JP2005290272A - 硬化性組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】式(1)で示される架橋性シリル基を末端に有するビニル系重合体(a)を含有してなる硬化性組成物であって、該ビニル系重合体(a)がフッ素原子を有する重合性単量体(b)及び/またはシロキサン基を有する重合性単量体(c)を共重合成分として有する硬化性組成物。−[Si(R1)2-b(Y)bO]m−Si(R2)3-a(Y)a(1)(式中、R1およびR2は、アルキル基、アリール基、アラルキル基、トリオルガノシロキシ基。Yは水酸基または加水分解性基を示し、Yが2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。aは0〜3、bは0〜2、mは0〜19の整数。ただし、a+mb≧1であることを満足する。)
【選択図】なし
Description
−[Si(R1)2-b(Y)bO]m−Si(R2)3-a(Y)a (1)
(式中、R1およびR2は、いずれも炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、または炭素数7〜20のアラルキル基、または(R’)3Si−(R’は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であって、3個のR’は同一であってもよく、異なっていてもよい)で示されるトリオルガノシロキシ基を示し、R1またはR2が2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。Yは水酸基または加水分解性基を示し、Yが2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。aは0,1,2,または3を、また、bは0,1,または2を示す。mは0〜19の整数である。ただし、a+mb≧1であることを満足するものとする。)
本発明に係る硬化性組成物のさらに別の特定の局面では、上記ビニル系重合体(a)に加えて、架橋可能な加水分解性シリル基を有するポリエーテル系重合体(d)がさらに配合されている。
本発明に係るシーリング材及び接着剤は、それぞれ、本発明に従って構成された硬化性組成物からなることを特徴とする。
本発明の硬化性組成物には、一般式(1)を末端に有するビニル重合体(a)が含有される。
−[Si(R3)2-b(Y)bO]m−Si(R4)3-a(Y)a (1)
(式中、R1およびR2は、いずれも炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、または炭素数7〜20のアラルキル基、または(R’)3Si−(R’は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であって、3個のR’は同一であってもよく、異なっていてもよい)で示されるトリオルガノシロキシ基を示し、R1またはR2が2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。Yは水酸基または加水分解性基を示し、Yが2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。aは0,1,2,または3を、また、bは0,1,または2を示す。mは0〜19の整数である。ただし、a+mb≧1であることを満足するものとする。)
[化合物1]
CH2=CH−C(O)O−CH2CH2O−
[C(O)CH2CH2CH2CH2CH2O]n−H
(n=1〜10)
[化合物2]
CH2=C(CH3)−C(O)O−CH2CH2O−
[C(O)CH2CH2CH2CH2CH2O]n−H
(n=1〜10)
[化合物3]
CH2=CH−C(O)O−(CH2CH2O)n−H
(n=1〜12)
[化合物4]
CH2=C(CH3)−C(O)O−(CH2CH2O)n−H
(n=1〜12)
[化合物5]
CH2=CH−C(O)O−[CH2CH(CH3)O]n−H
(n=1〜12)
[化合物6]
CH2=C(CH3)−C(O)O−[CH2CH(CH3)O]n−H
(n=1〜12)
[化合物7]
CH2=C(CH3)−C(O)O−(CH2CH2O)n−
[CH2CH(CH3)O]m−H
(m,n=1〜12)
[化合物8]
CH2=CH−C(O)O−(CH2CH2O)n−
[CH2CH(CH3)O]m−H
(m,n=1〜12)
[化合物9]
CH2=C(CH3)−C(O)O−(CH2CH2O)n−
(CH2CH2CH2CH2O)mH
(m,n=1〜12)
[化合物10]
CH2=CH−C(O)O−(CH2CH2O)n−
(CH2CH2CH2CH2O)mH
(m,n=1〜12)
[化合物11]
CH2=CH−C(O)O−(CH2CH2O)n−CH3
(n=1〜10)
[化合物12]
CH2=C(CH3)−C(O)O−(CH2CH2O)n−CH3
(n=1〜30)
[化合物13]
CH2=CH−C(O)O−[CH2CH(CH3)O]n−CH3
(n=1〜10)
[化合物14]
CH2=C(CH3)−C(O)O−[CH2CH(CH3)O]n−CH3
(n=1〜10)
[化合物15]
CH2=C(CH3)−C(O)O−(CH2CH2O)n−
[CH2CH(CH3)O]m−H
(m,n=1〜10)
[化合物16]
CH2=CH−C(O)O−(CH2CH2O)n−
[CH2CH(CH3)O]m−H
(m,n=1〜10)
[化合物17]
CH2=CH−C(O)O−[CH2CH(CH3)O]n
−C(O)−CH=CH2
(n=1〜20)
[化合物18]
CH2=C(CH3)−C(O)O−[CH2CH(CH3)O]n
−C(O)−C(CH3)=CH2
(n=1〜20)
[化合物19]
CH2=CH−C(O)O−(CH2CH2O)n−C(O)−CH=CH2
(n=1〜20)
[化合物20]
CH2=C(CH3)−C(O)O−(CH2CH2O)n
−C(O)−C(CH3)=CH2
(n=1〜20)等を挙げることができる。
−C(R3)(R4)(X) (2)
(式中、R3は、R4はビニル系モノマーのエチレン性不飽和基に結合した基を表す。また、Xは塩素、臭素、またはヨウ素のハロゲン原子を表す。)
れる。
ハロゲンを上記反応により架橋性シリル基に変換させても良い。或いは、一方の端にハロゲンを有し他の端に架橋性シリル基を有する重合体を合成した後、先述の反応によりハロゲンをアルケニル基に変換した後に、さらに架橋性シリル基に変換しても良い。
アルケニル基を有する有機ハロゲン化物を開始剤として用いて、一方の端にハロゲンを有し他の端にアルケニル基を有する重合体を合成した後、ハロゲンをアルケニル基に変換した後に、アルケニル基を先述の方法で架橋性シリル基に変換する方法等が挙げられる。
上記フッ素原子を有する重合性単量体(b)としては、ラジカル重合性基とフッ素とを有する飽和炭化水素、不飽和炭化水素、芳香族炭化水素などが挙げられ、これらの化合物は2種以上が用いられてもよい。
上記シロキサン基を有する重合性単量体(c)としては、シロキサン基を有する重合性のモノマーであれば特に限定されないが、例えば、
α,ω−ジビニルジメチルシロキサン
(チッソ社製、サイラプレーンFM2231,FM2241,FM2242; 信越化学社製、X−22−164B,X−22−164C)
α,ω−ジビニルジメチルジフェニルシロキサン
(チッソ社製、サイラプレーンFP2231,FP2241,FP2242;東芝シリコーン、TSL9646,TSL9686)
α−(3−メタクリロイルオキシ)プロピルポリジメチルシロキサン
(チッソ社製、サイラプレーンFM0711,FM0721,FM0725; 信越化学社製、X−22−174D; トーレ・シリコーン社製BX16−192)
3−メタクリロイルオキシプロピルトリス(トリメチルシリルオキシ)シラン (信越化学社製、X−22−5002)
3−メタクリロイルオキシプロピルペンタメチルジシロキサン
(東芝シリコーン社製、TSL9705)
ビス(3−メタクリロイルオキシプロピル)テトラメチルジシロキサン
(東芝シリコーン社製、TSL9706)
などが挙げられ、これらは2種以上が用いられてもよい。
上記加水分解性シリル基を含有するビニル重合体(a)において、フッ素原子を有する重合性単量体(b)及び/またはシロキサン基を有する重合性単量体(c)の共重合割合は、重合体100重量%当たり、0.5〜20重量%とすることが望ましい。0.5重量%未満では、汚染を防ぐことが困難となることがあり、20重量%を超えると、共重合体を得ることが困難となることがある。なお、上記0.5〜20重量%は、重合性単量体(b)及び(c)を併用する場合、これらの合計が1.0〜30重量%の範囲とすることが望ましい。
本発明に係る硬化性組成物では、好ましくは、フッ素原子を有する可塑剤及び/またはシロキサン基を有する可塑剤がさらに含有される。フッ素原子を有する可塑剤及び/またはシロキサン基を有する可塑剤の添加により、硬化性組成物の硬化物がより柔軟なものとなり、ブリードアウト等も生じ難い。
本発明に係る硬化性組成物では、好ましくは、架橋可能な加水分解性シリル基を有するポリエーテル系重合体(d)がさらに配合される。
上記重合体の主鎖であるポリアルキレンオキサイドとしては、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリブチレンオキサイド等が挙げられるが、室温硬化性組成物の硬化物が耐水性に優れ、かつシーリング材としての弾性を確保できるという点でポリプロピレンオキサイドが好ましい。
本発明で好ましくは用いられる層状珪酸塩とは、層間に交換性陽イオンを有する珪酸塩鉱物を意味する。本発明で用いられる層状珪酸塩としては特に限定されず、例えば、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、バイデライト、スティブンサイト、ノントロナイト等のスメクタイト系粘土鉱物、バーミキュライト、ハロイサイト、膨潤性マイカ等が挙げられる。中でも、モンモリロナイト、膨潤性マイカが好ましい。上記層状珪酸塩は天然物または合成物のいずれであってもよく、これらの1種または2種以上を用い得る。
図2に示すように、上記層状珪酸塩の層間に存在する交換性陽イオンとは、結晶表面上のナトリウム、カルシウム等のイオンであり、これらのイオンは、カチオン性物質とイオン交換性を有するので、カチオン性を有する種々の物質を上記層状珪酸塩の層間に捕捉(インターカレート)することができる。
上記層状珪酸塩は、広角X線回折測定法により測定した(001)面の平均層間距離が3nm以上であり、5層以下で存在しているものを含んで分散しているものが好ましい。平均層間距離が3nm以上であり、5層以下で分散していると、硬化性組成物の耐候性、難燃性の性能発現に有利となる。
本発明の硬化性組成物には、耐候性を向上させるために各種紫外線吸収剤や光安定剤を配合することが好ましい。層状珪酸塩との併用により、層状珪酸塩が各種紫外線吸収剤や光安定剤のブリードアウトを抑制するように作用するため、硬化物中にこれらが長期にわたって保持されるためである。
本発明に係る硬化性組成物では、好ましくは、硬化後の被膜の水に対する接触角が140°〜180°の範囲とされる。140°未満では、水滴が付着して残り、水アカ等が残る場合がある。
本発明に係る硬化性組成物は、シーリング材または接着剤として好適に用いられる。本発明に係る硬化性組成物は、後述する実施例から明らかなように、雰囲気中の湿気により速やかに硬化し、柔軟性を有する硬化物を与え、良好な接着強度を発現するが、さらに硬化物は汚泥性、耐油性、耐水性、撥水性及び撥油性等に優れている。従って、外部に露出される部分に用いられるシーリング材や接着剤に、本発明に係る硬化性組成物は好適に用いられる。
特に、本発明の架橋性シリル基含有ビニル重合体(a)は、上述のとおり末端に架橋性シリル基を有しているので、側鎖に架橋性シリル基を有している場合に比べて、硬化前は低粘度で糸引き等が少なく取り扱いが容易であるにもかかわらず、硬化物は優れた伸び、弾性を示す。
(ビニル系重合体(a)の調製)
還流管をつけた1Lの三口丸底フラスコに臭化第一銅(6.25g、156mmol)、アセトニトリル(50mL)、及び、ペンタメチルジエチレントリアミン(9.1mL)を仕込み、窒素ガスで置換した。アクリル酸−n−ブチル(447g、3.9mol)、
2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリレート8.9g及び、ジエチル−2,5−ジブロモアジペート(15.7g、43.6mmol)を添加し、70℃で7時間加熱撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、活性アルミナで処理した。揮発分を減圧下留去し、末端にハロゲンを有するポリ(アクリル酸−n−ブチル)を360g得た。重合体の数平均分子量はGPC測定(ポリスチレン換算)により10700、分子量分布は1.15であった。
上記で得られたビニル系重合体100g、ポリプロピレングリコール(和光純薬社性、分子量3000)50g、、脂肪酸表面処理炭酸カルシウム13g、重質炭酸カルシウム26g、硬化促進剤(ジブチル錫ジラウリレート)2gを加え、密封した攪拌機で均一になるまで混合し、その後、10分間減圧脱泡して白色状ペーストの硬化性組成物を得た。 得られた硬化性組成物をポリエチレン板上に、膜厚が2.5mmとなる様に塗工し、その後、20℃、相対湿度50%の環境下で7日間養生して、ゴム状のシート皮膜を得た。シート皮膜のゴム物性をJIS K 6301に準じて評価した。その結果、破断伸びは520%、破断応力は0.20N/mm2であった。また、KRUSS社製、自動接触角計G2/G40を用いて、水に対する接触角を測定したところ、25℃で150°であった。
実施例1において、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリレート8.9gの代わりに、α−(3−メタクリロイルオキシ)プロピルポリジメチルシロキサン22.4gを用いる以外は実施例1と同様に行って、ビニル系重合体を得た。
得られた硬化性組成物をポリエチレン板上に、膜厚が2.5mmとなる様に塗工し、その後、20℃、相対湿度50%の環境下で7日間養生して、ゴム状のシート皮膜を得た。シート皮膜のゴム物性をJIS K 6301に準じて評価した。その結果、破断伸びは580%、破断応力は0.23N/mm2であった。また、実施例1と同様に接触角を測定したところ、145°であった。
実施例1で得られた白色ペースト状の硬化性組成物100gにさらに、フッ素原子を有する可塑剤としてデムナムS−100(ダイキン工業(株)社製)5gを加え、その後、10分間減圧脱泡して白状ペーストの硬化性組成物を得た。
得られた硬化性組成物をポリエチレン板状に、膜厚が2.5mmとなるように塗工し、その後、20℃、相対湿度50%の環境下で7日間養生して、ゴム状のシート皮膜を得た。シート皮膜のゴム物性は、破断伸びが600%、破断応力は0.18N/mm2であった。また、実施例1と同様に水に対する接触角を測定したところ、143°でった。
実施例2で得られた白色ペースト状の硬化性組成物100gにさらに、シロキサンを有する可塑剤としてポリジメチルシロキサン(信越化学社製、KF50−3000)5gを加え、その後、10分間減圧脱泡して白状ペーストの硬化性組成物を得た。
得られた硬化性組成物をポリエチレン板状に、膜厚が2.5mmとなるように塗工し、その後、20℃、相対湿度50%の環境下で7日間養生して、ゴム状のシート皮膜を得た。シート皮膜のゴム物性は、破断伸びが620%、破断応力は0.21N/mm2であった。また、実施例1と同様に水に対する接触角を測定したところ、143°でった。
実施例1で得られたビニル系重合体100gに、ポリエーテル系重合体(d)(鐘淵化学社製、末端アルコキシシリル化ポリプロピレングリコール、S−303)30g、脂肪酸表面処理炭酸カルシウム13g、重質炭酸カルシウム26g、硬化促進剤(ジブチル錫ジラウリレート)2gを加え、密封した攪拌機で均一になるまで混合し、その後、10分間減圧脱泡して白状ペーストの硬化性組成物を得た。
得られた硬化性組成物をポリエチレン板状に、膜厚が2.5mmとなるように塗工し、その後、20℃、相対湿度50%の環境下で7日間養生して、ゴム状のシート皮膜を得た。シート皮膜のゴム物性は、破断伸びが520%、破断応力が0.2N/mm2であった。また、実施例1と同様に水に対する接触角を測定したところ、141°でった。
実施例1において、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリレート8.9gを用いない以外は実施例1と同様に行ってビニル系重合体を得た。
得られた硬化性組成物をポリエチレン板上に、膜厚が2.5mmとなる様に塗工し、その後、20℃、相対湿度50%の環境下で7日間養生して、ゴム状のシート皮膜を得た。シート皮膜のゴム物性をJIS K 6301に準じて評価した。その結果、破断伸びは580%、破断応力は0.23N/mm2であった。実施例1と同様にして接触角を測定したところ、125°であった。
上述した実施例1〜5及び比較例1でゴム物性を評価するのに用いられた各シートの一部を用いて防汚性を評価した。防汚性の評価に際しては、シートの一部を屋外暴露した。屋外暴露に際しては、シートを南側に向け、かつ水平面に対して45°傾斜させ暴露した。暴露場所は、積水化学工業株式会社水口工場敷地内の国道一号線よりも距離約20mの地点とした。結果を下記の表1に示す。
◎:汚染無し、○:僅かに汚染、×:かなり汚染
実施例1の硬化性組成物調製の際に、層状珪酸塩ソマシフMPE−100(ポリオキシプロピレンジエチル4級アンモニウム塩で有機処理した膨潤性フッ素雲母、コープケミカル社製)5g、チヌビン770(ヒンダードアミン系光安定剤、チバスペシャリティーケミカルズ社製)5g、チヌビン327(ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、チバスペシャリティーケミカルズ社製)5gを加えたこと以外は、実施例1と同様にして硬化性組成物を得た。
硬化性組成物調整の際に、層状珪酸塩ソマシフMPE−100(ポリオキシプロピレンジエチル4級アンモニウム塩で有機処理した膨潤性フッ素雲母、コープケミカル社製)5g、チヌビン765(ヒンダードアミン系光安定剤、チバスペシャリティーケミカルズ社製)5g、チヌビン327(ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、チバスペシャリティーケミカルズ社製)5gを加えたこと以外は、実施例2と同様にして硬化性組成物を得た。
実施例6,7で得られた硬化性組成物における層状珪酸塩の平均層間距離を以下のようにして測定した。
なお、式中において、λ(nm)=0.154、d(nm)二層状珪酸塩の面間隔、θ(度)は回折角である。
透過型電子顕微鏡(TEM、日本電子社製「JEM−1200EX II」)写真により、硬化物中の層状珪酸塩の分散状態を観察して、5層以下で存在しているものを○と判定した。
〔評価〕
上記実施例6,7及び比較例1で得られた硬化性組成物の下記方法で耐候性を評価した。各配合組成物を50mm×150mm(厚み1mm)のステンレス板に0.5mm厚みで塗布し、20℃×60%の相対湿度の雰囲気下で7日間(168時間)放置して養生硬化させた後、下記条件で、150時間及び400時間光照射を行い、表面状態を目視で確認し、クラックの無いものを○と判定した。
試験装置:アイスーパーUVテスター(SUV−F11型)、岩崎電気(株)製
照射強度:100mW/cm2
限定波長:295nm〜450nm
ブラックパネル温度:63℃
照射距離:235nm(光源と試料間)
なお、アイスーパーUVテスターによる光照射評価は、材料系や試験条件によっても変動するので一概には言えないが、通常サンシャインウエザオメーターによる評価よりも、10倍程度の過酷な促進効果があるとされている。結果を下記の表2に示す。
Claims (9)
- 式(1)で示される架橋性シリル基を末端に有するビニル系重合体(a)を含有してなる硬化性組成物であって、該ビニル系重合体(a)がフッ素原子を有する重合性単量体(b)及び/またはシロキサン基を有する重合性単量体(c)を共重合成分として有することを特徴とする硬化性組成物。
−[Si(R1)2-b(Y)bO]m−Si(R2)3-a(Y)a (1)
(式中、R1およびR2は、いずれも炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、または炭素数7〜20のアラルキル基、または(R’)3Si−(R’は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であって、3個のR’は同一であってもよく、異なっていてもよい)で示されるトリオルガノシロキシ基を示し、R1またはR2が2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。Yは水酸基または加水分解性基を示し、Yが2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。aは0,1,2,または3を、また、bは0,1,または2を示す。mは0〜19の整数である。ただし、a+mb≧1であることを満足するものとする。)少なくとも架橋可能な加水分解性シリル基を含有するビニル系重合体(a)を含む硬化性組成物であって、 前記ビニル系重合体(a)がフッ素原子を有する重合性単量体(b)及び/またはシロキサン基を有する重合性単量体(c)を共重合成分として有することを特徴とする硬化性組成物。 - 硬化後の被膜の水に対する接触角が140°〜180°の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の硬化性組成物。
- 上記フッ素原子を有する重合性単量体(b)が(メタ)アクリル酸フッ素基含有アルキルエステルであることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の硬化性組成物。
- 上記シロキサン基を有する重合性単量体(c)が(メタ)アクリロイル基含有シロキサン誘導体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の硬化性組成物。
- フッ素原子を有する可塑剤及び/またはシロキサン基を有する可塑剤をさらに含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の硬化性組成物。
- 上記ビニル系重合体(a)に加えて、架橋可能な加水分解性シリル基を有するポリエーテル系重合体(d)がさらに配合されている請求項1〜5のいずれかに記載の硬化性組成物。
- 層状珪酸塩がさらに配合されている請求項1〜6のいずれかに記載の硬化性組成物。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の硬化性組成物からなることを特徴とするシーリング材。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の硬化性組成物からなることを特徴とする接着剤。
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