JP2005291454A - 配線固定構造 - Google Patents

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Morihiko Matsubara
守彦 松原
Tadashi Uchitani
紀 打谷
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Abstract

【課題】機器・装置などにおいて電線、配管などを束ね固定するのに、その位置を自由に変えることができ、かつ位置の変更に新規に部品を追加する必要がなく、さらに工具を用いないで固定作業を容易に行なうことができる、配線固定構造を提供する。
【解決手段】配線を固定する固定部材に形成された固定溝と、固定溝内に移動を自在に嵌合され溝の開放部側に開口した中空部を有する固定具と、中空部に挿入された基部及び基部から延びる配線固縛用のバンド部を有したクリップを備え、基部を中空部から抜き出す方向に移動させると基部の抜け出しが係止され、かつ固定具が拡張されて固定溝に固定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、機器・装置などにおいて電線等の配線を束ね固定するのに固定位置に自由度があり、また固定作業を容易に行うことができる、配線固定構造に関する。
例えば、アクチュエータの作動を制御する油圧制御弁の弁本体、そして弁本体に取り付けられた種々の電磁弁、圧力スイッチ、センサーなどには、多くの電気配線、配管が接続されている。
これらの電気配線、配管は、周囲の機器、構造物などと干渉しないように、クリップ、クランプなどの配線固定具によって適宜に束ねられ、配線固定具は弁本体に予め備えられたねじ穴にボルトによって、あるいは機器類を取り付けているボルトを兼用して、固定されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−317717号公報
しかしながら、上述したとおりの形態の従来の配線固定構造には、次のとおりの解決の望まれている問題がある。
配線が固定される油圧制御弁の弁本体のような鋳物によって形成される部材は製作に多くの日数が必要である。したがって、電気配線が計画される後工程の段階では配線固定用のねじ穴が間に合わない、また所望の位置に後から追加加工することは鋳物の形状、肉厚などから実質上できないことがある。鋳物構造の制御弁を計画する時期に配線固定用のねじ穴の位置を決めるのは困難であり、推測でねじ穴位置を決めておくと、位置が不適切、不必要なねじ穴が加工されてしまう問題がある。
したがって、適切な位置に配線が固定されないと、配線は周囲の構造物と干渉し損傷されやすくなり、また配線の見映えも悪くなる。
配線固定用のねじ穴を適切な位置に用意できない場合には、固定用に支持板のような配線支持部材を別途用意する必要があり、その設計が必要になり、部品点数が多くなり、また製品のコストも高くなる。
さらに、配線の固定作業には、クリップ、クランプなどの配線固定具をボルト、ワッシャなどを用いて固定するので、工具が必要である。
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、機器・装置などにおいて電線、配管などを束ね固定するのに、その位置を自由に変えることができ、かつ位置の変更に新規に部品を追加する必要がなく、さらに工具を用いないで固定作業を容易に行なうことができる、配線固定構造を提供することである。
本発明によれば上記技術的課題を解決する配線固定構造として、配線を固定する固定部材に形成された所定の断面形状を有して延びる固定溝と、この固定溝内に移動を自在に嵌合され該溝の開放部側に開口された中空部を有する固定具と、この中空部に挿入された基部及び基部から延びる配線を固縛するためのバンド部を有したクリップを備え、該基部を中空部から抜き出す方向に移動させると、中空部と基部とが係合し、中空部からの基部の抜け出しが係止され、かつこの係合によって固定具が拡張され固定溝に固定される、ことを特徴とする配線固定構造が提供される。
好適には、該固定溝の断面形状が開放部から底部に向けて漸次拡がる台形状に形成され、該固定具がこの固定溝に嵌合する円錐台状に形成されている。また、該中空部は開口側が小径の円錐台状に形成され、該基部は該中空部の開口側が大径の逆円錐台状に形成され、該中空部の開口端部及び基部の大径端部に、基部と中空部とが係合する係合部が形成されている。そして、該係合部が、中空部に形成された環状溝と、基部に形成された環状突起を備えている。
また、該係合部の固定具外周には、該固定溝の開放部の縁部に当接する環状凹部が形成され、延在する該固定溝の少なくとも一端側断面端が該固定具を挿入可能に開放されている。そして、該クリップは、バンド部の先端をバンド部の該基部側に形成された止め穴に通し形成した輪を締め上げることにより配線を固縛し、この締め上げによって該基部が固定具の中空部から引き出す方向に移動され、該クリップの固定具からの抜き出しが係止され、かつ固定具が固定溝に固定される。
本発明に従って構成された配線固定構造によれば、配線を固定する固定具及びクリップを固定溝に沿ってその中を自在に動かすことができ、かつ移動した位置において固定できるので、配線を固定する固定部材に固定溝を適宜に備えれば、任意の位置で配線を固定することができる。さらに、クリップのバンド部によって配線を固縛する動作により固定具が固定される。したがって、電線、配管などを束ね固定するのに、その位置を自由に変えることができ、また位置の変更に新規に部品を追加する必要がなく、さらに工具を用いないで固定作業を容易に行なうことができる。
なお、本発明の配線固定構造は、「電線」の固定に限定されるものではなく「配管」の固定にも適用することができる。
以下、本発明に従って構成された配線固定構造について、好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
配線固定構造の斜視図である図1及び断面図である図2を参照して説明する。全体を番号2で示す配線固定構造は、配線4を固定する固定部材6に形成された所定の断面形状を有して延びる固定溝8と、固定溝8内に移動を自在に嵌合され溝8の開放部8a側に開口された中空部10aを有する固定具10と、この中空部10aに挿入された基部12a及び基部12aから延び配線4を固縛するためのバンド部12bを有したクリップ12を備えている。図1及び図2はバンド部12bによって配線4が固縛され固定具10が固定溝8に固定された状態を示している。
固定溝8の断面形状は、開放部8aから底部に向けて漸次拡がる台形状に形成されている。固定具10はこの溝8に嵌合する円錐台状に形成されている。
固定具10の拡大断面図である図3を参照して説明する。固定具10は、弾性材料、例えばプラスチックによって形成されている。中空部10aは溝8の開放部8a側が小径の円錐台状に形成され、中空部10aの開口端部には、半径方向外方に突出しクリップ12の基部12aと係合する係合部Kを構成する環状溝10bが形成されている。また、係合部Kの外周と円錐台の外周斜面によって、固定溝8の開放部8aの縁部に当接する環状凹部10cが形成されている。さらに中空部10aには、挿入されたクリップ12の基部12aを固定具10を固定溝8に固定した状態において支持する半径方向内方にリップ状に延びた環状リップ10dが形成されている。
クリップ12の拡大側面図である図4を参照して説明する。図4(a)及び図4(b)はクリップ12を互いに側方から見た図である。クリップ12は、弾性材料、例えばプラスチックによって形成されている。基部12aは溝8の開放部8a側を大径にした逆円錐台状に形成され、大径端部には、半径方向外方に突出し中空部10aと係合する係合部Kを構成する環状突起12cが形成されている。基部12aの大径端部にバンド部12bが帯状に延びて一体に形成されている。バンド部12bの基部12a側には帯状のバンド部12bをその先端から通し固定できる大きさの矩形の止め穴12dが形成され、バンド部12bの表面には鋸歯状ノッチ12eが形成されている。
かくして、図4(b)に二点鎖線で示すようにバンド部12bの先端を止め穴12dに通して形成した輪を締め上げることにより、締め上げた状態が鋸歯状ノッチ12eと止め穴12dによって維持され、この輪によって配線を固縛することができる。
図5を参照して固定溝8の配設状態について説明する。固定溝8は配線が固定される固定部材6に延在する方向の両端の断面端8b、8bを開放して備えられている。この端部の開放は、固定具10を挿入することができるように固定溝8の少なくとも一端側が開放されていればよい。
図6を参照して固定具10へのクリップ12の挿入、そして固定溝8への固定具10の固定について順を追って説明する。また、図7を参照して配線が固定される固定部材としての油圧制御弁6における配線の固定について説明する。
図6(a)(b):クリップ12の基部12aを固定具10の中空部10aに、その先端が中空部10a内の環状リップ10dを変形させ押し退ける位置まで挿入する。この状態においては固定具10の外周部は基部12aの挿入によって実質上拡張されない。
図6(c):クリップ12と一体になった固定具10を固定部材6の固定溝8内にその断面端8b(図5)から挿入し、配線を固定する位置まで固定溝8内を移動させる。
図6(d):クリップ12のバンド部12bにより配線4を束ねながらその先端を止め穴12dに通して固縛する。この締め上げるときに基部12aは固定具10の中空部10aから引き出す方向に移動され係合部Kが係合し、クリップ12の固定具10からの抜き出しが係止され、かつ固定具10の外周部が拡張され、固定溝8に固定される。
さらにこのとき、固定具10の外周の環状凹部10cは固定溝8の開放部8aの縁部に圧接され、また固定具10の中空部10aの環状リップ10dによってクリップ12の基部12aの端が支持され、クリップ12は固定具10に、また固定具10は固定溝8に確実に固定保持される。
図7(a)は、固定部材である油圧制御弁6の配線前の状態を示し、油圧制御弁6には固定溝8が形成され、電気配線される複数個の電磁弁Eが組み込まれている。
図7(b)は、固定溝8に固定された固定具10及びクリップ12、2個所によって複数個の電磁弁Eにつながる配線4が束ねられ固定された状態を示している。
上述したとおりの配線固定構造2の作用について説明する。
本発明に従って構成された配線固定構造2によれば、配線4を固定する固定具10及びクリップ12を固定溝8に沿ってその中を自在に動かすことができ、かつ移動した位置において固定できるので、配線4を固定する固定部材6に固定溝8を適宜に備えておけば、任意の位置で配線を固定することができる。さらに、クリップ12のバンド部12aによって配線4を固縛する動作により、クリップ12は固定具10に固定されるとともに固定具10は拡張され固定溝8に固定される。
したがって、電線、配管などを束ね固定するのにその位置を自由に変えることができ、適切な位置にすることができ、また位置の変更に新規に部品を追加する必要がなく、さらに工具を用いないで固定作業を容易に行なうことができるので、配線設計工数の削減、配線固定のための部品の削減により組立工数、部品コストも抑えることができる。
さらに、配線が固定される部材が鋳物のような製作に時間を要するものであっても、初期計画の段階から固定溝を形成しておくことができ鋳物設計がしやすく追加加工も必要なくなる。
本発明に従って構成された配線固定構造の斜視図。 図1の配線固定構造の断面図。 固定具の拡大断面図。 クリップの拡大側面図で(a)及び(b)はクリップを互いに側方から見た図。 固定部材における固定溝の配設状態を示した斜視図。 配線固定構造の固定手順を示した説明図。 固定部材としての油圧制御弁における(a)配線前(b)配線固定後の状態を示した図。
符号の説明
2:配線固定構造
4:配線
6:油圧制御弁(固定部材)
8:固定溝
8a:開放部
10:固定具
10a:中空部
12:クリップ
12a:基部
12b:バンド部

Claims (7)

  1. 配線を固定する固定部材に形成された所定の断面形状を有して延びる固定溝と、この固定溝内に移動を自在に嵌合され該溝の開放部側に開口された中空部を有する固定具と、この中空部に挿入された基部及び基部から延びる配線を固縛するためのバンド部を有したクリップを備え、
    該基部を中空部から抜き出す方向に移動させると、中空部と基部とが係合し、中空部からの基部の抜け出しが係止され、かつこの係合によって固定具が拡張され固定溝に固定される、ことを特徴とする配線固定構造。
  2. 該固定溝の断面形状が開放部から底部に向けて漸次拡がる台形状に形成され、該固定具がこの固定溝に嵌合する円錐台状に形成されている、請求項1記載の配線固定構造。
  3. 該中空部は開口側が小径の円錐台状に形成され、該基部は該中空部の開口側が大径の逆円錐台状に形成され、
    該中空部の開口端部及び基部の大径端部に、基部と中空部とが係合する係合部が形成されている、請求項2記載の配線固定構造。
  4. 該係合部が、中空部に形成された環状溝と、基部に形成された環状突起を備えている、請求項3記載の配線固定構造。
  5. 該係合部の固定具外周には、該固定溝の開放部の縁部に当接する環状凹部が形成されている、請求項3又は4記載の配線固定構造。
  6. 延在する該固定溝の少なくとも一端側断面端が該固定具を挿入可能に開放されている、請求項1から5までのいずれかに記載の配線固定構造。
  7. 該クリップは、バンド部の先端をバンド部の該基部側に形成された止め穴に通し形成した輪を締め上げることにより配線を固縛し、この締め上げによって該基部が固定具の中空部から引き出す方向に移動され、該クリップの固定具からの抜き出しが係止され、かつ固定具が固定溝に固定される、請求項1から6までのいずれかに記載の配線固定構造。
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