JP2005293787A - 磁気記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 支持体上に、放射線硬化樹脂層を有し、その上に磁性層を有する磁気記録媒体において、該放射線硬化樹脂層の厚みが0.10〜1.0μmであり、該磁性層の厚みが0.2μm以下、該磁性層表面の原子間力顕微鏡(AFM)により測定される30nm以上の突起数が100個/900μm2以下、該磁性層の磁化反転体積が0.1×10-17〜5×10-17ml、該磁性層の抗磁力が2000エルステッド(159.2KA/m)以上であることを特徴とする磁気記録媒体。
【選択図】 なし
Description
また磁気テープの分野においても近年、ミニコンピューター、パーソナルコンピューター、ワークステーションなどのオフィスコンピューターの普及に伴って、外部記憶媒体としてコンピューターデータを記録するための磁気テープ(いわゆるバックアップテープ)の研究が盛んに行われている。このような用途の磁気テープの実用化に際しては、とくにコンピューターの小型化、情報処理能力の増大と相まって、記録の大容量化、小型化を達成するために、記録容量の向上が強く要求される。
例えば、特許文献1(特開平6−52541号公報)には、磁性層表面の研磨剤の平均突起高さを15nm以下とした磁気テープを開示し、ヘッド磨耗、ヘッド汚れを改善し、電磁変換特性と耐久性とを両立させる旨の記載がある。特許文献2(特開平6−12651号公報)は、磁性層のRaが15nm以下で、30nm以上の突起が125,000〜250,000ケ/mm2分布する磁性層であって、磁性層中の潤滑剤量を示した磁気ディスクを開示している。
ところで、従来、電磁誘導を動作原理とする磁気ヘッド(誘導型磁気ヘッド)が用いられ普及している。だが更に高密度記録再生領域で使用するには限界が見え始めている。す
なわち、大きな再生出力を得るためには再生ヘッドのコイル巻数を多くする必要があるがインダクタンスが増加し高周波での抵抗が増加し結果として再生出力が低下する問題があった。
ところがMRヘッドは、微小な熱の影響を受けてノイズ(サーマルノイズ)を発生するという問題がある。特にMRヘッドは、磁性層表面にある突起に当たるとその影響で突発的に、かつ持続してノイズが増大するという問題があり、デジタル記録の場合、エラー補正が不可能なほどの問題を起こすことがある。このサーマルノイズの問題は、記録密度が0.5Gbit/inch2以上の記録信号を再生するシステムに供される磁気記録媒体において深刻となり、磁気記録媒体サイドからこの問題が解決されることが期待されていた。
は上下層の界面の乱れは防止できるが磁性層塗料と非磁性層塗料用の二つのコーターが必要であり、設備投資額が同時重層塗布方式に比べ高くなる。また操作及び保守の面でも同時重層塗布方式に比べ困難となる。特許文献12(特開2003−263716号公報)では支持体上に直接、磁性層を塗布する方式で上記課題を改善している。しかし、高記録密度化の要請が高まる中、更なる電磁変換特性の向上が望まれている。
MRヘッドは、誘導型磁気ヘッドに比べて数倍の再生出力が得られ、またMRヘッドは誘導コイルを用いていないため、インピーダンスノイズ等の機器ノイズを大幅に低減できる。本発明の磁気記録媒体は、このMRヘッドと組み合わせた記録再生システムで用いられるものであり、MRヘッドで再生する場合にノイズを低く抑えることができるものである。本発明の磁気記録媒体に用いられる磁気ヘッドは、MRヘッドであれば、特に限定されるものではない。例えば、AMRヘッド、GMRヘッド等が好適に用いられる。
本発明の磁気記録媒体が支持体上有する放射線硬化樹脂層の厚みは0.10〜1.0μm、好ましくは0.3〜0.7μmである。このような放射線硬化樹脂層により格段に電磁変換特性が改善される。これは、放射線硬化樹脂層の存在によりMRヘッドとの当たりが向上したためと考えられる。
本発明の磁気記録媒体における磁性層の厚みは、高容量で高密度の磁気記録媒体を得るため、減磁損失の観点から0.2μm以下であり、好ましくは0.01〜0.15μmであり、さらに好ましくは0.01〜0.10μmである。均一かつ薄層である超薄層磁性層は、微粒子状の磁性体を分散性の高い結合剤と組み合わせることにより高度の分散が得られるため、高充填化を図ることができる。使用される磁性体は、大容量FDやコンピューターテープの適性を最大限に引き出すために、高出力、高分散性、高ランダマイズ性に優れた強磁性粉末を使用している。すなわち、強磁性粉末として、好ましくは非常に微細でかつ高出力を達成できる強磁性金属粉末又は六方晶フェライト粉末を用いることで、高出力及び高耐久性を達成できる。さらに高転送レートを実現するために超薄層磁性層に適した3次元ネットワークバインダーシステムを用い、高速回転時における走行の安定性、耐久性を確保できる。
本発明の磁気記録媒体における磁性層表面は、AFMにより測定される30nm以上の高さの突起数(以下、「N30nm」とも記す)が100個/900μm2以下である。このN30nmは、AFMで測定され、N30nmは100個/900μm2 以下であるが、好ましくは50個/900μm2 以下であり、さらに好ましくは30個/900μm2 以下である。 N30nmは、少ないほど好ましく、その下限値は0である。また、同じく、磁性層表面のAFMにより測定される10nm以上の高さの突起数(以下、「N10nm」とも記す)は、好ましくは500〜10000個/900μm2 であり、さらに好ましくは1000〜5000個/900μm2 である。N30nmが100個/900μm2 以下であれば磁気記録媒体自体のノイズの増加を抑えることができ、MRヘッドで再生したときに高SN比又は高CN比を得ることができる。また、N10nmが500個/900μm2以上であれば安定した走行耐久性が得られる。
支持体の表面形状は、光干渉式表面粗さ測定器(TOPO−3D)による中心面平均表面粗さRaとして、ハンドリングや走行耐久性等の観点から、通常8nm以下、好ましくは4nm以下であり、より好ましくは2nm以下であることが有効である。本発明の支持体の表面処理は、カレンダの圧力と温度を高くして行うことが好ましい。また、この際のカレンダ処理ロールは、金属ロール−プラスチックロールではなく、金属ロール−金属ロール構成のカレンダロールであることが好ましい。
本発明の磁気記録媒体における磁性層の磁化反転体積Vは、0.1×10-17〜5×10-17ml の範囲であるが、強磁性粉末が強磁性金属粉末である場合は、好ましくは0.1×10-17 〜4×10-17mlの範囲であり、さらに好ましくは0.5×10-17 〜3.5×10-17mlである。また、強磁性粉末が六方晶フェライト粉末である場合は、好ましくは0.1×10-17 〜3×10-17ml の範囲である。磁性層の磁化反転体積Vが0.1×10-17 ml以上であれば、ノイズを低くした状態で、安定した出力を得ることができる。一方、磁性層の磁化反転体積Vが5×10-17 ml以下であれば、ノイズを低くすることができ、MRヘッドの特徴を生かすことができる。
Hc=(2K/Ms){1−[(kT/KV)ln(At/0.693)]1/2 }
K:異方性定数 Ms:飽和磁化 k:ボルツマン定数 T:絶対温度V:磁化反転体積 A:スピン歳差周波数 t:磁界反転時間磁化反転体積Vは、強磁性粉末の粒子サイズ、特にノイズに影響を与える粒子サイズと相関していると考えられる。磁化反転体積Vの制御手段としては、強磁性粉末の粒子サイズ(例えば、粒子体積)、磁気特性、磁性層での配向等を調整することが挙げられる。
本発明の磁気記録媒体における磁性層の抗磁力Hcは、159.2kA/m(2000Oe)以上である。Hcが159.2kA/m以上であれば、0.5Gbit/inch2以上の高記録密度を達成することができる。磁性層の抗磁力Hcは好ましくは159.2〜318.4kA/m(2000〜4000Oe)であり、さらに好ましくは159.2〜238.8kA/m(2000〜3000Oe)である。
本発明の磁気記録媒体が有する放射線硬化樹脂層は、例えば、放射線硬化型化合物を含有する塗布液を支持体上に塗布、放射線を照射することにより形成することができる。
放射線硬化型化合物としては、例えば、放射線官能性2重結合を有する化合物であるアクリル酸エステル類、アクリルアミド類、メタクリル酸エステル、メタクリル酸アミド、アリル化合物、ビニルエーテル類、ビニルエステル類などが挙げられる。この中でもアクリレート化合物、メタクリレート化合物が好ましい。
、エチレングリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジメタクリレート、ブタンジオールジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレートなどがあげられる。また、シクロヘキサンジオールジアクリレート、シクロヘキサンジオールジメタクリレート、シクロヘキサンジメタノールのジアクリレート、シクロヘキサンジメタノールのジメタクリレート、水素化ビスフェノールAのジアクリレート、水素化ビスフェノールAのジメタクリレート、水素化ビスフェノールFのジアクリレート、水素化ビスフェノールFのジメタクリレート、トリシクロデカンジメタノールのジアクリレート、トリシクロデカンジメタノールのジメタクリレート、など脂環族ジオールのアクリレート化合物、メタクリレート化合物。ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、トリプロピレングリコールジメタクリレート、などポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリエーテルポリオールにアクリル酸或いは、メタクリル酸を付加したポリエーテルアクリレート、ポリエーテルメタクリレートを挙げることができる。
ビスフェノールA、ビスフェノールF、水素化ビスフェノールA、水素化ビスフェノールFやこれらのアルキレンオキサイド付加物にアクリル酸、メタクリル酸を付加させたものやイソシアヌル酸アルキレンオキサイド変性ジアクリレート、イソシアヌル酸アルキレンオキサイド変性ジメタアクリレートなども用いることができる。
分子量は2000以下の比較的低分子のものが好ましい。更に好ましくは分子量1000以下である。分子量が低い方が、粘度が低くレベリングが高いので平滑性が向上する。
このような放射線硬化型化合物として、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、水素化ビスフェノールAのジアクリレート、水素化ビスフェノールAのジメタクリレート、トリシクロデカンジメタノールのジアクリレート、トリシクロデカンジメタノールのジメタクリレート、5−エチル−2−(2−ヒドロキシ−1,1’−ジメチルエチル)−5−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジオキサンジアクリレートなどを挙げることができる。
これらの放射線硬化型化合物は任意の割合で混合して使用することができる。
反応性希釈剤としては、例えば、1官能アクリレートまたはメタクリレート化合物を挙げることができ、「低エネルギー電子線照射の応用技術(2000年 (株)シーエムシー発行)」及び「UV・EB硬化技術(1982年 (株)総合技術センター発行)」などに記載されている公知の1官能アクリレートまたはメタクリレート化合物を使用することができる。
反応性希釈剤の配合量は前記の2官能以上の放射線硬化型化合物に対して10質量%〜90質量%が好ましい。
上記下塗り液を支持体上に塗布、乾燥して形成された塗膜に対して、放射線照射を行うことにより、放射線硬化樹脂層を形成する。
本発明において使用される放射線は、電子線や紫外線などを用いることができる。
なお、紫外線を使用する場合には下塗り液に光重合開始剤を添加することが必要となる。紫外線硬化に用いる光重合開始剤として光ラジカル重合開始剤が用いられる。詳細は例えば「新高分子実験学第2巻 第6章 光・放射線重合」(共立出版1995発行、高分子学会編)記載されているものを使用できる。具体例としては、アセトフエノン、ベンゾフエノン、アントラキノン、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルメチルケタール、ベンジルエチルケタール、ベンゾインイソブチルケトン、ヒドロキシジメチルフエニルケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフエニルケトン、2−2ジエトキシアセトフエノン、などがある。光重合開始剤の混合比率は、放射線硬化化合物100質量部に対し通常、0.5〜20質量部、好ましくは2〜15質量部、さらに好ましくは3〜10質量部である。放射線硬化装置、条件などについては「UV・EB硬化技術」((株)総合技術センタ−発行)や「低エネルギー電子線照射の応用技術」(2000、(株)シーエムシー発行)などに記載されている公知のものを用いることができる。
磁性層は強磁性粉末及び結合剤を主体として含有する層である。
<強磁性粉末>
本発明の磁性層に使用する強磁性粉末としては、特に制限されるべきものではないが、α−Feを主成分とする強磁性金属粉末、六方晶フェライト粉末が好ましい。
(強磁性金属粉末)
強磁性金属粉末としては、α−Feを主成分とする強磁性金属粉末が好ましい。強磁性金属粉末には所定の原子以外にAl、Si、S、Sc、Ca、Ti、V、Cr、Cu、Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、Ba、Ta、W、Re、Au、Hg、Pb、Bi、La、Ce、Pr、Nd、P、Co、Mn、Zn、Ni、Sr、Bなどの原子を含んでもかまわない。特に、Al、Si、Ca、Y、Ba、La、Nd、Co、Ni、Bの少なくとも1つをα−Fe以外に含むことが好ましく、Co、Y、Alの少なくとも一つを含むことがさらに好ましい。Coの含有量はFeに対して0原子%以上40原子%以下が好ましく、さらに好ましくは15原子%以上35%以下、より好ましくは20原子%以上35原子%以下である。Yの含有量は1.5原子%以上12原子%以下が好ましく、さらに好ましくは3原子%以上10原子%以下、より好ましくは4原子%以上9原子%以下である。Alは1.5原子%以上12原子%以下が好ましく、さらに好ましくは3原子%以上10原子%以下、より好ましくは4原子%以上9原子%以下である。 これらの強磁性粉末には後述する分散剤、潤滑剤、界面活性剤、帯電防止剤などで分散前にあらかじめ処理を行ってもかまわない。
22号公報、特公昭47−17284号公報、特公昭47−18509号公報、特公昭47−18573号公報、特公昭39−10307号公報、特公昭46−39639号公報、米国特許第3026215号、同3031341号、同3100194号、同3242005号、同3389014号の明細書などに記載されている。
本発明に用いられる六方晶フェライトとしてバリウムフェライト、ストロンチウムフェライト、鉛フェライト、カルシウムフェライトの各置換体、Co置換体等がある。具体的にはマグネトプランバイト型のバリウムフェライト及びストロンチウムフェライト、スピネルで粒子表面を被覆したマグネトプランバイト型フェライト、さらに一部スピネル相を含有したマグネトプランバイト型のバリウムフェライト及びストロンチウムフェライト等が挙げられ、その他所定の原子以外にAl、Si、S,Sc、Ti、V,Cr、Cu,Y,Mo,Rh,Pd,Ag、Sn、Sb、Te、Ba、Ta、W、Re、Au、Hg、Pb、Bi、La、Ce、Pr、Nd、P,Co,Mn,Zn、Ni、Sr、B、Ge、Nbなどの原子を含んでもかまわない。一般にはCo−Zn、Co−Ti,Co−Ti−Zr、Co−Ti−Zn,Ni−Ti−Zn,Nb−Zn−Co、Sb−Zn−Co、Nb−Zn等の元素を添加した物を使用することができる。原料・製法によっては特有の不純物を含有するものもある。
らpH6〜11程度が選択される。六方晶フェライト粉末に含まれる水分も分散に影響する。分散媒、ポリマーにより最適値があるが、通常0.01〜2.0%が選ばれる。六方晶フェライトの製法としては、(a)酸化バリウム・酸化鉄・鉄を置換する金属酸化物とガラス形成物質として酸化ホウ素等を所望のフェライト組成になるように混合した後溶融し、急冷して非晶質体とし、次いで再加熱処理した後、洗浄・粉砕してバリウムフェライト結晶粉体を得るガラス結晶化法、(b)バリウムフェライト組成金属塩溶液をアルカリで中和し、副生成物を除去した後100℃以上で液相加熱した後洗浄・乾燥・粉砕してバリウムフェライト結晶粉体を得る水熱反応法、(c)バリウムフェライト組成金属塩溶液をアルカリで中和し、副生成物を除去した後乾燥し1100℃以下で処理し、粉砕してバリウムフェライト結晶粉体を得る共沈法等があるが、本発明は製法を選ばない。
本発明の磁気記録媒体の磁性層で用いられる結合剤としては、従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂やこれらの混合物が使用される。熱可塑系樹脂としては、ガラス転移温度が−100〜150℃、数平均分子量が1,000〜200,000、好ましくは10,000〜100,000、重合度が約50〜1,000程度のものである。
社製MPR−TA、MPR−TA5,MPR−TAL,MPR−TSN,MPR−TMF,MPR−TS,MPR−TM,MPR−TAO、電気化学社製1000W,DX80,DX81,DX82,DX83,100FD,日本ゼオン社製MR−104,MR−105,MR110,MR100,MR555,400X−110A、日本ポリウレタン社製ニッポランN2301,N2302,N2304、大日本インキ社製パンデックスT−5105,T−R3080,T−5201,バーノックD−400,D−210−80,クリスボン6109,7209、東洋紡社製バイロンUR8200,UR8300,UR−8700,RV530,RV280、大日精化社製ダイフェラミン4020,5020,5100,5300,9020,9022,7020,三菱化成社製MX5004,三洋化成社製サンプレンSP−150、旭化成社製サランF310,F210などがあげられる。
潤滑剤を塗布することもできる。
本発明における磁性層にはカーボンブラックを混合させて公知の効果である表面電気抵抗Rsを下げること、光透過率を小さくすることができるとともに、所望のマイクロビッカース硬度を得ることができる。本発明の磁性層で用いられるカーボンブラックは、ゴム用ファーネス、ゴム用サーマル、カラー用ブラック、アセチレンブラック等を用いることができる。比表面積は5〜500m2/g、DBP吸油量は10〜400ml/100g、粒子径は5〜300nm(mμ)、好ましくは10〜250nm(mμ)、さらに好ましくは20〜200nm(mμ)である。pHは2〜10、含水率は0.1〜10%、タップ密度は0.1〜1g/mlが好ましい。本発明に用いられるカーボンブラックの具体的な例としては、キャボット社製BLACKPEARLS 2000、1300、1000、900、905、800,700、VULCAN XC−72、旭カーボン社製#80、#60、#55、#50、#35、三菱化成工業社製#2400B、#2300、#900、#1000#30、#40、#10B、コロンビアンカーボン社製CONDUCTEX SC、RAVEN 150,50,40,15、RAVEN−MT−P、日本EC社製ケッチェンブラックECなどが挙げられる。
本発明における磁性層で使用される添加剤としては、潤滑効果、帯電防止効果、分散効果、可塑効果などをもつものが使用される。二硫化モリブデン、二硫化タングステングラファイト、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、シリコーンオイル、極性基をもつシリコーン、脂肪酸変性シリコーン、フッ素含有シリコーン、フッ素含有アルコール、フッ素含有エステル、ポリオレフィン、ポリグリコール、アルキル燐酸エステル及びそのアルカリ金属塩、アルキル硫酸エステル及びそのアルカリ金属塩、ポリフェニルエーテル、フェニルホスホン酸、αナフチル燐酸、フェニル燐酸、ジフェニル燐酸、p−エチルベンゼンホスホン酸、フェニルホスフィン酸、アミノキノン類、各種シランカップリング剤、チタンカップリング剤、フッ素含有アルキル硫酸エステル及びそのアルカリ金属塩、炭素数10〜24の一塩基性脂肪酸(不飽和結合を含んでも分岐していてもかまわない)、及びこれらの金属塩(Li、Na、K、Cuなど)又は炭素数12〜22の一価、二価、三価、四価、五価、六価アルコール、(不飽和結合を含んでも分岐していてもかまわない)、炭素数12〜22のアルコキシアルコール、炭素数10〜24の一塩基性脂肪酸(不飽和結合を含んでも分岐していてもかまわない)と炭素数2〜12の一価、二価、三価、四価、五価、六価アルコールのいずれか一つ(不飽和結合を含んでも分岐していてもかまわない)とからなるモノ脂肪酸エステル又はジ脂肪酸エステル若しくはトリ脂肪酸エステル、アルキレンオキシド重合物のモノアルキルエーテルの脂肪酸エステル、炭素数8〜22の脂肪酸アミド、炭素数8〜22の脂肪族アミンなどが使用できる。
本発明の磁気記録媒体に用いられる支持体は、特に制限されるべきものではないが、実質的に非磁性で可撓性のものが好ましい。
どの酸化物や炭酸塩の他、アクリル系などの有機微粉末が挙げられる。支持体の最大高さSRmaxは1μm以下、十点平均粗さSRzは0.5μm以下、中心面山高さはSRpは0.5μm以下、中心面谷深さSRvは0.5μm以下、中心面面積率SSrは10〜90%、平均波長Sλaは5〜300μmが好ましい。
本発明の磁気記録媒体は、片面に磁性層を有するテープ状の磁気記録媒体である場合には、磁性層が設けられた非磁性支持体上の面とは反対側にバックコート層を設けることもできる。一般に、コンピュータデータ記録用の磁気テープは、ビデオテープ、オーディオテープに比較して、繰り返し走行性が強く要求される。このような高い走行耐久性を維持させるために、バックコート層には、カーボンブラックと無機粉末が含有されていることが好ましい。
〜20nm(mμ)の微粒子状カーボンブラックと230〜300nm(mμ)の粗粒子状カーボンブラックの含有比率(質量比)は、前者:後者=98:2〜75:25の範囲にあることが好ましく、さらに好ましくは、95:5〜85:15の範囲である。バックコート層中のカーボンブラック(二種類のものを使用する場合には、その全量)の含有量は、結合剤100質量部に対して、通常30〜80質量部の範囲であり、好ましくは、45〜65質量部の範囲である。
本発明の磁気記録媒体の厚み構成は、非磁性支持体が2〜100μm、好ましくは2〜80μmである。コンピューターテープの非磁性支持体は、3.0〜6.5μm、好ましくは、3.0〜6.0μm、さらに好ましくは、4.0〜5.5μmの範囲の厚さのものが使用される。
本発明の磁気記録媒体の磁性層塗料を製造する工程は、少なくとも混練工程、分散工程、及びこれらの工程の前後に必要に応じて設けた混合工程からなる。個々の工程はそれぞれ2段階以上に別れていてもかまわない。本発明の磁性層に用いられる強磁性粉末、結合剤、カーボンブラック、研磨剤、帯電防止剤、潤滑剤、溶剤などすべての原料はどの工程の最初又は途中で添加してもかまわない。また、個々の原料を2つ以上の工程で分割して添加してもかまわない。例えば、ポリウレタンを混練工程、分散工程、分散後の粘度調整のための混合工程で分割して投入してもよい。本発明の目的を達成するためには、従来の公知の製造技術を一部の工程として用いることができる。混練工程ではオープンニーダ、連続ニーダ、加圧ニーダ、エクストルーダなど強い混練力を有するものを使用することが好ましい。ニーダを用いる場合は強磁性粉末と結合剤のすべて又はその一部(但し、全結合剤の30%以上が好ましい)及び強磁性粉末100質量部に対し15〜500質量部の範囲で混練処理される。これらの混練処理の詳細については特開平1−106338号公報、特開平1−79274号公報に記載されている。また、磁性層用塗布液を分散させるにはガラスビーズを用いることができるが、高比重の分散メディアであるジルコニアビーズ、チタニアビーズ、スチールビーズが好適である。これら分散メディアの粒径と充填率は最適化して用いられる。分散機は公知のものを使用することができる。
磁石ゾーンに入る前に適度の予備乾燥を行うこともできる。
本発明の磁気記録媒体における磁性層の飽和磁束密度は、強磁性金属粉末を用いた場合200〜500T・m(2000〜5000G)、六方晶フェライト粉末を用いた場合は100〜300T・m(1000〜3000G)である。抗磁力の分布は狭い方が好ましく、SFD及びSFDrは0.6以下であることが好ましい。角形比については、2次元ランダムの場合は0.55〜0.67で、好ましくは0.58〜0.64である。また、3次元ランダムの場合は0.45〜0.55であることが好ましく、垂直配向の場合は垂直方向に0.6以上、好ましくは0.7以上、反磁界補正を行った場合は0.7以上、好ましくは0.8以上である。2次元ランダム及び3次元ランダムとも配向度比は、0.8以上が好ましい。2次元ランダムの場合、垂直方向の角形比、Br、Hc及びHrは面内方向の0.1〜0.5倍以内とすることが好ましい。
日本化薬社製ジアクリレートR604(下記化合物)をMEKに溶解し、15質量%溶液を調製し塗布液とした。
表1に記載の強磁性粉末を用いて磁気テープを以下のように作成した。
<塗料の作成>
磁性層塗料1(六方晶系フェライト)
バリウムフェライト磁性粉末(表1に示したA〜H) 100部
塩化ビニル系共重合体
MR555(日本ゼオン社製) 6部
ポリウレタン樹脂 3部
UR8200(東洋紡社製) 3部
α−アルミナ(粒子サイズ0.3μm)
HIT55(住友化学社製) 2部
カーボンブラック(粒子サイズ0.015μm)
#55(旭カーボン社製) 5部
ブチルステアレート 1部
ステアリン酸 2部
メチルエチルケトン 125部
シクロヘキサノン 125部
強磁性金属微粉末(表1に示したI〜K) 100部
塩化ビニル系共重合体
MR110(日本ゼオン社製) 12部
ポリウレタン樹脂
UR8200(東洋紡社製) 3部
α−アルミナ
HIT55(住友化学社製) 2部
カーボンブラック
#55(旭カーボン社製) 1部
ブチルステアレート 1部
ステアリン酸 5部
メチルエチルケトン 100部
シクロヘキサノン 20部
トルエン 60部
上記の磁性層塗料1及び2の各々について、各成分をニーダで混練した後、サンドミルを用いて4時間分散させた。得られた各分散液にポリイソシアネートを3部を加え、さらにそれぞれにシクロヘキサノン40部を加え、1μmの平均孔径を有するフィルターを用いて濾過し、磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
厚さ6.0μmのPEN支持体上に、最初に電子線硬化樹脂溶液を乾燥後の厚さが0.5μmになるように塗布し5Mradの電子線を照射して硬化し電子線硬化樹脂層(EB層)を形成し、この上に、上記で調製した磁性層形成用の塗布液を、乾燥後の磁性層の厚さが0.10μmになるように塗布を行い、塗布層が湿潤状態にあるうちに600T・m(6000G)の磁力を持つコバルト磁石と600T・m(6000G)の磁力を持つソレノイドにより配向させた。
サンドミルの分散を6時間にした以外は製法1と同様に行い、コンピューターテープを得た。
製法3:コンピューターテープ(T3、T17)
磁性層塗料1のα−アルミナ(HIT55)をHIT82(住友化学社製:粒子サイズ0.12μm)に変更した以外は製法2と同様に行い、コンピューターテープ(T3、T17)を得た。
磁性層塗料1のカーボンブラック#55を#35(旭カーボン社製:粒子サイズ78nm(mμ))に変更した以外は製法1と同様に行い、コンピューターテープ(T4、T15)を得た。
製法5:コンピューターテープ(T20)
磁性層の厚みを0.18μmに変更した以外は製法1と同様に行い、コンピューターテープ(T20)を得た。
製法6:コンピューターテープ(T21)
磁性層の厚みを0.05μmに変更した以外は製法1と同様に行い、コンピューターテープ(T22)を得た。
磁性層の厚みを0.25μmに変更した以外は製法1と同様に行い、コンピューターテープ(T22)を得た。
製法8:コンピューターテープ(T23)
電子線硬化樹脂層を付与しなかった以外は製法1と同様にコンピューターテープ(T23)を得た。
製法9:コンピューターテープ(T24)
電子線硬化樹脂層の厚みを0.1μmにした以外は製法1と同様にコンピューターテー
プ(T24)を得た。
電子線硬化樹脂層の厚みを1.0μmにした以外は製法1と同様にコンピューターテープ(T25)を得た。
製法11:コンピューターテープ(T26)
電子線硬化樹脂層の厚みを0.05μmにした以外は製法1と同様にコンピューターテープ(T26)を得た。
製法12:コンピューターテープ(T27)
電子線硬化樹脂層の厚みを1.2μmにした以外は製法1と同様にコンピューターテープ(T27)を得た。
(1)磁気特性(Hc、σs)
振動試料型磁束計(東英工業社製)を用い、Hm796kA/m(10kOe)で測定した。
前記振動試料型磁束計(VSM)を用いてHc測定部の磁場スイーブ速度を5分と30分で測定し、以下の熱揺らぎによるHcと磁化反転体積の関係式から磁化反転体積を計算した。
Hc=(2K/Ms){1−[(kT/KV)ln(At/0.693)]1/2}
K:異方性定数 Ms:飽和磁化 k:ボルツマン定数
T:絶対温度 V:磁化反転体積 A:スピン歳差周波数
t:磁界反転時間
デジタルインスツルメンツ社のナノスコープ3(AFM:原子間力顕微鏡)を用いて、稜角70°の四角錐のSiNの探針を使って、30μm平行角(900μm2)の中の微小突起の数N30nmを測定した。
記録ヘッド(MIG、ギャップ0.15μm、1.8T)と再生用MRヘッドをドラムテスターに取り付けて測定した。ヘッド−メディア相対速度1〜3m/sec、ノイズは変調ノイズを測定した。
(5)耐久性
DDSドライブを用い、所定の信号を記録した後、再生信号をモニターしつつ、50℃、10%RHで走行させた。初期再生出力の70%になった時点でNGとした。試料T1を100%として表示した。
Claims (1)
- 支持体上に、放射線硬化樹脂層を有し、その上に磁性層を有する磁気記録媒体において、該放射線硬化樹脂層の厚みが0.10〜1.0μmであり、該磁性層の厚みが0.2μm以下、該磁性層表面の原子間力顕微鏡(AFM)により測定される30nm以上の突起数が100個/900μm2以下、該磁性層の磁化反転体積が0.1×10-17〜5×10-17ml、該磁性層の抗磁力が2000エルステッド(159.2KA/m)以上であることを特徴とする磁気記録媒体。
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