JPH07500628A - 異物質で汚染された合成樹脂廃材を回収する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 天宵ｉぐ題韮■ゐ令成樹肘幻セ吐肘りｊ方法本発明は、異物質で汚染された合成 樹脂廃材を回収する方法に関し、汚染物質を浸潤するが、合成樹脂に対しては実 質的に中性である浸潤薬品で化学的に処理し、同時に、粉砕されていないばらば らの廃材を、密閉したドラム内で転動させるという機械的な処理によって回収す る方法に関する。

一般に、合成樹脂廃材は、一種ないしそれ以上の染料、印刷インク、被覆金属層 、紙その他の荷札、接着剤等の異物質で汚染されている。合成樹脂材料の１クリ ーン」な回収には、再使用に先だって、汚染物質を分離する必要がある。

従来、この種の材料を回収するには、廃材を処理薬液中に、汚染物質を中性化さ せるのに必要な時間たけ浸漬するという方法が採られている。この処理の際に、 薬液か合成樹脂材料中に浸透して、これを部分的に低質化するため、通常は、再 使用かできなくなる。

合成樹脂材料を回収することは、基礎材料の価格が高い場合に、きわめて重要と なってくる。

文字読取り用光学ディスクの製造に使用されるポリカーボネートは、回収するこ とがきわめて望ましい材料の一種である。

従来、各種のポリカーボネート及びその他の合成樹脂材料を回収するいろいろの 試みかなされている。その−例として、ドイツ国特許公開第３６　１１　７１１ 号公報には、文字読取り用光学ディスクから合成樹脂材料を回収するのに、予め 破砕した廃材を、溶解性を有する複数種の物質で構成した処理槽に浸漬する方法 が記載されている。

アメリカ合衆国特許第４．８０２．０４８号明細書には、大分子の有機ポリマー 層を少なくとも一層有する合成樹脂材料片を処理する方法として、まず、粒子を 細かく粉砕し、次いで、苛性ソーダ溶液中で転勤させることか記載されている。

混合物は、２５％の固形材料と、７５％のアルカリ溶液とを含むものである。

これらの公知のすへての方法における大きな欠点は、回収するべき材料を予め粉 砕または微粒子化した回収するべき材料を処理薬液に浸漬し、不要な材料を充分 に除去すると同時に、回収するへき材料を処理薬液に浸すことである。

本発明は、この不利を解消し、合成樹脂廃材を効率よく処理すると同時に、処理 に使用する処理薬液によって生じる減成を防止するようにした方法を提供するこ とを目的とする。

この目的を達成するために、本発明の方法は、化学薬液の量を、処理廃材に対し て重量比２〜５％とすることを特徴としている。

廃材が文字読取り用光学ディスクである場合、好ましい化学薬液として、２０％ の３６°苛性ソーダと、８０％の水との混合液を使用し、３時間ないし５時間処 理を行う。

好ましい一実施例の方法では、処理すべき廃材の量に対して、２５％から１００ ％の液量を用いて洗浄処理を行い、その後、熱風で廃材を乾燥する。　次いで、 洗浄液を板フィルタを使用して濾過するのが望ましい。

この方法の有利な一実施例では、化学的及び機械的処理工程を第１の回転ドラム 内で、乾燥工程を第２の回転ドラム内で行い、洗浄及び乾燥工程の後に、廃材を 粉砕している。

本発明のよりよき理解のために、その方法及びこの方法の実施に使用される装置 の実施例について説明する。

実施例の装置の概略図を示す図１に基づいて、本発明の詳細な説明する。

前述のように、本発明の方法は、回収するべき合成樹脂材料に付着している汚染 物質の化学的処理と、回転ドラム内で製品を転動させる機械的回収処理とを組み 合わせてなっている。

処理用の化学薬液の量は、処理される製品の量に対して、ごく僅かであるので、 製品は、薬液で覆われるだけて、浸潤されることはない。実際上、廃材の一部が 薬液に浸漬したとしても、ドラムの回転によって、迅速に分離する。この短時間 の浸漬状態の後、製品を脱水して乾燥する。そのため、薬液は表面のみ、すなわ ち汚染物質のみに作用し、有益な合成樹脂材料、すなわち回収するべき材料には 浸潤しない。

転勤による衝撃により、薬液に侵されて脆弱になった付着物質は、廃材から分離 される。この物質は、処理廃材の表面から分離し、反復する衝撃によって、細か く砕かれる。

次いで、これらの異物を、１回ないし複数回の濾過による最終的な洗浄工程によ り、完全に除去する。

処理薬液は、除去するべき異物に応じて使用され、かつ、薬液に対する合成樹脂 材料の抵抗力の程度に応じて選定される。

前述のように、回収することが有利な合成樹脂材料の一種は、文字読取り用光学 ディスクの基板に使用されるポリカーボネートである。これらのディスクは、一 方の面に印刷され、他方の面には、樹脂層で保護されたアルミニウムフィルムが 貼り付けられている。

確実な実験例として、容量が６ｍの回転ドラム内に、２ｍの量の光学ディスクの 廃材を収容して処理をした場合を説明する。

薬液の組成は、３６°苛性ソーダか２０％、水が８０％である。ドラムに注入し た薬液の量は、廃材の全量の２％に当る２０リツトルである。ドラムの回転速度 は、廃材がドラムの直径の約３／４を転回して、適切に転動するように制御され る。

この処理により、アルミニウム層は、きわめて迅速に分離し、印刷インクは、デ ィスク面から薄片状となって剥離する。剥離した材料の粒子は、細かくなり、化 学薬液により、漸次、汚染物質を含有する均一な［液体ｊに変換される。この操 作は、約４時間半行う。

次の工程は、同じく回転ドラム内での、後段に濾過工程をともなう水による洗浄 工程である。必要があれば、洗浄及び濾過の処置を、トラムからの排水が清澄に なるまで反復する。濾過には、板フィルタを使用するのが望ましい。

使用する薬液は、当然ながら、処理廃材の種類に応じて変えられる。しかし、処 理の原理は、あらゆる場合について同じである。化学的処理と機械的処理を組み 合わせ、化学薬液をごく少量だけ使用することにより、合成樹脂材料は、単に薬 液に被われるたけで、長時間浸漬されることはない。

次に、文字読取り用光学ディスクを処理する場合の工程の例をあげる。

・　２０％の３６°苛性ソーダと、８０％の水を含むアルカリ溶液を準備する。

・　ある量の、破砕されていないばらばらなディスクを用意する。

この量は、使用する回転トラムの全容量の５０％を超えてはならない。

・　ディスクを処理ドラム内に入れる。

・　処理すべき廃材に対して、重量比で１％ないし２％の量の溶液を注入する。

・　ドラムを回転させる。

この回転速度は、廃材がドラム内で、できるだけ上昇し、カつ遠心力によって完 全に周回することかないように制御する。ドラム内における機械的及び化学的処 理を２時間ないし５時間続けて、アルミニウム層及び印策インクか完全にディス ク面から剥離し、溶液と結合してスラッジを形成すれば、処理を終了する。

・　ドラムの内容物を、洗浄ドラム内へ注入する。

・　回転ドラムを駆動しなから、大量の水を用いて、ディスクか清浄になるまで 洗浄する。

・　洗浄水を排出し、回転しているドラム内に熱風を吹き込んで、ディスクを乾 燥する。

・　乾燥したディスクを、貯蔵サイロ内の破砕装置に向けて送る。

・　洗浄水を濾過し、板フィルタを清浄にする。

上述の方法を実施するための装置は、化学的処理とともに機械的回収を行う処理 用回転ドラム（１０）と、回収したディスクを洗浄し乾燥する洗浄用回転ドラム （１１）とを備えている。回転ドラム（１１）に隣接して、熱風送風ノズル（１ ２）を設けである。さらに、この装置は、破砕手段（１３）及び貯蔵サイロ（１ ４）、並びに、破砕された廃材の包装装置（１５）を備えている。

さらに、この装置では、洗浄液を回収するために、回転ドラム（１１）の下側に 容器（１６）を設け、ポンプ（１７）により、液を板フィルタ（１８）に向けて 送るようにし、かつ板フィルタ（１８）の出口を、液の再使用及び回収するため の排出管（２０）を備える貯蔵槽（１９）に連結しである。

本発明の廃材処理方法は、１個のみの回転ドラムを、化学的処理と洗浄とに共用 するようにしてもよい。この場合、生成された「液体」は、回転式継手を通して 排出するようにする。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．異物質で汚染された合成樹脂廃材を回収するために、密閉した回転ドラム内 で、異物質を処理するが、合成樹脂材料に対しては実質的に中性である化学薬液 を用いて化学的処理し、かつ破砕されていないばらばらの廃材を転動させる機械 的処理とを同時に行うようにし、かっ前記化学薬液の量を、処理される廃材の量 に対して、２ないし５％とすることを特徴とする異物質で汚染された合成樹脂廃 材を回収する方法。
2. ２．ポリカーボネートを基材とする文字読取り用光学ディスクの廃材を、２０％ の３６°苛性ソーダと、８０％の水との混合物である化学薬液で処理することを 特徴とする請求項１に記載の異物質で汚染された合成樹脂廃材を回収する方法。
3. ３．処理を、３時間ないし５時間行うことを特徴とする請求項２に記載の異物質 で汚染された合成樹脂廃材を回収する方法。
4. ４．処理される廃材の量に対して、２５％ないし１００％の量の洗浄液を使用し て、少なくとも１回の洗浄操作を行った後、廃材を熱風で乾燥させることを特徴 とする請求項３に記載の異物質で汚染された合成樹脂廃材を回収する方法。
5. ５．洗浄液を、板フィルタを逸して濾過することを特徴とする請求項４に記載の 異物質で汚染された合成樹脂廃材を回収する方法。
6. ６．化学的及び機械的処理を第１の回転ドラム内で行い、洗浄及び乾燥工程を、 第２の回転ドラム内で行うことを特徴とする請求項１又は４に記載の異物質で汚 染された合成樹脂廃材を回収する方法。
7. ７．洗浄及び乾燥工程の後、廃材を破砕することを特徴とする請求項１に記載の 異物質で汚染された合成樹脂廃材を回収する方法。