JP2005287958A - 貼付用使い捨てカイロ - Google Patents

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克己 宇津木
Shinji Kawamura
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Abstract

【課題】通気性基材としてポリプロピレン系スパンボンド不織布を使用した貼付用使い捨てカイロについて、多層基材と通気性基材のヒートシールを安定して行うことができ、高速生産においても不良の発生を抑制することが可能となり、量産性にも優れる貼付用使い捨てカイロを提供すること。
【解決手段】表面には、粘着層23を介して剥離紙24が配設され、ヒートシール層21と基材層22からなる多層基材2と、ポリプロピレン系スパンボンド不織布31と多孔質フィルム層32からなる通気性基材3を備え、多層基材2のヒートシール層21が、融点が105℃以下の低融点樹脂材料及び/またはエラストマー40〜100質量%と、融点が105℃を越える高融点樹脂材料60〜0質量%からなる貼付用使い捨てカイロ1であり、多層基材2の基材層22a,22bを、融点が110℃以上の樹脂材料とすることが好ましい。
【選択図】図3

Description

本発明は、貼付用使い捨てカイロに関する。
空気中の酸素や水と反応して発熱する鉄粉等の発熱体組成物を袋体内に収納した、いわゆる使い捨てカイロは、その手軽さから、これまでの点火式カイロに代わるものとして、アウトドア等の様々な場面において広く利用されている。また、かかる使い捨てカイロの例としては、粘着剤や粘着シートなどにより粘着層が形成された、自在に貼着できる貼付用の使い捨てカイロが知られている。この使い捨てカイロの構成としては、例えば、シート基材と、通気性基材とを重ね合わせて、周縁をヒートシール等して袋状に形成し、この袋体の内部に対して鉄粉等の発熱体組成物を収納するのが一般的である。
このうち、シート基材は、多孔質基材と対向する面にヒートシール層を形成し、このヒートシール層は、多孔質フィルムとヒートシール等で貼り合わされている。そして、このヒートシール層としては、例えば、ヒートシール性が良好である低密度ポリエチレン等からなるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、通気性基材としては、例えば、多孔質フィルムに不織布を積層した構成が提案されており、多孔質フィルムに対してポリアミド(ナイロン)不織布を積層したものが知られていた(例えば、特許文献2参照)。このポリアミド不織布は、強度及び耐熱性に優れているため、ヒートシールにおける温度範囲巾も広くなり、低密度ポリエチレン等の熱可塑性樹脂からなるヒートシール層とヒートシールして製袋化した場合においても、製袋加工時の熱による変形等が起こることもなく、外観及び諸特性が良好な使い捨てカイロを提供することができた。
特許第2804426号公報([請求項1],図1) 特開平8−98856号公報([請求項2],図1)
しかしながら、ポリアミド(ナイロン)不織布はコストが高く、得られる貼付用使い捨てカイロもコスト高となってしまうため、改善が求められていた。加えて、シート基材のヒートシール層について、シール温度を低温とした場合であっても安定したヒートシールができるような構成材料が各方面で検討されていたが、必ずしも満足のいくものが得られていなかったのが実状であった。よって、貼付用使い捨てカイロを製造するにあたって、製造コストをかけずに、多層基材と通気性基材とのヒートシールを安定して実施することができる技術の提供が求められていた。
本発明の目的は、低コストで製造できるとともに、多層基材と通気性基材のヒートシールを安定して行うことができるとともに、高速生産においても不良の発生がなく、量産性にも優れる貼付用使い捨てカイロを提供することにある。
前記の課題を解決するために、本発明の貼付用使い捨てカイロは、ヒートシール層と基材層を有する多層基材と、多孔質フィルム層とポリプロピレン系スパンボンド不織布を有する通気性基材を備え、前記ヒートシール層と多孔質フィルム層がヒートシールされてなることを特徴とする。
この本発明の貼付用使い捨てカイロは、ヒートシール層と基材層を有する多層基材と、多孔質フィルム層とポリプロピレン系スパンボンド不織布を有する通気性基材を備えており、不織布としてポリプロピレン系スパンボンド不織布を採用しているので、ポリプロピレン系スパンボンド不織布は汎用品であり、生産性が高く低コストであるから、通気性基材の構成材料として採用することにより、ポリアミド(ナイロン)不織布を使用する場合と比較して、貼付用使い捨てカイロのコストの削減を図ることができる。
本発明の貼付用使い捨てカイロは、前記した多層基材の表面には、粘着層を介して剥離紙が配設され、前記ヒートシール層が、融点が105℃以下の低融点樹脂材料及び/またはエラストマー材料40〜100質量%と、融点が105℃を越える高融点樹脂材料60〜0質量%からなることが好ましい。
この本発明によれば、ヒートシール層が、融点が105℃以下の低融点樹脂材料及び/またはエラストマー材料と、融点が105℃を超える高融点樹脂材料を、配合割合を特定範囲とした混合材料からなるようにしている。このため、ヒートシール温度が低温域であってもヒートシール性が良好となり、通気性基材の構成材料としてポリプロピレン系スパンボンド不織布を使用した場合において、シール部にテンションがかかった状態でヒートシールした場合であっても、貼り合わせた部分におけるシワの発生を防止することができる。この結果、多層基材と通気性基材のヒートシールを安定して行うことができ、高速生産においても外観不良の発生を抑制し、量産性にも優れた貼付用使い捨てカイロを提供することが可能となる。
また、本発明の貼付用使い捨てカイロは、多層基材の表面には、粘着層を介して剥離紙が被着されているため、使用しないときは粘着層が外気に触れないため粘着性が維持されるとともに、使用時にこの剥離紙を剥がして、粘着層を保温対象に被着させればよいこととなり、貼付用使い捨てカイロとしての機能も好適に発揮することができる。
そして、本発明の貼付用使い捨てカイロは、前記した低融点樹脂材料が、融点が105℃以下のポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−極性ビニル共重合体及びエラストマーよりなる群から選ばれた一種または二種以上として、前記した高融点樹脂材料が、融点が105℃を超えるポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−極性ビニル共重合体及びアイオノマーよりなる群から選ばれた一種または二種以上とすることが好ましく、これにより、前記した効果を好適に発揮することができる。
本発明の貼付用使い捨てカイロは、前記した基材層が、融点が110℃以上のポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−極性ビニルモノマー共重合体、ポリプロピレン系樹脂よりなる群から選ばれる一種または二種以上であることが好ましい。
この本発明によれば、多層基材を構成する基材層が、融点が110℃以上の特定種類のものとしているので、カイロ実包生産の機械停止時における、ダイロールの予熱によるシワの発生を防止することができ、品質の安定した貼付用使い捨てカイロを提供可能とする。
本発明の貼付用使い捨てカイロは、前記した多層基材のMD方向の引張弾性率が200〜1500MPaであることが好ましい。
この本発明によれば、構成材料である多層基材のMD方向(押出方向)の引張弾性率が特定範囲であるので、貼付用使い捨てカイロとして適度な風合いを保持しつつ、粘着層形成における粘着剤の塗布、剥離紙の被着等の諸加工性を良好なものとし、また、製袋時においてシール部の伸びやシワの発生を好適に防止することができる。
本発明の貼付用使い捨てカイロは、前記した多層基材と前記通気性基材とのシール強度が、3N/25mm巾以上であることが好ましい。
この本発明によれば、多層基材と通気性基材のシール強度が特定範囲であるので、貼付用使い捨てカイロにおいて十分なシール強度を発揮して、実用上も問題がない高品質の貼付用使い捨てカイロを提供することができる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の貼付用使い捨てカイロの一態様を示した概略図であり、図2は図1のII−II断面図である。図1及び図2中、1は貼付用使い捨てカイロ、2は多層基材、3は通気性基材、21はヒートシール層、22は基材層、23は粘着層、24は剥離紙、25は非粘着部、31はポリプロピレン系スパンボンド不織布、32は多孔質フィルム層、40は発熱体組成物、をそれぞれ示す。
図1及び図2に示すように、本発明の貼付用使い捨てカイロ1(以下、単に「カイロ1」とすることもある)は、ヒートシール層21と基材層22を備えた多層基材2と、ポリプロピレン系スパンボンド不織布31と多孔質フィルム層32を備えた通気性基材3を重ね合わせ、内部に発熱体組成物40を封入した状態で、多層基材2のヒートシール層21と通気性基材3の多孔質フィルム層32をヒートシールして貼り合わせることにより、製袋化されている。
なお、基材層22の表面には、粘着層23を介して剥離紙24が被着されている一方、本実施形態においては、カイロ1の略中央部は非粘着部25とされ、基材層22と剥離紙24は被着されていない状態となっている。
(I)多層基材2:
本発明のカイロ1において、多層基材2を構成するヒートシール層21は、ヒートシール性を有した熱可塑性樹脂等の樹脂材料を適宜採用することができるが、融点が105℃以下の熱可塑性樹脂(低融点樹脂材料)及び/またはエラストマーと、融点が105℃を超える熱可塑性樹脂(高融点樹脂材料)の混合材料からなるようにすることが好ましい。
この低融点樹脂材料としては、例えば、融点が105℃以下の熱可塑性樹脂を使用することが好ましく、ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−極性ビニルモノマー共重合体を使用することができ、具体的には、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体(EMMA)、エチレン−メタアクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン系アイオノマー等の各種アイオノマー、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸の3元共重合体(EEA−MAH)等の樹脂材料が挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせたブレンド材料としてもよい。
なお、これらの樹脂材料を製造する際に用いられる触媒としては、マルチサイト触媒であってもよく、シングルサイト触媒(メタロセン触媒等)であってもよく、その種類は特に制限はない。
一方、高融点樹脂材料としては、融点が105℃の熱可塑性樹脂を使用すればよく、例えば、前記した低融点樹脂材料を構成する樹脂材料のうち、融点が105℃を超えるものを適宜選定して使用することができる。
すなわち、本発明のカイロ1において、多層基材2を構成するヒートシール層21の構成材料を選択するに際しては、前記した樹脂材料のうち、融点が105℃以下のものを低融点樹脂材料と、また、融点が105℃を超えるものを高融点樹脂材料として、前記した配合割合において適宜選択すればよい。
なお、同種の樹脂材料であっても、共重合モノマーの組成比等の相違によりその融点の高低があるため、この場合にあっても、融点が105℃以下のものを低融点樹脂材料として、融点が105℃を超えるもので高融点樹脂材料として選定すればよい。
また、前記の低融点樹脂材料の代わりに、あるいは低融点樹脂材料と組み合わせて、エチレン・プロピレンゴム(EPR)、エチレン・ブテンゴム(EBM)、スチレン・ブタジエン・スチレンブロックコポリマー(SBS)、水添スチレン系エラストマー(SEBS)、スチレン・イソプレン・スチレンブロックコポリマー(SIS)等の各種エラストマーを使用してもよい。
前記した低融点樹脂材料やエラストマーと高融点樹脂材料の配合割合は、ヒートシール層21全体に対して、低融点樹脂材料やエラストマーを40〜100質量%(以下、単に「%」とすることもある)、高融点樹脂材料を60〜0%とし、低融点樹脂材料を40〜90%とし、高融点樹脂を50〜10%とすることが好ましい。低融点樹脂材料やエラストマーの配合割合が40%より小さいと(高融点樹脂材料が60%より大きいと)、ヒートシール層21全体を溶融状態とさせるための温度が高くなるため、ヒートシールにおける温度巾が狭くなり、ヒートシール性能が悪くなる場合があるため好ましくない。
なお、本発明において、ヒートシール層21を構成する樹脂材料を選定するに際しては、融点が105℃以下の低融点樹脂材料等と、融点が105℃を超える高融点樹脂材料との配合割合を前記した範囲にするのであるが、使用する低融点樹脂材料の融点が比較的高い(例えば、95〜105℃程度)場合には、前記したエラストマーを併用するようにすることが、ヒートシール層のヒートシール性の向上のため好ましい。一方、使用する低融点樹脂材料の融点が比較的低い(例えば、55〜85℃程度)場合には、高融点樹脂材料の配合割合を、0〜50%程度に高くすることが、フィルム成形性等のフィルム表面特性を向上させるという点で好ましい。
このヒートシール層21の厚さは、5〜50μmであることが好ましく、5〜30μmの範囲内であることが特に好ましい。ヒートシール層21の厚さが5μmより小さいと、後記する多孔質フィルム層32とヒートシールして製袋化した際に所望のシール強度を発現しない場合があり、一方、ヒートシール層21の厚さが50μmより大きいと、カイロ1が固くなりすぎてしまい、肌触りが悪くなる等、人肌に触れる用途として適さなくなる場合がある。
次に、前記したヒートシール層21と積層される基材層22としては、ポリエチレン、ホモポリプロピレン(HPP)、ランダムポリプロピレン(RPP)、あるいはプロピレンとエチレンやエチレン−α−オレフィン共重合体とのランダムコポリマーやブロックコポリマー等のポリプロピレン系樹脂、エチレン−α−オレフィン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、エチレン−極性ビニルモノマー共重合体、ポリアミド(ナイロン)、ポリエステル系樹脂等の樹脂材料を使用することができ、特に、融点が110℃以上のポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−極性ビニルモノマー共重合体等を使用することが、カイロ1の製造時におけるダイロール等の通過によるシワの発生や、カイロ実包生産の機械停止時における、ダイロールの予熱による粘着層23のシワの発生を防止することができるという点で好ましい。
なお、これらの樹脂材料は、その一種を単独で使用してもよく、あるいは、二種以上を組み合わせたブレンド材料として使用してもよい。
なお、前記した図2は、基材層22が単層体である態様を示したが、これには限定されず、基材層22は、複数の層からなる積層体としてもよい。図3は、図2のカイロ1において、基材層22を基材層22a,22bの2層の積層体とした例であるが、更に、基材層22は3層以上の積層体としてもよい。
この基材層22の厚さは、10〜100μmであることが好ましく、40〜70μmの範囲内であることが特に好ましい。基材層22の厚さが10μmより小さいと、多層基材2の機械的強度が悪くなり、一方、基材層22の厚さが100μmより大きいと、多層基材2が硬くなり、カイロ1としての風合いが悪くなる場合がある。
なお、多層基材2を構成する前記したヒートシール層21及び基材層22には、本発明の効果を妨げない範囲内で、必要に応じて、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、樹脂付着物(いわゆるメヤニ)防止剤、各種無機物等の公知の添加剤を添加してもよい。
また、各層を着色する目的で、各層を構成する樹脂材料に対して、従来公知の着色顔料を添加してもよい。
そして、このヒートシール層21と基材層22を積層して多層基材2を得るには、従来公知の積層手段を用いればよく、例えば、インフレーション法、Tダイキャスト法、Tダイタッチロール法等の積層手段を適宜採用することができる。
このようにして得られる多層基材2は、MD方向(押出方向)の引張弾性率が200〜1500MPaであることが好ましい。MD方向の引張弾性率が200MPaより小さい場合には、後記する粘着層23の形成における粘着剤の塗布、剥離紙24の被着等の諸加工性が悪くなったり、また、製袋時においては、ヒートシール部の伸びやシワが生じやすくなる。一方、1500MPaより大きい場合にあっては、カイロ1が硬くなり、風合いが悪くなるため、貼付用使い捨てカイロ1としての商品価値が低下する場合がある。なお、引張弾性率は、JIS K7113に準拠して測定すればよい。
多層基材2を構成する基材層22の表面には、図2及び図3に示すように、粘着層23が形成されている。この粘着層23を形成するには、基材層22の表面に粘着剤を塗工してもよく、また、当該表面に両面粘着シート、テープなどを貼り付けるようにしてもよいが、粘着層23の厚さを小さくすることができ、粘着層23の有無による段差が小さく、良好なヒートシールを実施することができること等から、粘着剤を塗工して粘着層23を形成することが好ましい。
この粘着層23を形成する粘着剤の種類には特に制限はないが、一般に、カイロ1を肌着など保温対象物に貼り付けたときに強固に接着するとともに、剥がすときには保温対象物側に残ることのない非転写性の粘着剤が用いることが好ましく、例えば、ゴム系、アクリル樹脂系、酢酸ビニル樹脂系などの有機溶剤型あるいは水性型の非転着性の粘着剤を使用することができる。
また、粘着層23は、一般に、カイロ1の表面の中央部や周縁部(ヒートシール部等)等の任意の部分に、部分的に被粘着部25が残し、非粘着部25を形成することが好ましい。
なお、図2及び図3にあっては、カイロ1の略中央部に、非粘着部25が形成されている態様が示されている。
また、例えば、カイロ1が長方形、正方形などの四角形の場合には、少なくとも四隅部には粘着剤層を設けることが好ましく、この場合に粘着層23の相対する周辺(左右周辺)のみに所定巾の粘着層23を設け、中央部などを非粘着部25としてもよい。この場合には、その全面に剥離紙24を重ね合わせた場合には、カイロ1の表面と剥離紙24との間に指が挿入し易くなるので、使用時に剥離紙24の取り除きが容易になるため好ましい。また、所望により、剥離紙24をより剥がしやすくする目的で、剥離紙24の中央部(粘着剤未塗装部)に沿ってミシン線などを設けてもよい。
粘着層23の面積は、カイロ1を保温対象物に貼り付けたときに自然に剥がれ落ちたりしない強度が得られればよく、通常はカイロ1片面の全面積に対して10〜90%、好ましくは20〜80%の範囲であり、カイロ1の形状、大きさ、重量および粘着剤の種類などによって適宜決定される。
また、粘着層23の厚さは、ヒートシールの強度面から考えれば、薄い方が非粘着部25との段差が小さくなる点で好ましいが、保温対象に対する十分な粘着力を確保するために、一般には、5〜200μm程度が好ましく、10〜50μm程度が特に好ましい。
粘着層23に被着される剥離紙24としては、市販されている公知の剥離用シート、テープ、ワッペン、ステッカーなどに使用されているものなどが使用でき、また、表面にシリコン系などの離型剤が塗布され、粘着層23からの剥離性を向上させたものを使用することが好ましい。
(II)通気性基材3:
一方、本発明の貼付用使い捨てカイロ1を構成し、前記した多層基材2と貼り合わされる通気性基材3は、ポリプロピレン系スパンボンド不織布31と、多孔質フィルム層32との積層体からなる。
まず、ポリプロピレン系スパンボンド不織布31を構成するポリプロピレン系樹脂としては、例えば、ホモポリプロピレン(HPP)、ランダムポリプロピレン(RPP)、あるいはプロピレンとエチレンやエチレン−α−オレフィン共重合体とのランダムコポリマーやブロックコポリマー等が挙げられ、これらの一種を単独で、あるいは二種以上を組み合わせて使用することができる。
なお、ポリプロピレン系スパンボンド不織布31は汎用品であり、生産性が高く低コストであるから、通気性基材の構成材料として採用することにより、ポリアミド(ナイロン)不織布を使用する場合と比較して、貼付用使い捨てカイロ1のコストの大幅な削減を図ることができる。
また、ポリプロピレン系樹脂をプロピレンと他の成分とのコポリマーとする場合にあっては、他の成分の割合を、プロピレン成分に対して10質量%以下とすることが好ましい。また、本発明の積層体においては、使い捨てカイロ等の発熱体組成物を収納する収納袋に適用されることを考慮すれば、耐熱性に優れるホモポリプロピレン(HPP)を使用することが好ましい。
なお、これらのポリプロピレン系樹脂に対しては、本発明の効果を損なわない範囲において、必要に応じて従来公知の各種添加剤等の第3成分を添加してもよい。この第3成分としては、例えば、酸化防止剤、無機系および有機系の顔料、熱安定剤、造核剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、難燃剤、染料、あるいはシリカ、タルク、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウムなどの無機粉末等が挙げられる。
このスパンボンド不織布とは、公知のスパンボンド法により製造された不織布をいう。本発明において、「スパンボンド不織布」としては、スパンボンド法とメルトブロー法の複合繊維、具体的には、スパンボンド法/メルトブロー法/スパンボンド法というように複合させたものや、スパンボンド法/メルトブロー法のように複合させたものも含むものである。
スパンボンド不織布の製造方法は通常、紡糸,延伸,開繊,捕集,ボンディングの各工程からなっている。不織布製造におけるボンディング工程においては、通常不織ウェブは部分熱融着されている。
ここで、部分熱融着とは、不織ウェブを熱接着等により接合する場合、全面を接合するのではなく、部分的に接合させることをいう。この部分熱融着する方法については、特に制限はないが、具体的には、ドット(点)や破線、さらには碁盤目状や格子状を凸状部として有するエンボスロール等を用いる方法が好ましい。また、本発明においては、好適なスパンボンド不織布として、部分熱融着されたものが用いられるが、熱融着部分の面積の割合は全体の10〜30%であることが好ましく、12〜20%であることが特に好ましい。熱融着部分の面積割合が10%より小さいと風合いは柔らかくなるものの、毛羽立ちが生じやすく、繊維が脱落する場合があり、使い捨てカイロの用途としては好ましくない。一方、面積割合が30%を超えると、不織布の感触が硬くなる場合がある。
通気性基材3を構成するポリプロピレン系スパンボンド不織布31の目付量は、特に制限はないが、20〜70g/mとすることが好ましく、30〜50g/mとすることが特に好ましい。不織布31の目付量が20g/mより小さいと、袋体としての強度が不足して破れ易くなる場合がある。一方、70g/mを超えると、柔軟性やヒートシール性が悪化する場合がある。
ポリプロピレン系スパンボンド不織布31を構成する繊維の太さとしては、特に制限はないが、1〜20デニールであることが好ましく、2〜6デニールあることが好ましい。不織布31を構成する繊維の太さが1デニールより小さいと、不織布表面の毛羽が発生しやすくなり、一方、繊維の太さが20デニールより大きいと、不織布の風合いが悪くなる場合がある。
次に、通気性基材3を構成する多孔質フィルム層32は、多層基材2とヒートシールされて貼り合わされるため、ヒートシール性を有する材料、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)樹脂等が挙げられ、かかる樹脂材料に炭酸カルシウム粒子等を配合して、多孔質フィルム層32を形成する。
この多孔質フィルム層32の製造方法としては、インフレーション法、Tダイ法等の汎用的な手段により、あらかじめフィルム状の形態として製造してもよい。また、前記した樹脂材料をポリプロピレン系スパンボンド不織布31の表面に直接押出展開する、いわゆる押出ラミネート法を用いて、当該不織布31上に多孔質フィルム層32を形成させるようにしてもよい。
多孔質フィルム層32の厚さとしては、特に制限はないが、10〜150μmが好まし
く、30〜80μmとすることが特に好ましい。多孔質フィルム層32の厚さが10μm
より小さいと、多層基材2のヒートシール層21とヒートシールして製袋化した際に、所
望のシール強度を発現できない場合がある。一方、多孔質フィルム層32の厚さが150
μmより大きいと、カイロ1が固くなりすぎてしまい、肌触り等が悪くなる場合があり、
人肌に触れる用途として適さなくなるため好ましくない。
本発明のカイロ1を構成する通気性基材3は、前記したポリプロピレン系スパンボンド不織布31と多孔質フィルム層32とを貼り合わせて積層することにより得ることができる。両者の積層手段としては、貼付用使い捨てカイロ1の構成材料として用いた場合に十分な貼り合わせ強度を確保できるものであれば特に制限はなく、例えば、前記したように、ポリプロピレン系スパンボンド不織布31の表面に、多孔質フィルム層32を直接押出展開する押出ラミネート法により、両者を積層体としてもよい。また、あらかじめ成形された多孔質フィルム層32とポリプロピレン系スパンボンド不織布31とを、接着剤や粘着剤を用いて、ホットメルトラミネート法、ドライラミネート法、ウェットラミネート法等の従来公知の貼り合わせ手段により、接着貼り合わせて積層体としてもよい。
(III)貼付用使い捨てカイロ1:
本発明の貼付用使い捨てカイロ1を製造する方法としては、例えば、多層基材2のヒートシール層21と通気性基材3の多孔質フィルム層32が直接重なり合うようにした後、その間に鉄粉、水、木粉、活性炭、無機塩等からなる発熱体組成物40を所定量充填しながら、四方を熱シール機等でヒートシールすることにより袋状に加工する等の方法が挙げられる。
具体的には、従来公知のダイロール方式の自動充填製袋機(図示せず)に、多層基材2のヒートシール層21と通気性基材3の多孔質フィルム層32が直接重なり合うようにして貼り合わせる。そして、発熱体組成物40を所定量充填しながら、四方を当該製袋機に載置された熱シール機等によりヒートシールすることにより、本発明の貼付用使い捨てカイロ1を簡便に得ることができる。
本発明の貼付用使い捨てカイロ1は、ヒートシールされる多層基材2(ヒートシール層21)と通気性基材3(多孔質フィルム層32)とのシール強度が3N/25mm以上であることが好ましく、5N/25mm巾以上であることが好ましい。当該シール強度が3N/25mm巾以上であれば、使い捨てカイロにおいて十分なシール強度を発揮することができ、実用上も問題がなく好ましい。一方、シール強度が3N/25mm巾より小さい場合にあっては、カイロ1の使用に際してヒートシールされた部分からの剥離が起こり、内容物である発熱体組成物40が漏れ出してしまう場合があり、商品価値が低下する。
なお、本発明におけるシール強度とは、例えば、多層基材2のヒートシール層21と通気性基材3の多孔質フィルム層32を、タイトシールが可能なシール試験機等を用いて、
多層基材2のヒートシール層21と通気性基材3の多孔質フィルム層32が直接重なり合うようにして、四方をヒートシールすることして製袋化し、シール部を引張試験機を用いて、引張速度を200mm/分として、180°剥離(T型剥離)を行った場合の25mmあたりの最大強度を測定すればよい(シール温度 100℃、圧力 0.2MPa、シール時間 1秒)。
そして、本発明の貼付用使い捨てカイロ1を使用するに際しては、図4に示すように、表面に存在する剥離紙24を取り除いて、カイロ1を粘着層23を露出した状態とした後、当該粘着層23を保温対象となる部分に被着させればよい。
このようにして得られた本発明の貼付用使い捨てカイロ1は、ヒートシール層21と基材層22を有する多層基材2と、多孔質フィルム層32とポリプロピレン系スパンボンド不織布31を有する通気性基材3を備え、ポリプロピレン系スパンボンド不織布を採用していることから、貼付用使い捨てカイロ1を低コストで提供することを可能とする。
また、ヒートシール層21が、融点が105℃以下の低融点樹脂材料、あるいはエラストマーと、融点が105℃を超える高融点樹脂材料を、配合割合を低融点樹脂材料40〜100質量%、高融点樹脂材料60〜0質量%とした混合材料からなるようにしているので、ヒートシール温度が低温域であってもヒートシール性が良好となり、通気性基材3の構成材料としてポリプロピレン系スパンボンド不織布31を使用した場合であっても、ダイロール停止時における、貼り合わせた部分におけるシワの発生を防止することができる。
このため、本発明の貼付用使い捨てカイロ1は、貼り合わされる多層基材2と通気性基材3のヒートシールを安定して行うことができることとなり、高速生産を行った場合であっても外観不良の発生を抑制することができ、量産性にも優れたものとなる。
そして、本発明の貼付用使い捨てカイロ1は、直接人体または肌着等に接着することができるため、例えば、医療用、レジャー用等の使い捨てカイロとして広く使用することができる。
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明はかかる実施例等の内容に限定されるものではない。
[実施例1〜8]
下記(i)〜(xi)に示す熱可塑性樹脂(熱可塑性樹脂エラストマー含む)を使用して、表1に示した構成により、下記に示す製造方法を用いて、実施例1〜8の貼付用使い捨てカイロを構成する、厚さが80μmの多層基材を製造した。
なお、下記の樹脂材料の密度は、JIS一K7112(23℃)に準拠した方法で、また、メルトフローレート(MFR)は、JIS K7210に準拠した方法で、それぞれ測定したものである。
(i)直鎖状低密度ポリエチレン−1(LLDPE−1)
グレード: モアテック0168N(出光石油化学(株)製)
融点: 125℃
密度: 935kg/m
メルトフローレート(MFR):1.0g/10分
(ii)直鎖状低密度ポリエチレン−2(LLDPE−2)
グレード: カーネルKF360T(日本ポリエチレン(株)製)
融点: 90℃
密度: 898kg/m
メルトフローレート(MFR):3.5g/10分
(iii)エチレン−酢酸ビニル共重合体−1(EVA−1)
グレード: ウルトラセン637(東ソー(株)製)
酢酸ビニル量:20%
融点: 83℃
密度: 941kg/m
メルトフローレート(MFR):8.0g/10分
(iv)エチレン−酢酸ビニル共重合体−2(EVA−2)
グレード: ウルトラセン520F(東ソー(株)製)
酢酸ビニル量:8%
融点: 98℃
密度: 928kg/m
メルトフローレート(MFR):2.0g/10分
(v)エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸共重合体(EEA−MAH)
グレード: レクスパールET184M(日本ポリエチレン(株)製)
融点: 86℃
密度: 945kg/m
メルトフローレート(MFR):10.0g/10分
(vi)エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMAA)
グレード: ニュクレルAN4213C(三井・デュポンポリケミカル(株)製)
融点: 88℃
密度: 940kg/m
メルトフローレート(MFR): 10.0g/10分
(vii)エチレン系アイオノマー(アイオノマー)
グレード: ハイミラン1855(三井・デュポンポリケミカル(株)製)
融点: 86℃
密度: 960kg/m
メルトフローレート(MFR): 1.0g/10分
(viii)エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)
グレード: アクリフトCM8014(住友化学(株)製)
融点: 79℃
密度: 940kg/m
メルトフローレート(MFR): 3.5g/10分
(ix)エチレン−α−オレフィン共重合体エラストマー(エラストマー)
グレード: タフマーA0585X(三井化学(株)製)
密度: 885kg/m
メルトフローレート(MFR): 0.5g/10分
(x)ランダムポリプロピレン−1(RPP−1)
グレード: WINTEC WFX4TA(日本ポリプロ(株)製)
融点: 125℃
密度: 900kg/m
メルトフローレート(MFR): 7.0g/10分
(xi)ランダムポリプロピレン−2(RPP−2)
グレード: Y2045GP(出光石油化学(株)製)
融点: 138℃
密度: 900kg/m
メルトフローレート(MFR): 20.0g/10分
( 多層基材の構成 )
Figure 2005287958
( 製造方法(1) )
実施例1〜7の貼付用使い捨てカイロを構成する多層基材は、インフレーション法を用いて、下記の製造条件により、ヒートシール層:基材層(ヒートシール層側):基材層(粘着層側)が1:2:1であり、全体の厚さが80μmになるようにして共押出しして成形した。
なお、基材層の表面には、常法によりコロナ放電処理を施した。
( 製造条件 )
ダイス径: 250mm
ダイスリップ間隔: 2.5mm
加工温度: 200℃
ブローアップ比: 1.6
( 製造方法(2) )
実施例8の貼付用使い捨てカイロを構成する多層基材は、Tダイキャスト法を用いて、下記の製造条件により、ヒートシール層:基材層(ヒートシール層側):基材層(粘着層側)が1:5:1であり、全体の厚さが80μmになるようにして共押出しして成形した。なお、フィルム基材層の表面には、前記した製造方法(1)と同様に、常法によりコロナ放電処理を施した。
( 製造条件 )
ダイス面長: 800mm
ダイスリップ間隔: 1.5mm
加工温度: 200℃
押出量: 80kg/hr
冷却温度: 40℃
なお、全ての多層基材の表面(基材層の表面)には、厚さが30μmとなるようにアクリル系エマルジョンを塗布して粘着層を形成し、その上に厚さが約80μmの離型紙を被着させた。
そして、得られた多層基材に対して、ポリプロピレン系スパンボンド不織布(RW5040:出光石油化学(株)製、目付 40g/m)と多孔質フィルム(興人(株)製、厚さ 80μm)を熱ラミネートして得られた通気性基材を、多層基材のヒートシール層と、通気性基材の多孔質フィルムとが重なり合うようにして、下記のヒートシール条件でヒートシールしてサンプルを得た。
( ヒートシール条件 )
シール温度: 100℃
シール圧力: 2kg/cm
シール時間: 1秒
[試験例1]
前記のようにして得られた実施例1〜8のサンプルについて、下記の条件でシール強度を測定し、比較・評価した。また、それぞれの多層基材について、下記の条件で、MD方向の引張弾性率を測定するとともに、市販のカイロ用実包機を用いて、実施例1〜8の貼付用使い捨てカイロを製造して、シワの発生の有無を確認し、併せて比較・評価した。結果を表2に示す。
(1)シール強度:
引張試験機を用いて、引張速度を200mm/分として、180°剥離(T型剥離)を行った場合の25mmあたりの最大強度を測定した。3N/25mm巾を基準として、シール強度がその値以上であれば、シール強度が優れるものと判定した。
(2)引張弾性率:
多層基材のMD方向(押出方向)の引張弾性率について、JIS K7113に準拠して測定した。引張弾性率が200〜1500MPaであれば、引張弾性率が優れるものと判定した。
(3)カイロ実包機におけるシワ発生の有無:
市販のカイロ用実包機(東洋機械(株)製)を用いて、多層基材における粘着層側のダイロール温度を165℃、通気性基材のポリプロピレン系スパンボンド不織布側のダイロール温度を135℃として、1t/cmをかけ、多層基材と通気性基材を2つのダイロールの間に30分間挟み込み、粘着層におけるシワ発生の有無を確認した。
( 結 果 )
Figure 2005287958
表2の結果からわかるように、実施例1〜8で得られた本発明の貼付用使い捨てカイロは、シール強度及び多層基材のMD方向の引張弾性率が良好であり、また、カイロ用実包機を使用した場合における粘着層のシワも発生しなかった。
従って、本発明は、貼付用使い捨てカイロとして必要とされる諸特性に優れ、実用上にも問題ないものであることが確認できた。
そして、実施例1〜8にあっては、不織布としてポリプロピレン系スパンボンド不織布を採用しているので、貼付用使い捨てカイロを低コストで提供できるものである。
本発明の貼付用使い捨てカイロは、直接人体または肌着等に接着することができるため、例えば、レジャー用、医療用の使い捨てカイロとして広く使用することができる。
本発明の貼付用使い捨てカイロの一実施形態を示す斜視図である。 図1のII−II断面図である。 図2において、基材層を2層とした態様を示した図である。 図2において、離型紙を剥がした状態を示した図である。
符号の説明
1… 貼付用使い捨てカイロ
2… 多層基材
3… 通気性基材
21… ヒートシール層
22… 基材層
22a,22b… 基材層
23… 粘着層
24… 剥離紙
25… 非粘着部
31… ポリプロピレン系スパンボンド不織布
32… 多孔質フィルム層
40… 発熱体組成物

Claims (6)

  1. ヒートシール層と基材層を有する多層基材と、多孔質フィルム層とポリプロピレン系スパンボンド不織布を有する通気性基材を備え、前記ヒートシール層と多孔質フィルム層がヒートシールされてなることを特徴とする貼付用使い捨てカイロ。
  2. 請求項1に記載の使い捨てカイロにおいて、
    前記多層基材の表面には、粘着層を介して剥離紙が配設され、
    前記ヒートシール層が、融点が105℃以下の低融点樹脂材料及び/またはエラストマー材料40〜100質量%と、
    融点が105℃を越える高融点樹脂材料60〜0質量%からなることを特徴とする貼付用使い捨てカイロ。
  3. 請求項2に記載の貼付用使い捨てカイロにおいて、
    前記低融点樹脂材料が、融点が105℃以下のポリエチレン、エチレン−α−オレフィ
    ン共重合体及びエチレン−極性ビニル共重合体及びアイオノマーよりなる群から選ばれた一種または二種以上であって、
    前記高融点樹脂材料が、融点が105℃を超えるポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−極性ビニル共重合体よりなる群から選ばれた一種または二種以上であることを特徴とする貼付用使い捨てカイロ。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れかに記載の貼付用使い捨てカイロにおいて、
    前記基材層が、融点が110℃以上のポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−極性ビニルモノマー共重合体及びポリプロピレン系樹脂よりなる群から選ばれる一種または二種以上であることを特徴とする貼付用使い捨てカイロ。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れかに記載の貼付用使い捨てカイロにおいて、
    前記多層基材のMD方向の引張弾性率が200〜1500MPaであることを特徴とする貼付用使い捨てカイロ。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れかに記載の貼付用使い捨てカイロにおいて、
    前記多層基材と前記通気性基材とのシール強度が、3N/25mm巾以上であることを特徴とする貼付用使い捨てカイロ。
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