JP2005294358A - インダクタ - Google Patents

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尚宏 濱村
Yoshihiro Saito
義広 斉藤
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Abstract

【課題】 簡易な構成によって、コモンモードのノイズ成分及びノーマルモードのノイズ成分を低減するとともに、比較的大きな電流を流すことが可能なインダクタを提供する。
【解決手段】 インダクタ1は、第1の磁心3、第2の磁心5、第1の巻線11、及び第2の巻線13を備える。第1の磁心3は、周方向に順に配置された第1の部分3a〜第4の部分3dを含み、閉磁路を構成する。第2の磁心5は、第1の磁心3との間に隙間をあけて設けられ、閉磁路を構成する。第1の巻線11及び第2の巻線13は、コモンモードノイズによって互いに同じ周方向に磁界を発生させる巻方向で第1の磁心3の第1の部分3a及び第3の部分3cにそれぞれ巻かれている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ノイズフィルタなどに用いられるインダクタに関するものである。
一般的に、電子機器等において電源や信号等に畳重されるノイズには、ノーマルモード(もしくはディファレンシャルモード)と呼ばれる成分と、コモンモードと呼ばれる成分とがある。通常、ノーマルモードコイルやコモンモードコイルといったそれぞれのノイズ成分に応じたフィルタ素子を回路に組み込むことによって、これらのノイズ成分を低減することができる。
特許文献1には、ノーマルモードのノイズ成分とコモンモードのノイズ成分とを同時に除去するためのノイズフィルタ用インダクタが開示されている。図8は、このノイズフィルタ用インダクタの構成を示す概略図である。図8を参照すると、ノイズフィルタ用インダクタ100は、閉磁路を形成する第1の磁心101と、第1の磁心101に対して独立した閉磁路を形成する第2の磁心102とを備えている。そして、第1の磁心101には、コモンモードノイズを除去するような巻方向で巻線103が巻かれており、第2の磁心102には、ノーマルモードを除去するような巻き方向で巻線103が巻かれている。
特開平9−148144
しかしながら、特許文献1に開示されたノイズフィルタ用インダクタ100は、次の問題点を含んでいる。すなわち、ノイズフィルタ用インダクタ100では、巻線103に流れる信号電流または電源電流が大きくなると、第2の磁心102の磁化が飽和する。従って、このノイズフィルタ用インダクタ100では、巻線103に流れる電流の許容値が小さく抑えられてしまう。また、特許文献1には、第2の磁心102にギャップを設け、磁化飽和しにくくする構成も開示されてはいるが、構造が複雑になり製造工程が増える。
本発明は、上記した問題点を鑑みてなされたものであり、簡易な構成によって、コモンモードのノイズ成分及びノーマルモードのノイズ成分を低減するとともに、比較的大きな電流を流すことが可能なインダクタを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明によるインダクタは、周方向に順に配置された第1ないし第4の部分を含み、閉磁路を構成する第1の磁心と、第1の磁心の内側あるいは外側に隙間をあけて設けられ、閉磁路を構成する第2の磁心と、コモンモードのノイズ電流によって互いに同じ周方向に磁界を発生させる巻方向で第1の磁心の第1及び第3の部分にそれぞれ巻かれ、第2の磁心には巻かれない第1及び第2の巻線と、を備えることを特徴とする。
上記したインダクタでは、第1及び第2の巻線にコモンモードのノイズ電流が流れると、第1及び第2の巻線は第1の磁心に同じ周方向の磁界を発生させる。この第1の磁心に生じた磁界によって、コモンモードのノイズ成分が低減される。また、上記したインダクタでは、第1の磁心の第1〜第4の部分のうち、第1及び第3の部分に第1及び第2の巻線がそれぞれ巻かれている。また、第1及び第2の巻線は、第2の磁心には巻かれていない。従って、第1及び第2の巻線にノーマルモードのノイズ電流が流れると、第1の巻線によって第1の部分に生じる磁界は、第1の部分に沿った第2の磁心との間に第2及び第4の部分を介して磁路を形成する。また、第2の巻線によって第3の部分に生じる磁界は、第3の部分に沿った第2の磁心との間に第2及び第4の部分を介して磁路を形成する。これらの磁路における磁界によって、ノーマルモードのノイズ成分が低減される。さらに、上記したインダクタでは、第1の磁心と第2の磁心との間の隙間があることによって、これらの磁路における飽和磁束密度が、図8に示した第2の磁心102よりも大きくなる。
従って、本発明に係るインダクタによれば、簡易な構成によって、コモンモードのノイズ成分及びノーマルモードのノイズ成分を低減するとともに、比較的大きな電流を流すことが可能となる。
また、インダクタは、第2の磁心が、第1の磁心の外側に設けられていることを特徴としてもよい。これによって、インダクタ外部からの磁気ノイズを防ぐことができる。
また、インダクタは、第1及び第2の巻線の少なくとも一部を覆い、接地して用いられる導電性部材をさらに備えることを特徴としてもよい。これによって、第1及び第2の巻線と導電性部材との間に容量成分が生じるので、ノイズ電流をさらに低減することができる。
また、インダクタは、導電性部材が強磁性を有しないことを特徴としてもよい。これによって、第1の磁心において生じた磁界が導電性部材によって乱されることを防止できる。
また、インダクタは、第2の部分と第2の磁心との第2の間隔、及び第4の部分と第2の磁心との第4の間隔のうち少なくとも一方が、第1の部分と第2の磁心との第1の間隔、及び第3の部分と第2の磁心との第3の間隔よりも狭いことを特徴としてもよい。これによって、第1及び第2の巻線にノーマルモードのノイズ電流が流れる際に、第1及び第2の巻線のそれぞれによって形成される2つの閉磁路の磁束密度を高め、ノーマルモードのノイズ成分をさらに低減することができる。
また、インダクタは、第2の磁心が円環状に形成され、第1の磁心が、第2及び第4の間隔が第1及び第3の間隔よりも狭い楕円環状に形成されていることを特徴としてもよい。これによって、第2及び第4の間隔が第1及び第3の間隔よりも狭い構成を簡易に実現できる。また、第1の磁心の第2の磁心に対する相対角度によらず、第2及び第4の部分と第2の磁心との間隔を狭くすることができる。従って、第1の磁心と第2の磁心との相対角度を調整する必要がなく、第2及び第4の間隔が第1及び第3の間隔よりも狭い構成を簡易な工程によって実現することができる。
また、インダクタは、第2の部分と第2の磁心との間、及び第4の部分と第2の磁心との間のうち少なくとも一方に設けられ、第1の磁心及び第2の磁心よりも飽和磁束密度が大きい磁性体をさらに備えることを特徴としてもよい。これによって、第1及び第2の巻線にノーマルモードのノイズ電流が流れる際に、第1及び第2の巻線のそれぞれによって形成される2つの閉磁路の磁束密度を高め、ノーマルモードのノイズ成分をさらに低減することができる。
本発明によるインダクタによれば、簡易な構成によって、コモンモードのノイズ成分及びノーマルモードのノイズ成分を低減するとともに、比較的大きな電流を流すことが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら本発明によるインダクタの実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1(a)は、本発明によるインダクタの第1実施形態の構成を示す切欠平面図である。また、図1(b)は、図1(a)に示したインダクタのI−I断面を示す断面図である。図1(a)及び図1(b)を参照すると、インダクタ1は、第1の磁心3、第2の磁心5、蓋体7、第1の巻線11、第2の巻線13、及び基板15を備えている。
第1の磁心3及び第2の磁心5は、円環状(円筒状を含む)といった形状を呈している。第1の磁心3及び第2の磁心5は、例えばフェライトといった磁性材料からなり、それぞれの内部に閉磁路を構成する。第1の磁心3は、周方向に順に配置された第1の部分3a、第2の部分3b、第3の部分3c、及び第4の部分3dを含んでいる。第2の磁心5は、第1の磁心3の外周(すなわち外側の側面3e)に沿って配置されるとともに、第1の磁心3との間に隙間をあけて配置されている。
第1の巻線11は、導電性のワイヤを含んでおり、第1の磁心3の第1の部分3aに巻かれている。また、第2の巻線13は、導電性のワイヤを含んでおり、第1の磁心3の第3の部分3cに巻かれている。第1の巻線11及び第2の巻線13は、これらの巻線に流れるコモンモードのノイズ電流によって、同じ周方向に磁界を発生させる巻方向でもって第1の磁心3に巻かれている。換言すれば、第1の巻線11及び第2の巻線13は、第1の磁心3を一定の周方向から見たときに、第1の巻線11に流れる信号電流(または電源電流)の向きと、第2の巻線13に流れる帰還電流の向きとが互いに逆になるように、第1の磁心3に巻かれている。第1の巻線11及び第2の巻線13は、第2の磁心5には巻かれていない。
蓋体7は、第1の磁心3、第2の磁心5、第1の巻線11、及び第2の巻線13を覆うための部材である。蓋体7は、導電性を有する材料を含んでおり、天板7a及び側板7bによって構成されている。天板7aは、本実施形態における導電性部材であり、第1の巻線11及び第2の巻線13の一部を覆っている。具体的には、天板7aは、第2の磁心5の外周とほぼ同径の円盤状を呈しており、第1の磁心3及び第2の磁心5の上面を覆うように設けられている。天板7aは、インダクタ1が回路基板上に実装される際に、GNDパターンといった基準電位に接地されて用いられる。これによって、第1の巻線11及び第2の巻線13と天板7aとの間に容量成分が生じることとなる。また、側板7bは、第2の磁心5の外側の側面5aに沿った円筒状をしており、側面5aを覆うように設けられている。側板7bの一端は、天板7aの外周部分に固定されている。なお、天板7aの材料としては、導電性を有すれば鉄といった強磁性体でもよいが、第1の巻線11及び第2の巻線13によるノイズ除去効果を妨げるような磁界が生じないように、銅やアルミといった導電性の常磁性体(または反磁性体)を主に含み強磁性を有さない(例えば、比透磁率が1.5以下の)材料からなることが好ましい。
基板15は、第2の磁心5の外周よりも大きな径の円盤状であり、主面15a及び裏面15bを有する。基板15は、第1の磁心3、第2の磁心5、蓋体7、第1の巻線11、及び第2の巻線13を主面15a上に支持している。具体的には、第1の巻線11の一端11a及び他端11bが、基板15の主面15aから裏面15bへ貫通するとともに基板15に固定されている。また、図示しないが、第2の巻線13の一端及び他端も第1の巻線11と同様にして基板15に固定されている。そして、基板15がこのように第1の巻線11の一端11a及び他端11b並びに第2の巻線13の一端及び他端を支持することによって、第1の巻線11と、第2の巻線13と、第1の巻線11及び第2の巻線13を巻かれた第1の磁心3とが主面15a上に支持固定される。また、第2の磁心5は、基板15の主面15a上に載置される。また、蓋体7の側板7bは、天板7aに固定された一端とは反対側の他端の一部が基板15の主面15aから裏面15bへ貫通しており、裏面15bにおいて例えばはんだ等の接着剤17によって固定される。
次に、上記構成を備えるインダクタ1の動作について、図2(a)及び図2(b)を参照しながら説明する。図2(a)は、インダクタ1の第1の巻線11及び第2の巻線13にコモンモードのノイズ電流が流れたときの、第1の磁心3及び第2の磁心5に発生する磁界を示す図である。また、図2(b)は、インダクタ1の第1の巻線11及び第2の巻線13にノーマルモードのノイズ電流が流れたときの、第1の磁心3及び第2の磁心5に発生する磁界を示す図である。
図2(a)に示すように、第1の巻線11にコモンモードのノイズ電流が流れると、第1の磁心3内部に磁界Φ1が生じる。磁界Φ1は、第1の磁心3が構成する閉磁路に沿って、閉じた磁界を形成する。同様に、第2の巻線13にコモンモードのノイズ電流が流れると、磁界Φ1と同じ向きの磁界Φ2が第1の磁心3内部に生じる。第1の磁心3内部に生じるこれらの磁界Φ1及び磁界Φ2によって、第1の巻線11及び第2の巻線13にコモンモードノイズに対するインピーダンスが発生し、第1の巻線11及び第2の巻線13を流れるコモンモードのノイズ成分が低減される。
また、第1の巻線11にコモンモードのノイズ電流が流れると、該電流によって形成される磁界Φ3が第2の磁心5内部に生じる。磁界Φ3は、第2の磁心5が構成する閉磁路に沿って、閉じた磁界を形成する。同様に、第2の巻線13にコモンモードのノイズ電流が流れると、磁界Φ3と同じ向きの磁界Φ4が第2の磁心5内部に生じる。なお、磁界Φ3及び磁界Φ4の磁束密度は、それぞれ磁界Φ1及び磁界Φ2の磁束密度よりも小さい。第2の磁心5内部に生じるこれらの磁界Φ3及び磁界Φ4によって、第1の巻線11及び第2の巻線13に生じるコモンモードノイズに対するインピーダンスがさらに強まり、第1の巻線11及び第2の巻線13を流れるコモンモードのノイズ成分がさらに低減される。
他方、図2(b)に示すように、第1の巻線11にノーマルモードのノイズ電流が流れると、第1の磁心3の第1の部分3a内に磁界Φ5が生じる。これに対し、第2の巻線13にノーマルモードのノイズ電流が流れると、磁界Φ5とは逆向きの磁界Φ6が第1の磁心3の第3の部分3c内に生じる。磁界Φ5及び磁界Φ6は、第1の磁心3の第2の部分3bにおいて互いに衝突し、反発する。そして、磁界Φ5及び磁界Φ6は、第1の巻線11及び第2の巻線13が巻かれていない第2の磁心5へと流れる。磁界Φ5及び磁界Φ6は、第2の磁心5における第1の巻線11に沿った部分、及び第2の巻線13に沿った部分をそれぞれ通過し、再び互いに衝突、反発して第1の磁心3の第4の部分3dへと流れる。こうして、磁界Φ5は、第1の磁心3の第1の部分3a、第2の部分3b、第2の磁心5の第1の巻線11に沿った部分、及び第1の磁心3の第4の部分3dを通過する閉磁路を構成する。同様に、磁界Φ6は、第1の磁心3の第3の部分3c、第2の部分3b、第2の磁心5の第2の巻線13に沿った部分、及び第1の磁心3の第4の部分3dを通過する閉磁路を構成する。そして、磁界Φ5及び磁界Φ6によって、第1の巻線11及び第2の巻線13にノーマルモードノイズに対するインピーダンスが発生し、第1の巻線11及び第2の巻線13を流れるノーマルモードのノイズ成分が低減される。
また、第1の巻線11にノーマルモードのノイズ電流が流れると、該電流によって形成される磁界Φ7が、第2の磁心5の第1の巻線11に沿った部分に生じる。また、第2の巻線13にノーマルモードのノイズ電流が流れると、磁界Φ7とは逆向きの磁界Φ8が、第2の磁心5の第2の巻線13に沿った部分に生じる。なお、磁界Φ7及び磁界Φ8の磁束密度は、それぞれ磁界Φ5及び磁界Φ6の磁束密度よりも小さい。第2の磁心5内部に生じるこれらの磁界Φ7及び磁界Φ8によって、第1の巻線11及び第2の巻線13に生じるノーマルモードノイズに対するインピーダンスがさらに強まり、第1の巻線11及び第2の巻線13を流れるノーマルモードのノイズ成分がさらに低減される。
以上に説明した本実施形態によるインダクタ1は、次の効果を有する。すなわち、本実施形態のインダクタ1によれば、第1の巻線11及び第2の巻線13にコモンモードのノイズ電流が流れると、図2(a)に示した磁界Φ1〜Φ4が発生し、コモンモードのノイズ成分を効果的に低減することができる。また、第1の巻線11及び第2の巻線13にノーマルモードのノイズ電流が流れると、図2(b)に示した磁界Φ5〜Φ8が発生し、ノーマルモードのノイズ成分を効果的に低減することができる。
また、インダクタ1では、第1の磁心3と第2の磁心5との間、特に第2の部分3bと第2の磁心5との間及び第4の部分3dと第2の磁心5との間に隙間が設けられている。この隙間によって、磁界Φ5及び磁界Φ6のそれぞれが形成する閉磁路の飽和磁束密度を高めることができる。また、この隙間は、第1の磁心3と第2の磁心5とを離して配置することによって容易に設けることができる。従って、本実施形態のインダクタ1によれば、例えば図8に示したノイズフィルタ用インダクタ100と比較して、ノーマルモード電流に対して磁化飽和しにくくなり、より大きな電流を第1の巻線11及び第2の巻線13に流すことが可能なインダクタを簡易な構成によって実現できる。
また、本実施形態のように、第2の磁心5は、第1の磁心3の外周(外側面3e)に沿って設けられていることが好ましい。これによって、インダクタ1外部からの磁気ノイズを防ぐことができる。
また、本実施形態のように、インダクタ1は、第1の巻線11及び第2の巻線13の一部を覆い、接地して用いられる導電性の天板7aを備えることが好ましい。これによって、第1の巻線11及び第2の巻線13と天板7aとの間に容量成分が生じるので、この容量成分(キャパシタンス)と第1の巻線11及び第2の巻線13のインダクタンスとによってLCフィルタが構成され、第1の巻線11及び第2の巻線13に流れるノイズ成分をさらに低減することができる。なお、天板7aのような導電性の部材によって第1の巻線11及び第2の巻線13の全部を覆うことによっても、上記効果を好適に得ることができる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明によるインダクタの第2実施形態の構成を示す平面図である。なお、図3においては、第1実施形態において説明した蓋体7及び基板15を省略して図示している。
図3を参照すると、本実施形態によるインダクタ1aは、第1の磁心31、第2の磁心51、第1の巻線22、及び第2の巻線23を備えている。
本実施形態では、第2の磁心51は、第1実施形態の第2の磁心5と同様に円環状(円筒状を含む)といった形状を呈している。また、第1の磁心31は、楕円環状(楕円の筒状を含む)といった形状を呈している。具体的には、第1の磁心31の第2の部分31bと第2の磁心51との間隔(第2の間隔)d2、及び第4の部分31dと第2の磁心51との間隔(第4の間隔)d4が、第1の部分31aと第2の磁心51との間隔(第1の間隔)d1、及び第3の部分31cと第2の磁心51との間隔(第3の間隔)d3よりも狭くなるように、第1の磁心31が形成されている。このため、第1の磁心31は、第2の部分31b及び第4の部分31dが楕円の長軸上に位置するような楕円環状に形成されている。
ここで、第1の部分31aと第2の磁心51との間隔d1は、第1の部分31aと第2の磁心51との最大間隔としてもよいし、平均間隔としてもよい。間隔d2〜d4についても同様である。
第1の巻線22は、第1の磁心31の第1の部分31aに巻かれている。また、第2の巻線23は、第1の磁心31の第3の部分31cに巻かれている。第1の巻線22及び第2の巻線23の巻方向は、それぞれ上記第1実施形態の第1の巻線11及び第2の巻線13と同様である。
本実施形態のインダクタ1aによれば、間隔d2及びd4を間隔d1及びd3よりも狭くすることによって、第1の磁心31の第2の部分31b及び第4の部分31dと第2の磁心51との磁気的結合を強めることができる。従って、第1の巻線22及び第2の巻線23にノーマルモードのノイズ電流が流れる際(図2(b)参照)に、第1の巻線22及び第2の巻線23のそれぞれによって形成される2つの閉磁路の磁束密度を高め、ノーマルモードのノイズ成分をさらに低減することができる。
また、本実施形態のように、第2の磁心51が円環状に形成され、第1の磁心31が、間隔d2及びd4を間隔d1及びd3よりも狭くした楕円環状に形成されていることが好ましい。これによって、間隔d2及びd4が間隔d1及びd3よりも狭い構成を簡易に実現できる。また、第2の磁心51を円環状とし、第1の磁心31を楕円状とすることによって、第1の磁心31の第2の磁心51に対する相対角度によらず、第2の部分31b及び第4の部分31dと第2の磁心51との間隔d2及びd4を狭くすることができる。従って、第1の磁心31と第2の磁心51との相対角度を調整する必要がなく、間隔d2及びd4が間隔d1及びd3よりも狭い構成を簡易な工程によって実現することができる。
なお、本実施形態では、間隔d2及びd4の双方を間隔d1及びd3よりも狭くしているが、間隔d2及びd4のうちいずれか一方を間隔d1及びd3よりも狭くすることによっても、本実施形態の効果を好適に得ることができる。
(第3の実施の形態)
図4は、本発明によるインダクタの第3実施形態の構成を示す平面図である。なお、図4においても第2実施形態と同様に、第1実施形態において説明した蓋体7及び基板15を省略して図示している。
図4を参照すると、本実施形態によるインダクタ1bは、第1の磁心33、第2の磁心53、第1の巻線24、第2の巻線25、及び磁性体21a及び21bを備えている。
本実施形態では、第1の磁心33及び第2の磁心53は、それぞれ矩形の環状を呈している。具体的には、第1の磁心33の第1の部分33a、第2の部分33b、第3の部分33c、及び第4の部分33dが、それぞれ矩形の環の一辺を構成している。また、第2の磁心53の四辺は、それぞれ第1の磁心33の第1の部分33a、第2の部分33b、第3の部分33c、及び第4の部分33dに沿って配置されている。
第1の巻線24は、第1の磁心33の第1の部分33aに巻かれている。また、第2の巻線25は、第1の磁心33の第3の部分33cに巻かれている。第1の巻線24及び第2の巻線25の巻方向は、それぞれ上記第1実施形態の第1の巻線11及び第2の巻線13と同様である。
磁性体21a及び21bは、第1の磁心33及び第2の磁心53よりも飽和磁束密度が大きい磁性材料を含んでおり、それぞれ第2の部分33bと第2の磁心53との間、及び第4の部分33dと第2の磁心53との間に設けられている。磁性体21a及び21bは、第1の磁心33及び第2の磁心53と接していてもよく、離れていてもよい。
本実施形態のインダクタ1bによれば、第2の部分33bと第2の磁心53との間、及び第4の部分33dと第2の磁心53との間に磁性体21a及び21bを設けることによって、第2の部分33b及び第4の部分33dと第2の磁心51との磁気的結合を強めることができる。従って、第1の巻線24及び第2の巻線25にノーマルモードのノイズ電流が流れる際(図2(b)参照)に、第1の巻線24及び第2の巻線25のそれぞれによって形成される2つの閉磁路の磁束密度を高め、ノーマルモードのノイズ成分をさらに低減することができる。
なお、本実施形態では第1の磁心33及び第2の磁心53を矩形の環状としている。このように、本発明による第1の磁心及び第2の磁心の形状としては、閉磁路を構成する様々な形状を適用することができる。また、本実施形態に限らず、第1の磁心及び第2の磁心が第1実施形態のような円環状である場合においても、第2の部分と第2の磁心との間、及び第4の部分と第2の磁心との間に磁性体を設けることによって、本実施形態の効果を好適に得ることができる。また、本実施形態では、第2の部分と第2の磁心との間、及び第4の部分と第2の磁心との間の双方に磁性体を設けているが、そのいずれか一方の間に磁性体を設けることによっても、本実施形態の効果を好適に得ることができる。
(第4の実施の形態)
図5は、本発明によるインダクタの第4実施形態の構成を示す平面図である。なお、図5においても第2実施形態と同様に、第1実施形態において説明した蓋体7及び基板15を省略して図示している。
図5を参照すると、本実施形態によるインダクタ1cは、第1の磁心35、第2の磁心55、第1の巻線26、及び第2の巻線27を備えている。
本実施形態では、第1の磁心35は、U字形の磁心35e及び35fによって構成されている。磁心35e及び35fは、その先端部分が互いに対向するように配置されている。また、磁心35eと磁心35fとの間には、ギャップ35g及び35hが設けられている。ギャップ35gは、第1の磁心35の第2の部分35bを分割するように設けられている。また、ギャップ35hは、第1の磁心35の第4の部分35dを分割するように設けられている。第2の磁心55も第1の磁心35と同様に、先端部分が互いに対向するように配置されたU字形の磁心55a及び55bによって構成されている。磁心55aと磁心55bとの間には、ギャップ55c及び55dが設けられている。
第1の巻線26は、第1の磁心35の第1の部分35aに巻かれている。また、第2の巻線27は、第1の磁心35の第3の部分35cに巻かれている。第1の巻線26及び第2の巻線27の巻方向は、それぞれ上記第1実施形態の第1の巻線11及び第2の巻線13と同様である。
本実施形態のインダクタ1cによれば、第1の磁心35及び第2の磁心55のそれぞれにギャップ35g及び35h並びにギャップ55c及び55dを設けることによって、第1の磁心35のギャップ35g及び35h付近から漏れた磁束が第2の磁心55に移動しやすくなる。従って、第1の巻線26及び第2の巻線27にコモンモードのノイズ電流が流れる際(図2(a)参照)に、第1の巻線26及び第2の巻線27によって形成される磁界の飽和を防止し、コモンモードのノイズ成分をさらに低減することができる。
なお、本実施形態においてはギャップ35g及び35hを第2の部分35b及び第4の部分35dに設けているが、他の部分に設けてもよく、また幾つ設けてもよい。
次に、上記第1実施形態の実施例について説明する。本実施例では、図1(a)及び図1(b)に示したインダクタ1を次のようにして作成した。まず、第1の磁心3を、初透磁率μi=7500程度の磁性材料を用い、外径14mm、内径8mm、高さ7mmの円環状に形成した。また、第2の磁心5を、初透磁率μi=7500程度の磁性材料を用い、外径28mm、内径16mm、高さ9mmの円環状に形成した。また、第1の巻線11及び第2の巻線13としては、直径4mmの線路を用いた。また、蓋体7の天板7aとして、鉄製の円板及び銅製の円板を用意した。そして、Agilent社の測定器(型式E7401A)を用いてこのインダクタ1の周波数−減衰特性を調べた。
図6は、本実施例における、インダクタ1のノーマルモードノイズに対する周波数−減衰特性を示すグラフである。ノーマルモードノイズに対する周波数−減衰特性については、天板7aを備えない場合(図6のグラフG1)、鉄製の天板7aを備える場合(図6のグラフG2)、銅製の天板7aを備える場合(グラフG3)のそれぞれについて測定した。また、上記第1実施形態に対する比較例として、天板7a及び第2の磁心5を備えない場合(グラフG4)、鉄製の天板7aを備え、第2の磁心5を備えない場合(グラフG5)、銅製の天板7aを備え、第2の磁心5を備えない場合(グラフG6)のそれぞれについても、周波数−減衰特性を測定した。
図6のグラフG1〜G3に示されるように、第1実施形態に係る構成によれば、第2の磁心5を備えない場合(グラフG4〜G6)と比較して、ノーマルモードノイズに対する減衰係数が広い周波数帯域において低減されていることがわかる。また、第2の磁心5を備えない場合、銅製または鉄製の天板7aを備えることによって減衰特性が劣化するが(グラフG5及びG6)、第2の磁心5を備えて図2(b)に示したような磁界を形成することにより、天板7aを備えることによる減衰特性の劣化を防ぐことができる(グラフG2及びG3)。
図7は、本実施例における、インダクタ1のコモンモードノイズに対する周波数−減衰特性を示すグラフである。コモンモードノイズに対する周波数−減衰特性については、上記ノーマルモードノイズの場合と同様に、天板7aを備えない場合(図7のグラフG7)、鉄製の天板7aを備える場合(図7のグラフG8)、銅製の天板7aを備える場合(グラフG9)のそれぞれについて測定した。また、上記第1実施形態に対する比較例として、天板7a及び第2の磁心5を備えない場合(グラフG10)、鉄製の天板7aを備え、第2の磁心5を備えない場合(グラフG11)、銅製の天板7aを備え、第2の磁心5を備えない場合(グラフG12)のそれぞれについても、周波数−減衰特性を測定した。
図7のグラフG7〜G9に示されるように、第1実施形態に係る構成によれば、第1の磁心3、第1の巻線11、及び第2の巻線13がコモンモードノイズフィルタの役割を果たし、第2の磁心5を備えない場合(グラフG4〜G6、通常のコモンモードチョークコイル)と同様に、広い周波数帯域においてコモンモードノイズが好適に低減されることがわかる。また、銅製または鉄製の天板7aを備えることによってLCフィルタを構成し、特に減衰係数が低減される特定の周波数帯を実現することができる(グラフG8及びG9)。
本発明によるインダクタは、上記した各実施形態及び実施例に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記各実施形態では第2の磁心を第1の磁心の外側に配置しているが、第2の磁心を第1の磁心の内側に配置してもよい。
図1(a)は、本発明によるインダクタの第1実施形態の構成を示す切欠平面図である。また、図1(b)は、図1(a)に示したインダクタのI−I断面を示す断面図である。 図2(a)は、インダクタの第1の巻線及び第2の巻線にコモンモードのノイズ電流が流れたときの、第1の磁心及び第2の磁心に発生する磁界を示す図である。また、図2(b)は、インダクタの第1の巻線及び第2の巻線にノーマルモードのノイズ電流が流れたときの、第1の磁心及び第2の磁心に発生する磁界を示す図である。 図3は、本発明によるインダクタの第2実施形態の構成を示す平面図である。 図4は、本発明によるインダクタの第3実施形態の構成を示す平面図である。 図5は、本発明によるインダクタの第4実施形態の構成を示す平面図である。 図6は、実施例における、インダクタのノーマルモードノイズに対する周波数−減衰特性を示すグラフである。 図7は、実施例における、インダクタのコモンモードノイズに対する周波数−減衰特性を示すグラフである。 図8は、従来のノイズフィルタ用インダクタの構成を示す概略図である。
符号の説明
1,1a〜1c…インダクタ、3,31,33,35…第1の磁心、3a,31a,33a,35a…第1の部分、3b,31b,33b,35b…第2の部分、3c,31c,33c,35c…第3の部分、3d,31d,33d,35d…第4の部分、5,51,53,55…第2の磁心、7…蓋体、7a…天板、7b…側板、11,22,24,26…第1の巻線、13,23,25,27…第2の巻線、15…基板、17…接着剤、21a,21b…磁性体。

Claims (7)

  1. 周方向に順に配置された第1ないし第4の部分を含み、閉磁路を構成する第1の磁心と、
    前記第1の磁心の内側あるいは外側に隙間をあけて設けられ、閉磁路を構成する第2の磁心と、
    コモンモードのノイズ電流によって互いに同じ周方向に磁界を発生させる巻方向で前記第1の磁心の第1及び第3の部分にそれぞれ巻かれ、前記第2の磁心には巻かれない第1及び第2の巻線と、
    を備えることを特徴とする、インダクタ。
  2. 前記第2の磁心が、前記第1の磁心の外側に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のインダクタ。
  3. 前記第1及び第2の巻線の少なくとも一部を覆い、接地して用いられる導電性部材をさらに備えることを特徴とする、請求項1または2に記載のインダクタ。
  4. 前記導電性部材が強磁性を有しないことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインダクタ。
  5. 前記第2の部分と前記第2の磁心との第2の間隔、及び前記第4の部分と前記第2の磁心との第4の間隔のうち少なくとも一方が、前記第1の部分と前記第2の磁心との第1の間隔、及び前記第3の部分と前記第2の磁心との第3の間隔よりも狭いことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインダクタ。
  6. 前記第2の磁心が円環状に形成され、前記第1の磁心が、前記第2及び第4の間隔が前記第1及び第3の間隔よりも狭い楕円環状に形成されていることを特徴とする、請求項5に記載のインダクタ。
  7. 前記第2の部分と前記第2の磁心との間、及び前記第4の部分と前記第2の磁心との間のうち少なくとも一方に設けられ、前記第1の磁心及び前記第2の磁心よりも飽和磁束密度が大きい磁性体をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のインダクタ。
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