JP2005294260A - シールドジャック組立体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】接地シェルの少なくとも一部をめっき材から打抜き加工及び曲げ加工して製造工程のコストを低減する直角型シールドジャック組立体の提供。
【解決手段】シールドジャック組立体2は、前筒状チューブ8と後接地シェル4とを有する。後接地シェル4は、めっき材を打抜き加工及び曲げ加工して形成され、部分的な筒状部30、筒状部30から下方に延びる板状部42、及び板状部42から垂下する印刷回路基板部44を有する。後壁部50は、部分的筒状部と一体であり、ヒンジ52を介して部分的な筒状部30から垂下する。後壁部50は、部分的な筒状部30の端部開口を覆うように曲げられる。
【選択図】図7
【解決手段】シールドジャック組立体2は、前筒状チューブ8と後接地シェル4とを有する。後接地シェル4は、めっき材を打抜き加工及び曲げ加工して形成され、部分的な筒状部30、筒状部30から下方に延びる板状部42、及び板状部42から垂下する印刷回路基板部44を有する。後壁部50は、部分的筒状部と一体であり、ヒンジ52を介して部分的な筒状部30から垂下する。後壁部50は、部分的な筒状部30の端部開口を覆うように曲げられる。
【選択図】図7
Description
本発明はシールド(遮蔽)ジャックに関し、より詳細には、印刷回路基板に実装する打抜き加工及び曲げ加工されたジャックに関する。
印刷回路基板にシールドケーブル接続部(コネクタ)を設けることは一般的である。これらのコネクタは通常、直角構造のピン端子を有し、直角部は印刷回路基板に接続するために設けられる。ピンは導電性外シェル内で絶縁され、シェルは金属製の絞り加工されたチューブを具備するのが代表的であり、絞り加工されたチューブは絞り加工後にめっきされる。チューブに絞り加工される金属は、絞り加工がめっきを損傷してシールド及び接地品質の低下を招くので、めっき材にすることができない。絞り加工及び後めっき工程の組合せは電気コネクタの製造工程をコスト高にするので、この工程を削減することが望ましい。
英国特許出願公開第2248730号明細書
接地シェルの少なくとも一部をめっき材から打抜き加工及び曲げ加工して製造工程のコストを低減する直角型シールドジャック組立体を提供できれば有利である。
打抜き加工及び曲げ加工された直角型コネクタの一応用例が特許文献1に記載されている。この文献では、打抜き加工及び曲げ加工された2個の接地シェルがピン端子及び絶縁体を封入し、基板実装コネクタを提供する。しかし、このコネクタは、接地シェルの全長に沿った縦長の継ぎ目が接地シェルに形成されてしまう。
本発明のシールドジャック組立体により解決策が提供される。このシールドジャック組立体は細長の絶縁部材を具備し、絶縁部材は、中央の細長のピン受容通路、少なくとも絶縁部材の外表面に対して通路を交差する後スロット、及び絶縁部材の前端に隣接する凹部を有する。通路内に絶縁されて配置された細長部と、後スロット部に延びると共に絶縁部材の外表面を超えて下方に延びる直交配置された印刷回路基板タインとを有する電気ピンが設けられる。ピンは、このピンが露出する凹部内に延びる嵌合部を有する。細長の継ぎ目の無いシールドチューブは、絶縁部材の前端に隣接する位置から絶縁部材の長さに少なくとも部分的に沿って後方へ延びる。打抜き加工及び曲げ加工された金属製接地シェルは、シールドチューブの外輪郭に適合する外側本体部、印刷回路基板部が一体形成され下方に延びる側壁部、及び外側本体部にヒンジ結合されて端部開口を囲むよう下方に折り曲げられる後板状部を有する。
以下、添付図面を参照して本発明を説明する。
最初に図1及び図2を参照すると、本発明は、図1及び図2に最もよく示され、接地シェル部材4、前シールドシュラウド6、筒状チューブ8及びピン端子10を具備するジャック組立体2に関する。図3を参照して、外側シュラウド6を詳細に説明する。
シュラウド6は単一の金属板を打抜き加工及び曲げ加工され、元の金属板は下壁12の平面内にある。下壁12は、絞り加工された開口16を有する端壁14に連続する。また、湾曲した側壁18は、下壁12の側縁から延びており、逆に曲げられて壁半体20を有する分割された上壁を形成する。各壁20は、閉じた継ぎ目を形成するように折り返された継ぎ目22を有する。取付耳24は、湾曲した壁部18の対向する両側から延びており、さらに後述するようにシールド壁すなわち仕切り壁に実装するための実装開口26を有する。最後に、接地実装タブ28が、下壁12の先端縁から延びており、さらに後述するように実装のための輪郭を有する。
さて、図4及び図5を参照して、接地シェル4を詳細に説明する。図5に最もよく示されるように、接地シェル4は、前縁32及び後縁34を有する部分的な筒状部30を有する。部分的な筒状部30は、縁36,38(図4参照)で終端し、板状部40,42まで連続する。板状部40,42は、当業界で公知であるように、印刷回路基板のスルーホールに受容するために延出する印刷回路基板タイン部44を有する。図5に示されるように、側壁40は端縁45を有し、側壁42は端縁46を有し、各縁45,46は凹部48を有する。また、図5に示されるように、接地シェル4は、ヒンジ52で筒状部30に取り付けられた後壁50を有する。また、後壁50は、凹部48に受容されるように輪郭を有するロックタブ54を有する。最後に、後壁50は、後壁50から下方に延びてロックタブ28(図3参照)として同様に構成される取付タブ58を有する。また、接地シェル4は予めめっきされた鉄板を打抜き加工及び曲げ加工することが考えられる。
図3及び図7に最もよく示されるように、筒状チューブ8は、小径部62を有する前端部60と、後部64とを有して示される。後部64は、周辺溝66及び肩68を有する。筒状チューブ8は内部直径70をさらに有する。
また、図7に最もよく示されるように、ジャック組立体2は、直径70内に受容される輪郭を有する前筒状部76と、筒状チューブ8の後部64の後縁に当接するための後矩形部78とを有する絶縁部材74を具備する。後矩形部78は、平行な対向表面80(図7は断面図のため一方の表面のみが見える)により形成された横スロットを有する。平行な対向表面80により形成されたスロットは端子受容開口82に移行し、この開口は、前凹部84内に開口する絶縁部材74内へ前方に突出する。
また、図7に示されるように、端子10は、通路82内に位置する細長のピン部90を有し、当業者には公知である印刷回路基板受容端子を画定する直角部92を有する。図7に示されるように、部分92は、平行な対向表面80により画定されるスロットに受容されるように直角に形成されている。
最後に、図3を参照すると、前スリーブ94,96もまた、極性付与のために直径及び長さの一方又は両方を変更した筒状チューブ8の前端に配置できる。
上述した部品で、ジャック組立体を説明する。図7に最もよく示されるように、ピン端子90は最初に通路82内に挿入され、その上に、絶縁部材74の前筒状部76を筒状チューブ8の直径70内に配置できる。次に、接地シェル4を筒状チューブ8上に摺動可能に受容でき、筒状部30の一部が筒状チューブ8を包囲する。筒状部30の前端は圧着されて圧痕100を形成でき、この圧痕は周辺溝66(図7)内に埋まり接地シェル4及び筒状チューブ8を縦方向に保持する。図示されているように、接地シェル4及び筒状チューブ8で構成されるジャック組立体は、図7に示される位置まで絞り加工された筒状シェル部16内に受容される。これにより、外シュラウド6を、圧入、圧着、半田付け及び他の同様な手段を含む多数の方法で接地シェル4に対して保持できる。
この設計の利点は、本明細書において参照番号4で示される接地シェルを有するコネクタ組立体を打抜き加工及び曲げ加工する簡略化された組立方法を提供することである。特に接地シェルが絞り加工されている従来技術では、絞り加工がめっき材に大きなダメージを与えるので、コネクタ組立体はめっき材を使用することができなかった。このため、めっき材が絞り加工され、次に後めっきされると、工程が著しくコスト高になる。
次に図8ないし図12を参照して、相手ソケットコネクタ110を詳細に説明する。図8及び図9は、絶縁ハウジング112、シールドコンタクト130(図10参照)及び保持プラグ140(図10参照)を具備する組立後の組立体を互いに逆方向から見た斜視図である。図10に示されるように、ハウジング112は、開口116を有する前面114、中央スロット118、及び開口122を有する後面120(図9参照)を有する。シールドコンタクト130は、個々のコンタクト部132及び後圧着領域134を有する。内部絶縁ハウジング150(図12参照)は端子通路152及び下曲げ部154を有する。雌型コンタクトは開口156に隣接する開口152内に配置できるので、通路152内で雌型コンタクトと接触した状態で開口156を通って反対側からピン部91を受容することができる。さらに、凹部84(図7参照)内に下曲げ部154を受容できるが、同時に、シールドコンタクト132は電気的に接触した状態で筒状チューブ8と重ねて係合できる。
2 シールドジャック組立体
4 接地シェル
6 外シュラウド
8 筒状チューブ(シールドチューブ)
10 ピン端子(電気ピン)
14 端壁(後壁)
16 開口
22 継ぎ目
30 筒状部(外側本体部)
40,42 板状部(側壁部)
44 印刷回路基板タイン(印刷回路基板部)
50 後壁(後板)
58 タブ
66 周辺溝(周辺アンダカット)
74 絶縁部材
82 ピン受容開口(通路)
84 凹部
90 ピン部(細長部)
92 印刷回路基板タイン
4 接地シェル
6 外シュラウド
8 筒状チューブ(シールドチューブ)
10 ピン端子(電気ピン)
14 端壁(後壁)
16 開口
22 継ぎ目
30 筒状部(外側本体部)
40,42 板状部(側壁部)
44 印刷回路基板タイン(印刷回路基板部)
50 後壁(後板)
58 タブ
66 周辺溝(周辺アンダカット)
74 絶縁部材
82 ピン受容開口(通路)
84 凹部
90 ピン部(細長部)
92 印刷回路基板タイン
Claims (13)
- 細長の絶縁部材であって、中央の細長のピン受容通路、少なくとも前記絶縁部材の外表面に対して前記通路を交差する後スロット、及び前記絶縁部材の前端に隣接する凹部を有する前記絶縁部材と、
前記通路内に絶縁されて配置された細長部、及び前記後スロット部内に延びると共に前記絶縁部材の前記外表面を超えて下方に延びる直交配置された印刷回路基板タインを有する電気ピンであって、該電気ピンが露出する前記凹部内に延びる嵌合部を有する前記電気ピンと、
前記絶縁部材の前記前端に隣接する位置から前記絶縁部材の長さに少なくとも部分的に沿って後方へ延びる細長の継ぎ目の無いシールドチューブと、
該シールドチューブの外輪郭に適合する外側本体部、印刷回路基板部が一体形成され下方に延びる側壁部、及び前記外側本体部にヒンジ結合されて端部開口を囲むよう下方に折り曲げられる後板状部を有する、打抜き加工及び曲げ加工された金属製接地シェルと
を具備することを特徴とするシールドジャック組立体。 - 前記絶縁部材、前記シールドチューブ、及び前記接地シェルの前記外側本体部は断面が筒状であることを特徴とする請求項1記載のシールドジャック組立体。
- 前記シールドチューブ及び前記接地シェルは、それらの長さに沿って共に固定されていることを特徴とする請求項1記載のシールドジャック組立体。
- 前記シールドチューブは周辺アンダカットを有し、
前記接地シェルは、前記外側本体部の一部分が前記アンダカット内に延びた状態で前記シールドチューブの周囲に圧着されることを特徴とする請求項3項記載のシールドジャック組立体。 - 前記シールドチューブを取り囲んで外側シールドを形成する外側シュラウド部をさらに有することを特徴とする請求項1記載のシールドジャック組立体。
- 前記外側シュラウド部は、打抜き加工及び曲げ加工されて縦方向に重なる継ぎ目を画定することを特徴とする請求項5項記載のシールドジャック組立体。
- 前記シールドジャック組立体は、複数の前記絶縁部材、複数の前記ピン、複数の前記シールドチューブ及び複数の前記接地シェルを具備し、
前記シュラウドは、前記複数の絶縁部材、前記複数のピン、前記複数のシールドチューブ及び前記複数の接地シェルを受容するために貫通する複数の同様な開口を有する後壁を具備することを特徴とする請求項6記載のシールドジャック組立体。 - 前記重なる継ぎ目は、前記複数の絶縁部材、前記複数のピン、前記複数のシールドチューブ及び前記複数の接地シェルの中間に下方且つ内方に延びると共に、相手コネクタのための整列リブを画定することを特徴とする請求項7記載のシールドジャック組立体。
- 前記接地シェルの前記後板及び前記外側シュラウドは、印刷回路基板への半田付けのための輪郭を有して下方に延びるタブを有することを特徴とする請求項8記載のシールドジャック組立体。
- 細長の絶縁部材であって、中央の細長のピン受容通路、少なくとも前記絶縁部材の外表面に対して前記通路を交差する後スロット、及び前記絶縁部材の前端に隣接する凹部を有する前記絶縁部材を用意する工程と、
細長部及び直交配置された印刷回路基板タインを有する電気ピンを用意する工程と、
前記細長部が前記通路内に絶縁されて配置されるように、且つ前記印刷回路基板タインが前記後スロット部内に延びると共に前記絶縁部材の前記外表面を超えて下方に延びるように、前記電気ピンが露出する前記凹部内に延びる嵌合部を有する前記電気ピンを前記絶縁部材内に挿入する工程と、
前記絶縁部材の前記前端に隣接する位置から前記絶縁部材の長さに少なくとも部分的に沿って後方へ延びる細長の継ぎ目の無いシールドチューブを用意する工程と、
該シールドチューブの外輪郭に適合する外側本体部、印刷回路基板部が一体形成され下方に延びる側壁部、及び前記外側本体部にヒンジ結合されて端部開口を囲むよう下方に折り曲げられる後板状部を有する金属製接地シェルを打抜き加工及び曲げ加工する工程と
を具備することを特徴とするシールドジャック組立体の製造方法。 - 外側シュラウド部を打抜き加工及び曲げ加工する工程と、
前記シールドチューブで取り囲む関係に前記外側シュラウド部を配置する工程と、
前記外側シュラウド部及び前記シールドチューブを共に固定する工程と
をさらに具備することを特徴とする請求項10記載の製造方法。 - 前記シールドチューブは周辺アンダカットを具備し、
前記接地シェルは、前記外側本体部の一部分が前記アンダカット内に延びる状態で前記シールドチューブの周囲で圧着されることを特徴とする請求項11記載の製造方法。 - 複数の絶縁部材、複数のピン、複数のシールドチューブ及び複数の接地シェルを用意し、前記シュラウドが、前記複数の絶縁部材、前記複数のピン、前記複数のシールドチューブ及び前記複数の接地シェルを受容するために貫通する複数の同様な開口を有する後壁を有する工程をさらに具備することを特徴とする請求項11記載の製造方法。
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