JP2005289506A - 薬剤フィーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】 薬剤カセットの装着時における薬剤の誤落下を確実に防止可能な薬剤フィーダの提供を目的とする。
【解決手段】 薬剤フィーダ1は、薬剤Tを収容する収容部5内にロータ10が収容されている。ロータ10は、ロータギヤ15および連結ギヤ22を介して支持台3側の駆動ギヤ52に接続されている。連結ギヤ22の大径ギヤ部25および駆動ギヤ52は、それぞれガンギ形状の歯部26,55を有する。大径ギヤ部25および駆動ギヤ52は、それぞれの逆転側面30,58が対向するように取り付けられている。薬剤カセット2を支持台3に装着すべくガイド部51に沿って薬剤カセット2をスライドさせると、大径ギヤ部25の歯先面27が駆動ギヤ52の逆転側面58に沿って摺動し、大径ギヤ部25およびロータ10が逆回転する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、錠剤やカプセル等の固形状の薬剤を払い出す薬剤フィーダに関するものであり、特に支持部材に対して薬剤カセットを装着する際の動作に特徴を有するものに関する。
従来より、薬剤払出し装置や薬剤充填装置等の機器には、収容されている薬剤を所定の位置に一個づつ払い出す薬剤フィーダが設けられている。薬剤フィーダは、下記特許文献1に開示されているように、大別して多数の薬剤を収容する薬剤カセットと、当該薬剤カセットが装着される支持部材(装着台)とから構成されている。薬剤カセットは、多数の薬剤を保持するための収容部が設けられており、この内部にロータが収納されている。ロータの外周面には、収容部に収容されている薬剤を流入させて保持する複数のポケット部が形成されている。ロータの回転軸にはロータギヤが装着されており、薬剤カセットの底部に取り付けられた中間ギヤと係合している。薬剤カセットには、ロータの外周面に設けられたポケット部と連通可能な位置に薬剤排出口が形成されている。
一方、支持部材には、ギャードモータ等のモータが収納されており、このモータの回転軸に駆動ギヤが装着されている。
駆動ギヤと中間ギヤはクラッチ的な機能を果たし、支持部材に対して薬剤カセットが装着されることにより、支持部材側の駆動ギヤと、薬剤カセット側に設けられた中間ギヤが係合する。そのため支持部材に収容されているモータが駆動すると、駆動ギヤから中間ギヤおよびロータギヤに回転力が伝達され、ロータが回転する。これにより、ロータの外周部に設けられたポケット部が順次薬剤排出口に到達し、ポケット部に保持されている薬剤が薬剤排出口から順次排出される。
特開平9−30501号公報
従来より薬剤充填装置等の機器類に一般的に採用されていた薬剤フィーダは、収容部への薬剤の補充や点検のために薬剤カセットを支持部材から取り外すと、ロータが自由に回動可能な状態となるため、薬剤カセットの着脱時の衝撃や振動によってロータが回転し、薬剤が薬剤排出口から排出されてしまうおそれがあった。そのため、例えば上記特許文献1に開示されている薬剤フィーダでは、薬剤カセットの非装着時には、ロータのギヤを弾性によって係止し、ロータの自転を抑止する抑止手段を設けると共に、薬剤カセットの装着時に抑止手段とロータの係止を解除する解除手段を設けている。
上記特許文献1に開示されている薬剤フィーダは、ロータが回転するのを抑止する抑止手段を設けたものであり、薬剤の誤排出が起こり難い。しかし、上記特許文献1に開示された構成を採用する場合であっても、中間ギヤやロータギヤが外力を受けるとロータは回転する。
前記した様に薬剤フィーダは、薬剤カセットが取り外し可能であり、薬剤カセットを支持部材に装着して使用する。そして薬剤カセットが支持部材に装着されることにより薬剤カセット側に設けられた中間ギヤと支持部材側の駆動ギヤが係合するが、薬剤カセットを支持部材に装着する際に、中間ギヤが駆動ギヤに押され、中間ギヤは支持部材側の駆動ギヤから外力を受ける。
そのため特許文献1に開示されている薬剤フィーダでは、薬剤カセットを装着する際の力によって中間ギヤが僅かに回り、ロータが回転することがある。その結果、本来排出すべきでない薬剤が払い出されるおそれがあった。
即ち薬剤カセットを支持部材に装着する際に発生するロータの回転は僅かであるが、例えばロータのポケット部が中途半端な状態で薬剤排出口と連通している場合があり、この様な場合にはロータが僅かに回転することによってポケット部と薬剤排出口が完全に連通してしまう。そのため従来技術の薬剤フィーダは、薬剤カセットを装着する際に中の薬剤が零れ落ちることがあった。
薬剤フィーダから薬剤が誤排出されると、本来処方すべきでない人に薬剤を配付してしまうこととなり、重大事故につながるおそれがある。
そこで本発明は、従来技術の上記した欠点に注目し、薬剤カセットの装着時における薬剤の誤落下を確実に防止可能な薬剤フィーダを提供することを目的とする。
上記した課題を解決すべく提供される請求項1に記載の発明は、 多数の固形薬剤を収容する収容部を有し、当該収容部の内部にロータが回転自在に配された薬剤カセットと、当該薬剤カセットが装着される支持部材とを有する薬剤フィーダであって、前記ロータは、前記収容部内に収容されている薬剤を所定量保持するポケット部を有するものであり、前記収容部には、前記ロータの回転に伴ってポケット部と連通し、当該ポケット部に保持されている薬剤を排出する薬剤排出口が設けられ、
前記薬剤カセットには、ロータに対して回転力を伝達するカセット側接続手段が設けられており、
前記支持部材には、前記カセット側接続手段と係合する支持側接続手段と、当該支持側接続手段を所定の正方向に回転させ、カセット側接続手段およびロータを正回転させる駆動手段とが設けられており、
前記カセット側接続手段および支持側接続手段の少なくとも一方はガンギ車又はガンギ車に類似する形状であり、
前記支持部材に対して薬剤カセットを装着方向に移動させることにより、カセット側接続手段が支持側接続手段に突き当たり、ロータを優先的に逆方向に回転させた後にカセット側接続手段と支持側接続手段とを係合することが可能であることを特徴とする薬剤フィーダである。
本発明の薬剤フィーダについても従来技術と同様に、薬剤カセットを支持部材に装着して使用し、当該装着の際にカセット側接続手段と支持側接続手段が係合する。ここで本発明の薬剤フィーダでは、薬剤カセットを支持部材に装着する際にカセット側接続手段と支持側接続手段とが係合させると、ロータが優先的に逆回転する。
即ち従来技術の薬剤フィーダでは、薬剤カセットを装着した際にロータが正方向に回転するか逆方向に回転するかは成り行き任せであり、正方向に回転すれば薬剤が落下するおそれがある。これに対して本発明の薬剤フィーダでは、薬剤カセットを装着した際にロータが優先的に逆回転する。ここで「優先的に逆回転する」とは、必ず逆回転するという意味ではなく、逆回転する率が正回転する率に比べて極めて高く、もし仮に正回転したとしてもその回転量が極僅かである状況を指す。
そのため、本発明の薬剤フィーダでは、薬剤カセットを支持部材に対して装着してもロータの正回転方向上流側に存在しているポケット部が薬剤排出口に露出せす、当該ポケット部に保持されている薬剤の誤排出が起こらない。
なお、本発明および以下に示す発明において「固形薬剤」とは、錠剤(タブレット)やカプセル状の薬剤等のような固形状の薬剤全般を示すものである。
請求項2に記載の発明は、多数の固形薬剤を収容する収容部を有し、当該収容部の内部にロータが回転自在に配された薬剤カセットと、当該薬剤カセットが装着される支持部材とを有する薬剤フィーダであって、前記ロータは、前記収容部内に収容されている薬剤を所定量保持するポケット部を有するものであり、前記収容部には、前記ロータの回転に伴ってポケット部と連通し、当該ポケット部に保持されている薬剤を排出する薬剤排出口が設けられ、
前記薬剤カセットには、ロータに対して回転力を伝達するカセット側接続手段が設けられ、当該カセット側接続手段にはカセット側歯部が有り、
前記支持部材には、支持側接続手段が設けられており、当該支持側接続手段には前記カセット側歯部と係合する支持側歯部が設けられており、
前記カセット側歯部および支持側歯部は、それぞれ歯底面と、当該歯底面から突出した歯先面を有し、当該歯先面の両側に側面があり、
一方の側面は、支持側歯部を駆動しカセット側歯部をこれに従動させてロータを所定の正回転方向に回転する際に他方側の歯部と当接して力の伝達に寄与する正転側面であり、他方の側面は、正転側面の反対側に存在する逆転側面であり、
前記カセット側歯部および支持側歯部のいずれか一方または双方は、歯底面と逆転側面とが交差する位置における歯底面の外接面に対してなす角度が、正転側面と歯底面とが交差する位置における歯底面の外接面と正回転面とがなす角度よりも小さい非対称型の歯部であり、
前記薬剤カセットを支持部材に対する装着方向に移動させることにより前記カセット側歯部あるいは支持側歯部の一方を構成する非対称型の歯部の逆転側面に沿って、他方側の歯部が摺動することを特徴とする薬剤フィーダである。
本発明の薬剤フィーダは、薬剤カセットを支持部材に対して装着しようと移動させると、カセット側歯部と支持側歯部とが当接しながら徐々に係合する。ここで本発明の薬剤フィーダでは、カセット側歯部と支持側歯部の少なくともいずれか一方の歯部が、逆転側面と歯底面とがなす角度が正転側面と歯底面とがなす角度よりも小さい非対称型の歯部によって構成されている。また、薬剤カセットを支持部材に対して装着する方向に移動させると、前記カセット側歯部あるいは支持側歯部の一方を構成する非対称型の歯部の逆転側面に沿って、他方側の歯部が摺動する。
そのため本発明の薬剤フィーダは、薬剤カセットを装着することによりカセット側接続手段およびロータを逆回転させ、薬剤排出口に対してロータの正回転方向上流側に位置しているポケット部に保持されている薬剤が誤排出されることを確実に防止できる。
請求項3に記載の発明は、多数の固形薬剤を収容する収容部を有し、当該収容部の内部にロータが回転自在に配された薬剤カセットと、当該薬剤カセットが装着される支持部材とを有する薬剤フィーダであって、前記ロータは、前記収容部内に収容されている薬剤を所定量保持するポケット部を有するものであり、前記収容部には、前記ロータの回転に伴ってポケット部と連通し、当該ポケット部に保持されている薬剤を排出する薬剤排出口が設けられ、
前記薬剤カセットには、ロータに対して回転力を伝達するカセット側接続手段が設けられ、当該カセット側接続手段にはカセット側歯部が有り、
前記支持部材には、支持側接続手段が設けられており、当該支持側接続手段には前記カセット側歯部と係合する支持側歯部が設けられており、
前記カセット側歯部および支持側歯部は、それぞれ歯底面と、当該歯底面から突出した歯先面を有し、当該歯先面の両側に側面があり、
一方の側面は、支持側歯部を駆動しカセット側歯部をこれに従動させてロータを所定の正回転方向に回転する際に他方側の歯部と当接して力の伝達に寄与する正転側面であり、他方の側面は、正転側面の反対側に存在する逆転側面であり、
前記カセット側歯部および支持側歯部のいずれか一方または双方は、正転側面および逆転側面が、カセット側接続手段又は支持側接続手段の中心軸線と、歯先面の中央部を通る稜線を含む境界平面を界として非対称であり、正転側面と前記境界平面とがなす角度が逆転側面と境界平面とがなす角度よりも大きい非対称型の歯部であり、
前記薬剤カセットを支持部材に対する装着方向に移動させることにより前記カセット側歯部あるいは支持側歯部の一方を構成する非対称型の歯部の逆転側向に沿って、他方側の歯部が摺動することを特徴とする薬剤フィーダである。
本発明の薬剤フィーダでは、カセット側歯部と支持側歯部の少なくともいずれが一方の歯部形状が特異である。即ち歯部の正転側面および逆転側面が、カセット側接続手段および支持側接続手段の軸心位置と、歯先面の中央部を通る境界平面を境界として非対称であり、正転側面と前記境界平面とがなす角度が逆転側面と境界平面とがなす角度よりも小さい非対称型の形状を有する。また、本発明の薬剤フィーダは、支持部材に対して薬剤カセットを装着しようと移動させると、前記カセット側歯部あるいは支持側歯部の一方を構成する非対称型の歯部の逆転側面に沿って、他方側の歯部が摺動する。そのため本発明の薬剤フィーダは、薬剤カセットの装着時にカセット側接続手段が優先的に逆回転し、薬剤排出口に対してロータの正回転方向上流側に位置しているポケット部が薬剤排出口から遠ざかる。従って、上記した構成によれば、薬剤カセットの装着時における薬剤の誤排出が起こらない薬剤フィーダを提供できる。
上記請求項2又は3に記載の薬剤フィーダにおいて、ロータ側接続手段および支持側接続手段のうち、少なくともロータ側接続手段はガンギ車によって構成されていることが望ましい。(請求項4)
かかる構成によれば、薬剤カセットの装着時にロータを逆回転させることができ、薬剤の誤排出を確実に防止することができる。
請求項5に記載の発明は、ロータの周方向に延伸し、ポケット部をロータの回転に伴って薬剤排出口と連通する排出側ポケット部と、収容部側に連通する収容側ポケット部とに仕切る仕切部材が設けられており、当該仕切部材は、薬剤排出口よりもロータの正回転方向下流側まで延設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の薬剤フィーダである。
本発明の薬剤フィーダでは、仕切部材が薬剤排出口に対してロータの正回転方向下流側まで延設されているので、ロータの回転に伴い薬剤排出口を通過した直後の排出側ポケット部には薬剤は補充されない。そのため、薬剤カセットを支持部材に対して装着する際にロータが逆回転し、薬剤排出口を通過したばかりの排出側ポケット部が薬剤排出口に露出しても薬剤は誤排出されない。
請求項6に記載の発明は、支持側接続手段の作動に要するトルクが、ロータ側接続手段の作動に要するトルクよりも大きいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の薬剤フィーダである。
かかる構成によれば、薬剤カセットを支持部材に対して装着する際にカセット側接続手段を確実に逆回転させ、薬剤の誤排出を防止することができる。
本発明によれば、薬剤カセットを支持手段に装着する際における薬剤の誤落下が起こらない薬剤フィーダを提供することができる。
続いて、本発明の一実施形態である薬剤フィーダについて図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の説明では、特に断りのない限り上下の位置関係は図1に示す姿勢を基凖とする。図1は、本実施形態の薬剤フィーダの斜視図である。図2は、図1に示す薬剤フィーダのギヤ列を示す斜視図である。図3は、図1に示す薬剤フィーダの支持台に薬剤カセットを装着する途上におけるギヤ列を示す斜視図である。図4は、本実施形態の薬剤フィーダの分解斜視図であり、支持台と薬剤カセットを示す。
図1〜図4において、1は本実施形態の薬剤フィーダである。薬剤フィーダ1は、図4に示すように、大別して薬剤カセット2と、薬剤カセット2が装着される支持台3(支持部材)とから構成されている。
薬剤カセット2及び支持台3は分離可能であるが、両者が結合された状態において図2に示す様なモータ54からロータ10に至る一連の動力伝達経路が完成し、モータ54から動力を受けてロータ10が回転する。また一連の動力伝達経路の内、後記する連結ギヤ(中間ギヤ)22とローラギヤ15は図5の様に薬剤カセット2側に属し、モータ54と駆動ギヤ52は支持台3側に属する。さらに本実施形態では、後記する様に連結ギヤ22の一部たる大径ギヤ25と駆動ギヤ52にガンギ車が採用されている。またモータ54と駆動ギヤ52の間にロータリーエンコーダ(回転量検出手段)33が設けられている。
以下、各部材について説明する。
図5は、図4に示す薬剤カセットのA−A断面図である。図6は、図4に示す薬剤カセットを薬剤排出口側から見た際の概略構造を示す斜視図である。
薬剤カセット2は、合成樹脂によって成形されたものであり、多数の薬剤Tが収容される収容部5と、収容部5に対して一体化された合成樹脂製の台座部6とから構成されている。
収容部5は、多数の薬剤Tを収容する容器として機能するものであり、内部に大きな薬剤収容空間32を持つ。収容部5は中の薬剤Tの残量が目視できる様に透明な樹脂によって作られている。
収容部5の天面側には開口を塞ぐ蓋体7が着脱自在に装着されている。収容部5の底面8の略中央部には、下方に向けて窪んだ凹部8aが設けられている。凹部8aの平面断面形状及び開口形状は円形である。
凹部8aの内部には、ロータ10が回転自在な状態で収容されている。凹部8aは、図5に示すように有底であり、底面8bがある。
図7は、図4に示す薬剤カセットが備えているロータ10の斜視図である。図8は、図4に示す薬剤カセットが備えているロータ10の正面図である。図9は、図4に示す薬剤フィーダの仕切部材と薬剤排出口及びロータ10の関係を示す斜視図である。
ロータ10は、図6,7のように天面が円錐形の傾斜面を構成しており、外周面には軸方向に延びるポケット部11が等角度で複数箇所に形成されている。換言すれば、ロータ10は、外周面に上下方向に延伸する複数のリブ12を有し、隣接するリブ12,12の周方向中間位置に上下方向に延伸するポケット部11が形成されている。ポケット部11は溝状であり、その両端は、ロータ10の天地方向に開放されている。そのためロータ10の上方に溜まった薬剤Tは、ロータ10の傾斜面に沿って順次下方に滑り、収容部5の凹部8aの内壁とロータ10のポケット部11によって構成される空隙に流れ込む。
ポケット部11は、薬剤Tを1つだけ保持可能な幅PW及び深さPHを有し、さらに薬剤Tを1つまたは複数保持可能な長さPL(高さ)を有する(図6,7)。
リブ12の幅RWは、ポケット部11の幅PWと等しい。リブ12の上下方向中間部には、ロータ10の周方向に延伸し、ポケット部11に連通したスリット12aが形成されている。スリット12aは、ロータ10の全周を環状に取り巻く。
ロータ10の底面側には、図5、図8に示すように、鉛直下方に向けて突出した回転軸20が設けられている。回転軸20は、凹部8aの底面8bから下方に突出している。回転軸20の先端(下端)には、図5の様にロータギヤ15が取り付けられている。ロータギヤ15の取付け構造は、図8の通りであり、ロータ10の底面側にボス13をネジ止めすることにより、底面8bの外側(図5の下方)、即ち台座部6側に露出するように一体化されている。ボス13とロータギヤ15の間にはOリング16が介在されている。
ロータギヤ15に隣接する位置には、図2、図3、図5に示すように連結ギヤ22が回動自在に配されている。
図10(a)は、図4に示す薬剤カセットに採用されている連結ギヤを示す斜視図であり、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB方向矢視図、(d)は(c)のC部拡大図である。
連結ギヤ22は、図10に示すように、小径の小径ギヤ部23と、大径の大径ギヤ部25とが一体的に成形された2段形状の歯車である。小径ギヤ部23は、通常のインボリュート歯形を有する外歯歯車であり、図2、図3、図5に示すようにロータギヤ15と係合する部分である。また、大径ギヤ部25は、ガンギ車型の歯形を有する外歯歯車であり、支持台3側に設けられた駆動ギヤ52と係合するものである。大径ギヤ部25は、歯部26が所定のピッチで複数配されたものである。
大径ギヤ部25の歯部26の歯形形状は、図10に示すように、歯先面27の両側に二つの歯側面28,30が設けられたものである。
本実施形態では、図2,図16の様にモータ54からロータ10に至る一連の動力伝達経路が完成し、モータ54から動力を受けてロータ10が回転するとき、支持部側の駆動ギヤ52が駆動し大径ギヤ部25がこれに従動することとなるが、ロータ10を所定の正回転方向に回転する際に駆動ギヤ52と当接して力の伝達に寄与する側の歯側面28を正転側面という。また正転側面28の反対側に設けられた歯側面30(バックラッシュ側)を逆転側面という。
即ち大径ギヤ部25の歯部26の歯形形状は、図10に示すように、歯先面27の両側に正転側面28および逆転側面30が形成されたものである。歯部26は、図10(c),(d)に示すように正転側面28と逆転側面30が非対称の関係にある。さらに具体的には、正転側面28は、歯底面31との交差部分において歯底面31の外接面P1と角度θ1をなしている。本実施形態では、θ1は90度とされている。また、逆転側面30は、歯底面31との交差部分において歯底面31の外接面P2と角度θ2(θ2>θ1)をなしている。
また、歯部26は、大径ギヤ部25の歯先面27の頂部T1の稜線と、大径ギヤ部25の回転中心軸を含む平面X1を想定した場合に、この平面X1に対して正転側面28と逆転側面30とが非対称の位置関係にある。即ち正回転面28は平面X1と略平行であり、正回転面28と平面X1とがなす角度θ3はほぼ0度である。一方、逆回転面30と平面X1とがなす角度はθ4であり、正回転面28と平面X1とがなす角度θ3よりも大きい。
図5,図9、図11に示すように、収容部5の下部には、薬剤排出口18が設けられている。
薬剤排出口18は、図9、図11の様に幅MWがロータ10の1つのポケット部11とこれの両隣に隣接する2つのリブ12,12が露出する程度である。
なお図11は、図4に示す薬剤カセットのB方向矢視図である。
薬剤排出口18の上方には、図5、図9に示すように凹部8aの周方向に伸びる仕切差込口21が設けられている。仕切差込口21の幅NWは、薬剤排出口18の幅MWよりも大きい。仕切差込口21は、凹部8a内にロータ10を収容した状態において、ロータ10の外周に設けられているスリット12に相当する位置にある。
なお本実施形態では、仕切差込口21は薬剤排出口18と連通するが、仕切差込口21と薬剤排出口18は必ずしも連通する必要はない。
仕切差込口21には、櫛状の仕切部材35が水平に差し込まれている。仕切部材35の長さSWは、薬剤排出口18の幅MWよりも大きい。即ち仕切部材35は、薬剤排出口18の全幅の上方を覆い、さらにロータ10の回転方向に対して前後に延出されている。
具体的には、仕切部材35のロータ10の回転方向側(下流側)に対する延出量FWは、ポケット部11の幅PWと略等しい。具体的には本実施形態では、延出量FWはポケット部11の幅PWのプラスマイナス20%である。
仕切部材35のロータ10の逆回転方向側(上流側)に対する延出量FWは、ポケット部11の幅PWの1/2である。仕切部材35のロータ10の逆回転方向側(上流側)に対する延出量FWは、ポケット部11の幅PWの20%以上であることが望ましく、最も推奨される範囲は30%〜100%である。
本実施形態では、仕切部材35は、ロータ10の外周に設けられているスリット12aに相当する位置に配置され、仕切部材35によってポケット部11が下方ポケット部11aと上方ポケット部11bとに分割されている。
そのためロータ10の回転に伴って到来するポケット部11は、仕切部材35によって一旦分断され、さらに回転が進んで薬剤排出口18よりも下流側に至り、さらにポケット部11の幅PWの2倍に相当する距離(延出量FW)だけ移動した後に下方ポケット部11aと上方ポケット部11bが完全合流する。即ち当該ポケット部11の進行方向後端側が仕切部材35を完全に離れた位置で下方ポケット部11aと上方ポケット部11bが合流する。
従ってポケット部11に上下に並んで収容されている薬剤Tは、ロータ10の回転に伴って薬剤排出口18に到来する際に仕切部材35によって上下に分離される。
そのためロータ10の回転に伴って到来するポケット部11に保持された薬剤Tは、仕切部材35と接して薬剤排出口18の上流側において上下に分断された後、薬剤排出口18よりも下流側に至り、さらにポケット部11の幅PWの2倍に相当する距離(延出量FW)だけ回転移動した後に下方ポケット部11aに移動する。即ち上方ポケット部11bにある薬剤Tは、当該ポケット部11の進行方向後端側が仕切部材35を完全に離れた位置で下方ポケット部11aに移動する。
またこれにより、下方ポケット部11aには、一度に払い出すべき量(本実施形態では1錠)の薬剤Tが入り、上方ポケット部11bには空になった下方ポケット部11aに補充するための薬剤Tが保持され待機した状態となる。
なお仕切部材35は前記した様に櫛状であるか、その櫛目は、図9の様に傾斜している。櫛目の傾斜方向は、ロータ10の回転方向に対して順目である。
薬剤排出口18には、図9、図11に示すようにロータ10の外周に設けられたスリット12aより下方側の部位(以下、必要に応じて下方ポケット部11aと称す)のみが露出し得る。そのため、薬剤排出口18の正面視略中央部にポケット部11が位置する状態になると、薬剤排出口18の位置にあるポケット部11の上方側の部位(以下、必要に応じて上方ポケット部11bと称す)および他のポケット部11が凹部8aの内周壁に対向した状態となる。従って、ロータ10が回転すると、ロータ10に設けられた下方ポケット部11aが順次薬剤排出口18に露出し、下方ポケット部11aに保持されている薬剤Tが薬剤排出口18から払い出される。
即ち薬剤排出口18の上部において、上方ポケット部11bに位置する薬剤Tは、仕切部材35と接して落下が阻止され、仕切部材35によってポケットから1個以上の薬剤Tが排出されることが抑制される。
図13は、薬剤カセットを底面側から観察した状態を示す斜視図である。図14は、薬剤カセットの底面図である。
台座部6は、図13および図14に示すように、底面側(図1中矢印B方向)から観察すると略U字形の形状を有しており、内側に第1レバー40と、第2レバー41が配されている。第1レバー40は、薬剤カセット2の底面に支軸43により回動可能に取り付けられている。第1レバー40は、支軸43よりも薬剤カセット2の離脱方向(図13、図14の矢印D方向)に押圧レバー45が延設されており、支軸43よりも薬剤カセット2の装着方向(図13、図14の矢印I方向)には弾性片46が延設されている。第2レバー41についても、第1レバー40と同様に押圧レバー47および弾性片48が設けられており、支軸50により回動可能に取り付けられている。第1レバー40および第2レバー41は、薬剤カセット2を支持台3に装着することにより、弾性片46,48が支持台3の天面に設けられたガイド部51,51と係合し、支持台3から離脱不能となる。また、薬剤カセット2を支持台3に装着した状態で押圧レバー45,47を台座部6の内側方向に押し込むと、第1レバー40および第2レバー41が支軸43,50を中心として回動する。これにより、弾性片46,48とガイド部51,51の係合状態が解除され、薬剤カセット2が支持台3から離脱可能となる。
次に支持台3について説明する。支持台3は、その上部に前記した薬剤カセット2を装着するものであり、図4に示すように、支持台3の天面には、薬剤カセット2を装着するためのガイド部51,51が略平行に配されている。支持台3の奥部には開口36が設けられ、当該開口36は、支持台3の裏面側に貫通する。開口36の位置は、薬剤カセット2が装着されたときに薬剤カセット2の薬剤排出口18と一致する場所であり、薬剤カセット2の薬剤排出口18から排出された薬剤は開口36を通じて外部に排出される。
開口36の内壁には薬剤の錠数を計量する錠数カウンター37が設けられている。
支持台3の平板状の部位であって、一方のカイド部51の近傍に駆動ギヤ52が露出している。駆動ギヤ52は、薬剤カセット2を装着した際に、台座部6に設けられた連結ギヤ22の大径ギヤ部25と係合する位置に配されている。
図15(a)は、支持台に採用されている駆動ギヤ52を示す斜視図であり、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(b)のB方向矢視図、(d)は(c)のC部拡大図である。
駆動ギヤ52は、図15に示すように、薬剤カセット2側に装着されている連結ギヤ22の大径ギヤ部25と同様にガンギ車型の歯車であり、周部に複数の歯部55が形成されている。歯部55は、大径ギヤ部25の歯部26と同様に歯底面56から駆動ギヤ52の径方向外側に突出しており、歯先面59の両側に歯側面57,58が設けられたものである。
本実施形態では、図2,図16の様にモータ54からロータ10に至る一連の動力伝達経路が完成し、モータ54から動力を受けてロータ10が回転するとき、駆動ギヤ52が駆動し前記した連結ギヤ22の大径ギヤ部25と係合して大径ギヤ部25を従動させることとなるが、ロータ10を所定の正回転方向に回転する際に連結ギヤ22と当接して力の伝達に寄与する側の歯側面57を正転側面という。また正転側面57の反対側に設けられた歯側面58(バックラッシュ側)を逆転側面という。
即ち本実施形態の駆動ギヤ52には、正転側面57および逆転側面58が形成されている。
そして正転側面57の付け根部分における歯底面56の外接面P3と正転側面57とがなす角度はθ1である。また、逆転側面58の付け根部分における歯底面56の外接面P4と逆転側面58のなす角度θ2は前記したθ1よりも大きい(θ2>θ1)。
駆動ギヤ52の歯部55は、駆動ギヤ52の回転中心軸線C2と、項部T2の稜線を通過する平面X2を想定した場合に、この平面X2に対して正転側面57と逆転側面58とが非対称となっている。正回転面57は平面X2と略平行であり、正回転面57と平面X2とがなす角度θ3はほぼ0度である。一方、逆回転面58と平面X2とがなす角度はθ4であり、正回転面57と平面X2とがなす角度θ3よりも大きい。
駆動ギヤ52には、支持台3の内部に配されているモータ54の回転軸が接続されている。モータ54は、例えばギャードモータの様に減速機が内蔵されていて回転子の回転数が減速されて出力されるものが推奨される。
また、支持台3には、薬剤カセット2を装着することにより薬剤排出口18と連通する薬剤案内通路53が形成されている。
本実施形態の薬剤フィーダ1は、前記した様に薬剤カセット2と支持台3が結合された状態において図2、図16に示す様なモータ54からロータ10に至る一連の動力伝達経路が完成する。(図16は、図1に示す薬剤フィーダのギヤ列を示すスケルトン図である)
即ち図2,図16に示すように、モータ54の回転軸に駆動ギヤ52が取り付けられ、駆動ギヤ52は連結ギヤ22の大径ギヤ部25と嵌合し、さらに連結ギヤ22の小径ギヤ部23とロータギヤ15が嵌合し、ロータギヤ15にロータ10が結合されている。
したがってモータ54が回転すると、図16に示すように駆動ギヤ52が時計方向(F方向)に回転し、これと嵌合する連結ギヤ22の大径ギヤ部25が反時計方向(F方向)に回転し、大径ギヤ部25と一体の小径ギヤ部23が反時計方向(F方向)に回転し、これと嵌合するロータギヤ15が時計方向(F方向)に回転し、ロータギヤ15と共にロータ10が時計方向(F方向)に回転する。
本実施形態の薬剤フィーダ1は、支持台3に対して薬剤カセット2を装着する際の動作に特徴を有する。
以下、本実施形態の特徴的動作について説明する。
図17は、図3に示す如く薬剤フィーダ1の支持台3に薬剤カセット2を装着する途上におけるロータギヤ15と駆動ギヤ52の関係を示す概念図である。図18は、図17に示す状態から進行し、図1に示す如く薬剤フィーダ1の支持台3と薬剤カセット2が完全に嵌合した状態の中途段階におけるロータギヤ15と駆動ギヤ52の関係を示す概念図である。図19は、図18に示す状態から進行し、図1に示す如く薬剤フィーダ1の支持台3と薬剤カセット2が完全に嵌合した状態の中途段階におけるロータギヤ15と駆動ギヤ52の関係を示す概念図である。図20は、図19に示す状態からさらに進行し、図1に示す如く薬剤フィーダ1の支持台3に薬剤カセット2が完全に装着された状態におけるロータギヤ15と駆動ギヤ52の関係を示す概念図である。
図21(a)は、図3に示す如く薬剤フィーダ1の支持台3に薬剤カセット2を装着する途上(または薬剤の排出が終了したとき)における薬剤フィーダ1の動作状態であってロータ10と薬剤排出口18と薬剤Tの関係を示す概念図であり、(b)は(a)の状態における薬剤排出口18近傍の拡大斜視図である。
図22(a)は、図1に示す如く薬剤フィーダ1の支持台3に薬剤カセット2が完全に装着された状態(または薬剤の排出が終了した後にロータを逆回転したとき)における薬剤フィーダ1の動作状態であってロータ10と薬剤排出口18と薬剤Tの関係を示す概念図であり、(b)は(a)の状態における薬剤排出口18近傍の拡大斜視図である。
薬剤カセット2の装着時には、先ず薬剤カセット2は、薬剤排出口18が支持台3の薬剤案内通路53に対向する姿勢とされる。この状態で、薬剤カセット2は、支持台3の天面に設けられたガイド部51,51に対して台座部6の底面側に配されている第1レバー40および第2レバー41の弾性片46,48が沿うようにがあてがわれる。そして図13の矢印I方向に押し込まれる。
薬剤カセット2を矢印I方向に押し込むと、図3及び図17の様に連結ギヤ22の大径ギヤ部25と支持台3の天面に露出している駆動ギヤ52が離れた状態から、図18,図19、図20に示すように次第に大径ギヤ部25が支持台3の天面に露出している駆動ギヤ52に近接する。
即ち薬剤カセット2を押し込む前は、図3及び図17の様に連結ギヤ22の大径ギヤ部25と支持台3の天面に露出している駆動ギヤ52は離れている。
この状態から、薬剤カセット2を矢印I方向に押し込むと、図18のように薬剤カセット2側の大径ギヤ部25の歯部26の歯先面27が支持台3側の駆動ギヤ52の歯部55を構成する一方の歯側面58に当接する。ここで、薬剤カセット2の装着時は、モータ54が停止中であるため、歯部に当たっても支持台3側の駆動ギヤ52は殆ど回転せず、ほぼ固定状態となっている。一方、薬剤カセット2側の連結ギヤ22は、自由に回転可能な状態となっている。即ち、薬剤カセット2の装着時には、駆動ギヤ52に外力を加えて回転させるために要するトルクが、連結ギヤ22(大径ギヤ部25)を回転させるのに要するトルクよりも遙かに大きい。そのため、さらに薬剤カセット2を矢印I方向に押し込むと、図19、図20のように大径ギヤ部25が駆動ギヤ52に近接すると共に、大径ギヤ部25の歯先面27が駆動ギヤ52の逆転側面58に沿って摺動する。これに伴って薬剤カセット2側の大径ギヤ部25が逆方向(図19 矢印R方向)に回転する。大径ギヤ部25が逆回転すると、これに連動して小径ギヤ部23およびロータギヤ15が回転し、ロータ10が逆回転する。
ロータ10が逆回転すると、図21に示すように薬剤排出口18に対してロータ10の逆転側(上流側)に位置し、一部が薬剤排出口18に露出していた下方ポケット部11aが図22のように薬剤排出口18から遠ざかり、凹部8aの周壁の裏側に完全に隠れる。そのため、薬剤カセット2を支持台3に対して装着しても、薬剤排出口18から遠ざかった下方ポケット部11aに保持されている薬剤Tは薬剤排出口18から排出されない。
一方、ロータ10の逆回転に伴い、薬剤排出口18に対してロータ10の正回転側(下流側)に隣接する位置にあった下方ポケット部11aが薬剤排出口18側に戻り、薬剤排出口18に露出する場合がある。しかし、本実施形態の薬剤フィーダ1では、仕切部材35が薬剤排出口18よりも正回転方向および逆回転方向に延出されているため、薬剤排出口18を通過したばかりの下方ポケット部11aには薬剤Tが保持されていない。また、薬剤カセット2の装着時におけるロータ10の逆回転距離は下方ポケット部11aの幅PWの1/2程度である(より大きくてもよい)。そのため、図22に示すように薬剤カセット2の装着に伴ってロータ10が逆転し、正回転方向にある凹部8aに隠れている下方ポケット部11aが薬剤排出口18に現れても薬剤Tの落下は起こらない。
上記した薬剤フィーダ1は、薬剤カセット2を装着する際に薬剤カセット2側の大径ギヤ部25の歯部26の先端をなす歯先面27が、必然的に支持台3側に設けられた駆動ギヤ52の歯部55の逆転側面58に突き当たる。また、薬剤カセット2の装着時は、モータ54が停止状態であり、駆動ギヤ52がほぼ固定された状態となっている。そのため、薬剤カセット2を矢印I方向に差し込むと大径ギヤ部25が確実に逆転し、排出口10の上流側に隣接する位置にあるポケット部11が凹部8a内に隠れる。従って、薬剤カセット1は、薬剤カセット2の装着時における薬剤Tの誤排出を起こさない。
上記実施形態の薬剤フィーダ1は、薬剤カセット2側に設けられた大径ギヤ部25および支持台3側に設けられた駆動ギヤ52の双方がいわゆるガンギ車状の歯車であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、ガンギ車に類似した形状の歯車を採用してもよい。またガンギ車やガンギ車に類似した形状の歯車は、必ずしも薬剤カセット2側と支持台3側の双方に採用されている必要はない。例えば図23に示すように大径ギヤ部25としてインボリュート型の歯部70を有するものとしてもよい。
即ち図23は、図1に示す薬剤フィーダの変形例である薬剤フィーダにおいて支持台に対して薬剤カセットを装着する際のロータギヤと駆動ギヤ52の関係を示す概念図である。
この場合においても、駆動ギヤ(ガンギ型)52を正転側面57側が正転方向に向き、逆転側面58が逆転方向に向くように配置することにより、薬剤カセット2の装着時に歯部70が逆転側面58に沿って摺動し、大径ギヤ部25およびロータ10が逆回転する。そのため、図23に示すような構成とした場合であっても薬剤カセット2の装着時におけるロータ10の正回転を阻止し、薬剤Tの誤排出を防止することができる。
薬剤フィーダ1は、図24のように薬剤カセット2側の大径ギヤ部25をガンギ車状とすると共に、駆動ギヤ52をインボリュート型の歯部71を有するものとしてもよい。即ち図24は、図1に示す薬剤フィーダの変形例である薬剤フィーダにおいて支持台に対して薬剤カセットを装着する際のロータギヤと駆動ギヤ52の関係を示す概念図である。
この場合においても、大径ギヤ部25を正転側面28が逆回転方向に向き、逆転側面30が正回転方向に向けておくことにより、薬剤カセット2を装着方向(矢印I方向)に押し込むことにより歯部71によって大径ギヤ部25の逆転側面30が押されて大径ギヤ部25が逆回転し、ロータ10が逆回転する。これにより、薬剤カセット2の装着前に薬剤排出口18に対してロータ10の回転方向上流側に位置していた下方ポケット部11aがさらに上流側に押し戻される。さらに、薬剤カセット2の装着前に薬剤排出口18に対してロータ10の回転方向下流側まで仕切部材35が延設されているため、下流側から薬剤排出口18に近接してくる下方ポケット部11aには薬剤Tが入っていない。そのため、図24に示すような構成とした場合であっても、薬剤カセット2の装着時に薬剤Tの誤排出が起こらない。
上記実施形態において、大径ギヤ部25および駆動ギヤ52は、いずれも正転側面28,57が歯底面31,56の外接面P1,P3に対して略垂直なものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図25(a),(b)に示すように正転側面28,57が逆転側面30,58側に近づく方向に傾斜したものであってもよい。即ち図25(a),(c)は連結ギヤおよび駆動ギヤ52の変形例を示す正面図であり、(b),(d)はそれぞれ(a),(c)のA,B部拡大図である。
この場合においても、外接面P1,P3に対して正転側面28,57がなす角度θ1は、外接面P2,P4に対して逆転側面30,58がなす角度θ2よりも小さい(θ1<θ2)。また、大径ギヤ部25および駆動ギヤ52の軸心位置C1,C2と頂部T1,T2とを通過する平面X1,X2と正転側面28,57がなす角度θ3は、平面X1,X2と逆転側面30,58がなす角度θ4よりも小さい(θ3<θ4)。そのため、図25(a),(b)に示すような構成とした場合であっても薬剤カセット2の装着時に必ず大径ギヤ部25および駆動ギヤ52の逆転側面30,58に他方の歯部26,55が突き当たり、大径ギヤ部25およびロータ10を逆回転させることができる。
また、大径ギヤ部25および駆動ギヤ52は、例えば図25(c)に示すように外接面P1,P3に対して正転側面28,57がなす角度θ1が、外接面P2,P4に対して逆転側面30,58がなす角度θ2よりも小さく(θ1<θ2)、平面X1,X2と正転側面28,57がなす角度θ3が、平面X1,X2と逆転側面30,58がなす角度θ4よりも小さい(θ3<θ4)という条件を満たす範囲内において逆転側面30,58から遠ざかる方向に傾斜した構成としてもよい。かかる構成とした場合においても薬剤カセット2の装着時に大径ギヤ部25およびロータ10を逆回転させ、薬剤Tの予期せぬ払い出しを防止できる。
次に本実施形態の薬剤フィーダ1を制御する制御装置及びその機能について説明する。図26は、本実施形態の薬剤フィーダ1を多数使用した薬剤払出し装置の斜視図である。図27は、本実施形態の薬剤フィーダの制御装置のブロック図である。図28は、本実施形態の薬剤フィーダの動作を示すフローチャートである。図28は、他の実施形態の薬剤フィーダの動作を示すフローチャートである。
本実施形態の薬剤フィーダ1は、例えば図26に示すような薬剤充填装置100に使用される。
本実施形態の薬剤充填装置100は、多品種の薬剤群から特定の薬剤を選択し、バイアルに充填する機能を有するものである。
本実施形態の薬剤充填装置100は、大きく分けて、保管棚102、薬剤供給部103、薬剤一時停止部105、薬剤搬送部106、薬剤充填部107、バイアル貯蔵部108及びバイアル移送部109によって構成されている。
保管棚102は、薬剤が充填されたバイアルを仮置きするものである。保管棚102には、タッチパネル110等の入力手段(処方指示部)があり、処方箋の内容や、患者の氏名、年齢等の情報を入力する。また図示しない表示装置を備える。
薬剤供給部103は、図示しない共通通路部材を多数並べて配し、この共通通路部材に、本実施形態の薬剤フィーダ12を多数取り付けたものである。
本実施形態の薬剤充填装置100は、タッチパネル110への入力を端緒として動作する。本実施形態の薬剤充填装置100では、薬剤とバイアルが別々に薬剤充填部7に運ばれ、当該薬剤充填部7において薬剤がバイアルに充填される。
即ちタッチパネルによって薬剤の種類が入力されると、当該薬剤が内蔵された薬剤カセット2が取り付けられた薬剤フィーダ1が機能する。
即ち本実施形態の薬剤フィーダ1は、モータ54が回転してロータ10を回転させ、薬剤カセット2の薬剤排出口18から一個づつ薬剤が排出される。薬剤排出口18から排出された薬剤は、支持台2の開口36に入って図示しない共通通路に落下する。
そして図4に示す錠数カウンター37で排出された薬剤の個数を数え、この個数が所定の個数となった所でモータ54停止させ、ロータ10を停止して薬剤の排出を止める。
排出された薬剤は、薬剤充填部7側に運ばれバイアルに充填される。
ここで本実施形態で採用する薬剤フィーダ1は、特徴的な動作として、錠数カウンター37で排出された薬剤の個数を数え、この個数が所定の個数となった所でモータ54停止させる際、モータ54の完全停止に先立ってモータ54を僅かに逆回転させ、ロータ10を逆方向に少しだけ回転させる。
以下、この機能について説明する。
上記した本実施形態に特有の薬剤フィーダ1の動作は、図27に示す制御装置によって達成される。
図27に示す制御装置80は、図示しないCPUを内蔵し、逆回転量記憶機能とタイマ機能を備える。逆回転量記憶機能は、モータ54を逆回転する際の適正な回転量を予め記憶しておくものである。
モータ54を逆回転する際の適正な回転量は、仕切部材35のロータ10の回転方向側(下流側)に対する延出量FW相当(プラスマイナス20%)であり、ポケット部11aの幅相当(プラスマイナス20%)である。
また前述した薬剤充填装置100(図26)のタッチパネル(入力手段)110の信号と、錠数カウンター37の信号が制御装置80に入力される。さらに制御装置80によって薬剤フィーダ1のモータ54が制御される。また制御装置80から、保管棚102に設けられた図示しない表示装置に信号が送られる。
以下、図28に示すフローチャートに従って薬剤フィーダ1の制御を説明する。
本実施形態の薬剤フィーダ1の制御は、前記した様にタッチパネル110への入力を端緒とし、タッチパネル110に処方箋の内容が入力される。そしてタッチパネル110は、薬剤フィーダ1の制御装置80に処方箋の内容をデータ送信する。
図28に示すフローチャートでは、ステップ1で薬剤充填装置100のタッチパネル110から処方箋データを受信する。
そしてステップ2に進み、入力された処方箋データに基づいて複数の薬剤フィーダ1の中から特定の薬剤フィーダ1を選定する。
またステップ3で、排出する薬剤の個数を受信する。ここではバイアルに充填されるべき数、例えば60個という数が受信される。この段階で排出すべき薬剤の数が決定される。
続いてステップ4に移行し、所定のタイマーを起動する。このタイマーは、薬剤フィーダ1から薬剤を排出するのに要する予想最大時間を計時するものである。即ち、所定量の薬剤を排出するのに要する時間の最大時間であり、これ以上の時間を要する場合は、薬剤フィダー1の薬剤カセット2に薬剤が無いと考えるべき時間を計時する。
そしてさらにステップ5に移行して薬剤フィーダ1のモータ54を起動し、錠剤カセット2内のロータ10を回転させる。その結果薬剤カセット2の薬剤排出口18から一個づつ薬剤が排出され、薬剤排出口18から排出された薬剤は、支持台2の開口36に入り、錠数カウンター37でその個数を計数しつつ図示しない共通通路に落下する。
錠数カウンター37の信号は、制御装置80に入力される。ステップ6においては、ステップ3で受信した数、例えば60個に達したか否かが判断される。
ステップ6で所定の個数に達したことが確認されるとステップ7に移行し、薬剤フィーダ1のモータ54を一時停止する。
モータ54を停止することによって錠剤カセット2内のロータ10が停止し、薬剤の排出は停止されるが、ロータ10がどの様な状態で停止しているかは成り行きである。
例えば前記した図21に示す様に薬剤排出口18から薬剤Tを保持した状態で下方ポケット部11aの一部が覗き、薬剤Tの一部が薬剤排出口18から露出して薬剤Tが不安定な状態となっているおそれがある。
本実施形態の制御方法では、薬剤フィーダ1のモータ54を一時停止した後にステップ8に移行し、モータ54を逆回転して制御装置80の逆回転量記憶機能部に記憶された回転量だけロータ10を動かす。
即ちロータリーエンコーダ(回転量検出手段)33から送信される信号に基づいてロータ10の回転量を演算し、モータ10を逆転する信号を出力し、ロータ10の回転量を監視して仕切部材35の延出量FW相当となったところでステップ9に移行し、モータ54を停止する。
なお本実施形態では、ロータリーエンコーダ33をモータ54の回転軸に取り付け、モータ54の回転量から間接的にローラ54の回転量を検知したが、もちろん他の部位に回転量検出手段を設けてもよい。またローラ10の回転量を直接的に検知することも可能である。
本実施形態では、薬剤フィーダ1のモータ54を一時停止した後にモータ54を延出量FW相当だけ逆回転したので、例えば先の図21に示した様な状況であったロータ10と薬剤排出口18との位置関係は、図22の様に変化する。
即ちロータ10の逆転側(上流側)に位置し、一部が薬剤排出口18に露出していた下方ポケット部11aは、図22のように薬剤排出口18から遠ざかり、凹部8aの周壁の裏側に完全に隠れる。そのため薬剤Tは安定に保持された状態となり、薬剤フィーダ1が振動しても薬剤Tが脱落することはない。またこの状態のときに薬剤フィーダ1の錠剤カセット2を取り外しても、薬剤Tが排出されることはない。
また薬剤排出口18の下流側にあったポケット部11がロータ10を逆転することにより薬剤排出口18の位置と一致することとなるが、当該ポケット部11の下方ポケット部11aは、仕切部材35の下部にあったものであり、仕切部材35の傘の下で合ったが故に上方ポケット部11bからの薬剤Tは未落下状態である。そのためロータ10の逆転によって戻ってきた下方ポケット部11aは空であり、当該部位から薬剤Tが零れることはない。
ステップ8が終了するとステップ10に至り、他の排出要求があるか否かを調べる。他に排出要求があればステップ3に戻って先の工程を繰り返す。
一方、前述したステップ6おける排出個数の判定で、まだ所定の数量に達していない場合は、ステップ11に移行し、前記したステップ4で計時を開始したタイマーを確認する。ステップ4で計時を開始したタイマーがまた満了していなければステップ6に戻り、以下ステップ6,11を繰り返して所定個数が排出されるかタイマーが満了するかのいずれかを待つ。
薬剤フィーダ1からの薬剤排出数が所定の個数に至ることなくタイマーが満了した場合は、薬剤フィダー1の薬剤カセット2に薬剤が無いと考えるべきであり、作業を中止すべきであるからステップ12に移行し、ソフト上、所定のフラグを立てる。
そしてステップ13に移行し、制御装置80から保管棚102に設けられた図示しない表示装置に信号が送られ、欠品である旨の表示がなされる。
そしてステップ14に移行してモータ54を一時停止し、さらにステップ15に移行してモータ54を逆回転して制御装置80の逆回転量記憶機能に記憶された回転量だけロータ10を動かす。このときの回転量やその作用効果は前記したステップ8と同様であり、不安定であった薬剤Tはしっかりと保持され、脱落のおそれが解消される。
その後ステップ16に移行し、モータ54を停止する。
そしてステップ17に移行して薬剤の充填を待つ。薬剤カセット2に薬剤が充填されるとステップ12に移行し、ソフト上のフラグ17がリセットされ、ステップ19で欠品である旨の表示が消える。そしてステップ6に戻り、所定個数が排出されればステップ7に移行して前記した工程を繰り返す。
以上説明して制御方法は、「個別処理方式」と称すべきもので薬剤カセット2から所定量の薬剤を排出するごとにモータ54を逆回転し、薬剤の保持を安定化させるものである。この方法は、動作が確実であるという特徴の他、所定個数を排出するごとにロータ10を逆回転させるので、薬剤の詰まりを防止することができる効果もある。
これに対して一回の処方ごとにまとめてモータ54を逆回転する「全体処理方式」と称すべき方法も推奨される。
即ち先に示した実施形態は、薬剤をバイアルに充填する様な場合を想定したものであり、相当数の薬剤を一回に排出するが、装置によっては1個、2個といった少数の薬剤を多数回に渡って排出する場合もある。
例えば3時間置きに3錠づつ薬剤を飲む様な処方であり、これに合わせて3錠づつの薬剤を一つの包装に包み、これを3日分提供する様な場合を想定すると、先の「個別処理方式」では、3個薬剤を排出するごとにモータ54を逆回転し、これを24回繰り返すこととなる。そのため作業効率が悪く作業終了までに時間がかかり過ぎる。
そこで図29に示すフローチャートの様にステップ6で薬剤排出を完了した後におけるモータ54の一時停止時にはモータの逆転を行わず、ステップ8に移行して次の排出データの確認を行う。例えば前記した様な3時間置きに3錠づつ薬剤を飲む様な処方であるならば、3個の排出要求が多数残っており、ステップ3〜ステップ8の工程を繰り返して処理する。そして全ての排出が終わるとステップ9に移行し、モータ54を逆回転させ、ステップ10に移行してモータ54最終的に停止する。
以上説明した実施形態では、モータ54を逆回転させる際の回転量として仕切部材35のロータ10の回転方向側(下流側)に対する延出量FW相当程度を例示したが、この回転量は、設計に応じて適宜変更することができる。
ロータ10の逆回転量は、仕切部材35のロータ10の回転方向側(下流側)に対する延出量FWを基凖として設計すべきであり、逆回転量は仕切部材35の延出量FW以下であることが望ましく、より望ましくは延出量FWの80%以下である。
一方、基凖となる仕切部材35のロータ10の回転方向側(下流側)に対する延出量FWの好ましい範囲は、ポケット部11の幅PWの50%以上である。より好ましい延出量FWの範囲はポケット部11の幅PWの100%〜400%であり、理想的にはポケット部11の幅PWの100%〜300%である。
図30は、仕切部材35のロータ10の回転方向側に対する延出量FWをポケット部11の幅PWの3倍とした場合における薬剤フィーダの仕切部材と薬剤排出口及びロータ10の関係を示す斜視図である。
以上の説明は、ロータ10の逆回転量と仕切部材35との関係であるが、ロータ10の逆回転量の絶対量としては、ポケットの幅PW以上であることが望ましい。
モータ54を逆回転させる際の回転量は、微小量であってもある程度の効果は期待できるが、ギヤのバックラッシュ等を勘案して確実にロータ10が回転する量だけはモータ54を回転させるべきである。
ロータ10の逆回転量の絶対量の好ましい上限は、ポケットの幅PWの4倍程度である。またより好ましくはポケット幅PWの3倍以下である。
従ってロータ10の逆回転量の絶対量の好ましい範囲は、ポケットの幅PWの100%〜300%である。言い換えるとロータ10の逆回転量の好ましい範囲は、ロータ10のポケット部11の幅PW以上であって、隣接するポケット部11とこれを挟むリブ12の合計幅以下である。
要するに、薬剤排出口18の下流側のポケット部11に保持される薬剤Tが図21の様に薬剤排出口18から50%程度露出して不安定に保持されている状況を想定し、この状態からロータ10を逆転して薬剤Tが安定して保持され、且つ、上流側から戻ってきて薬剤排出口18と一致(一部一致を含む)したポケット部11に保持される薬剤Tが排出されない範囲の逆回転量を見つけ、この逆転量だけロータ10を回転させる。
逆転量は、少なくとも上流側から戻ってきて薬剤排出口18と一致(一部一致を含む)したポケット部11に保持される薬剤Tが排出されない範囲であることが必要である。
また上記した実施形態では、モータ54を一定時間に渡って回転させ、この間に所定量の薬剤が排出されなかった場合に薬剤が無いと判断したが、図4に示すロータリーエンコーダ33によってモータ54の回転数を検出し、モータの回転数が一定量に達したにも拘わらず所定量の薬剤が排出されなかった様な場合に薬剤が無いと判断する方策も推奨される。
本発明の実施形態の薬剤フィーダの斜視図である。 図1に示す薬剤フィーダのギヤ列を示す斜視図である。 図1に示す薬剤フィーダの支持台に薬剤カセットを装着する途上におけるギヤ列を示す斜視図である。 本発明の実施形態の薬剤フィーダの分解斜視図であり、支持台と薬剤カセットを示す。 図4に示す薬剤カセットのA−A断面図である。 図4に示す薬剤カセットを薬剤排出口側から見た際の概略構造を示す斜視図である。 図4に示す薬剤カセットが備えているロータの斜視図である。 図4に示す薬剤カセットが備えているロータの正面図である。 図4に示す薬剤フィーダの仕切部材と薬剤排出口及びロータの関係を示す斜視図である。 (a)は、図4に示す薬剤カセットに採用されている連結ギヤを示す斜視図であり、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB方向矢視図、(d)は(c)のC部拡大図である。 図4に示す薬剤カセットのB方向矢視図である。 図11のA−A断面図である。 薬剤カセットを底面側から観察した状態を示す斜視図である。 薬剤カセットの底面図である。 (a)は、支持台に採用されている駆動ギヤを示す斜視図であり、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(b)のB方向矢視図、(d)は(c)のC部拡大図である。 図1に示す薬剤フィーダのギヤ列を示すスケルトン図である。 図3に示す如く薬剤フィーダの支持台に薬剤カセットを装着する途上におけるロータギヤと駆動ギヤの関係を示す概念図である。 図17に示す状態から進行し、図1に示す如く薬剤フィーダの支持台と薬剤カセットが完全に嵌合した状態の中途段階におけるロータギヤと駆動ギヤの関係を示す概念図である。 図18に示す状態から進行し、図1に示す如く薬剤フィーダの支持台と薬剤カセットが完全に嵌合した状態の中途段階におけるロータギヤと駆動ギヤの関係を示す概念図である。 図19に示す状態からさらに進行し、図1に示す如く薬剤フィーダの支持台に薬剤カセットが完全に装着された状態におけるロータギヤと駆動ギヤの関係を示す概念図である。 (a)は、図3に示す如く薬剤フィーダ1の支持台3に薬剤カセット2を装着する途上(または薬剤の排出が終了したとき)における薬剤フィーダ1の動作状態であってロータ10と薬剤排出口18と薬剤Tの関係を示す概念図であり、(b)は(a)の状態における薬剤排出口18近傍の拡大斜視図である。 (a)は、図1に示す如く薬剤フィーダ1の支持台3に薬剤カセット2が完全に装着された状態(または薬剤の排出が終了した後にロータを逆回転したとき)における薬剤フィーダ1の動作状態であってロータ10と薬剤排出口18と薬剤Tの関係を示す概念図であり、(b)は(a)の状態における薬剤排出口18近傍の拡大斜視図である。 図1に示す薬剤フィーダの変形例である薬剤フィーダにおいて支持台に対して薬剤カセットを装着する際のロータギヤと駆動ギヤの関係を示す概念図である。 図1に示す薬剤フィーダの変形例である薬剤フィーダにおいて支持台に対して薬剤カセットを装着する際のロータギヤと駆動ギヤの関係を示す概念図である。 (a),(c)は連結ギヤおよび駆動ギヤの変形例を示す正面図であり、(b),(d)はそれぞれ(a),(c)のA,B部拡大図である。 本発明の実施形態の薬剤フィーダを多数使用した薬剤払出し装置の斜視図である。 本発明の実施形態の薬剤フィーダの制御装置のブロック図である。 本発明の実施形態の薬剤フィーダの動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態の薬剤フィーダの動作を示すフローチャートである。 仕切部材のロータの回転方向側に対する延出量をポケット部の幅の3倍とした場合における薬剤フィーダの仕切部材と薬剤排出口及びロータの関係を示す斜視図である。
符号の説明
1 薬剤フィーダ
2 薬剤カセット
3 支持台(支持部材)
10 ロータ
11 ポケット部
11a 下方ポケット部(排出側ポケット部)
11b 上方ポケット部(収容側ポケット部)
18 排出口
32 薬剤収容空間
35 仕切部材
52 駆動ギヤ(支持側接続手段)
54 モータ(駆動手段)

Claims (6)

  1. 多数の固形薬剤を収容する収容部を有し、当該収容部の内部にロータが回転自在に配された薬剤カセットと、当該薬剤カセットが装着される支持部材とを有する薬剤フィーダであって、前記ロータは、前記収容部内に収容されている薬剤を所定量保持するポケット部を有するものであり、前記収容部には、前記ロータの回転に伴ってポケット部と連通し、当該ポケット部に保持されている薬剤を排出する薬剤排出口が設けられ、
    前記薬剤カセットには、ロータに対して回転力を伝達するカセット側接続手段が設けられており、
    前記支持部材には、前記カセット側接続手段と係合する支持側接続手段と、当該支持側接続手段を所定の正方向に回転させ、カセット側接続手段およびロータを正回転させる駆動手段とが設けられており、
    前記カセット側接続手段および支持側接続手段の少なくとも一方はガンギ車又はガンギ車に類似する形状であり、
    前記支持部材に対して薬剤カセットを装着方向に移動させることにより、カセット側接続手段が支持側接続手段に突き当たり、ロータを優先的に逆方向に回転させた後にカセット側接続手段と支持側接続手段とを係合することが可能であることを特徴とする薬剤フィーダ。
  2. 多数の固形薬剤を収容する収容部を有し、当該収容部の内部にロータが回転自在に配された薬剤カセットと、当該薬剤カセットが装着される支持部材とを有する薬剤フィーダであって、前記ロータは、前記収容部内に収容されている薬剤を所定量保持するポケット部を有するものであり、前記収容部には、前記ロータの回転に伴ってポケット部と連通し、当該ポケット部に保持されている薬剤を排出する薬剤排出口が設けられ、
    前記薬剤カセットには、ロータに対して回転力を伝達するカセット側接続手段が設けられ、当該カセット側接続手段にはカセット側歯部が有り、
    前記支持部材には、支持側接続手段が設けられており、当該支持側接続手段には前記カセット側歯部と係合する支持側歯部が設けられており、
    前記カセット側歯部および支持側歯部は、それぞれ歯底面と、当該歯底面から突出した歯先面を有し、当該歯先面の両側に側面があり、
    一方の側面は、支持側歯部を駆動しカセット側歯部をこれに従動させてロータを所定の正回転方向に回転する際に他方側の歯部と当接して力の伝達に寄与する正転側面であり、他方の側面は、正転側面の反対側に存在する逆転側面であり、
    前記カセット側歯部および支持側歯部のいずれか一方または双方は、歯底面と逆転側面とが交差する位置における歯底面の外接面に対してなす角度が、正転側面と歯底面とが交差する位置における歯底面の外接面と正回転面とがなす角度よりも小さい非対称型の歯部であり、
    前記薬剤カセットを支持部材に対する装着方向に移動させることにより前記カセット側歯部あるいは支持側歯部の一方を構成する非対称型の歯部の逆転側面に沿って、他方側の歯部が摺動することを特徴とする薬剤フィーダ。
  3. 多数の固形薬剤を収容する収容部を有し、当該収容部の内部にロータが回転自在に配された薬剤カセットと、当該薬剤カセットが装着される支持部材とを有する薬剤フィーダであって、前記ロータは、前記収容部内に収容されている薬剤を所定量保持するポケット部を有するものであり、前記収容部には、前記ロータの回転に伴ってポケット部と連通し、当該ポケット部に保持されている薬剤を排出する薬剤排出口が設けられ、
    前記薬剤カセットには、ロータに対して回転力を伝達するカセット側接続手段が設けられ、当該カセット側接続手段にはカセット側歯部が有り、
    前記支持部材には、支持側接続手段が設けられており、当該支持側接続手段には前記カセット側歯部と係合する支持側歯部が設けられており、
    前記カセット側歯部および支持側歯部は、それぞれ歯底面と、当該歯底面から突出した歯先面を有し、当該歯先面の両側に側面があり、
    一方の側面は、支持側歯部を駆動しカセット側歯部をこれに従動させてロータを所定の正回転方向に回転する際に他方側の歯部と当接して力の伝達に寄与する正転側面であり、他方の側面は、正転側面の反対側に存在する逆転側面であり、
    前記カセット側歯部および支持側歯部のいずれか一方または双方は、正転側面および逆転側面が、カセット側接続手段又は支持側接続手段の中心軸線と、歯先面の中央部を通る稜線を含む境界平面を界として非対称であり、正転側面と前記境界平面とがなす角度が逆転側面と境界平面とがなす角度よりも大きい非対称型の歯部であり、
    前記薬剤カセットを支持部材に対する装着方向に移動させることにより前記カセット側歯部あるいは支持側歯部の一方を構成する非対称型の歯部の逆転側面に沿って、他方側の歯部が摺動することを特徴とする薬剤フィーダ。
  4. ロータ側接続手段および支持側接続手段のうち、少なくともロータ側接続手段がガンギ車によって構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の薬剤フィーダ。
  5. ロータの周方向に延伸し、ポケット部をロータの回転に伴って薬剤排出口と連通する排出側ポケット部と、収容部側に連通する収容側ポケット部とに仕切る仕切部材が設けられており、当該仕切部材は、薬剤排出口よりもロータの正回転方向下流側まで延設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の薬剤フィーダ。
  6. 支持側接続手段の作動に要するトルクは、ロータ側接続手段の作動に要するトルクよりも大きいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の薬剤フィーダ。
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