JP2006286524A - 押圧キートップ構造 - Google Patents

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Satoshi Kuwabara
敏 桑原
Shigeaki Kinoshita
茂明 木下
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達弘 山崎
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Abstract

【課題】 小型化が図れ、小型化してもキートップを押圧する押圧操作力を適度な強さにできてキートップの操作性を良好にすることができるキートップ構造を提供すること。
【解決手段】
ケース10の中央部に設けた電子部品設置部20にスライド式スイッチ25を設置し、ケース10下面の電子部品設置部20の周囲を囲む位置に弾性金属製のヒンジ板50を設置する。電子部品設置部20の両側部にキートップ40−1,40−2を設置して、キートップ40−1,40−2とケース10をヒンジ板50によって連結する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチなどを押圧操作する押圧キートップを備えた押圧キートップ構造に関し、特に、押圧キートップをケースに揺動自在に取り付けてなる押圧キートップ構造に関する。
従来、スイッチなどを押圧操作する押圧キートップを備えた押圧キートップ構造として、特許文献1の図6に示すように、押圧キートップから突出するヒンジ板によって押圧キートップをケースに揺動自在に連結したものがある。このヒンジ板は、合成樹脂製の押圧キートップ及びケースに一体成型で設けられている。また、他の押圧キートップ構造として、特許文献1の図4に示すように、押圧キートップとケースを合成樹脂フイルム製のヒンジ板で連結したものもある。これらの押圧キートップ構造は、押圧キートップを押圧するとヒンジ板が撓むことで押圧キートップが揺動して下降し、押圧キートップの真下に配置したスイッチなどの電子部品を操作できるようになっている。
特開平11−134968号公報
ところで、近年電子機器の小型化に伴い、押圧キートップ構造の小型化が要望されている。特に押圧キートップを他の電子部品に隣接して設置する場合、できるだけ他の電子部品に押圧キートップを接近して設置できれば電子機器の小型化に好適である。またその一方で、押圧キートップの操作性を向上させるため、押圧キートップの押圧操作力(押圧キートップの押圧に対する押圧キートップの弾性復帰力)を適度な強さとすることも要求されている。
しかしながら、上記従来の押圧キートップと一体成型されたヒンジ板を備えてなる押圧キートップ構造では、ヒンジ板の可撓性を確保するため、ヒンジ板にある程度の長さ(ストローク)を持たせることが必要であった。そのため、押圧キートップとケースの間にヒンジ板の長さ分のスペースが必要で、その分押圧キートップをケースに近づけることができず、押圧キートップ構造の小型化を図ることができなかった。
一方、押圧キートップとケース間を合成樹脂フイルム製のヒンジ板で連結する押圧キートップ構造では、押圧キートップとケース間の隙間を狭めてほとんど両者が接触する位置まで接近させることができ、押圧キートップ構造の小型化が図れる。しかしながら合成樹脂フイルム製のヒンジ板はほとんど剛性を有していないため、押圧キートップの押圧操作力を適度な強さにするという要求には答えられなかった。また、押圧キートップを無理にケースから引き離す等の無理な力を加えるとヒンジ板が伸びてしまい、ケースに対して押圧キートップの設置位置がずれてしまうという強度上の問題点もあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、小型化が図れ、且つ小型化しても押圧キートップを押圧する押圧操作力を適度な強さにできて押圧キートップの操作性を良好にすることができる押圧キートップ構造を提供することにある。
本願の請求項1に記載の発明は、押圧キートップが揺動自在となるように、ケースに押圧キートップを連結してなる押圧キートップ構造において、前記ケースと押圧キートップ間を弾性金属製のヒンジ板で連結したことを特徴とする押圧キートップ構造にある。
本願の請求項2に記載の発明は、前記ケースに電子部品を設置する電子部品設置部を設け、該電子部品設置部の側部に前記押圧キートップを設置し、該押圧キートップと前記ケース間を前記ヒンジ板で連結したことを特徴とする請求項1に記載の押圧キートップ構造にある。
本願の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の押圧キートップ構造において、前記電子部品設置部は、前記電子部品を設置する四角形の開口部を備え、前記ヒンジ板は、少なくとも前記四角形の開口部の互いに対向する二側面の外側に配置される二辺と該二辺を連結する一辺とを有する形状に形成され、前記ヒンジ板の前記二辺の所定箇所が前記ケースに連結され、前記ヒンジ板の前記一辺の所定箇所が前記押圧キートップに連結されていることを特徴とする押圧キートップ構造にある。
本願の請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の押圧キートップ構造において、前記押圧キートップは、少なくとも前記電子部品設置部の互いに対向する両側部に設置されていることを特徴とする押圧キートップ構造にある。
本願の請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の押圧キートップ構造において、前記ヒンジ板は、前記電子部品設置部の周囲を囲むように設置されると共に、このヒンジ板に前記各押圧キートップを連結したことを特徴とする押圧キートップ構造にある。
本願の請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の押圧キートップ構造において、前記電子部品設置部は、前記電子部品を設置する四角形の開口部を備え、前記ヒンジ板は、少なくとも前記四角形の開口部の各側面の外側に配置される四辺を有する形状に形成され、前記ヒンジ板の前記四辺のうち互いに対向する二辺の所定箇所が前記ケースに連結され、前記ヒンジ板の残りの二辺の所定箇所が前記各押圧キートップに連結されていることを特徴とする押圧キートップ構造にある。
本願の請求項1に記載の発明によれば、ケースと押圧キートップ間を弾性金属製のヒンジ板で連結したので、この押圧キートップをケースに極めて接近して設置でき、押圧キートップ構造の小型化を図ることができる。またヒンジ板は弾性金属製なので、たとえ押圧キートップ構造を小型化しても押圧キートップを押圧する押圧操作力を適度な強さに設定することが可能となり、押圧キートップの押圧操作性を要望通りの良好なものにでき、押圧キートップの押圧によるスイッチオンオフ等の各種動作を確実に行うことができるようになる。さらに、押圧キートップの自重だけでヒンジ板が撓むことを防止でき、無負荷状態の押圧キートップが傾いたり下降したりするおそれがないので、押圧キートップの外観が優れたものとなる。またたとえ押圧キートップを無理に引っ張る等しても、ヒンジ板が伸びることはなく、ケースに対して常に押圧キートップを正規の位置に設置しておくことができる。
本願の請求項2に記載の発明によれば、たとえケースに設けた電子部品設置部の側部に押圧キートップを設置する場合でも、押圧キートップを電子部品設置部の側部に極めて接近して設置でき、押圧キートップ構造の小型化が図れる。
本願の請求項3に記載の発明によれば、電子部品設置部は、電子部品を設置する四角形の開口部を備え、ヒンジ板は、少なくとも開口部の互いに対向する二側面の外側に配置される二辺と該二辺を連結する一辺とを有する形状に形成され、ヒンジ板の前記二辺の所定箇所がケースに連結され、ヒンジ板の前記一辺の所定箇所が押圧キートップに連結されているので、押圧キートップを開口部に接近させて設置しても、ヒンジ板のケースに連結された二辺の長さを適切な長さに形成することで、ヒンジ板のストロークを確保することができ、ヒンジ板に適度な弾性を持たせることができる。これにより、押圧キートップ構造の小型化を図りつつ、押圧キートップの押圧操作力を適度な強さに設定してその操作性を向上させることができる。
本願の請求項4に記載の発明によれば、押圧キートップは、電子部品設置部の互いに対向する両側部に極めて接近して設置できるので、複数の押圧キートップの設置スペースをさらに効率的に節約することができ、押圧キートップ構造の小型化を図ることができる。
本願の請求項5に記載の発明によれば、ヒンジ板は、電子部品設置部の周囲のスペースを有効に利用してこれを囲むように設置されるので、たとえ電子部品設置部の周囲に複数の押圧キートップを配設する場合であっても、各押圧キートップを電子部品設置部の周囲に接近した状態で設置できて小型化が図れ、且つ使用するヒンジ板が共用できて部品点数の削減も図れる。
本願の請求項6に記載の発明によれば、電子部品設置部は、電子部品を設置する四角形の開口部を備え、ヒンジ板は、少なくとも開口部の各側面の外側に配置される四辺を有する形状に形成され、ヒンジ板の四辺のうち互いに対向する二辺の所定箇所がケースに連結され、ヒンジ板の残りの二辺の所定箇所が各押圧キートップに連結されているので、各押圧キートップを開口部に接近させて設置しても、ヒンジ板のケースに連結された二辺の長さを適切な長さに形成することで、ヒンジ板のストロークを確保することができ、ヒンジ板に適度な弾性を持たせることができる。これにより、押圧キートップ構造の小型化を図りつつ、押圧キートップの押圧操作力を適度な強さに設定してその操作性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1、図2は本発明の一実施形態(第1実施形態)にかかる押圧キートップ構造を用いた電子部品付き押釦スイッチ(以下単に「押釦スイッチ」という)1を示す分解斜視図であり、図1は上側から見た図で、図2は下側から見た図である。また、図3は押釦スイッチ1を組み立てた状態を示す斜視図である。これらの図に示すように押釦スイッチ1は、ケース10に、ヒンジ板50により一対の押圧キートップ40(40−1,40−2)を揺動自在に連結すると共に、ケース10中央の電子部品設置部20に操作つまみ27や摺動型物28等からなる電子部品(以下「スライド式スイッチ」という)25を装着し、ケース10の下側にフレキシブル回路基板60と取付部材80を取り付けて構成されている。以下各構成部品について説明する。
ケース10は、下面が開放された略矩形の箱型に形成された合成樹脂の成形品で、下面に開口する凹部である収納部11を設けている。上面の中央部には、開口部21を有する電子部品設置部20が配置されている。ここで電子部品設置部20とは、ケース10のスライド式スイッチ25を取り付ける部分をいう。開口部21は、収納部11の底面11aに連通し、長手方向を向く互いに対向する二つの側面21b,21dと、短手方向を向く互いに対向する二つの側面21a,21cからなる四つの側面に囲まれた略長方形状(四角形状)に形成されている。そして、両側面21b,21dが、下記する操作つまみ27のスライド方向を向くように配置されている。両側面21b,21dの上端部には、下記する操作つまみ27をその上に載置するための段部23,23が形成されている。一方、両側面21a,21cの中央には、その長手方向に向かって略水平方向に突出する突起状の係合部22,22が設けられている。
電子部品設置部20の互いに対向する両側部(側面21b,21dの両外側)には、各々開口部13−1,13−2からなる押圧キートップ設置部12−1,12−2が設けられている。開口部13−1,13−2は、ケース10上面の電子部品設置部20の両側部からケース10外周側面の上部にかけて開口する形状に形成されている。また、開口部13−1,13−2の縁部であるケース10外周側面の上端部には、上方に突出する板状の突出部14−1,14−2が設けられている。
また、図2に示すように、収納部11の底面11aには、開口部21の周囲を囲むように下方に突出して設けられた枠部15が設置されている。枠部15は、四方に側壁15a〜15dを備えた長方形状に形成されている。そして、短い側の側壁15a,15cの外側の収納部11の底面11aには、それぞれ下方に突出する突起状の固定部16,16が設置されている。一方、ケース10の下面の四隅には、下方に突出する突起状の固定部17が設置されている。
本実施形態では、電子部品設置部20にスライド式スイッチ25を設置している。スライド式スイッチ25は、コイルスプリング26を収納した操作つまみ27と、摺動子29を取り付けた摺動型物28を、電子部品設置部20の開口部21を挟んでその上下から一体に連結して固定することで、これら操作つまみ27と摺動型物28をケース10に対してスライド移動自在に設置し、且つ前記摺動子29を下記するフレキシブル回路基板60のスイッチパターン67に摺接させることで構成される。
操作つまみ27は、合成樹脂の成形品で、その下面が段部23,23の上面に当接する幅寸法の本体部27aを備え、本体部27aの上面に指等で操作する操作部27bを設け、下面に取付部30を設置している。取付部30は、前記ケース10の開口部21内にそのスライド方向にスライド自在に挿入される外形寸法を有して下方に突出する枠部31を備えると共に、枠部31の内側にコイルスプリング26を収納するコイルスプリング収納部32を備えている。枠部31は、四方に側壁31a〜31dを備えた長方形状に形成され、短手方向を向く側壁31a,31cには、前記係合部22,22を挿入させる上下方向に向かう溝部33,33が設けられている。また、枠部31の四隅の下面には、下方に突出する突起状の固定部34が設けられている。
摺動型物28は、合成樹脂の略矩形状の成形品で、枠部15の側壁15b,15dの内面の幅寸法より若干小さい幅寸法を有し、枠部15内をそのスライド方向にスライド自在に収納される外形寸法に形成されその四隅には、操作つまみ27の固定部34を挿入させる貫通孔からなる取付固定部28aが設けられている。また下面の略中央部には、下方に突出する突起からなる摺動子固定部35が設けられている。
摺動子29は、導電性を有する弾性金属製の板状部材で、平板状の本体部29aと該本体部29aの一端に連接する二本の摺動片29bを有して構成され、摺動片29bはその根元部分が本体部29aの下面側に折り返され、さらにその先端部に下方向に湾曲して突出する接点部29cが設けられている。一方、本体部29aには貫通孔からなる取付固定部37が設けられている。
押圧キートップ40−1,40−2は、共に合成樹脂の成型品であり、略矩形状の板状に形成された本体部41−1,41−2を備えている。本体部41−1,41−2の上面は押釦部42−1,42−2になっており、下面には凹部43−1,43−2が形成されている。凹部43−1,43−2の底面中央部には、下方に突出する突起状の押圧部44−1,44−2が設けられている。また、本体部41−1,41−2の外周側面の内の前記電子部品設置部20側を向く辺の下部からその両側の辺の途中までには、外側に向かって突出するつば部45−1,45−2が形成されている。押圧キートップ40−1のつば部45−1を設けた側の辺(電子部品設置部20側を向く辺)の下面には、下方に突出する突起状の固定部46−1が3個設けられ、押圧キートップ40−2のつば部45−2を設けた側の辺(電子部品設置部20側を向く辺)の下面には、下方に突出する突起状の固定部46−2が2個設けられている。
ヒンジ板50は、弾性金属製の板状部材で、中央に略矩形の開口部51を設け、その周囲に辺50a〜50dを備えた略矩形の環状に形成されており、枠部15の周囲を囲んで設置するように構成されている。対向する長手方向を向く二辺50b,50dが押圧キートップ40−1,40−2に連結される側の辺であり、もう一方の対向する辺50a,50cがケース10に連結される側の辺である。このヒンジ板50は、一例としてステンレス鋼(SUS)からなる厚さ約0.2mmの薄板状部材とすると好適である。長手方向の一辺50bには、貫通孔からなる取付固定部52が3個配置され、他の一辺50dには貫通孔からなる取付固定部53が2個配置されている。また、短手方向の両辺50a,50cの中央には、貫通孔からなる取付固定部54がそれぞれ1個ずつ配置されている。
そして、辺50a,50cのそれぞれ両端部近傍位置、詳細には、辺50a,50cの辺50b,50dと連結する位置近傍には、辺50a,50cのケース10に連結される側の部分(取付固定部54を設けた側の部分)の幅寸法よりも小さい幅寸法に形成した撓み部56a〜56dが設けられている。言い換えれば撓み部56a〜56dは、ヒンジ板50のケース10に連結される部分と押圧キートップ40−1,40−2に連結される部分の間に位置する部分に設けられている。そして、開口部51を挟んで互いに対向する両辺50aと50cの撓み部56aと56cは同一直線L1上に位置して形成され、撓み部56bと56dは同一直線L2上に位置して形成されている。これにより、下記するように、押圧キートップ40−1が揺動する際には、撓み部56aと56cの部分が撓むことで、ヒンジ板50が略直線L1部分で撓み、押圧キートップ40−2が揺動する際には、撓み部56bと56dの部分が撓むことで、ヒンジ板50が略直線L2部分で撓むようになる。
フレキシブル回路基板60は、可撓性を有する合成樹脂フイルム(ポリエチレンテレフタレートフイルム〔PETフイルム〕等)上に回路パターンを形成して構成されており、ケース10の外形と略同一の形状・寸法に形成された基板部61と、該基板部61より小さい寸法の基板部62と、これら基板部61と基板部62を連結する連結部63を具備し、基板部61上に基板部62を折り返して重ねるようになっている。基板部61には、押圧キートップ40−1,40−2の押圧部44−1,44−2に対向する位置に、それぞれ図示しないスイッチパターンが印刷によって形成されており、各々のスイッチパターン上に反転板(可動接点板)64a,65aが載置されることでスイッチ64,65が形成されている。一方、基板部62にも、印刷により図示しないスイッチパターンが形成されており、該スイッチパターン上に反転板(可動接点板)66aが載置されることでスイッチ66が形成されている。反転板64a,65a,66aはいずれも弾性金属板をドーム形状に形成したもので、反転時に、それらの下部に配置されたスイッチパターンを導通すると共にクリック感覚を生じるように構成されている。
また、基板部61の、摺動子29の接点部29cが摺接する位置には、印刷によりスイッチパターン67が形成されている。スイッチパターン67は、摺動型物28のスライド方向に向かって直線状のコモン接点67aと、コモン接点67aと平行な一本の直線上に配置された2つの接点67b,67cとを備えて構成されている。一方、基板部61の四隅であってケース10の固定部17に対向する位置には、それぞれ貫通孔からなる取付固定部68が設けられ、下記する作動部材70の固定部71a,71bを取り付ける位置には、貫通孔からなる取付固定部69a,69bが設けられている。なお図示はしていないが、基板部62の下面にはこれを補強する補強板が貼り付けられている。
次に、作動部材70は、合成樹脂の一体成形品であり、基部71と、押圧部72と、基部71と押圧部72間を連結するアーム部73とを具備して構成されている。基部71の上下面には、基板部61の取付固定部69a,69bに挿入されて取り付けられる突起状の固定部71a,71bが設けられている。また押圧部72には上下に突出する突出部が設けられ、その上下面72a、72bがそれぞれスイッチ66,65を押圧するようになっている。また、アーム部73は可撓性を有し、容易に上下方向に撓むように薄い厚みに形成されている。
取付部材(取付板)80は、合成樹脂板や金属板等の硬質板からなり、その四隅に各々1個ずつ貫通孔からなる取付固定部81を設けると共に、基板部61の取付固定部69bに対向する位置に、貫通孔からなる取付固定部82を設けて構成されている。
次に、押釦スイッチ1の組み立て方法を説明すると、まず、ケース10の開口部13−1,13−2に、収納部11側から押圧キートップ40−1,40−2を挿入して取り付ける。その際、突出部14−1,14−2が凹部43−1,43−2内に配置されるように、突出部14−1,14−2に凹部43−1,43−2を被せる。また、つば部45−1,45−2の上面を収納部11の底面11aに当接させる。その状態で、押圧キートップ40−1,40−2の下面側にヒンジ板50を配置して枠部15の周囲をヒンジ板50の開口部51に挿入し、つば部45−1,45−2の下側にヒンジ板50の辺50b,50dを配置する。このとき、押圧キートップ40−1,40−2の固定部46−1,46−2をヒンジ板50の取付固定部52,53に挿通し、ケース10の固定部16をヒンジ板50の取付固定部54に挿通する。そして、ヒンジ板50の下面側に突出したこれら固定部46−1,46−2,16の先端を熱カシメにより固定することで、ケース10とヒンジ板50間、及び押圧キートップ40―1,40−2とヒンジ板50間を同時に連結する。
一方、操作つまみ27のコイルスプリング収納部32にコイルスプリング26を収納する。また、摺動型物28の摺動子固定部35を摺動子29の取付固定部37に挿入して摺動子固定部35の先端を熱カシメすることで、摺動型物28に摺動子29を取り付ける。そして、操作つまみ27の本体部27aの下面を段部23,23の上面に係合させると共に、取付部30を開口部21に上方から挿入し、収納部11側に突出させる。このとき溝部33,33に係合部22,22を挿入させる。一方、摺動型物28を枠部15内に設置すると共に、取付固定部28aに固定部34を挿通させて、摺動型物28の下面側に突出した固定部34の先端を熱カシメで固定する。これにより、操作つまみ27と摺動型物28が、開口部21を挟んでその上下で一体に固定される。
次に、取付部材80上にフレキシブル回路基板60の基板部61を載置し、作動部材70の固定部71bを基板部61の取付固定部69bと取付部材80の取付固定部82に挿通して、取付部材80の下面側に突出した固定部71bの先端を熱カシメにより固定する。そして、基板部61の取付固定部69bと取付固定部69aの間の部分を折り返して基板部61に基板部62を重ねると共に、固定部71aを基板部61の取付固定部69aに挿通して、折り返した基板部61の上側に突出した固定部71aの先端を熱カシメにより固定する。一方、ケース10の固定部17を、基板部61の取付固定部68と取付部材80の取付固定部81に挿入して、取付部材80の下面側に突出した固定部17の先端を熱カシメすることで、ケース10にフレキシブル回路基板60と取付部材80を取り付けて、これら部材を一体に固定する。以上により押釦スイッチ1の組み立てが完了する。
図4、図5は完成した押釦スイッチ1の断面を示す図で、図4は、図3のA−A部分断面図、図5は、図3のB−B部分断面図である。これらの図に示すように、押釦スイッチ1は、押圧キートップ40−1,40−2が揺動自在となるように、ケース10と押圧キートップ40−1,40−2間を弾性金属製のヒンジ板50で連結して構成されている。そしてケース10には電子部品であるスライド式スイッチ25を設置する電子部品設置部20を設け、電子部品設置部20の側部(互いに対向する両側部)に押圧キートップ40−1,40−2を設置している。ヒンジ板50は、電子部品設置部20の周囲を囲むように設置されて、辺50a〜50dがそれぞれ開口部21の各側面21a〜21dの外側に配置されている。そして、ヒンジ板50の対向する二辺である50a,50cの取付固定部54,54がケース10に連結されて、残りの二辺である50b,50dの取付固定部52,53がそれぞれ押圧キートップ40−1,40−2に連結されている。一方、押圧キートップ40−1の押圧部44−1の下側に、スイッチ64を設置して一段の押釦スイッチが構成されている。また、押圧キートップ40−2の押圧部44−2の下側に、上下に重ねて二個のスイッチ65,66を設置すると共に、これらスイッチ65,66の間に作動部材70の押圧部72を配置することで、二段の押釦スイッチが構成されている。ここで、スイッチ65の反転板65aよりも、スイッチ66の反転板66aの方が弱い力で反転するように構成されている。
次に、図4及び図5を用いて押釦スイッチ1の動作を説明する。まず、図4を用いて押圧キートップ40−1,40−2によるスイッチ64,65,66の押圧動作を説明する。同図に示す状態から押圧キートップ40−1の押釦部42−1を押圧すると、適度な押圧操作力にてヒンジ板50の撓み部56a,56c(図1、図2参照)が撓み、押圧キートップ40−1が揺動して下降する。それにより押圧部44−1が反転板64aを押圧して反転させ、スイッチ64がオンする。押釦部42−1への押圧を解除すると、撓み部56a,56cの適度な復元力と反転板64aの反転力とによって押圧キートップ40−1が上昇して、スイッチ64がオフする。また、図4に示す状態から押圧キートップ40−2の押釦部42−2を押圧すると、適度な押圧操作力にてヒンジ板50の撓み部56b,56d(図1、図2参照)が撓み、押圧キートップ40−2が揺動して下降する。これにより、押圧部44−2が基板部62を裏面側から押圧して下降させる。すると、押圧部72の上面72aが反転板66aを押圧してこれを反転させ、スイッチ66がオンする。この状態からさらに押釦部42−2を押圧すると、撓み部56b,56dがさらに撓んで押圧キートップ40−2が下降し、押圧部72の下面72bが反転板65aを押圧してこれを反転させ、スイッチ65がオンする。押釦部42−2への押圧を解除すると、ヒンジ板50の撓み部56b,56dの適度な復元力と反転板65a,66aの反転力とによって、押圧キートップ40−2と基板部62が同時に上方へ移動してスイッチ65がオフし、続いてスイッチ66もオフする。
次に、図5を用いてスライド式スイッチ25の動作を説明する。図5に示す状態から、操作つまみ27を同図における左右いずれか一方にスライド移動させると、接点部29cがスイッチパターン67上を摺接しながら移動し、コモン接点67aと一方の接点67b(又は67c)(図1参照)とが導通して、スイッチがオンする。このとき、一方の側の係合部22の先端と他方の側の取付部30の側壁31a(又は31c)の内面との間に挟まれたコイルスプリング26が収縮する。そのため、操作つまみ27に掛けた力を取り除くと、このコイルスプリング26の復元力により、操作つまみ27と摺動型物28及び摺動子29が、開口部21の中央位置に自動復帰しスイッチがオフする。一方、操作つまみ27を、同図における他方にスライド移動させると、コモン接点67aと他方の接点67c(又は67b)(図1参照)とが導通して、スイッチがオンする。この場合も、操作つまみ27に掛けた力を取り除くと、操作つまみ27と摺動型物28及び摺動子29が、開口部21の中央位置に自動復帰してスイッチがオフする。
以上説明した本実施形態の押釦スイッチ1が備える押圧キートップ構造によれば、弾性金属製のヒンジ板50によってケース10と押圧キートップ40−1,40−2間を連結したので、ケース10に対して押圧キートップ40−1,40−2を十分接近させて設置でき、押釦スイッチ1の小型化を図ることができる。また弾性金属製のヒンジ板50は、成型樹脂製や合成樹脂フイルム製のヒンジ板と比較して高い剛性を有しているため、たとえ押圧キートップ構造を小型化して、例えばヒンジ板50のケース10に連結した部分から押圧キートップ40−1,40−2に連結した部分までのストロークを短い寸法に形成しても、押圧キートップ40−1,40−2の押圧に必要な押圧操作力を適度な強さに設定することが可能となり、押圧キートップ40−1,40−2の押圧操作力を要望通りの好適なものにでき、押圧キートップ40−1,40−2の押圧によるスイッチオンオフ動作を確実に行うことができる。さらに、押圧キートップ40−1,40−2の自重でヒンジ板50が撓むことがないので、押圧キートップ40−1,40−2が自重で傾いたり下降したりするおそれがなく、押釦スイッチ1の外観が良くなる。なおこの実施形態のようにケース10に設けた電子部品設置部20の側部に押圧キートップ40−1,40−2を設置する場合でも、押圧キートップ40−1,40−2を電子部品設置部20の側部に極めて接近して設置でき、特に一対の押圧キートップ40−1,40−2は、電子部品設置部20の互いに対向する両側部に極めて接近して設置できるので、複数の押圧キートップ40−1,40−2の設置スペースをさらに効率的に節約できる。またヒンジ板50を電子部品設置部20の周囲のスペースを有効に利用してこれを囲むように設置したので、たとえ電子部品設置部20の周囲に複数の押圧キートップ40−1,40−2を配設する場合であっても、各押圧キートップ40−1,40−2を電子部品設置部20の周囲に接近した状態で設置できて小型化が図れ、且つ使用するヒンジ板50が共用できて部品点数の削減も図れる。
また、ヒンジ板50は、開口部21の各側面21a〜21dの外側に配置される四つの辺50a〜50dを有する形状に形成され、これらのうち互いに対向する二辺50a,50cに設けた取付固定部54,54がケース10に連結され、残りの二辺50b,50dに設けた取付固定部52,53が各押圧キートップ40−1,40−2に連結されているので、押圧キートップ40−1,40−2を開口部21に接近させて設置しても、二辺50a,50cの長さを適切な長さに形成すれば、ヒンジ板50のケース10に連結した箇所と押圧キートップ40−1,40−2に連結した箇所との間のストロークを確保することができ、ヒンジ板50に適度な弾性を持たせることができる。これにより、押圧キートップ構造の小型化を図りつつ、押圧キートップ40−1,40−2の押圧操作力を適度な強さに設定してその操作性を向上させることができる。
また、ヒンジ板50に撓み部56a〜56dを設けたので、ヒンジ板50はその撓み部56a〜56dの部分が撓むこととなる。従って撓み部56a〜56dの設置位置を適切な位置とすることで、押圧キートップ40−1,40−2の操作性やスイッチ64,65,66のオンオフ動作の確実性を向上させることができる。また撓み部56a〜56dを設けることでヒンジ板50のケース10に連結した部分と押圧キートップ40−1,40−2に連結した部分の間の長さが短い場合でもこれを容易に撓ませることができる。また撓み部56a〜56dの幅寸法を適宜に調整して形成すれば、ヒンジ板50を撓ませるのに必要な力を調節することが可能となるので、押圧キートップ40−1,40−2の押圧に必要な力を所望の力とすることが可能となる。
また、本実施形態の押釦スイッチ1のケース10のように、開口部13−1,13−2の一辺(電子部品設置部20側の辺に対向する側の辺)をケース10の側壁(外周側面)まで切り欠いて押圧キートップ40−1,40−2の側面の略全体を開放すると、操作の際に、この開放した押圧キートップ40−1,40−2の側面やその側面の下端辺に指や爪が引っ掛かり易くなり、押圧キートップ40−1,40−2が上方に引っ張り上げられるおそれがある。合成樹脂フイルム製のヒンジ板によりケースに連結された従来の押圧キートップでは、このように引っ張り上げられてしまうと、ヒンジ板が伸びて押圧キートップが持ち上がり、再び元の位置に戻らなくなる場合があった。しかしながら、本実施形態の押圧キートップ構造では、高い剛性を有する弾性金属製のヒンジ板50を用いているため、押圧キートップ40−1,40−2が多少上方に引っ張り上げられてもこれら押圧キートップ40−1,40−2が容易に持ち上がる恐れはなく、また、ヒンジ板50が伸びて押圧キートップ40−1,40−2が元の位置に戻らなくなる恐れもない。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態にかかる押圧キートップ構造を説明する。以下の本発明の各実施形態にかかる図面及びその説明においては、上記第1実施形態と共通する構成部分には同一の符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、第1実施形態と同じである。図6は、本発明の第2実施形態にかかる押圧キートップ構造を示す図である。同図では、押圧キートップ構造をケース10の凹部11の底面11a側から見た状態を模式的に示している。この実施形態において、第1実施形態と相違する点は、ヒンジ板90−1,90−2の構造の部分であり、それ以外の押圧キートップ構造を構成する各部品、さらにこの押圧キートップ構造を用いて構成される押釦スイッチ1−2を構成する各部品の形状・構造は、図示していない部品も含めて押釦スイッチ1−1の各部品と同一である。
この押圧キートップ構造は、2つのヒンジ板90−1,90−2を具備し、ヒンジ板90−1で一方の押圧キートップ40−1をケース10に連結し、ヒンジ板90−2で他方の押圧キートップ40−2をケース10に連結している。ヒンジ板90−1,90−2は、共に弾性金属製の板状部材である。ヒンジ板90−1は、開口部21の短手方向に面する二側面21a,21cの両外側に配置される二辺90−1a,90−1cと、該二辺90−1a,90−1cを連結する一辺90−1bとを有する略コ字状に形成され、辺90−1a,90−1cに設けた取付固定部91,91がケース10に固定されており、辺90−1bに設けた取付固定部92が押圧キートップ40−1に固定されている。一方、ヒンジ板90−2は、二側面21a,21cの両外側に配置される二辺90−2a,90−2cと、該二辺90−2a,90−2cを連結する一辺90−2bとを有する略コ字状に形成され、辺90−2a,90−2cに設けた取付固定部93,93がケース10に固定されており、辺90−2bに設けた取付固定部94が押圧キートップ40−2に固定されている。これらヒンジ板90−1とヒンジ板90−2は、形状が互いに対称形状(同一形状)であり、ヒンジ板90−1の辺90−1aが、開口部21に対してヒンジ板90−2の辺90−2aよりも離れた側(奥側)に配置され、ヒンジ板90−1の辺90−1cが、開口部21に対してヒンジ板90−2の辺90−2cよりも接近した側(手前側)に配置されている。即ちヒンジ板90−1とヒンジ板90−2は、開口部21に対してその長手方向に互いの位置をずらして配置されている。
上記構成の押圧キートップ構造は、キートップ40−1を押圧すると、ヒンジ板90−1が撓むことでキートップ40−1が下降し、キートップ40−2を押圧すると、ヒンジ板90−2が撓むことでキートップ40−2が下降するようになっている。また、この押圧キートップ構造によれば、押圧キートップ40−1,40−2を開口部21に接近させて設置しても、ヒンジ板90−1の二辺90−1a,90−1cの長さや、ヒンジ板90−2の二辺90−2a,90−2cの長さをそれぞれ適切な長さに形成することで、ヒンジ板90−1,90−2のストロークを調節することができ、ヒンジ板90−1,90−2に適度な弾性を持たせることができる。これにより、押圧キートップ構造の小型化を図りつつ、押圧キートップ40−1,40−2の押圧操作力を適度な強さに設定してその操作性を向上させることができる。また、図6に示すように、本実施形態のキートップ構造では、ヒンジ板90−1,90−2をそれぞれ別部品として、ヒンジ板90−1の辺90−1a,90−1cを、ヒンジ板90−1とヒンジ板90−2の中間位置よりもヒンジ板90−2側に向けて突出させて、且つこれら辺90−1a,90−1cの先端部の近傍位置に取付固定部91を設け、また、ヒンジ板90−2の辺90−2a,90−2cを、前記中間位置よりもヒンジ板90−1側に向けて突出させて、且つこれら辺90−2a,90−2cの先端部の近傍位置に取付固定部93を設けている。このように構成することで、ヒンジ板90−1の取付固定部91と辺90−1bとの間の距離や、ヒンジ板90−2の取付固定部93と辺90−2bとの間の距離を、それぞれ第1実施形態のヒンジ板50における取付固定部54と各辺50b,50dとの間の距離よりも長くすることができるので、ヒンジ板90−1,90−2のストロークをヒンジ板50のストロークよりも長くすることができ、ヒンジ板90−1,90−2により高い弾性を持たせることが可能となる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態にかかる押圧キートップ構造を説明する。なおこの実施形態において、第1,第2実施形態と相違する点は、ヒンジ板90−1,90−2の構造の部分であり、それ以外の押圧キートップ構造を構成する各部品、さらにこの押圧キートップ構造を用いて構成される押釦スイッチ1−3を構成する各部品の形状・構造は、図示していない部品も含めて押釦スイッチ1−1の各部品と同一である。図7に示す本発明の第3実施形態にかかる押圧キートップ構造は、第2実施形態の押圧キートップ構造において、ヒンジ板90−1の辺90−1bの長さ寸法よりもヒンジ板90−2の辺90−2bの長さ寸法を長くし、ヒンジ板90−1の辺90−1aを、開口部21に対してヒンジ板90−2の辺90−2aよりも手前側に配置すると共に、ヒンジ板90−1の辺90−1cを、開口部21に対してヒンジ板90−2の辺90−2cよりも手前側に配置したものである。その作用効果は第2実施形態と同様である。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態にかかる押圧キートップ構造を説明する。なおこの実施形態において、第1,第2実施形態と相違する点は、ヒンジ板90−1,90−2の構造の部分であり、それ以外の押圧キートップ構造を構成する各部品、さらにこの押圧キートップ構造を用いて構成される押釦スイッチ1−4を構成する各部品の形状・構造は、図示していない部品も含めて押釦スイッチ1−1の各部品と同一である。図8に示す本発明の第4実施形態にかかる押圧キートップ構造は、第2実施形態の押圧キートップ構造において、ヒンジ板90−1とヒンジ板90−2の形状を互いに対称形状(同一形状)とし、ヒンジ板90−1の辺90−1aとヒンジ板90−2の辺90−2aの一部同士を互いに上下に重ねて配置し、同様にヒンジ板90−1の辺90−1cとヒンジ板90−2の辺90−2cの一部同士も互いに上下に重ねて配置し、各々に設けた取付固定部91,93が同一の位置になるように構成したものである。このキートップ構造によれば、第2実施形態と同様の作用効果を有する上に、第2実施形態のキートップ構造と比べて、辺90−1a、90−2aと辺90−1c,90−2cの設置スペースが小さくて済むので、押圧キートップ構造の小型化を図ることができる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態の押釦スイッチでは、各押圧キートップ40−1,40−2の下部に設置したスイッチは、それぞれ一段スイッチと二段スイッチとしたが、これらスイッチは、両方とも一段スイッチ又は二段スイッチとしてもよく、あるいは三段以上のスイッチとしてもよい。
また、上記実施形態の押釦スイッチでは、2個の押圧キートップ40−1,40−2を設置した例を示したが、押圧キートップは1個だけ設置してもよいし、3個以上設置してもよい。設置する押圧キートップが1個の場合は、これを電子部品設置部20のいずれか一方の側部にのみ設置することができる。また設置する押圧キートップが3個以上の場合は、例えば環状のヒンジ板50の各部に環状に配置されるように取り付ければ良い。
また、ヒンジ板50,90−1,2の形状は上記各実施形態で示した環状や略コ字状に限定されず、押圧キートップ40−1,40−2をケース10に揺動可能に連結できる形状であれば、例えば直線状など他の形状に形成してもよい。また一つの押圧キートップを複数のヒンジ板によってケースに取り付けても良い。
また、電子部品設置部20に設置する電子部品はスライド式スイッチ25に限らず、それ以外にも、例えば回転式電子部品やLED照明機構など、他の電子部品を設置することも可能である。またその際、電子部品設置部20に開口部21を設ける場合でも、その形状は四角形状に限らず、設置する電子部品に応じて適宜円形や楕円形など他の任意の形状とすることができる。例えば、電子部品設置部20に回転式電子部品を設置する場合は、開口部21を円形に形成し、この開口部21にその下面側からシャフトを露出してシャフトの上部に回転つまみを取り付け、一方ケース10の下面側に回転式電子部品本体部(回転型物や摺動子や回路基板〔スイッチパターンや抵抗パターン等の摺接パターンを設けた基板〕等からなる)を設置して前記シャフトをその下部において回転型物に取り付けること等によって構成し、回転つまみを回転させることで摺動子が摺接パターン上を摺接してその電気的出力を変化するように構成することができる。
また、押圧キートップ40−1,40−2は必ずしも電子部品設置部20の側部に設置する必要はなく、ケース10の他の部分に連結しても良い。また、フレキシブル回路基板60に代えて硬質基板を用いることもできる。その場合は、取付部材80を省略することも可能である。
本発明の第1実施形態にかかる押圧キートップ構造を備えた押釦スイッチの分解斜視図(上側)である。 本発明の第1実施形態にかかる押圧キートップ構造を備えた押釦スイッチの分解斜視図(下側)である。 本発明の第1実施形態にかかる押圧キートップ構造を備えた押釦スイッチの外観構成を示す斜視図である。 図3のA−A部分の概略断面図である。 図3のB−B部分の概略断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる押圧キートップ構造を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる押圧キートップ構造を示す図である。 本発明の第4実施形態にかかる押圧キートップ構造を示す図である。
符号の説明
1〜1−4 押釦スイッチ〔電子部品(スライド式スイッチ)付き押釦スイッチ〕
10 ケース
11 収納部
12−1,12−2 押圧キートップ設置部
13−1,13−2 開口部
16 固定部
20 電子部品設置部
21 開口部
25 スライド式スイッチ
26 コイルスプリング
27 操作つまみ
28 摺動型物
29 摺動子
40−1,40−2 押圧キートップ
41−1,40−2 本体部
42―1,42−2 押釦部
44−1,44−2 押圧部
46−1,46−2 固定部
50 ヒンジ板
51 開口部
52,53,54 取付固定部
56a〜56d 撓み部
60 フレキシブル回路基板
61,62 基板部
64,65,66 スイッチ
67 スイッチパターン
70 作動部材
71 基部
72 押圧部
73 アーム部
80 取付部材
90―1,90−2 ヒンジ板

Claims (6)

  1. 押圧キートップが揺動自在となるように、ケースに押圧キートップを連結してなる押圧キートップ構造において、
    前記ケースと押圧キートップ間を弾性金属製のヒンジ板で連結したことを特徴とする押圧キートップ構造。
  2. 前記ケースに電子部品を設置する電子部品設置部を設け、該電子部品設置部の側部に前記押圧キートップを設置し、該押圧キートップと前記ケース間を前記ヒンジ板で連結したことを特徴とする請求項1に記載の押圧キートップ構造。
  3. 請求項2に記載の押圧キートップ構造において、
    前記電子部品設置部は、前記電子部品を設置する四角形の開口部を備え、
    前記ヒンジ板は、少なくとも前記四角形の開口部の互いに対向する二側面の外側に配置される二辺と該二辺を連結する一辺とを有する形状に形成され、
    前記ヒンジ板の前記二辺の所定箇所が前記ケースに連結され、前記ヒンジ板の前記一辺の所定箇所が前記押圧キートップに連結されていることを特徴とする押圧キートップ構造。
  4. 請求項2に記載の押圧キートップ構造において、
    前記押圧キートップは、少なくとも前記電子部品設置部の互いに対向する両側部に設置されていることを特徴とする押圧キートップ構造。
  5. 請求項4に記載の押圧キートップ構造において、
    前記ヒンジ板は、前記電子部品設置部の周囲を囲むように設置されると共に、このヒンジ板に前記各押圧キートップを連結したことを特徴とする押圧キートップ構造。
  6. 請求項4又は5に記載の押圧キートップ構造において、
    前記電子部品設置部は、前記電子部品を設置する四角形の開口部を備え、
    前記ヒンジ板は、少なくとも前記四角形の開口部の各側面の外側に配置される四辺を有する形状に形成され、
    前記ヒンジ板の前記四辺のうち互いに対向する二辺の所定箇所が前記ケースに連結され、前記ヒンジ板の残りの二辺の所定箇所が前記各押圧キートップに連結されていることを特徴とする押圧キートップ構造。
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