JP2005291117A - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造の可変動弁機構を提供すること。
【解決手段】 可変動弁機構は、カムシャフト6と、回転カム6aと、回転カム6aにより入力部22が駆動されると出力部24,26にてバルブ2a,2bを駆動する仲介駆動機構20と、入力部22と出力部24,26との相対位相差を可変とする仲介位相差可変手段とを備える。仲介位相差可変手段は、入力部22及び出力部24,26を相対回動可能に連結する支軸28b及び軸受穴22bと、軸受穴22bと共に支軸28bに対し相対回動する油圧室と、油圧室に相対回動可能に収められて該油圧室22h,22iを区画し、支軸28bと共に軸受穴22bに対し相対回動するベーン28cと、区画された油圧室に作動油を供給する油圧回路とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関の運転状況に応じてバルブのリフト量、作用角及びタイミングを連続的に又は段階的に変化させる可変動弁機構に関するものである。
この種の可変動弁機構として、特許文献1には長く複雑なリンク機構を用いたものが開示されているが、特許文献2ではそのような長く複雑なリンク機構を用いない比較的簡単な構成のものが提案されている。後者の可変動弁機構は、カムシャフトと、カムシャフトに設けられた回転カムと、カムシャフトとは異なる軸にて揺動可能に支持され、入力部(アーム)と出力部(揺動カム)とを有することで回転カムにより入力部が駆動されると出力部にてバルブを駆動する仲介駆動機構と、仲介駆動機構の入力部と出力部との相対位相差を可変とする仲介位相差可変手段とを備えている。
その仲介位相差可変手段は、入力部の内周面に設けられた入力部スプラインと、出力部の内周面に設けられ、入力部スプラインとは角度の異なる出力部スプラインと、仲介駆動機構の軸方向に移動可能な軸体であり、入力部スプラインに噛み合う入力用スプラインと出力部スプラインに噛み合う出力用スプラインとを軸体の外周面に有し、これらの噛み合いにより軸方向への移動に応じて入力部と出力部とを相対揺動させるスライダギアと、スライダギアの軸方向での変位を調整する変位調整手段とを備えている。
特開平11−324625号公報 特開2001−263015公報
上記特許文献2の可変動弁機構における仲介位相差可変手段は、入力部の内周面に入力部スプラインを設けるとともに、出力部の内周面に出力部スプラインを設ける必要があるため、それら内周面のギア加工が困難であるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、加工困難なギアを使わず、加工容易な油圧構造を使った簡単で安価な仲介位相差可変手段を備えた可変動弁機構を提供することにある。
本発明は、カムシャフトと、前記カムシャフトに設けられた回転カムと、前記カムシャフトとは異なる軸にて揺動可能に支持され、入力部と出力部とを有することで前記回転カムにより入力部が駆動されると出力部にて前記バルブを駆動する仲介駆動機構と、前記仲介駆動機構の入力部と出力部との相対位相差を可変とする仲介位相差可変手段とを備えた内燃機関の可変動弁機構において、前記仲介位相差可変手段は、前記入力部及び出力部に相対的に設けられて前記入力部及び出力部を相対回動可能に連結する支軸及び軸受穴と、前記軸受穴と共に前記支軸に対し相対回動する油圧室と、前記油圧室に相対回動可能に収められて該油圧室を区画し、前記支軸と共に前記軸受穴に対し相対回動するベーンと、区画された前記油圧室に作動油を供給する油圧回路とを備えることを特徴とする。
ここで、入力部及び出力部に支軸及び軸受穴が「相対的に設けられ」たとは、次の2態様を含む意味である。
(1)入力部に軸受穴及び油圧室が設けられ、出力部に支軸及びベーンが設けられた態様。
(2)出力部に軸受穴及び油圧室が設けられ、入力部に支軸及びベーンが設けられた態様。この態様では、入力部に支軸が一体化されていると、入力部の支持スパンが長くなって安定し、回転カムの偏当たりが防止され、ひいては作用角のバラツキが出にくいので、好ましい。また、一体化により部品点数及びコストの低減も可能となる。
油圧室とベーンは、1組でもよいが、支軸の回りに角度間隔をおいて2組又は3組以上設けることが好ましい。
また、本発明の可変動弁機構は、吸気バルブ又は排気バルブの何れか一方に適用することもできるが、両方に適用することが好ましい。
本発明によれば、加工困難なギアを使わず、ない簡単な油圧構造の仲介位相差可変手段を備えた可変動弁機構を提供することができる。
可変動弁機構の最良の形態は、前記の内燃機関の可変動弁機構において、前記仲介位相差可変手段は、前記入力部及び出力部に相対的に設けられて前記入力部及び出力部を相対回動可能に連結する支軸及び軸受穴と、前記軸受穴と共に前記支軸に対し相対回動する油圧室と、前記油圧室に相対回動可能に収められて該油圧室を区画し、前記支軸と共に前記軸受穴に対し相対回動するベーンと、区画された前記油圧室に作動油を供給する油圧回路とを備えることである。
図1〜図7は実施例1の可変動弁機構を示している。内燃機関が備える複数の気筒(図4には4気筒の例を示す。)にはそれぞれ燃焼室が形成され、各燃焼室にはそれぞれ吸気バルブと排気バルブ(図示略)とが本例では2本ずつ配置されている。アクセルペダルの操作やアイドルスピードコントロール時のエンジン回転数に応じた吸入空気量制御は、第1吸気バルブ2a及び第2吸気バルブ2bのリフト量を調整することによりなされる。このリフト量の調整は、吸気カムシャフト6に設けられた吸気カム6a(「回転カム」に相当する)とロッカーアーム4との間に存在する後述する仲介駆動機構20を油圧にて駆動することにより行われる。また、吸気バルブ2a,2bのバルブタイミングについては公知の回転位相差可変手段(図示略。例えば前出の特許文献2に記載のアクチュエータ)によりエンジンの運転状態に応じて調整される。なお、排気バルブは、排気カムシャフトに設けられた排気カム(図示略)の回転によりロッカーアームを介して一定のリフト量で開閉されるが、吸気バルブと同様にしてリフト量を可変にすることもできる。
さて、吸気バルブ2a,2bの可変動弁機構について詳述すると、この可変動弁機構は、仲介駆動機構20、油圧回路及び回転位相差可変手段(図示略)を備えて構成されている。
仲介駆動機構20は、中央に設けられた入力部22、左(後述するように気筒によっては右)に設けられた第1揺動カム24(「出力部」に相当する)及び右(気筒によっては左)に設けられた第2揺動カム26(「出力部」に相当する)を備えている。これら入力部22のハウジング22a及び揺動カム24,26の各ハウジング24a,26aはそれぞれ外径が同じ略円板状をなしている。
入力部22のハウジング22aには、中心部を軸方向に貫通する丸穴状の軸受穴22bと、該軸受穴22bの例えば約180度離れた2箇所から連続し扇状に拡がる2つの油圧室22gとが形成されている。また外周面からは2つのアーム22c,22dが平行に突出して形成されている。これらアーム22c,22dの先端には、アーム22c,22d間にシャフト22eが掛け渡されている。このシャフト22eはハウジング22aの軸方向と平行であり、ローラ22fが回転可能に取り付けられている。
第1揺動カム24のハウジング24aには、中心部を軸方向に貫通する軸取付穴24bと、該軸取付穴24bを中心にして例えば180度離れた2箇所を軸方向に貫通する高速用給油穴24cとが形成されている。また、外周面に突設された複数の耳24fには軸方向に貫通する連結用穴24gが形成されている。また外周面からは略三角形状のノーズ24dが突出して形成されている。このノーズ24dの一辺は凹状に湾曲するカム面24eを形成している。
第2揺動カム26のハウジング26aは内部に、中心部を軸方向に貫通する軸取付穴26bと、該軸取付穴26bを中心にして例えば180度離れた2箇所を軸方向に貫通する低速用給油穴26cとが形成されている。また、外周面に突設された複数の耳26fには軸方向に貫通する連結用穴26gが形成されている。また外周面からは略三角形状のノーズ26dが突出して形成されている。このノーズ26dの一辺は凹状に湾曲するカム面26eを形成している。
第1揺動カム24及び第2揺動カム26は、次に述べるベーン部材28が取り付けられた後に、入力部22の両端から各端面を同軸上で接触させるように配置されるとともに、耳24f,26fの間にスペーサ30が介され、連結用ネジ32が連結用穴24g,26gからスペーサ30の雌ネジ穴に螺入されることにより、互いに連結されている。
ベーン部材28は、入力部22と第1揺動カム24と第2揺動カム26とを合わせた左右長よりも長い基軸28aと、基軸28aの中央部に支軸28bが同心状に形成された支軸28bと、支軸28bの例えば180度離れた2箇所から放射状に設けられたベーン28cとからなる。基軸28aの両端は、第1揺動カム24の軸取付穴24bと第2揺動カム26の軸取付穴26bとに圧入されて回らないように取り付けられている。支軸28bは、入力部22の軸受穴22bに相対回動可能に嵌入されている。各ベーン28cは、入力部22の各油圧室22gに相対回動可能に収められて各油圧室22gを高速用油圧室22hと低速用油圧室22iとに区画しており、支軸28bと共に軸受穴22bに対し相対回動するようになっている。この高速用油圧室22hに高速用給油穴24cが開口し、低速用油圧室22iに低速用給油穴26cが開口する。
このように構成された各仲介駆動機構20は、図4に示すように、揺動カム24,26の外側面にてシリンダヘッドに形成された立壁部36,38に挟まれるとともに、揺動カム24,26から突出した基軸28aにて、立壁部36,38の軸受穴に回動可能に嵌着されることにより、軸周りには揺動可能であるが軸方向に移動するのが阻止されている。なお、図4に示す4気筒の例では、4つの仲介駆動機構20のうち左から2番目と4番目のものは、第1揺動カム24が左で、第2揺動カム26が右であり、左から1番目と3番目のものは、第1揺動カム24が右で、第2揺動カム26が左である。
そして、5つの立壁部のうち左から2番目と4番目の立壁部36には、第1揺動カム24の高速用給油穴24cに連通する油路36aが形成され、左から1番目と3番目と5番目の立壁部38には、第2揺動カム26の低速用給油穴26cに連通する油路38aが形成されている。各油路36a,38aはバルブ(図示略)等を介して油圧ポンプ(図示略)に接続されている。これらの油圧ポンプ、バルブ、油路36a,38a、給油穴24c,26c等により、高速用油圧室22hと低速用油圧室22iに作動油を供給するとともに両油圧室22h,22iの油圧バランスを変化させる油圧回路が構成されている。
仲介駆動機構20の入力部22に設けられているローラ22fは、図5に示したごとく吸気カム6aに接触している。このため各仲介駆動機構20の入力部22は吸気カム6aのカム面のプロフィールに応じて基軸28aの軸周りに揺動する。なお、ローラ22fを支持しているアーム22c,22dにはローラ22fを吸気カム6a方向へ付勢する圧縮状スプリング(図示略)がシリンダヘッドとの間に設けられている。このため、ローラ22fは常に吸気カム6aのカム面に接触している。
一方、揺動カム24,26はそれぞれベース円部分で2つのロッカーアーム4の中央に設けられた各ローラ4aに接触している。このロッカーアーム4はシリンダヘッドに対し基端部4cでアジャスタ4bにて揺動可能に支持され、先端部4dにて各吸気バルブ2a,2bのステムエンド2cにそれぞれ接触している。
前述したごとく油圧回路にて高速用油圧室22hと低速用油圧室22iに作動油を供給するとともに両油圧室22h,22iの油圧バランスを変化させることにより、入力部22(軸受穴22b)に対する揺動カム24,26(ベーン28c)の相対回動角度を変えて、入力部22のローラ22fと揺動カム24,26のノーズ24d,26dとの位相差が調整でき、もって吸気バルブ2a,2bのリフト量を連続的に可変とすることができる。
本実施例の可変動弁機構は、内燃機関の運転時に次のように作用する。
まず、図5は、最大リフト量が必要な運転状況下を示している。なお、同図では第2揺動カム26が第1吸気バルブ2aを駆動する機構を示しているが、第1揺動カム24が第2吸気バルブ2bを駆動する機構についても同じである。このとき、油圧回路にて高速用油圧室22hの油圧が低速用油圧室22iの油圧より高くされ、ベーン28cとともに揺動カム24,26が同図において右回りに回動する。これにより、入力部22のローラ22fと揺動カム24,26のノーズ24d,26dとの位相差が大きくなるため、同図(a)のように吸気カム6aのベース円部分がローラ22fに接触しているとき、揺動カム24,26のノーズ24d,26dはロッカーアーム4のローラ4aには接触しておらず、ノーズ24d,26dに隣接したベース円部分が接触している。そして、同図(b)のように吸気カム6aのノーズ6bがローラ22fを押し下げると、仲介駆動機構20内では入力部22からベーン28cを介して揺動カム24,26に揺動が伝達されて、揺動カム24,26はノーズ24d,26dを押し下げるように揺動する。このことによりノーズ24d,26dに設けられた湾曲状のカム面24e,26eが直ちにロッカーアーム4のローラ4aに接触して、カム面24e,26eの全範囲を使用してローラ4aを押し下げる。このことにより、ロッカーアーム4は基端部4c側を中心に揺動し、ロッカーアーム4の先端部4dは大きくステムエンド2cを押し下げる。こうして吸気バルブ2a,2bは最大のリフト量Lmax にて吸気ポート(図示略)を開放状態とする。
次に、図6は、リフト量を減少させるべき運転状況下を示している。このとき、油圧回路にて低速用油圧室22iの油圧が高速用油圧室22hの油圧に近付けられ又はそれより高くされ、ベーン28cとともに揺動カム24,26が同図において左回りに回動する。これにより、入力部22のローラ22fと揺動カム24,26のノーズ24d,26dとの位相差が小さくなるため、同図(a)のように吸気カム6aのベース円部分がローラ22fに接触しているとき、揺動カム24,26のノーズ24d,26dはロッカーアーム4のローラ4aには接触しておらず、図5(a)の場合に比較して少しノーズ24d,26dから離れたベース円部分が接触している。従って、吸気カム6aのノーズ6bがローラ22fを押し下げ始めても、しばらくはロッカーアーム4のローラ4aはノーズ24d,26dに設けられた湾曲状のカム面24e,26eに接触することなくベース円部分に接触した状態を継続する。その後、図6(b)のように湾曲状のカム面24e,26eがローラ4aに接触して、該ローラ4aを押し下げるため、ロッカーアーム4は基端部4cを中心に揺動するが、ロッカーアーム4の揺動角度は小さくなり、ステムエンド2cの押し下げ量、すなわちリフト量Lは少なくなる。こうして吸気バルブ2a,2bは最大量よりも小さいリフト量にて吸気ポートを開放状態とする。
次に、図7は、リフト量を0にすべき運転状況下を示している。このとき、油圧回路にて低速用油圧室22iの油圧が高速用油圧室22hの油圧よりさらに高くされ、ベーン28cとともに揺動カム24,26が同図においてさらに左回りに回動する。これにより、入力部22のローラ22fと揺動カム24,26のノーズ24d,26dとの位相差が最少になるため、吸気カム6aのベース円部分が、仲介駆動機構20におけるローラ22fに接触しているとき、揺動カム24,26のノーズ24d,26dはロッカーアーム4のローラ4aには接触しておらず、ノーズ24d,26dから大きく離れたベース円部分が接触している。従って、吸気カム6aのノーズ6bがローラ22fを押し下げても、ロッカーアーム4のローラ4aはノーズ24d,26dに設けられた湾曲状のカム面24e,26eに接触することなくベース円部分に接触した状態を継続する。このことにより、ロッカーアーム4は基端部2cを中心に揺動することがなくなり、ロッカーアーム4の先端部4dによるステムエンド2cの押し下げ量、すなわちリフト量Lは0となる。
以上の油圧回路による油圧バランスの調整は連続的に行われるため、吸気バルブ2a,2bのリフト量が連続的に調整可能となる。すなわち、軸受穴22b、油圧室22h,22i、支軸28b、ベーン28c及び油圧回路により、仲介位相差可変手段が構成されている。この仲介位相差可変手段は、加工困難なギアを使わない、加工容易な構造なので、低コスト化を図ることができる。
次に、図8〜図11は実施例2の可変動弁機構を示している。本実施例2は、以下に説明する点において上記の実施例1と相違するものであり、その余の実施例1との共通部分については実施例1の説明を援用する。
本実施例2における仲介駆動機構20も、入力部22、第1揺動カム24及び第2揺動カム26を備えているが、それぞれの形状は実施例1におけるそれと異なる。
入力部22は、入力部22と第1揺動カム24と第2揺動カム26とを合わせた左右長よりも長い支軸22pと、支軸22pの例えば約90度離れた2箇所から放射状に設けられたベーン22qとを備える。支軸22pの一端面からは各ベーン22qの片面直下の支軸22pの外周面に開口する高速用給油穴22rが形成され、支軸22pの他端面からは各ベーン22qの他面直下の支軸22pの外周面に開口する低速用給油穴22sが形成されている。また、支軸22pから2つのアーム22c,22dが平行に突出しており、これらアーム22c,22dにシャフト22eにてローラ22fが取り付けられている点は実施例1と同じである。
第1揺動カム24のハウジング24aには、中心部を軸方向に貫通する軸受穴24pと、周縁近くを軸方向に貫通する3つの連結用穴24qとが形成されている。ノーズ24d及びカム面24eについては実施例1と同じである。
第2揺動カム26のハウジング26aは第1揺動カム24のハウジング24aより長い一部切り欠かれた円柱状であり、中心部を軸方向に貫通する軸受穴26pと、周縁近くを軸方向に貫通する3つの連結用穴26qとが形成されている。ノーズ26d及びカム面26eについては実施例1と同じである。また、ハウジング26aには入力部22のアーム22c,22dを逃がすための切欠部26rが形成されるとともに、軸受穴26pの例えば約90度離れた2箇所から連続し扇状に拡がる2つの油圧室26sが形成されている。
第1揺動カム24及び第2揺動カム26は、入力部22の支軸22pの両端部を軸受穴24p,26pに相対回動可能に嵌入させるようにして、入力部22の両端から配置されるとともに、連結用ネジ32が連結用穴24q,26qに螺入されることにより、互いに連結されている。各ベーン22qは、第2揺動カム26の各油圧室26sに相対回動可能に収められて各油圧室26sを高速用油圧室26tと低速用油圧室26uとに区画しており、支軸22pと共に軸受穴24p,26pに対し相対回動するようになっている。この高速用油圧室26tに高速用給油穴22rが開口し、低速用油圧室26uに低速用給油穴22sが開口する。
このように構成された各仲介駆動機構20は、図11に示すように、揺動カム24,26の外側面にてシリンダヘッドに形成された立壁部36,38に挟まれるとともに、揺動カム24,26から突出した支軸22pにて、立壁部36,38の軸受穴に回動可能に嵌着されることにより、軸周りには揺動可能であるが軸方向に移動するのが阻止されている。なお、図11に示す4気筒の例では、4つの仲介駆動機構20のうち左から2番目と4番目のものは、第1揺動カム24が左で、第2揺動カム26が右であり、左から1番目と3番目のものは、第1揺動カム24が右で、第2揺動カム26が左である。
そして、5つの立壁部のうち左から2番目と4番目の立壁部36には、入力部22の高速用給油穴22rに連通する油路36aが形成され、左から1番目と3番目と5番目の立壁部38には、入力部22の低速用給油穴22sに連通する油路38aが形成されている。各油路36a,38aはバルブ(図示略)等を介して油圧ポンプ(図示略)に接続されている。これらの油圧ポンプ、バルブ、油路36a,38a、給油穴22r,22s等により、高速用油圧室26tと低速用油圧室26uに作動油を供給するとともに両油圧室26t,26uの油圧バランスを変化させる油圧回路が構成されている。この油圧バランスの変化により、入力部22(ベーン22q)に対する揺動カム24,26(軸受穴24p,26p)の相対回動角度を変えて、入力部22のローラ22fと揺動カム24,26のノーズ24d,26dとの位相差が調整でき、もって吸気バルブ2a,2bのリフト量を連続的に可変とすることができる。
従って、この実施例2によっても基本的に実施例1と同様の作用及び効果が得られる。さらに、入力部22に支軸22pが一体化されているので、入力部22の支持スパンが長くなって安定し、ローラ22fへの吸気カム6aの偏当たりが防止され、ひいては作用角のバラツキが出にくいので、好ましい。また、一体化により部品点数及びコストの低減も可能となる。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体化することもできる。
本発明の実施例1に係る可変動弁機構を示す斜視図である。 同機構の要部を分解した状態を示す斜視図である。 同機構の第1揺動カムを外して同機構を見た側面図である。 シリンダヘッドの立壁部に挟まれた4気筒分の同機構を示す断面図である。 最大リフト量が必要なときの同機構の要部を示すもので、(a)はベース円時の側面図、(b)はノーズ時の側面図である。 リフト量を減少させるときの同機構の要部を示すもので、(a)はベース円時の側面図、(b)はノーズ時の側面図である。 リフト量を0にするときの同機構の要部を示すもので、(a)はベース円時の側面図、(b)はノーズ時の側面図である。 本発明の実施例2に係る可変動弁機構を示す斜視図である。 同機構の要部を分解した状態を示す斜視図である。 同機構の第1揺動カムを外して同機構を見た側面図である。 シリンダヘッドの立壁部に挟まれた4気筒分の同機構を示す断面図である。
符号の説明
2a 第1吸気バルブ
2b 第2吸気バルブ
4 ロッカーアーム
4a ローラ
6 吸気カムシャフト
6a 吸気カム
20 仲介駆動機構
22 入力部
22b 軸受穴
22h 高速用油圧室
22i 低速用油圧室
22p 支軸
22q ベーン
22r 高速用給油穴
22s 低速用給油穴
24 第1揺動カム
24c 高速用給油穴
24p 軸受穴
26 第2揺動カム
26c 低速用給油穴
26p 軸受穴
26t 高速用油圧室
26u 低速用油圧室
28 ベーン部材
28b 支軸
28c ベーン
36a 油路
38a 油路

Claims (4)

  1. カムシャフトと、前記カムシャフトに設けられた回転カムと、前記カムシャフトとは異なる軸にて揺動可能に支持され、入力部と出力部とを有することで前記回転カムにより入力部が駆動されると出力部にて前記バルブを駆動する仲介駆動機構と、前記仲介駆動機構の入力部と出力部との相対位相差を可変とする仲介位相差可変手段とを備えた内燃機関の可変動弁機構において、
    前記仲介位相差可変手段は、
    前記入力部及び出力部に相対的に設けられて前記入力部及び出力部を相対回動可能に連結する支軸及び軸受穴と、
    前記軸受穴と共に前記支軸に対し相対回動する油圧室と、
    前記油圧室に相対回動可能に収められて該油圧室を区画し、前記支軸と共に前記軸受穴に対し相対回動するベーンと、
    区画された前記油圧室に作動油を供給する油圧回路とを備えることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
  2. 前記入力部に前記軸受穴及び前記油圧室が設けられ、前記出力部に前記支軸及び前記ベーンが設けられた請求項1記載の内燃機関の可変動弁機構。
  3. 前記出力部に前記軸受穴及び前記油圧室が設けられ、前記入力部に前記支軸及び前記ベーンが設けられた請求項1記載の内燃機関の可変動弁機構。
  4. 前記入力部に前記支軸が一体化されている請求項3記載の内燃機関の可変動弁機構。
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