JP2005294442A - 半導体受光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 保護膜や金属膜の剥がれを防止して従来のものよりも製造コストを低減することができる半導体受光素子を提供すること。
【解決手段】 半導体受光素子10は、例えばn型InPからなる半導体基板11と、半導体基板11の上面に積層された半導体積層部12と、半導体積層部12の上面に形成された保護膜13と、保護膜13の上面に形成されたp電極膜14と、ボンディングワイヤが接続されるボンディングパッド15と、ボンディングパッド15の範囲内に形成された窪み16と、入射された光を受光する受光部17と、半導体基板11の下面に形成されたn電極膜18とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力された光信号を電気信号に変換する半導体受光素子に関する。
従来の半導体受光素子は、入力された光信号を電気信号に変換して外部に出力するため、半導体と接合された電極に金属配線が設けられている。この電極は、従来、平面で形成された保護膜の上面に設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
金属配線は、直径が25μm程度のワイヤによって素子にボールボンディングされて設けられるので、素子側には、電極に接続されたボンディングパッドと呼ばれる領域が必要になる。
一般にボンディングパッドは、CVD装置により酸化膜又は窒化膜が保護膜として半導体上に成膜された後、電子ビーム蒸着装置により電極としての金属膜が保護膜上に蒸着されることにより形成される。
したがって、従来の半導体受光素子では、半導体と保護膜との密着強度の向上を図るため、半導体と保護膜との密着強度を低下させる要因である半導体面上の有機物や粉塵等による汚染を成膜前に有機溶剤や酸又はアルカリ性溶液によって取り除いたり、半導体基板の温度を上げて保護膜を形成することにより半導体基板上の水分を取り除いたり、半導体と保護膜との反応性を高めたりする処理等が実施されている。同様に、保護膜と金属膜との密着強度の向上を図るため、半導体の上面に形成された保護膜上に金属膜を蒸着する場合も、金属膜の蒸着前に有機溶剤や酸性溶液による保護膜の洗浄が行われている(例えば、非特許文献1参照。)。
特開平8−162664号公報(第4頁、第2図) 権田 俊一監修「薄膜作製応用ハンドブック」(株)エヌ・ティー・エス、1995年11月30日発行、pp.250-253)
しかしながら、このような従来の半導体受光素子における密着強度の向上策では、密着強度を低下させる汚染を完全に取り除くことができない場合があり、しかも半導体基板の面積が大きくなるに従って半導体基板内における洗浄度合いの差が大きくなるので、密着強度を低下させる部分が生じやすくなるという問題があった。
また、従来の半導体受光素子において、半導体、保護膜及び金属膜の材質が、半導体と保護膜、又は保護膜と金属膜との組み合わせにおける反応性が高くない物質であった場合や高温にすると素子に損傷を与える場合は、前述の洗浄や半導体基板の温度を上げて成膜すること等では、半導体と保護膜、又は保護膜と金属膜との密着強度を高めることが困難であるという問題があった。
したがって、従来の半導体受光素子における半導体と保護膜、又は保護膜と金属膜との密着強度の向上策では、ボンディングパッドにワイヤをボールボンディングする際に、ワイヤの先端のボール部分をボンディングパッドに圧着するときの衝撃や、ワイヤの他端をステムにボンディングするときにワイヤに生じる引張り力等により、保護膜や金属膜の剥がれが発生するので、製造歩留が低下して製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、保護膜や金属膜の剥がれを防止して従来のものよりも製造コストを低減することができる半導体受光素子を提供するものである。
本発明の半導体受光素子は、半導体基板と、前記半導体基板の一方の面上に積層された半導体層を有する半導体積層部とを備え、前記半導体積層部は光を吸収してキャリアを生成する光吸収層を含み、前記半導体基板の前記一方の面から遠ざかる方向における前記半導体積層部の端部に保護膜及び金属膜の少なくとも一方が成膜される半導体受光素子において、前記端部に少なくとも1つの窪みを設けたことを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明の半導体受光素子は、半導体積層部の端部に形成された窪みにより保護膜や金属膜が成膜される成膜面積を拡大して半導体と保護膜、又は保護膜と金属膜との密着強度を大きくすることができるので、保護膜や金属膜の剥がれを防止して従来のものよりも製造コストを低減することができる。
また、本発明の半導体受光素子は、前記窪みの開口部から前記窪みの底部に向かう方向の前記窪みの断面形状において、前記開口部の長さが前記底部の長さよりも小さいことを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明の半導体受光素子は、窪みの開口部の長さが底部の長さよりも小さくなるよう窪みが形成されるので、窪みにより保護膜や金属膜が成膜される成膜面積を拡大して半導体と保護膜、又は保護膜と金属膜との密着強度を大きくすることができると共に剥がれ方向の引っ掛かりを形成することができ、保護膜や金属膜の剥がれを防止して従来のものよりも製造コストを低減することができる。
さらに、本発明の半導体受光素子は、前記窪みの開口部から前記窪みの底部に向かう方向の前記窪みの断面形状において、前記開口部の長さが前記底部の長さよりも大きいことを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明の半導体受光素子は、窪みの開口部の長さが底部の長さよりも大きくなるよう窪みが形成されるので、窪みにより保護膜や金属膜が成膜される成膜面積を拡大して半導体と保護膜、又は保護膜と金属膜との密着強度を大きくすることができ、保護膜や金属膜の剥がれを防止して従来のものよりも製造コストを低減することができる。なお、本発明の半導体受光素子は、半導体と金属膜との密着強度も同様に大きくすることができる。
本発明は、保護膜や金属膜の剥がれを防止して従来のものよりも製造コストを低減することができるという効果を有する半導体受光素子を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態の半導体受光素子の構成について図1を用いて説明する。図1(a)は本実施の形態の半導体受光素子の平面図、図1(b)は図1(a)の断面A−Aにおける窪み部拡大図、図1(c)は図1(a)の断面B−Bにおける窪み部拡大図を示している。なお、本実施の形態の半導体受光素子がプレーナ型のpin型半導体受光素子を構成する例を挙げて説明する。
図1(a)に示すように、本実施の形態の半導体受光素子10は、表面の結晶方位が(100)で例えばn型InPからなる半導体基板11と、半導体基板11の上面に積層された半導体積層部12と、半導体積層部12の上面に形成された保護膜13と、保護膜13の上面に形成されたp電極膜14と、ボンディングワイヤ(図示せず)が接続されるボンディングパッド15と、ボンディングパッド15の範囲内に形成された窪み16(斜線部)と、入射された光を受光する受光部17と、半導体基板11の下面に形成されたn電極膜18とを備えている。
なお、半導体積層部12が半導体基板11に積層された積層方向を上方向と定義し、上方向の側にある面を上面と定義する。
窪み16は、それぞれ、例えば開口部が約5μm角で深さ0.2〜0.5μm程度の形状を有し、市松模様状にボンディングパッド15の範囲内に形成されている。ボンディングパッド15の大きさは、例えばφ80μm程度である。
また、保護膜13は、例えば窒化膜(SiNx)で構成され、窪み16が形成された半導体積層部12の上面に形成されている。さらに、p電極膜14は、例えば、Ti/Pt/Auで構成され、保護膜13の上面に形成されている。
なお、公知の技術のため図示を省略したが、p電極膜14は、p型半導体上に形成されたコンタクト層に接続されている。また、半導体積層部12は、1つ以上の半導体層で構成され、少なくとも光吸収層を含んでいる。光吸収層は例えばi型InGaAsの薄膜で構成されている。
次に、本実施の形態の半導体受光素子10の製造方法について図2を用いて説明する。なお、半導体基板11や半導体積層部12等の製造方法は公知の技術であるので詳細な説明を省略し、本発明の特徴である窪み16に係る製造方法について説明する。
まず、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法により、半導体積層部12の上面にエッチングマスクとしての酸化膜19を成膜する(ステップS1)。酸化膜19は、例えばSiOで構成される。
次いで、フォトリソグラフィ法により、レジスト20を酸化膜19上に形成し、レジスト20と酸化膜19の露出部分とが約5μm角の市松模様状になるようパターニングする(ステップS2)。
引き続き、ドライエッチングにより、市松模様状のパターンを酸化膜19に転写する(ステップS3)。そして、レジスト20を除去する(ステップS4)。
さらに、ドライエッチングにより、市松模様状のパターンを半導体積層部12の上面に転写し、深さ0.2〜0.5μm程度の窪み16を製作する(ステップS5)。そして、酸化膜19を除去する(ステップS6)。
次いで、CVD法により、保護膜13を成膜する(ステップS7)。保護膜13は、例えば膜厚が100〜300nmの窒化膜(SiNx)で構成される。
そして、電子ビーム蒸着法により、例えば、Ti/Pt/Au(膜厚約20nm/50nm/300nm)で構成されたp電極膜14が保護膜13上に形成される(ステップS8)。このとき、窪み16の内壁にもp電極膜14が形成されるよう半導体受光素子10を水平方向に回転しながら成膜する。
なお、前述した製造方法において示した材質、寸法、手法等は一例であり、これらに限定されるものではない。例えば、図2に示されたステップS3及びステップS5におけるドライエッチングに代えてウェットエッチングで形成してもよい。
以上のように、本実施の形態の半導体受光素子10によれば、窪み16をボンディングパッド15の範囲内に形成して保護膜13及びp電極膜14を成膜する構成としたので、保護膜13及びp電極膜14の成膜面積を従来のものよりも拡大して半導体積層部12と保護膜13、又は保護膜13とp電極膜14との密着強度を大きくすることができ、保護膜13及びp電極膜14の剥がれを防止して従来のものよりも製造コストを低減することができる。
なお、本実施の形態において、窪み16を市松模様状に形成する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ボンディングパッド15の範囲内に1つの窪み16を備える構成でもよいし、ボンディングパッド15の範囲内に複数の窪み16を離散的に配置する構成でもよい。また、窪み16の形状についても任意の形状で構成してもかまわない。
また、本実施の形態の半導体受光素子10がプレーナ型のpin型半導体受光素子を構成する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばプレーナ型のアバランシェフォトダイオードに適用する構成としてもよい。
(第2の実施の形態)
まず、本発明の第2の実施の形態の半導体受光素子の構成について図3を用いて説明する。図3(a)は本実施の形態の半導体受光素子の平面図、図3(b)は図3(a)の断面C−Cにおける窪み部拡大図、図3(c)は図3(a)の断面D−Dにおける窪み部拡大図を示している。なお、本発明の第1の実施の形態の半導体受光素子10と同様な構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図3(a)に示すように、本実施の形態の半導体受光素子30は、窪み31(斜線部)がボンディングパッド15の範囲内に市松模様状に形成されている。
窪み31は、図3(b)に示された断面C−Cにおいて、開口部の長さaが底部の長さbよりも小さくなるよう形成されている。図3(b)において、窪み31は、それぞれ、例えば開口部が約5μm角で内壁面が角度θcで傾斜し、深さが0.2〜0.5μm程度の形状を有している。
また、窪み31は、図3(c)に示された断面D−Dにおいて、開口部の長さcが底部の長さdよりも大きくなるよう形成され、内壁面が角度θdで傾斜している。
なお、複数の窪み31の全ての内壁面が角度θc及び角度θdで傾斜している必要はない。例えば、少なくとも1つの窪み31の内壁面が角度θc又は角度θdで傾斜する構成でもよい。
本実施の形態において、半導体基板11の結晶面方位は、図3(b)及び(c)に示すようになっている。すなわち、半導体基板11の表面の結晶面方位は(100)であり、半導体積層部12は、エピタキシャル成長法によって、半導体基板11の表面から[100]方向に堆積されて構成されている。
また、半導体積層部12の結晶方位を図3(b)及び(c)に示された方向に合わせることによって、ウェットエッチングのエッチャントに応じて角度θc及びθdが決定されるようになっている。
次に、本実施の形態の半導体受光素子30の製造方法について説明する。なお、本実施の形態の半導体受光素子30は、第1の実施の形態の半導体受光素子10と比較すると、半導体積層部12の結晶面方位が指定されていることと、窪み31の内壁面が傾斜していることとが異なっているだけなので、半導体受光素子10の製造方法と異なる工程について説明する。
本実施の形態の半導体受光素子30は、半導体積層部12の結晶方位を図3(b)及び(c)に示された方向に予め合わせておき、図2に示されたステップS5において、所定のエッチャントによるウェットエッチングによって、市松模様状のパターンが半導体積層部12の上面に転写され、図3(b)及び(c)に示すような角度θc及びθdの内壁面を有する深さ0.2〜0.5μm程度の窪み31が形成される。
角度θcについては、例えば、塩酸・リン酸系のエッチャントによるウェットエッチングの場合の角度θcは約80度、Br・メタノール系のエッチャントによるウェットエッチングの場合の角度θcは50〜60度となる。
一方、角度θdについては、例えば、塩酸・リン酸系のエッチャントによるウェットエッチングの場合の角度θdは140〜150度、Br・メタノール系のエッチャントによるウェットエッチングの場合の角度θdは120〜130度となる。
なお、窪み31の製造方法は、ウェットエッチングに限定されるものではなく、例えばドライエッチングで形成してもよい。
以上のように、本実施の形態の半導体受光素子30によれば、断面C−Cにおいては窪み31の開口部の長さaが底部の長さbよりも小さい形状とし、断面D−Dにおいては窪み31の開口部の長さcが底部の長さdよりも大きい形状とし、窪み31をボンディングパッド15の範囲内に形成して保護膜13及びp電極膜14を成膜する構成としたので、保護膜13及びp電極膜14の成膜面積を従来のものよりも拡大して半導体積層部12と保護膜13、又は保護膜13とp電極膜14との密着強度を大きくすることができると共に、断面C−Cにおいては剥がれ方向に対する引っ掛かりを形成することができ、保護膜13及びp電極膜14の剥がれを防止して従来のものよりも製造コストを低減することができる。
なお、本実施の形態において、窪み31を市松模様状に形成する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ボンディングパッド15の範囲内に1つの窪み31を備える構成でもよいし、ボンディングパッド15の範囲内に複数の窪み31を離散的に配置する構成でもよい。また、窪み31の形状についても任意の形状で構成してもかまわない。
また、本実施の形態の半導体受光素子30がプレーナ型のpin型半導体受光素子で構成された例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばプレーナ型のアバランシェフォトダイオードに適用する構成としてもよい。
(第3の実施の形態)
まず、本発明の第3の実施の形態の半導体受光素子の構成について図4を用いて説明する。図4(a)は本実施の形態の半導体受光素子の平面図、図4(b)は図4(a)の断面E−Eにおける窪み部拡大図、図4(c)は図4(a)の断面F−Fにおける窪み部拡大図を示している。なお、本発明の第1の実施の形態の半導体受光素子10と同様な構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図4(a)に示すように、本実施の形態の半導体受光素子40は、窪み41(斜線部)がボンディングパッド15の範囲内に市松模様状に形成されている。
窪み41は、図4(b)に示された断面E−Eにおいて、開口部の長さeが底部の長さfよりも小さくなるよう形成されている。図4(b)において、窪み41は、それぞれ、例えば開口部が約5μm角で内壁面が角度θeで傾斜し、深さが0.2〜0.5μm程度の形状を有している。
また、窪み41は、図4(c)に示された断面F−Fにおいても、開口部の長さgが底部の長さhよりも小さくなるよう形成され、内壁面が角度θfで傾斜している。
次に、本実施の形態の半導体受光素子40の製造方法について説明する。なお、本実施の形態の半導体受光素子40は、第1の実施の形態の半導体受光素子10と比較すると、窪み41の内壁面が傾斜していることが異なっているだけなので、半導体受光素子10の製造方法と異なる工程について説明する。
本実施の形態の半導体受光素子40は、図2に示されたステップS5において、ドライエッチングによって窪み41が形成される。このドライエッチングの際、半導体基板11を所定の角度に傾けて回転させながら、θe及びθfが、それぞれ、例えば50〜60度となるよう形成される。
次に、本実施の形態の他の態様の半導体受光素子の構成について図5を用いて説明する。図5(a)は本実施の形態の他の態様の半導体受光素子の平面図、図5(b)は図5(a)の断面G−Gにおける窪み部拡大図、図5(c)は図5(a)の断面H−Hにおける窪み部拡大図を示している。なお、本発明の第1の実施の形態の半導体受光素子10と同様な構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図5(a)に示すように、本実施の形態の他の態様の半導体受光素子50は、窪み51(斜線部)がボンディングパッド15の範囲内に市松模様状に形成されている。
窪み51は、図5(b)に示された断面G−Gにおいて、開口部の長さiが底部の長さjよりも大きくなるよう形成されている。図5(b)において、窪み51は、それぞれ、例えば開口部が約5μm角で内壁面が角度θgで傾斜し、深さが0.2〜0.5μm程度の形状を有している。
また、窪み51は、図5(c)に示された断面H−Hにおいても、開口部の長さkが底部の長さmよりも大きくなるよう形成され、内壁面が角度θhで傾斜している。
窪み51の製造方法は、前述の窪み41と同様にドライエッチングによって形成することができるが、角度θg及び角度θhで傾いた内壁を形成するに当たり、半導体積層部12の上面にエッチングマスクとして形成する酸化膜を断面G−G及び断面H−Hにおいて、図6に示すような形状にすることが好ましい。なお、図6は断面G−Gにおける形状を示したものである。
図6に示されたステップS40において、例えばSiOで構成された酸化膜52がテーパ状に形成されている。なお、このステップS40は、図2に示されたステップS4に相当する工程である。酸化膜52をテーパ状に形成することにより、酸化膜52の厚みがマスク端になるほど薄くなり半導体積層部12の上面がエッチングされやすくなるので、内壁が傾斜した窪みを容易に形成することができる。
半導体基板11を回転させながらドライエッチングを行うことにより、図6に示されたステップS41、S42、S43に示すように半導体積層部12の上面のエッチングが進行し、ステップS50において例えば140〜150度の角度θgを有する窪み51が形成される。なお、断面H−Hにおいても同様にドライエッチングによって窪み51の角度θhが得られる。
以上のように、本実施の形態の半導体受光素子40によれば、断面E−E及び断面F−Fにおいて、窪み41の開口部の長さe及びgが、それぞれ、底部の長さf及びhよりも小さい形状とし、窪み41をボンディングパッド15の範囲内に形成して保護膜13及びp電極膜14を成膜する構成としたので、保護膜13及びp電極膜14の成膜面積を従来のものよりも拡大して半導体積層部12と保護膜13、又は保護膜13とp電極膜14との密着強度を大きくすることができると共に、剥がれ方向に対する引っ掛かりを形成することができ、保護膜13及びp電極膜14の剥がれを防止して従来のものよりも製造コストを低減することができる。
また、本実施の形態の他の態様の半導体受光素子50によれば、断面G−G及び断面H−Hにおいて、窪み51の開口部の長さi及びkが、それぞれ、底部の長さj及びmよりも大きい形状とし、窪み51をボンディングパッド15の範囲内に形成して保護膜13及びp電極膜14を成膜する構成としたので、保護膜13及びp電極膜14の成膜面積を従来のものよりも拡大して半導体積層部12と保護膜13、又は保護膜13とp電極膜14との密着強度を大きくすることができ、保護膜13及びp電極膜14の剥がれを防止して従来のものよりも製造コストを低減することができる。
なお、本実施の形態において、窪み41及び51を市松模様状に形成する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ボンディングパッド15の範囲内に1つの窪み41又は51を備える構成でもよいし、ボンディングパッド15の範囲内に複数の窪み41又は51を離散的に配置する構成でもよい。また、窪み41及び51の形状についても任意の形状で構成してもかまわない。
また、本実施の形態の半導体受光素子40がプレーナ型のpin型半導体受光素子で構成された例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばプレーナ型のアバランシェフォトダイオードに適用する構成としてもよい。
以上のように、本発明にかかる半導体受光素子は、保護膜や金属膜の剥がれを防止して従来のものよりも製造コストを低減することができるという効果を有し、入力された光信号を電気信号に変換する半導体受光素子等として有用である。
(a)本発明の第1の実施の形態の半導体受光素子の外観斜視図 (b)本発明の第1の実施の形態の半導体受光素子のA−A断面図 (c)本発明の第1の実施の形態の半導体受光素子のB−B断面図 本発明の窪みの製造方法の一例を示す図 (a)本発明の第2の実施の形態の半導体受光素子の外観斜視図 (b)本発明の第2の実施の形態の半導体受光素子のC−C断面図 (c)本発明の第2の実施の形態の半導体受光素子のD−D断面図 (a)本発明の第3の実施の形態の半導体受光素子の外観斜視図 (b)本発明の第3の実施の形態の半導体受光素子のE−E断面図 (c)本発明の第3の実施の形態の半導体受光素子のF−F断面図 (a)本発明の第3の実施の形態の他の態様の半導体受光素子の外観斜視図 (b)本発明の第3の実施の形態の他の態様の半導体受光素子のG−G断面図 (c)本発明の第3の実施の形態の他の態様の半導体受光素子のH−H断面図 本発明の第3の実施の形態の他の態様の窪みを形成するステップを示す図
符号の説明
10、30、40、50 半導体受光素子
11 半導体基板
12 半導体積層部
13 保護膜
14 p電極膜(金属膜)
15 ボンディングパッド
16、31、41、51 窪み
17 受光部
18 n電極膜
19、52 酸化膜
20 レジスト

Claims (3)

  1. 半導体基板(11)と、前記半導体基板の一方の面上に積層された半導体層を有する半導体積層部(12)とを備え、前記半導体積層部は光を吸収してキャリアを生成する光吸収層を含み、前記半導体基板の前記一方の面から遠ざかる方向における前記半導体積層部の端部に保護膜(13)及び金属膜(14)の少なくとも一方が成膜される半導体受光素子において、
    前記端部に少なくとも1つの窪み(16)を設けたことを特徴とする半導体受光素子。
  2. 前記窪みの開口部から前記窪みの底部に向かう方向の前記窪みの断面形状において、前記開口部の長さが前記底部の長さよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の半導体受光素子。
  3. 前記窪みの開口部から前記窪みの底部に向かう方向の前記窪みの断面形状において、前記開口部の長さが前記底部の長さよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の半導体受光素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010177248A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Anritsu Corp 半導体装置及びその製造方法

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