JP2005289616A - マルチかごエレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】
一つの昇降路に複数の乗りかごを格納し、ビル内の省空間を実現するマルチかごエレベータにおいて、複数の乗り場や乗りかごに対して、均一な制御だけではなく、各種の状況に応じて乗り場,乗りかごごとに見あった非均一な制御を行い、通常のエレベータと比較して利用者に違和感のないマルチかごエレベータシステムを提供すること。
【解決手段】
同一昇降路に複数の乗りかごが設置されたエレベータシステムで、均一制御,非均一制御、及び、これらを状況に応じて動的に切り替える解決手段を講じる。
【選択図】図1


Description

本発明は、複数台の乗りかごが同一昇降路内を運転されるエレベータシステムに係り、特に複数台の乗りかごが一組あるいは複数組の駆動ロープによって制御されるマルチかごエレベータシステムの円滑な運用と利用に好適なエレベータに関する。
複数の乗りかごが、一つの昇降路内をサービスするシステムの従来技術としては、次のようなものがあげられる。
乗りかごと釣り合いおもりとをつるべ式に1:1ローピング、または2:1ローピングに配置し、両者を相反する方向に駆動電動機により運転する従来のロープ式エレベータに対して、釣り合いおもりをもう一つの乗りかごで置換し、1台の駆動電動機で2台の乗りかごを運転し、昇降路空間を有効に活用するツインかごエレベータシステムにおいて、特開昭58−59174号公報では、駆動ロープ以外に乗りかごを昇降させる手段として、乗りかごに取り付けたレベリング機構によって着床誤差をかご部でローカル処理する提案がなされている。
また、1つの昇降路内に複数設置されたリング状のロープに複数の乗りかごを接続し、かご重量をロープで支え、駆動力のみをリニアモータで発生させ、省エネ化を狙ったワンシャフトマルチカーの提案が特開平8−59139号公報になされている。
さらに、二つの乗りかごが連結、あるいは、レベリング機構を介して相対変位可能な2階建てエレベータ(いわゆるダブルデッキエレベータ)も広義の観点では、1つの昇降路に複数のかごを配置したエレベータである。複数台のダブルデッキエレベータの運行に関して、特開平7−109076号公報では、連続した階からの同一方向への呼びに対して、同一のダブルデッキエレベータを積極的に割り当てて一周時間を短縮する提案があり、また、ダブルデッキエレベータと一般のシングルデッキエレベータとの併設運行に関する提案が特開平9−301646号公報にあり、混雑度の低い状況下ではシングルデッキエレベータに、混雑時にはダブルデッキエレベータに呼びを優先的に割り付けて、省エネルギ制御を行う方式が提案されている。
特開昭58−59174号公報 特開平8−59139号公報 特開平7−109076号公報 特開平9−301646号公報
従来技術1では、ツインかごエレベータの宿命で、ロープ長さが計年変化や乗客量によって伸びたときの2つのかご床面と建屋側床面との間に生じざるを得ない着床誤差を完全にゼロにするため、かご駆動用の電動機ではなく、かご側に設けたレベリング機構によってかご部分でかご床面の上下調整を行って床合わせを行うが、乗りかごに特殊なレベリング装置を付加する必要があり、コストアップの要因がつきまとうという難点がある。
一方、従来技術2では、リング状のロープに複数の乗りかごを接続し運転するので、ロープ伸びの影響が、エレベータ床面と建屋側床面との間に着床誤差として現れる点はツインかごエレベータと同様の問題点をかかえるが、この点への言及はない。また、他かごの利用者による、もう一方のかごへの拘束停止に関する案内表示の提案はあるが、ホールに向けた情報発信などの提案などはない。
また、従来技術3では、ダブルデッキエレベータの複数のかごが、建屋側の連続した階からの同一方向への呼びに対して優先的に割り当てをすることが述べられているが、輸送効率の観点からの提案であり、かご間の扱いに関する均一・非均一な制御にまで踏み込んだ言及はない。
従来技術4では、ダブルデッキエレベータと普通のシングルデッキエレベータへの呼び割り当てを、閑散時には省エネを狙ってシングルデッキエレベータへ、混雑には輸送効率を狙ってダブルデッキエレベータへ実施するなどの提案があるが、制御対象が通常の複数昇降路のエレベータシステムに対する群管理制御であり、同一昇降路内の複数かごシステムに起因する問題解決に対する提案ではない。
本発明の課題は、ビル内に占めるエレベータの昇降路断面積の極小化を狙い、1つの昇降路内に複数の乗りかごをつるべ状に構成したり、乗りかごとおもりをつるべ状に接続したエレベータを同一昇降路内に複数組格納したり、2つ以上の乗りかごを同一昇降路内で循環式に移動させるマルチかごエレベータシステムで、それぞれの乗りかご,乗り場などに様々な均一・非均一な制御によるサービスを提供し、乗りかごとおもりがつるべ状に構成された通常のエレベータとの比較で使い勝手上の違和感がなく、遜色のないビル内移動システムを提供し、もってビルを占有するエレベータシステムの床面積(昇降路断面積)を削減することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、昇降路断面積削減のため、同一のエレベータ昇降路内に複数台の乗りかごを設置し、各乗りかごや、各乗りかごに対応する乗り場に対して、それぞれ均一な制御、あるいは非均一な制御、および、この2つのモードを動的に切り替える制御を実施するよう構成し、従来の一つの昇降路に1台、あるいは2階建ての乗りかごを有するシステムと比較して違和感のない使い勝手を実現する。
同一のエレベータ昇降路内に複数台の乗りかごを設置し、乗り場が、3階床以上存在するシステム構成では、同時に複数の乗りかごが隣接した同一の乗り場に到着する可能性があり、乗り場の利用者にかご位置や乗車に関する的確な情報を提供することにより違和感のない使い勝手を実現する。
同時に複数の乗りかごが隣接した同一の乗り場に到着し、乗り場側が混乱する可能性があるので、乗り場の利用者にはあらかじめ行き先階を乗り場で登録し、複数のかごのうち最適なかごに呼びを割り当てて、不要なかごは停止させない解決策を講じる。
さらに着床誤差の制御に関しては、複数台の乗りかごが駆動ロープによって連結される構造ゆえ、ロープの経年伸びやかご内乗客数変化によって複数の乗りかごと複数の乗り場との間に着床誤差の発生を余儀なくされるが、利用客の状況に応じて位置決め制御時に着目する乗りかごとその制御法、及び目標量を動的に切り替えるので、利用者にとって障害の少ない位置決め制御がなされる。さらに、ロープの伸び量を監視しながら制御するので、不要な点検・保守頻度をのばしたり、保守の必要時を的確に判断することが可能である。
また、ドアの開閉についても、乗り場停止時に利用客の状況に応じて開閉動作を実施したり、開閉不要時には閉動作のままの動作にするなどによって、ドア開閉による誤乗車の阻止,省エネ,可動部分の劣化防止などの効果をあげる。
乗りかごの内装や装備、さらには塔内安全装備に順位付けを施し、役員階などにアクセスする乗りかごや、特殊な呼びを受けたときには高級な乗りかごを優先的に割り付けるなどの制御によって、特権階級であるVIP運転、あるいはハンディキャップ者への気配り運転を実施出来る。また、乗りかごまわりの内装だけでなく、ドアなどの可動部など消耗部品を有する機器に対して、稼働率が均衡するように呼びに対する割り付けを行って、保守間隔の延長を図ったり、逆に稼働率に偏りを生じさせて、一度に保守する対象機器数を減らして、保守時間を削減するなどの効果を発揮させる。
本発明によれば、1つの昇降路に複数のエレベータ乗りかごを設置したマルチかごエレベータシステムにおいて、従来の一般的なエレベータと比較して、使い勝手上の違和感をなくし、省空間,省エネ,省保守,VIPやハンディキャップのある利用者への気配り対応などの多くの効果を享受できる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態を示すマルチかごエレベータの構成図である。図1において、はじめに基本構成を説明する。1つの昇降路1の内部には複数の乗りかごが設置され、鉛直方向は、3階から6階までの状況が一例として示されている。乗りかご2と乗りかご3は駆動ロープ4で両端が接続され、図示されていない駆動モータに連結された綱車5−1に釣りかけられ、相反する方向に2つの乗りかごが従属的に移動する基本構成である。通常の乗りかごと、おもりがつるべ状に連結されたシステムと比較すると、おもりの幅+αの空間にもう一つの乗りかごが格納されるので、2つのかごが全く独立に制御できない制約はあるものの等価的に輸送能力が向上し、昇降機のビル内専有面積の削減を実現している。さらに、昇降路1の上部には、乗りかご6と釣り合いおもり7がロープ8でつるべ状に連結され、綱車5−2に釣りかけられたもう一つのエレベータシステムが昇降路内に存在し、乗りかご6と釣り合いおもり7の動きは、他の乗りかご2,3の動きに制約を受け、従属的なサービスになるものの、1つの昇降路に第三の乗りかごを格納できるので、さらに輸送能力を高めることが出来る。
ここで、1つの昇降路に複数の乗りかごを格納し、省床面積を実現したエレベータシステムでは次のような固有な特性がつきまとい、通常のエレベータにはない違和感を生じさせる可能性がある。
(1)乗りかご2,乗りかご3,乗りかご6が他の乗りかごの運行の影響を受け、乗り場 の待ち客や、乗りかご内の乗客に不要な停止や動きと不満を持たれたりする動きを してしまう。
(2)2つの乗りかごを独立に制御できないので、ロープ長が変化すると、2つの乗りか ごの着床制御を同時に完全にゼロに出来ない。
(3)特定の乗りかごが偏って運行され、可動部の消耗に偏りが生じる可能性がある。
(4)隣接した乗り場に複数台の乗りかごが到着し、利用者の乗降に混乱を生じる可能性 がある。
そこで、これらの問題に対して、次のような提案をしている。まず、乗りかご2は上昇運転、乗りかご3は下降運転、乗りかご6は下降運転、3階に5階へのサービス希望者,4階に6階への希望者,5階に4階への希望者,6階には乗り場利用者がいない状況でのサービスを考える。各階乗り場には行き先階登録器9−3,9−4,9−5,9−6が設置され、それぞれ9−3には5階、9−4には6階、9−5には1階、9−6には未登録の状況となっている。また、エレベータの位置を示すインジケータ10−3,10−4,10−5,10−6が設置され、乗り場側利用者への案内表示器11−3,11−4,
11−5,11−6が設置されている。ここで、3階の待ち客に対するサービスの実施例を説明する。3階の利用者は上昇運転を希望しており、乗りかご3は乗りかご2が4階の利用者をサービスするために停止する従属動作として3階に停止するが、乗りかご内には3階で下車する利用者が不在の場合にはドア12−3を開閉しない。これは、乗りかご3には3階で乗り降りの利用がないので、不要なドアの開閉を阻止して可動部品の消耗を抑制する。このドア制御アルゴリズムの詳細は図2で示す。このドア開閉阻止は、3階での待ち客に乗りかご3の3階への停止を悟られることによる不要な不満の発生を抑制させるために、インジケータ10−3には乗りかご3のかご位置は表示しないような非均一な表示制御を行う。このかご位置の適切なインジ表示アルゴリズムについては、その詳細を図3で示す。さらに、案内表示器11−3には、通常の乗り込み案内の内容ではなく、しばらく上昇かごの到着がない旨の謝罪案内を他階への案内とは違えて非均一に提供し、利用者へご理解を得るシステム努力を行う。この乗り場案内表示アルゴリズムについては図4でその詳細を示す。勿論、通常の運転の様に利用者がいなくてもドア開閉を行い、かご位置表示器にかご位置や運転方向を表示し、乗り場案内器には乗車不適切な乗りかごの到着を示す均一制御を行っても良い。また、乗りかご内には表示器15−3が設置され、乗客がいる場合には、各かごに対して均一のサービスとしてかご位置の表示や停止予定階の表示などがなされるが、ここではしばらく乗客がないので無駄な表示をしても意味がないので、非均一なサービスとしてかご内表示器15−3をオフして省エネや機器の寿命延長をはかる制御を行う。このかご内表示器の制御アルゴリズムの詳細は図5で説明する。このほか、乗りかご3には塔内機器として、昇降路に設置された遮へい板14−3に対向する形で遮へい板センサ13−3が取り付けられており、乗りかごが3階の乗り場に到着してからの移動距離を計測可能としている。乗りかご3の床面と3階乗り場の床面との誤差をLE2とし、乗りかご3の位置決め制御法については4階での動きの説明の際に詳細に開示する。
次に、4階乗り場での均一,非均一制御の実施例の概要を示す。ここでは乗りかご2内には4階で降りる乗客がおり、4階乗り場には6階を希望する利用者がエレベータの到着を待っている状況である。この階では利用者の乗降があるので、可能な限り着床誤差を小さく制御し、つまずきなどを防止する必要がある。そこで、この階の着床誤差LE1をゼロとなるようにし、利用のない、もう一つの乗りかご3の着床誤差LE2が大きくなることを覚悟の上で、図6に詳細を示すような着床誤差の非均一な制御を行う。この制御は2つのかごがロープで連結されているため、ロープ長が不適切な長さになってしまった場合、2つのかごの着床誤差を同時にゼロに出来ないことに起因している。これにより、利用者のいる乗りかごの昇降に問題を生じないような効果を発揮する。ただし、乗りかご3でも利用者の乗降が、3階である場合には、両者の着床誤差をゼロではないが、等しく分配して、均一の着床制御を実施し、利用に伴うつまずき事故などの防止をはかる。当然、利用者は刻々と変化するので、上記した均一制御と非均一制御を動的に切り替えることは現実的なシステムを構築する上では有効な方式である。また、両方の乗りかごで乗降がある場合でも、VIP運転を実施したり、昇降人数が多い階ではつまずく確率が高くなるので、分配に重みを設けて制御する非均一着床制御を実施する効果は大きい。これらは、VIPや乗降者数の認識が出来るVIP呼びや行き先階登録方式からの情報があるために実現できる機能でもある。また、乗りかご2にも、乗りかご3や3階昇降路内と同様に運転の着床時に到着階との着床誤差を計測するためのセンサ13−2が乗りかごに、遮へい板14−4が昇降路内に設置され、センサ13−3,遮へい板14−3との関係でロープ長の変化を認識する。このロープ長の測定機能を利用して、不要な点検を排除したり、駆動ロープ4の長さが大きく経年変化したことを検出し、警報を保守センタなどへ発報することが出来ることも本実施例の保守上の常時監視効果の一つである。この階のエレベータ利用者には、利用可能な乗りかご2が短時間のうちに到着するので、インジケータ10−4には、そのかご位置を通常の均一制御として表示する。このかご位置表示の均一,非均一制御の相違は、3階と4階の置かれた状況の違いを考慮して実施されることとなる。この点の扱いの違いについても、その詳細は、図3で説明する。案内表示器11−4についても、その表示は3階の案内表示器11−3の『乗車不適切な乗りかご』表示とは異なって、
『乗車可能な乗りかご到着』という一般的な状況で示される均一制御や、下車階の事前登録がなされているが故にこの4階で多くの利用者が下車することがわかれば、その旨を4階乗り場に流してドア付近を空けるような臨機応変な非均一制御による表示は利用者に有益であり、その詳細は、図4で説明する。さらに、乗りかご3内の乗客に対して4階に到着した旨の均一表示を乗りかご表示器に流したりする。この乗りかご表示器の均一・非均一制御に関しては図5で詳細に示す。
次に、5階の状況について説明する。この階では、4階に下降したいVIPが乗り場で待っている状況を想定した。VIPは行き先登録器9−5、あるいは図示していない携帯端末などで行き先希望階である4階を入力している。この5階には、乗りかご6が到着する前に乗りかご3が下降運転で通過し、これに呼びを割り付けることも可能であったが、従属かご2に乗客が乗っており、VIPに他階停止の影響を与えるのを防ぎ、内装などが充実し、着床誤差をVIP優先制御が可能な乗りかご6を優先的に割り当てた。この間のインジ制御は図3で、乗り場案内表示は図4で、着床誤差制御は図6でその詳細を説明する。
最後に、乗り場での待ち客のいない6階について説明する。乗りかご2の接近にも関わらず、行き先登録器9−6からの入力がないので、乗り場での待ち客がいないと判断し、インジケータ10−6,案内表示器11−6の表示を通常の表示から、非均一な消灯として省エネやランプの延命効果を発揮させる。これらの均一・非均一制御の制御についてもその詳細を図2から図7で説明する。
図2にエレベータ乗りかごと乗り場のドア開閉制御プログラムP10のフローチャートを示す。このプログラムP10、および、以降説明するプログラムは、図示していない管理プログラムによって短い時間間隔のタイマー割り込み、あるいは、事象発生に伴う割り込みによって起動され、処理が終了すれば、割り込み待ちの状態に戻る。このプログラムP10が起動させると、処理P101で乗りかごへの乗客、または、乗りかごからの降客があるかを判断し、乗降客がある場合には、処理P102で、均一制御として、ドアの開閉阻止制御を行わず、ドア開閉を行う一般的な均一制御を行う。次に、処理P103で、多くの乗降客が乗りかご内や乗り場にいるか?又は、VIPや身障者などのハンディキャップを持った利用者がいるか?の判断を行う。もし、いれば、ドア開閉に関して処理P
104で通常の均一制御ではなく、非均一な制御が適用され、ドアの開閉速度を下げたり、ドア閉め開始タイミングを遅らせて、利用者がドアにぶつかることを阻止するなどの気配り制御を実施する。この非均一制御は、常時実施すると輸送効率が落ちてしまうので、システムがその実施に関して必要と判断した状況時のみ動的に非均一制御として実施し、弊害を最小限に抑制しつつきめ細かなサービスを提供できる効果を発揮する。詳細は、他図で説明するが、この処理P104が実施された時は、従属関係にある他かごや、他乗り場に気配り運転実施中の案内を流し、他の利用者のご理解を得る処理をこのプログラムの中に取り込んでも良い。処理P103で特別な状況にないときには、他の乗りかごと同様に処理P105でドアの開閉速度や、ドア閉開始タイミングは平均的な値や初期値に従って均一制御される。一方、処理P101で乗りかごへの乗客や乗りかごからの降客がいないと判断されたときは、処理P106において、非均一な制御として、ドアの開閉を阻止する。これは、乗降客がいないような場合に、無用なドアの動作は、省エネルギや可動部の消耗にとってムダであり、合理的な制御であると言える。勿論、乗降客はいないが、乗りかごに乗客がいて、乗りかごが停止したにも関わらずドア開閉をしないことが乗客に不安感を与えると考えられる条件下では、この処理P106は通常のドア開閉を行う均一制御に変更しても良い。以上の処理を終了し、処理P107経由でドア開閉制御プログラムP10は終了する。本実施例によれば、複数乗りかごシステムの乗降を円滑にするとともに、利用者に気持ちよくエレベータを利用していただくタイムリーなドア開閉制御,省エネ,機器の寿命延長などの効果がある。
図3に乗り場,乗りかご内のかご位置表示制御プログラムP20のフローチャートを示す。なお、ここで言う乗りかご位置とは、乗りかごの存在する階床名を示している。かご位置表示に関して、2つの乗り場を行き来するシャトル的なシステムよりも、3つ以上乗り場が存在するシステムでは乗りかごが通過するような事象が発生し、かご位置表示制御は利用者に有益な情報を与える機器として必須の要素である。このプログラムが起動されると、始めに処理P201で、この乗りかごが停止する予定の階に、この乗りかごに乗り込んでくる利用者がいない?あるいは、この乗りかごには乗客がいない?を判断する。
yesであれば、次に、処理P202でかご位置表示関連で、運転状況に関わらず均一表示をすることが要請されているかを判断する。yesであれば、処理P203で通常の均一制御として、乗り場と乗りかご内にこの乗りかご、または、すべての乗りかごの位置を表示する。noであれば、処理P204で非均一制御として、見る人のいない状況下、あるいは、運転方向が逆で、見ても意味のない状況下では、無駄なかご位置表示は行わないという処理を実施する。この処理は省エネ効果もさることながら、表示器が白熱ランプなどのシステムではランプのタマ切れを遅らせる効果、さらには、乗り場でかご到着を待っている人にとって意味のない情報は提供しない方が不要な不信感を抱かせない心理的効果も発揮する。また、輸送効率の向上を図るため、乗り場待ち客の希望方向と同じ方向に運転中の乗りかごであっても、その階を通過した方が全体としての輸送効率や平均待ち時間が改善される様な状況もこの非均一制御によるかご位置の非表示は不満の発生を抑制する効果を発揮する。なお、処理P202の均一表示の要請とは、ビル管理者などからの表示要請を受けた場合の処理で、このような事象が発生しないときには、この判断処理と均一表示処理P203は省略してもよい。その場合には処理速度の向上や、メモリ空間の削減などの他の効果がある。処理P201でnoと判断したときには処理P205で均一処理として、通常の乗りかご位置を表示し、処理P206を経由して割り込み待ちに戻る。本実施例によれば、複数乗りかごシステムで利用者に気持ちよくエレベータを利用していただくタイムリーな情報提供の効果がある。
図4に乗り場案内表示制御プログラムP30のフローチャートを示す。釣り合いおもりの代わりに乗りかごをもう一つ接続した2つの乗りかごのシステム、およびそれに通常のエレベータを併設した図1の様なシステムや、観覧車形式のいわゆるマルチカーシステムなどでは、乗りかごが次々と乗り場に到着するので、乗り場案内表示装置は乗りかごの円滑な利用上重要な装置である。さらに、2つの乗り場を行き来するシステムよりも、3つ以上乗り場が存在するシステムでは乗りかごが通過するような事象も発生し、乗り場案内表示制御は円滑な乗降を実現するためには必須の要素である。この表示器の制御を行うのがP30である。このプログラムが起動されると、まず処理P301でこの階に、次に接近する乗りかごは止まるかどうか判断し、止まる場合には、処理P302で、乗り場の待ち客が乗り込むかごであるか判定する。yesであれば、処理P303で、その乗りかごに、この階で降車する乗客がいるかどうか判断し、yesであれば、処理P304で非均一処理として、乗りかごから降車する利用者がいる旨を乗り場側に表示し、ドアの前の空間をあけて降車を円滑にし、不要な衝突を回避させたり、乗降時間を短くするなど、状況に応じたタイムリーな乗降効果を発揮させる。この効果は乗り場が高密度に作られる複数乗りかごシステムにとっては特に顕著である。処理P303で降車客がいないと判断された場合には、乗降客同士の衝突の可能性はないので、処理P305で非均一処理として、速やかな乗車促進表示を行って乗り場での停留時間を短くする効果を発揮する。特に輸送効率を高める必要のない閑散時には、この処理P305を均一処理として、乗車促進表示をせず、『到着』程度の一般的な表示としてもよい。処理P302で乗り場利用者が乗り込むべきかごではないと判断された時には、処理P306で、非均一処理として、乗車に適した乗りかごの到着場所への誘導表示を行う。当然、乗車に適した乗りかごの到着場所にはその旨の案内表示が、その場所の制御装置によってなされるので、処理P306を均一処理として、誘導表示を省略しても問題ないが、利用者の立ち位置などを考慮すると、この非均一処理による誘導表示は利用者に優しい案内効果を発揮する。処理P301でこの階に止まらないと判断した場合、次に、処理P307で乗り場利用者の希望する運転方向と、接近中の乗りかごの運転方向が同じかどうかを判断し、同じであれば、処理P308で、特異な事象として非均一処理で、かご通過のお詫びの表示を行う。これは、VIP運転,満員でこの階からの乗車が困難など、不要な停止による運転効率の低下を未然に防いだ方が大局的に好ましいと判断した際に示す表示である。処理P307で運転方向が希望と逆と判断したときには処理P309で均一処理として特に何も表示せずに処理を終わり、処理P310を経由して割り込み待ちに戻る。本実施例によれば、複数乗りかごシステムの乗降を円滑にするとともに、利用者に気持ちよくエレベータを利用していただくタイムリーな情報提供ができるなどの効果がある。
図5に乗りかご内照明,案内表示制御プログラムP40のフローチャートを示す。このプログラムが起動されると、処理P401で乗りかごに乗客がいないか?を判断し、yesであれば、処理P402で非均一制御として、乗客のいないかご内の照明を消灯する制御を実施して省エネ効果を上げる。通常は、運転休止後しばらくして蛍光灯などを消灯する省エネモードを実施しているが、ここでは運転のたびに乗客有無から消灯判断を実施して、きめこまめな消灯制御を実施する。この実施例では、照明設備はそのオンオフ回数が寿命に関係する蛍光灯などではなく、白色LEDなどを用いれば高頻度なオンオフの寿命弊害は生じない。同様に処理P403で不要なかご内表示も、非均一制御としてオフし、省エネ効果を発揮する。一方、判断P401で乗客がいると判断したときには、処理P404で均一処理として、かご内の消灯処理は行わず、さらに、処理P405で、停止予定階,かご位置などの均一表示のほか、次停止階から乗り込み客があるときには非均一表示として、『乗り込み客あり』などの特殊な表示をすれば、円滑な乗り込み効果も発揮する。これらの処理を終了し、処理P406経由で割り込み待ちに戻る。本実施例によれば、複数乗りかごシステムで生じる可能性の高い空の乗りかごに対する、不要なかご照明や案内表示を適切に判断してオンオフすることができ、省エネと機器の寿命延長などの効果を発揮することができる。
図6に着床誤差制御プログラムP50のフローチャートを示す。このプログラムが起動されると、始めに処理P501で今回の制御をしている対象乗りかごの他端にもう一つ、あるいは複数の従属した乗りかごが接続されているか?の判断を行う。つまり、図1であれば、乗りかご2と乗りかご3との関係か、それとも乗りかご6が制御対象か?を判断している。従属乗りかごが存在すれば、処理P502で、直接の対象である自分の乗りかごよりも、従属乗りかごを優先して着床制御するかを判断する。判断材料としては、その乗り場での乗降人数の大小,VIPや車椅子などハンディキャップを持った方の乗降有無などである。yesであれば、処理P503で、非均一制御により、重要度の高い従属かごの着床誤差を少なくなるように制御する。従属かごのあるシステムでは、特にロープ伸び補償機構がついていない場合、ロープ伸びが生じたときに着床誤差が不本意だが生じてしまう。その際に、処理P503では着床誤差による障害発生の可能性を極力回避するテンポラリな処置を講じる。具体的には、乗降人数比で着床誤差を2つの乗りかごに逆比例で分配したり、VIPや車椅子などハンディキャップを持った方の乗降があれば、そちらの乗りかごの着床誤差をゼロとし、他方の乗りかごに着床誤差をしわ寄せ処理するなどである。図示していないが、その際に、しわ寄せされる側の乗りかごや乗り場にタイムリーな情報案内を表示することも安全性の点で有益である。処理P502で従属かごを優先しない場合には、処理P504で自かごを優先するかの判断を行う。yesであれば、処理
P503で自かごに対して処理P502で説明したような非均一制御を実施する。処理
P502,P504でほぼ同等の優先度と判断された場合には、処理P506で、発生せざるを得ない着床誤差を2つの乗りかごに均等に割り振る均一制御処理を行う。処理
P501で従属かごが存在しない場合、つまり図1の乗りかご6の様な場合、自かごの着床制御は他かごへの影響を生じさせないので、処理P507で自かごの着床誤差をゼロに制御する均一制御を実施する。そして、処理P508で、異常なロープ伸びが図1のセンサ13−*,14−*から判断できると、処理P509でロープ伸びが基準値以上となった旨をシステム管理者や保守者に発報する。ここで、図1のセンサ13−*,14−*は通常、ロープと綱車との間の微少スリップを検出するため、各乗りかごと各階に取り付けられ、かご位置の補正に用いるが、ここでは、割り込みタイミングのずれと、その間のモータ軸端に取り付けたパルス発生器(図示していない)からの発生パルス数などからロープ伸び量を検出する。そして、処理P510経由で割り込み待ちに戻る。
ここで、処理P506の着床誤差を均等に割り振る処理は、従属かごのあるシステムにおいては、特別な工夫を行う非均一処理に対して、不具合を平均的な解で処置する観点から均一処理と記したが、独立かごの着床制御観点から見ると、着床誤差をゼロとするのではなく、半分残す制御を行うので、非均等制御と表現しても不適当ではない。本実施例によれば、色々な事象が発生し、それに対して適切に制御できるので、複数乗りかごシステムの着床誤差を動的に最良の状態に設定できる効果がある。
図7にエレベータ乗りかごの割り当て制御プログラムP60のフローチャートを示す。このプログラムが起動されると、始めに処理P601で非均一な割り当て制御にエレベータ利用者の属性を判断材料とするか?の判断を行う。yesであれば、処理P602で
VIPまたは、重要度の高い利用者がエレベータサービスを希望しているか?の判断を行い、yesであれば、処理P603で非均一制御として、高度な情報提供が可能な機能を有する乗りかごや、内装が充実した乗りかご、塔内に設置された安全装置のうち特に信頼度の高い装置に対応した乗りかご等を優先的にその希望呼びに対して割り付ける。処理
P602でnoであれば、複数ある乗りかごをすべて均等に扱い、運転方向やかご位置など従来の割り当て制御に用いているアルゴリズムで均一制御を行う。処理P601で利用者の属性で割り当て決定しないと判断した時には、処理P605で、保守観点での非均一割り当てを実施するかを判断する。yesであれば、処理P606で非均一制御として稼働率の高かった乗りかごに優先的に呼びを割り当てる制御、あるいは稼働率を均等になるように呼びを割り当てる制御を実施する。前者は、保守時に2人作業を実施する保守員を一台の乗りかごに集中的に投入し、稼働部保守・修理を少人数単位で実施できる効果を発揮し、後者は大多数の乗りかごの保守を同時に行うことになり、多くの保守員を投入せねばならないが、大規模保守の間隔を最大限に後ろ倒しにのばすことができる効果と、複数かごシステムゆえに部分修理であろうと、大部分修理であろうと稼働ができないことには変わらないというマルチかごシステム固有の状況に立脚する効果である。一方、処理
P607の均一制御では、均等制御として、複数かごに無作為、あるいは均等に呼びを割り当てる実施する。これにより、割り当て号機決定の短い時間内に複雑な稼働状況判断を実施なくてもよいので、高速な処理装置は不要である。本実施例によれば、乗りかごの割り当てを状況に応じて合理的に行うことができる効果がある。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で様々変形して実施できることは言うまでもない。
本発明の第1実施形態を示すマルチかごエレベータの全体構成図である。 第1実施形態におけるドア開閉制御プログラムのフローチャートである。 第1実施形態における乗り場,乗りかごの位置表示制御プログラムのフローチャートである。 第1実施形態における乗り場案内表示制御プログラムのフローチャートである。 第1実施形態における乗りかご照明,案内表示制御プログラムのフローチャートである。 第1実施形態における着床誤差制御プログラムのフローチャートである。 第1実施形態における乗りかご割り当て制御プログラムのフローチャートである。
符号の説明
1…エレベータ昇降路、2,3,6…乗りかご、4,8…駆動ロープ、5−1,5−2…綱車、7…釣り合いおもり、9−3,9−4,9−5,9−6…行き先登録器、10−3、10−4,10−5,10−6…かご位置表示器(インジケータ)、11−3,11−4,11−5,11−6…乗り場案内表示器、12−3,12−6…ドア、13−2,13−3,13−6…遮へい板センサ、14−3,14−4,14−5…遮へい板、15−2,15−3…かご内表示器、LE1,LE2…着床誤差、P10…ドア開閉制御プログラム、P20…乗り場,乗りかごのかご位置表示制御プログラム、P30…乗り場案内表示制御プログラム、P40…乗りかご内照明,案内表示制御プログラム、P50…着床誤差制御プログラム、P60…乗りかご割り当て制御プログラム。

Claims (21)

  1. 複数のエレベータ乗りかごが、同一昇降路内を駆動ロープにより位置制御されるエレベータにおいて、
    前記複数の乗りかごに対する制御を非均一に行う手段と、前記複数の乗りかごに対する制御を均一に行う手段と、所定の条件により前記非均一に行う手段と前記均一に行う手段を切り替えて動作させる手段を備えたことを特徴とするマルチかごエレベータ。
  2. 複数のエレベータ乗りかごが、同一昇降路内を駆動ロープにより位置制御されるエレベータにおいて、
    所定の条件により、上記複数の乗りかごに対する制御を、非均一、あるいは均一に行うことを特徴とするマルチかごエレベータ。
  3. 複数のエレベータ乗りかごが、同一昇降路内を駆動ロープにより位置制御され、少なくとも乗り場が三箇所以上の階床にあるエレベータにおいて、
    所定の条件により、上記複数の乗りかごに対する制御を、非均一、あるいは均一に行うことを特徴とするマルチかごエレベータ。
  4. 複数のエレベータ乗りかごが、同一昇降路内を駆動ロープにより位置制御され、少なくとも、乗り場で登録された行き先階を乗りかご内に自動登録する機能を有するエレベータにおいて、
    所定の条件により、上記複数の乗りかごに対する制御を、非均一、あるいは均一に行うことを特徴とするマルチかごエレベータ。
  5. 請求項2又は3において、
    上記複数台のエレベータ乗りかごへの非均一、あるいは均一な制御を動的に切り替えることを特徴とするマルチかごエレベータ。
  6. 請求項2,3,4、又は5において、
    上記非均一な制御は、上記複数の乗りかごのうち、エレベータ利用者の重要度や乗降数などの重要指標に応じて、乗りかごと停止階との間の着床誤差の位置決めを上記駆動電動機で制御することを特徴とするマルチかごエレベータ。
  7. 請求項2,3,4、又は5において、
    上記非均一な制御は、上記複数の乗りかごのうち、エレベータ利用者が乗り場から乗り込むのに適した乗りかごが存在する階床位置を乗り場側に表示、あるいは、乗り込むのに適していない乗りかごが存在する階床位置を乗り場側に表示しない制御することを特徴とするマルチかごエレベータ。
  8. 請求項2,3,4、又は5において、
    上記非均一な制御は、上記複数の乗りかごにそれぞれ対応するエレベータの昇降路内に設置された機器の個数,信頼度,製作程度などを考慮して、乗りかごの割り当て制御することを特徴とするマルチかごエレベータ。
    記載のマルチかごエレベータ。
  9. 請求項8において、
    上記非均一な制御は、上記複数の乗りかごのうち、エレベータの昇降路内に設置された機器がより充実した側の乗りかごに対する割り当て頻度を高く制御することを特徴とするマルチかごエレベータ。
  10. 請求項8において、
    上記昇降路内に設置された機器はリミットスイッチ,ファイナルリミットスイッチ,各階位置を示すスイッチ,緊急減速用スイッチなどであることを特徴とするマルチかごエレベータ。
  11. 請求項8において、
    上記昇降路内に設置された機器の製作程度は乗りかごの内装の違いであることを特徴とするマルチかごエレベータ。
  12. 請求項2,3,4、又は5において、
    上記非均一な制御は、上記到着する乗りかごから降車利用者がある旨の案内、または、乗り場側利用者に不適切な乗りかごである旨を示す表示制御を到着かご乗り場に対して行うことを特徴とするマルチかごエレベータ。
  13. 上記非均一な制御は、上記複数の乗りかごのうち、乗り場利用者が乗車希望する運転方向と同じで、乗りかごが通過する場合、乗り場に謝罪趣旨を案内表示することを特徴とする1項、又は、2項、又は、3項、又は、4項記載のマルチかごエレベータ。
  14. 請求項2,3,4、又は5において、
    上記二つの乗りかごをつり下げるロープの伸びを検出するため、それぞれの乗りかご位置を検出する2組の乗りかご位置検出装置をそれぞれの昇降路内に設置し、ロープの伸び演算を実行することを特徴とするマルチかごエレベータ。
  15. 請求項2,3,4、又は5において、
    上記非均一な制御は、上記乗りかごのうち、乗り込み利用者または降車者がいない乗りかごのドア開閉を休止する、あるいは、乗降に関する重要度に応じて開閉速度あるいは閉タイミングを制御することを特徴とするマルチかごエレベータ。
  16. 請求項2,3,4、又は5において、
    上記ロープの伸びが所定値以上となった際に警報を発することを特徴とするマルチかごエレベータ。
  17. 請求項2,3,4、又は5において、
    上記均一な制御は、上記複数の乗りかごとそれぞれの停止階との間のそれぞれの着床誤差をほぼ等しくなるように分配し、二つの乗りかごの位置決め制御を行うことを特徴とするマルチかごエレベータ。
  18. 請求項2,3,4、又は5において、
    上記均一な制御は、上記乗りかごが存在する階床位置をそれぞれの乗り場、あるいは、乗りかご内に表示するように制御することを特徴とするマルチかごエレベータ。
  19. 請求項2,3,4、又は5において、
    上記均一な制御は、上記複数の乗りかごが到着する際に階床位置と運転方向をそれぞれの乗りかごと乗り場に対応して表示するように制御することを特徴とするマルチかごエレベータ。
  20. 請求項2,3,4、又は5において、
    上記均一な制御は、上記乗りかごのうち、乗降者がいない側の乗りかごのドアも開閉動作をすることを特徴とするマルチかごエレベータ。
  21. 請求項2,3,4、又は5において、
    上記非均一な制御は、上記乗りかごのうち、利用者が不在な乗りかご,乗り場の照明,案内表示,かご位置表示を休止制御することを特徴とするマルチかごエレベータ。
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