JP2005291172A - カム装置およびカム装置の従動節駆動方法 - Google Patents

カム装置およびカム装置の従動節駆動方法 Download PDF

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哲朗 連
Hiroto Uchi
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Abstract

【課題】 回転カムによって揺動し、この揺動により従動節を変位させる揺動カムを用いて、上記従動節の変位行程長を変更可能なカム装置において、揺動カムの揺動中心の位置を移動して従動節の変位行程長が小さくなるように変更した場合でも、上記従動節の着座速度を従来よりも小さく押さえる。
【解決手段】 回転カム5によって揺動し、この揺動により従動節9を変位させる揺動カム7を用いて、上記従動節9の変位行程長を変更可能なカム装置1において、上記揺動カム7の揺動加速度が、ゼロまたは負の値にあるときに、上記従動節9がリフトするように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、カム装置およびカム装置の従動節駆動方法に係り、特に、回転カムと従動節との間に設けられた揺動カムによって、カム装置の従動節のストロークを変更可能なものに関する。
従来、エンジンの回転力によって回転する回転カム(動節)によって揺動し、この揺動によってバルブ(上記エンジンの吸気バルブや排気バルブ)をリフトさせる揺動カムを備えていると共に、この揺動カムの揺動中心の位置を上記回転バルブのタペット面に対して平行に移動させることによって、上記バルブのストロークを変更可能なカム装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
特開平6−74011号公報
ところで、従来のカム装置は、高速回転するエンジンに使用されるもの(高速回転用カム装置)であるので、吸排気バルブがスムーズに運動できるように、上記回転カムの基礎曲線(プロフィール)が形成されている。
ここで、上記排気バルブがフルストロークする場合(変位行程長が最長である場合)における上記従来のカム装置の排気バルブのリフト速度について説明する。
図16は、従来のカム装置における回転カムの回転角度θtと排気バルブのリフト量ytとの関係を示す図であり、図17は、図16に示すXVII部の拡大図である。
なお、図16の横軸は、回転カムの回転角度θtを示し、縦軸は排気バルブのリフト量ytを示す。また、グラフG500は、上記排気バルブがフルストロークする場合における上記排気バルブのリフト状態を示し、グラフG502は、上記排気バルブのストローク量を少なくした場合における上記排気バルブのリフト状態を示す。
排気バルブが着座している状態(リフトしていない状態)P500から上記排気バルブがリフトし始めるときにおける上記排気バルブの速度の絶対値は小さい。この後、上記排気バルブの速度の絶対値は徐々に大きくなり(グラフG500の傾きが徐々に大きくなり)、変曲点P502で極大値になり、この極大値になった後、上記排気バルブの速度の絶対値は徐々に小さくなり、頂点P504で「0」になる。
上記「0」になった後、上記排気バルブの速度の絶対値は徐々に大きくなり(グラフG500の傾きが徐々にマイナス方向に大きくなり)、変曲点P506で極大値になり、この極大値になった後、上記排気バルブの速度の絶対値は徐々に小さくなり、ポイントP508で「0」になる。このポイントP508では、排気バルブは着座している。
なお、上記ポイントP500からP504までの間における上記排気バルブの速度は正(+)であり、上記ポイントP504からP508までの間における上記排気バルブの速度は負(−)であるものとする。
また、排気バルブがフルストロークしている状態においては、上記回転カムの基礎曲線にしたがって、上記揺動カムが揺動し、上記回転カムのリフト量を上記揺動カムがほぼそのまま上記排気バルブに伝達するので、図18に示すように、上記排気バルブが着座するときの移動速度(着座速度)は小さくなっている。
一方、上記排気バルブのリフト量を少なくした場合においては、上記回転カムと上記揺動カムとの間で上記回転カムのリフト量がそのまま上記揺動カムに伝達されないので、つまり、上記回転カムの基礎曲線の裾野がなくなった状態で上記揺動カムが揺動されるので、グラフG502に示すように、上記排気バルブが着座するポイントP510では、上記排気バルブの着座速度の絶対値は、上記ポイントP508の箇所よりも大きくなっている。
すなわち、上記従来のカム装置では、揺動カムの揺動中心の位置を移動して、排気バルブのストロークをフルストロークよりも小さくなるように変更した場合、上記排気バルブの着座速度が大きくなるという問題がある。
上記問題は、吸気ハルブにおいても同様に発生する問題であり、さらに、エンジンの吸排気バルブ以外の従動節を備え、回転カムのプロフィールが上述のように滑らかに形成された高速回転用カム装置においても同様に発生する問題である。
なお、バルブ等の従動節の着座速度が大きいと、上記従動節が着座するときに接するフレーム(たとえばエンジンにおいてはシリンダーブロック)と上記従動節とに、上記従動節の着座によって大きな衝撃力がかかり、着座時に音の発生があり、上記フレームや上記従動節の耐久性が低下するものである。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、回転カムによって揺動し、この揺動により従動節を変位させる揺動カムを用いて、上記従動節の変位行程長を変更可能なカム装置およびカム装置の従動節駆動方法において、揺動カムの揺動中心の位置を移動して従動節の変位行程長が小さくなるように変更した場合でも、上記従動節の着座速度を従来よりも小さく押さえることができるカム装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、回転カムによって揺動し、この揺動により従動節を変位させる揺動カムを用いて、上記従動節の変位行程長を変更可能なカム装置において、上記揺動カムの揺動加速度が、ゼロまたは負の値にあるときに、上記従動節がリフトするように構成されているカム装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカム装置において、上記揺動カムの揺動中心を、ほぼ水平に移動することによって、上記従動節の変位行程長が変更可能なように構成されているカム装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のカム装置において、上記揺動中心の位置にかかわらず、ある所定の領域では、上記揺動カムが上記回転カムに対して等速カムを構成しているカム装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載のカム装置において、上記従動節側輪郭部には、上記タペット面に接触する円弧状輪郭部が形成されており、上記揺動カムの回転加速度が正の値にあるときには、上記円弧状の輪郭部が上記タペット面に接触し、上記従動節がリフトしないように構成されているカム装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載のカム装置において、上記従動節は、ロッカーアームを介して、上記揺動カムによってリフトするように構成されているカム装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のカム装置において、上記揺動カムは上記回転カムに接触する回転カム側輪郭部と上記従動節のタペット面に接触する従動節側輪郭部とを備えおり、ある所定の領域で上記回転カム側輪郭部が上記回転カムに対し等速カムを構成していると共に、上記回転カム側輪郭部と上記回転カム側輪郭部との相対的な位相を変更および連結する機構を備え、この機構によって、上記揺動カムの揺動加速度がゼロまたは負の値にあるときに上記従動節がリフトするように構成されているカム装置である。
請求項7に記載の発明は、回転カムによって揺動し、この揺動により従動節を変位させる揺動カムを用いて、上記従動節の変位行程長を変更可能なカム装置の従動節駆動方法において、上記揺動カムの揺動加速度がゼロまたは負の値にあるときに、上記従動節がリフトするカム装置の従動節駆動方法である。
本発明によれば、回転カムによって揺動し、この揺動により従動節を変位させる揺動カムを用いて、上記従動節の変位行程長を変更可能なカム装置およびカム装置の従動節駆動方法において、揺動カムの揺動中心の位置を移動して従動節の変位行程長が小さくなるように変更した場合でも、上記従動節の着座速度を従来よりも小さく押さえることができるという効果を奏する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るカム装置1の概略構成を示す図である。
カム装置1は、たとえば、4サイクルエンジン等の内燃機関の吸気弁(吸気バルブ)や排気弁(排気バルブ)を動作(リフト;変位)させるためのものであり、揺動カム7を備えている。
回転中心軸CL1を回転中心にしてフレーム(シリンダヘッドやシリンダーブロック)3に対し回転自在な回転カム(動節)5により、上記回転中心軸CL1と平行に延伸している揺動中心CL3を中心にして揺動カム7が揺動し、この揺動によってバルブ(従動節;吸排気バルブ)9を、上記フレーム3に対して、直線的に変位(リフト)させることができるようになっている。
また、たとえば、上記回転カム5は、上記4サイクルエンジンのクランクシャフトから回転力を得て回転するようになっており、上記回転カム5および上記揺動カム7は、図1の紙面に垂直な方向に所定の厚さを備えた板カム等の平面カムによって構成されている。
上記バルブ9は、上記揺動カム7と係合している平面状のタペット面11を備えており、このタペット面11は、上記バルブ9の移動方向(リフト方向)に対して直角になっている。
また、上記バルブ9は、圧縮バネ13によって(フレーム3とバルブ9との間に設けられた圧縮バネ13によって)、着座するように(図1の上方に向かうように)付勢されている。
上記揺動カム7の揺動中心CL3の位置を、たとえば、上記バルブ9の平面状のタペット面11に対してほぼ平行に直線的に(たとえば水平に)、しかも上記フレーム3に対して相対的に移動させることによって、上記バルブ9のストローク(変位行程長;最大リフト量)を変更可能なようになっている。
より詳しく説明すると、上記揺動カム7の揺動中心CL3は、揺動カム支持部材(図示せず)に対して回動自在に支持されている。この揺動カム支持部材が、図示しないガイド部材を介し上記フレーム3に対して、直線的に移動できるようになっている。また、上記揺動カム支持部材は、図示しないリニアモータ等のアクチュエータによって移動し位置決めされた後、図示しないリターダ等のブレーキ手段で保持されて上記フレーム3に対して固定されるようになっている。
また、上記揺動カム7は、図示しない付勢手段(たとえばネジリコイルバネ等のバネ)により、上記揺動カム支持部材に対して、時計回りに回動するように付勢されている。
そして、揺動カム7の揺動中心CL3の位置にかかわらず、また、揺動中心CL3を中心とした揺動カム7の揺動角度にかかわらず、上記回転カム5と上記揺動カム7とが互いに常に接触し、上記揺動カム7と上記バルブ9のタペット面11とが互いに常に接触するように構成されている。
図1に示す状態では、バルブ9のストロークは最大になっており、上記揺動カム7の揺動中心CL3の位置を、たとえば、矢印AR3の方向(回転カム5から離れる方向)に移動することによって、上記揺動カム7によって変位するバルブ9のストローク(変位行程長;最大リフト量)が小さくなるようになっている。
また、図1に示す状態では、バルブ9のリフト量は「0」であり、図1に示す状態から、回転カム5が矢印AR1の方向に回転し、揺動カム7が時計周りの方向に、後述する角度α7だけ揺動したときに、この揺動によって、バルブ9が矢印AR5の方向に移動し始め、リフトが始まるようになっている。
なお、図1に示すように、バルブ9のストロークが最大になる位置に上記揺動カム7の揺動中心CL3が位置しており、かつ、バルブ9がリフトし始めるような姿勢(揺動角度)にある上記揺動カム7を、揺動中心CL3を中心にして反時計回りに角度α7だけ回動させた状態を、以下「揺動カム基準状態」という場合がある。
次に、回転カム5、揺動カム7のプロフィールについて説明する。
図2は、回転カム5、揺動カム7のプロフィールについて説明する図であり、図1と同じ状態を示している。
回転カム5のプロフィールは、揺動カム7と接触する輪郭部15によって形成されている。
上記輪郭部15は、上記回転カム5が回転しても上記揺動カム7が揺動しないような円弧状の輪郭部(以下、「非揺動輪郭部」)17と、上記回転カム5の回転で上記揺動カム7を揺動させることができる輪郭部(以下、「揺動輪郭部」)19とによって構成されている。
なお、上記非揺動輪郭部17は、回転カム5の回転中心CL1を中心とした中心角β1に応じた部位に形成されており、上記揺動輪郭部19は、回転カム5の回転中心CL1を中心とした中心角β3に応じた部位に形成されている。
揺動カム7のプロフィールは、上記回転カム5と接触する回転カム側輪郭部21と、上記タペット面11と接触するバルブ側輪郭部(従動節側輪郭部)23とによって形成されている。
上記回転カム側輪郭部21は、詳しくは後述する等速カムをある所定の領域で形成しており、揺動カム7の揺動中心CL3を中心とした中心角α1に応じた部位に形成されている。
上記バルブ側輪郭部23は、上記揺動カム7が回転しても上記バルブ9がリフトしないような円弧状の輪郭部(以下、「非リフト輪郭部」)25と、上記揺動カム7の回転で上記バルブ9をリフトさせることができる輪郭部(以下、「リフト輪郭部」)27とによって構成されている。
非リフト輪郭部25は、揺動カム7の回転中心CL3を中心とした中心角α3に応じた部位に形成されている。なお、非リフト輪郭部25は、回転中心CL3を中心とした中心角α7に応じた第1の輪郭部25Aと、この第1の輪郭部25Aと隣接し、回転中心CL3を中心とした中心角α9に応じた第2の輪郭部25Bとによって形成されている。
また、リフト輪郭部27は、揺動カム7の回転中心CL3を中心とした中心角α5に応じた部位に形成されている。
なお、上記非リフト輪郭部25と上記リフト輪郭部27とは、互いに隣接して設けられており、時計回りで順に、上記第2の輪郭部25B、上記第1の輪郭部25A、上記リフト輪郭部27が設けられている。
一方、上記回転カム側輪郭部21は、上記非リフト輪郭部25や上記リフト輪郭部27から離反して設けられている。
等速カムを形成している上記回転カム側輪郭部21について詳しく説明する。
図6、図8は、揺動カム7の揺動角度と、回転カム5と揺動カム7との接触点との関係を示す図であり、図7は、図6における揺動カム7の揺動角度と、回転カム5と揺動カム7との接触点との関係を示すグラフである。
なお、図6に破線で示した揺動カム7の姿勢PS1は、カム装置1が図1に示す状態(揺動カム基準状態)における揺動カム7の姿勢を示し、図6に実線で示した揺動カム7の姿勢PS3は、図1に示す状態から図1に示す矢印AR3の方向に揺動カムの揺動中心CL3を移動して、バルブ9のストローク量を「0」にした状態における揺動カム7の姿勢を示している。
上記揺動カム7がPS1の姿勢であるときにおける、接触点(回転カム5と揺動カム7との接触点)S1と、上記揺動カム7の揺動中心CL3との間における距離(上記タペット面11と直交する方向の距離)と、上記揺動カム7がPS3の姿勢にあるときにおける、接触点(回転カム5と揺動カム7との接触点)S3と、上記揺動カム7の揺動中心CL3との間における距離(上記タペット面11と直交する方向の距離;バルブ9のリフト方向の距離)とが、「a」または「a」にごく近い値になって互いにほぼ等しくなり、さらに、上記揺動カム7がPS1の姿勢にあるときから、時計回りに回動してPS3の姿勢になるまでの間においても、接触点(回転カム5と揺動カム7との接触点)と、上記揺動カム7の揺動中心CL3との間における距離(上記タペット面11と直交する方向の距離)も常に「a」または「a」にごく近い値になるように、上記回転カム側輪郭部21が形成されている。
上記距離が、「a」または「a」にごく近い値であり常にほぼ一定であるので、図7に示すように、揺動カム7の揺動角度(揺動カム7の姿勢がPS1のときの揺動角度を「0」とした場合の揺動角度)θcと、接触点の変位量(揺動カム7の姿勢がPS1のときの変位量を「0」とした場合の変位量)とはほぼ比例する。
したがって、上記揺動カム7が上記回転カム5に対して等速カムを構成しているので、バルブ9のストロークを変更すべく、揺動カム7の揺動中心CL3を、タペット面11に対して平行移動しても、回転カム5に対する揺動カム7の揺動特性は変化しないようになっている。
また、図8に実線で示した揺動カム7の姿勢PS5は、カム装置1が図1に示す状態(バルブ9のストロークは最大であり、バルブ9のリフト量は「0」である状態)における揺動カム7の姿勢を示し、図8に二点鎖線で示した揺動カム7の姿勢PS7は、図1に示す状態から図1に示す矢印AR1の方向に回転カム5を回転して、揺動カム7を最大に揺動させた状態における揺動カム7の姿勢を示している。
上記揺動カム7がPS5の姿勢であるときにおける、接触点(回転カム5と揺動カム7との接触点)S5と、上記揺動カム7の揺動中心CL3との間における距離(上記タペット面11と直交する方向の距離)と、上記揺動カム7がPS7の姿勢にあるときにおける、接触点(回転カム5と揺動カム7との接触点)S7と、上記揺動カム7の揺動中心CL3との間における距離(上記タペット面11と直交する方向の距離)とが、ほぼ「a」になって互いに等しくなり、さらに、上記揺動カム7がPS5の姿勢にあるときから、反時計回りに回動してPS7の姿勢になるまでの間においても、接触点(回転カム5と揺動カム7との接触点)と、上記揺動カム7の揺動中心CL3との間における距離(上記タペット面と直交する方向の距離)も常にほぼ「a」になるように、上記回転カム側輪郭部21が形成されている。
したがって、上記揺動カム7の揺動中心CL3の位置をタペット面11に平行に移動させるので、上記揺動中心CL3の位置を変えても、上記揺動カム7の揺動角に対するバルブ9のリフト特性も変化しないようになっている。
次に、回転カム5の回転角度に対する揺動カム7の揺動角度とバルブ9のリフト量とについて説明する。
図9は、回転カム5の回転角度に対する揺動カム7の揺動角度とバルブ9のリフト量との関係を示す図であり、図10は、図9におけるX部の拡大図であり、バルブ9が緩やかに着座することを示す図である。
なお、図9の横軸は、回転カム5の回転角度θsを示しているが、回転カム5の角速度はほぼ一定であるので、図9の横軸が、時刻tの経過を示しているものとして捉えてもよい。
また、図9(a)の縦軸は、揺動カム7の揺動角度θを示している。縦軸の角度「0」は、揺動カム7が図1に示す上記揺動カム基準状態にあるときの角度を示し、上記揺動カム基準状態から揺動カム7が反時計回りに回動すると、揺動カム7の揺動角度が正の値になり、上記揺動カム基準状態から揺動カム7が時計回りに回動すると、揺動カム7の揺動角度が負の値になるものとする。
さらに、図9(b)の縦軸は、バルブ9のリフト量を示している。
まず、バルブ9のストロークが最大である場合における回転カム5の回転角度と揺動カム7の揺動角度θとの関係について説明する。
図9(a)に示すグラフG1は、バルブ9のストロークが最大である場合における回転カム5の回転角度と揺動カム7の揺動角度θとの関係について示すグラフである。上記グラフG1は、後述する時刻t5(揺動カム7の揺動角度が最大になる時刻)を示す直線(縦軸に平行な直線)に対して、線対称の形状になっている。
まず、図1に示すように、回転カム5の非揺動輪郭部17と揺動カム7の回転カム側輪郭部21とが互いに接触している状態から、回転カム5が矢印AR1の方向に回転し、時刻t1が到来すると、回転カム5の非揺動輪郭部17に代わって、揺動輪郭部19が回転カム側輪郭部21に接触し始め、揺動カム7が揺動カム基準状態(揺動角度が「0」である状態)から揺動し始める。
回転カム5が、さらに、矢印AR1の方向に回転すると、揺動輪郭部19と回転カム側輪郭部21との接触により、時刻t3が到来するまでは、揺動カム7の揺動角度θは正の角加速度(dθ/dt>0)で増加し、時刻t3において、揺動カム7の角加速度は「0」になる。
さらに、時刻t3の到来後、時刻t5が到来するまでは、揺動カム7の揺動角度θは負の角加速度(dθ/dt2<0)で増加し、時刻t5において、揺動カム7の揺動角度θは最大になり、時刻t5の到来後、時刻t7が到来するまでは、揺動カム7の揺動角度θは、負の角加速度(dθ/dt<0)で減少し、時刻t7において、揺動カム7の角加速度は「0」になる。
そして、時刻t7の到来後、時刻t9が到来するまでは、揺動カム7の揺動角度θは正の角加速度(dθ/dt>0)で減少し、時刻t9において、揺動カム7の揺動角度は「0」になる。
時刻t9の到来後は、回転カム5の非揺動輪郭部17と揺動カム7の回転カム側輪郭部21とが互いに接触するようになる。なお、時刻がさらに経過すれば、再び、回転カム5の揺動輪郭部19と揺動カム7の回転カム側輪郭部21とが互いに接触し、上記揺動カム7の揺動が繰り返される。
ここで、揺動カム7の角加速度が正の値から負の値になり、そして再び正の値になる理由は、上記従来のカム装置と同様に、高速回転する回転カム5による衝撃を少なくして、揺動カム7がスムーズに回転し、さらには、バルブ9がスムーズにリフトするようにするためである。
バルブ9のストロークが最大である場合における揺動カム7の揺動角度θとバルブ9のリフト量の関係について説明する。
図9(b)に示すグラフG3は、バルブ9のストロークが最大である場合における揺動カム7の揺動角度θとバルブ9のリフト量との関係について示すグラフである。なお、上記グラフG3や後述するグラフG7やG11は、後述する時刻t5(揺動カム7の揺動角度が最大になる時刻)を示す直線(縦軸に平行な直線)に対して、線対称の形状になっている。
まず、時刻t1が到来し、揺動カム7が揺動カム基準状態(揺動角度が「0」である状態)から揺動し始める。
続いて、時刻t1の到来後、時刻t3が到来するまでは、揺動カム7の揺動角度θは正の角加速度で増加するが、揺動カム7の揺動角度θが増加しても、バルブ9はリフトしない。
この理由は、時刻t1と時刻t3との間では、揺動カム7の揺動角度θが増加しても、揺動カム7の揺動中心CL3を中心とした円弧状の上記第1の輪郭部25A(図2参照)が、タペット面11に接触し続けているからである。すなわち、時刻t1と時刻t3の間では、揺動カム7が揺動してもバルブ9がリフトしないような空走区間が設けられているからである。
そして、時刻t3が到来すると、図3(バルブ9がリフトし始める状態、バルブ9が着座したときの状態を示す図)に示すように、揺動カム7が角度α7だけ回動した状態になり、上記第1の輪郭部25Aに代えて、リフト輪郭部27(図2参照)が上記タペット面11に接触し始めるようになり、バルブ9がリフトを開始する。
続いて、揺動カム7の揺動と同様に、時刻t5が到来したとき、図4に示すようにバルブ9のリフト量が最大になり、時刻t7が到来したときに、バルブ9は着座する。なお、時刻t1と時刻t3との間における場合と同様に、時刻t7と時刻t9との間における場合もバルブ9は着座したままである。
また、時刻t3やこの直後においては、揺動カム7の揺動速度(dθ/dt)が「0」ではなく、ある程度の大きさになっているが、上記リフト輪郭部27の形状を調整してあることによって、上記バルブ9の移動速度が緩やかに増えるようにチューニングされている。
また、時刻t7の直前においても、同様に、バルブ9の移動速度が緩やかに減少するようになっている。したがって、バルブ9の着座時に発生する衝撃が小さくなっている。
次に、バルブ9のストロークを変更してある程度小さくした場合における回転カム5の回転角度と揺動カム7の揺動角度とバルブ9のリフト量との関係について説明する。
図9(a)に示すグラフG5は、バルブ9のストロークを変更してある程度小さくした場合における回転カム5の回転角度と揺動カム7の揺動角度との関係を示すグラフであり、グラフG7は、揺動カム7の揺動角度θとバルブ9のリフト量との関係を示すグラフである。
なお、グラフG5は、上記グラフG1を図9(a)の下方向に平行移動したものである。このように表される理由は、上述したように、バルブ9のストロークを変更すべく、揺動カム7の揺動中心CL3を、タペット面11に対して平行移動しても、回転カム5に対する揺動カム7の揺動特性は変化しないようになっているからである。
なお、図1に示す揺動カム基準状態から、バルブ9のストロークを小さくすべく揺動カム7の揺動中心CL3が回転カム5の回転中心CL1からは離れるように揺動カム7の揺動中心CL3を移動し固定すると、上述したように揺動カム7が時計回りに付勢されているので、揺動カム7の揺動角度は「0」よりも小さくなる。
したがってグラフG5における時刻t1においては、揺動カム7の揺動角度は負の値になっており、この状態においては、上記第2の輪郭部25Bが、上記タペット面11に接触している。なお、上記第2の輪郭部25Bは、上記第1の輪郭部25Aと同様に円弧状に形成されているので、上記第2の輪郭部25Bが、上記タペット面11に接触している状態では、揺動カム7の揺動角度にかかわらず、バルブ9はリフトしていない。
回転カム5が回転し、時刻t1が到来すると、揺動カム7は揺動し始める。
続いて、回転カム5がさらに回転し、上記時刻t3よりも遅く上記時刻t5よりも早い時刻t11が到来すると、グラフG7で示すように、バルブ9がリフトし始める。つまり、グラフG5では、時刻t11で揺動カム7が角度α7だけ回動しているからである。
この後、グラフG1と同様に時刻5でバルブ9のリフト量が極大になり、さらに、時刻t5よりも遅く時刻t7よりも早い時刻t13で、揺動カム7が角度α7だけ回動している状態になり、グラフG3で示す場合と同様に、バルブ9は小さな速度で着座する。
さらに、バルブ9のストロークを小さくすると、揺動カム7の揺動状態は、グラフG9で示すようになる。なお、グラフG9もグラフG7と同様に、グラフG1を下方向に平行移動して得られるものである。また、グラフG9に対応するバルブ9のリフト量は、図9(b)にグラフG11で表されている。
また、さらに、バルブ9のストロークを小さくすると、揺動カム7の揺動状態は、グラフG13で示すようになる。グラフG13では、揺動カムの揺動角度の最大値が「α7」であるので、揺動カム7の揺動(回転カム5の回転)によっては、バルブ9はリフトしない。
なお、図5は、揺動カム7が揺動してもバルブ9がリフトしないように揺動カム7の回動中心CL3を移動位置決めした場合(グラフG13に示す場合)において、図9に示す時刻t5における回転カム5、揺動カム7、バルブ9の状態を示す図である。
図5に示す状態では、揺動カム7の揺動角度が最大になっているにもかかわらず、第1の輪郭部25Aとタペット面11とが接触している状態であり、バルブ9はリフトしていない。
なお、図示してはいないが、グラフG13の時刻t1では、揺動カム7の揺動角度が、負の値で最も小さくなっているが、この状態においても、タペット面11と、第2の輪郭部25Bとが接触しているので、バルブ9はリフトしていない。
カム装置1によれば、上記揺動カム7の揺動加速度が正の値にあるときには、空走区間を設けることにより、上記バルブ9がリフトしないように構成されており、また、バルブ9が着座するときには、上記揺動カム7のリフト輪郭部27の形状を、上記バルブ9の移動速度が緩やかに減少するようにチューニングしてあるので、上記バルブの着座速度を従来よりも小さく押さえることができる。
そして、上記バルブ9が着座するときに接するフレーム(たとえばエンジンにおいてはシリンダーブロック)3と上記バルブ9とに、上記バルブ9の着座によって大きな衝撃力がかかることを抑制でき、着座時の音の発生を小さくすることができ、上記フレーム3や上記バルブ9の耐久性が低下することを抑制することができる。
また、カム装置1によれば、揺動カム7の揺動中心CL3の位置を移動してバルブ9の変位行程長(ストローク)が小さくなるように変更した場合でも、すなわち、バルブ9の変位行程長にかかわらず、上記揺動カム7の揺動加速度がゼロまたは負の値にあるときに上記バルブ9がリフトするように構成されているので、上記バルブ9の着座速度を従来よりも小さく押さえることができる。
つまり、たとえば、バルブ9のストロークを小さくしグラフG5やG7に示すような稼動状態にした場合でも、時刻t13と時刻t7との間では、揺動カム7の揺動加速度が負であるので、グラフG5の時刻t13における揺動カム7の揺動速度の絶対値が、グラフG1の時刻t9における揺動カム7の揺動速度の絶対値よりも、小さくなっており、グラフG7の時刻t13におけるバルブ9の着座速度の絶対値が、グラフG3の時刻t9におけるバルブ9の着座速度の絶対値よりも小さくなる。
また、カム装置1によれば、上記揺動カム7の揺動加速度がゼロ(「0」)の値にあるときに、ストロークが最大になっているバルブ9がリフトし始めるように構成され、また、上記揺動カム7の揺動加速度がゼロ(「0」)の値にあるときに、ストロークが最大になっているバルブ9が着座するように構成されているので、カム装置全体の構成を小型化することができる。
つまり、ストロークが最大になっているバルブ9が、たとえば、時刻t1よりも僅かに遅い時刻t15からリフトし始めるように構成されているとすると、時刻t1と時刻t15との間が空走区間になり、バルブ9が時刻t1からリフトし始めるように構成されている場合に比べ、バルブ9のストロークが小さくなり、この小さくなることを回避するためにカム装置を大きくしなければならないことになるものである。
なお、カム装置1において、上記揺動カム7の揺動加速度がゼロの値の近傍の正の値、たとえば、時刻t9よりも僅かに遅い時刻t17(図9(a)参照)で着座するように構成してもよい。
このように構成しても、上記時刻t17では、上記揺動カム7の揺動加速度がゼロに近いので、バルブ9の着座時の速度を小さくすることができる。
[第2の実施形態]
図11は、本発明の第2の実施形態に係るカム装置1aの概略構成を示す図である。
第2の実施形態に係るカム装置1aは、ロッカーアーム31を用いると共に、揺動カム7の揺動中心軸CL3を、ほぼ直線的に移動させている点が、上記第1の実施形態に係るカム装置1とは異なり、その他の点は、第1の実施形態に係るカム装置1と同様に構成されている。
すなわち、カム装置1aは、回転カム5と揺動カム7とバルブ9aを備えていると共に、ロッカーアーム31を備えており、バルブ9aは、ロッカーアーム31を介して、揺動カム7でリフトするようになっている。
直方体状のロッカーアーム31の長手方向の基端部側は、フレーム3に対して、回動中心軸CL5を中心に回動自在に支持されており、長手方向の先端部側はバルブ9aのロッド先端部(バルブ9aの弁体とは反対側に位置している部分)に接触している。
また、ロッカーアーム31の、上記バルブ9aが接触している側とは反対側の部位31Aは、上記ロッカーアーム31の長手方向において曲率半径の大きな円弧状(ほぼ直線状)に形成されている。
この円弧状に形成されている部位31Aに、上記揺動カム7(バルブ側輪郭部23)が接触するようになっている。
そして、バルブ9aのストロークを変更する場合には、揺動カム7の揺動中心CL3を、上記部位31Aに対してほぼ平行に、すなわち、ほぼ直線状に移動するようになっている。
本実施形態のように、揺動カム7の揺動中心CL3を、完全な直線ではなく、ほぼ直線的に移動することによっても、第1の実施形態に係るカム装置1と同様に、バルブ9aの着座速度を小さくすることができる。
[第3の実施形態]
図12は、本発明の第3の実施形態に係るカム装置1bの概略構成を示す図である。
第2の実施形態に係るカム装置1bは、揺動カムが、回転カム側部材39と、この回転カム側部材39とは別部材で構成されたリフトカム側部材41とによって構成されていると共に、揺動カムの揺動中心CL3が移動しないようになっている点が、上記第1の実施形態に係るカム装置1とは異なり、その他の点は、第1の実施形態に係るカム装置1と同様に構成されている。
なお、図12に示す状態は、第1の実施形態における図1に相当し、図12に示す状態が、第3の実施形態における揺動カム基準状態であるものとする。
上記回転カム側部材39は、第1の実施形態に係る揺動カム7の回転カム側輪郭部21と同じ輪郭を備え、上記揺動中心CL3を中心にして揺動するようになっている。
上記リフトカム側部材41は、第1の実施形態に係る揺動カム7のバルブ側輪郭部23と同じ輪郭を備え、上記揺動中心CL3を中心にして揺動するようになっている。
また、回転カム側部材39と、上記リフトカム側部材41とを、回転カム側部材39、上記リフトカム側部材41の揺動角度にかかわらず、一時的に一体的に固定することができるように、リターダ等で構成された固定手段が設けられている。
そして、図12に示す状態から回転カム5が回転し、回転カム5で上記回転カム側部材39が角度「α7」だけ揺動したとき(図13に示す状態になったとき;図9の時刻t3に相当するとき)に、上記固定手段で回転カム側部材39と上記リフトカム側部材41とが一体的に固定され、バルブ9のリフトが開始されるようになっている。
この後は、さらに回転カム5が回転すると、図14に示すように、バルブ9のリフト量が最大になり、さらに回転カム5が回転すると再び図13に示す状態になり、バルブ9が着座する。この着座のときに、上記固定手段による固定がなくなるようになっている。
また、バルブ9のストロークを小さくする場合には、図13に示す角度α7の値を大きくすればよい。
上記角度α7をさらに大きくすることによって、図15に示すように、バルブ9のストロークを「0」にすることができる。
すなわち、上記カム装置1bは、上述したような固定手段を備えていることにより、上記回転カム側輪郭部と上記回転カム側輪郭部との相対的な位相を変更および連結可能する機構を備えているということができ、この機構によって、上記揺動カムの揺動加速度がゼロまたは負の値にあるときに上記バルブ9がリフトするようになっている。
本発明の第1の実施形態に係るカム装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係るカム装置の動作を示す図である。 第1の実施形態に係るカム装置の動作を示す図である。 第1の実施形態に係るカム装置の動作を示す図である。 第1の実施形態に係るカム装置の動作を示す図である。 揺動カムの揺動角度と、回転カムと揺動カムとの接触点との関係を示す図である。 図6における揺動カムの揺動角度と、回転カムと揺動カムとの接触点との関係を示すグラフである。 揺動カムの揺動角度と、回転カムと揺動カムとの接触点との関係を示す図である。 回転カムの回転角度に対する揺動カムの揺動角度とバルブのリフト量との関係を示す図である。 図9におけるX部の拡大図あり、バルブが緩やかに着座することを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るカム装置の概略構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るカム装置の概略構成を示す図である。 第3の実施形態に係るカム装置の動作を示す図である。 第3の実施形態に係るカム装置の動作を示す図である。 第3の実施形態に係るカム装置の動作を示す図である。 従来のカム装置における回転カムの回転角度と排気バルブのリフト量との関係を示す図である。 図16に示すXVII部の拡大図である。
符号の説明
1、1b、1c カム装置
3 フレーム
5 回転カム
7 揺動カム
9 バルブ
11 タペット面

Claims (7)

  1. 回転カムによって揺動し、この揺動により従動節を変位させる揺動カムを用いて、上記従動節の変位行程長を変更可能なカム装置において、
    上記揺動カムの揺動加速度が、ゼロまたは負の値にあるときに、上記従動節がリフトするように構成されていることを特徴とするカム装置。
  2. 請求項1に記載のカム装置において、
    上記揺動カムの揺動中心を、ほぼ水平に移動することによって、上記従動節の変位行程長が変更可能なように構成されていることを特徴とするカム装置。
  3. 請求項1に記載のカム装置において、
    上記揺動中心の位置にかかわらず、ある所定の領域では、上記揺動カムが上記回転カムに対して等速カムを構成していることを特徴とするカム装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載のカム装置において、
    上記従動節側輪郭部には、上記タペット面に接触する円弧状輪郭部が形成されており、上記揺動カムの回転加速度が正の値にあるときには、上記円弧状の輪郭部が上記タペット面に接触し、上記従動節がリフトしないように構成されていることを特徴とするカム装置。
  5. 請求項2または請求項3に記載のカム装置において、
    上記従動節は、ロッカーアームを介して、上記揺動カムによってリフトするように構成されていることを特徴とするカム装置。
  6. 請求項1に記載のカム装置において、
    上記揺動カムは上記回転カムに接触する回転カム側輪郭部と上記従動節のタペット面に接触する従動節側輪郭部とを備えおり、ある所定の領域で上記回転カム側輪郭部が上記回転カムに対し等速カムを構成していると共に、上記回転カム側輪郭部と上記回転カム側輪郭部との相対的な位相を変更および連結する機構を備え、この機構によって、上記揺動カムの揺動加速度がゼロまたは負の値にあるときに上記従動節がリフトするように構成されていることを特徴とするカム装置。
  7. 回転カムによって揺動し、この揺動により従動節を変位させる揺動カムを用いて、上記従動節の変位行程長を変更可能なカム装置の従動節駆動方法において、
    上記揺動カムの揺動加速度がゼロまたは負の値にあるときに、上記従動節がリフトすることを特徴とするカム装置の従動節駆動方法。
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