JP2005293888A - スイッチ板及び二段スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】上面をフイルムからなる銘板で覆う構造のスイッチ板であっても容易に二段押圧型のスイッチを構成でき、且つその作動感覚が良い、スイッチ板を提供する。
【解決手段】上部から押圧することで二段階にオンする構造の二段スイッチ10と、二段スイッチ10の上部に設置される作動型物70と、上下に貫通して作動型物70を独立して上下動自在に収納する作動型物収納部91を有するケース90と、可撓性を有するフイルムからなりケース90の作動型物収納部91を覆うようにケース90上面に取り付く銘板110とを具備する。銘板110の上から作動型物70を押圧することで、二段スイッチ10を押圧操作する。
【選択図】図4

Description

本発明は、その上面をフイルムからなる銘板で覆う構造のスイッチ板、及び薄型化に好適な二段スイッチに関するものである。
従来、特許文献1の図1に示すように、基板上に取り付けた可動接点板(反転板)の上にキートップの押圧部を配置し、更にその上面を合成樹脂フイルム製の銘板で覆う構造のスイッチ板がある。このスイッチ板は、銘板の上を指等で押圧することで銘板を下方向に撓ませ、これによってキートップの押圧部を下降して、反転板を反転し、そのスイッチをオンする。
しかしながらこの従来例のように、上面をフイルムからなる銘板で覆う構造のスイッチ板の中には、従来、銘板を押圧することで一段目のスイッチがオンし、さらに押圧することで二段目のスイッチがオンする構造の二段スイッチはなく、何れも一段のスイッチだけで構成されていた。また同様に、上面をフイルムからなる銘板で覆う構造のスイッチ板の中には、従来、一段スイッチと二段スイッチとを一体に設置したコンパクトな構造のものもなかった。
一方、上面をフイルムからなる銘板で覆う構造のスイッチ板ではないが、薄型の二段スイッチとして、特許文献2の例えば図7には、フレキシブル基板上に反転板(可動接点板)を取り付けることで構成されるスイッチを二組具備し、これら反転板を内向きに対向するように重ね合わせ、このとき両反転板の間に印刷によって形成された押圧部を有するフレキシブル基板を挟み込んで構成した二段スイッチが開示されている。
しかしながらこの二段スイッチは、前記フレキシブル基板に形成される押圧部を印刷によって形成しなければならないので煩雑な上、この押圧部を精度良く両反転板の中央位置に設置するためにフレキシブル基板の位置決めを行わなければならず、その製造・組み立てが煩雑であった。
特開2000−188036号公報 特開2003−123587号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、上面をフイルムからなる銘板で覆う構造のスイッチ板であっても容易に二段押圧型のスイッチを構成でき、またその作動感覚が良い、スイッチ板を提供することにある。
また本発明の目的は、容易に一段スイッチと、二段スイッチとを一体化してコンパクトに設置することができるスイッチ板を提供することにある。
また本発明の目的は、製造が容易で、薄型化も図れる二段スイッチを提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、上部から押圧することで二段階にオンする構造の二段スイッチと、前記二段スイッチの上部に設置する作動型物と、前記作動型物を収納する作動型物収納部を有するケースと、可撓性を有するフイルムからなり、前記ケースの作動型物収納部を覆ってケース上面に取り付く銘板とを具備し、前記銘板の上から前記作動型物を押圧することで、前記二段スイッチを押圧操作することを特徴とするスイッチ板にある。
本願請求項2に記載の発明は、一つのケースに複数の作動型物収納部を設け、前記複数の作動型物収納部の内部にそれぞれ作動型物を配置し、前記複数の作動型物の内の一部の作動型物の下側には二段階にオンする構造の二段スイッチを設置し、他の作動型物の下側には一段階にオンする構造のスイッチを設置し、さらに前記ケースの両作動型物収納部の上を可撓性を有するフイルムからなる銘板によって覆ったことを特徴とするスイッチ板にある。
本願請求項3に記載の発明は、前記ケースに設けられる作動型物収納部は二つであり、一方の作動型物収納部の内部に配置した作動型物の下側に前記二段階にオンする構造の二段スイッチを配置し、他方の作動型物収納部の内部に配置した作動型物の下側に前記一段階にオンする構造のスイッチを配置したことを特徴とする請求項2に記載のスイッチ板にある。
本願請求項4に記載の発明は、前記二段階にオンする構造の二段スイッチの上部に配置される作動型物は、前記ケースの作動型物収納部内に独立して上下動自在に収納されており、一方前記一段階にオンする構造のスイッチの上部に配置される作動型物は、ヒンジによってケースに連結されていることを特徴とする請求項3に記載のスイッチ板にある。
本願請求項5に記載の発明は、基板上に金属板をドーム形状に形成してなる反転板を取り付けることで構成されるスイッチを二組具備し、これら二組のスイッチを両者の反転板が対向するように重ね合わせるとともに、前記対向する反転板の膨出している中央部分同士の間に、反転板よりも小径の押圧シートを貼り付けたことを特徴とする二段スイッチにある。
請求項1に記載の発明によれば、上面をフイルムからなる銘板で覆う構造のスイッチ板であっても、容易に二段押圧型のスイッチ板を構成できる。
請求項2,請求項3に記載の発明によれば、一つのケースに二段スイッチと一段スイッチとを容易にコンパクトに併設することができる。
請求項4に記載の発明によれば、二段スイッチの上部に配置される作動型物を、ケースの作動型物収納部内に独立して上下動自在に収納したので、この作動型物を下降させるための押圧力が不要になり、たとえ二段のためにストロークが長くなって銘板を撓ませる量が大きくなっても、その押圧力をそれほど大きくすることはなく、従って作動感覚の良いスイッチを提供できる。
請求項5に記載の発明によれば、一対の対向する反転板の膨出している中央部分同士の間に押圧シートを貼り付けるだけの簡単な構造で、操作感覚と耐久性が良く、製造が容易で薄型化も容易に図れる二段スイッチを構成できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第一実施形態にかかるスイッチ板1の分解斜視図、図2はスイッチ板1の製造方法説明図、図3はスイッチ板1の斜視図、図4はスイッチ板1の断面拡大図である。図1に示すようにスイッチ板1は、下記する二段スイッチ10及び一段スイッチ30を形成したフレキシブル基板40と、前記二段スイッチ10の上部に設置される第一の作動型物70と、前記第一の作動型物70を収納するとともに第二の作動型物80を内蔵してなるケース90と、前記ケース90の上を覆う銘板110と、を具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。
フレキシブル基板40は、可撓性を有する略長方形状の合成樹脂フイルム(例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フイルム)41上に形成した三つのスイッチ接点パターン43,45,47上に、それぞれ反転板49,51,53を貼り付けることでスイッチ44,46,48を構成し、さらに反転板51上に押圧シート54を貼り付けて構成されている。なお反転板49と反転板51の反転時に必要な押圧力は、異ならせており、この実施形態では反転板49の方を反転板51よりも弱い押圧力で反転するようにしている(反対でも良い)。
ここでフレキシブル基板40は、長方形状であってスイッチ接点パターン45とスイッチ接点パターン47とを設けた基部55と、基部55の短手方向の幅寸法よりも小さい幅寸法の帯状の連結部57を介して連結される可動部59と、基部55の長手方向の一側辺の略中央から突出する引出部61とを具備している。可動部59は略矩形状であり、前記基部55の短手方向の幅寸法よりも小さく、且つ連結部57の短手方向の幅寸法よりも大きい幅寸法に形成され、且つその長手方向に沿う両側辺の中央部は前記反転板49が載置できるように円弧状に突出している。そして基部55のスイッチ接点パターン47を設けた側の端部近傍と、両スイッチ接点パターン45,47との間には、下記するケース90の係合部108,109を挿入する係止孔63,65が設けられている。また各スイッチ接点パターン43,45,47は、円形の中央接点パターンa1とその周囲をコ字状に囲む外周接点パターンa2とによって構成されており、図示はしていないが、何れのスイッチ接点パターン43,45,47からも回路パターンが引き出されて引出部61に導かれている。また反転板49,51,53は、何れも弾性金属板を押圧方向に対向して膨出するドーム形状に成形して構成されている。
押圧シート54は合成樹脂フイルム(例えばPETフイルム)や不織布等のシートを、反転板51よりも小径の円板状に形成して構成されており、その下面には接着層が設けられている。
次に第一の作動型物70は、薄板状の合成樹脂成形品であり、その外形形状は、前記フレキシブル基板40の可動部59の外形形状と略同一寸法形状に、即ち略矩形状で且つその長手方向に沿う両側辺の中央部を円弧状に突出して構成されている。第一の作動型物70の上面中央には、上方向に円柱状に突出する小突起からなる押圧部71が設けられている。また第一の作動型物70の下面はその全面が平面状に形成されている。
ケース90は合成樹脂を略長方形状(その両端辺を円弧状)に成形して構成されており、その外形形状は前記フレキシブル基板40の外形形状とほぼ同一に形成されている。そして前記フレキシブル基板40のスイッチ接点パターン45に対向する位置には作動型物収納部91が設けられ、スイッチ接点パターン47に対向する位置には作動型物収納部93が設けられている。言い換えれば、ケース90は、その外周を囲む外周枠体90aの内部を複数(この実施形態では二つ)に仕切るように内部枠体90bを設けることで構成されている。作動型物収納部91は上下に貫通する貫通孔であって、その形状は前記第一の作動型物70と略同一の形状であり、この第一の作動型物70を水平のまま独立して上下動自在にガイドする形状に形成されている。つまり第一の作動型物70の外形形状よりも少し大きい略矩形状であって、その長手方向に沿う両側辺の中央部を円弧状に突出して構成されている。また作動型物収納部91の一端部(前記フレキシブル基板40の連結部57側)には、連結部57を収納する連結部収納部95が設けられている。連結部収納部95の幅は連結部57の幅よりも若干大きい幅寸法に形成されている。
作動型物収納部93は前記作動型物収納部91と略同一の形状を有し、その内側壁から作動型物収納部93の内側方向に向けて突出するヒンジ部97の先端に円板状の第二の作動型物80を設け、さらに作動型物収納部93の内部を覆う補強板部107を設けて構成されている。ヒンジ部97は薄板帯状に形成されており、作動型物80を作動型物収納部93内においてケース90に連結している。第二の作動型物80は作動型物収納部93の略中央に位置し、薄板円板状の基部101の上面中央に小突起状の操作部103を設け、また基部101の下面中央の前記操作部103に対向する位置にも小突起状の押圧操作部105(図4参照)を設けている。補強板部107は作動型物収納部93の内側壁の略全体に連結された薄板によって構成されており、前記第二の作動型物80の基部101とヒンジ部97の部分を除く作動型物収納部93全体を覆うように構成されている。この補強板部107は、小型でしかも二つの作動型物収納部91,93を設けることでその機械的強度が弱くなるケース90を補強するために設けられている。またケース90の下面の前記フレキシブル基板40に設けた係止孔63,65に対向する位置には、これら係止孔63,65に挿入される突起状の係合部108,109(図4参照)が設けられている。
銘板110は可撓性を有する合成樹脂フイルム(例えばPETフイルム)製であり、前記ケース90の外形形状と略同一外形形状、即ち略長方形状でその両端辺を円弧状に形成した外形形状に構成されている。そしてその上面には図示しない所望の外装用の印刷が施されている。
なお図1において、フレキシブル基板40の下面側に配置されているのは両面接着シート120であり、またケース90と銘板110の間に設置されているのも両面接着シート130であり、第一の作動型物70の下面側に設置されているのも両面接着シート140である。両面接着シート120は、合成樹脂や不織布等のシートの両面に接着層を設けた構成であり、ケース90の外形形状と略同一の外形形状、すなわち略長方形状でその両端辺を円弧状に形成した外形形状に構成されており、フレキシブル基板40に設けた係止孔63,65に対向する位置にそれぞれそれらよりも大きい径の係止孔121,123を設けている。両面接着シート120の下面には、図示はしないがこのスイッチ1を電子機器に貼り付ける際に剥がす紙又は合成樹脂フイルム等からなるセパレートシートが貼り付けられている。また両面接着シート130は、合成樹脂や不織布等のシートの両面に接着層を設けた構成であり、ケース90の外形形状と略同一の外形形状、すなわち略長方形状でその両端辺を円弧状に形成した外形形状であって、ケース90の二つの作動型物収納部91,93に対向する部分に、これら作動型物収納部91,93と同一形状の貫通孔131,133を設けて構成されている。両面接着シート140は、合成樹脂や不織布等のシートの両面に接着層を設けた構成であり、第一の作動型物70の外形形状と略同一の外形形状に構成されている。
そしてこのスイッチ板1を組み立てるには、まずフレキシブル基板40の各スイッチ接点パターン43,45,47の上に、それぞれ反転板49,51,53を図示しない粘着テープ等によって貼り付ける。このときドーム形状に形成された各反転板49,51,53の外周辺は各スイッチ接点パターン43,45,47の外周接点パターンa2に当接し、一方各反転板49,51,53の押圧方向に対向して膨出する部分の中央下面と中央接点パターンa1とは所定距離離間する。次に中央の反転板51の膨出している上面中央部分に押圧シート54を貼り付ける。押圧シート54は貼り付けられるので、その位置がずれることはない。
次に反転板49を貼り付けた可動部59を反転板51を貼り付けたスイッチ46の上に連結部57を折り曲げることで重ね合わせる。次に図2に示すように、重ね合わせた可動部59の上面(即ち反転板49を貼り付けた面の反対側の面)に両面接着シート140によって第一の作動型物70の下面を貼り付ける。なお第一の作動型物70の可動部59への貼り付けは、可動部59をスイッチ46の上に折り返す前に行っても良いことはいうまでもない。そしてフレキシブル基板40の下面に両面接着シート120を貼り付ける。
一方前記ケース90の上面に両面接着シート130によって銘板110を貼り付ける。そしてフレキシブル基板40上に銘板110を貼り付けたケース90を載置し、そのときケース90の下面から突出する二本の係合部108,109(図4参照)をフレキシブル基板40に設けた係止孔63,65に挿入し、係合部108,109の先端をフレキシブル基板40の下面側で熱カシメすれば、図3に示すスイッチ板1が完成する。なお上記組み立て手順に種々の変更が可能であることはいうまでもない。
以上のようにして組み立てられたスイッチ板1は、図4に示すように、二組のスイッチ44,46上に取り付けた二組の反転板49,51を押圧シート54を介して対向設置することで構成される二段スイッチ10と、スイッチ48によって構成される一段スイッチ30とを、一つのケース90内に隣接して設けた複数(二つ)の作動型物収納部91,93内に配置し、さらにこれら二つの作動型物収納部91,93内に前記二段スイッチ10と一段スイッチ30とをそれぞれ押圧する第一,第二の作動型物70,80を設置し、さらに前記ケース90の両作動型物収納部91,93の上を銘板110によって覆って構成されている。
そして銘板110の作動型物収納部91の中央真上の部分を押圧すれば(矢印C1)、銘板110が撓んで下降し、これによって第一の作動型物70が下降することで、まず上側の反転板49がクリック感覚を伴って反転してそのスイッチ44がオンし、さらに銘板110を押圧すれば、さらに銘板110が撓んで下降し、これによって第一の作動型物70がさらに下降することで、下側の反転板51もクリック感覚を伴って反転してそのスイッチ46がオンする。このとき対向する両反転板49,51の間には押圧シート54が介在しているので、両反転板49,51は何れもその中央部分のみが押圧され、従って良好なクリック感覚と反転板49,51の耐久性の維持とが図れる。つまりもし押圧シート54を介在しないで両反転板49,51を直接当接させた場合は、両反転板49,51は何れも相互にその広い面積が同時に押圧されるので、反転板49,51が徐々に潰れるように変形してしまってシャープなクリック感覚が生じず、またこのような変形を繰り返すことで反転板49,51の寿命が短くなってしまうが、本発明のように両反転板49,51の間にこれらより小径の押圧シート54を介在させれば、このような問題は生じない。しかもこの二段スイッチ10は、フレキシブル基板40上に形成される二組のスイッチ44,46の反転板49,51を対向するように重ね合わせるとともに、対向する反転板49,51の間に薄い押圧シート54を貼り付けるだけなので、その厚みの薄型化が図れる。以上のような一段目も二段目もクリック感覚を伴って二段階にスイッチがオンする二段スイッチが本実施形態で実施されている。
次に銘板110の作動型物収納部93の中央真上の部分を押圧すれば(矢印C2)、銘板110が撓んで下降し、同時に押圧方向に弾性変形するヒンジ部97が撓み、これによって第二の作動型物80が下降することで、反転板53がクリック感覚を伴って反転してそのスイッチ48がオンする。そして前記銘板110への押圧を解除すれば、前記スイッチ48がオフする。以上のようなクリック感覚を伴って一段階でスイッチがオンする一段スイッチが本実施形態で実施されている。
ところでこの実施形態において、第一の作動型物70を、ケース90の上下に貫通する作動型物収納部91内に、独立して上下動自在に収納したのは、二段スイッチ10の銘板110の上からの押圧操作力を適度なものにするためである。即ち第一の作動型物70によって操作するスイッチは二段スイッチ10であり、従って第二の作動型物80によって操作する一段のスイッチに比べて、その押圧ストロークが長くなる。従って銘板110を第一の作動型物70の上から押圧した場合、特に二段目のスイッチをオンする際は銘板110の撓み量は大きくなり、その押圧に必要な力は大きくなる。そこで第一の作動型物70を独立して上下動するフリーの状態とすることで、これを押圧するのに必要な力を無くし、押圧に必要な力を銘板110を撓める力と反転板49又は51を反転するのに必要な力のみとし、これによって銘板110の上からの押圧操作力を適度なもの、即ちもう一方の一段スイッチ30を押圧する押圧操作力と略同等の押圧操作力として、両スイッチ10,30の押圧操作力の相違による違和感をなくしたのである。
また第一の作動型物70を、ケース90の上下に貫通する作動型物収納部91内に、独立して上下動自在に収納した他の理由は、前述のように二段スイッチ10はその押圧ストロークが長いので、一段スイッチ30を押圧する第二の作動型物80のように片持ちのヒンジ部97を設けると、第一の作動型物70はこれを押圧して下降させた際に押圧ストロークが長い分だけヒンジ部の付け根の部分を中心により大きく揺動し、これによって二段スイッチ10を押圧する押圧中心点が垂直下方よりも水平方向に無視できない程度にずれてしまい、クリック感覚が悪くなる恐れがあるからである。
一方、一段スイッチ30の場合は、押圧ストロークが一段分だけなので、これを動作させるために銘板110を撓ませる量は少なくて良く、従ってたとえ第二の作動型物80をヒンジ部97でケース90に連結していてこのヒンジ部97を撓ませなければならなくても、その押圧操作力は適度なもの、即ち前記二段スイッチ10と略同等の押圧操作力となる。また押圧ストロークが短いので、第二の作動型物80がヒンジ部97の付け根を中心に揺動しても、その押圧操作部105が反転板53を押圧する位置は反転板53の中心位置から水平方向に殆どずれず、クリック感覚が悪くなることもない。
なお場合によっては、第一の作動型物70を、ケース90の作動型物収納部91内に独立して上下動自在に収納してなる構造に構成する代わりに、第二の作動型物80と同様に、ヒンジによってケースに連結する構造としても良い。
図5は、本発明の第二実施形態にかかるスイッチ板1−2の分解斜視図である。同図において前記第一実施形態と同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。この実施形態において前記第一実施形態と相違する点は、二段スイッチ10を一つと、一段スイッチ30を三つ設置した点のみである。このためこの実施形態のケース90は、外周枠体90aの内部に十字状に内部枠体90bを設け、これら外周枠体90aと内部枠体90bに囲まれるように、一つの作動型物収納部91と、三つの作動型物収納部93とを設けている。作動型物収納部91内には第一の作動型物70が独立して上下動自在となるように収納され、三つの作動型物収納部93内にはそれぞれヒンジ部97を介して第二の作動型物80が収納されている。
またケース90の外形形状に合わせて銘板110及び両面接着シート130が形成され、同様にケース90の外形形状に合わせてフレキシブル基板40が形成され、フレキシブル基板40の前記作動型物収納部91に対向する位置には二段スイッチ10が設置され、フレキシブル基板40の前記三つの作動型物収納部91に対向する位置には三つの一段スイッチ30が設置されている。二段スイッチ10を構成する反転板51の膨出する上面中央には押圧シート54が貼り付けられている。またフレキシブル基板40の下面に両面接着シート120を貼り付けておく。
そして反転板49を貼り付けた可動部59を反転板51を貼り付けたスイッチ46の上に連結部57を折り曲げることで重ね合わせ、重ね合わせた可動部59の上面(即ち反転板49を貼り付けた面の反対側の面)に両面接着シート140によって第一の作動型物70の下面を貼り付け、さらにフレキシブル基板40上に、銘板110を貼り付けたケース90を載置し、そのときケース90の下面から突出する図示しない係合部108,109(図4参照)をフレキシブル基板40に設けた各係止孔63,65に挿入し、係合部108,109の先端をフレキシブル基板40の下面側で熱カシメすれば、このスイッチ板1−2が完成する。なお上記組み立て手順に種々の変更が可能であることはいうまでもない。
以上のようにして組み立てられたスイッチ板1−2においても、銘板110の作動型物収納部91の中央真上の部分を押圧すれば、銘板110が撓んで下降し、これによって第一の作動型物70が下降することで、二段スイッチ10が順番にオンする。一方銘板110の三つの内の何れかの作動型物収納部93の中央真上の部分を押圧すれば、銘板110が撓んで下降し、同時に押圧方向に弾性変形するヒンジ部97が撓み、これによって第二の作動型物80が下降することで、反転板53が反転してそのスイッチ48がオンする。
即ちこの実施形態にかかるスイッチ板1−2のように、ケース90内には三つ以上の作動型物収納部91,93を設けても良い。その場合、二段スイッチ10を設置する作動型物収納部91を複数個設けても良い。要は複数の作動型物の内の一部の作動型物の下側に二段スイッチを設置し、他の作動型物の下側に一段スイッチを設置すればよい。
またこの実施形態においても、第一の作動型物70を、ケース90の作動型物収納部91内に独立して上下動自在に収納してなる構造に構成する代わりに、第二の作動型物80と同様に、ヒンジによってケースに連結する構造としても良い。
なお二段スイッチ10として、メンブレンスイッチ等の、他の各種構造の二段スイッチを用いても良い。図6は本発明の第三実施形態にかかるスイッチ板1−3の断面拡大図(図4と同一部分の断面拡大図)である。同図において前記第一実施形態と同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。この実施形態において前記第一実施形態と相違する点は、二段スイッチ10の構造として、上側(第一の作動型物70側)のスイッチ44をメンブレンタイプのスイッチとした点のみである。即ちこの実施形態においては、上側のスイッチ44に設置していた反転板49を削除し、その代わりにフレキシブル基板40の可動部59を二重に折り返してその内側となる部分に形成された二つの接点パターンS1,S2を対向させ、スペーサ層S3によって所定距離離間するように設置し、これによってスイッチ44を構成している。
そして銘板110の作動型物収納部91の中央真上の部分を押圧すれば、銘板110が撓められて下降し、これによって第一の作動型物70が下降して押圧シート54によって押し上げられた接点パターンS2が接点パターンS1に当接することでスイッチ44がオンし、さらに銘板110を押圧することで押圧シート54が反転板51の中央を押圧してこれを反転し、下側のスイッチ46もオンする。なおさらにこの二段スイッチ10は、前記スイッチ44の接点パターンS2の反対側の面(下面)に反転板を取り付けた構造(即ち反転板をクリック板として用いた構造)としてもよい。
またこの実施形態においても、第一の作動型物70を、ケース90の作動型物収納部91内に独立して上下動自在に収納してなる構造に構成する代わりに、第二の作動型物80と同様に、ヒンジによってケースに連結する構造としても良い。
図7は本発明の第四実施形態にかかるスイッチ板1−4の断面拡大図(図4と同一部分の断面拡大図)である。同図において前記第三実施形態と同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。この実施形態において前記第三実施形態と相違する点は、二段スイッチ10の構造として、押圧シート54を二つのスイッチ44,46間に設置する代りに、成形樹脂製の押圧部材150を設置した点である。即ちこの押圧部材150は二つのスイッチ44,46の間に設置される押圧部151と、押圧部151の上下動方向に弾性変形する薄板状に形成されたヒンジ部153,153と、ヒンジ部153,153の他端に取り付けられる基部155とを具備して構成されている。基部155は図示しない固定手段(接着やその他の固定手段)によってフレキシブル基板40上に固定されている。
そして銘板110の作動型物収納部91の中央真上の部分を押圧すれば、銘板110が撓められて下降し、これによって第一の作動型物70が下降して押圧部151によって押し上げられた接点パターンS2が接点パターンS1に当接することでスイッチ44がオンし、さらに銘板110を押圧することで押圧部151がヒンジ部153,153を撓めながら下降して反転板51の膨出している中央部分を押圧してこれを反転し、下側のスイッチ46もオンする。即ちこの実施形態にかかるスイッチ板1−4のように、押圧シート54の代りに成形樹脂製の押圧部材150を設置しても良い。この実施形態においてもスイッチ44の接点パターンS2の反対側の面(下面)に反転板を取り付けてもよい。
またこの実施形態においても、第一の作動型物70を、ケース90の作動型物収納部91内に独立して上下動自在に収納してなる構造に構成する代わりに、第二の作動型物80と同様に、ヒンジによってケースに連結する構造としても良い。
以上本明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えばスイッチ44以外のスイッチ46,48についても、スイッチ接点パターン45,47上に反転板51,53を貼り付けて構成されるスイッチ構造の代りに、二枚のフレキシブル基板を重ね合わせ、両者の対向する側の面に所定の隙間を介して一対の接点パターンを対向設置してなる、いわゆるメンブレン構造のスイッチを用いても良い。その際一方の接点パターンの反対側の面に反転板を取り付けた構造(即ち反転板をクリック板として用いた構造)としてもよい。
本発明の第一実施形態にかかるスイッチ板1の分解斜視図である。 スイッチ板1の製造方法説明図である。 スイッチ板1の斜視図である。 スイッチ板1の断面拡大図である。 本発明の第二実施形態にかかるスイッチ板1−2の分解斜視図である。 本発明の第三実施形態にかかるスイッチ板1−3の断面拡大図(図4と同一部分の断面拡大図)である。 本発明の第四実施形態にかかるスイッチ板1−4の断面拡大図(図4と同一部分の断面拡大図)である。
符号の説明
1 スイッチ板
10 二段スイッチ
30 一段スイッチ
40 フレキシブル基板
43,45,47 スイッチ接点パターン
a1 中央接点パターン
a2 外周接点パターン
44,46,48 スイッチ
49,51,53 反転板
54 押圧シート
55 基部
57 連結部
59 可動部
61 引出部
70 第一の作動型物(作動型物)
80 第二の作動型物(作動型物)
90 ケース
91 作動型物収納部
93 作動型物収納部
97 ヒンジ部
101 基部
103 操作部
105 押圧操作部
107 補強板部
110 銘板
120 両面接着シート
130 両面接着シート
140 両面接着シート
1−2 スイッチ板
90a 外周枠体
90b 内部枠体
1−3 スイッチ板
S1,S2 接点パターン
S3 スペーサ層
1−4 スイッチ板
150 押圧部材
151 押圧部
153 ヒンジ部
155 基部

Claims (5)

  1. 上部から押圧することで二段階にオンする構造の二段スイッチと、
    前記二段スイッチの上部に設置する作動型物と、
    前記作動型物を収納する作動型物収納部を有するケースと、
    可撓性を有するフイルムからなり、前記ケースの作動型物収納部を覆ってケース上面に取り付く銘板とを具備し、
    前記銘板の上から前記作動型物を押圧することで、前記二段スイッチを押圧操作することを特徴とするスイッチ板。
  2. 一つのケースに複数の作動型物収納部を設け、
    前記複数の作動型物収納部の内部にそれぞれ作動型物を配置し、
    前記複数の作動型物の内の一部の作動型物の下側には二段階にオンする構造の二段スイッチを設置し、
    他の作動型物の下側には一段階にオンする構造のスイッチを設置し、
    さらに前記ケースの両作動型物収納部の上を可撓性を有するフイルムからなる銘板によって覆ったことを特徴とするスイッチ板。
  3. 前記ケースに設けられる作動型物収納部は二つであり、
    一方の作動型物収納部の内部に配置した作動型物の下側に前記二段階にオンする構造の二段スイッチを配置し、
    他方の作動型物収納部の内部に配置した作動型物の下側に前記一段階にオンする構造のスイッチを配置したことを特徴とする請求項2に記載のスイッチ板。
  4. 前記二段階にオンする構造の二段スイッチの上部に配置される作動型物は、前記ケースの作動型物収納部内に独立して上下動自在に収納されており、
    一方前記一段階にオンする構造のスイッチの上部に配置される作動型物は、ヒンジによってケースに連結されていることを特徴とする請求項3に記載のスイッチ板。
  5. 基板上に金属板をドーム形状に形成してなる反転板を取り付けることで構成されるスイッチを二組具備し、
    これら二組のスイッチを両者の反転板が対向するように重ね合わせるとともに、
    前記対向する反転板の膨出している中央部分同士の間に、反転板よりも小径の押圧シートを貼り付けたことを特徴とする二段スイッチ。
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