して略0度位置に到達する際は、板金506の当接部506aが第1突出部505dに当接(乗り上げ)し、当接部506aに対して矢印L方向に所定の押圧力が作用する。よって表示体2の回動動作に対して所定の負荷をかけることになる。したがって、表示体2は略0度位置に到達する際、回動ロック部材505から与えられる負荷による押圧力により制動力が働き、勢いよく略0度位置に到達するのを防ぐことができる。
以上のように本実施の形態によれば、表示部4が備えられた表示体2を、本体部1に対して回動自在に配した構成において、回動ロック部材505に第1突出部505dおよび第2突出部505eを設けたことにより、表示体2が略0度位置へ回動する際、あるいは略90度位置へ回動する際に、表示体2の回動動作に所定の負荷(制動力)を作用させることにより、表示体2が勢いよく回動する動作を低減することができ、表示体2の開閉品格を向上させることができる。また、従来発生していた異音も解消することができる。また、回動の際の衝撃を低減させることができ、他部品への悪影響も低減させることができる。
また、従来からある回動規制部材に突出部を設けるだけでよく、簡単かつ低コストな構成で実現することができる。
第1突出部あるいは第2突出部は、略円弧状で構成したことにより、第1の位置あるいは第2の位置に回動到達する際に、徐々に制動力を発生させることができ、開閉品格をさらに向上させることができる。
なお、回動ロック部材505および板金506の当接部506aは、第2支軸504の一方の端部に設けてもよいし、両端部に設けてもよい。
また、本実施の形態において、回動ロック部材505によって発生させる制動力は、表示体2が0度および90度の時としたが、その制動力発生位置(角度)は、他の任意角度であってもよい。
さらには、制動力を発生させる突出部は2箇所に限らず、制動力を発生させたい位置の数だけ設ければよい。例えば、本実施の形態における図3のように、略120度開いた状態においても制動力を発生させるよう、突出部を設けることも容易に考えらえる。
本発明の撮像装置は、ビデオカメラとして説明をしたが、少なくとも一方の筐体を他方の筐体に対して回動させる手段を備えたものであれば、いろんなものに応用でき、例えば、デジタルスチルカメラやPDAなどの応用例が考えられる。
1 本体部
2 表示体
3 撮像部
4 表示部
5 操作部
10 ビデオカメラ本体
2 表示体
3 撮像部
4 表示部
5 操作部
10 ビデオカメラ本体
Claims (4)
- 第1の筐体と第2の筐体とを備え、前記第2の筐体を前記第1の筐体に対して回動自在に設けた回動装置であって、前記第2の筐体を回動自在に支持する支軸と、前記支軸に装着され前記第2の筐体に所定制動力を与える回動規制手段とを備え、前記第2の筐体は、前記第1の筐体に対して少なくとも第1の位置と第2の位置との間を回動可能とし、前記回動規制手段は前記第2の筐体が第1あるいは第2の位置に到達する際に、所定の制動力を与えることを特徴とする回動装置。
- 少なくとも撮像手段を備えた第1の筐体と、少なくとも表示手段を備えた第2の筐体とを備え、前記第2の筐体を前記第1の筐体に対して回動自在に設けた撮像装置であって、前記第2の筐体を回動自在に支持する支軸と、前記支軸に装着され前記第2の筐体に所定制動力を与える回動規制手段とを備え、前記第2の筐体は、前記第1の筐体に対して少なくとも第1の位置と第2の位置との間を回動可能とし、前記回動規制手段は前記第2の筐体が第1あるいは第2の位置に到達する際に、所定の制動力を与えることを特徴とする撮像装置。
- 第1の筐体には回動規制手段の外周に沿って相対的に移動する当接部を備え、前記回動規制手段には前記当接部に当接して所定の押圧力を作用させる突出部を備え、第2の筐体が第1の位置および第2の位置に到達した際に、前記当接部が前記突出部に当接するようにしたことを特徴とする請求項1及び2記載の回動装置および撮像装置。
- 突出部は、略円弧状であることを特徴とする請求項3記載の回動装置および撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004111805A JP2005295481A (ja) | 2004-04-06 | 2004-04-06 | 回動装置およびそれを用いた撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2005295481A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008141768A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Thomson Licensing | モニタ取付用組立体 |
-
2004
- 2004-04-06 JP JP2004111805A patent/JP2005295481A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008141768A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Thomson Licensing | モニタ取付用組立体 |
US8363171B2 (en) | 2006-12-04 | 2013-01-29 | Gvbb Holdings S.A.R.L. | Double hinge monitor mount |
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