JP2005290944A - 金属製床排水トラップ及びその防食工法。 - Google Patents

金属製床排水トラップ及びその防食工法。 Download PDF

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Abstract

【課題】金属製床排水トラップの腐食を抑制させ永続的使用可能を得るにある。
【解決手段】本発明は床排水トラップ本体と、この床排水トラップ本体封水部に配置した流電陽極とを電気的に結合することで構成している。
【選択図】 図1

Description

本発明は経済的に腐食を抑制させ永続的使用可能にする金属製床排水トラップ及びその防食法に関する。
従来、マンション、ビルなどの床排水設備として床に埋設設置して使用する金属製床排水トラップは、着脱自在の蓋を被せた開口部を床上に表し、この床下の排水管に連結され、この床上の水を開口部の蓋を通じて流入させて、この水を排水管へと排出させる。
特徴としては排水口から臭気と害虫の侵入を防ぎ、逆流しないよう排水口内は常時封水を保つ状態になっている。
金属製床排水トラップの材質としては、主にステンレス製と鋳鉄製である。
新設時のステンレス製床排水トラップは金属表面の不働体皮膜形成により防食状である。
新設時の鋳鉄製床排水トラップは、製造時に鋳物表面にタールエポキシ樹脂等の錆止め塗膜により防食している。
また、既設の床排水トラップで腐食が進行し老朽化した金属製床排水トラップを改修する方法は、古い床排水トラップを撤去し、新品に交換する更新工法と、床排水トラップ内部を清掃して樹脂や接着剤で塗りかためて補修する改修工法、あるいは、新規に樹脂などで加工しこれをトラップ内部に装着する改修方法などが一般的である。
更新工法は、床に埋設してある既設床排水トラップを撤去する時に、タイル、防水層、床スラブコンクリート等を壊し、階下の天井を開口して排水管を切り離した後に撤去する。復旧作業は、新しい床排水トラップを所定の場所に設置後、排水管を接続して壊した各部を復旧する必要があり多額の工事費と工事日数を要する欠点がある。
改修工法は、床排水トラップ本体内面を清掃して接着剤や樹脂で再塗装を施すが対象面が狭いので、十分な除錆ができ得ないまま簡易塗装がほどこす程度であり一時的な効果しか得られない欠点がある。
腐食損傷した排水トラップの内面に、新規に樹脂などで制作したトラップを装着する改修方法もあるが、排水面積が狭くなり、充分な排水量を確保しにくい欠点がある。
また、金属製タンクや金属製配管の防食として、流電電極を用いた電気防食法が知られている(非特許文献1)。
しかしながら、
のステンレス製は高価であるが、錆にくい金属である。ところが、設置後経年と共に腐食が始まる。腐食のメカニズムとして汚水による異物の付着、金属中の不純物などの酸化スケール、塩化物イオン、掃除時のキズ等によって不働体皮膜が脆弱化し金属溶解が進み孔食や隙間腐食などの局部腐食を起こし、腐食は管壁を貫通し漏水に至るという欠点があった。(非特許文献1)
ステンレス製床排水トラップの腐食対策としては内部を常に清掃し、金属表面の不働体皮膜を常時形成しておくことが必要であるが、トラップ内部が狭く清掃をしにくい形状の上、常時汚水の流入があり、実際上トラップ内部を常に清掃することは難しいことであり腐食が進行するという問題点がある。
また、
の鋳鉄製は、腐食のメカニズムはステンレス製の場合と同じであるが、ステンレス製との違いは不働体皮膜の形成がなく、防水塗膜の一部が破損した場合、塗膜の欠陥部から腐食が発生し、やがて腐食が拡大して漏水事故に繋がるという欠点があった。
ところで金属製床排水トラップの腐食によるトラブルを整理すると、図A1〜A4に示す箇所が腐食によって破損することが知られていて、
A1が腐食破損した場合は、過重や振動などにより目皿受け9の収まりが悪くなり最悪の場合は目皿が傾いたり陥没したりに発展する。
A2が腐食破損した場合は、階下への漏水となる。
A3が腐食破損した場合は、ワン蓋の納まりが悪くなり、ワン蓋が傾いたり、収まらなくなり、封水の機能がなくなる。
A4が腐食破損した場合は、排水管の納まりが悪くなり、階下への漏水となる。
従って、対策にあたってはA1〜A4までの防食が必要となっている。
これらの部位に対し、有力と考えられる
の防食方法が知られているものの、これらA〜D部に対応できる防食法を、即ち、簡単な構造で新設、既設トラップに使える方法を想到できるものではなかった。
特開平5−125753号広報 錆と防食の話
本発明は以上のような点に鑑み、種々の試行錯誤を通じて完成させたものであって、構造が単純で、安価で、取付けが簡単で、トラップのほぼ全域とその前後に配置される部材の防食にも効果があり、且つ消耗部材としての交換性に富んだ金属製床排水トラップ及びその防食工法を提供することを課題、目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の記述的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は床排水トラップ本体と、この床排水トラップ本体封水部に配置した流電陽極とを電気的に結合することで構成している。
流電陽極の材質はマグネシウム或いはマグネシウム合金、アルミニウム或いはアルミニウム合金、亜鉛或いは亜鉛合金等を用いる。
流電陽極の形状は、排水の流れを阻害してはならない。
従って、流電陽極の形状は、筒形B1、底形B2、ワン蓋形B3を考案した。
また、上記の形状によって、流電陽極を狭い場所への設置が可能になると共に、防食に必要とする電流密度及び必要電気量を確保出来る。
金属製床排水トラップと流電陽極とを電気的に接続させる為の方法として、流電陽極をトラップ本体に接触導通させれば良いことであるが、狭い場所への設置でもあり、例えば防食塗料、錆や汚物の付着などをケレンしきれないで流電陽極を金属表面に直接導通することが難しい場合がある。
上記のような場合は、金属製スプリング材を円形に成型加工したスプリング開閉接続金具を封水内筒に密着固定し、これにリード線を介して流電陽極を結束することにより確実に電気的接続を得ることが出来ると共に、作業性も確保出来る。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)封水部に配置した流電陽極を床排水トラップ本体と電気的に結合することで構成しており床排水トラップ内部を確実に防食する。
(2)前記(1)によって、トラップのほぼ全域とその前後に配置される部材も防食出来る。
(3)前記(1)によって、流電陽極の取付け及び交換が容易に出来る。
(4)前記(1)によって、安価に電気防食の効果を得ることが出来るので経済的効果は大きい。
(5)前記(1)によって、流電陽極の質量を変えることにより消耗して取り替える期間を延長させることが出来る。
(6)前記(1)によって、流電陽極は狭い場所での設置であるが、排水の流れを阻害せずに排水出来る。
(7)前記(1)によって、請求項2、3、4、5、6、7、8も前記(1)〜(6)と同様な効果が得られる。
以下、図面に示す実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
建築物床面に設備した既設床排水トラップ1の目皿10と排水口17に被せてあるワン蓋7を外し、床排水トラップ1の内側に付着した汚物や本体から剥がれた鉄錆などを取り除く。
封水部2の排水口17の封水内筒3、封水外筒4及び排水口17の部分に付着している錆を手動工具または電動工具を使い撤去し金属表面を露出させ、排水トラップ1内部全体を清掃する。
筒型流電陽極B1を設置する場合は、封水内筒を包むように筒型流電陽極B1を上から下にはめ込み、筒型流電陽極B1の下部が封水底5に接触するまではめ込む。
また、金属製スプリング材を円形に成型加工したスプリング開閉接続金具C1の開閉部C2を指先または工具を使って開くように摘んだ状態で、封水内筒を包むように挿入し、摘みを解けばスプリング開閉接続金具C1はスプリングの反作用で封水内筒に密着固定され同時に電気的接続を得ることが出来た。
上記、電気防食効果により排水トラップ本体1の内面は腐食から守られ、永続的使用が可能となる。
本発明は金属製床排水トラップを製造する産業及び建築設備、給排水設備の産業で利用される。
16年経過した排水トラップ本体はFC−150の鋳鉄製で、封水内筒の外径6.0cm、深さ6.5cm、本体内径12.0cm、水没部分の面積は430cm
この封水部に筒型流電陽極6として亜鉛流電防食材を内径6.5cm、高さ5.0cm、表面積107.5cmの円筒型に加工し使用した。
また、リード線として0.75mmのビニール撚線、長さ50mmを筒型流電陽極6に圧着接続して接続部分には防水シールを施した。リード線の他方は直径3mmの鋼線材料を直径60mmの円形のスプリング開閉接続金具に加工したものに圧着接続して接続部分には防水シールを施し、筒型一体型陽極体として準備した。
一方排水トラップ内面は16年経過において、汚れや鉄錆が付着しているのでトラップ内面全体を清掃した。更に水封内筒は鉄の地肌を露出させるまで除錆して、筒型流電陽極を封水内筒を包むように封水床に接するまで挿入し、リード線を介在して一体化したスプリング開閉接続金具で封水内筒に固定して通電状態とした。
流電陽極取付け前の電位測定
流電陽極取付け前の封水部電位を飽和甘汞基準電極で測定した。
Figure 2005290944
測定の結果は鉄固有の電位を示し、腐食環境にあることを示している。
陽極取付け後の電位測定
筒型流電陽極を封水内筒を包むように巻着し、これと封水内筒に密着固定したスプリング開閉接続金具とリード線を介在して電気的に接続し、流電陽極取付け後の封水部電位を飽和甘汞基準電極で6ケ月間測定した。
導通後の電位測定結果 (単位 mv/sec)
Figure 2005290944
全ての点において鉄の防食基準電位−770mV以下を示し、防食状態にあることが確認できた。
陽極からの発生電流は次第に低下し、初期の3.0mAから3カ月目で0.8mAと一定値を示し、筒型流電陽極材料として使用した亜鉛の厚さ2.0mmにおいて4年間耐用できる事が確認できた。
本発明に係る排水トラップの設置図 腐食によるトラブルの場所 流電陽極の設置時の断面図 筒型流電陽極を床排水トラップに設置時のスケッチ 筒型流電陽極とリード線並びにスプリング開閉金具の拡大図 底型流電陽極とリード線並びにスプリング開閉金具の拡大図 ワン蓋型流電陽極
符号の説明
1 :排水トラップ本体 2:封水部 3:封水内筒
4 :封水外筒 5:封水底 6:ツバ
7 :ワン蓋 8:排水管 9:目皿受け
10:目皿 11:スラブ 12:防水層
13:モルタル 14:タイル面 15:排水管接続部
16:目皿受け接続部 17:排水口
A1:目皿受けの腐食部
A2:封水外筒、封水底廻りの腐食部
A3:封水内筒廻りの腐食部
A4:排水管接続部廻りの腐食部
B1:筒型流電陽極設置の断面図
B2:底筒型流電陽極設置の断面図
B3:ワン型流電陽極設置の断面図

Claims (8)

  1. 床に埋設されて、着脱自在の蓋を被せた開口部を床上に表し、この床下の排水管に連結され、この床上の水を開口部の蓋を通じて流入させて、この水を排水管へと導く金属製床排水トラップにおいて、
    前記、床排水トラップ封水部に流電陽極を配置し、この流電陽極と排水トラップとを電気的に結合してなる床排水トラップ。
  2. 請求項1記載の床排水トラップの防食工法。
  3. 請求項1記載の床排水トラップにおいて、円筒形に成型加工した防食用流電陽極を封水内筒の円周に沿って封水内筒を包むように巻着し、該流電陽極を排水トラップ本体封水底に接触導通させ、該流電陽極と床排水トラップ本体を電気的に結合することにより排水の流れを阻害することなく、床排水トラップを防食する床排水トラップ。
  4. 請求項3記載の床排水トラップの防食工法。
  5. 請求項1記載の床排水トラップにおいて、ワン蓋を防食用流電陽極材で成型し、このワン蓋形流電陽極を床排水トラップ本体排水口に被せ、少なくてもその一部を封水内部に浸食させ、該流電陽極と床排水トラップ本体を電気的に結合することにより、排水の流れを阻害することなく、床排水トラップを防食する床排水トラップ。
  6. 請求項5記載の床排水トラップの防食工法。
  7. 請求項1記載の床排水トラップにおいて、金属性スプリング材を円型に成型加工したスプリング開閉接続金具を封水内筒を包むように密着固定し、このスプリング開閉接続金具と流電陽極とをリード線を介して電気的に接続してなる床排水トラップ。
  8. 請求項7記載の床排水トラップの防食工法。
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