JP2008059704A - 光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生方法 - Google Patents

光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 記録再生ができなくなった追記型の光ディスクのユーザデータ領域に未記録領域が残っている場合にその未記録領域に追記することができる光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生方法を提供する。
【解決手段】 再利用設定コマンドのような新規コマンドにて、ユーザデータ領域の開始ブロックアドレス(LBA=0)の位置を変え、新規のリードイン領域を設定し、PFI、EXBを設定して記録し、RMDにLBA=0に対応するPBAが変更されたこと、変更されたPBA情報、新規リードインの先頭位置のPBAを記録することによって、未記録領域を再利用出来るようになり、無駄なく光ディスクを使用することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CD、DVDまたはHD DVDなどを扱う光ディスク記録再生装置および光ディスク記録再生方法に関する。
CD(Compact Disc)規格やDVD(Digital Versatile Disk)規格と呼ばれる複数種類の記録密度の光ディスクが既に広く普及しているが、近年、青紫色の波長のレーザ光を用いて情報を記録することにより、さらに記録密度が高められた超高密度光ディスク HD DVD(High Density Digital Versatile Disk)も市場に投入されはじめた。
上記各規格の光ディスクには再生専用と記録可能な光ディスクがある。記録可能な光ディスクには書き換えの出来ない追記型と書き換え型とがあり、追記型ではCD−R(Recordable)、DVD−R、HD DVD−R等がり、書き換え型ではCD−RW(Rewritable)、DVD−RW、DVD−RAM(Random Access Memory)、HD DVD−RW等がある。
図9は追記型であるDVD−Rの光ディスクのデータの配置形式の概略を示す図である。DVD−Rの光ディスクは最内周側にPCA(Power Calibration.Area)21と呼ばれる記録用のレーザ光のパワーを較正するための領域がある。その外側にはRMA(Recording management Area)22と呼ばれる記録管理情報領域がある。RMA22内には、RMD(Recording Management Data)23と呼ばれる記録管理情報が記録されている。ユーザデータを追記していく度にRMD23を更新し、常に最新の記録状況が判るようになっている。
RMA22の外側にはリードイン(Lead-in)24と呼ばれる情報領域がある。リードイン24に書かれる情報は光ディスク記録再生装置に必要な情報で光ディスクの互換性や、光ディスク記録再生装置の制御に必要な情報であり、それらの情報は制御情報として、ユーザデータ領域27のスタート半径24mmの内側に書かれている。リードイン24の中にはPFI(Physical Format Information)25と呼ばれる物理フォーマット情報のデータがあり、規格書のどのタイプのどのバージョンのディスクなのか、ディスクのサイズ、最大転送レート情報、記録層の層数、トラックパス方向、記録線密度、トラック密度、データ領域の配置(スタートセクタとエンドセクタのアドレス情報)等が書かれている。PFI25のデータの1ブロックは1ECCブロック(16セクタ)からなっており、同じ内容のデータが192ブロック(192回)書かれている。
リードイン24の領域のPFI25の外側部にはエキストラボーダ(EXB、Extra Border)26の領域がある。ボーダ(Border)は、ユーザデータ領域27にユーザデータを記録する際、複数回の追記を行なう場合の一区切りの記録の境界を示すデータであり、記録開始の目印であるボーダイン(Border-in)と、記録データ本体、記録終了の目印であるボーダアウト(Border-out)から構成される。一区切りのデータを記録した後、ファイナライズ(finalize)するのではなく、次のボーダが追記可能な状態で前のボーダを閉じることができるようになっている。閉じられたボーダでは、記録データ本体がボーダインとボーダアウトで区切られる。最初の一区切りの記録のボーダインに対応するのがエキストラボーダ26である。2番目以降の一区切りの記録には、ボーダイン、記録データ本体、ボーダアウトが記録される。ボーダインには、そのボーダの大きさや次のボーダインのアドレスなどが記録されている。
EXB26の外側はユーザデータエリア(User Data Area)と呼ばれるユーザデータ領域27となっており、ユーザデータ領域27内にユーザデータが記録される。光ディスク記録再生装置が接続されているホスト装置が、通常の記録、再生するために光ディスクにアクセスする領域は、ユーザデータ領域27のみである。ユーザデータ領域27の外側はリードアウト(Lead-out)28の領域となっている。
DVD−Rはセクタ長が2048バイトであるセクタ毎に一連のアドレスが振られている。アドレスにはPBA(Physical Block Address)と呼ばれる物理アドレスとLBA(Logical Block Address)と呼ばれる論理アドレスがある。アドレスは16進数で表示されるため末尾にh(hexadecimal number)を付けて表示される。PBAは光ディスクの最内周側から振られ、LBAはユーザデータ領域の最初のセクタから振られたアドレスである。DVD−RにおいてはPBA=30000hのセクタをLBA=0hのセクタとしている。従ってホスト装置が通常の記録、再生をするときはLBAを使ってアクセスする。
光ディスク記録再生機は、ユーザデータを追記していく度にRMD23を更新し、常に最新のディスクの情報が判るようになっている。このRMD23の記録領域はDVD−R SL(Single Layer)の光ディスクの場合で約700個記録が可能である。つまり更新回数は約700回であり、小さい単位の記録を多数回追記するような場合にはRMD23の記録領域を使い果たし更新ができなくなる問題がある。この問題を解決するために、第2のRMDの記録領域をユーザデータ領域27に新たに確保して、更なる追記を可能とする方法が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
図10は、DVD−Rの光ディスクにユーザデータを記録中に記録エラーが発生し記録再生不可となった光ディスクのデータの配置形式の概略を示す図である。追記型の光ディスクであるDVD−R、HD DVD−Rは一度記録したところは書き換えできないため、記録中にエラーが発生した場合には、以後記録や再生ができなくなる可能性が大きい。記録中のエラーは光ディスク表面の傷や汚れによって記録できなくなる場合や、光ディスク記録再生装置の記録制御パラメータと光ディスクの記録特性の差異が限界を超えた場合などに発生する。
RMD23やリードイン24のデータが読み出せない場合、RMD23やリードイン24のデータの内容に不備や規格違反がある場合にも、記録や再生ができなくなる。RMD23が更新されたときの記録状態が良くない場合再生時にエラー訂正できずにRMD23を読み出せなく場合がある。また何らかの原因でRMD23やリードイン24のデータに誤ったデータが記録される場合に発生する。
RMD23のデータの内容とNWA(Next Writable Address)サーチによって判定された内容が異なる場合にも記録や再生ができなくなる。光ディスクを光ディスク記録再生装置に装填した直後のイニシャル時に光ディスク記録再生装置はRMD23の情報を読み取り、また実際に光ディスクの記録信号をサーチしてどこから記録できるかを検証するが、それらが不一致の場合に発生する。
上記のように追記や再生ができなくなった追記型の光ディスクは二度と使用することができない。そのような光ディスクの中には、ユーザデータ領域27に未記録領域が多く残されている場合もあるが、現状では利用できない。書き換え型のDVD−RW、HD DVD−RW等はフォーマットコマンド(Format Command)が用意されており、これによって光ディスクをフォーマットし直して、再び最初から使用可能な光ディスクに戻すことができるが、追記型においては現状では不可能である。
特開2006−12204号公報
追記型のDVD−R SL(Single Layer)片面1層タイプの記録容量は4.7GB(Giga Bytes)、DVD−R DL(Dual Layer)片面2層タイプは8.5GBである。デジタル放送でのハイビジョン番組の増加やデジタル放送の放送地域の拡大に伴って、ハイビジョン番組を長時間記録することができる大容量メディアが求められ、HD DVD−Rが市場に投入されるようなったが、この光ディスクの記録容量は、HD DVD−R SL片面1層タイプは15GB、HD DVD−R DL片面2層タイプは30GBである。
これらの追記型の光ディスクに記録する途中で記録エラーが発生した場合には、前述したように、光ディスクが使用できなくなり、多くの未記録領域が無駄になってしまうことになる。これらの光ディスクを無駄にすることなく再利用できる光ディスク記録再生装置が求められている。
本発明は上記したような事情に鑑み成されたものであって、記録再生ができなくなった追記型の光ディスクのユーザデータ領域27に未記録領域が残っている場合にその未記録領域に追記することができる光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光ディスク記録再生装置は、装填された追記型光ディスクについて記録再生が可能かを判断する記録再生可否判断手段と、前記記録再生可否判断手段によって前記追記型光ディスクが記録再生不可と判定されとき、前記追記型光ディスクのユーザデータ領域内の未記録領域の大きさを算出し、新規リードインを記録するための新規リードイン領域が確保可能かを判断するリードイン領域判断手段と、前記リードイン領域判断手段によって前記新規リードイン領域が確保可能と判定されたとき、新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスを算出し設定する新規論理ブロックアドレス設定手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の光ディスク記録再生方法は、装填された追記型光ディスクについて記録再生が可能かを判断する記録再生可否判断ステップと、前記記録再生可否判断ステップにおいて前記追記型光ディスクが記録再生不可と判定されとき、前記追記型光ディスクのユーザデータ領域内の未記録領域の大きさを算出し、新規リードインを記録するための新規リードイン領域が確保可能かを判断するリードイン領域判断ステップと、前記リードイン領域判断ステップにおいて前記新規リードイン領域が確保可能と判定されたとき、新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスを算出し設定する新規論理ブロックアドレス設定ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、記録再生ができなくなった追記型の光ディスクのユーザデータ領域に未記録領域が残っている場合にその未記録領域に追記することができるので従来ユーザが破棄していた当該光ディスクを再利用することができるようになり、記録媒体の有効活用を図ることができる。
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明が適用される光ディスク記録再生装置1の構成を示すブロック図である。光ディスク2は、例えばDVD−Rのようなユーザデータを記録可能な光ディスクである。光ディスク2の表面にはスパイラル状にランドトラックおよびグループトラックが形成されており、この光ディスク2はディスクモータ3によって回転駆動される。ディスクモータ3はディスクモータ制御回路4によって制御されている。
光ディスク2に対する情報の記録、再生は、光ピックアップ5によって行われる。光ピックアップ5には、図示しない対物レンズが設けられており、対物レンズは図示しないフォーカス方向駆動コイルの駆動によりフォーカスシング方向(レンズの光軸方向)への移動が可能で、また図示しないトラック方向駆動コイルの駆動によりトラッキング方向(レンズの光軸と直交する方向)への移動が可能である。
変調回路6は情報記録時にホスト装置17からインターフェース回路16を介して供給されるデータをEFM変調し、変調されたデータをレーザ制御回路7へ提供する。レーザ制御回路7は情報記録時(マーク形成時)に、変調回路6から供給される変調されたデータに基づいて、書き込み用信号を光ピックアップ5内の図示しない半導体レーザダイオードに供給する。
半導体レーザダイオードは、レーザ制御回路7から供給される信号に応じてレーザ光を発生する。半導体レーザダイオードから発せられるレーザ光は、対物レンズを介して光ディスク2上に照射される。光ディスク2からの反射光は、対物レンズ等の光学部品を介して光ピックアップ5内の図示しない光検出器に導かれる。光検出器からの出力信号は、信号処理回路8へ供給される。
信号処理回路8は、フォーカスエラー信号及びトラッキング信号を生成し、サーボ回路9へ出力する。サーボ回路9は、フォーカスシング制御信号及びトラッキング制御信号を生成する。それらの信号は、光ピックアップ5のフォーカス方向駆動コイル及びトラック方向駆動コイルに供給され、レーザ光が光ディスク2の情報記録面上のトラックに追従し常時ジャストフォーカスとなるように対物レンズが制御される。また信号処理回路8は、記録データのデータ再生信号を生成し、データ再生回路10へ出力する。
データ再生回路10は、PLL回路11からの再生用クロック信号に基づき、記録データを再生する。データ再生回路10で再生された再生データは、付与されているエラー訂正コードを用いて図示しないエラー訂正回路でエラー訂正を行った後、インターフェース回路16を介してホスト装置17に出力される。
ディスクモータ制御回路4、変調回路6,レーザ制御回路7、サーボ回路9、データ再生回路10、PLL回路11等は、サーボ制御回路としての1つのLSIチップ内に構成することができ、またこれらの回路は、バス12を介してCPU(Central Processing Unit)13によって制御される。
CPU13はインターフェース回路16を介してホスト装置17から供給される動作コマンドに従って、この光ディスク記録再生装置1を総合的に制御する。また、CPU13は、RAM(Random Access Memory)14を記録再生時のバッファメモリ等の作業エリアとして使用し、ROM(Read Only Memory)15に記憶されたプログラムに従った所定の制御を行う。
図2はCPU13による機能実現手段の構成例を示す概略的なブロック図である。CPU13はROM15に記憶された再利用設定プログラムとして少なくとも記録再生可否判断手段13a、リードイン領域判断手段13b、新規論理ブロックアドレス設定手段13c、新規リードイン記録手段13d、記録管理情報更新手段13eとして機能する。この各手段はRAM14の所要ワークエリアをデータの一時的な格納場所として利用する。
記録再生可否判断手段13aは、光ディスク記録再生装置1に装填された追記型光ディスク2についてその光ディスク2が記録可能であるかどうかまた再生可能であるかどうかを判断し、記録も再生も不可であると判定した場合にその判定結果をリードイン領域判断手段13bに与える機能を有する。通常光ディスク記録再生装置1に追記型の例えばDVD−Rのような光ディスク2が装填されると、光ディスク記録再生装置1は光ディスク2のRMD23とリードイン24を読み込み、光ディスク2の状態をRAM14に記憶し、また光ディスク2の記録信号をサーチしてNWAを確認し、読み取ったRMD23と比較検証するが、読み込みができなかったり、比較結果が不一致であった場合には、記録再生可否判断手段13aは、記録再生できない光ディスクと判定する。
リードイン領域判断手段13bは、記録再生可否判断手段13aから装填された追記型光ディスク2が記録も再生も不可と判定した情報を受け、光ディスク2のユーザデータ領域内27に残っている未記録領域の大きさを算出する。光ディスク2は記録再生不可であるが、リードイン領域判断手段13bは、光ディスク2のユーザデータ領域27の記録信号をサーチして未記録領域の大きさを算出する機能を有している。さらにリードイン領域判断手段13bは、残された未記録領域内に新規リードイン29(図7参照)を記録するための新規リードイン領域が確保できるかを判断する。例えば、新規リードイン領域は約4000hセクタを要する。
新規論理ブロックアドレス設定手段13cは、リードイン領域判断手段13bから新規リードイン領域が確保できると判定した情報を受け、新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスを算出し設定する。光ディスク2の元来の論理ブロックアドレスの開始アドレスLBA=0hに対応する物理ブロックアドレスはPBA=30000hであった。再利用設定プログラムにおいは、記録再生できなくなった光ディスク2のユーザデータ領域内27の未記録領域を再利用するために、未記録領域内に新規の論理ブロックアドレスの開始ブロックLBA=0を設定する。そして新規論理ブロックアドレスの開始ブロックに対応する物理ブロックアドレスを算出し設定する。また新規論理ブロックアドレス設定手段13cは、新規リードイン29に記録する新規PFI30(図7参照)と新規EXB31を設定する機能を有する。
新規リードイン記録手段13dは、新規論理ブロックアドレス設定手段13cが設定した新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスから新規リードイン領域の先頭位置の物理ブロックアドレスを算出して、未記録領域に新規リードインのデータを記録する機能を有する。
記録管理情報更新手段13eは、光ディスク2の元来の論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスPBA=30000hが、新規論理ブロックアドレス設定手段13cによって設定された新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスに変更されたことを示す情報を光ディスク2の記録管理情報(RMD23)の128〜2047バイトにあるリザーブ(Reserved)領域に記録する機能を有する。
図3は、光ディスク2の未記録部分を再利用するためのコマンドが指定された場合のフローチャートである。このコマンドを例えば再利用設定コマンドと呼ぶ。光ディスク記録再生装置1はホスト装置17から再利用設定コマンドを受信するとROM15に記憶された再利用設定プログラムを実行する。
再利用設定コマンドは、ライトコマンド(Write Command)以外の従来の記録動作を伴うコマンド(フォーマットコマンド(Format Command)、リペア(Repair)コマンドやクローズ(Close)コマンド等)に類似したコマンドであり、例えば、DVD−RWで使用されるフォーマットコマンドの中の8バイトのパラメータ中の5バイト目のフォーマットタイプに新規のフォーマットタイプとして再利用設定フォーマットを割り当てたようなコマンドである。
上記のような構造のコマンドを例とすれば、光ディスク記録再生装置1は、ホスト装置17が発行した再利用設定コマンドを受信すると、その中の8バイトのパラメータ中の5バイト目のフォーマットタイプに従って装填された光ディスク2をフォーマットする。
S1において、光ディスク記録再生装置1に装填された追記型光ディスク2についてその光ディスク2が記録再生可能であるかを判断する。光ディスク記録再生装置1は装填された光ディスク2のRMD23とリードイン24を読み込むが、読み込めなかったり、RMD23の情報とサーチしたNWAの値が違っていたりした場合は、記録再生可否判断手段13aが光ディスク2を記録再生不可と判断しS3へ移る。正常に読み込めた場合は記録再生可否判断手段13aが、記録再生可能と判断しS2へ移る。
S2において、光ディスク2が正常に記録再生可能である場合には、再利用設定する必要がないので、エラーを返し、終了する。
S3において、リードイン領域判断手段13bは、光ディスク2が記録再生不可と判定された情報を受け、光ディスク2のユーザデータ領域27内に残っている未記録領域の大きさを算出する。光ディスク2は記録再生不可であるが、リードイン領域判断手段13bは、光ディスク2のユーザデータ領域27の記録信号をサーチし未記録領域の大きさを算出することができる
S4において、リードイン領域判断手段13bは、未記録領域内に新規リードイン29を記録するための新規リードイン領域が確保できるかを判断する。例えば、新規リードイン領域は約4000hセクタを要するため、未記録領域はそれよりも大きくなければならない。新規リードイン領域が確保できる場合にはS6へ移り、確保できない場合にはS5へ移る。
S5において、未記録領域内に新規リードイン領域が確保できない内容のエラーを返す。未記録領域内に新規リードイン領域が確保できないため、光ディスク2を再利用することができない。
S6において、新規論理ブロックアドレス設定手段13cは、リードイン領域判断手段13bから新規リードイン領域が確保できると判定した情報を受け、新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスを算出し設定する。光ディスク2の元来の論理ブロックアドレスの開始アドレスLBA=0hに対応する物理ブロックアドレスはPBA=30000hであったが、未記録領域内の新規論理ブロックアドレスの開始ブロックLBA=0に対応する物理ブロックアドレスを、例えば、PBA=100000hと設定する。
新規論理ブロックアドレス設定手段13cは、新規リードイン内の新規PFI30を生成する。図4は、新規PFI30の情報内容を示す図である。新規PFI30のバイト4−15のデータエリアアロケーション(Data Area Allocation)と呼ばれるユーザデータ領域の配置を示す箇所に新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスを記入する。図5は、図4で示した新規PFI30のバイト4−15の詳細内容を示す図である。図5で示すバイト5−7の3バイトに新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスを記入する。この3バイトの値は、元来は03、00、00であったが、前述の例を使えば、10、00、00となる。また新規論理ブロックアドレス設定手段13cは、新規リードイン29内の新規EXB31を算出し設定する。
S7において、新規リードイン記録手段13dは、新規論理ブロックアドレス設定手段13cが設定した新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスから新規リードイン領域の先頭位置の物理ブロックアドレスを算出する。新規リードイン29は新規論理ブロックアドレスの開始アドレスの内側に記録されるため、新規リードイン領域の先頭位置の物理ブロックアドレスは、新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスから新規リードイン領域のセクタ数を減算したアドレスとなる。例えば、新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスがPBA=100000hであって、例えば、新規リードイン領域が4000hセクタである場合には、新規リードイン領域の先頭位置の物理ブロックアドレスは100000h−4000h=FC000hとなる。
S8において、新規リードイン記録手段13dは、S6において設定された新規リードインの情報を、S7において算出された新規リードイン領域の先頭位置の物理ブロックアドレスを記録開始位置として記録する。
S9において、記録管理情報更新手段13eは、光ディスク2の記録管理情報(RMD23)のフィールド(Field)0にLBA=0に対応するPBAが変更されたこと、変更されたPBA情報、新規リードイン29の先頭位置のPBAを記録する。図6は記録管理情報(RMD23)のフィールド(Field)0を示す図である。RMD23内の128〜2047バイトにあるリザーブ(Reserved)領域の所定の位置に記録する。
LBA=0に対応するPBAが変更されたことを示す場合は所定の1バイトを使用する。光ディスク2の元来の論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスPBA=30000hが、新規論理ブロックアドレス設定手段13cによって設定された新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレス、例えば、PBA=100000hに変更されたことを示す場合は所定の3バイトを使用する。新規リードイン29の先頭位置については、前述した例を用いると、PBA=FC000hの値を記録する場合は所定の3バイトを使用する。新規リードイン29の先頭位置については、新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスが分かれば、算出できるので省略することができる。RMD23を更新して終了する。
図7は、図10で示した記録再生不可メディアに対して再利用設定コマンド実行後の光ディスクのデータの配置形式の概略を示す図である。光ディスク2の元来のLBA=0に対応するPBAがPBA=30000hであって、新規LBA=0に対応するPBAをPBA=30000+αと表している。例えばPBA=100000hならα=d0000hである。新規LBA=0の内側に新規リードイン29が記録されている。記録済み領域のユーザデータは再生できないが、新規LBA=0の外周側のユーザデータ領域が再利用可能となる。
ところで、追記型光ディスクで記録再生不可の光ディスクの中には、ボーダをクローズ(Close)する場合や光ディスクをクローズする場合、元来のリードイン24の領域に00hデータの記録とPFI25、レファレンスコード(Reference Code)、EXB26を記録するが、光ディスクの状況によってはこの領域が未記録である光ディスクが存在する。
図8は、元来のリードイン24が未記録である記録再生不可の光ディスクのリードインの記録処理を示すフローチャートである。S11において、光ディスク記録再生装置1に装填された追記型光ディスク2について記録再生可否判断手段13aが、元来のリードイン24が記録済みかを判断する。記録済みと判定されればS12へ移り、記録済みではないと判定されればS13へ移る。
S12において、元来のリードイン24が既に記録されている場合は、新規に設定した新規リードイン29にのみ記録すればよい。新規PFI30を記録する際、図5で示したPFIのバイト5−7に記載されているユーザデータ領域の先頭アドレスには、新規LBA=0に対応するPBAの値を記録する。新規リードイン29に記録し終了する。
S13において、元来のリードイン24が未記録の場合は、元来のリードイン領域に00hデータ、PFI25、レファレンスコード、EXB26を記録する。PFI25を記録する際、図5で示した新規PFI30のバイト5−7に記載されているユーザデータ領域の先頭アドレスには、新規LBA=0に対応する対応するPBAの値を記録したが、これと同じ値を記録する。元来のリードイン領域に記録しS12に移って、新規リードイン29に記録し終了する。図8に示した処理によって、元来のリードイン24が未記録であっても、記録再生不可の光ディスクの再利用が可能となる。
以上説明したように、追記型ディスクで記録に失敗した場合等は、ユーザデータ領域27に未記録領域が残っていても光ディスクが使えなくなってしまうため破棄していたが、フォーマットコマンド、リペアコマンドやクローズコマンド等に類似した、例えば再利用設定コマンドのような新規コマンドにて、ユーザデータ領域27の開始ブロックアドレス(LBA=0)の位置を変え、新規リードイン29の領域を設定し、新規PFI30、新規EXB31を設定して記録し、RMD23にLBA=0に対応するPBAが変更されたこと、変更されたPBA情報、新規リードイン29の先頭位置のPBAを記録することによって、未記録領域を再利用出来るようになり、無駄なく光ディスクを使用することができる。
本実施例の説明では、DVD−R SLの光ディスクについて説明したが、DVD−R DL、DVD+R SL/DL,HD DVD−R SL/DLに対しても適用できる。
光ディスク記録再生機1は、任意の光ディスクが装填された場合、装填時のイニシャライズ処理で光ディスクが再生専用か、追記型か、書き換え型かを判定し、追記型であれば、RMD23の128〜2047バイトにあるリザーブ領域内の所定バイトを読み込み、LBA=0に対応するPBAが変更された光ディスクであることを認識し、変更されたPBA情報、新規リードイン29の情報等を認識することによって、再利用設定コマンドによって再利用可能となった光ディスク2に対して記録再生できる。
RMD23の情報を読み込む機能を持たない光ディスク再生専用機や、元来のリードイン24に記録されているPFI25の情報を読んだ後に記録し、新規に設定した新規PFI30の情報を読み出せない光ディスク記録再生機や、ユーザデータ領域27の先頭アドレスを30000hと固定している再生専用機や光ディスク記録再生機については、RMD23の128−2047バイト内の所定バイトを読むことができるように処置し、更にその情報に従ってユーザデータ領域のLBA=0が変更されたことを認識できるようにし、また変更されたPBA情報、新規リードイン情報等を認識するための制御プログラムの変更が必要である。
本発明は以上の構成に限定されるもではなく種々の変形が可能である。
この発明が適用される光ディスク記録再生装置1の構成を示すブロック図。 CPUによる機能実現手段の構成例を示す概略的なブロック図。 光ディスクの未記録部分を再利用するためのコマンドが指定された場合のフローチャート。 新規PFIの情報内容を示す図。 図4で示した新規PFIのバイト4−15の詳細内容を示す図。 記録管理情報(RMD)のフィールド(Field)0を示す図。 再利用設定コマンド実行後の光ディスクのデータの配置形式の概略を示す図。 リードイン領域が未記録である光ディスクのリードインの記録処理を示すフローチャート。 追記型であるDVD−Rの光ディスクのデータの配置形式の概略を示す図。 記録エラーが発生し記録再生不可となった光ディスクのデータの配置形式の概略を示す図。
符号の説明
1 光ディスク記録再生装置
2 光ディスク
5 光ピックアップ
13 CPU
13a 記録再生可否判断手段
13b リードイン領域判断手段
13c 新規論理ブロックアドレス設定手段
13d 新規リードイン記録手段
13e 記録管理情報更新手段
14 RAM
15 ROM
16 インターフェース回路
17 ホスト装置
21 PCA
22 RMA
23 RMD
24 リードイン
25 PFI
26 EXB
27 ユーザデータ領域
28 リードアウト
29 新規リードイン
30 新規PFI
31 新規EXB

Claims (8)

  1. 装填された追記型光ディスクについて記録再生が可能かを判断する記録再生可否判断手段と、
    前記記録再生可否判断手段によって前記追記型光ディスクが記録再生不可と判定されとき、前記追記型光ディスクのユーザデータ領域内の未記録領域の大きさを算出し、新規リードインを記録するための新規リードイン領域が確保可能かを判断するリードイン領域判断手段と、
    前記リードイン領域判断手段によって前記新規リードイン領域が確保可能と判定されたとき、新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスを算出し設定する新規論理ブロックアドレス設定手段と
    を有することを特徴とする光ディスク記録再生装置。
  2. さらに前記新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスから前記新規リードイン領域の先頭位置を算出し前記未記録領域に前記新規リードインのデータを記録する新規リードイン記録手段を有することを特徴とする請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  3. さらに前記新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスの情報を前記追記型光ディスクの記録管理情報に記録する記録管理情報更新手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ディスク記録再生装置。
  4. 前記記録管理情報更新手段は、前記追記型光ディスクの論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスが、前記新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスに変更されたことを示す情報を前記追記型光ディスクの記録管理情報に記録することを特徴とする請求項3記載の光ディスク記録再生装置。
  5. 装填された追記型光ディスクについて記録再生が可能かを判断する記録再生可否判断ステップと、
    前記記録再生可否判断ステップにおいて前記追記型光ディスクが記録再生不可と判定されとき、前記追記型光ディスクのユーザデータ領域内の未記録領域の大きさを算出し、新規リードインを記録するための新規リードイン領域が確保可能かを判断するリードイン領域判断ステップと、
    前記リードイン領域判断ステップにおいて前記新規リードイン領域が確保可能と判定されたとき、新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスを算出し設定する新規論理ブロックアドレス設定ステップと
    を有することを特徴とする光ディスク記録再生方法。
  6. さらに前記新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスから前記新規リードイン領域の先頭位置を算出し前記未記録領域に前記新規リードインのデータを記録する新規リードイン記録ステップを有することを特徴とする請求項5記載の光ディスク記録再生方法。
  7. さらに前記新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスの情報を前記追記型光ディスクの記録管理情報に記録する記録管理情報更新ステップを有することを特徴とする請求項5または請求項6記載の光ディスク記録再生方法。
  8. 前記記録管理情報更新ステップにおいて前記追記型光ディスクの論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスが、前記新規論理ブロックアドレスの開始アドレスに対応する物理ブロックアドレスに変更されたことを示す情報を前記追記型光ディスクの記録管理情報に記録することを特徴とする請求項7記載の光ディスク記録再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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