JP2009301930A - シールドコネクタ - Google Patents

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    • H01R13/648Protective earth or shield arrangements on coupling devices, e.g. anti-static shielding  

Abstract

【課題】シールドシェルに生じる電流分布の偏りを防止できるシールドコネクタを低コストで提供する。
【解決手段】シールドコネクタ1は、端子金具9を保持するハウジング2と、ハウジング2を収容した導電性のインナシールドシェル3と、インナシールドシェル3を収容した導電性のアウタシールドシェル4と、を有する。そして、インナシールドシェル3が、ハウジング2の外面を覆う筒状のシェル本体31を有し、アウタシールドシェル4が、角筒状のシェル本体41と、このシェル本体41の内側にその周方向に沿って形成された環状壁52を備えた固定部5を有する。そして、環状壁52が、その内面をインナシールドシェル3のシェル本体31の外面全周に亘って密に重ねるように形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、自動車などに装備される電子機器間などを電気的に接続する際に用いられるシールドコネクタに関するものである。
移動体としての自動車には、複数の電子機器が搭載される。そのため、自動車は、これら電子機器に電力や信号を伝送するためにワイヤハーネスを配策している。ワイヤハーネスは、複数の電線とコネクタとを備えている。
電線は、導電性の芯線と、この芯線を被覆する絶縁性の合成樹脂からなる被覆部とを備えたいわゆる被覆導線である。コネクタとしては、例えば、従来から様々な種類のシールドコネクタ700(図5〜図7に例示する)が用いられている。
図5〜図7に例示されたシールドコネクタ700は、印刷配線板に重ねられて、当該印刷配線板に固定される。シールドコネクタ700は、絶縁性の合成樹脂で構成されたインナハウジング701と、インナハウジング701に取り付けられる複数の端子金具702と、導電性の金属で構成されたインナシールドシェル703と、絶縁性の合成樹脂で構成されたアウタハウジング704と、導電性の金属で構成されたアウタシールドシェル705と、を備えている。
インナハウジング701は、略四角柱状に形成されている。端子金具702は、導電性の金属で構成され、棒状に形成されている。端子金具702は、一端部702aがインナハウジング701を貫通して配置され、且つ他端部702bが前記一端部702aから略直角に折り曲げられてインナハウジング701外に配置されている。
インナシールドシェル703は、板金が折り曲げられるなどして得られる。インナシールドシェル703は、内側にインナハウジング701を収容してその内面がインナハウジング701の外面に密に重なるシェル本体706と、シェル本体706から立設して印刷配線板の導体パターンなどに固定される固定片707とを一体に備えている。
アウタハウジング704は、インナシールドシェル703を収容する四角筒状に形成されている。アウタハウジング704は、相手方のコネクタが嵌合される側の端部と反対側の端部寄りに、壁部704aが設けられている。壁部704aには、インナシールドシェル703の外周に沿う穴が設けられており、インナシールドシェル703がこの穴に圧入されてアウタハウジング704内に固定されている。
アウタシールドシェル705は、板金が折り曲げられるなどして得られる。アウタシールドシェル705は、内側にアウタハウジング704を収容してその内面がアウタハウジング704の外面に密に重なるシェル本体708と、このシェル本体708から内側に立設してインナシールドシェル703と弾性接触する一対の弾性接触片709と、シェル本体708から立設して印刷配線板の導体パターンなどに固定される複数の固定片710と、を一体に備えている。
前述したシールドコネクタ700は、相手方のコネクタに嵌合するとともに、端子金具702から外部に漏れようとする電気的なノイズ及び外部から端子金具702に進入しようとする電気的なノイズを、前述したインナシールドシェル703及びアウタシールドシェル705から、それぞれインナシールドシェルの固定片707、アウタシールドシェル705の固定片710及び印刷配線板の導体パターンを介してアース回路に導く。
なお、本発明に関連する文献公知発明のうち、出願人が当該特許出願時に知っているものがないので、開示すべき先行技術文献情報はない。
インナシールドシェル703及びアウタシールドシェル705は、アウタシールドシェル705の内側に設けられた一対の弾性接触片709によって、互いに電気的に結合されている。そして、この結合により、ノイズ発生に伴って各シールドシェル703、705表面に流れる電流が、弾性接触片709を介して一方のシールドシェルから他方のシールドシェルに流れる。
電子機器の電力や信号等から発せられるノイズは高周波信号成分を多く含み、また、高周波信号は表面積が小さいほど流れにくい性質を持つ。そして、上述したシールドコネクタ700においては、弾性接触片709によってインナシールドシェル703とアウタシールドシェル705とを電気的に結合しているので、それらが互いに接触する部分の面積が非常に小さく(即ち、表面積が小さく)、そのため、ノイズに伴う電流を各シールドシェル703、705間に効率よく流すことができず、各シールドシェル703、705の表面に電位差が生じて電流分布の偏りが生じてしまっていた。そのため、この電流分布の偏りを原因とするノイズ(電磁波)が各シールドシェル703、705の外部に放射されてしまうという問題があった。
本発明は、上記課題に係る問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、シールドシェルに生じる電流分布の偏りを防止できるシールドコネクタを低コストで提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、端子金具を保持するハウジングと、前記ハウジングを収容した導電性のインナシールドシェルと、前記インナシールドシェルを収容した導電性のアウタシールドシェルと、を有するシールドコネクタにおいて、前記インナシールドシェルが、前記ハウジングの外面を覆う筒状のシェル本体を有し、前記アウタシールドシェルが、角筒状のシェル本体と、このシェル本体の内側にその周方向に沿って形成された環状壁を備えた固定部を有し、そして、前記環状壁が、その内面を前記インナシールドシェルの前記シェル本体の外面全周に亘って密に重ねるように形成されていることを特徴とするシールドコネクタである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記インナシールドシェルが、前記環状壁の内側に圧入されることにより前記アウタシールドシェルに固定されることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載された発明において、前記環状壁によって囲まれる空間の断面積が前記インナシールドシェルが圧入される方向に向かって徐々に小さくなるように、前記環状壁が形成されていることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、アウタシールドシェルが、インナシールドシェルのシェル本体の外面全周に亘って密に重なる環状壁を備えた固定部を有しているので、アウタシールドシェルの一部である環状壁を、インナシールドシェルのシェル本体の外面全周に亘って接触させることができる。また、この環状壁を備えた固定部によって、アウタシールドシェルの内側にインナシールドシェルを固定することができる。
請求項2に記載された発明によれば、インナシールドシェルが、環状壁の内側に圧入されることによりアウタシールドシェルに固定されるので、シールドコネクタを容易に組み立てることができる。
請求項3に記載された発明によれば、環状壁によって囲まれる空間、即ち、インナシールドシェルが圧入される空間の断面積がインナシールドシェルが圧入される方向に向かって徐々に小さくなるように、環状壁が形成されているので、環状壁の形状が単純なものである。
以上説明したように、請求項1に記載された発明によれば、アウタシールドシェルの一部である環状壁を、インナシールドシェルのシェル本体の外面全周に亘って接触させることができるので、アウタシールドシェルとインナシールドシェルのとの接触面積を大きくすることができる。そのため、これらシールドシェル間に効率よく電流を流すことができ、各シールドシェルの表面に電流分布の偏りが生じることを防いで、ノイズ(電磁波)の放射を低減することができる。
また、環状壁を備えた固定部によって、アウタシールドシェルにインナシールドシェルを固定することができるので、アウタシールドシェルにインナシールドシェルを固定するためのアウタハウジング等の固定部材が不要となり、製造コストを低減することができる。
請求項2に記載された発明によれば、インナシールドシェルを環状壁の内側に圧入してアウタシールドシェルに固定することによりシールドコネクタを容易に組み立てることができるので、製造コストを低減することができる。
請求項3に記載された発明によれば、環状壁が単純な形状に形成されているので、板金等の加工を容易に行うことができ、製造コストを低減することができる。
以下、本発明の一実施形態を示すシールドコネクタを、図1〜図4を参照して説明する。図1などに示すシールドコネクタ1は、図示しない印刷配線板に取り付けられ、ワイヤハーネスに設けられた図示しない相手方のコネクタと嵌合して、自動車に装備される。そして、シールドコネクタ1は、各種の電子機器などに所望の電力や信号等を供給する。
このシールドコネクタ1が取り付けられる印刷配線板は、絶縁性の合成樹脂からなる基板と、この基板上に形成された図示しない回路パターンと、を備えている。基板は、平板状に形成されている。基板上には、図示しない各種の電子部品が実装されている。回路パターンは、銅などの導電性の金属からなり、箔(膜状)に形成されて、基板の表面に貼り付けられている。回路パターンは、基板上に実装された電子部品を互いに予め定められたパターンにしたがって電気的に接続する。さらに、一部の回路パターンは、自動車のアース回路と電気的に接続している。
シールドコネクタ1は、図1などに示すように、ハウジング2と、インナシールドシェル3と、アウタシールドシェル4と、複数の端子金具9と、を備えている。
ハウジング2は、絶縁性の合成樹脂等を材料として、図2などに示すように、四角柱状に形成された本体部21と、本体部21の1つの面2aにおける相対する周縁部から立設して形成された一対の脚部22と、を備えている。ハウジング2の脚部22は、側方からみて略L字状に形成されており、ハウジング2を後述するインナシールドシェル3に圧入したときに、インナシールドシェル3の周壁39の端部に当接して位置決めを行う。複数の端子金具9は、それぞれ導電性の金属で構成され、図3に示すように、側方から見てL字状に屈曲した丸棒状に形成されている。複数の端子金具9は、互いに平行に配されている。また、端子金具9は、その一端部9aが、コネクタ挿抜方向Rに沿って対向するように配置されたハウジング2の本体部21の一対の面2a、2bを貫通して配置されている。即ち、端子金具9は、ハウジング2を貫通し、ハウジング2に保持されている。さらに、端子金具9は、その他端部9bが、シールドコネクタ1の外部に向かって延びた格好に配置されている。複数の端子金具9は、それらの他端部9bが、半田などを用いたろう付けによって、印刷配線板の回路パターンと固定される。
インナシールドシェル3は、導電性の板金が、所定の形状に打ち抜かれたのち折り曲げられて形成されている。インナシールドシェル3は、シェル本体31と、背面シェル32と、固定片33と、複数の抜け止め爪34、35と、を有している。
シェル本体31は、互いに連なる複数の周壁39を備えて、四角筒状に形成されている。シェル本体31は、ハウジング2の本体部21の外周面(即ち、上記一対の面2a、2bと直交する4つの面)上に重ねられて、ハウジング2及び複数の端子金具9をその内部に収容している。シェル本体31内において、ハウジング2がシェル本体31の一端部31a寄りに配置され、複数の端子金具9の一端部9aがシェル本体31の他端部31b寄りに配置されている。
背面シェル32は、平板状に形成されている。背面シェル32は、シェル本体31の一端部31aに連なり且つシェル本体31の各周壁39に直交するようにシェル本体31から折り曲げられて形成されている。背面シェル32は、ハウジング2の1つの面2aとの間に複数の端子金具9の他端部9bを位置づけている。また、シェル本体31と背面シェル32とは、図示しない固定手段(例えば、固定爪と固定孔など)によって互いを固定している。
固定片33は、シェル本体31から、一つの周壁39(以下、符号39aで示す)に直交するように外側に向けて折り曲げられて形成されている。固定片33は、半田などを用いたろう付けにより、印刷配線板の回路パターンと固定され、自動車のアース回路に電気的に接続されている。
複数の抜け止め爪34、35は、シェル本体31の周壁39に設けられたコ字状のスリットの内側部分を当該周壁から突出するように折り曲げて形成されている。抜け止め爪34は、シェル本体31の一端部31a寄りの箇所に、シェル本体31の内側に他端部31bに向かって突出しており、ハウジング2の1つの面2aと係合して、ハウジング2がインナシールドシェル3から抜け落ちることを防止する。抜け止め爪35は、シェル本体31の中央付近に、シェル本体31の外側に一端部31aに向かって突出しており、後述するアウタシールドシェル4の固定部5と係合して、インナシールドシェル3が固定部5から抜け落ちることを防止する。
アウタシールドシェル4は、導電性の板金が、所定の形状に打ち抜かれたのち折り曲げられて形成されている。アウタシールドシェル4は、シェル本体41と、背面シェル42と、固定片43、44、45と、固定部5と、を有している。
シェル本体41は、互いに連なる複数の周壁49を備えて、略四角筒状に形成されている。また、シェル本体41の一つの周壁49(以下、符号49aで示す)を挟んで対向する一対の角部48が、それぞれ階段状に形成されている。シェル本体41は、その内側に、当該インナシールドシェル3をそのシェル本体31と上記周壁49とが平行になる状態で収容する。また、シェル本体41は、1つの周壁49aと相対する他の一つの周壁49(以下、符号49bで示す)が、印刷配線板上に重ねられて、当該印刷配線板に固定される。他の一つの周壁49bは、それ以外の周壁49より、コネクタ挿抜方向Rに沿う長さが短く形成されている。
また、シェル本体41には、一つの周壁49aと他の一つの周壁49bとを連接する一対の周壁49(以下、符号49cで示す)の下端からその平面方向に沿って突出して形成された固定片43、44とが設けられている。これら固定片43、44は、半田などを用いたろう付けによって、印刷配線板の回路パターンと固定され、自動車のアース回路と電気的に接続されている。また、シェル本体41には、その他端部41b近傍にロック孔46aが設けられている。このロック孔46aは、シールドコネクタ1に相手方のコネクタを嵌合したときに、相手方のコネクタが備えるロック爪などが係合して、コネクタの嵌合はずれを防止する。
背面シェル42は、平板状に形成されている。背面シェル42は、シェル本体41の一端部41aに連なり且つシェル本体41の各周壁49に直交するようにシェル本体41から折り曲げられて形成されている。背面シェル42は、インナシールドシェル3の背面シェル32と重なるように配置される。背面シェル42には、その一つの端部から平面方向に沿って突出して形成された一対の固定片45が設けられている。この一対の固定片45は、半田などを用いたろう付けによって、印刷配線板の回路パターンと固定され、自動車のアース回路と電気的に接続されている。また、シェル本体41と背面シェル42とは、図示しない固定爪が設けられた固定片42aと、一方の周壁49cに設けられた固定片42aの図示しない固定爪を嵌合する固定孔46bと、によって、互いを固定している。
固定部5は、シェル本体41の一端部41a寄りに設けられており、周壁49bの端部に連なり且つ各周壁49に直交するようにシェル本体41から折り曲げられて形成されている。固定部5は、平板部51と、環状壁52と、を有している。
平板部51は、シェル本体41の各周壁49に直交する平面状の部位であり、その外縁がシェル本体41の横断面形状とほぼ同一に形成されている。平板部51の外縁の一部は、周壁49bに連なっている。平板部51の外縁の他の一部には、平板部51の平面方向に沿って突出して形成された複数の突起51aが設けられている。これら複数の突起51aと、シェル本体41の周壁49a、49cに設けられた固定孔47とを係合させることによって、平板部51(即ち、固定部5)とシェル本体41とを互いに固定している。平板部51はその中央部分に、インナシールドシェル3の断面積と同一形状の開口が設けられている。
環状壁52は、平板部51の内縁(即ち、開口の縁)に連なり、シェル本体41の他端部41bに向けて突出して形成された四角筒状の壁部である。環状壁52は、板金を打ち出して形成されている。環状壁52は、シェル本体41の各周壁49と略平行に形成されている。また、環状壁52は、平板部51に連なる端部から他方の端部(即ち、先端)に向けて徐々に輪が細くなる(即ち、環状壁52が囲む空間の断面積が徐々に小さくなる)テーパ状に形成されている。環状壁52には、その内側にインナシールドシェル3が圧入され、環状壁52の内面がインナシールドシェル3の周壁39の外面全周に亘って密に重ねられる。なお、環状壁52のテーパ角度は、実際にはわずかなものであり、インナシールドシェル3を圧入したときに、それが固定される程度の角度であればよい。
本実施形態では、環状壁52は、テーパ状に形成されているが、これに限らず、例えば、環状壁52の中央部分が両端部より細く形成された鼓形状など、インナシールドシェル3を圧入して固定できればその形状は任意である。また、環状壁52は、インナシールドシェル3との接触面積を大きくできる形状が好ましい。
次に、シールドコネクタ1の組立方法について、図4を参照して説明する。
前述した構成のシールドコネクタ1は、以下のように組み立てられる。まず、複数の端子金具9をハウジング2に取り付ける。このハウジング2を、インナシールドシェル3のシェル本体31の一端部31a側から、その本体部21の1つの面2aが抜け止め爪34に掛かり且つその脚部22がシェル本体31の周壁39aの一端部31a側の端部に当接するまで、シェル本体31に圧入したのち、シェル本体31と背面シェル32とを固定して、インナシールドシェル3の内側にハウジング2を収容する。
そして、図4に示すように、ハウジング2を収容したインナシールドシェル3を、アウタシールドシェル4のシェル本体41の一端部41a側から、シェル本体41に圧入する。詳細には、インナシールドシェル3のシェル本体31の他端部31bを、アウタシールドシェル4の固定部5の平板部51の内縁に当接させ、抜け止め爪35が環状壁52の先端に掛かるまで、図の矢印S方向に向かってインナシールドシェル3を環状壁52の内側に圧入する。そして、シェル本体41の固定孔46bと背面シェル42の固定片42aとによって、シェル本体41と背面シェル42とを固定して、アウタシールドシェル4の内側にインナシールドシェル3を収容して、シールドコネクタ1が組み立てる。こうして組み立てられたシールドコネクタ1は、印刷配線板上に重ねられて、端子金具9の他端部9b及び各固定片33、43、44、45が印刷配線板の回路パターンに固定される。
本実施形態によれば、アウタシールドシェル4が、インナシールドシェル3のシェル本体31の周壁39の外面全周に亘って密に重なる環状壁52を備えた固定部5を有しているので、アウタシールドシェル4の一部である環状壁52を、インナシールドシェル3のシェル本体31の周壁39の外面全周に亘って接触させることができる。また、この環状壁52を備えた固定部5によって、アウタシールドシェル4の内側にインナシールドシェル3を固定することができる。
また、インナシールドシェル3が、環状壁52の内側に圧入されることによりアウタシールドシェル4に固定されるので、シールドコネクタ1を容易に組み立てることができる。
また、環状壁52によって囲まれる空間の断面積がインナシールドシェル3が圧入される方向に向かって徐々に小さくなるように、環状壁52が形成されているので、環状壁52の形状が単純なものである。
以上より、本発明によれば、アウタシールドシェル4の一部である環状壁52を、インナシールドシェル3のシェル本体31の周壁39の外面全周に亘って接触させることができるので、アウタシールドシェル4とインナシールドシェル3との接触面積を大きくすることができる。そのため、これらシールドシェル3、4間に効率よく電流を流すことができ、各シールドシェル3、4の表面に電流分布の偏り生じることを防いで、ノイズ(電磁波)の放射を低減することができる。
また、環状壁52を備えた固定部5によって、アウタシールドシェル4にインナシールドシェル3を固定することができるので、インナシールドシェル3をアウタシールドシェル4に固定するためのアウタハウジング等の固定部材が不要となり、製造コストを低減することができる。
また、インナシールドシェル3を環状壁52の内側に圧入してアウタシールドシェル4に固定することによりシールドコネクタ1を容易に組み立てることができるので、製造コストを低減することができる。
また、環状壁52が単純な形状に形成されているので、板金等の加工を容易に行うことができ、製造コストを低減することができる。
なお、本実施形態においては、インナシールドシェル3のシェル本体31、及び、アウタシールドシェル4のシェル本体41、はそれぞれ四角筒状に形成されるものであったが、これに限らず、シールドコネクタとしての機能を満足するとともに、上述した発明によって互いの接触面積を大きくできる形状であれば、各シェル本体31、41の形状は任意である。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態を示すシールドコネクタの斜視図である。 図1のシールドコネクタが備えるハウジングの斜視図である。 図1のX−X線に沿う断面図である。 図1のシールドコネクタの分解立体図である。 従来のシールドコネクタを示す斜視図である。 図5のY−Y線に沿う断面図である。 図5のZ−Z線に沿う断面図である。
符号の説明
1 シールドコネクタ
2 ハウジング
3 インナシールドシェル
31 シェル本体
4 アウタシールドシェル
41 シェル本体
5 固定部
51 平板部
52 環状壁
9 端子金具

Claims (3)

  1. 端子金具を保持するハウジングと、前記ハウジングを収容した導電性のインナシールドシェルと、前記インナシールドシェルを収容した導電性のアウタシールドシェルと、を有するシールドコネクタにおいて、
    前記インナシールドシェルが、前記ハウジングの外面を覆う筒状のシェル本体を有し、
    前記アウタシールドシェルが、角筒状のシェル本体と、このシェル本体の内側にその周方向に沿って形成された環状壁を備えた固定部を有し、そして、
    前記環状壁が、その内面を前記インナシールドシェルの前記シェル本体の外面全周に亘って密に重ねるように形成されている
    ことを特徴とするシールドコネクタ。
  2. 前記インナシールドシェルが、前記環状壁の内側に圧入されることにより前記アウタシールドシェルに固定されることを特徴とする請求項1に記載のシールドコネクタ。
  3. 前記環状壁によって囲まれる空間の断面積が前記インナシールドシェルが圧入される方向に向かって徐々に小さくなるように、前記環状壁が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシールドコネクタ。
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