JP2005293710A - 情報記録媒体の処理方法 - Google Patents

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光夫 増成
Yoshihiro Hamaguchi
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Abstract

【課題】 VHSビデオテープ、8mmビデオテープ、オーディオテープ、DAT、FDなどの磁気記録媒体、MO、MDなどの光磁気記録媒体、或いはCD、LD、DVDなどの光学式記録媒体などの情報記録媒体から、原材料を再利用可能な状態で回収することができる情報記録媒体の処理方法を提供すること。
【解決手段】 磁気テープや磁気ディスク等の磁気記録部材がケース部材に収納されている磁気記録媒体を、ポリスチレン系樹脂溶解性の第一溶媒に加えて、不溶解物を除去して溶解液を得た後に、該溶解液を第一溶媒に混合し得るポリスチレン系樹脂難溶解性の第二溶媒に加えて、ポリスチレン系樹脂を析出させることを特徴とする情報記録媒体の処理方法とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は情報記録媒体の処理方法に関する。より詳しくは、VHSビデオテープ、8mmビデオテープ、オーディオテープ、デジタルオーディオテープ(DAT)、フレキシブルディスク(FD)などの磁気記録媒体、マグネットオプティカル(MO)ディスク、ミニディスク(MD)などの光磁気記録媒体、或いはコンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(LD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)などの光学式記録媒体などの情報記録媒体から、原材料を再利用可能な状態で回収する情報記録媒体の処理方法に関する。
音声、画像、文字、情報などを記録保存、或いは再生するために、従来、VHSビデオテープ、8mmビデオテープ、DAT、FDなどの磁気記録媒体が用いられてきた。
一方、CDやDVDなどの高密度な記録媒体が普及し始め、さらには、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RWなどの追記型や書換型の高密度記録媒体も本格的に利用されており、今後、磁気記録媒体が不必要になり、大量に廃棄されることが考えられる。
このような記録媒体は、複数の素材から構成されるとともに、しかも小型であるために、リサイクルが困難であり、従来はその殆どがリサイクルされずに、焼却処分や埋め立て処分されていた。
しかしながら、記録媒体を焼却処分した場合は、ダイオキシンなどの有害物質が発生する原因となった。また記録媒体を埋め立て処分する場合でも、近年、最終埋め立て処分場を確保することが難しくなっており、記録媒体を埋め立て処分することも困難となっている。
一方、CDやDVDなどの高密度記録媒体では、極めて高品質のものが要求されるために、その製造工程において、不良品が多く発生する。また高品質であることを維持するために、検査用のサンプルを大量に抜き取らなければならない。
高密度記録媒体においては、不良品や検査用サンプルを如何にして処分するのかが、大きな問題となりつつある。
特許文献1には、情報記録媒体のリサイクル方法が記載されている。特許文献1に記載される情報記録媒体のリサイクル方法は、ディスク状の記録媒体を細かく粉砕してチップ化し、これをミキサーによって機械的に摺り合わせることにより、基板から基板に積層された各層を分離する方法である。
特開平7−256639号公報
しかしながら、特許文献1に開示される情報記録媒体のリサイクル方法は、基板から基板に積層された各層を分離するのを、機械的な力に依存していた。このために、基板から十分に剥離することができないとともに、記録媒体を粉砕したり、ミキシングしたりするために、大型の機械を準備しなければならなかった。
本発明は上記した従来技術の課題を解決するためになされた発明であって、請求項1に係る発明は、磁気テープや磁気ディスク等の磁気記録部材がケース部材に収納されている磁気記録媒体を、ポリスチレン系樹脂溶解性の第一溶媒に加えて、不溶解物を除去して溶解液を得た後に、該溶解液を第一溶媒に混合し得るポリスチレン系樹脂難溶解性の第二溶媒に加えて、ポリスチレン系樹脂を析出させることを特徴とする情報記録媒体の処理方法に関する。
請求項2に係る発明は、磁気テープや磁気ディスク等の磁気記録部材がケース部材に収納されている磁気記録媒体を、塩化ビニル系樹脂溶解性の第一溶媒に加えて、不溶解物を除去して溶解液を得た後に、該溶解液を第一溶媒に混合し得る塩化ビニル系樹脂難溶解性の第二溶媒に加えて、塩化ビニル系樹脂を析出させることを特徴とする情報記録媒体の処理方法に関する。
請求項3に係る発明は、前記磁気記録媒体から磁気記録部材を予め除去した後に、ポリスチレン系樹脂溶解性の第一溶媒に加えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録媒体の処理方法に関する。
請求項4に係る発明は、該溶解液に脱色剤を加えて脱色処理することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報記録媒体の処理方法に関する。
請求項5に係る発明は、前記溶解液を第二溶媒に加える際に、該第二溶媒を攪拌することにより、樹脂を粒子状に析出させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報記録媒体の処理方法に関する。
請求項6に係る発明は、樹脂製の基板に、少なくとも記録層が積層された情報記録媒体を、酸性液に浸漬するとともに超音波を照射して、記録層を溶解除去することを特徴とする情報記録媒体の処理方法に関する。
請求項7に係る発明は、樹脂製の基板に、少なくとも記録層と、該記録層を保護するための保護層とが積層された情報記録媒体を、酸性液に浸漬するとともに超音波を照射して、記録層を溶解除去した後、該情報記録媒体をアルコール系溶媒に浸漬するとともに超音波を照射して、樹脂製の基板と保護層とを分離することを特徴とする情報記録媒体の処理方法に関する。
請求項8に係る発明は、記録層を構成する金属物質を溶解した前記酸性液を中和して金属物質を析出させることを特徴とする請求項6又は7に記載の情報記録媒体の処理方法に関する。
請求項9に係る発明は、前記情報記録媒体がケース部材に収納されており、該情報記録媒体を酸性液に浸漬した後に、予めケース部材を除去することを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の情報記録媒体の処理方法に関する。
請求項10に係る発明は、樹脂製の基板に、少なくとも記録層が積層された情報記録媒体を、ポリカーボネート系樹脂溶解性の第一溶媒に加えて、不溶解物を除去して溶解液を得た後に、該溶解液を第一溶媒に混合し得るポリカーボネート系樹脂難溶解性の第二溶媒に加えて、ポリカーボネート系樹脂を析出させることを特徴とする情報記録媒体の処理方法に関する。
請求項11に係る発明は、該溶解液に脱色剤を加えて脱色処理することを特徴とする請求項10に記載の情報記録媒体の処理方法に関する。
請求項12に係る発明は、樹脂製の基板に、少なくとも記録層が積層された情報記録媒体を、水に浸漬して該樹脂製の基板に吸水させた後に、該情報記録媒体を該樹脂の熱変形温度未満の温度にまで加熱するとともに、加圧した後に、減圧して該樹脂に吸水されていた水を気化させることを特徴とする情報記録媒体の処理方法に関する。
請求項1及び2に係る発明によれば、FD、ビデオテープ、オーディオテープ、DATなどの磁気記録媒体から、ケース部材を構成しているポリスチレン系樹脂や塩化ビニル系樹脂を分離回収することができる。
請求項3に係る発明によれば、磁気記録部材を予め除去しているので、回収するポリスチレン系樹脂や塩化ビニル系樹脂に、他の種類の樹脂が混入することを防止することができる。またテープ状の磁気記録部材が処理装置内に絡み付くことを防ぐことができる。
請求項4に係る発明によれば、回収されるポリスチレン系樹脂や塩化ビニル系樹脂の着色を防止することができ、高品質の樹脂を回収することができる。
請求項5に係る発明によれば、樹脂を粒状又は粉状で回収することができ、情報記録媒体の処理の際に使用した各種溶媒の混入量を減少させることができ、回収される樹脂の機械的強度が低下することを防止することができる。
請求項6に係る発明によれば、CD、DVD、MD、MOなどから基板を構成するポリカーボネート系樹脂を回収することができる。
請求項7に係る発明によれば、CD、DVD、MD、MOなどから基板を構成するポリカーボネート系樹脂を回収することができ、しかも基板に積層されている保護層を除去することができる。
請求項8に係る発明によれば、情報記録媒体の処理に利用した酸性液から金属物質を回収することができる。
請求項9に係る発明によれば、処理する情報記録媒体がケース部材に収納されている場合、ケース部材と記録媒体を容易に分離することができる。
請求項10に係る発明によれば、CD、DVD、MD、MOなどから基板を構成するポリカーボネート系樹脂を回収することができ、しかも基板に積層されている保護層を除去することができる。
請求項11に係る発明によれば、CD、DVD、MD、MOなどから基板を構成するポリカーボネート系樹脂を脱色処理することができ、高品質の樹脂を回収することができる。
請求項12に係る発明によれば、CD、DVD、MD、MOなどから基板を構成するポリカーボネート系樹脂を、着色させることなく回収することができ、樹脂の品質を低下させることがない。
以下、本発明に係る情報記録媒体の処理方法について、詳細に説明する。
まず、本発明の第一実施形態に係る情報記録媒体の処理方法及び処理装置について説明する。
本発明の第一実施形態に係る情報記録媒体の処理方法及び処理装置は、VHSビデオテープ、8mmビデオテープ、オーディオテープ、DATなどのような、磁気テープからなる磁気記録部材がケース部材に収納されている磁気記録媒体を処理する方法及び装置である。
前述の磁気記録媒体は、磁気テープはポリエチレンテレフタレート系樹脂から構成されている。ケース部材はポリスチレン系樹脂から構成されている。この他、ポリエチレン系樹脂製の磁気テープ止め部材、或いはポリプロピレンやゴム等から構成されているが、ケース部材や磁気テープに比べれば、使用量はごく少量である。またネジ、平バネ、線状バネなどの金属部材も少量含まれている。
第一実施形態に係る情報記録媒体の処理方法及び処理装置では、前述の磁気記録媒体から、ケース部材を構成するポリスチレン系樹脂を、主に分離回収する。
第一実施形態では、磁気記録媒体(以下、原料Aという場合がある。)を、ポリスチレン系樹脂溶解性の第一溶媒で溶解処理することにより、原料A中のケース部材を構成しているポリスチレン系樹脂を第一溶媒に溶解する。
尚、原料Aは第一溶媒に加える際に、粉砕処理しても構わないが、原料Aを粉砕処理してしまうと、原料Aに含まれている金属物質などの不純物が微細化してしまい、後段の処理工程において、金属物質などの不純物の分離回収に手間がかかることがあるために、粉砕処理しない方が好ましい。
また磁気テープは予めケース部材から除去してから、第一溶媒に加えることが好ましい。磁気テープを取り除かないまま、第一溶媒に加えた場合、磁気テープが溶解槽内の部材に絡みつき、その絡みついた磁気テープを取り除くのに非常に手間がかかる。
原料Aから磁気テープを取り除くには汎用機器を使用すればよい。取り除いた磁気テープは、ポリエチレンテレフタレート系樹脂の熱可塑性によって成形することにより、コンクリートパネルなどに再利用することができる。
ポリスチレン系樹脂溶解性の第一溶媒としては、エステル系溶媒、エーテル系溶媒、ラクトン系溶媒、ヒドロフラン系溶媒、ケトン系溶媒、ベンゼン系溶媒、ピロリドン系溶媒、脂肪族ハロゲン系溶媒などを例示することができる。
エステル系溶媒としては、酢酸プロピル(比重:0.887)、酢酸イソプロピル(比重:0.88)、酢酸エチル(比重:0.9066)、酢酸メチル(比重:0.9280)、酢酸ブチル(比重:0.8826)、酢酸イソブチル(比重:0.8712)などを例示することができる。
エーテル系溶媒としては、プロピレングリコールモノメチルエーテル(比重:0.92)等を例示することができる。
ラクトン系溶媒としては、γ−ブチロラクトン(比重:1.1254)等を例示することができる。
ヒドロフラン系溶媒としては、テトラヒドロフラン(比重:0.888)等を例示することができる。
ケトン系溶媒としては、エチレンカーボネート(比重:1.3118)等を例示することができる。
ベンゼン系溶媒としては、トルエン(比重:0.882)、キシレン(比重:0.86)、エチルベンゼン(0.8670)などのアルキルベンゼン系溶媒、スチレン(比重:0.9019)などのアルケニルベンゼン系溶媒、O−ジクロロベンゼン(比重:1.3)などのハロゲノベンゼン系溶媒などを例示することができる。
脂肪族ハロゲン系溶媒としては、塩化メチレン(比重:1.37)、クロロホルム(比重:1.4985)等を例示することができる。
ピロリドン系溶媒としては、2−ピロリドン系溶媒、より好ましくはN−アルキル−2−ピロリドン系溶媒、最も好ましくはN−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPという場合がある。)(比重:1.027)が用いられる。ピロリドン系溶媒としてNMPが最も好ましく用いられる理由は、NMPはポリスチレン系樹脂を良く溶かすことができる一方、原料Aに少量ながら含まれているポリエチレンやポリプロピレンなどは溶解しないからである。また、NMPは、蒸発熱が105kcal/kg:204℃と低いために、蒸留を低温で行うことができ、しかも沸点(約204℃)が高いために、自治体環境条例のVOC(揮発性炭化水素類)に関する規制値をクリアすることができる(例えば、大阪府環境規制条例では炭化水素類の規制値は「単体では沸点が150℃以下の物質、混合物では5%留出点が150℃以下のもの」と定められている)。また毒性が極めて低いといった特性を有しているからである。
原料Aを第一溶媒に溶解する際の溶解温度は特に限定されず、室温程度の温度で構わないが、第一溶媒に対する原料A中のポリスチレン系樹脂の溶解性を上昇させたり、溶解に要する時間を短縮させたりするために、溶解温度を上昇させることが好ましい。溶解温度を30℃〜第一溶媒の沸点程度の温度に調整することがより好ましい。
また第一溶媒は、原料A中のポリスチレン系樹脂の溶解性を高める目的で、攪拌してもよく、また原料Aを溶解する際に超音波振動を加えても構わない。
原料A中のポリスチレン系樹脂が第一溶媒に溶解したら、濾過処理又は遠心分離処理などの固液分離処理によって、第一溶媒に不溶解性の不純物を除去して、原料A中のポリスチレン系樹脂が溶解した溶解液を回収する。原料Aには、ケース部材を構成するポリスチレン系樹脂に加えて、金属物質などの不純物が含まれている場合がある。固液分離処理することによって、これら不純物を分離して原料A中のポリスチレン系樹脂が溶解した溶解液を得ることができる。
尚、分離された不純物には金属物質が含まれている。必要に応じて、マグネットなどを利用することにより、不純物から金属物質を分離回収することもできる。
また必要に応じて、溶解液を脱色剤と接触させて脱色処理することもできる。溶解液を脱色処理することによって、回収されるポリスチレン系樹脂の品質を向上させることができる。
用いられる脱色剤は特に限定されず、活性炭、ゼオライト、活性白土、シリカゲル等の従来から脱色剤として使用されているものを例示することができる。
脱色剤による脱色処理を行う方法は特に限定されず、例えば、溶解液に脱色剤を所定量加えて、攪拌などを行い脱色処理するバッチ法、或いは脱色剤を充填したカラムに溶解液を通液して脱色処理するカラム法等を例示することができる。
バッチ法によって脱色処理を行った場合には、真空濾過や加圧濾過などの濾過処理又は遠心分離等の固液分離処理によって、溶解液から脱色剤を除去した後、後段の処理工程に供される。尚、回収された脱色剤には、少量の第一溶媒が混合しているので、回収した脱色剤を後述する第二溶媒により洗浄することにより、脱色剤に混入している第一溶媒を回収することができる。
次いで、溶解液を、第一溶媒と任意の割合で混合し得るポリスチレン系樹脂難溶解性の第二溶媒に加える。
第一溶媒と任意の割合で混合し得るポリスチレン系樹脂難溶解性の第二溶媒としては、水やアルコール系溶媒、或いはこれらの混合液などを例示することができる。アルコール系溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノールなどを挙げることができる。
溶解液と第二溶媒との混合比率は特に限定されず、溶解液に溶解されているポリスチレン系樹脂の重量や、溶解液や第二溶媒の液温などによって適宜任意に決定されるものであるが、溶解液1重量部に対して、第二溶媒を10〜100000重量部、好ましくは100〜10000重量部加えればよい。
溶解液を第二溶媒に加える際の液温は特に限定されないが、液温が上昇するにつれ、ポリスチレン系樹脂の第一溶媒に対する溶解性が向上するために、ポリスチレン系樹脂の析出量が減少することがある。このために、第二溶媒の液温は可能な限り低下させることが好ましい。具体的には、0〜30℃程度の室温で処理すればよい。
溶解液を第二溶媒中に加えることによって、溶解液に溶解していたポリスチレン系樹脂が析出する。析出したポリスチレン系樹脂は、濾過又は遠心分離などの固液分離処理によって、分離回収する。
尚、溶解液を第二溶媒に加える際に、単に溶解液を第二溶媒に加えたのでは、ポリスチレン系樹脂が団塊状に析出する。ポリスチレン系樹脂が団塊状に析出した場合、第一溶媒が団塊状のポリスチレン系樹脂中に混入してしまい、第一溶媒を除去することが困難となる。ポリスチレン系樹脂に第一溶媒の混入量が増えると、第一溶媒はポリスチレン系樹脂溶解性であるために、回収したポリスチレン系樹脂の機械的強度が低下する。
第一溶媒の混入量を極力低下させるために、激しく攪拌した状態の第二溶媒中に、溶解液を徐々に加えることが好ましい。また析出直後のポリスチレン系樹脂を、物理的・機械的に細かく破砕しても構わない。こうすることによって、ポリスチレン系樹脂は微細なパウダー状となって析出する。これにより、回収されるポリスチレン系樹脂への第一溶媒の混入量を低下させることができる。
濾過或いは遠心分離等の固液分離処理によって、第一及び第二溶媒と、析出したポリスチレン系樹脂とを分離する。
分離・回収したポリスチレン系樹脂は、必要に応じて、残留する第一溶媒や第二溶媒を除去するために、減圧及び/又は加熱処理することができる。
回収されたポリスチレン系樹脂に含まれる第一及び第二溶媒の混入量は、100ppm以下に調整することが好ましい。第一及び第二溶媒の混入量が100ppmを超えると、ポリスチレン系樹脂の機械的強度が低下する場合がある。
一方、第一及び第二溶媒の混合液は、蒸留処理等によって、第一溶媒と第二溶媒とに分離処理する。分離された第一溶媒は、再び原料Aの溶解に再利用される。分離された第二溶媒は、再び溶解液との混合処理に再利用される。
尚、第一及び第二溶媒の混合液には、第一溶媒に比べて、大量の第二溶媒が含まれている。蒸留処理の前処理として、限外濾過や逆浸透などの膜分離処理を行って、第一溶媒に対する第二溶媒の混合量を減少させた後に、蒸留処理を行うこともできる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る処理装置の概略構成を示す図である。
図1に示す第一実施形態に係る処理装置は、原料Aに第一溶媒を加えて原料A中のポリスチレン系樹脂を溶解するための溶解槽と、得られた溶解液と第二溶媒とを混合してポリスチレン系樹脂を析出させるための析出槽とを備えており、この溶解液と第二溶媒はターボ型ポンプの吸引口近傍付近で混合されて、析出槽内に供給されることを特徴とする。以下、図1に示す第一実施形態に係る処理装置について詳細に説明する。
図1に示す第一実施形態に係る処理装置(100)は、原料Aを溶解するための溶解槽(101)を備えている。溶解槽(101)には、第一溶媒貯蔵槽(103)から第一溶媒が、原料A貯蔵槽(104)から原料Aが、それぞれ供給される。
溶解槽(101)内には、第一溶媒は通過することができるが、原料Aに含まれている不純物は通過することができない大きさの孔部が設けられた網体(102)が設置されており、原料Aはこの網体(102)の内部に供給される。網体(102)はそれ自身が回転するとともに、溶解槽(101)内部の第一溶媒は溶解槽(101)内を循環しており、原料Aの溶解速度を上昇させることができる。
溶解槽(101)には、溶解槽(101)内の液温を上昇させることができるように、加温装置(図示せず。)が設けられており、溶解槽(101)内の液温を任意の温度に調節することができる。
第一溶媒に溶解しなかった金属物質などの不純物は、溶解槽(101)から取り出されて、不純物回収槽(105)に回収される。
原料A中のポリスチレン系樹脂を溶解した第一溶媒(溶解液)は、脱色処理槽(106)に供給される。
図1に示す第一実施形態に係る処理装置(100)において、溶解槽(101)には、第一溶媒を攪拌して原料Aの溶解速度を上昇させる攪拌羽を供えた攪拌装置は設けられていない。攪拌羽が設けられていると、原料Aに混入していたテープ部材が絡みついて、攪拌装置のメンテナンス等に手間がかかる。
脱色処理槽(106)に供給された溶解液には、脱色剤貯蔵槽(107)から脱色剤が供給される。脱色処理槽(106)内において、攪拌処理されて溶解液は脱色処理される。
脱色処理が終了すると、溶解液と脱色剤との混合液は、固液分離装置(108)に供給される。固液分離装置(108)によって、溶解液と脱色剤とを分離する。
固液分離装置(108)としては、遠心分離装置や、真空濾過装置、加圧濾過装置等の濾過装置を例示することができる。
分離された脱色剤は脱色剤回収槽(109)に回収される。尚、脱色剤には、第一溶媒が少量混合している。脱色剤に混入した第一溶媒を回収するために、後述する第二溶媒貯蔵槽(110)から第一溶媒を供給して第一溶媒を溶解して回収することもできる。第一溶媒と第二溶媒の混合溶媒は、後述する濃縮機(117)に供給する。
分離された溶解液は、第二溶媒貯蔵槽(110)から供給された第二溶媒と混合されるとともに、ポンプ(111)によって析出槽(112)に供給される。
ポンプ(111)は遠心ポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプなどのターボ型ポンプであり、ポンプ(111)の吸引口の近傍で溶解液と第二溶媒が混合される。溶解液と第二溶媒との混合によって、溶解液に溶解していたポリスチレン系樹脂は析出するが、析出したポリスチレン系樹脂はポンプ(111)内のインペラの高速回転によって微細なパウダー状となり、析出槽(112)内に供給される。析出槽(112)内には、攪拌羽を供えた攪拌装置が設けられており、析出槽(112)内の液や析出したポリスチレン系樹脂を攪拌する。また析出槽(112)には冷却装置(図示せず。)が設けられており、ポリスチレン系樹脂の析出量を高めることができる。
析出槽(112)内の析出したポリスチレン系樹脂と、第一溶媒と第二溶媒の混合溶媒は、固液分離装置(113)に供給されて、ポリスチレン系樹脂と、第一及び第二溶媒の混合溶媒とに分離される。
固液分離装置(113)としては、遠心分離装置や、真空濾過装置、加圧濾過装置等の濾過装置を例示することができる。
ポリスチレン系樹脂に溶媒が付着している場合、ポリスチレン系樹脂の機械的強度を低下させる原因となるので、回収されたポリスチレン系樹脂は再度、固液分離装置(114)によって、残留していた溶媒を除去する。除去された溶媒は、析出槽(112)で分離された第一及び第二溶媒の混合溶媒に加える。
次いで、ポリスチレン系樹脂は、乾燥装置(115)によって、乾燥処理される。乾燥装置(115)には、脱気装置(図示せず。)と攪拌装置が設けられており、回収されたポリスチレン系樹脂の乾燥処理を効率よく行うことができる。
乾燥処理されたポリスチレン系樹脂は、ポリスチレン系樹脂回収槽(116)に回収される。
一方、第一溶媒と第二溶媒の混合溶媒は、濃縮機(117)に供給されて、まず、第一溶媒に比べて大量に存在している第二溶媒が除去される。除去された第二溶媒は第二溶媒貯蔵槽(110)に供給されることにより、第二溶媒を循環再利用することができる。
濃縮機(117)としては、逆浸透膜や限外濾過膜などを利用することができる。
次いで、蒸留装置(118)に供給されて第一溶媒と第二溶媒はそれぞれ分離されて、第一溶媒は第一溶媒貯蔵槽(103)に、第二溶媒は第二溶媒貯蔵槽(110)にそれぞれ回収される。
次に、本発明の第二実施形態に係る情報記録媒体の処理方法及び処理装置について説明する。第二実施形態に係る情報記録媒体の処理方法及び処理装置では、MO、MD、CD、LD、DVDなどのような、樹脂製の基板上に少なくとも記録層が積層された情報記録媒体から、基板を構成する樹脂を分離回収する。
一般的に、基板はポリカーボネート樹脂が用いられている。記録層は、Al,Te,Fe,Co,Gd,SiN,ZnS−SiO,GeSbTe,ZnS及びアルミニウム化合物などが用いられている。また、通常、記録層を保護するための保護層が積層されている。保護層はエポキシアクリル系樹脂やウレタンアクリル系樹脂などのアクリル系樹脂のUVコート膜が使用されている。
まず、原料となるCDやDVDなどの原料(以下、原料Bという場合がある。)を、必要に応じて所要の大きさに裁断した後、酸性液に浸漬する。原料Bを酸性液に浸漬することにより、基板上に積層されている記録層を分離することができる。尚、MO、MD、或いは一部のDVDのように、ケース部材に収納されている情報記録媒体を処理する場合、予めケース部材を除去しておくことが好ましい。
酸性溶液としては、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸などの無機酸、或いは酢酸、クエン酸などの有機酸を例示することができる。特に本発明では強酸性の酸性溶液を用いることが好ましく、pH1〜3の塩酸、硫酸、硝酸を用いることがより好ましい。
原料Bを酸性液に浸漬する際の酸性液の液温は特に限定されないが、液温が低いと、原料B中の記録層を溶解することが困難となるために、酸性液の液温は10℃以上であることが好ましく、30〜60℃であることがより好ましい。
さらに、原料Bを酸性液に浸漬する際、酸性液を激しく攪拌しながら原料Bを浸漬するか、或いは超音波処理を行いながら原料Bを酸性液に浸漬することが好ましく、超音波処理を行いながら原料Bを酸性液に浸漬することが好ましい。
激しく攪拌若しくは超音波処理しながら原料Bを酸性液に浸漬することにより、記録層が微細な破片となって酸性液に簡単に溶解するようになり、記録層を短時間でしかも確実に基板から分離することができる。
原料Bを酸性液に浸漬する際、加えられる超音波処理としては、既存の超音波発生装置を用いればよく、具体的には、2〜100KHz、好ましくは20〜80KHzの超音波発生装置を使用すればよい。
超音波処理を行う時間は特に限定されず、記録層が基板から確実に剥離する時間超音波処理を行えばよく、具体的には、10分〜48時間、好ましくは30分〜24時間程度である。
記録層を剥離したら、原料Bと酸性液を、遠心分離や濾過などの固液分離処理によって、原料Bと酸性液をそれぞれ回収する。回収された原料Bには、酸性液が付着しているので、十分水洗することにより酸性液を除去する。こうして得られた原料Bは、その殆どが基板を構成するポリカーボネート系樹脂である。
尚、回収された酸性液には、レアメタルや重金属類が含まれている。酸性液を廃棄処分すると、二次的な公害が発生しかねない。従って、これらレアメタルや重金属類を回収するために、中和剤によって酸性液を中和して金属物質を回収することが好ましい。
酸性液を中和する際に用いられる中和剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、或いはこれらの水溶液を例示することができる。
上記回収されたポリカーボネート系樹脂には、若干であるが、エポキシアクリル系樹脂やウレタンアクリル系樹脂などからなる保護層が含まれている。回収されるポリカーボネート系樹脂の純度を上昇させるとともに、アクリル系樹脂も分別して回収するために、上記回収されたポリカーボネート系樹脂は、アクリル系樹脂を膨潤又は溶解して、ポリカーボネート系樹脂から剥離することができる第三溶媒に浸漬処理することが好ましい。第三溶媒に浸漬処理することにより、ポリカーボネート系樹脂に若干含まれていたアクリル系樹脂からなる保護層を、ポリカーボネート系樹脂から膨潤させてポリカーボネート系樹脂から剥離することができる。
第三溶媒としては、アルコール系溶媒などを例示することができる。
アルコール系溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、或いはこれらアルコール系溶媒と水との混合溶媒などを例示することができる。特に本発明ではメタノール、エタノールを使用することが好ましく、メタノールとエタノールの混合溶媒を使用することがより好ましい。
上記回収されたポリカーボネート系樹脂を第三溶媒に浸漬する際の第三溶媒の液温は特に限定されないが、液温が低いと、上記回収されたポリカーボネート系樹脂中の保護層を膨潤させることが困難となるために、第三溶媒の液温は10℃以上であることが好ましく、10〜30℃であることがより好ましい。
さらに、上記回収されたポリカーボネート系樹脂を第三溶媒に浸漬する際、第三溶媒を激しく攪拌しながら上記回収されたポリカーボネート系樹脂を浸漬するか、或いは超音波処理を行いながら原料Bを浸漬することが好ましく、超音波処理をしながら第三溶媒に浸漬することが好ましい。
激しく攪拌若しくは超音波処理しながら上記回収されたポリカーボネート系樹脂を第三溶媒に浸漬することにより、ポリカーボネート系樹脂に積層された保護層を短時間で膨潤させることができる。
上記回収されたポリカーボネート系樹脂を第三溶媒に浸漬する際、加えられる超音波処理としては、既存の超音波発生装置を用いればよく、具体的には、2〜100KHz、好ましくは20〜80KHzの超音波発生装置を使用すればよい。
超音波処理を行う時間は特に限定されず、確実に保護層が膨潤する時間超音波処理を行えばよく、具体的には、10分〜48時間、好ましくは30分〜24時間程度である。
ポリカーボネート系樹脂と、第三溶媒とを分離して、ポリカーボネート系樹脂を回収する。回収されたポリカーボネート系樹脂には、第三溶媒が付着しているので、水、好ましくは純水で十分洗浄した後、乾燥処理する。こうして原料Bから回収されたポリカーボネート系樹脂は、必要に応じて粉砕、粒状化処理されて、再生樹脂として利用することができる。
尚、回収された第三溶媒には、原料Bの保護層を構成していたアクリル系樹脂が含まれている。蒸留等の方法によって、第三溶媒と、アクリル系樹脂とをそれぞれ分離する。回収された第三溶媒は再利用することができる。
図2は、本発明の第二実施形態に係る処理装置の概略構成を示す図である。
本発明の第二実施形態に係る処理装置は、原料Bに酸性液を加えて原料B中の記録層を溶解するための第一溶解槽が設けられており、この第一溶解槽には、加温装置と超音波発生装置が備えられていることを特徴とする。さらに、第二実施形態に係る処理装置には、前記第一溶媒槽に加えて、原料B中に第三溶媒を加えて原料Bの保護層を膨潤させて剥離するための第二溶媒槽が備えられていても構わない。以下、第二実施形態に係る処理装置について詳細に説明する。
第二実施形態に係る処理装置(200)は、第一溶解槽(201)を備えている。第一溶解槽(201)には、原料B貯蔵槽(202)から原料Bが、酸性液貯蔵槽(203)から酸性液が、それぞれ供給される。
第一溶解槽(201)には、加温装置(図示せず。)と、超音波発生装置(204)とが設けられており、原料B中の金属物質は酸性液に溶解する。
次いで、原料Bと酸性液は、固液分離装置(205)に供給されて、金属物質が除去された原料Bと、酸性液とに分離される。
固液分離装置(205)としては、遠心分離装置や、真空濾過装置、加圧濾過装置等の濾過装置を例示することができる。
分離された原料Bは、第二溶解槽(206)に供給される。第二溶解槽(206)には、第三溶媒貯蔵槽(207)から第三溶媒が供給される。
第二溶解槽(206)には、加温装置(図示せず。)と、超音波発生装置(208)とが設けられており、原料B中の基板に積層されているアクリル系樹脂を膨潤させて基板から剥離することができる。
次いで、固液分離装置(209)に供給されて、基板を構成するポリカーボネート系樹脂と、アクリル系樹脂と第三溶媒の混合物に分離する。
分離されたポリカーボネート系樹脂は、付着している第三溶媒を除去した後に、ポリカーボネート系樹脂回収槽(210)に回収される。回収されたポリカーボネート系樹脂は、必要に応じて、粉砕、造粒化される。
一方、分離されたアクリル系樹脂及び第三溶媒は、乾燥装置(211)に供給される。乾燥装置(211)には、加温装置(図示せず。)と減圧装置(図示せず。)が設けられており、アクリル系樹脂と第三溶媒は分離される。
分離されたアクリル系樹脂は、アクリル系樹脂回収槽(212)に回収される。分離された第三溶媒は第三溶媒貯蔵槽(207)に送られることにより、第三溶媒は循環再利用される。
尚、固液分離装置(205)で分離された酸性液には、金属化合物が溶解しており、このまま廃棄することはできない。
酸性液は、中和槽(213)に供給される。中和槽(213)には、中和剤貯蔵槽(214)から中和剤が供給され、酸性液を中和する。酸性液が中和されることによって、酸性液に溶解していた金属化合物は析出する。
次いで、固液分離装置(215)に供給されて、析出した金属化合物と、中和された酸性液とに分離される。
分離された金属化合物は、金属化合物回収槽(216)に、中和された酸性液は廃液回収槽(217)にそれぞれ回収される。
次に、本発明の第三実施形態に係る情報記録媒体の処理方法及び処理装置について説明する。
本発明の第三実施形態に係る情報記録媒体の処理方法及び処理装置は、FDのような磁気ディスクからなる磁気記録部材がケース部材に収納されている磁気記録媒体を処理する方法及び装置である。
前述の磁気記録媒体は、磁気記録部材はポリエチレンテレフタレート系樹脂から構成されている。ケース部材は塩化ビニル系樹脂から構成されている。また金属部材が少量含まれている。
第三実施形態に係る情報記録媒体の処理方法では、前述の磁気記録媒体から、金属部材やポリエチレンテレフタレートを除去して、塩化ビニル系樹脂を分離回収する。
まず、前述の磁気記録媒体(以下、原料Cという場合がある。)を塩化ビニル系樹脂溶解性の第四溶媒に溶解処理して、ケース部材を構成している塩化ビニル系樹脂を第四溶媒に溶解する。
尚、原料Cは第四溶媒に加える際に、粉砕処理しても構わないが、原料Cを粉砕処理してしまうと、原料Cに含まれている金属物質などの不純物が微細化してしまい、後段の処理工程において、金属物質などの不純物の分離回収に手間がかかることがあるために、粉砕処理しない方が好ましい。
塩化ビニル系樹脂溶解性の第四溶媒としては、エステル系溶媒、エーテル系溶媒、ラクトン系溶媒、ヒドロフラン系溶媒、ケトン系溶媒、ベンゼン系溶媒、ピロリドン系溶媒、脂肪族ハロゲン系溶媒などを例示することができる。
エステル系溶媒としては、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチルなどを例示することができる。
エーテル系溶媒としては、プロピレングリコールモノメチルエーテル等を例示することができる。
ラクトン系溶媒としては、γ−ブチロラクトン等を例示することができる。
ヒドロフラン系溶媒としては、テトラヒドロフラン等を例示することができる。
ケトン系溶媒としては、エチレンカーボネート等を例示することができる。
ベンゼン系溶媒としては、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどのアルキルベンゼン系溶媒、スチレンなどのアルケニルベンゼン系溶媒、O−ジクロロベンゼンなどのハロゲノベンゼン系溶媒などを例示することができる。
脂肪族ハロゲン系溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム等を例示することができる。
ピロリドン系溶媒としては、2−ピロリドン系溶媒、より好ましくはN−アルキル−2−ピロリドン系溶媒、最も好ましくはNMPが用いられる。ピロリドン系溶媒としてNMPが最も好ましく用いられる理由は、NMPは塩化ビニル系樹脂を良く溶かすことができる一方、原料Cに少量ながら含まれているポリエチレンやポリプロピレンなどは溶解しないからである。また、NMPは、蒸発熱が105kcal/kg:204℃と低いために、蒸留を低温で行うことができ、しかも沸点(約204℃)が高いために、自治体環境条例のVOC(揮発性炭化水素類)に関する規制値をクリアすることができる(例えば、大阪府環境規制条例では炭化水素類の規制値は「単体では沸点が150℃以下の物質、混合物では5%留出点が150℃以下のもの」と定められている)。また毒性が極めて低いといった特性を有しているからである。
原料Cを第四溶媒に溶解する際の溶解温度は特に限定されず、室温程度の温度で構わないが、第四溶媒に対する原料Cの溶解性を上昇させたり、溶解に要する時間を短縮させたりするために、溶解温度を上昇させることが好ましい。溶解温度を上昇させる場合、30℃〜第四溶媒の沸点程度の温度とされる。
また第四溶媒は、原料Cの溶解性を高める目的で、攪拌してもよく、また原料Cを溶解する際に超音波振動を加えても構わない。
原料C中の塩化ビニル系樹脂が第四溶媒に溶解したら、濾過処理又は遠心分離処理などの固液分離処理によって、第四溶媒に不溶解性の不純物を除去して、原料C中の塩化ビニル系樹脂が溶解した溶解液を回収する。原料Cには、磁気ディスクを構成するポリエチレンテレフタレートに加えて、金属部品などの不純物などが含まれている場合がある。溶解液を固液分離処理することによって、これら不純物を分離して原料C中の塩化ビニル系樹脂を溶解した溶解液を得ることができる。
尚、分離された不純物には金属物質が含まれている。必要に応じて、マグネットなどを利用することにより、不純物から金属物質を分離回収することもできる。
また必要に応じて、溶解液を脱色剤と接触させて、脱色処理することもできる。溶解液を脱色処理することによって、回収される塩化ビニル系樹脂の品質を向上させることができる。
用いられる脱色剤は特に限定されず、活性炭、ゼオライト、活性白土、シリカゲル等の従来から脱色剤として使用されているものを例示することができる。
脱色剤による脱色処理を行う方法は特に限定されず、例えば、溶解液に脱色剤を所定量加えて、攪拌などを行い脱色処理するバッチ法、或いは脱色剤を充填したカラムに溶解液を通液して脱色処理するカラム法等を例示することができる。
バッチ法によって脱色処理を行った場合には、濾過又は遠心分離等の固液分離手段によって、溶解液から脱色剤を除去した後、後段の処理工程に供される。
次いで、溶解液を、第四溶媒と任意の割合で混合し得る塩化ビニル系樹脂難溶解性の第五溶媒に加える。
第四溶媒と任意の割合で混合し得る塩化ビニル系樹脂難溶解性の溶媒としては、水やアルコール系溶媒、或いはこれらの混合液などを例示することができる。アルコール系溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノールなどを挙げることができる。
溶解液と第五溶媒との混合比率は特に限定されず、溶解液に含まれる塩化ビニルの重量や、原料Cや第五溶媒の液温などによって適宜任意に決定されるものであるが、溶解液1重量部に対して、第五溶媒を10〜100000重量部、好ましくは100〜10000重量部加えればよい。
溶解液を第五溶媒に加える際の液温は特に限定されないが、液温が上昇するにつれ、塩化ビニル系樹脂の第四溶媒に対する溶解性が向上するために、塩化ビニル系樹脂の析出量が減少する。このために、第五溶媒の液温は可能な限り低下させることが好ましい。具体的には、0〜30℃程度の室温で処理すればよい。
溶解液を第五溶媒に加えることによって、塩化ビニル系樹脂が析出する。析出した塩化ビニル系樹脂は、濾過又は遠心分離などの固液分離処理によって、分離回収する。
尚、溶解液を第五溶媒中に加える際に、単に溶解液を第五溶媒中に加えた場合、塩化ビニル系樹脂が塊状に析出する。塩化ビニル系樹脂が塊状に析出した場合、第四溶媒が団塊状の塩化ビニル系樹脂中に混入してしまい、第四溶媒を除去することが困難となる。塩化ビニル系樹脂に対する第四溶媒の混入量が増えると、第四溶媒は塩化ビニル系樹脂容溶解性であるために、回収した塩化ビニル系樹脂の機械的強度が低下する。
第四溶媒の混入量を極力低下させるために、激しく攪拌した状態の第五溶媒中に、溶解液を徐々に加えることが好ましい。また析出直後の塩化ビニル系樹脂を、物理的・機械的に細かく破砕しても構わない。こうすることによって、塩化ビニル系樹脂は微細なパウダー状となって析出する。これにより、第四溶媒の混入量を低下させることができるとともに、若干混入した第四溶媒も容易に取り除くことが可能となる。
濾過或いは遠心分離等の固液分離処理によって、第四及び第五溶媒と、析出した塩化ビニル系樹脂とを分離する。
分離・回収した塩化ビニル系樹脂は、必要に応じて、残留する第四溶媒や第五溶媒を除去するために、減圧及び/又は加熱処理された後、塩化ビニル系樹脂が回収される。
回収された塩化ビニル系樹脂に含まれる第四及び第五溶媒の混入量は、100ppm以下に調整することが好ましい。第四及び第五溶媒の混入量が100ppmを超えると、塩化ビニル系樹脂の機械的強度が低下する場合がある。
一方、第四及び第五溶媒の混合液は、蒸留処理等によって、第四溶媒と第五溶媒とに分離処理する。分離された第四溶媒は、再び原料Cの溶解に再利用される。分離された第五溶媒は、再びの溶解液との混合処理に再利用される。
尚、第四及び第五溶媒の混合液には、第四溶媒に比べて、大量の第五溶媒が含まれている。蒸留処理の前処理として、限外濾過や逆浸透などの膜分離処理を行って、第四溶媒に対する第五溶媒の混合量を減少させた後に、蒸留処理を行うこともできる。
図3は、本発明の第三実施形態に係る処理装置の概略構成を示す図である。
図3に示す第三実施形態に係る処理装置は、原料Cに第四溶媒を加えて原料C中の塩化ビニル系樹脂を溶解するための溶解槽と、得られた溶解液と第五溶媒とを混合して塩化ビニル系樹脂を析出させるための析出槽とを備えており、この溶解液と第五溶媒はターボ型ポンプの吸引口近傍付近で混合されて、析出槽内に供給されることを特徴とする。以下、図3に示す第三実施形態に係る処理装置について詳細に説明する。
図3に示す第三実施形態に係る処理装置(300)は、原料Cを溶解するための溶解槽(301)を備えている。溶解槽(301)には、第四溶媒貯蔵槽(303)から第四溶媒と、原料C貯蔵槽(304)から原料Cとが供給される。
溶解槽(301)内には、第四溶媒は通過することができるが、原料Cに含まれている金属不純物は通過することができない孔部が設けられた網体(302)が設置されている。原料Cはこの網体(302)の内部に供給される。網体(302)はそれ自身が回転するとともに、溶解槽(301)内部の第四溶媒は溶解槽(301)内を循環させられており、原料Cの溶解速度を上昇させることができる。
第四溶媒に溶解しなかった金属物質などの不純物は、溶解槽(301)から取り出されて、付着している第四溶媒を除去した後に、不純物回収槽(305)に回収される。
原料Cを溶解した第四溶媒(溶解液)は、脱色処理槽(306)に供給される。
脱色処理槽(306)に供給された溶解液には、脱色剤貯蔵槽(307)から脱色剤が供給される。脱色処理槽(306)内において、攪拌処理されて溶解液は脱色処理される。
脱色処理が終了すると、溶解液と脱色剤との混合液は、固液分離装置(308)に供給される。固液分離装置(308)によって、溶解液と脱色剤とを分離する。
固液分離装置(308)としては、遠心分離装置や、真空濾過装置、加圧濾過装置等の濾過装置を例示することができる。
分離された脱色剤は脱色剤回収槽(309)に回収される。尚、脱色剤には、第四溶媒が少量混合している。脱色剤に混入した第四溶媒を回収するために、後述する第五溶媒貯蔵槽(310)から第五溶媒を供給して第四溶媒を溶解して回収することもできる。第四溶媒と第五溶媒の混合溶媒は、後述する濃縮機(317)に供給する。
分離された溶解液は、第五溶媒貯蔵槽(310)から供給された第五溶媒と混合されるとともに、ポンプ(311)によって析出槽(312)に供給される。
ポンプ(311)は遠心ポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプなどのターボ型ポンプであり、ポンプ(311)の吸引口の近傍で溶解液と第五溶媒が混合される。溶解液と第五溶媒との混合によって、溶解液に溶解していた塩化ビニル系樹脂は析出するが、析出した塩化ビニル系樹脂はポンプ(311)内のインペラの高速回転によって微細なパウダー状となり、析出槽(312)内に供給される。析出槽(312)内には、攪拌羽を供えた攪拌装置が設けられており、析出槽(312)内の液や析出した塩化ビニル系樹脂を攪拌する。また析出槽(312)には冷却装置(図示せず。)が設けられており、塩化ビニル系樹脂の析出量を高めることができる。
析出槽(312)内の析出した塩化ビニル系樹脂と、第四溶媒と第五溶媒の混合溶媒は、固液分離装置(313)に供給されて、塩化ビニル系樹脂と、第四及び第五溶媒の混合溶媒とに分離される。
固液分離装置(313)としては、遠心分離装置や、真空濾過装置、吸引濾過装置などの濾過装置などを例示することができる。
塩化ビニル系樹脂に溶媒が付着している場合、塩化ビニル系樹脂の機械的強度を低下させる原因となるので、回収された塩化ビニル系樹脂は再度、固液分離装置(314)によって、残留していた溶媒を除去する。除去された溶媒は、析出槽(312)で分離された第四及び第五溶媒の混合溶媒に加える。
次いで、塩化ビニル系樹脂は、乾燥装置(315)によって、乾燥処理される。乾燥装置(315)には、脱気装置(図示せず。)と攪拌装置(図示せず。)が設けられており、回収された塩化ビニル系樹脂の乾燥処理を効率よく行うことができる。
乾燥処理された塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニル系樹脂回収槽(316)に回収される。
一方、第四溶媒と第五溶媒の混合溶媒は、濃縮機(317)に供給されて、まず、第四溶媒に比べて大量に存在している第五溶媒が除去される。除去された第五溶媒は第五溶媒貯蔵槽(310)に供給されることにより、第五溶媒は循環再利用することができる。
濃縮機(317)としては、限外濾過膜や逆浸透膜などを利用することができる。
次いで、蒸留装置(318)に供給されて第四溶媒と第五溶媒はそれぞれ分離されて、第四溶媒は第四溶媒貯蔵槽(303)に、第五溶媒は第五溶媒貯蔵槽(310)にそれぞれ回収される。
次に、本発明の第四実施形態に係る情報記録媒体の処理方法及び処理装置について説明する。
第四実施形態に係る情報記録媒体の処理方法及び処理装置は、MO、MD、CD、LD、DVDなどのような、樹脂製の基板上に少なくとも記録層が積層された情報記録媒体から、基板を構成する樹脂を分離回収する。
一般的に、基板はポリカーボネート系樹脂が用いられている。記録層は、Al,Te,Fe,Co,Gd,SiN,ZnS−SiO,GeSbTe,ZnS及びアルミニウム化合物などが用いられている。また、通常、記録層を保護するための保護層が積層されている。保護層はエポキシアクリル系樹脂やウレタンアクリル系樹脂などのアクリル系樹脂のUVコート膜が使用されている。
まず、前記したような情報記録媒体(以下、原料Dという場合がある。)をポリカーボネート系樹脂溶解性の第六溶媒に溶解処理して、基板を構成しているポリカーボネート系樹脂を第六溶媒に溶解する。
尚、原料Dを第六溶媒に加える際に、粉砕処理しても構わないが、原料Dを粉砕処理してしまうと、原料Dに含まれている金属物質などの不純物が微細化してしまい、後段の処理工程において、金属物質などの不純物の分離回収に手間がかかることがあるために、粉砕処理しない方が好ましい。
ポリカーボネート系樹脂溶解性の第六溶媒としては、エステル系溶媒、エーテル系溶媒、ラクトン系溶媒、ヒドロフラン系溶媒、ケトン系溶媒、ベンゼン系溶媒、ピロリドン系溶媒、脂肪族ハロゲン系溶媒などを例示することができる。
エステル系溶媒としては、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチルなどを例示することができる。
エーテル系溶媒としては、プロピレングリコールモノメチルエーテル等を例示することができる。
ラクトン系溶媒としては、γ−ブチロラクトン等を例示することができる。
ヒドロフラン系溶媒としては、テトラヒドロフラン等を例示することができる。
ケトン系溶媒としては、エチレンカーボネート等を例示することができる。
ベンゼン系溶媒としては、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどのアルキルベンゼン系溶媒、スチレンなどのアルケニルベンゼン系溶媒、O−ジクロロベンゼンなどのハロゲノベンゼン系溶媒などを例示することができる。
脂肪族ハロゲン系溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム等を例示することができる。
ピロリドン系溶媒としては、2−ピロリドン系溶媒、より好ましくはN−アルキル−2−ピロリドン系溶媒、最も好ましくはNMPが用いられる。ピロリドン系溶媒としてNMPが最も好ましく用いられる理由は、NMPはポリカーボネート系樹脂を良く溶かすことができる一方、原料Dに少量ながら含まれているポリエチレンやポリプロピレンなどは溶解しないからである。また、NMPは、蒸発熱が105kcal/kg:204℃と低いために、蒸留を低温で行うことができ、しかも沸点(約204℃)が高いために、自治体環境条例のVOC(揮発性炭化水素類)に関する規制値をクリアすることができる(例えば、大阪府環境規制条例では炭化水素類の規制値は「単体では沸点が150℃以下の物質、混合物では5%留出点が150℃以下のもの」と定められている)。また毒性が極めて低いといった特性を有しているからである。
原料Dを第六溶媒に溶解する際の溶解温度は特に限定されず、室温程度の温度で構わないが、第六溶媒に対する原料Dの溶解性を上昇させたり、溶解に要する時間を短縮させたりするために、溶解温度を上昇させることが好ましい。溶解温度を上昇させる場合、30℃〜第六溶媒の沸点程度の温度とされる。
また第六溶媒は、原料Dの溶解性を高める目的で、攪拌してもよく、また原料Dを溶解する際に超音波振動を加えても構わない。
原料D中のポリカーボネート系樹脂が第六溶媒に溶解したら、濾過処理又は遠心分離処理などの固液分離処理によって、第六溶媒に不溶解性の不純物を除去して、原料D中のポリカーボネート系樹脂が溶解した溶解液を回収する。原料Dには、保護層や金属部品などの不純物などが含まれている場合がある。溶解液を固液分離処理することによって、これら不純物を分離することにより、溶解液を得ることができる。
尚、分離された不純物には金属物質が含まれている。必要に応じて、マグネットなどを利用することにより、不純物から金属物質を分離回収することもできる。
また必要に応じて、溶解液を脱色剤と接触させて、脱色処理することもできる。溶解液を脱色処理することによって、回収されるポリカーボネート系樹脂の品質を向上させることができる。
用いられる脱色剤は特に限定されず、活性炭、ゼオライト、活性白土、シリカゲル等の従来から脱色剤として使用されているものを例示することができる。
脱色剤による脱色処理を行う方法は特に限定されず、例えば、溶解液に脱色剤を所定量加えて、攪拌などを行い脱色処理するバッチ法、或いは脱色剤を充填したカラムに溶解液を通液して脱色処理するカラム法等を例示することができる。
バッチ法によって脱色処理を行った場合には、濾過又は遠心分離等の固液分離手段によって、溶解液から脱色剤を除去した後、後段の処理工程に供される。
次いで、溶解液を、第六溶媒と任意の割合で混合し得るポリカーボネート系樹脂難溶解性の第七溶媒に加える。
第六溶媒と任意の割合で混合し得るポリカーボネート系樹脂難溶解性の溶媒としては、水やアルコール系溶媒、或いはこれらの混合液などを例示することができる。アルコール系溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノールなどを挙げることができる。
溶解液と第七溶媒との混合比率は特に限定されず、溶解液に含まれるポリカーボネート系樹脂の重量や、溶解液や第七溶媒の液温などによって適宜任意に決定されるものであるが、溶解液1重量部に対して、第七溶媒を10〜100000重量部、好ましくは100〜10000重量部加えればよい。
溶解液を第七溶媒に加える際の液温は特に限定されないが、液温が上昇するにつれ、ポリカーボネート系樹脂の第六溶媒に対する溶解性が向上するために、ポリカーボネート系樹脂の析出量が減少する。このために、第七溶媒の液温は可能な限り低下させることが好ましい。具体的には、0〜30℃程度の室温で処理すればよい。
溶解液を、第七溶媒中に加えることによって、ポリカーボネート系樹脂が析出する。析出したポリカーボネート系樹脂は、濾過又は遠心分離などの固液分離処理によって、分離回収する。
尚、溶解液を第七溶媒に加える際に、単に溶解液を第七溶媒に加えた場合、析出したポリカーボネート系樹脂が塊状に析出する。ポリカーボネート系樹脂が塊状に析出した場合、第六溶媒が団塊状のポリカーボネート系樹脂中に混入してしまい、第六溶媒を除去することが困難となる。ポリカーボネート系樹脂に対する第六溶媒の混入量が増えると、第六溶媒はポリカーボネート系樹脂溶解性であるために、回収したポリカーボネート系樹脂の機械的強度が低下する。
第六溶媒の混入量を極力低下させるために、激しく攪拌した状態の第七溶媒中に、溶解液を徐々に加えることが好ましい。また析出直後のポリカーボネート系樹脂を、物理的・機械的に細かく破砕しても構わない。こうすることによって、ポリカーボネート系樹脂は微細なパウダー状となる。これにより、第六溶媒の混入量を低下させることができる。
濾過或いは遠心分離等の固液分離処理によって、第六及び第七溶媒と、析出したポリカーボネート系樹脂とを分離する。
分離・回収したポリカーボネート系樹脂は、必要に応じて、残留する第六溶媒や第七溶媒を除去するために、減圧及び/又は加熱処理されて、ポリカーボネート系樹脂が回収される。
回収されたポリカーボネート系樹脂に含まれる第六及び第七溶媒の混入量は、100ppm以下に調整することが好ましい。第六及び第七溶媒の混入量が100ppmを超えると、ポリカーボネート系樹脂の機械的強度が低下する場合がある。
一方、第六及び第七溶媒の混合液は、蒸留処理等によって、第六溶媒と第七溶媒とに分離処理する。分離された第六溶媒は、再び原料Dの溶解に再利用される。分離された第七溶媒は、再び溶解液との混合処理に再利用される。
尚、第六及び第七溶媒の混合液には、第六溶媒に比べて、大量の第七溶媒が含まれている。蒸留処理の前処理として、逆浸透や限外濾過などの膜分離処理を行って、第六溶媒に対する第七溶媒の混合量を減少させた後に、蒸留処理を行うこともできる。
図4は、本発明の第四実施形態に係る処理装置の概略構成を示す図である。
図4に示す第四実施形態に係る処理装置は、原料Dに第六溶媒を加えて原料D中のポリカーボネート系樹脂を溶解するための溶解槽と、得られた溶解液と第七溶媒とを混合してポリカーボネート系樹脂を析出させるための析出槽とを備えており、この溶解液と第七溶媒はターボ型ポンプの吸引口近傍付近で混合されて、析出槽内に供給されることを特徴とする。以下、図4に示す第四実施形態に係る処理装置について詳細に説明する。
図4に示す第四実施形態に係る処理装置(400)は、原料Dを溶解するための溶解槽(401)を備えている。溶解槽(401)には、第六溶媒貯蔵槽(403)から第六溶媒が、原料D貯蔵槽(404)から原料Dが、それぞれ供給される。
溶解槽(401)内には、第六溶媒は通過することができるが、原料Dに含まれている不純物は通過することができない孔が設けられた網体(402)が設けられており、原料Dはこの網体(402)の内部に供給される。網体(402)はそれ自身が回転するとともに、溶解槽(401)内部の第六溶媒は溶解槽(401)内を循環させられており、原料Dの溶解速度を上昇させることができる。
第六溶媒に溶解しなかった金属物質などの不純物は、溶解槽(401)から取り出されて、不純物回収槽(405)に回収される。
原料Dを溶解した第六溶媒(溶解液)は、脱色処理槽(406)に供給される。
脱色処理槽(406)に供給された溶解液には、脱色剤貯蔵槽(407)から脱色剤が供給される。脱色処理槽(406)内において、攪拌処理されて溶解液は脱色処理される。
脱色処理が終了すると、溶解液と脱色剤との混合液は、固液分離装置(408)に供給される。固液分離装置(408)によって、溶解液と脱色剤とを分離する。
固液分離装置(408)としては、遠心分離装置や、真空濾過装置、加圧濾過装置等の濾過装置を例示することができる。
分離された脱色剤は脱色剤回収槽(409)に回収される。尚、脱色剤には、第六溶媒が少量混合している。脱色剤に混入した第六溶媒を回収するために、後述する第七溶媒貯蔵槽(410)から第六溶媒を供給して第六溶媒を溶解して回収することもできる。第六溶媒と第七溶媒の混合溶媒は、後述する濃縮機(417)に供給する。
分離された溶解液は、第七溶媒貯蔵槽(410)から供給された第七溶媒と混合されるとともに、ポンプ(411)によって析出槽(412)に供給される。
ポンプ(411)は遠心ポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプなどのターボ型ポンプであり、ポンプ(411)の吸引口の近傍で溶解液と第七溶媒が混合される。溶解液と第七溶媒との混合によって、溶解液に溶解していたポリカーボネート系樹脂は析出するが、析出したポリカーボネート系樹脂はポンプ(411)内のインペラの高速回転によって微細なパウダー状となり、析出槽(412)内に供給される。析出槽(412)内には、攪拌羽を供えた攪拌装置が設けられており、析出槽(412)内の液や析出したポリカーボネート系樹脂を攪拌する。また析出槽(412)には冷却装置(図示せず。)が設けられており、ポリカーボネート系樹脂の析出量を高めることができる。
析出槽(412)内の析出したポリカーボネート系樹脂と、第六溶媒と第七溶媒の混合溶媒は、固液分離装置(413)に供給されて、ポリカーボネート系樹脂と、第六及び第七溶媒の混合溶媒とに分離される。
固液分離装置(413)としては、遠心分離装置や、真空濾過装置、加圧濾過装置等の濾過装置を例示することができる。
ポリカーボネート系樹脂に溶媒が付着している場合、ポリカーボネート系樹脂の機械的強度を低下させる原因となるので、回収されたポリカーボネート系樹脂は再度、固液分離装置(414)によって、残留していた溶媒を除去する。除去された溶媒は、析出槽(412)で分離された第六及び第七溶媒の混合溶媒に加える。
次いで、ポリカーボネート系樹脂は、乾燥装置(415)によって、乾燥処理される。乾燥装置(415)には、脱気装置(図示せず。)と攪拌装置が設けられており、回収されたポリカーボネート系樹脂の乾燥処理を効率よく行うことができる。
乾燥処理されたポリカーボネート系樹脂は、ポリカーボネート系樹脂回収槽(416)に回収される。
一方、第六溶媒と第七溶媒の混合溶媒は、濃縮機(417)に供給されて、まず、第六溶媒に比べて大量に存在している第七溶媒が除去される。除去された第七溶媒は第七溶媒貯蔵槽(410)に供給されることにより、第七溶媒は循環再利用することができる。
濃縮機(417)としては、逆浸透や限外濾過などを利用することができる。
次いで、蒸留装置(418)に供給されて第六溶媒と第七溶媒はそれぞれ分離されて、第六溶媒は第六溶媒貯蔵槽(403)に、第七溶媒は第七溶媒貯蔵槽(410)にそれぞれ回収される。
次に、本発明の第五実施形態に係る情報記録媒体の処理方法及び処理装置について説明する。第五実施形態に係る情報記録媒体の処理方法及び処理装置では、MO、MD、或いは一部のDVDのように、樹脂製の基板上に少なくとも記録層が積層された情報記録媒体が、ケース部材に収納されている情報記録媒体から原材料を回収する。
前述の情報記録媒体では、ディスク型の情報記録媒体は、CDやDVDと同様な構成となっている。ケース部材は主にポリスチレン系樹脂から構成されている。
前述の情報記録媒体(以下、原料Eという場合がある。)を、酸性液に浸漬する。原料Eを酸性液に浸漬することにより、原料Eを構成している金属部材を溶解する。原料Eを構成する金属部品を溶解することにより、原料Eをディスク状の情報記録媒体とケース部材とに容易に分離することができるようになる。
酸性液としては、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸などの無機酸、或いは酢酸、クエン酸などの有機酸を例示することができる。特に第三実施形態では、強酸性の酸性溶液を用いることが好ましく、pH1〜3の塩酸、硫酸、硝酸を用いることが好ましい。
原料Eを酸性液に浸漬する際の酸性液の液温は特に限定されないが、液温が低いと、原料E中の金属部材を溶解することが困難となるために、酸性液の液温は10℃以上であることが好ましく、10〜30℃であることがより好ましい。
原料Eの金属部材を溶解すると、原料Eはディスク本体とケース部材とに分離することができるので、それぞれを分離回収する。
回収したケース部材はケース部材に付着している酸性液を除去するために、十分に水洗した後、乾燥処理する。こうして得られたケース部材はポリスチレン系樹脂から構成されており、必要に応じて、粉砕、粒状化処理されて、再生樹脂として利用することができる。
一方、回収したディスク本体は、上記第二実施形態又は第四実施形態に係る情報記録媒体の処理方法と同様に処理することにより、再生樹脂を回収することができる。以下の処理方法は、上記第二実施形態又は第四実施形態に係る情報記録媒体の処理方法と同様であり、説明を省略する。
図5は、本発明の第五実施形態に係る処理装置の概略構成の一部を示す図である。
本発明の第五実施形態に係る処理装置は、上述した第二実施形態又は第四実施形態に係る情報記録媒体の処理装置と、以下の相違点を除き基本的には同様である。
第五実施形態に係る処理装置が、第二実施形態又は第四実施形態と相違する点は、原料Eの前処理工程が存在する点である。図5は原料Eの前処理装置に関して記載した図である。
原料Eは、原料E貯蔵槽(501)から溶解槽(502)に供給される。酸性液貯蔵槽(503)からは酸性液が供給される。
溶解槽(502)には、加温装置(図示せず。)と、超音波発生装置(504)とが設けられており、原料E中の金属物質は酸性液に溶解する。
原料Eの金属物質を溶解することにより、原料Eはディスク本体と、ケース部とに分離することができる。分離手段(505)によって、ディスク本体と、ケース部と、酸性液とに分離される。
ディスク本体は、第二実施形態又は第四実施形態に係る処理装置と同様の処理装置によって、処理される。
一方、ケース部材は、付着している酸性液を除去した後に、ポリスチレン系樹脂回収槽(506)に回収される。必要に応じて、粉砕、造粒処理される。
酸性液は廃液回収槽(507)に回収される。
次に、本発明の第六実施形態に係る情報記録媒体の処理方法及び処理装置について説明する。第六実施形態に係る情報記録媒体の処理方法及び処理装置では、MO、MD、CD、LD、DVDなどのような、樹脂製の基板上に少なくとも記録層が積層された情報記録媒体から、基板を構成する樹脂を分離回収する。
第六実施形態では、前述のような情報記録媒体(以下、原料Fという場合がある。)を水に浸漬して、原料Fに水を吸水させる。
原料F中の基板を構成するポリカーボネート系樹脂の吸水率(飽和)は約0.4%であり、この吸水率に近い水を吸収させる。
原料F、特に原料F中のポリカーボネート系樹脂に水を吸水させるには、原料Fを水に浸漬した状態で、一定時間加圧する方法を例示することができる。加えられる圧力は特に限定されないが、低い圧力であると、原料Fに吸水させるのに長時間を要するとともに、充分に吸水しない場合がある。一方、過大な圧力を加えるには、大規模な装置を要することになるので、加えられる圧力は、3〜10kg/cm程度が好ましい。
加圧時間は特に限定されず、原料Fの形態や原料Fの重量などに応じて適宜任意に設定されるものであるが、通常の場合、10分〜100時間、好ましくは2〜48時間程度とされる。
原料Fに飽和状態に近い水を吸水させたら、水蒸気を供給しながら、原料Fを原料F中のポリカーボネート系樹脂の熱変形温度よりも低い温度に加熱するとともに、加圧する。原料Fを一定圧力まで加圧したら、急激に圧力を低下させる。
原料Fを加熱・加圧した後に、急激に圧力を低下、好ましくは急激に常圧まで低下させることにより、原料F中のポリカーボネート系樹脂に吸収されていた水を気化させる。これによって、原料F中の基板(ポリカーボネート系樹脂)に積層していた記録層や保護層を基板Fから剥離することができる。
この際の原料Fの加熱温度は、ポリカーボネート系樹脂の熱変形温度(138〜142℃)よりも低い温度であれば良いが、好ましくは105〜120℃とされる。
原料Fに加えられる圧力は特に限定されないが、3〜10kg/cm程度が好ましい。
次いで、基板を回収する。基板からは基板に積層されていた記録層や保護層が剥離されているので、回収した基板はポリカーボネート系樹脂として再利用することができる。
図6は、本発明の第六実施形態に係る処理装置(600)の概略構成を示す図である。
第一の圧力槽(601)には、原料Fが原料F貯蔵槽(602)から、水が水貯蔵槽(603)から、それぞれ供給される。
第一の圧力槽(601)には、加圧装置(図示せず。)が設けられており、第一の圧力槽(601)内の圧力を一定圧力にまで加圧することができる。原料Fは第一の圧力槽(601)内で一定時間、一定圧力以上に加圧されることにより、原料F中のポリカーボネート系樹脂に水が吸収される。
次いで、第一の加圧槽(601)内の圧力が常圧にまで低下したら、原料Fと水を第一の加圧槽(601)から取り出し、分離槽(604)によって、原料Fと水とに分離する。水は水回収槽(605)に回収される。
原料Fは、第二の加圧槽(606)内に収納される。第二の加圧槽(606)は加圧装置(図示せず。)と加熱装置(図示せず。)とが設けられており、第二の加圧槽(606)内を加熱及び加圧することができる。
第二の加圧槽(606)内に収納された原料Fは、水蒸気発生装置(607)から水蒸気が供給された状態で、一定温度にまで加熱されるとともに、一定圧力にまで加圧される。
第二の加圧槽(606)内の圧力が一定圧力にまで達したら、開放弁(図示せず。)によって、第二の加圧槽(606)内の圧力を急激に低下させる。好ましくは急激に常圧にまで低下させる。
吸水されたポリカーボネート系樹脂を加圧した後に、急激に減圧することによって、ポリカーボネート系樹脂に吸水されていた水が樹脂内において気化する。樹脂内で水が気化することによって、基板(ポリカーボネート系樹脂)に積層されていた記録層や保護層が基板から剥離する。
第二の加圧槽(606)内の圧力を低下させたら、第二の加圧槽(606)内の画分を洗浄槽(608)に移して、基板と、基板から剥離した記録層や保護層とを、分離する。
回収されたポリカーボネート系樹脂は、必要に応じて、乾燥処理された後に、ポリカーボネート系樹脂回収槽(610)に回収される。
基板から取り除かれた記録槽や保護層は、残渣回収槽(609)に回収される。
CDやDVD等の基板を構成するポリカーボネート系樹脂の吸水率は、0.4%程度であるので、上述した第二及び第四実施形態におけるように、酸性液に浸漬して処理した場合、塩酸や硝酸等の酸性液がポリカーボネート系樹脂に吸収されてしまい、ポリカーボネート系樹脂が着色する場合があった。
一方、本発明の第六実施形態では、酸性液を使用することなく、基板に積層された保護層や記録層を剥離、除去することができるので、樹脂が着色することがない。従って、回収された樹脂は高品質であり、回収した樹脂はCDやDVDなどの原料として使用することも可能である。
本発明に係る情報記録媒体の処理方法は、カセットテープ、FD、MO、MD、CD、DVDなどの情報記録媒体から、情報記録媒体を構成する原材料を回収することができるので、情報記録媒体のリサイクル方法、特にマテリアルリサイクル方法として好適に利用することができる。
第一実施形態に係る情報記録媒体の処理装置の概略構成を示す図である。 第二実施形態に係る情報記録媒体の処理装置の概略構成を示す図である。 第三実施形態に係る情報記録媒体の処理装置の概略構成を示す図である。 第四実施形態に係る情報記録媒体の処理装置の概略構成を示す図である。 第五実施形態に係る情報記録媒体の処理装置の前処置装置の概略構成を示す図である。 第六実施形態に係る情報記録媒体の処理装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
100 第一実施形態に係る処理装置
101 溶解槽
102 網体
103 第一溶媒貯蔵槽
104 原料A貯蔵槽
105 不純物回収槽
106 脱色処理槽
107 脱色剤貯蔵槽
108 固液分離装置
109 脱色剤回収槽
110 第二溶媒貯蔵槽
111 ポンプ
112 析出槽
113 固液分離装置
114 固液分離装置
115 乾燥装置
116 ポリスチレン系樹脂回収槽
117 濃縮機
118 蒸留装置
200 第二実施形態に係る処理装置
201 第一溶解槽
202 原料B貯蔵槽
203 酸性液貯蔵槽
204 超音波発生装置
205 固液分離装置
206 第二溶解槽
207 第三溶媒貯蔵槽
208 超音波発生装置
209 固液分離装置
210 ポリカーボネート系樹脂回収槽
211 乾燥装置
212 アクリル系樹脂回収槽
213 中和槽
214 中和剤貯蔵槽
215 固液分離装置
216 金属化合物回収槽
217 廃液回収槽
300 第三実施形態に係る処理装置
301 溶解槽
302 網体
303 第四溶媒貯蔵槽
304 原料C貯蔵槽
305 不純物回収槽
306 脱色処理槽
307 脱色剤貯蔵槽
308 固液分離装置
309 脱色剤回収槽
310 第五溶媒貯蔵槽
311 ポンプ
312 析出槽
313 固液分離装置
314 固液分離装置
315 乾燥装置
316 塩化ビニル系樹脂回収槽
317 濃縮機
318 蒸留装置
400 第四実施形態に係る処理装置
401 溶解槽
402 網体
403 第六溶媒貯蔵槽
404 原料D貯蔵槽
405 不純物回収槽
406 脱色処理槽
407 脱色剤貯蔵槽
408 固液分離装置
409 脱色剤回収槽
410 第七溶媒貯蔵槽
411 ポンプ
412 析出槽
413 固液分離装置
414 固液分離装置
415 乾燥装置
416 ポリカーボネート系樹脂回収槽
417 濃縮機
418 蒸留装置
500 第五実施形態に係る処理装置における前処理装置
501 原料E貯蔵槽
502 溶解槽
503 酸性液貯蔵槽
504 超音波発生装置
505 分離手段
506 ポリスチレン系樹脂回収槽
507 廃液回収槽
600 第六実施形態に係る処理装置
601 第一の圧力槽
602 原料F貯蔵槽
603 水貯蔵槽
604 分離槽
605 水回収槽
606 第二の加圧槽
607 水蒸気発生装置
608 洗浄槽
609 残渣回収槽
610 ポリカーボネート系樹脂回収槽

Claims (12)

  1. 磁気テープや磁気ディスク等の磁気記録部材がケース部材に収納されている磁気記録媒体を、ポリスチレン系樹脂溶解性の第一溶媒に加えて、不溶解物を除去して溶解液を得た後に、該溶解液を第一溶媒に混合し得るポリスチレン系樹脂難溶解性の第二溶媒に加えて、ポリスチレン系樹脂を析出させることを特徴とする情報記録媒体の処理方法。
  2. 磁気テープや磁気ディスク等の磁気記録部材がケース部材に収納されている磁気記録媒体を、塩化ビニル系樹脂溶解性の第一溶媒に加えて、不溶解物を除去して溶解液を得た後に、該溶解液を第一溶媒に混合し得る塩化ビニル系樹脂難溶解性の第二溶媒に加えて、塩化ビニル系樹脂を析出させることを特徴とする情報記録媒体の処理方法。
  3. 前記磁気記録媒体から磁気記録部材を予め除去した後に、ポリスチレン系樹脂溶解性の第一溶媒に加えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録媒体の処理方法。
  4. 該溶解液に脱色剤を加えて脱色処理することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報記録媒体の処理方法。
  5. 前記溶解液を第二溶媒に加える際に、該第二溶媒を攪拌することにより、樹脂を粒子状に析出させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報記録媒体の処理方法。
  6. 樹脂製の基板に、少なくとも記録層が積層された情報記録媒体を、酸性液に浸漬するとともに超音波を照射して、記録層を溶解除去することを特徴とする情報記録媒体の処理方法。
  7. 樹脂製の基板に、少なくとも記録層と、該記録層を保護するための保護層とが積層された情報記録媒体を、酸性液に浸漬するとともに超音波を照射して、記録層を溶解除去した後、該情報記録媒体をアルコール系溶媒に浸漬するとともに超音波を照射して、樹脂製の基板と保護層とを分離することを特徴とする情報記録媒体の処理方法。
  8. 記録層を構成する金属物質を溶解した前記酸性液を中和して金属物質を析出させることを特徴とする請求項6又は7に記載の情報記録媒体の処理方法。
  9. 前記情報記録媒体はケース部材に収納されており、該情報記録媒体を酸性液に浸漬した後に、予めケース部材を除去することを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の情報記録媒体の処理方法。
  10. 樹脂製の基板に、少なくとも記録層が積層された情報記録媒体を、ポリカーボネート系樹脂溶解性の第一溶媒に加えて、不溶解物を除去して溶解液を得た後に、該溶解液を第一溶媒に混合し得るポリカーボネート系樹脂難溶解性の第二溶媒に加えて、ポリカーボネート系樹脂を析出させることを特徴とする情報記録媒体の処理方法。
  11. 該溶解液に脱色剤を加えて脱色処理することを特徴とする請求項10に記載の情報記録媒体の処理方法。
  12. 樹脂製の基板に、少なくとも記録層が積層された情報記録媒体を、水に浸漬して該樹脂製の基板に吸水させた後に、該情報記録媒体を該樹脂の熱変形温度未満の温度にまで加熱するとともに、加圧した後に、減圧して該樹脂に吸水されていた水を気化させることを特徴とする情報記録媒体の処理方法。
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