JP3116954U - 排水管の掃除口付pトラップ封水部分の陽極付プラグ - Google Patents
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Abstract
【課題】 排水系統のPトラップ封水部の防食としては、Pトラップ下部の掃除口プラグを新たな陽極付プラグに替えることにより、陽極からの発生電流によりトラップ内面の腐食を完全に防ぐことができる。また亜鉛陽極は2年毎に内部の管内清掃時に新しい陽極付プラグに取り替えにより、Pトラップの耐久性を大幅に延命することが出来る。
本プラグはPトラップ内面の防食用として、陽極付プラグを提供する。
【解決手段】 本考案はPトラップ下部の掃除口のプラグを新たな陽極付プラグに替えることにより、Pトラップ内面からの腐食を防止する。
【選択図】 図1
本プラグはPトラップ内面の防食用として、陽極付プラグを提供する。
【解決手段】 本考案はPトラップ下部の掃除口のプラグを新たな陽極付プラグに替えることにより、Pトラップ内面からの腐食を防止する。
【選択図】 図1
Description
本考案は、マンションの洗面及び洗濯場からの排水が排水口を通して流れる設備において、排水管の封水部Pトラップ管内面を防食するための陽極付プラグに関するものである。
建築物の洗面や洗濯場からの排水は床排水口からPトラップ管(封水部)1を通して流れるので、封水部の鋳物製Pトラップ管内は常に汚水に浸される腐食環境にある。
Pトラップ管1の底部には掃除口プラグ2が取付けられている。このPトラップ管内面の防錆としては、建設時に鋳物内表面に歴青質エポキシ樹脂塗料などが塗装されている。これらの塗膜は、経年劣化により塗膜の劣化及び内部掃除による傷などの欠陥部に腐食が発生し、このまま放置しておくと、やがてはトラップ内部から腐食して、漏水事故へと発展する恐れがある。
メンテナンスは毎年定期的に管内面の洗浄が行われるが、管内面の腐食が激しい場合には乾燥させて、素地調整後にエポキシ樹脂を再塗装されている。しかし、Pトラップ内部は狭いため、十分な除錆ができ得ないままに塗装されるが、十分な防錆効果が得られていない。また、新しいPトラップに取り替えるなどの回収工事も行われている。
Pトラップ管1の底部には掃除口プラグ2が取付けられている。このPトラップ管内面の防錆としては、建設時に鋳物内表面に歴青質エポキシ樹脂塗料などが塗装されている。これらの塗膜は、経年劣化により塗膜の劣化及び内部掃除による傷などの欠陥部に腐食が発生し、このまま放置しておくと、やがてはトラップ内部から腐食して、漏水事故へと発展する恐れがある。
メンテナンスは毎年定期的に管内面の洗浄が行われるが、管内面の腐食が激しい場合には乾燥させて、素地調整後にエポキシ樹脂を再塗装されている。しかし、Pトラップ内部は狭いため、十分な除錆ができ得ないままに塗装されるが、十分な防錆効果が得られていない。また、新しいPトラップに取り替えるなどの回収工事も行われている。
これらの対策には次の問題が挙げられる。
(イ)Pトラップ本体を更新するには、床スラブコンクリートのはつり、防水層、タイルなどの床仕上げ材の撤去と復旧作業に多額の工事費と工事日数がかかる。また、階下の天井を壊すなど大工事となる。
(ロ)Pトラップ内面の腐食が激しい場合には、応急対策として樹脂塗料による再塗装が行わるが、対象面が狭いので、十分な効果が得られにくい。もしこの段階でも他に完全な防食工法があれば、回収工事を大幅に軽減できる。
(ハ)Pトラップ内面の腐食現象は電気化学的腐食電池作用によるもので、一般の鋼構造物等が水中及び土中で起こる腐食現象と同様である。これらの対策には電気防食法が広く利用されている実績から、本対象面に応用することにより防食対策に有効となる。
(イ)Pトラップ本体を更新するには、床スラブコンクリートのはつり、防水層、タイルなどの床仕上げ材の撤去と復旧作業に多額の工事費と工事日数がかかる。また、階下の天井を壊すなど大工事となる。
(ロ)Pトラップ内面の腐食が激しい場合には、応急対策として樹脂塗料による再塗装が行わるが、対象面が狭いので、十分な効果が得られにくい。もしこの段階でも他に完全な防食工法があれば、回収工事を大幅に軽減できる。
(ハ)Pトラップ内面の腐食現象は電気化学的腐食電池作用によるもので、一般の鋼構造物等が水中及び土中で起こる腐食現象と同様である。これらの対策には電気防食法が広く利用されている実績から、本対象面に応用することにより防食対策に有効となる。
上記(ハ)の電気防食法が最も防食上有効であることが、他の鋼構造物の適用例から実証されていることから、本対象に対しても陽極の取付方法の検討により、Pトラップ内面の防錆が可能となる。
本考案は電気防食法の流電陽極方式を応用したもので、掃除口のプラグと陽極を一体化させて、しかも水の流れに阻害されない陽極形状として、一体化した陽極付プラグにすることで解決できる。取付けには、既存のプラグを外して、陽極付プラグに取り替えることにより、陽極からの防食電流が封水部のPトラップ内面に供給される。また、この陽極は犠牲となるが、試験の結果は陽極寿命は2年程度である。従って、2年毎に管内洗浄時に新しい陽極付プラグに替えることで、封水部分は永続的に腐食から守られ、経済的な防食が可能にすることができる。
本考案は電気防食法の流電陽極方式を応用したもので、掃除口のプラグと陽極を一体化させて、しかも水の流れに阻害されない陽極形状として、一体化した陽極付プラグにすることで解決できる。取付けには、既存のプラグを外して、陽極付プラグに取り替えることにより、陽極からの防食電流が封水部のPトラップ内面に供給される。また、この陽極は犠牲となるが、試験の結果は陽極寿命は2年程度である。従って、2年毎に管内洗浄時に新しい陽極付プラグに替えることで、封水部分は永続的に腐食から守られ、経済的な防食が可能にすることができる。
本考案により以下の効果が得られる。
(1)Pトラップ本体と陽極との導通により、陽極から発生電流はPトラップ内面に供給され、Pトラップ管内での腐食を完全に抑えられる。また、Pトラップ内面の汚れ、錆び等の堆積物も少なくなり、内部の掃除が大幅に軽減できる。
(2)上記、電気防食の効果により排水トラップ管は腐食から守られ、2年間毎に陽極付プラグに取り替えによって、排水設備全体が大幅な延命となる。
(1)Pトラップ本体と陽極との導通により、陽極から発生電流はPトラップ内面に供給され、Pトラップ管内での腐食を完全に抑えられる。また、Pトラップ内面の汚れ、錆び等の堆積物も少なくなり、内部の掃除が大幅に軽減できる。
(2)上記、電気防食の効果により排水トラップ管は腐食から守られ、2年間毎に陽極付プラグに取り替えによって、排水設備全体が大幅な延命となる。
以下、本発明の実施の形態につて説明する。
(イ)洗面や洗濯場の床面に設備してある床排水設備の封水トラップ内面の清掃後に掃除口のプラグ1を外し、陽極付プラグ2をねじ込み締付する。
取付け、取り外し作業はPトラップ本体が下の階の天井に位置するめ、下の階の住居者の協力により実施することになる。
(ロ)陽極付プラグ2は市販のプラグの凹み部に棒状亜鉛陽極3を導電性樹脂5を介して、接着させて電気的導通性を有したプラグとする。取付けには、既存のプラグを外して、新しい陽極付プラグ2に替える。
(イ)洗面や洗濯場の床面に設備してある床排水設備の封水トラップ内面の清掃後に掃除口のプラグ1を外し、陽極付プラグ2をねじ込み締付する。
取付け、取り外し作業はPトラップ本体が下の階の天井に位置するめ、下の階の住居者の協力により実施することになる。
(ロ)陽極付プラグ2は市販のプラグの凹み部に棒状亜鉛陽極3を導電性樹脂5を介して、接着させて電気的導通性を有したプラグとする。取付けには、既存のプラグを外して、新しい陽極付プラグ2に替える。
10年経過した排水設備からPトラップ本体を回収して、防食効果の確認試験を行った。材質はFC−150の鋳鉄製で、Pトラップの封水部は内径5.0cm.長さ35.0cm、防食面積は549.5m2であつた。このPトラップ封水下部の掃除口プラグ座に亜鉛陽極の露出形状はφ17mm×10mm、表面積3.8cm2を絶縁して取付けした。導通は亜鉛と本体を電線で導通させて、両者間の電流測定を可能にした。試験は、Pトラップ内部に水道水を毎日1回水の入れ替えを行い、2カ月間連続して内部の電位状況を飽和カロメル基準電極を用いて測定した。
この結果を以下に示す。
(1)亜鉛陽極取付前の電位
電位測定には封水部内面に飽和甘こう基準電極(SCE)を用いて測定した。
(2)亜鉛陽極取り付け後の電位経過
亜鉛付プラグの取付後の電位状況の2カ月間の電位結果を以下に示す。
(3)測定結果は、全て管内面が鉄の防食基準電位−770mv(SCE)より卑電位を示し、防食状態は良好であった。また、封水部からの赤水の発生も見られず、防食効果としては良好であることが確認できた。
亜鉛陽極からの発生電流は次第に低下し、初期の0.38mAが2カ月目で0.10mAとなり、亜鉛陽極の重量から約2年間以上耐用できる事が確認できた。
この結果を以下に示す。
(1)亜鉛陽極取付前の電位
電位測定には封水部内面に飽和甘こう基準電極(SCE)を用いて測定した。
(2)亜鉛陽極取り付け後の電位経過
亜鉛付プラグの取付後の電位状況の2カ月間の電位結果を以下に示す。
(3)測定結果は、全て管内面が鉄の防食基準電位−770mv(SCE)より卑電位を示し、防食状態は良好であった。また、封水部からの赤水の発生も見られず、防食効果としては良好であることが確認できた。
亜鉛陽極からの発生電流は次第に低下し、初期の0.38mAが2カ月目で0.10mAとなり、亜鉛陽極の重量から約2年間以上耐用できる事が確認できた。
1 Pトラップ本体
2 亜鉛陽極付プラグ
3 亜鉛陽極
4 プラグ
5 導電性樹脂塗布
2 亜鉛陽極付プラグ
3 亜鉛陽極
4 プラグ
5 導電性樹脂塗布
Claims (1)
- 排水管のPトラップ封水部分の防食対策として、電気防食法による流電陽極を封水部の掃除口のプラグに付加させて、封水部内面を防食する陽極付プラグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004006748U JP3116954U (ja) | 2004-10-21 | 2004-10-21 | 排水管の掃除口付pトラップ封水部分の陽極付プラグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004006748U JP3116954U (ja) | 2004-10-21 | 2004-10-21 | 排水管の掃除口付pトラップ封水部分の陽極付プラグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3116954U true JP3116954U (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=43467294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004006748U Expired - Fee Related JP3116954U (ja) | 2004-10-21 | 2004-10-21 | 排水管の掃除口付pトラップ封水部分の陽極付プラグ |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3116954U (ja) |
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2004
- 2004-10-21 JP JP2004006748U patent/JP3116954U/ja not_active Expired - Fee Related
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