JP2005289493A - ラベル検査装置 - Google Patents

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建志 松井
Norio Kawanishi
紀男 川西
Nobuyuki Uhara
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Abstract

【課題】 ラベルの背景色や印字内容等の違いによって影響されることなく、ラベルの貼付有無を確実に判定することができるラベル検査装置を提供する。
【解決手段】 物品へのラベル貼付有無を判定するラベル検査装置であって、前記物品のラベル貼付領域を横断する検出ラインに沿う輝度波形を取得する入力手段と、前記輝度波形を微分演算処理して微分波形を生成する微分手段と、前記微分波形をもとにラベル貼付有無を判定する判定手段とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、ラベルが貼付される物品のラベル貼付領域におけるラベル貼付有無を判定するラベル検査装置に関する。
一般に、工場等における商品生産工程では、商品関連情報を印字したラベルを商品や商品の包装に貼付することが行なわれている。しかし、商品にラベルが貼付されていない場合には、後工程や出荷後における商品管理に支障を生じることになる。そこで、商品が搬送コンベア上を搬送されている間に、ラベルの貼付有無を検査して、ラベルが貼付されていない商品を不良品として排除する等の処理が行なわれている。
従来、ラベルの貼付有無を検査する手段としては、搬送中の商品のラベル貼付領域について撮像手段で画像を取得して、取得された画像から明度の度数分布曲線を作成し、その分散度が予め設定された閾値を超える場合に、ラベルが商品に貼付されていると判定する装置(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。
特許第2579674号公報
しかしながら、上記装置のように明度の度数分布曲線に基づいて判定する場合において、ラベルの背景色や印字内容等の違いによって、度数分布曲線の形状が一定せず、分散度が変化するために、貼付有無の判定が困難となる場合があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、ラベルの背景色や印字内容等の違いによって影響されることなく、ラベルの貼付有無を確実に判定することができるラベル検査装置を提供しようとするものである。
本発明の請求項1の発明は、物品へのラベル貼付有無を判定するラベル検査装置であって、前記物品のラベル貼付領域を横断する検出ラインに沿う輝度波形を取得する入力手段と、前記輝度波形を微分演算処理して微分波形を生成する微分手段と、前記微分波形をもとにラベル貼付有無を判定する判定手段と、を備えることを特徴とするラベル検査装置を提供する。
本発明の請求項2の発明は、前記判定手段は、前記微分波形に、微分値が規定値より小さい連続区間が含まれる場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項1に記載のラベル検査装置を提供する。
本発明の請求項3の発明は、前記検出ラインは、前記ラベル貼付領域を横断する複数本の単位検出ラインからなり、前記入力手段は、前記単位検出ラインごとに単位輝度波形を取得し、前記微分手段は、各単位輝度波形から単位微分波形を生成し、前記判定手段は、所定数以上の単位微分波形において、微分量が規定値より小さい連続区間が含まれる場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項2に記載のラベル検査装置を提供する。
本発明の請求項4の発明は、物品へのラベル貼付有無を判定するラベル検査装置であって、前記物品のラベル貼付領域を横断する検出ラインに沿う輝度波形を取得する入力手段と、前記輝度波形を微分演算処理して微分波形を生成する微分手段と、前記輝度波形を、前記微分演算処理とは別に2値化演算処理して2値化波形を生成する2値化手段と、前記微分波形及び前記2値化波形の組合せをもとにラベル貼付有無を判定する判定手段と、を備えることを特徴とするラベル検査装置を提供する。
本発明の請求項5の発明は、前記判定手段は、前記微分波形に、微分値が規定値より小さい連続区間が含まれ、かつ、前記2値化波形において前記連続区間に該当する区間の輝度がラベル背景色と同じである場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項4に記載のラベル検査装置を提供する。
本発明の請求項6の発明は、前記検出ラインは、前記ラベル貼付領域を横断する複数本の単位検出ラインからなり、前記入力手段は、前記単位検出ラインごとに単位輝度波形を取得し、前記微分手段は、各単位輝度波形から単位微分波形を生成し、前記2値化手段は、各単位輝度波形から単位2値化波形を生成し、前記判定手段は、所定数以上の単位微分波形及び単位2値化波形の組合せにおいて、微分量が規定値より小さい連続区間が含まれ、前記連続区間に該当する区間の輝度がラベル背景色と同じである場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項5に記載のラベル検査装置を提供する。
本発明の請求項7の発明は、物品へのラベル貼付有無を判定するラベル検査装置であって、前記物品のラベル貼付領域を横断する検出ラインに沿う輝度波形を取得する入力手段と、前記輝度波形を微分演算処理して微分波形を生成する微分手段と、前記微分波形を2値化演算処理して微分2値化波形を生成する2値化手段と、前記微分2値化波形をもとにラベル貼付有無を判定する判定手段と、を備えることを特徴とするラベル検査装置を提供する。
本発明の請求項8の発明は、前記判定手段は、前記微分2値化波形に、スリット状波形が含まれる場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項7に記載のラベル検査装置を提供する。
本発明の請求項9の発明は、前記検出ラインは、前記ラベル貼付領域を横断する複数本の単位検出ラインからなり、前記入力手段は、前記単位検出ラインごとに単位輝度波形を取得し、前記微分手段は、各単位輝度波形から単位微分波形を生成し、前記2値化手段は、各単位微分波形から単位微分2値化波形を生成し、前記判定手段は、所定数以上の単位微分2値化波形において、スリット状波形が含まれる場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項8に記載のラベル検査装置を提供する。
本発明の請求項10の発明は、物品へのラベル貼付有無を判定するラベル検査装置であって 前記物品のラベル貼付領域を横断する検出ラインに沿う輝度波形を取得する入力手段と 前記輝度波形を微分演算処理して微分波形を生成する微分手段と 前記微分波形を2値化演算処理して微分2値化波形を生成するとともに、前記輝度波形を2値化演算処理して2値化波形を生成する2値化手段と 前記微分2値化波形及び前記2値化波形の組合せをもとにラベル貼付有無を判定する判定手段と、を備えることを特徴とするラベル検査装置を提供する。
本発明の請求項11の発明は、前記判定手段は、前記微分2値化波形と前記2値化波形の合成波形において、スリット状波形が含まれる場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項10に記載のラベル検査装置を提供する。
本発明の請求項12の発明は、前記検出ラインは、前記ラベル貼付領域を横断する複数本の単位検出ラインからなり、前記入力手段は、前記単位検出ラインごとに単位輝度波形を取得し、前記微分手段は、各単位輝度波形から単位微分波形を生成し、前記2値化手段は、各単位微分波形から単位2値化波形を生成するとともに、各単位輝度波形から単位2値化波形を生成し、前記判定手段は、所定数以上の単位微分2値化波形及び単位2値化波形の合成波形において、スリット状波形が含まれる場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項10に記載のラベル検査装置を提供する。
本発明の請求項1〜3に記載のラベル検査装置によれば、以下の優れた効果を奏する。ラベルには、印字がなされておらず背景色のみからなる無地部分が必ずあり、そのような部分ではラベルの背景色の違いに関係なく輝度が一定となるため、微分波形において微分値がゼロあるいはゼロ付近となる特徴的形状となって現れる。したがって、微分波形をもとにラベル貼付有無を容易かつ確実に判定することができるものである。
本発明の請求項4〜6に記載のラベル検査装置によれば、以下の優れた効果を奏する。ラベルには、印字がなされておらず背景色のみからなる無地部分が必ずあり、そのような部分ではラベルの背景色の違いに関係なく輝度が一定となるため、微分波形において微分値がゼロあるいはゼロ付近となる特徴的形状となって現れる。さらに、空白部分は、2値化波形において、一定値を示す形状となって現れる。したがって、微分波形及び2値化波形をもとにして、ラベル貼付有無を容易かつ確実に判定することができるものである。
本発明の請求項7〜9に記載のラベル検査装置によれば、以下の優れた効果を奏する。ラベルには、背景色部分と印字がなされたインク色部分が混在する印刷部分が必ずあり、そのような部分では輝度変化が大きく表れるため、微分2値化波形の印刷部分に相当する部分ではスリット状波形からなる特徴的形状が現れる。したがって、微分2値化波形をもとにラベル貼付有無を容易かつ確実に判定することができるものである。
本発明の請求項10〜12に記載のラベル検査装置によれば、以下の優れた効果を奏する。ラベルには、背景色部分と印字がなされたインク色部分が混在する印刷部分が必ずあり、そのような部分では輝度変化が大きく表れるため、微分2値化波形の印刷部分に相当する部分ではスリット状波形からなる特徴的形状が現れる。さらに、印刷部分は、2値化波形において、大きな値となって現れる。したがって、微分2値化波形及び2値化波形をもとにして、ラベル貼付有無を容易かつ確実に判定することができるものである。
〔本発明の第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るラベル検査装置1の構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。なお、(a)において、ラベルLの記載が省略されており、(b)において、制御部12の記載が省略されている。
〔ラベル検査装置1の概要〕
ラベル検査装置1は、搬送コンベア2で矢印X方向に搬送される商品GへのラベルLの貼付有無を判定する装置であって、商品Gのラベル貼付領域(商品Gの表面上においてラベルLの貼付が予定されている領域)にラベルLが貼付されていないと判定した場合に、その商品Gを不良品として搬送コンベア2上から側方外部に排出するものである。商品Gは、ストレッチフィルムで包装された食品等であって、ラベルLが貼付される物品である。ラベルLは、裏面に粘着剤が塗布されて商品Gの下面に貼付されるものであって、図2(a)に示されるように、単一の背景色(白色)からなる無地のラベル用紙に、商品名、原料名、消費期限、価格、製造者表示、バーコード等の商品関連情報が、ラベル背景色とは輝度が異なる色(黒色)で文字、記号、図形等で印刷されている。各商品関連情報は、ラベル用紙上の所定位置に所定形式で印刷されており、これらの間にはラベル背景色のままとされた所定の幅Loの空白部分Bが設けられている。
ラベル検査装置1は、主として、商品Gのラベル貼付領域を撮像するラインセンサ11と、ラインセンサ11から入力される情報をもとにラベルLの貼付有無を判定する制御部12と、制御部12の判定をもとに商品Gを搬送コンベア2上から側方に排除する振分部13とを有してなる。
〔ラインセンサ11〕
ラインセンサ11は、スリット状のセンサ窓11aを有してなり、センサ窓11aに対向する検出ライン(スリット領域)を撮像し、検出ラインに沿う輝度波形(光度変化を表した図形)を取得するとともに、取得した輝度波形を制御部12に入力する検査用デバイスである。ラインセンサ11は、図1に示されるように、搬送コンベア2の切れ目21の下側において、センサ窓11aが商品Gの搬送方向Xと直角に交差するように、かつ、検出ラインが上方を通過する商品Gのラベル貼付領域を横断するように設置されている。したがって、ラインセンサ11は、商品Gのラベル貼付領域が切れ目21の上方を通過しているときに作動させられることにより、ラベル貼付領域を横断する検出ラインに沿う輝度波形を取得し、制御部12に入力する入力手段として機能する。
〔検出ラインS〕
本実施形態における検出ラインSは、ラインセンサ11を所定時間、連続的に作動させることにより形成されるもので、図2(b)に示されるように、単一ラインではなくラベル貼付領域を横断する単位検出ラインSaが搬送方向Xに連続的にN本(複数本)並べられることにより形成される。ラインセンサ11は、複数本の単位検出ラインSaについて、単位検出ラインSaごとに、各単位検出ラインSaに沿う単位輝度波形Waを取得し、取得した単位輝度波形Waを制御部12に順次入力する。なお、検出ラインSの形成位置は、ラベルLがラベル貼付領域に適正に貼付されていれば、少なくともK本(複数本)の単位検出ラインSaが空白部分Bを横断するように設定されている。
商品Gが切れ目21の上方を通過するタイミングに合わせて、ラインセンサ11を作動させるため、ラインセンサ11の上流側における搬送コンベア2の近傍には、商品Gの通過を検出する光電式のセンサ14が設けられている。センサ14は、通過する商品Gを検出すると、図3に示さるように、その検出信号p1を制御部12に入力する。制御部12は、検出信号p1の入力から所定時間(T1)経過後、所定時間(T2)に亘ってラインセンサ11へ作動信号p2を出力することにより、ラインセンサ11を連続的に作動させて検出ラインSを形成する。時間T1を変化させれば、搬送方向Xにおいて商品Gに対する検出ラインSの位置をずらすことができ、時間T2を変化させれば、検出ラインSの搬送方向における幅を変更することができる。
〔制御部12〕
制御部12は、CPU121,RAM122,ROM123を備えてなり、CPU121は、RAM122及びROM123と連係しており、商品Gの搬送に伴ってラインセンサ11から順次入力される単位輝度波形Waへの加工演算処理を行い、加工演算処理により得られる波形をもとに商品Gへのラベル貼付有無を判定し、その判定結果に基づいて振分部13への指令を出力する。RAM122には、ラインセンサ11の作動信号p2の入力タイミングや入力時間を決定するT1,T2、ラベル貼付有無を判定するために使用される各種設定値(規定値r、ラベル幅Lo、閾値u等。これらについては後述する。)に加えて、ラインセンサ11から入力される単位輝度波形Waやこれらを加工演算処理して得られる波形が書換可能に記憶される。また、ROM123には、単位輝度波形Waに対する一連の波形処理や貼付有無の判定を行うためのソフトウェアが書換不能に記憶されている。
〔制御部12における処理内容〕
制御部12は、搬送コンベア2の稼動中は常時スタンバイされており、ラインセンサ11からの単位輝度波形(原波形)Waの入力が開始されることによって処理を進行する。制御部12における処理内容について、図4に示されるフローチャートを参照しつつ説明する。原波形Waが入力される(ステップa)と、後の加工演算処理の便宜のために、原波形Waに対して前処理となる増幅処理が行われ、増幅された単位輝度波形Wbを生成する(ステップb)。すなわち、制御部12は、ソフトウェアにより、単位輝度波形Waを増幅処理して、増幅された単位輝度波形Wbを生成する増幅手段として機能させられる。そして、単位輝度波形Wbには、以下の2通りの加工演算処理が個別に行われる。
〔微分演算処理〕
加工演算処理の1つは、単位輝度波形Wb上の各点における勾配(輝度の変化割合)を算出する微分演算処理であって、この微分演算処理の結果が単位微分波形Wcとして生成される(ステップc)。すなわち、制御部12は、ソフトウェアにより、単位輝度波形Wbを微分演算処理して単位微分波形Wcを生成する微分手段として機能させられる。単位白地であって輝度波形Wbにおいて空白部分Bに相当するデータが含まれる場合、空白部分Bは白地であって輝度変化が無いため、微分値ゼロで、単位微分波形Wcにおいて、少なくとも空白部分Bの幅となるラベル幅Loの長さの連続区間となって表れる。したがって、そのような連続区間を検出することにより、空白部分Bの有無(ラベルLの貼付有無)を容易かつ確実に検出することが可能となる。ラベル幅Loの値は、ラベルの種類に応じて予め設定されており、ラベル検査装置1の作動前にRAM122から選択的に読出可能とされている。
ただし、実際には、ラベルL表面の湾曲・折曲り、照明の当たり具合等の影響で僅かな輝度変化が生じるため、空白部分Bは、単位微分波形Wcにおいて微分値ゼロとはならず、小さな微分値を示す区間となって表れる。そこで、本実施形態では、空白部分Bに該当する連続区間を検出するために、上記したラベルL表面の湾曲等により生じ得る微分値より大きな値を規定値rとしてRAM122に予め記憶させておき、単位微分波形Wcにおいて微分量が規定値rより小さい連続区間を検出することにより、空白部分Bの有無を検出することとしている。なお、上述の連続区間の検出を容易にするため、ここでは、単位微分波形Wcにおける微分値が規定値rより小さい部分について、さらに微分値をゼロとするローカット処理を行い、ローカット処理された単位微分波形Wdを生成する(ステップd)。すなわち、制御部12は、ソフトウェアにより、単位微分波形Wcにおける微分値が規定値rより小さい部分について、微分値をゼロとするローカットフィルター手段として機能させられる。
〔2値化演算処理〕
もう1つの加工演算処理は、上記の微分演算処理とは別個に行なわれ、単位輝度波形Wb上の各点における輝度を、所定の閾値を基準として、ハイ又はロー(ゼロ)に2値化する2値化演算処理であって、この2値化演算処理の結果が単位2値化波形Weとして生成される(ステップe)。すなわち、制御部12は、ソフトウェアにより、単位輝度波形Wbを2値化処理して、単位2値化波形Weを生成する2値化手段として機能させられる。
上述した単位微分波形を利用すれば、空白部分Bの有無はまず検出可能と考えられるが、例えば、商品Gの表面のラベル貼付領域自体に空白部分Bと同様の無地部分(輝度変化の小さい部分)が含まれている場合、微分値のみでは、その商品Gの表面を空白部分Bとして誤判定するおそれがある。そこで、本実施形態では、空白部分B(白地)の輝度よりも低い閾値uを設定して、輝度の高い空白部分Bがハイとなる2値化演算処理を行なうこととしている。そして、単位2値化波形Weにおいて、上述の微分値ゼロで幅Lo以上となる連続区間に該当する区間の輝度が、ハイである場合にラベル貼付有りと判定することとして、ラベル貼付有無の判定精度の向上を図るものである。
したがって、ラベルLの背景色と、商品Gの表面色は輝度がなるべく大きく異なるものを選択することが望ましい。例えば、ラベルLの背景色が白地である場合、商品Gの表面には淡色系のものよりも濃色系(例えば黒色)のものを選択する方が、判定精度を向上させることができるものである。ただし、ラベルLの背景色と商品Gの表面色の輝度に大きな差が無くても、2値化処理の対象となる単位輝度波形Wbは増幅処理されているので、閾値uを適正に設定すれば、ラベル背景色と商品表面色を異なる2値に処理することができる。なお、本実施形態では、生成された単位2値化波形Weは、ラベル背景色に該当する部分の値がロー(ゼロ)となるように、ハイ・ローの反転処理した後で以下の判定処理を行うこととしている。
〔ラベル貼付有無の判定処理〕
次に、上述のようにして生成された単位微分波形Wdと反転された単位2値化波形Weを重ね合わせ、両波形において対応する点の値を積算することにより、単位合成波形Wfを生成する波形合成処理が行なわれる(ステップf)。すなわち、制御部12が、ソフトウェアにより、単位微分波形Wdと単位2値化波形Weを重ね合せて、単位合成波形Wfを生成する波形合成手段として機能させられる。
そして、単位合成波形Wfにおいて値ゼロとなる連続区間(幅L1)について、ラベル幅Lo以上の幅を有するか否かの判断処理がなされる(ステップg)。単位微分波形Wdと単位2値化波形Weの双方に、ラベルLの空白部分Bに該当する値ゼロの連続区間があれば、それを合成した単位合成波形Wfにも、値ゼロで幅Lo以上となる連続区間が生じることとなる。したがって、ステップgにおける判断処理により、単位合成波形Wfに含まれる値ゼロの連続区間が空白部分Bの幅すなわちラベル幅Lo以上の区間幅を有する(L1≧Lo)か否か、すなわち対象となる単位検出ラインSaに空白部分Bが含まれているか否かを知ることができる。
L1≧Loであれば、空白部分Bに相当する部分を含む単位検出ラインSaであるとしてカウントする(ステップh)。空白部分Bに相当する部分を含む単位検出ラインSaが1本でも検出されれば、その時点でラベル貼付有りと判定しても良いが、予想できない外部要因の影響で、ラベル貼付無しであるにもかかわらず、そのような単位検出ラインSaが検出されてしまう可能性もある。これに対して、本実施形態では、ラベル貼付領域に適正に貼付されていれば、そのような単位検出ラインSaが、少なくともK本は検出されることがわかっている。そこで、空白部分Bに該当する条件を満たすものをカウントし、K本以上検出されたことをもって、初めてラベル貼付有りと判定することとし、判定結果の安定化を図っている。
続いて、単位輝度波形Waの処理本数をカウントして(ステップi)、累計本数が単位輝度波形Waの総本数であるN本に達したか否かを判断する(ステップj)。N本に達しないときは、上述した一連の処理(ステップa〜h)を繰り返し行なうこととなる。処理本数の累計がN本に達したときは、空白部分Bに該当する条件を満たす単位検出ラインSaの累計本数kがK本以上あるか否かを判断し(ステップk)、k≧Kである場合にはラベル貼付有りと判定し(ステップl)、そうでない場合にはラベル貼付無と判定して振分部13を作動させる(ステップm)。すなわち、制御部12は、所定数以上の単位微分波形と単位2値化波形の組合せにおいて、単位微分波形に微分量が規定値より小さくなる幅Lo以上の連続区間が含まれており、その連続区間に該当する区間の輝度が、単位2値化波形でラベル背景色と同じと判断される場合に、商品Gへのラベル貼付有りと判定する判定手段として機能することとなる。
〔振分部13〕
振分部13は、搬送コンベア2におけるラインセンサ11の下流側に設置されており、図1に示されるように、振分バー131が回転軸131aを中心に、実線で示されて商品Gを通過させる通過位置R1と、二点差線で示されて商品Gを矢印Zの方向に排出する排出位置R2との間で往復回動可能とされている。ラインセンサ11によりラベル貼付領域を撮像した結果、制御部12が、ラベルLが貼付されていると判定した場合には、振分バー131を通過位置R1に回動させた状態のままとしておく。商品Gは、振分部13を通過して、次の搬送コンベアへと搬送される。ラベルLが適正に貼付されていないと判定された場合には、振分バー131を排出位置R2に回動させる。商品Gは、搬送コンベア2の側方から、そのまま搬送コンベア2の外部に排出される。
〔上記第1の実施形態の変形例〕
上記第1の実施形態では、制御部12に組み込まれたソフトウェアにより、原波形の増幅処理、微分演算処理、ローカット処理、2値化処理、波形合成処理及びラベル貼付有無の判定処理を行わせることとし、制御部12を、増幅手段、微分手段、ローカット手段、2値化手段、波形合成手段、及びラベル貼付有無の判定手段として機能させたが、ハードウェアで同様の処理を行わせるものを構成しても良い。具体的には、図1に示される制御部12を、図5に点線枠で示されるものに置き換える。各構成物は、以下のように機能する。
アンプ151は、原波形Waの増幅処理を行ない、増幅された単位輝度波形Wbを生成する増幅手段として機能する。微分回路152は、単位輝度波形Wbを微分演算処理して単位微分波形Wcを生成する微分手段として機能する。ローカットフィルター153は、単位微分波形Wcにおける微分値が規定値rより小さい部分について、微分値をゼロとするローカット手段として機能する。なお、ローカットフィルターは、アナログフィルター、デジタルフィルターのいずれを使用しても良い。
2値化回路154は、単位輝度波形Wbを2値化処理して、単位2値化波形Weを生成する2値化手段として機能する。合成回路155は、単位微分波形Wdと単位2値化波形Weを重ね合せて、単位合成波形Wfを生成する波形合成手段として機能する。CPU156は、所定数以上の単位微分波形と単位2値化波形の組合せにおいて、単位微分波形に微分量が規定値rより小さくなる幅Lo以上の連続区間が含まれており、その連続区間に該当する区間の輝度が、単位2値化波形でラベル背景色と同じと判断される場合に、商品Gへのラベル貼付有りと判定する判定手段として機能し、ラベル貼付なしと判断される場合には、振分部13を作動させて、該当する商品を搬送コンベア2から外側方に排出する。
上記第1の実施形態では、検出ラインSは、商品Gのラベル貼付領域を横断するN本(複数本)の単位検出ラインSaからなり、そのうちK本(複数本)以上の単位検出ラインSaにおいてラベルLの空白部分Bに相当する微分値及び輝度を有する連続区間が検出された場合にラベル貼付有りと判定することとしていたが、1本の単位検出ラインSaにおいてラベルLの空白部分Bに相当する微分値及び輝度を有する連続区間が検出された時点でラベル貼付有りと判定しても良い。また、検出ラインSは1本であっても良く、その1本の検出ラインSにおいてラベルLの空白部分Bに相当する区間が検出されるか否かによって、ラベル貼付有無を判定することとしても良い。これにより、ラベル貼付有無の判定が迅速に行なわれることとなり、商品Gの生産スピードの高速化にも対応可能となるものである。
また、上記第1の実施形態では、検出ラインSは、複数本の単位検出ラインSaが商品Gの搬送方向に連続的に並べられることにより形成されていたが、単位検出ラインSaは、必ずしも連続的に並べられているものでなくてもよく、間隔をおいて並べられているものであってもよく、相互に交差するように設定されているようなものであっても良い。
上記第1の実施形態では、ラインセンサ11を使用して、ラベル貼付領域を単位検出ラインSaごとに撮像して輝度波形を取得することとしたが、CCDカメラ等の2次元センサを使用して、ラベル貼付領域全体を2次元的に撮像し、その撮像画像を加工することにより、検出ラインに沿う輝度波形を取得するようにしても良い。ラインセンサを使用する場合には、その特性上、検出ラインを商品Gの搬送方向に直交する方向にしか形成することができないが、2次元的に撮像された画像を後加工して輝度波形を取得する方法によれば、検出ラインを商品Gの搬送方向と直交させるように形成する必要はない。例えば、デザイン上、ラベルLに形成される空白部分Bが搬送方向に延びるようなものである場合でも、搬送方向に延びる検出ラインを形成することにより、ラベル貼付有無を判定することができるものである。したがって、ラベルのレイアウトデザインに対する制約が生じたり、空白部分Bを検出するために商品Gの搬送姿勢を生産工程中で変える必要が生じたりしなくて済むものである。
上記第1の実施形態では、微分波形において輝度変化の小さい連続区間が検出されることに加えて、2値化波形において同じ区間でラベルLの背景色と同じ値が検出されることを条件として、空白部分B有りと判断することとし、ラベル貼付領域に輝度変化の小さい部分をラベルの空白部分と誤判定することを防止していた。しかし、ラベル貼付領域となる商品Gの表面が輝度変化の多いものである場合には、このような2値化波形による判断処理は必要でないため、この場合、2値化演算処理を行わせるための2値化手段、及び微分波形と2値化波形を合成する波形合成処理を行わせるための波形合成手段は設けなくてもよく、微分波形における微分値が規定値より小さい連続区間がラベル幅Lo以上の区間幅を有するか否かをもとに空白部分の有無を行うようにしても良い。
上記第1の実施形態では、ラベルLの幅全体に亘って全く印刷がなされていない空白部分Bを検出することによりラベル貼付有無の判定を行うこととしたが、検出対象となる空白部分は、ラベルLの幅全体に亘る必要はなく、一定の幅が確保されていれば良い。もちろん、ステップgにおける判断は、空白部分の幅と比較により行われることとなる。
また、上記第1の実施形態では、ラベルLは単一の背景色からなるものを使用していたが、検出対象となる空白部分Bにおいて輝度変化が生じないように設定されていればよく、空白部分Bは単一の背景色から構成されるものである必要はない。さらに、商品関連情報が印刷される部分の背景色(空白部分B以外の部分)は、空白部分Bと輝度の異なるものに設定されていてもよい。本発明は、ラベルLの表面に輝度変化が無い部分(微分波形において微分値がゼロあるいはゼロ付近となる部分)が含まれていれば良く、ラベル表面全体が無地である必要はないものである。
上記第1の実施形態では、商品Gの下面へのラベル貼付有無を判定することとしていたが、商品の側面や上面へのラベル貼付有無を判定するようにしても良い。
〔本発明の第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
〔ラベル検査装置の概要〕
第2の実施形態に係るラベル検査装置は、搬送コンベアで搬送される商品のラベル貼付領域へのラベル貼付有無を判定して、貼付無と判定した商品を振分部で搬送コンベアの側方外部に排出する装置であって、そのハードウェア構成は、第1の実施形態に係るラベル検査装置のハードウェア構成(図1に示される構成)と共通である。また、検査対象となる商品G及びラベルLも、第1実施形態のものと共通である。そこで、ハードウェア構成に関する詳細な説明は省略することとし、各ハードウェアの符号は、第1の実施の形態と共通のものを使用する。
〔検出ラインT〕
図6に示されるように、本実施形態における検出ラインTは、第1実施形態の検出ラインSと同様に、ラインセンサ11を所定時間、連続的に作動させることにより形成され、単一ラインではなくラベル貼付領域を横断する単位検出ラインTaが搬送方向Xに連続的にN本(複数本)並べられることにより形成される。ラインセンサ11は、単位検出ラインTaごとに、単位輝度波形Zaを取得して、制御部12に順次入力する。なお、検出ラインTの形成位置は、ラベルLがラベル貼付領域に適正に貼付されていれば、少なくともK本(複数本)の単位検出ラインTaが、文字、記号、図形等の商品関連情報がラベル背景色(白色)とは輝度が異なる色(黒色)で印刷されているインク色(黒色)で印刷され、ラベル背景色とインク色が混在する印刷部分Cを横断するように設定されている。ラインセンサ11の作動は、光電式センサ14が商品Gの通過を検出した後、所定時間経過後に、所定時間に亘って、制御部12が作動信号を出力することにより行われる。
〔制御部12〕
本実施形態における制御部12において、CPU121は、RAM122及びROM123と連係して、商品Gの搬送に伴ってラインセンサ11から順次入力される単位輝度波形Zaへの加工演算処理を行い、加工演算処理により得られる波形をもとに商品Gへのラベル貼付有無を判定し、その判定結果に基づいて振分部13への指令を出力する。RAM122には、ラインセンサ11の作動タイミングを決定したり、ラベル貼付有無を判定したりするための各種設定値に加えて、ラインセンサ11から入力される単位輝度波形Zaやこれらを加工演算処理して得られる波形が書換可能に記憶されている。また、ROM123には、単位輝度波形Zaに対する一連の波形処理や貼付有無の判定を行うためのソフトウェアが書換可能に記憶されている。
〔原波形の増幅処理〕
制御部12は、ラインセンサ11から単位輝度波形(原波形)Zaの入力が開始されることによって処理を進行する。制御部12における処理内容について、図7に示されるフローチャートを参照しつつ説明する。原波形Zaが入力される(ステップa1)と、原波形Zaに対して増幅処理が行われ、増幅された単位輝度波形Zbを生成する(ステップb1)。すなわち、制御部12は、ソフトエアにより、単位輝度波形Zaを増幅処理して、増幅された単位輝度波形Zbを生成する増幅手段として機能させられる。そして、単位輝度波形Zbには、以下の2通りの加工演算処理が個別に行われる。
〔微分演算処理〕
加工演算処理の1つは、単位輝度波形Zb上の各点における勾配(輝度の変化割合)を算出する微分演算処理であって、この微分演算処理の結果が単位微分波形Zcとして生成される(ステップc1)。すなわち、制御部12は、ソフトウェアにより、単位輝度波形Wbを微分演算処理して単位微分波形Wcを生成する微分手段として機能させられる。白地と黒インクの文字等が混在する印刷部分Cは輝度変化が大きいため、単位輝度波形Zbに印刷部分Cに相当するデータが含まれている場合、単位微分波形Zcで相当大きい値となって表われる。単位微分波形Zcを、所定の閾値を基準として2値化演算処理することで、印刷部分Cがスリット状波形として表わされる単位微分2値化波形Zdが得られる(ステップd1)。すなわち、制御部12は、ソフトウェアにより、単位微分波形Zcから単位微分2値化波形Zdを生成する2値化手段として機能させられる。
〔2値化演算処理〕
もう1つの加工演算処理は、上記の微分演算処理とは別個に行なわれ、単位輝度波形Zb上の各点における輝度を、所定の閾値を基準として、ハイ又はロー(ゼロ)に2値化する2値化演算処理であって、この2値化演算処理の結果が単位2値化波形Zeとして生成される(ステップe1)。すなわち、制御部12は、ソフトウェアにより、単位輝度波形Zbを微分演算処理して単位微分波形Zcを生成する2値化手段として機能させられる。ここでは、背景色部分がロー、インク色部分がハイとなって表れるように処理する。
〔ラベル貼付有無の判定処理〕
次に、上述のようにして生成された単位微分2値化波形Zdと反転された単位2値化波形Zeを重ね合わせ、両波形において値がハイどうしで共通する部分のみを求めることにより、明暗の差があるインク色部分をスリット状波形として表す単位合成波形Zfが生成される(ステップf1)。すなわち、制御部12は、ソフトウェアにより、単位合成波形Zfを生成する波形合成手段として機能させられる。これにより、単位合成波形Zfにおいて、印刷部分Cに相当する領域(L2で示される範囲)にスリット状波形が含まれているか否かで、ラベルが貼付されているか否かを検出することができるものである。
スリット状波形が含まれていれば、印刷部分Cに相当する部分を含む単位検出ラインTaであるとしてカウントする(ステップh1)。印刷部分Cに相当する部分を含む単位検出ラインTaが1本でも検出されれば、その時点でラベル貼付有りと判定しても良いが、予想できない外部要因の影響で、ラベル貼付無しであるにもかかわらず、そのような単位検出ラインTaが検出されてしまう可能性もある。これに対して、本実施形態では、ラベル貼付領域に適正に貼付されていれば、そのような単位検出ラインTaが、少なくともK本は検出されることがわかっている。そこで、印刷部分Cに該当する条件を満たすものをカウントし、K本以上検出されたことをもって、初めてラベル貼付有りと判定することとし、判定結果の安定化を図っている。
続いて、単位輝度波形Zaの処理本数をカウントして(ステップi1)、累計本数が単位輝度波形Zaの総本数であるN本に達したか否かを判断する(ステップj1)。N本に達しないときは、上述した一連の処理(ステップa1〜h1)を繰り返し行ない、N本に達したときは、印刷部分Cに該当する条件を満たす単位検出ラインTaの累計本数kがK本以上あるか否かを判断し(ステップk1)、k≧Kである場合にはラベル貼付有りと判定して(ステップl1)、商品Gは振分部13を通過させられることとなり、そうでない場合にはラベル貼付無と判定して振分部13を作動させ(ステップm1)、商品Gは搬送コンベア2の側方に排出されることとなる。すなわち、制御部12は、所定数以上の単位微分2値化波形と単位2値化波形の組合せにおいて、印刷部分Cに相当するスリット状波形が検出されることを条件に、商品Gへのラベル貼付有りと判定する判定手段として機能することとなる。
〔上記第2の実施形態の変形例〕
上記第2の実施形態では、制御部12に組み込まれたソフトウェアにより、原波形の加工演算処理及びラベル貼付有無の判定処理を行わせることとしたが、ハードウェアで同様の処理を行わせるものを構成しても良い。
上記第2の実施形態では、検出ラインTは、商品Gのラベル貼付領域を横断するN本(複数本)の単位検出ラインTaからなり、そのうちK本(複数本)以上の単位検出ラインTaにおいてラベルLの印刷部分Cに相当する部分が検出された場合にラベル貼付有りと判定することとしていたが、検出ラインTは1本であっても良く、その1本の検出ラインSにおいてラベルLの印刷部分Cが検出されるか否かで、ラベル貼付有無を判定することとしても良い。これにより、ラベル貼付有無の判定が迅速に行なわれることとなる。
上記第2の実施形態では、検出ラインTは、複数本の単位検出ラインTaが商品Gの搬送方向に連続的に並べられることにより形成されていたが、間隔をおいて並べられているものであってもよく、相互に交差するようなものであっても良い。また、上記第2の実施形態では、ラインセンサ11を使用したが、CCDカメラ等の2次元センサを使用して、ラベル貼付領域全体を2次元的に撮像し、その撮像画像を加工することにより、検出ラインに沿う輝度波形を取得するようにしても良い。
上記第2の実施形態では、微分2値化波形と2値化波形を合成する波形合成処理を行わせるようにしたが、微分2値化波形あるいは2値化波形微分波形のいずれかに基づいて、印刷部分の有無の判定を行うようにしても良い。上記第2の実施形態では、商品Gの下面へのラベル貼付有無を判定することとしていたが、商品の側面や上面へのラベル貼付有無を判定するようにしても良い。
その他、本発明のラベル検査装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の第1の実施形態に係るラベル検査装置の構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図。 本発明の第1の実施形態に係るラベル検査装置の貼付有無の検査対象となるラベルを示す図で、(a)はラベルの単体図、(b)は、ラベル貼付領域に設定される検出ラインを示す図。 本発明の第1の実施形態に係るラベル検査装置のラインセンサによる輝度波形取得のタイミングの説明図。 本発明の第1の実施形態に係るラベル検査装置の制御部における処理内容を示すフローチャート図。 本発明の第1の実施形態の変形例に係るラベル検査装置のブロック図。 本発明の第2の実施形態に係るラベル検査装置の貼付有無の検査対象となるラベルを示す図で、(a)はラベルの単体図、(b)は、ラベル貼付領域に設定される検出ラインを示す図。 本発明の第2の実施形態のラベル検査装置の制御部における処理内容を示すフローチャート図。
符号の説明
1 ラベル検査装置
11 ラインセンサ(入力手段)
12 制御部(増幅手段,微分手段,ローカット手段,2値化手段,波形合成手段,判定手段)
13 振分部
14 センサ
151 アンプ(増幅手段)
152 微分回路(微分手段)
153 ローカットフィルター(ローカット手段)
154 2値化回路(2値化手段)
155 合成回路(波形合成手段)
156 CPU(判定手段)
2 搬送コンベア
B 空白部分
G 商品
L ラベル
S,T 検出ライン
Sa,Ta 単位検出ライン
Wa,Wb,Za,Zb 単位輝度波形
Wc,Wd,Zc 単位微分波形
Zd 単位微分2値化波形
We,Ze 単位2値化波形
Wf,Zf 単位合成波形
X 搬送方向

Claims (12)

  1. 物品へのラベル貼付有無を判定するラベル検査装置であって、
    前記物品のラベル貼付領域を横断する検出ラインに沿う輝度波形を取得する入力手段と、
    前記輝度波形を微分演算処理して微分波形を生成する微分手段と、
    前記微分波形をもとにラベル貼付有無を判定する判定手段と、を備えることを特徴とするラベル検査装置。
  2. 前記判定手段は、前記微分波形に、微分値が規定値より小さい連続区間が含まれる場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項1に記載のラベル検査装置。
  3. 前記検出ラインは、前記ラベル貼付領域を横断する複数本の単位検出ラインからなり、
    前記入力手段は、前記単位検出ラインごとに単位輝度波形を取得し、
    前記微分手段は、各単位輝度波形から単位微分波形を生成し、
    前記判定手段は、所定数以上の単位微分波形において、微分量が規定値より小さい連続区間が含まれる場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項2に記載のラベル検査装置。
  4. 物品へのラベル貼付有無を判定するラベル検査装置であって、
    前記物品のラベル貼付領域を横断する検出ラインに沿う輝度波形を取得する入力手段と、
    前記輝度波形を微分演算処理して微分波形を生成する微分手段と、
    前記輝度波形を、前記微分演算処理とは別に2値化演算処理して2値化波形を生成する2値化手段と、
    前記微分波形及び前記2値化波形の組合せをもとにラベル貼付有無を判定する判定手段と、を備えることを特徴とするラベル検査装置。
  5. 前記判定手段は、前記微分波形に、微分値が規定値より小さい連続区間が含まれ、かつ、前記2値化波形において前記連続区間に該当する区間の輝度がラベル背景色と同じである場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項4に記載のラベル検査装置。
  6. 前記検出ラインは、前記ラベル貼付領域を横断する複数本の単位検出ラインからなり、
    前記入力手段は、前記単位検出ラインごとに単位輝度波形を取得し、
    前記微分手段は、各単位輝度波形から単位微分波形を生成し、
    前記2値化手段は、各単位輝度波形から単位2値化波形を生成し、
    前記判定手段は、所定数以上の単位微分波形及び単位2値化波形の組合せにおいて、微分量が規定値より小さい連続区間が含まれ、前記連続区間に該当する区間の輝度がラベル背景色と同じである場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項5に記載のラベル検査装置。
  7. 物品へのラベル貼付有無を判定するラベル検査装置であって、
    前記物品のラベル貼付領域を横断する検出ラインに沿う輝度波形を取得する入力手段と、
    前記輝度波形を微分演算処理して微分波形を生成する微分手段と、
    前記微分波形を2値化演算処理して微分2値化波形を生成する2値化手段と、
    前記微分2値化波形をもとにラベル貼付有無を判定する判定手段と、を備えることを特徴とするラベル検査装置。
  8. 前記判定手段は、前記微分2値化波形に、スリット状波形が含まれる場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項7に記載のラベル検査装置。
  9. 前記検出ラインは、前記ラベル貼付領域を横断する複数本の単位検出ラインからなり、
    前記入力手段は、前記単位検出ラインごとに単位輝度波形を取得し、
    前記微分手段は、各単位輝度波形から単位微分波形を生成し、
    前記2値化手段は、各単位微分波形から単位微分2値化波形を生成し、
    前記判定手段は、所定数以上の単位微分2値化波形において、スリット状波形が含まれる場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項8に記載のラベル検査装置。
  10. 物品へのラベル貼付有無を判定するラベル検査装置であって、
    前記物品のラベル貼付領域を横断する検出ラインに沿う輝度波形を取得する入力手段と、
    前記輝度波形を微分演算処理して微分波形を生成する微分手段と、
    前記微分波形を2値化演算処理して微分2値化波形を生成するとともに、前記輝度波形を2値化演算処理して2値化波形を生成する2値化手段と、
    前記微分2値化波形及び前記2値化波形の組合せをもとにラベル貼付有無を判定する判定手段と、を備えることを特徴とするラベル検査装置。
  11. 前記判定手段は、前記微分2値化波形と前記2値化波形の合成波形において、スリット状波形が含まれる場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項10に記載のラベル検査装置。
  12. 前記検出ラインは、前記ラベル貼付領域を横断する複数本の単位検出ラインからなり、
    前記入力手段は、前記単位検出ラインごとに単位輝度波形を取得し、
    前記微分手段は、各単位輝度波形から単位微分波形を生成し、
    前記2値化手段は、各単位微分波形から単位2値化波形を生成するとともに、各単位輝度波形から単位2値化波形を生成し、
    前記判定手段は、所定数以上の単位微分2値化波形及び単位2値化波形の合成波形において、スリット状波形が含まれる場合に、ラベル貼付有りと判定することを特徴とする請求項10に記載のラベル検査装置。
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