JP2005291424A - サージレスコイルバネおよび防振装置 - Google Patents

サージレスコイルバネおよび防振装置 Download PDF

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興三 岡本
Hiroaki Yagi
博昭 八木
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Abstract

【課題】 性状安定性を高めるとともにサージング防止機能の劣化を防止する。
【解決手段】 サージレスコイルバネ10は、振動を吸収する圧縮コイルバネ14と、圧縮コイルバネ14のサージングを吸収するサージング防止部材16とによって構成されている。そして、サージレスコイルバネ10を用いた防振装置12では、圧縮コイルバネ14の下端部に下側パッド34が取り付けられており、上端部に上側パッド36が取り付けられている。サージング防止部材16は、螺旋状に巻回された金属線からなり、長期使用した場合でもサージング防止機能の劣化は生じ難い。
【選択図】 図4

Description

本発明は、圧縮コイルバネのサージングを防止する機能を有する、サージレスコイルバネおよび防振装置に関する。
この種の従来の防振装置の一例が、特開平8−54041号(特許文献1)に開示されている。この防振装置は、圧縮コイルバネの内側に粘弾性材料からなるサージング防止部材を配設するとともに、サージング防止部材の粘弾性片を圧縮コイルバネに接触させ、圧縮コイルバネのサージングを粘弾性片の内部減衰によって吸収するようにしたものである。
特開平8−54041号
従来の防振装置(特許文献1)では、圧縮コイルバネのサージングを粘弾性片の内部減衰によって効果的に吸収することができる。しかし、近年では、防振装置の性状安定性の向上やサージング防止機能の劣化防止に対する要請が高まってきており、これらの要請に応えることのできるより優れた技術が切望されている。
それゆえに、この発明の主たる目的は、性状安定性を高めることができるとともにサージング防止機能の劣化を防止できる、サージレスコイルバネおよび防振装置を提供することである。
請求項1に記載した発明は、「振動発生源22から伝えられた振動を吸収する圧縮コイルバネ14、および螺旋状に巻回されたバネ性を有する金属線16aの塊状物からなり、圧縮コイルバネ14に接触されたサージング防止部材16を備える、サージレスコイルバネ10」である。
この発明では、サージング防止部材16をバネ性を有する金属線16aの塊状物によって構成しているので、長期使用した場合でもサージング防止機能の劣化は生じ難い。また、サージング防止部材16を構成するバネ性を有する金属線16aが螺旋状に巻回されているので、粘弾性材料に近い優れたサージング防止効果を得ることができる。
請求項2に記載した発明は、「振動発生源22から伝えられた振動を吸収する圧縮コイルバネ14、螺旋状に巻回されたバネ性を有する金属線16aの塊状物からなり、圧縮コイルバネ14に接触されたサージング防止部材16、および圧縮コイルバネ14の両端部に取り付けられたパッド34,36を備える、防振装置12」である。
この発明は、請求項1に記載したサージレスコイルバネ10を用いた防振装置12であり、長期使用した場合でもサージング防止機能の劣化は生じ難い。
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した「防振装置12」において、「サージング防止部材16は圧縮コイルバネ14の内側に配設されており、サージング防止部材16の中心部には芯材40が配設されている」ことを特徴とする。
この発明では、サージング防止部材16の中心部に芯材40が配設されているので、サージング防止部材16の形状を長期にわたって保持することができる。
本発明によれば、サージング防止部材を螺旋状に巻回されたバネ性を有する金属線の塊状物によって構成しているので、長期使用した場合でもサージング防止機能の劣化は生じ難く、防振装置の長寿命化を達成できる。
図1を参照して、本発明が適用されたサージレスコイルバネ10は、図4および図5に示すような防振装置12の構成部品として、または、他の防振装置(図示省略)の構成部品として用いられるものである。
サージレスコイルバネ10(図1)は、圧縮コイルバネ14と、その内側に配設されたサージング防止部材16とによって構成されている。
圧縮コイルバネ14(図1)は、一般的な防振装置に用いられる圧縮コイルバネと同様に、荷重の大きさ等の条件に応じて、コイル径、線径およびコイルピッチ等が最適に設定されたものであり、圧縮コイルバネ14の下端14aおよび上端14bは、防振装置12へ組み込む際の収まりを考慮して平坦に形成されている。
サージング防止部材16(図1)は、螺旋状に巻回されたバネ性を有する金属線16aの塊状物によって構成された円柱状の部材であり、サージング防止部材16の外径は、圧縮コイルバネ14の内径よりもやや大きく設定されており、サージング防止部材16の高さは、圧縮コイルバネ14の高さとほぼ同じに設定されている。したがって、サージング防止部材16を圧縮コイルバネ14の内側に配設した状態では、サージング防止部材16の外周部が圧縮コイルバネ14の内周部に接触されることになる。
サージング防止部材16を構成する金属線16aの構造は、金属線16aを単に螺旋状にて連続紐状に巻回した単螺旋構造であってもよいし、螺旋状に巻回された金属線をさらに螺旋状に巻回した二重螺旋構造であってもよい。また、金属線16aの断面形状は、特に限定されるものではなく、円形、楕円形、四角形(例えば、薄肉幅狭の帯状)または三角形等であってもよい。ただし、粘弾性材料(高減衰制振ゴムや低反発ゴム等)に近い優れたサージング防止効果を得られる点において、サージング防止部材16は、近接部分同士が互いに複雑に触れ合い、これが広範囲において発生することによるサージエネルギーの高効率の消散を得る上で、二重螺旋構造であることが望ましく、金属線16aの断面形状は、異方性(断面に対して横方向と縦方向の弾性係数が異なり、これがために螺旋形状と相俟って金属線16aのエッジや面が複雑に擦れ合って効果的なサージエネルギー放散効果を発揮する。)を示す形状(楕円形、四角形(例えば、薄肉幅狭の帯状)、三角形等)であることが望ましい。
なお、図2および図3に示したサージング防止部材16の構造は二重螺旋構造であり、サージング防止部材16を構成する金属線16aは帯状体であり、その断面形状は四角形(例えば、薄肉幅狭の帯状)である。なお、金属線16aは耐食性、防錆の観点からステンレスであることが好ましく、本発明の好例としてステンレスの切粉の螺旋連続体が用いられている。
サージレスコイルバネ10が用いられた防振装置12(図4、図5)は、図6に示すような防振架台Aにおいて、基礎18に据え付けられる基礎枠20と振動発生源22が載置される取付枠24との間に配設され、振動発生源22の荷重を受けるとともに、振動発生源22から伝えられた振動を吸収するものである。
基礎枠20および取付枠24は、略四角形の枠材であり、これらの四隅には、貫通孔20aおよび24aを有する連結部20bおよび24bが設けられている。そして、貫通孔20aおよび24aには、基礎枠20に対して取付枠24を近接離間する方向へ移動可能に連結する連結ボルト26が挿通されており、この連結ボルト26には、ナット28が装着されている。
防振装置12(図4、図5)は、サージレスコイルバネ10、下部収納ケース30、上部収納ケース32、下側パッド34および上側パッド36によって構成されている。
下部収納ケース30は、図5に示すように、サージレスコイルバネ10の外径よりも大きい内径を有する有底円筒状の部材であり、下部収納ケース30の底部30aの中央部には、パッド装着孔30bが形成されており、下部収納ケース30の底部には、ゴム等のような弾性材料からなり、サージレスコイルバネ10における圧縮コイルバネ14の下端14aを受けるマット38が装着されている。
上部収納ケース32は、図4に示すように、下部収納ケース30の外径よりも大きい内径を有する有底円筒状の部材であり、上部収納ケース32の底部32aの中央部には、パッド装着孔32bが形成されている。上部収納ケース32の外壁32cの高さは、下部収納ケース30の外壁30cと重なる部分が生じ得るように設定されている。したがって、下部収納ケース30と上部収納ケース32とによってサージレスコイルバネ10の全体が保護されることになる。
下側パッド34は、図5に示すように、基礎枠20(図6)の上部に嵌め合わされる断面略コ状の部材であり、ゴム等のような弾性材料によって一体に形成されている。下部パッド34の上面中央部には、下部収納ケース30のパッド装着孔30bに嵌合される嵌合突部34aが形成されおり、嵌合突部34aの外面がパッド装着孔30bの内面に密着されることによって、下側パッド34が下部収納ケース30に取り付けられる。
上側パッド36は、図4に示すように、取付枠24(図6)の下部に当接される円盤状の部材であり、ゴム等のような弾性材料によって一体に形成されている。上側パッド36の下面周縁部には、上部収納ケース32のパッド装着孔32bに嵌合される筒状の嵌合突部36aが形成されている。そして、嵌合突部36aの外面に形成された段部36bがパッド装着孔32bの下側内周縁に係止されることによって、上側パッド36が上部収納ケース32に取り付けられる。
防振装置12を組み立てる際には、図5に示すように、サージレスコイルバネ10、下部収納ケース30、上部収納ケース32、下側パッド34および上側パッド36を組み合わせるだけでよく、これにより、圧縮コイルバネ14の下端部に下側パッド34が取り付けられ、圧縮コイルバネ14の上端部に上側パッド36が取り付けられる。
防振装置12を使用する際には、基礎枠20の上面の所定箇所に複数の防振装置12を装着し、防振装置12の上に取付枠24を載置する。そして、基礎枠20および取付枠24の貫通孔20aおよび24aに連結ボルト26を挿通し、この連結ボルト26にナット28を螺合する。そして、取付枠24の上に振動発生源22を載置し、これをボルト等で固定する。
振動発生源22の運転時には、振動発生源22で発生した振動が取付枠24を介して防振装置12に伝えられる。すると、この振動は、サージレスコイルバネ10を構成する圧縮コイルバネ14が伸縮されることによって吸収され、また、圧縮コイルバネ14のサージングは、サージング防止部材16を構成する金属線16aの内部減衰によって吸収される。
図7のグラフは、圧縮コイルバネ14(単独)の振動絶縁レベル[dB]と、サージレスコイルバネ10の振動絶縁レベル[dB]とを測定し、その測定結果をグラフ表示したものである。このグラフより、圧縮コイルバネ14(単独)では、所定の周波数(200Hz、400Hz)においてサージングが発生しているのに対し、サージレスコイルバネ10では、そのサージングが完全に解消されていることが分かる。
なお、上述の実施例では、サージレスコイルバネ10を構成するサージング防止部材16を中実の円柱状に形成しているが、図8に示すように、サージング防止部材16を中空の円柱状に形成し、その中心部に下部収納ケース30と一体に形成された芯材40を配設するようにしてもよい。
芯材40(図8)は、圧縮コイルバネ14の内側においてサージング防止部材16を支持するものであり、下部収納ケース30におけるパッド装着孔30bの内周縁から立ち上がって円筒状に形成されている。芯材40の外径は、芯材40の外面と圧縮コイルバネ14の内面との間にサージング防止部材16を収納する収納空間Sを確保し得るように、圧縮コイルバネ14の内径よりも十分に小さく設定されており、芯材40の高さは、圧縮コイルバネ14の伸縮を妨げることのないように、圧縮コイルバネ14の高さよりも低く設定されている。
また、上述の実施例では、圧縮コイルバネ14の内側にサージング防止部材16を配設するようにしているが、図9に示すように、圧縮コイルバネ14の内側および外側の両方にサージング防止部材16を配設するようにしてもよいし、圧縮コイルバネ14の外側にのみサージング防止部材16を配設するようにしてもよい。
また、図10に示すように、芯材40に軸方向へ延びるスリット40aを形成すること、または、芯材40をゴム等のような弾性材料で形成すること等によって、芯材40が径方向へ弾性変形するようにしてもよい。この場合には、サージング防止部材16の収納作業が容易になるとともに、芯材40の復元力をサージング防止部材16に作用させることができるので、サージング防止部材16を圧縮コイルバネ14に対して確実に接触させることができる。
そして、下部収納ケース30および上部収納ケース32は省略してもよいし、芯材40と下部収納ケース30とは独立に形成してもよい。
サージレスコイルバネを示す正面図である。 サージング防止部材を示す拡大図である。 サージング防止部材を示す拡大図である。 防振装置を示す正面図である。 防振装置を示す分解図である。 防振装置の使用方法を示す正面図である。 サージング防止効果を示すグラフである。 他の防振装置を示す正面図である。 他の防振装置を示す正面図である。 芯材の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
10… サージレスコイルバネ
12… 防振装置
14… 圧縮コイルバネ
16… サージング防止部材
30… 下部収納ケース
32… 上部収納ケース
34… 下側パッド
36… 上側パッド
38… マット
40… 芯材

Claims (3)

  1. 振動発生源から伝えられた振動を吸収する圧縮コイルバネ、および
    螺旋状に巻回されたバネ性を有する金属線の塊状物からなり、前記圧縮コイルバネに接触されたサージング防止部材を備える、サージレスコイルバネ。
  2. 振動発生源から伝えられた振動を吸収する圧縮コイルバネ、
    螺旋状に巻回されたバネ性を有する金属線の塊状物からなり、前記圧縮コイルバネに接触されたサージング防止部材、および
    前記圧縮コイルバネの両端部に取り付けられたパッドを備える、防振装置。
  3. 前記サージング防止部材は、前記圧縮コイルバネの内側に配設されており、前記サージング防止部材の中心部には芯材が配設されている、請求項2に記載の防振装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8833511B2 (en) * 2010-07-30 2014-09-16 Tokkyokiki Corporation Insulator for audio and method for evaluating same

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