JP2005285158A - 光ディスクドライブ - Google Patents

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Abstract

【構成】 光ディスク12が装着された状態で電源がオンされると、CPU28は、光ディスク12に格納されているPFI/FDCB情報12aつまり“ユーザデータ最終記録アドレス”を読み出し、これをレジスタ28rに“UsrLstAddr”の初期値としてセットする。次に、光ディスク12の“UsrLstAddr+1”で示されるセクタにユーザデータが記録されているか否かを判別し、判別結果が肯定的であれば、読み出された“ユーザデータ最終記録アドレス”を誤りと見なし、光ディスク12からユーザデータ記録済み領域の終了位置を検出する。そして、レジスタ28r内の“UsrLstAddr”を、検出された終了位置を示すアドレス値つまり正しい“ユーザデータ最終記録アドレス”に更新する。
【効果】 記録動作が異常終了しても、電源オン操作をしさえすれば、光ディスク12に適切にアクセスして再生や記録を行える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、光ディスクドライブに関し、特にたとえば、DVD+RW方式に従うDVDレコーダに設けられる光ディスクドライブに関する。
従来この種の光ディスクドライブは一般に、DVD+RW(以下“光ディスク”)が装着されたとき、装着された光ディスクからPFI(Physical Format Information)/FDCB(Formatting Descriptor Control Block)を読み取り、読み取られたPFI/FDCBから記録済み領域の終了位置を示すアドレス(以下“最終記録アドレス”)を抽出し、抽出された“最終記録アドレス”をドライブ内の揮発性メモリに格納する。
その後、レコーダ本体から再生命令が発行されると、光ディスクドライブは、発行された再生命令に添付されている“開始アドレス”を揮発性メモリ内の“最終記録アドレス”と比較し、“開始アドレス”が“最終記録アドレス”以下であれば読み出しを行う一方、“開始アドレス”が“最終記録アドレス”を超えていればエラーを通知する。これにより、未記録領域に対する読み出しが回避される。
同様に、記録命令が発行されると、発行された記録命令に添付されている“開始アドレス”を揮発性メモリ内の“最終記録アドレス”と比較し、“開始アドレス”が“最終記録アドレス+1”以下であれば記録を行うが、“開始アドレス”が“最終記録アドレス+1”を超えていればエラーを通知する。これにより、データが隙間なく記録され、記録領域の有効利用が可能となる。
そして、未記録領域へのデータ記録が行われた場合、揮発性メモリ内の“最終記録アドレス”は、1つの再生命令に対応するデータ記録が完了する度に更新され、一方、光ディスク内のPFI/FDCBは、レコーダ本体からディスク排出命令が発行されたとき揮発性メモリ内の“最終記録アドレス”に基づいて更新される。
さて、DVDレコーダで2つのTV番組“番組A”および“番組B”を連続して記録する場合を考える。“番組A”の記録は正常に終了され、“番組B”の記録中に停電などによって電源が遮断され、その結果“番組B”の記録が異常終了されたとする。電源遮断時、揮発性メモリ内の“最終記録アドレス”が失われ、その結果、光ディスク内のPFI/FDCBの更新は不可能となる。一方、光ディスク内のファイルシステム情報は、“番組A”の記録が終了した時点で更新されている。なお、ファイルシステム情報は、レコーダ本体のシステムコントローラによって管理される情報であり、以下“UDF”と呼ぶ。このため、電源回復後、レコーダ本体のシステムコントローラには“番組A”の開始/終了アドレスを含んだUDFが取り込まれ、一方、光ディスクドライブには“番組A”記録前のPFI/FDCBが取り込まれることになる。
つまり、光ディスクには“番組A”が記録されており、システムコントローラは“番組A”の開始/終了アドレスを把握しているのに対し、光ディスクドライブは、記録済み領域の終了位置が“番組A”の直前にあると誤認することになる。このため、システムコントローラによって“番組A”の再生命令が発行されたとき、光ディスクドライブは、“開始アドレス”が“最終記録アドレス”よりも大きいと判別してエラーを通知する。また、システムコントローラによって“番組B”の記録命令が再度発行されたとき、光ディスクドライブは、“開始アドレス”が“最終記録アドレス+1”よりも大きいと判別してエラーを通知する。
このように、従来の光ディスクドライブでは、電源遮断によって記録動作が異常終了した場合、これ以降、光ディスクに適切にアクセスして再生や記録を行うことができなくなることがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、記録動作が異常終了しても光ディスクに適切にアクセスすることができる、光ディスクドライブを提供することである。
請求項1の発明は、電源が投入されたとき追記型の光ディスクに形成された記録済み領域の末尾位置を示す位置情報を光ディスクの所定領域から読み出す第1読み出し手段、第1読み出し手段によって読み出された位置情報に従う位置よりも後に情報が存在するか否かを判別する第1判別手段、第1判別手段の判別結果が肯定的であるとき記録済み領域の末尾位置を検出する検出手段、および第1読み出し手段によって読み出された位置情報に代えて検出手段によって検出された末尾位置を示す位置情報を有効化する有効化手段を備える、光ディスクドライブである。
請求項1の発明では、光ディスクは、追記型であって、記録済み領域が形成されており、この記録済み領域の末尾位置を示す位置情報がこの光ディスクの所定領域に格納されている。電源が投入されたとき、この光ディスクの所定領域から位置情報が読み出され、読み出された位置情報に従う位置よりも後に情報が存在するか否かが判別される。この判別結果が肯定的であるとき、記録済み領域の末尾位置が検出され、読み出された位置情報に代えて、検出された末尾位置を示す位置情報が有効化される。
すなわち、電源がオンされたとき、光ディスクに格納されている位置情報の正誤が判定され、もし誤っていれば、光ディスクへのアクセスによって記録済み領域の終了位置が検出される。この後、命令された再生や記録が可能かどうかの判別は、検出された位置情報に基づいて行われる。
請求項2の発明は、請求項1記載の光ディスクドライブにおいて、記録操作が行われたとき光ディスクに任意の情報を記録する記録手段、記録操作が行われてから記録手段の記録が開始される前に記録操作に関連付けられた開始位置情報と有効化手段によって有効化された位置情報とが第1所定条件を満たすか否かを判別する第2判別手段、および第2判別手段の判別結果が肯定的であるとき記録手段の記録を禁止する第1禁止手段をさらに備える。
請求項2の発明では、記録操作が行われたとき、記録手段によって光ディスクに任意の情報が記録される。記録操作が行われてから記録手段の記録が開始される前に、記録操作に関連付けられた開始位置情報と有効化手段によって有効化された位置情報とが第1所定条件を満たすか否かの判別が行われ、この判別結果が肯定的であるとき、記録手段の記録は禁止される。
請求項3の発明は、請求項2記載の光ディスクドライブにおいて、第1所定条件は開始位置情報の示すアドレス値が有効化手段によって有効化された位置情報の示すアドレス値に単位アドレス値を加算した値を超えるという条件を含む。
請求項4の発明は、請求項3記載の光ディスクドライブにおいて、有効化手段によって有効化された位置情報をレジスタに保持する保持手段、および記録手段による光ディスクの未記録領域への記録に従ってレジスタの位置情報を更新する第1更新手段をさらに備える。
請求項4の発明では、有効化手段によって有効化された位置情報はレジスタに保持され、このレジスタの位置情報は、記録手段による光ディスクの未記録領域への記録に従って更新される。
請求項5の発明は、請求項4記載の光ディスクドライブにおいて、第1更新手段によってレジスタの位置情報が更新されたとき更新フラグをセットするフラグ手段、排出操作が行われたとき更新フラグがセットされているか否かを判別する第3判別手段、および第3判別手段の判別結果が肯定的であるとき光ディスクの所定領域に格納されている位置情報をレジスタの位置情報に更新する第2更新手段をさらに備える。
請求項5の発明では、レジスタの位置情報が更新されたとき、更新フラグがセットされる。そして、排出操作が行われたとき、更新フラグがセットされているか否かが判別され、この判別結果が肯定的であるとき、光ディスクの所定領域に格納されている位置情報は、レジスタの位置情報に更新される。
すなわち、レジスタの位置情報は、未記録領域へのデータ記録が行われる度に更新され、光ディスクの所定領域の位置情報は、排出操作に応じて光ディスクが排出される直前にレジスタの位置情報に更新される。
請求項6の発明は、請求項1記載の光ディスクドライブにおいて、再生操作が行われたとき光ディスクから任意の情報を読み出す第2読み出し手段、再生操作が行われてから第2読み出し手段の読み出しが開始される前に再生操作に関連付けられた開始位置情報と有効化手段によって有効化された位置情報とが第2所定条件を満たすか否かを判別する第4判別手段、および第4判別手段の判別結果が肯定的であるとき第2読み出し手段の読み出しを禁止する第2禁止手段をさらに備える。
請求項6の発明では、再生操作が行われたとき、第2読み出し手段によって光ディスクから任意の情報が読み出される。再生操作が行われてから第2読み出し手段の読み出しが開始される前に、再生操作に関連付けられた開始位置情報と有効化手段によって有効化された位置情報とが第2所定条件を満たすか否かの判別が行われ、この判別結果が肯定的であるとき、第2読み出し手段の読み出しは禁止される。
請求項7の発明は、請求項6記載の光ディスクドライブにおいて、第2所定条件は開始位置情報の示すアドレス値がレジスタの位置情報の示すアドレス値を超えるという条件を含む。
この発明によれば、電源がオンされたとき、光ディスクに格納されている最終記録アドレスの正誤が判定され、もし誤っていれば光ディスクから正しい最終記録アドレスが検出されるので、たとえ記録動作が異常終了しても、ただ電源オン操作をしさえすれば、光ディスクに適切にアクセスして再生や記録を行うことができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この実施例の光ディスクドライブ10は、バックエンドシステム50と共に、図示しない光ディスク装置の一部を構成する。光ディスク装置では、バックエンドシステム50が光ディスクドライブ10に命令を発行し、応じて光ディスクドライブ10は、光ディスク12にデータを記録し、また光ディスク12に記録されたデータを再生する。なお、光ディスク12は、DVD+RWである。
光ディスクドライブ10は、ピックアップ20を含む。ピックアップ20はスレッド(図示せず)によって支持され、スレッドは、光ディスク12の径方向に沿って可動であり、スレッドモータ16によって駆動される。光ディスク12は、トレイモータ18によって駆動されるかつ開閉自在なトレイを介してスピンドル(いずれも図示せず)の上に搭載される。スピンドルに搭載された光ディスク12は、スピンドルモータ14によって回転される。ピックアップ20は、光ディスク12の回転に伴い内周側から外周側へと移動しながら、光ディスク12の記録面にレーザ光を照射する。これにより、光ディスク12の記録面にデータが記録される。また、記録面から反射される反射レーザ光に基づいて、記録面に記録されたデータが読み取られる。さらには、記録面から反射される反射レーザに基づいて、スレッドサーボ,スピンドルサーボ等のサーボ処理が実行される。
より具体的には、ピックアップ20内のレーザダイオード(図示せず)からレーザ光が放射され、放出されたレーザ光は、光ディスク12の記録面に照射される。記録面で反射されたレーザ光は、ピックアップ20内の光検出器(図示せず)により検出され、この光検出器の検出結果がASP(Analog Signal Processor)22に与えられる。ASP22は、与えられた検出結果に基づいて演算を行い、RF(Radio Frequency)信号およびエラー検出信号を生成する。生成されたRF信号およびエラー検出信号は、図示しないA/D変換器を介してDSP(Digital Signal Processor)26に与えられる。
DSP26は、ASP22から与えられたエラー検出信号に基づいてスピンドル制御,スレッド制御等を実行し、スピンドル制御電圧,スレッド制御電圧等を生成する。生成された制御電圧は、図示しないPWM変調回路に与えられ、電圧値に対応するパルス幅のPWM信号に変換される。変換されたPWM信号はドライバ24に与えられ、これによって、スピンドルモータ14,スレッドモータ16等の回転が制御される。
バックエンドシステム50は、システムコントローラ52を含む。システムコントローラ52は、操作キー54からの信号を受け、光ディスクドライブ10を含む光ディスク装置全体を制御する。DSP26にはATAPI I/F(AT Attachment Packet Interface)26aが設けられており、CPU28は、DSP26を介してシステムコントローラ52と通信を行うことができる。
CPU28はレジスタ28rを、システムコントローラ52はメモリ52rを含む。レジスタ28rは、“ユーザデータ最終記録アドレス”と対応する変数“UsrLstAddr”を保持する。なお、“ユーザデータ最終記録アドレス”については後述する。
光ディスク12の記録面には、ユーザデータ例えば2つのコンテンツ“Title1”および“Title2”と、PFI/FDCB情報12aおよびUDF情報12bとが記録されている。PFI/FDCB情報12aは、CPU28の管理下にあり、光ディスク12が光ディスクドライブ10にセットされたとき光ディスク12から読み出され、レジスタ28rに保持される。つまり、ディスクセット時に読み出されたPFI/FDCB情報12aが変数“UsrLstAddr”の初期値となる。
PFI/FDCB情報12aはまた、光ディスク12が光ディスクドライブ10から排出されるとき更新される。すなわち、光ディスク12に別のコンテンツ例えば“Title3”および“Title4”が追記されたとすると、追記に伴い、レジスタ28rの保持値つまり“UsrLstAddr”がCPU28により書き換えられており、ディスク排出時には、この書換え後の“UsrLstAddr”がDSP26を介してASP22へと転送される。ASP22は、転送されてきた“UsrLstAddr”で光ディスク12内のPFI/FDCB情報12aを上書きする。
一方、UDF情報12bは、システムコントローラ52の管理下にあり、光ディスク12が光ディスクドライブ10にセットされたとき光ディスク12から読み出され、メモリ52rに転送される。UDF情報12bはまた、1つのコンテンツの記録が完了する度に更新される。すなわち、1つのコンテンツの記録が完了したとき、まずシステムコントローラ52によってメモリ52rの記憶情報が書き換えられ、次にこの書換えられた情報がDSP26を介してASP22へと転送される。ASP22は、転送されてきた情報で光ディスク12内のUDF情報12bを上書きする。
以上のように構成された光ディスクドライブ10の基本動作を、図1,図2,図3(A)〜図3(D)および図4(A)〜図4(C)により具体的に説明する。まず図2および図3(A)を参照して、光ディスク12には、2つのコンテンツ“Title1”および“Title2”と、PFI/FDCB情報12aおよびUDF情報12bとが記録されている。光ディスク12が光ディスクドライブ10にセットされると、最初、図3(B)のように、PFI/FDCB情報12aがCPU28によってレジスタ28r内に、UDF情報12bがシステムコントローラ52によってメモリ52r内に、それぞれ取り込まれる。
次に、CPU28によって光ディスク12の検索が行われ、これにより“ユーザデータ最終記録アドレス”つまりコンテンツが記録されている領域の末尾位置に対応するアドレス“3BFFFh”が検出される。検出されたアドレス“3BFFFh”は、レジスタ28r内の“UsrLstAddr”つまり“3BFFFh”と比較される。この比較処理は、光ディスク12に関し、PFI/FDCB情報12aと実際の“ユーザデータ最終記録アドレス”との間に矛盾がないかを確認するために行われる。この場合は矛盾がないので、記録済みコンテンツつまり“Title1”および“Title2”を再生することができ、また、別のコンテンツ例えば“Title3”を追記することもできる。
なお、もしPFI/FDCB情報12aと“ユーザデータ最終記録アドレス”との間に矛盾があれば、そのままでは記録済みコンテンツの再生が行えないことがあり、また新たなコンテンツを追記することもできない。そこで、“UsrLstAddr更新処理”が行われる(詳細は後述)。
その後、操作キー54を介して新たなコンテンツ例えば“Title3”の記録が指示されると、システムコントローラ52は、記録命令を発行する。記録命令には、開始アドレス“3C000h”が添付される。開始アドレス“3C000h”は、メモリ52r内の管理情報を参照して決定される。具体的には、管理情報に含まれる末尾アドレスが“3BFFFh”なので、開始アドレスは、これに“1”を加算した値“3C000h”となる。
記録命令が発行されると、CPU28は、添付されている開始アドレス“3C000h”を、レジスタ28rの保持値に“1”を加算した値“UsrLstAddr+1”つまり“3C000h”と比較して、前者が後者を越えていないことを確認した後、記録許可を発行する。なお、もし開始アドレスが“UsrLstAddr+1”より大きければ、エラー通知が発行される。
記録許可が発行されると、システムコントローラ52は、バックエンドシステム50に命じて“Title3”のユーザデータの一部をDSP26へと転送させる。DSP26は、転送されてきたデータをSDRAM30に一時記憶し、一時記憶されているデータにエンコード,変調等の処理を施す。こうして処理を施されたデータが、ASP22を介して光ディスク12に、開始アドレス“3C000h”の位置から記録される。記録が完了すると、CPU28は、レジスタ28rの“UsrLstAddr”を更新し、かつ記録完了通知を発行する。
記録完了通知が発行されると、システムコントローラ52は、次の記録命令を発行する。以降、上記と同様にして“Title3”のユーザデータの他の一部がバックエンドシステム50から光ディスクドライブ10側に転送され、転送されたデータが光ディスク12に、先の転送データの末尾に続けて記録される。
このような記録処理を所定回繰り返すことによって、“Title3”のユーザデータが全て光ディスク12に記録される。こうして“Title3”の追記が完了した時点で“ユーザデータ最終記録アドレス”は“3FFFFh”となり、このとき、図3(C)のように、システムコントローラ52によってUDF情報12bが更新される。
その後、操作キー54を介してコンテンツ“Title4”の記録が指示されたとする。応じてシステムコントローラ52は、記録命令を発行する。記録命令には、開始アドレス“40000h”が添付される。以降、上記と同様の処理によって“Title4”が光ディスク12に記録される。“Title4”の記録が完了した時点で“ユーザデータ最終記録アドレス”は“43FFFh”となり、このとき、図3(D)のようにUDF情報12bが更新される。
図1,図2および図4(A)〜図4(C)を参照して、その後、操作キー54を介してディスク排出が指示されたとする。応じてシステムコントローラ52は、排出命令を発行する。排出命令が発行されると、CPU28は、図4(A)のようにPFI/FDCB情報を更新する。すなわち、光ディスク12のPFI/FDCB情報12aつまり“3BFFFh”がレジスタ28rの“UsrLstAddr”つまり“43FFFh”に書き換えられる。次いでCPU28は、トレイを開放し、排出完了通知を発行する。ディスク排出が完了すると、図4(B)のように、メモリ52rおよびレジスタ28rはクリアされる。
その後、ディスク12が再セットされたとすると、まず図4(C)のように、PFI/FDCB情報12aがレジスタ28r内に、UDF情報12bがメモリ52rにそれぞれ取り込まれる。次に、“ユーザデータ最終記録アドレス”すなわち“43FFFh”が検出され、検出されたアドレス“43FFFh”がレジスタ28r内の“UsrLstAddr”すなわち“43FFFh”と比較される。これにより、PFI/FDCB情報12aと実際の末尾位置との間に矛盾がないことが確認される。従って、記録済みコンテンツ“Title1”〜“Title4”の再生を行うことも、新たなコンテンツ“Title5”の追記を行うこともできる。
次に、コンテンツを記録している途中で電源遮断が起こった場合の動作を、図1,図5,図6(A)〜図6(D)および図7(A)〜図7(D)により説明する。まず図1,図5および図6(A)〜(D)を参照して、“Title1”および“Title2”が記録された光ディスク12が光ディスクドライブ10にセットされ、“Title3”の追記が開始される。“Title3”に関する記録処理は全て正常に行われる。“Title3”の追記が完了すると、“Title4”の追記が開始される。ここまでの動作は、前述の基本動作と同様である。
そしていま、“Title4”に関する一部の記録処理が完了し、このとき、光ディスク12上の“ユーザデータ最終記録アドレス”は“41FFFh”であったとする。この時点では、レジスタ28rに“41FFFh”が保持されている。この直後、電源遮断が発生したとする。電源遮断によって、図6(D)のように、レジスタ28rの保持値とメモリ52rの記憶情報とは共に消失する。
次に図1,図5および図7(A)〜図7(D)を参照して、その後、電源が回復されると、図7(A)のように、光ディスク12内のPFI/FDCB情報12aおよびUDF情報12bがレジスタ28rおよびメモリ52rにそれぞれ転送される。転送後、CPU28によって“ユーザデータ最終記録アドレス”つまり“41FFFh”が検出され、この検出されたアドレス“41FFFh”がレジスタ28r内の“UsrLstAddr”つまり“3BFFFh”と比較される。
比較の結果、レジスタ28rの“UsrLstAddr”と実際の“ユーザデータ最終記録アドレス”との間に矛盾が生じているので、そのままでは、“Title1”および“Title2”の再生は行えるが“Title3”の再生が行えない。また、別のコンテンツの追記例えば“Title4”の再追記も行えない。そこでCPU28は、“UsrLstAddr更新処理”を実行する。すなわち、図7(B)のように、レジスタ28r内の“UsrLstAddr”つまり“3BFFFh”は、検出された“ユーザデータ最終記録アドレス”つまり“41FFFh”で上書きされる。これにより、レジスタ28r内の“UsrLstAddr”と実際の“ユーザデータ最終記録アドレス”とが整合し、その結果、“Title1”〜“Title3”の再生を行うことも、“Title4”の再追記を行うこともできるようになる。
その後、操作キー54を介して例えばコンテンツ“Title4”の記録が指示されたとする。応じてシステムコントローラ52は、記録命令を発行する。記録命令には、UDF情報12bに含まれる“Title3”の終了アドレス続く開始アドレス“40000h”が添付される。以降、“Title4”に関する記録処理は全て正常に行われ、“Title4”の再追記が完了する。この時点で“ユーザデータ最終記録アドレス”は“43FFFh”となり、このとき、図7(C)のようにUDF情報12bが更新される。
その後、操作キー54を介してディスク排出が指示されたとする。応じてシステムコントローラ52は、排出命令を発行する。排出命令が発行されると、CPU28は、図7(D)のようにPFI/FDCB情報を更新する。すなわち、光ディスク12内のPFI/FDCB情報12aつまり“3BFFFh”が、レジスタ28rの“UsrLstAddr”つまり“43FFFh”で上書きされる。次いでCPU28は、トレイを開放し、排出完了通知を発行する。
次に、コンテンツを記録している途中でサーボ停止が起こった場合の動作を、図1,図8,図9(A)〜図9(D)および図10(A)〜図10(D)により説明する。まず図1,図8および図9(A)〜図9(D)を参照して、“Title1”および“Title2”が記録された光ディスク12が光ディスクドライブ10にセットされ、“Title3”の追記が開始される。“Title3”に関する記録処理は全て正常に行われる。“Title3”の追記が完了すると、“Title4”の追記が開始される。ここまでの動作は、前述の基本動作と同様である。
そしていま、“Title4”に関する一部の記録処理が完了し、このとき、光ディスク12上の“ユーザデータ最終記録アドレス”は“41FFFh”であったとする。この直後、サーボが停止したとする。その結果、“Title4”の記録は中止され、以降、どのコンテンツの再生も記録も行えない状態となる。
この時点でのPFI/FDCB情報12a,UDF情報12b,メモリ52rの記憶情報およびレジスタ28rの保持値は、図9(D)のようになっている。すなわち、PFI/FDCB情報12a,UDF情報12b,メモリ52rの記憶情報については、“Title3”の追記が完了した時点のままに保たれ、レジスタ28rの保持値はサーボ停止直前の値“41FFFh”となっている。
このように、記録処理中にサーボが停止すると、以降、再生指示も記録指示も受け付けられないため、操作キー54を介してディスク排出が指示される。応じてシステムコントローラ52は、排出命令を発行する。排出命令が発行されると、CPU28は、図10(A)のように、まずサーボを再起動し、次いでPFI/FDCB情報12aを更新する。すなわち、光ディスク12内のPFI/FDCB情報12aつまり“3BFFFh”が、レジスタ28rの“UsrLstAddr”つまり“41FFFh”で上書きされる。次いでCPU28は、トレイを開放し、排出完了通知を発行する。ディスク排出が完了すると、図10(B)のように、メモリ52rおよびレジスタ28rはクリアされる。
その後、ディスク12が再セットされたとすると、図10(C)のように、まずPFI/FDCB情報12aおよびUDF情報12bがレジスタ28rおよびメモリ52rにそれぞれ取り込まれる。次に、“ユーザデータ最終記録アドレス”すなわち“41FFFh”が検出され、検出されたアドレス“41FFFh”がレジスタ28r内の“UsrLstAddr”つまり“41FFFh”と比較される。これにより、PFI/FDCB情報12aと実際の末尾位置との間に矛盾がないことが確認される。従って、記録済みコンテンツ“Title1”〜“Title4”の再生を行うことも、新たなコンテンツ“Title5”の追記を行うこともできる。
このように、CPU28は、光ディスク12がセットされたとき、もしくは光ディスク12がセットされた状態で電源がオンされたとき、光ディスク12からPFI/FDCB情報12aを読み出し、読み出されたPFI/FDCB情報12aを“UsrLstAddr”の初期値としてレジスタ28rに保持する。次に、ディスク検索を実行して実際の“ユーザデータ最終記録アドレス”を検出し、検出結果を“UsrLstAddr”と比較する。そして比較の結果、もし両者が一致しなければ、“UsrLstAddr”を“ユーザデータ最終記録アドレス”に更新する。これにより、あるコンテンツを記録している途中で万一電源遮断やサーボ停止が発生しても、PFI/FDCB情報12aと実際の末尾位置との間の矛盾が解消され、その結果、既に記録が完了しているコンテンツの再生,記録中止となったコンテンツの再追記,新たなコンテンツの追記等を簡単に行うことができる。
CPU28は、具体的には、図11〜図16に示されるフロー図を処理する。なお、これらのフロー図に対応するプログラムは、フラッシュメモリ32に格納されている。まず図11を参照して、ステップS1で電源オンを検知する。電源オンが検知されると、ステップS3に移って、光ディスク12がセットされているか否かを判定する。判定結果が否定的であれば待機し、肯定的であればステップS5に移る。なお、待機中には、システムコントローラ52からの命令に応じてトレイの開閉を行う。
ステップS5では、DSP26にサーボ起動を命令する。応じてDSP26は、サーボ処理を起動し、これによりドライバ24を介してモータ14〜18の回転を制御する。ステップS7では、光ディスク12からPFI/FDCB情報12aを読み取る。ステップS9では、レジスタ28rの“UsrLstAddr”にこの読み取り値をセットする。ステップS11では、“UsrLstAddr+1”の対応セクタのデコードをDSP26に命じる。応じてDSP26は、ASP22を介して光ディスク12の該当セクタからデータを読み出し、読み出されたデータをデコードする。
ステップS13では、DSP26のデコード結果を受け、“UsrLstAddr+1”の対応セクタに記録されているのがユーザデータであるか否かを判別する。判別結果が肯定的であれば、ステップS15で“UsrLstAddr”を更新し、その後ステップS17のコマンド待ち状態に移行する。なお、このUsrLstAddr更新処理については後述する。
ステップS13の判別結果が肯定的つまり“UsrLstAddr+1”の対応セクタに記録されているのがリードアウトデータ等の管理データであれば、直ちにステップS17のコマンド待ち状態に入る。コントローラ52からコマンドが発行されると、ステップS17で“YES”と判定され、ステップS19〜S23に移って、発行されたコマンドの種類を判別する。発行されたコマンドが記録命令であれば、ステップS19で“YES”と判定され、ステップS25に移る。再生命令であれば、ステップS21で“YES”と判定され、ステップS47に移る。排出命令であれば、ステップS23で“YES”と判定され、ステップS61に移る。
図12を参照して、ステップS25では、記録不可フラグがセットされているか否かを判別し、セットされていればステップS43でシステムコントローラ52にエラー発生を通知する。記録不可フラグがセットされていなければステップS27に移り、記録命令に添付されている開始アドレスが“UsrLstAddr+1”よりも大きいか否かを判定する。この判定結果が肯定的であれば、ステップS43でエラー通知を発行し、否定的であればステップS29に移って、開始アドレスが“UsrLstAddr+1”と等しいか否かをさらに判定する。
ステップS29の判定結果が肯定的であれば、ステップS31でアドレス更新フラグをセットし、その後ステップS33に移って、DSP26に記録許可を通知する。ステップS29の判定結果が否定的であれば、直ちにステップS33に移って記録許可通知を発行する。
こうして記録許可通知を発行した後、CPU28は、DSP26から記録完了通知が発行されるまでの間、サーボ停止または電源遮断の発生の有無を監視している。もしサーボ停止が発生すると、ステップS35で“YES”と判定され、ステップS41に移って記録不可フラグをセットする。その後、ステップS43でエラー通知を発行し、ステップS17に戻る。電源遮断が発生すると、ステップS37で“YES”と判定され、ステップS1に戻る。
サーボ停止も電源遮断も発生することなく、DSP26から記録完了通知が発行されると、ステップS39で“YES”と判定され、ステップS45に移ってシステムコントローラ52に記録完了を通知する。その後、ステップS17に戻る。
図13を参照して、ステップS47では、再生命令に添付されている開始アドレスが“UsrLstAddr”よりも大きい否かを判定する。この判定結果が肯定的であれば、ステップS49でシステムコントローラ52にエラー発生を通知し、その後ステップS17に戻る。一方、判定結果が否定的つまり開始アドレスが“UsrLstAddr”に等しいかそれよりも小さければ、ステップS51でシステムコントローラ52に再生許可を通知する。
こうして再生許可通知を発行した後、CPU28は、DSP26から再生完了通知が発行されるまでの間、エラー発生の有無を監視している。もしアクセスエラーやデコードエラーなどが発生すると、ステップS53で“YES”と判定され、ステップS49に移ってエラー通知を発行する。その後、ステップS17に戻る。
エラーが発生することなくDSP26から再生完了通知が発行されると、ステップS55で“YES”と判定され、ステップS57に移って、DSP26により再生されたユーザデータをバックエンドシステム50側に転送する。転送が完了すると、ステップS59でシステムコントローラ52に再生完了を通知する。その後、ステップS17に戻る。
図14を参照して、ステップS61では、アドレス更新フラグがセットされているか否かを判別し、セットされていなければ、ステップS69に進む。アドレス更新フラグがセットされていれば、ステップS63でサーボ処理が停止状態にあるか否かをさらに判別し、サーボ処理が停止していれば、ステップS65でDSP26にサーボ処理の再起動を命令した後、ステップS67に移る。サーボ処理が実行されていれば、直ちにステップS67に移る。
ステップS67では、光ディスク12内のPFI/FDCB情報12aを更新つまりレジスタ28r内の“UsrLstAddr”に書き換え、その後、ステップS69に進む。ステップS69では、DSP26にサーボ停止を命令する。
サーボ停止後、ステップS71でトレイを開放し、ステップS73でシステムコントローラ52に排出完了を通知する。そして、ステップS3に戻る。
図15を参照して、ステップS75でCPU28は、システムコントローラ52によって発行されたコマンドに該当する処理を実行するようDSP26に命令する。処理命令を発行した後、CPU28は、DSP26から処理完了通知が発行されるまでの間、エラー発生の有無を監視している。もしエラーが発生すると、ステップS77で“YES”と判定され、ステップS81に移って、システムコントローラ52にエラー発生を通知する。その後、ステップS17に戻る。
エラーが発生することなくDSP26から処理完了通知が発行されると、ステップS79で“YES”と判定され、ステップS83に移ってシステムコントローラ52に処理完了を通知する。その後、ステップS17に戻る。
上記ステップS15のUsrLstAddr更新処理は、図16のサブルーチンに従って実行される。なお、このサブルーチンは、光ディスク12がセットされたとき、もしくは光ディスク12がセットされた状態で電源がオンされたとき、図17(A)に示されるように、光ディスク12上の実際の“ユーザデータ最終記録アドレス”がレジスタ28rの保持値つまり“UsrLstAddr”の初期値と矛盾している場合に実行される。
図16を参照して、CPU28は、まずステップS91でディスク検索を行い、最終記録アドレスを特定する。ここで“最終記録アドレス”は、図17(B)のように、管理データも含めた全ての記録データの末尾位置、つまり記録済み領域と未記録領域との境界位置に対応する。記録済み領域と未記録領域との境界は、反射率の違いなどに基づいて検出することができる。
ステップS93では、変数“LstAddr”に“最終記録アドレス”をセットする。ステップS95では、変数“LstAddr”の対応セクタをデコードするようDSP26に命令する。応じてDSP26は、ASP22を介して光ディスク12の該当セクタからデータを読み出し、読み出されたデータをデコードする。
ステップS97では、DSP26のデコード結果を受け、“LstAddr”の対応セクタに記録されているのが管理データであるか否かを判別する。判別結果が肯定的であれば、ステップS99で“LstAddr”をデクリメントし、その後ステップS95に戻る。ここでデクリメントは、図17(C)に示されるように、16セクタすなわち1ECC(Error Correction Code)ブロック単位で行われる。
ステップS95〜S99の処理が所定回繰り返され、ステップS97の判定結果が否定的となる、つまり、図17(D)に示されるように、“LstAddr”が“ユーザデータ最終記録アドレス”に到達すると、ステップS101に移り、“UsrLstAddr”に“LstAddr”をセットする。そして、ステップS103でアドレス更新フラグをセットし、その後、上位層のルーチンに復帰する。
以上から明らかなように、この実施例では、光ディスク12にPFI/FDCB情報12aが格納されている。PFI/FDCB情報12aには、ユーザデータ記録済み領域の終了位置を示す“ユーザデータ最終記録アドレス”が含まれている。光ディスクドライブ10に光ディスク12が装着される、または光ディスクドライブ10に光ディスク12が装着された状態で電源がオンされると、まずサーボが起動される。これにより光ディスク12へのアクセスが可能になると、光ディスク12に格納されているPFI/FDCB情報12aつまり“ユーザデータ最終記録アドレス”がCPU28内のレジスタ28rに取り込まれる。
PFI/FDCB情報12aがレジスタ28r内に取り込まれると、CPU28によって光ディスク12へのアクセスが行われ、レジスタ28rのアドレス値“UsrLstAddr”に単位アドレス値“1”を加算した結果すなわちアドレス値“UsrLstAddr+1”で示されるセクタにユーザデータが記録されているか否かが判別される。
この判別結果が肯定的であるとき、CPU28によって光ディスク12へのアクセスが再度行われ、ユーザデータ記録済み領域の終了位置が検出される。そしてレジスタ28rのアドレス値“UsrLstAddr”は、検出された終了位置を示すアドレス値つまり正しい“ユーザデータ最終記録アドレス”に更新される。
このように、光ディスク12がセットされた状態で電源がオンされたとき、光ディスク12に格納されている“ユーザデータ最終記録アドレス”の正誤が判定され、もし誤っていれば光ディスク12から正しい“ユーザデータ最終記録アドレス”が検出されるので、たとえ記録動作が異常終了しても、ただ電源オン操作をしさえすれば、光ディスク12に適切にアクセスして再生や記録を行うことができる。
また、この実施例では、レジスタ28r内のアドレス値“UsrLstAddr”は、光ディスク12の未記録領域へのデータ書き込みに従って更新され、このとき“アドレス更新フラグ”がセットされる。排出命令が発行されると、まず“アドレス更新フラグ”がセットされているか否かの判別が行われ、セットされていれば、さらにサーボが停止しているか否かの判別が行われる。もしサーボが停止していれば再起動処理が行われ、これによって光ディスク12へのアクセスが可能となった後で、光ディスク12に格納されているPFI/FDCB情報12aつまり“ユーザデータ最終記録アドレス”は、レジスタ28rのアドレス値“UsrLstAddr”に更新される。従って、サーボ停止に伴い記録動作が異常停止した場合、ただ排出操作および再装着操作をしさえすれば、光ディスク12に適切にアクセスして再生および記録を行うことができる。
なお、以上では、一実施例としてDVD+RW用の光ディスクドライブについて説明したが、この発明は、様々な書き換え型光ディスク用の光ディスクドライブに適用することができる。
この実施例の光ディスクドライブの構成を示すブロック図である。 光ディスクへの記録処理の一例を示す図解図である。 (A)〜(D)は図2記録処理の進行に伴って光ディスク内のPFI/FDCB情報,光ディスク内のUDF情報,システムコントローラ内のメモリの記憶内容,およびCPU内のレジスタの保持内容が変化する様子の一部を示す図解図である。 (A)〜(C)は図2記録処理の進行に伴って光ディスク内のPFI/FDCB情報,光ディスク内のUDF情報,システムコントローラ内のメモリの記憶内容,およびCPU内のレジスタの保持内容が変化する様子の他の一部を示す図解図である。 光ディスクへの記録処理の他の一例を示す図解図である。 (A)〜(D)は図5記録処理の進行に伴って光ディスク内のPFI/FDCB情報,光ディスク内のUDF情報,システムコントローラ内のメモリの記憶内容,およびCPU内のレジスタの保持内容が変化する様子の一部を示す図解図である。 (A)〜(D)は図5記録処理の進行に伴って光ディスク内のPFI/FDCB情報,光ディスク内のUDF情報,システムコントローラ内のメモリの記憶内容,およびCPU内のレジスタの保持内容が変化する様子の他の一部を示す図解図である。 光ディスクへの記録処理のその他の一例を示す図解図である。 (A)〜(D)は図8記録処理の進行に伴って光ディスク内のPFI/FDCB情報,光ディスク内のUDF情報,システムコントローラ内のメモリの記憶内容,およびCPU内のレジスタの保持内容が変化する様子の一部を示す図解図である。 (A)〜(D)は図8記録処理の進行に伴って光ディスク内のPFI/FDCB情報,光ディスク内のUDF情報,システムコントローラ内のメモリの記憶内容,およびCPU内のレジスタの保持内容が変化する様子の他の一部を示す図解図である。 CPU動作の一部を示すフロー図である。 CPU動作の他の一例を示すフロー図である。 CPU動作のその他の一例を示すフロー図である。 CPU動作のさらにその他の一例を示すフロー図である。 CPU動作の他の一例を示すフロー図である。 CPU動作のその他の一例を示すフロー図である。 UsrLstAddr更新処理を示す図解図である。
符号の説明
10…光ディスクドライブ
12…光ディスク
12a…PFI/FDCB情報
12a…UDF情報
22…アナログシグナルプロセッサ
26…ディジタルシグナルプロセッサ
28…CPU
28r…レジスタ
50…バックエンドシステム
52…システムコントローラ
52r…メモリ

Claims (7)

  1. 電源が投入されたとき追記型の光ディスクに形成された記録済み領域の末尾位置を示す位置情報を前記光ディスクの所定領域から読み出す第1読み出し手段、
    前記第1読み出し手段によって読み出された位置情報に従う位置よりも後に情報が存在するか否かを判別する第1判別手段、
    前記第1判別手段の判別結果が肯定的であるとき前記記録済み領域の末尾位置を検出する検出手段、および
    前記第1読み出し手段によって読み出された位置情報に代えて前記検出手段によって検出された末尾位置を示す位置情報を有効化する有効化手段を備える、光ディスクドライブ。
  2. 記録操作が行われたとき前記光ディスクに任意の情報を記録する記録手段、
    前記記録操作が行われてから前記記録手段の記録が開始される前に前記記録操作に関連付けられた開始位置情報と前記有効化手段によって有効化された位置情報とが第1所定条件を満たすか否かを判別する第2判別手段、および
    前記第2判別手段の判別結果が肯定的であるとき前記記録手段の記録を禁止する第1禁止手段をさらに備える、請求項1記載の光ディスクドライブ。
  3. 前記第1所定条件は前記開始位置情報の示すアドレス値が前記有効化手段によって有効化された位置情報の示すアドレス値に単位アドレス値を加算した値を超えるという条件を含む、請求項2記載の光ディスクドライブ。
  4. 前記有効化手段によって有効化された位置情報をレジスタに保持する保持手段、および
    前記記録手段による前記光ディスクの未記録領域への記録に従って前記レジスタの位置情報を更新する第1更新手段をさらに備える、請求項3記載の光ディスクドライブ。
  5. 前記第1更新手段によって前記レジスタの位置情報が更新されたとき更新フラグをセットするフラグ手段、
    排出操作が行われたとき前記更新フラグがセットされているか否かを判別する第3判別手段、および
    前記第3判別手段の判別結果が肯定的であるとき前記光ディスクの所定領域に格納されている位置情報を前記レジスタの位置情報に更新する第2更新手段をさらに備える、請求項4記載の光ディスクドライブ。
  6. 再生操作が行われたとき前記光ディスクから任意の情報を読み出す第2読み出し手段、
    前記再生操作が行われてから前記第2読み出し手段の読み出しが開始される前に前記再生操作に関連付けられた開始位置情報と前記有効化手段によって有効化された位置情報とが第2所定条件を満たすか否かを判別する第4判別手段、および
    前記第4判別手段の判別結果が肯定的であるとき前記第2読み出し手段の読み出しを禁止する第2禁止手段をさらに備える、請求項1記載の光ディスクドライブ。
  7. 前記第2所定条件は前記開始位置情報の示すアドレス値が前記レジスタの位置情報の示すアドレス値を超えるという条件を含む、請求項6記載の光ディスクドライブ。
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