JP2005284118A - 自動焦点制御装置及び自動焦点制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動焦点処理時間を短縮する自動焦点制御装置を提供する。
【解決手段】本発明の自動焦点制御装置は、複数の測定対象が配置されたプレートからの光の結像点を移動させる、フォーカシング方向に移動可能なレンズと、プレート上の測定対象からの光を電気信号に変換する光電変換部と、を有する撮像部と、測定済み測定対象についてのレンズの合焦点位置の情報とプレート上の位置情報とを用いて、次に測定する測定対象についてのレンズのフォーカシング方向の初期位置を設定する初期設定部と、次に測定する測定対象に対して、レンズを初期位置に移動させ、初期位置からフォーカシング方向に移動させ、レンズの合焦点位置を検出する自動焦点部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動焦点制御装置及び自動焦点制御方法に関する。特に、プレート上の複数の測定対象に対して個々に焦点合わせを行う自動焦点制御装置及び自動焦点制御方法に関する。
バイオテクノロジーの分野においては、膨大な実験及びその結果のデータ解析を高速で行うことが求められている。必要な実験の量が桁違いに膨大である故に、データ解析の速度が、他社に先駆けて新薬開発等に成功するか否かを決める極めて重要な要素となっている。膨大な実験及びその結果のデータ解析を高速で行う方法の1つに、マイクロアレイを作成し、これを顕微鏡で観察して実験結果のデータ解析を行う発現プロファイリング解析がある。マイクロアレイは、1枚のプレート上に例えば9216個のウエルを設け、各ウエルにDNAを有する細胞、細胞の代謝物又は細胞が生成したタンパク質等をスポットし、各ウエルの細胞等に所定の処理を行って典型的には蛍光反応を生じさせたものである。各ウエルの細胞が有するDNAの違い、蛍光反応の対象となるDNAの遺伝子の違い等に応じて、各ウエルの細胞等は異なる蛍光反応を生じる。発現プロファイリング解析においては、マイクロアレイの蛍光反応を顕微鏡で読みとって、実験結果をコンピュータで自動解析する。
プレートを搭載する顕微鏡のステージの歪み等に起因して、1つのウエルからステージを移動させて別のウエルに測定対象を移すと、測定対象と顕微鏡の対物レンズとの相対距離が変化し、顕微鏡の対物レンズの合焦点位置が変化する。
プレートを搭載する顕微鏡のステージの歪み等に起因する合焦点位置のずれを補正する従来例の自動焦点制御装置が、特開昭63−167313号公報に開示されている。顕微鏡を用いた従来例の自動焦点制御装置において、最初に顕微鏡ステージの所定の格子点における合焦点位置を求めて記憶しておく。実際の測定時には、各々の測定対象の位置において、その近傍の記憶した位置の合焦点位置から内挿により測定対象の位置における近似的な合焦点位置を算出し、各々の測定対象の位置で対物レンズを近似的な合焦点位置に位置させ、近似的な合焦点位置を起点に自動焦点制御を行い、対物レンズを正確な合焦点位置に位置させる。
図9は、従来例の自動焦点制御装置の構成の概略を示す図である。図9において、900は対物レンズ、901は顕微鏡、902は光電変換器、903はテレビカメラ、904は自動焦点装置、905はプレート、906は対物レンズ駆動装置、907は画像処理装置、908は制御装置、909はステージ駆動装置、910は測定対象検出装置、911は顕微鏡ステージである。
顕微鏡901は、顕微鏡ステージ911上に載置したプレート905に入れられた複数の測定対象の顕微鏡画像を対物レンズ900を介して光電変換器902及びテレビカメラ903へ出力する。
光電変換器902は、対物レンズ900からの光を電気信号に変換して出力する。
自動焦点装置904は、光電変換器902から出力された電気信号を入力し、焦点が最も合った合焦点からのずれに反比例した焦点信号を出力する。
制御装置908はマイクロコンピュータを内蔵し、自動焦点装置904が出力した焦点信号を受け、対物レンズ駆動装置906を制御する信号を出力する。
対物レンズ駆動装置906は、制御装置908が出力した信号に基づき、対物レンズ900を移動させ、上記の方法により自動焦点処理を実行する。自動焦点処理が終了すると、テレビカメラ903は、プレート905に入れられた測定対象の顕微鏡画像の濃度信号を出力する。
画像処理装置907は、濃度信号からプレート905に入れられた測定対象の画像処理データを抽出し、出力する。制御装置908は、画像処理データに基づいてプレート905に入れられた測定対象の分類を行う。分類が終了すると、制御装置908は、ステージ駆動装置909を駆動し、プレート905に入れられた次の測定対象へステージを移動させ再びプレート905に入れられた測定対象の測定を行うか、または、測定対象検出装置910によりプレート905に入れられた測定対象が検出されるまでステージを移動させた後、プレート905に入れられた測定対象の測定を行っている。
以上のように構成された従来例の自動焦点制御装置は、測定を行う前に顕微鏡ステージ911の位置を格子状に区切って、その交差点における合焦点位置を求めて記憶しておく前処理(以下、「プレスキャン」と呼ぶ。)を行い、実際の測定では、プレスキャンで記憶された、測定対象の近傍にある交差点での合焦点位置から算出した近似的な合焦点位置に対物レンズ900を高速移動させ、そこから対物レンズ900を正確な合焦点位置に移動させることで、自動焦点処理時間を短縮していた。
特開昭63−167313号公報
しかしながら、従来例の自動焦点制御装置では、測定を行う前にプレート全面のプレスキャンが必要であり、その結果、プレート内の測定対象の測定を行うのに必要なトータル時間が長くなるという問題を有していた。
本発明は、上記の問題を解決するものであり、プレート上の複数の測定対象に対して自動焦点処理をするのに要するトータル時間が従来より短い自動焦点制御装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明は以下の構成を有する。請求項1に記載の発明は、複数の測定対象が配置されたプレートからの光の結像点を移動させる、フォーカシング方向に移動可能なレンズと、前記プレート上の測定対象からの光を電気信号に変換する光電変換部と、を有する撮像部と、測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置の情報と前記プレートが延在する2次元平面(以下、「前記プレート」と略す。)上の位置情報とを用いて、次に測定する測定対象についての前記レンズのフォーカシング方向の初期位置を設定する初期設定部と、次に測定する測定対象に対して、前記レンズを前記初期位置に移動させ、前記初期位置からフォーカシング方向に移動させ、前記電気信号を用いて前記測定対象についての前記レンズの合焦点位置を検出する自動焦点部と、を有することを特徴とする自動焦点制御装置である。
請求項2に記載の発明は、前記初期設定部は、測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置の情報と前記プレート上の位置情報とを記憶する記憶部と、前記プレート上における、測定済み測定対象の位置と次に測定する測定対象の位置との間の距離を全て計算しその中の最小距離を検出する最小距離検出部と、前記記憶部と前記最小距離検出部からの情報を基に次に測定する測定対象についての前記レンズのフォーカシング方向の初期位置を設定する自動焦点設定値生成部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動焦点制御装置である。
請求項3に記載の発明は、前記最小距離検出部は、前記プレート上における、前記記憶部に記憶された測定済み測定対象の各位置と次に測定する測定対象の位置との距離の最小値である最小距離を検出し、最小距離となる測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置の情報と前記最小距離の情報とを出力することを特徴とする請求項2に記載の自動焦点制御装置である。
請求項4に記載の発明は、前記自動焦点設定値生成部は、前記最小距離検出部で検出した最小距離に基づいて次に測定する測定対象についての前記自動焦点部の探索範囲を設定し、最小距離となる測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置を中心とする前記探索範囲の端を、次に測定する測定対象についての前記レンズのフォーカシング方向の初期位置に設定することを特徴とする請求項2に記載の自動焦点制御装置である。
請求項5に記載の発明は、前記初期設定部は、測定済み観測対象についての前記レンズの合焦点位置の情報と前記プレート上の位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、前記プレート上の距離が次に測定する観測対象に最も近い測定対象から順次測定済み測定対象か否かを調べて、次に測定する観測対象に最も近い測定済み測定対象を検出し、前記最も近い測定済み測定対象の前記プレート上の位置情報を出力する測定済み観測対象検出部と、前記プレート上における、次に測定する観測対象の位置と前記最も近い測定済み測定対象の位置との間の距離である最小距離を計算し出力する距離計算部と、前記最小距離と、前記最も近い測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置の情報とに基づいて、前記初期位置を設定する自動焦点設定値生成部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の自動焦点制御装置である。
請求項6に記載の発明は、前記自動焦点設定値生成部は、前記最小距離に基づいて次に測定する測定対象についての前記自動焦点部の探索範囲を設定し、最も近い測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置を中心とする前記探索範囲の端を、次に測定する測定対象についての前記レンズのフォーカシング方向の初期位置に設定することを特徴とする請求項5に記載の自動焦点制御装置である。
請求項7に記載の発明は、前記撮像部は、前記測定対象からの光を入力する対物レンズと、前記対物レンズからの光を前記光電変換部上に集光する結像レンズと、を有し、
前記自動焦点部は、前記対物レンズ又は前記結像レンズを移動させて、前記対物レンズからの光を前記光電変換部上に結像させる、ことを特徴とする請求項1に記載の自動焦点制御装置である。
請求項8に記載の発明は、複数の測定対象が配置されたプレートの前記測定対象からの光を透過させるレンズをフォーカシング方向に移動させて、前記測定対象からの光を変換した電気信号に基づいて、前記レンズの合焦点位置を検出するステップと、前記レンズを合焦点位置に位置させて、前記測定対象を測定するステップと、前記プレートが延在する2次元平面(以下、「前記プレート」と略す。)上における、測定済み測定対象の位置と次に測定する測定対象の位置との間の距離を全て計算しその中の最小距離を検出し、その最小距離と、その最小距離の測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置の情報とに基づいて、次に測定する測定対象についての前記レンズのフォーカシング方向の初期位置を設定するステップと、次に測定する測定対象に対して、前記レンズを前記初期位置に移動させ、前記初期位置からフォーカシング方向に移動させ、前記レンズの合焦点位置を検出するステップと、を有することを特徴とする自動焦点制御方法である。
請求項9に記載の発明は、複数の測定対象が配置されたプレートの前記測定対象からの光を透過させるレンズをフォーカシング方向に移動させて、前記測定対象からの光を変換した電気信号に基づいて前記レンズの合焦点位置を検出するステップと、前記レンズを合焦点位置に位置させて、前記測定対象を測定するステップと、次に測定する観測対象に前記プレートが延在する2次元平面(以下、「前記プレート」と略す。)上の位置が最も近い測定対象から順次測定済み測定対象か否かを調べて、次に測定する観測対象に最も近い測定済み測定対象を検出するステップと、前記プレート上における、次に測定する観測対象の位置と前記最も近い測定済み測定対象の位置との間の距離である最小距離を計算するステップと、前記最小距離と、前記最も近い測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置の情報とに基づいて、次に測定する測定対象についての前記レンズのフォーカシング方向の初期位置を設定するステップと、次に測定する測定対象に対して、前記レンズを前記初期位置に移動させ、前記初期位置からフォーカシング方向に移動させ、前記レンズの合焦点位置を検出するステップと、を有することを特徴とする自動焦点制御方法である。
本発明は、プレート全面のプレスキャンを必要とせず、プレート上の複数の測定対象に対して自動焦点処理をするのに要するトータル時間が短い自動焦点制御装置及び自動焦点制御方法を実現できるという効果を奏する。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態1》
図1は、本発明の実施の形態1における自動焦点制御装置の構成の概略を示すブロック図である。実施の形態1の自動焦点制御装置は、マイクロアレイの発現プロファイリング解析を行うシステムに組み込まれている。図1において、101はプレート、102は光源、103は光学フィルタ、104はCCDカメラ、105は対物レンズ、106はダイクロイックミラー、107はメカニカルコントローラ、109は結像レンズ、110は投影レンズ、111は自動焦点部、112は記憶部、113は最小距離検出部、114は自動焦点設定値生成部、115はXY軸モータ、116はZ軸モータである。プレート1の上には、9216個のウエル108を設けられている。ウエル108は、例えば細胞等の測定対象が注入される空間(穴)である。各ウエル108にスポットされた細胞等は所定の処理により蛍光反応を起こしている。
本実施の形態において、XY軸とはプレート101が延在する2次元平面上の座標を定める互いに直交する軸であり、Z軸とはプレート101の2次元平面と垂直な方向の座標を定める軸である。
図1において、プレート101を載せた顕微鏡ステージ(図示しない)は、XY軸モータ115によりXY軸方向に移動可能である。
コリメータレンズである投影レンズ110は、光源102から出力された光を平行光束にする。
ダイクロイックミラー106は、投影レンズ110からの光のうち、所定の波長より短い波長の光を対物レンズ105側に反射し、対物レンズ105から戻ってきた光のうち、所定の波長以上の光を光学フィルタ103側に通過させる。
対物レンズ105は、ダイクロイックミラー106から反射された光を受け、ウエル108内の測定対象に集光し、ウエル108内の測定対象からの反射光を受け、平行光束にして通過させる。
ウエル108内の測定対象は、対物レンズ105から照射された光を受け、標識試薬等によってダイクロイックミラー106を通過できる所定の波長以上の光を出力する。例えば、蛍光抗体法、GFP(Green Fluorescent Protein:緑色蛍光タンパク質)法、及び発光性の染料による細胞染色等により、測定対象である細胞を発光させて観察を容易にする方法が周知である。
対物レンズ105は、測定対象からの光を通過させる。ダイクロイックミラー106は、対物レンズ105から戻ってきた光のうち、所定の波長以上の光のみを光学フィルタ103側に通過させる。
光学フィルタ103は、ダイクロイックミラー106より出力された光のうち、特定の波長域の光のみを透過させる。結像レンズ109は、光学フィルタ103を通過した光を集光し、CCDカメラ104に結像する。
実施の形態1の自動焦点制御装置は、結像レンズ109の自動焦点処理を行う。自動焦点処理は、測定対象からの光が光電変換部(実施の形態1においてはCCDカメラ104のCCD)上で結像するように焦点を合わせる処理である。
CCDカメラ104は、結像レンズ109から受けた光を電気信号に変換し、電気信号をコンピュータ(図示しない。)及び自動焦点部111へ出力する光電変換部である。コンピュータは、顕微鏡で読みとったマイクロアレイの蛍光反応結果を自動解析する。
自動焦点設定値生成部114は、次に測定する測定対象に最も近い位置の測定済み測定対象の結像レンズ109の合焦点位置の情報と、プレート101上(XY軸平面上)におけるその最も近い測定済み測定対象の位置と次に測定する測定対象の位置との距離と、に基づいて定めた、次に測定する測定対象についての自動焦点処理における、結像レンズ109のフォーカシング方向(実施の形態1においてはZ軸方向である。以下、「Z軸方向」と呼ぶ。)の初期設定位置(「初期Z軸位置」と呼ぶ。)と合焦点位置の探索範囲とを自動焦点部111に出力する。
実施の形態1の自動焦点設定値生成部114は、最も近い測定済み測定対象についての結像レンズ109の合焦点位置を中心とする探索範囲の端を、初期Z軸位置とする。探索範囲については、後に説明する。
自動焦点部111は、入力した初期Z軸位置を自動焦点処理における結像レンズ109のフォーカシング方向の初期設定位置とし、探索範囲において自動焦点処理を行う。
メカニカルコントローラ107は、自動焦点部111から出力される結像レンズ109のZ軸方向の位置指令に基づいて、Z軸モータ116を駆動する。
自動焦点処理において、自動焦点部111は、最初に、結像レンズ109を初期Z軸位置に位置させるようにメカニカルコントローラ107に指令する。メカニカルコントローラ107はZ軸モータ116を駆動して、最も近い測定済み測定対象における結像レンズ109の合焦点位置を中心とする探索範囲の端である初期Z軸位置に、結像レンズ109を位置させる。
自動焦点部111は、メカニカルコントローラ107に指令を送って、結像レンズ109を初期Z軸位置から、結像レンズ109の探索範囲の反対の端に移動させながら、CCDカメラ104の画像のコントラストが最大になるZ軸位置を探索する。画像のコントラストが最大になるZ軸位置が合焦点位置である。具体的には、Z軸方向の位置をパラメータとしてコントラストの極大値を検出する。実施の形態1において、コントラストが増加していき、Z軸方向の位置をパラメータとするコントラストの微分値がほぼ0になった位置を、極大値の位置とする山登り方式を採用している。結像レンズ109が合焦点位置に達した時、自動焦点処理を終了し、測定対象の測定を実行する。実施の形態の自動焦点処理において結像レンズ109は一方向にしか移動せず、自動焦点設定値生成部114は後述するように探索範囲を適応的に小さな値に設定する故に、自動焦点処理に要する時間は非常に短い。
合焦点後、メカニカルコントローラ107は測定対象があるウエルのプレート上での位置(XY軸で規定される平面上での位置。以下、「ウエル位置」と呼ぶ。)の情報を記憶部112に格納する。自動焦点部111は、結像レンズ109の合焦点位置の情報を記憶部112に格納する。
その後、システムコントローラ(図示しない)から次に測定するべきウエル(次の測定対象)のウエル位置を与えられる。メカニカルコントローラ107は測定対象を変更し、XY軸モータ115を駆動して、顕微鏡ステージを次のウエル位置へ移動する。この時、メカニカルコントローラ107は次の測定先ウエルのウエル位置を最小距離検出部113に出力する。
記憶部112は、合焦点時に自動焦点部111が出力する合焦点Z軸位置と、メカニカルコントローラ107が出力する測定済みウエルのウエル位置とを対応付けて記憶する。
最小距離検出部113は、記憶部112から全ての測定済みウエルのウエル位置を読み出し、読み出した各々のウエル位置とメカニカルコントローラ107が出力する次の測定先ウエルのウエル位置とから、2つのウエル間の距離を各々計算し、2つのウエル間の距離が最小距離となる測定済みウエルのウエル位置と最小距離とを検出し、自動焦点設定値生成部114へ出力する。
自動焦点設定値生成部114は、プレート101上に測定済みウエルがあるか否かを調べ、測定済みウエルがある場合、最小距離の測定済みウエルのウエル位置に対応づけられた合焦点Z軸位置を記憶部112から読み出す。また自動焦点設定値生成部114は、最小距離検出部113が出力する最小距離に応じて自動焦点処理の探索範囲を選択する。自動焦点設定値生成部114は、最小距離の測定済みウエルの合焦点Z軸位置と選択した探索範囲とを自動焦点部111に出力する。
記憶部112に測定済みウエル情報が無い場合、予め与えられた規定のZ軸位置と探索範囲とを自動焦点部111に出力する。規定のZ軸位置は、測定対象から所定の最も遠いZ軸位置となるように、また、規定の探索範囲は、取り得る焦点位置を全てカバーする所定の最も広い探索範囲となるように、各々設定されることが望ましい。
測定対象が注入されたウエル間を移動して測定対象の画像を取得する蛍光顕微鏡装置について、図1〜図4を用いて本発明の実施の形態1における自動焦点制御方法を説明する。
図2は、実施の形態1に係る自動焦点制御方法でプレートの各ウエルで測定対象を測定する手順を説明するためのフローチャート図である。
測定を開始する(S200)。記憶部112に記憶された情報からプレート101上に測定済みウエルがあるか否かを検出し(S201)、測定済みウエルが無い場合はステップS208へ進み、測定済みウエルがある場合はS202へ進む。
S202において、記憶部112から全ての過去の測定済みウエルのウエル位置を読み出し、読み出した各々のウエル位置と次の測定先ウエルのウエル位置との距離を各々計算し、最小距離となる測定済みウエルのウエル位置と最小距離とを求める。
ステップS202で求めた最小距離に応じて自動焦点処理の探索範囲を決定する(S203)。詳細は後述する。
ステップS202で求めた最小距離の測定済みウエルのウエル位置に対応する合焦点Z軸位置を記憶部112から読み出し、最小距離の測定済みウエルにおける結像レンズ109の合焦点Z軸位置を中心とする探索範囲の端を、次の測定先ウエルの自動焦点処理を開始する初期Z軸位置に設定する(S204)。
S208において、測定済みウエルが無い場合、自動焦点処理の初期Z軸位置と探索範囲を、自動焦点設定値生成部114が保持する規定の値に設定する。
S205において、S203及びS204、もしくはS208で設定された自動焦点処理の初期Z軸位置に結像レンズ109を移動させて、初期Z軸位置から結像レンズ109を探索範囲の反対側の端に向かって移動させながら合焦点位置を検出する自動焦点処理を行う。
自動焦点処理完了時の合焦点Z軸位置とその時のウエル位置とを対応付けて記憶部112に保存し、測定結果である画像を取得する(S206)。
次のウエルへ移動するか否かを判断し(S207)、測定したウエルが最終の測定ウエルであればステップS210へ進み、そうでなければ、つまり測定するウエルが残っている場合にはステップS209へ進む。
S209において、プレート101を搭載した顕微鏡ステージを次の測定先ウエルに移動させる。測定するウエルが無ければ、測定を終了する(S210)。
図3は、図2におけるステップS203において、自動焦点部111の探索範囲を選択する手順を示すフローチャートである。
探索範囲の選択を開始する(S300)。
最小距離検出部113が出力する次の測定先ウエルと測定済みウエルとのウエル間距離と、所定のウエル間絶対最小距離とを比較し(S301)、2つのウエル間距離がウエル間絶対最小距離と等しければステップS302に進み、そうでない場合、つまり2つのウエル間距離がウエル間絶対最小距離より大きい場合にはステップS303へ進む。プレート101上においてウエルは縦横に整列して配置されている。ウエル間絶対最小距離とは、縦及び横のいずれか短い方向に隣接する2つのウエル間の距離である。
S302において、自動焦点部111の自動焦点処理の探索範囲を小さく設定する。S303において、自動焦点部111の自動焦点処理の探索範囲を大きく設定する。探索範囲の選択を終了する(S304)。
次の測定先ウエルと測定済みウエルとのウエル間距離が、ウエル間絶対最小距離と等しければ、焦点のずれは小さいと判断できるため、探索範囲を小さく(例えば、規定の探索範囲の半分に)することができる。また、次の測定先ウエルと測定済みウエルとのウエル間距離が、ウエル間絶対最小距離よりも大きければ、探索範囲を相対的に大きく設定する。探索範囲は、2つのウエル間距離に応じてテーブルの中の複数の探索範囲から選ばれるものでもよい(例えば、規定の探索範囲の0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍等)。実施の形態1において、ウエル間絶対最小距離に対するウエル間距離と、探索範囲とを対応づけた図5のテーブルを予め設けている。
図4は、本実施の形態1に係る自動焦点制御方法を実行した時の結像レンズ109の動作を説明するための図である。説明を容易にするため、図4のプレート400は縦横に等間隔の格子状に並べた3行7列のウエルを有するものとする。このとき、X方向を行、Y方向を列として表す。また、X方向及びY方向の隣接するウエル同士のウエル間距離を正数aとする。例えばX方向に4つ離れた場合、ウエル間距離は4aとなり、Y方向に1つ離れた場合、ウエル間距離はaとなる。本実施の形態において、ウエル間絶対最小距離は隣接するウエル同士のウエル間距離aとなる。
測定対象が注入されて測定が行われるウエルは、ウエル401、ウエル402、ウエル403、及びウエル404の4つのウエルであり、ウエル401及びウエル402はA行、ウエル403及びウエル404はB行にあるとする。測定は、A行のウエル401、ウエル402、B行のウエル403、ウエル404の順に行うものとする。2次元平面XY上の座標(X,Y)でウエル位置を表すと、ウエル401、ウエル402、ウエル403、及びウエル404のウエル位置はそれぞれ、401P=(3,3)、402P=(7,3)、403P=(7,2)、404P=(3,2)と表すことができる。
図4のグラフにおいて、縦軸は各ウエルの合焦点Z軸位置を、横軸はプレート400のX軸方向のウエル位置を示している。また、図4においてプレートに反りが生じていると仮定し、曲線405は、A行上に存在するウエル401、ウエル402の各焦点を結んだ線分、曲線406はB行上に存在するウエル403、ウエル404の各焦点を結んだ線分である。ただし、ウエル401、ウエル402、ウエル403、ウエル404以外には測定対象が入っていないと仮定しているので、曲線405、406は説明のため補間して示している。また、ウエル401、ウエル402、ウエル403、ウエル404の合焦点Z軸位置は、それぞれ、401Z、402Z、403Z、404Zで表している。
図4のウエル401は最初の測定となるため、ウエル401の自動焦点処理を行う時、測定済みウエルが無い。従って、図2のステップS208を実行する。ステップS208では、自動焦点設定値生成部114が予め保持している規定のZ軸位置と探索範囲とを用いて、図2のステップS205の自動焦点処理を行う。自動焦点処理完了後、ステップS206で自動焦点処理成功時の合焦点Z軸位置401Zとウエル位置401Pとを対応付けて記憶部112へ保存する。
図2のステップS207で、ウエル401は最終の測定ウエルではないと判断するので、ステップS209において、メカニカルコントローラ107がXY軸モータ115を駆動してプレート400を次の測定先ウエルであるウエル402へ移動させる。
次に、ウエル401は測定済みウエルとなったので、図2のステップS202を実行する。ステップS202では、記憶部112から読み出した測定済みウエルのウエル位置401Pとメカニカルコントローラ107が出力した次の測定先ウエルのウエル位置402Pとの距離を最小距離検出部113で計算する。ウエル位置401P−402P間の距離L21は、式(1)で表すことができる。
Figure 2005284118
最小距離検出部113は、ウエル401でのウエル位置401Pと、距離L21とを自動焦点設定値生成部114へ出力する。自動焦点設定値生成部114は、距離L21から、図3のフローチャートで示した手順に従って自動焦点処理の探索範囲を選択する。ウエル位置401P−402P間の距離L21はウエル間絶対最小距離aよりも大きいので、図5より、自動焦点処理の探索範囲を規定の探索範囲の0.8倍に設定する。自動焦点設定値生成部114は、ウエル位置401Pでの合焦点Z軸位置401Zを記憶部112から読み取る。
自動焦点部111は、Z軸位置401Z−(0.8×所定の探索範囲/2)を初期Z軸位置とし(又は、Z軸位置401Z+(0.8×所定の探索範囲/2))、選択された探索範囲(つまり規定の探索範囲の0.8倍の探索範囲)で自動焦点処理行い、CCDカメラ104が出力する画像のコントラストが最大になるZ軸位置を探索する。自動焦点部111は、探索したコントラストが最大となった合焦点Z軸位置402Zを記憶部112に保存する。
メカニカルコントローラ107は、自動焦点部111からのZ軸位置指令を入力し、Z軸モータ116を駆動する。結像レンズ109は、Z軸モータ116によってZ軸方向に移動する。焦点位置が移動する。合焦点後、メカニカルコントローラ107はウエル位置402Pを記憶部112に保存する。記憶部112は、メカニカルコントローラ107が出力するウエル位置402Pと、自動焦点部111が出力する合焦点Z軸位置402Zとを対応付けて測定済みウエルとして記憶する。
ウエル403での自動焦点処理もウエル402の場合と同様にして、ウエル403と測定済みウエル401とのウエル間の距離L31、及びウエル403と測定済みウエル402とのウエル間の距離L32を計算する。
ウエル位置403P−401P間の距離L31、ウエル位置403P−402P間の距離L32は、式(2)、及び式(3)で表すことができる。
Figure 2005284118
Figure 2005284118
式(2)、及び式(3)より、ウエル間の距離はL31>L32となるので、最小距離検出部113は最小距離を距離L32と決定し、距離L32とウエル位置402Pとを出力する。
自動焦点設定値生成部114は、距離L32がウエル間絶対最小距離aと等しいことから焦点位置のずれは小さいので、前述の図3の手順及び図5のテーブルに従って、自動焦点処理の探索範囲を規定の探索範囲の半分に設定する。自動焦点設定値生成部114は、ウエル位置402Pでの合焦点Z軸位置402Zを記憶部112から読み取る。
自動焦点部111は、Z軸位置402Z−(0.5×所定の探索範囲/2)を初期Z軸位置とし(又は、Z軸位置402Z+(0.5×所定の探索範囲/2))、選択された探索範囲(つまり規定の探索範囲の0.5倍の探索範囲)で自動焦点処理行い、CCDカメラ104が出力する画像のコントラストが最大になるZ軸位置を探索する。自動焦点部111は、探索したコントラストが最大となった合焦点Z軸位置403Zを記憶部112に保存する。メカニカルコントローラ107は、ウエル位置403Pを記憶部112に保存する。
次の測定先ウエル404も同様にして、ウエル404と測定済みウエル401とのウエル間の距離L41、ウエル404と測定済みウエル402とのウエル間の距離L42、及びウエル404と測定済みウエル403とのウエル間の距離L43を計算する。
ウエル位置404P−401P間の距離L41、ウエル位置404P−402P間の距離L42、及びウエル位置404P−403P間の距離L43は、各々式(4)、式(5)、及び式(6)で表すことができる。
Figure 2005284118
Figure 2005284118
Figure 2005284118
式(4)、式(5)、及び式(6)より、L42>L43>L41となるので、最小距離検出部113は最小距離を距離L41と決定し、距離L41とウエル位置401Pとを出力する。
自動焦点設定値生成部114は、距離L41がウエル間絶対最小距離aと等しいので、探索範囲を規定の探索範囲の半分に設定し、ウエル位置401Pでの合焦点Z軸位置401Zを記憶部112から読み取る。
自動焦点部111は、Z軸位置401Z−(0.5×所定の探索範囲/2)を初期Z軸位置とし(又は、Z軸位置401Z+(0.5×所定の探索範囲/2))、規定の探索範囲の半分の探索範囲で自動焦点処理を行う。
以上のように、本実施の形態において、記憶部112に記憶されている全ての測定済みウエルのウエル位置と次に測定を行うウエルのウエル位置との距離を計算しその最小距離を検出し最小距離に対応する測定済みウエルの合焦点Z軸位置と、最小距離とに基づいて導出した位置を自動焦点処理の開始位置とし、また、最小距離に応じて自動焦点処理の探索範囲を設定する。これにより、個々の測定対象に対する自動焦点処理が高速化され、その結果、プレート全体の測定対象を測定するのに必要な時間を短縮することができる。
なお、自動焦点処理を行うため、結像レンズ109を光軸方向へ移動させているが、これに限らず、結像レンズ109を固定し対物レンズ105をZ軸モータ116によって光軸方向へ移動させる構成にしても同様の効果が得られる。
《実施の形態2》
図6は、本発明の実施の形態2における自動焦点制御装置の構成の概略を示すブロック図である。なお、本実施の形態は、記憶部112に代えて記憶部612、最小距離検出部113に代えて測定済みウエル検出部613及び距離計算部617、自動焦点設定値生成部114に代えて自動焦点設定値生成部614を有する点において、実施の形態1とは異なる。それ以外の点については実施の形態1と同一であり、実施の形態1の構成と同一符号を付した要素については、その説明を省略する。
記憶部612は、合焦点時に自動焦点部111が出力する合焦点Z軸位置と、メカニカルコントローラ107が出力する測定済みウエルのウエル位置とを対応付けて記憶する。
測定済みウエル検出部613は、次の測定先ウエルの自動焦点処理を行う前に、記憶部612から読み出した各ウエル位置と、メカニカルコントローラ107の出力する次の測定先ウエルのウエル位置とに基づいて、次の測定先ウエルのウエル位置に最も近いウエルから順に測定済みウエルか否かを調べ、次の測定先ウエルに最も近い測定済みウエルのウエル位置を検出する。
距離計算部617は、測定済みウエル検出部613が出力する次の測定先ウエルに最も近い測定済みウエルのウエル位置と、メカニカルコントローラ107が出力する次の測定先ウエルのウエル位置とから、2つのウエル位置間の距離(最小距離)を計算し、2つのウエル位置間の距離と、次の測定先ウエルに最も近い測定済みウエルのウエル位置と、を出力する。
自動焦点設定値生成部614は、記憶部612に記憶された情報からプレート101上に測定済みウエルがあるか否かを調べ、測定済みウエルがある場合、距離計算部617が出力する測定済みウエルのウエル位置を用いて、次の測定先ウエルに最も近い測定済みウエルにおける合焦点Z軸位置を記憶部612から読み出す。自動焦点設定値生成部614は、距離計算部617が出力する最小距離に応じて自動焦点処理の探索範囲を選択する。自動焦点設定値生成部614は、次の測定先ウエルに最も近い測定済みウエルにおける結像レンズ109の合焦点Z軸位置を中心とする探索範囲の端を、次の測定先ウエルの自動焦点処理を開始する初期Z軸位置に設定する。自動焦点設定値生成部614は、設定した初期Z軸位置と探索範囲とを自動焦点部111に出力する。
記憶部612に測定済みウエル情報が無い場合、予め与えられた規定のZ軸位置と探索範囲とを各々自動焦点部111に出力する。規定のZ軸位置は、測定対象から最も遠いZ軸位置となるように、また、規定の探索範囲は、取り得る焦点位置を全てカバーする最も広い探索範囲となるように、各々設定されることが望ましい。
測定対象が注入されたウエル間を移動して測定対象の画像を取得する蛍光顕微鏡装置について、図7及び図8を用いて本発明の実施の形態2における自動焦点制御方法を説明する。 図7は、実施の形態2に係る自動焦点制御方法でプレートの各ウエルで測定対象を測定する手順を説明するためのフローチャート図である。
図7において、ステップS202、ステップS203、及びステップS204に代えてステップS702、ステップS711、ステップS703、及びステップS704を有する点において実施の形態1における図2のフローチャート図とは異なる。それ以外の点においては同一であるので、ステップS702、ステップS711、ステップS703、及びステップS704についてのみ説明を記述する。
S702において、次の測定先ウエルに最も近いウエルから順に測定済みウエルか否かを調べ、次の測定先ウエルに最も近い測定済みウエルのウエル位置を検出する。
S711において、ステップS702で検出した次の測定先ウエルに最も近い測定済みウエルのウエル位置と次の測定先ウエルのウエル位置との距離(最小距離)を計算する。
S703において、ステップS711で求めた最小距離に応じて自動焦点処理の探索範囲を選択する。ステップS703は、実施の形態1で示した図3の手順と同一であるので、説明は省く。
S704において、ステップS702で検出した次の測定先ウエルに最も近い測定済みウエルのウエル位置に対応する合焦点Z軸位置を記憶部612から読み出し、次の測定先ウエルに最も近い測定済みウエルにおける結像レンズ109の合焦点Z軸位置を中心とする探索範囲の端を、次の測定先ウエルの自動焦点処理を開始する初期Z軸位置に設定する。
次に、図4、図7及び図8を用いて本実施の形態の詳細な動作を説明する。なお、図4は、実施の形態1と同一の仮定のもとで説明を行う。
まず、図4のウエル401では最初の測定となるため、測定済みウエルが無い。従って、図7のステップS208を実行する。ステップS208では、自動焦点設定値生成部614が予め保持している規定のZ軸位置と探索範囲とを用いて、図7のステップS205の自動焦点処理を行う。自動焦点処理完了後、ステップS206で自動焦点処理成功時の合焦点Z軸位置401Zとウエル位置401Pを対応付けて記憶部612へ保存する。
図7のステップS207で、ウエル401は最終の測定ウエルではないと判断するので、ステップS209において、メカニカルコントローラ107がXY軸モータ115へXY軸駆動信号を出力しプレート400を次の測定先ウエルであるウエル402へ移動させる。
次に、図7のステップS702において、次の測定先ウエル402に最も近い測定済みウエルを検出する。S702での検出方法を図8を用いて説明する。図8は、次の測定先ウエルに最も近い測定済みウエルを検出する方法を説明する図である。図8において、(A)では次の測定先ウエルに1番目に近いウエル、(B)では次の測定先ウエルに2番目に近いウエル、(C)では次の測定先ウエルに3番近いウエル、(D)では次の測定先ウエルに4番目に近いウエルを、各々矢印で示した順に調べる手順を示している。
以下に、図8に示す測定済みウエルの検出手順について説明する。
まず、図8の(A)に示すように、次の測定先ウエルのウエル位置402PのX座標(7,3)に1を足したウエル位置(7+1,3)に測定済みウエルがあるか否かを、記憶部612にウエル位置(8,3)が格納されているか否かによって調べる。同様に、ウエル位置402PのX座標から1を引いたウエル位置(7−1,3)に測定済みウエルがあるか否か、ウエル位置402PのY座標に1を足したウエル位置(7,3+1)に測定済みウエルがあるか否か、ウエル位置402PのY座標から1を引いたウエル位置(7,3−1)に測定済みウエルがあるか否かを調べる。これにより、次の測定先ウエルのウエル位置402PのX座標又はY座標から1だけ移動したウエル位置、つまり最も近い四方のウエル位置には、測定済みウエルが無いことが判明する。
次に同様に、図8の(B)に示すように、次の測定先ウエルのウエル位置402P(7,3)のX及びY座標から1ずつ移動したウエル位置、つまり2番目に近いウエル位置となるウエル位置(7+1,3+1)、ウエル位置(7−1,3+1)、ウエル位置(7+1,3−1)、及びウエル位置(7−1,3−1)に測定済みウエルがあるか否かを調べる。すると、2番目に近いウエル位置にも測定済みウエルが無いことが判明する。
更に同様に、図8の(C)に示すように、次の測定先ウエル位置402PのX又はY座標のいずれかの座標から2だけ移動したウエル位置、つまり3番目に近いウエル位置に測定済みウエルがあるかどうかを調べる。測定済みウエルが無ければ、図8の(D)に示すように、次の測定先ウエルに4番目に近いウエル位置を調べる。
この動作を繰り返すことで、最終的には、ウエル位置401Pに測定済みウエルがあることが検出され、測定済みウエル検出部613はウエル位置401Pを出力する。
図7のステップS711では、距離計算部617は、測定済みウエル検出部613が出力したウエル位置401Pと、メカニカルコントローラ107が出力した次に測定するウエルのウエル位置402Pとを用いて、ウエル位置401P−402P間の距離L21を計算し、ウエル位置401Pと距離L21とを自動焦点設定値生成部114へ出力する。
図7のステップS703では、自動焦点設定値生成部614は、距離L21がウエル間絶対最小距離aよりも大きいので、図5のテーブルより、自動焦点処理の探索範囲を相対的に大きく設定する。自動焦点設定値生成部614は、図7のステップS704で、ウエル位置401Pに対応する合焦点Z軸位置401Zを記憶部612から読み取る。
自動焦点部111は、図7のステップS205で、Z軸位置401Zを(0.8×所定の探索範囲/2)を初期Z軸位置とし(又は、Z軸位置401Z+(0.8×所定の探索範囲/2))、選択された探索範囲で自動焦点処理を行い、CCDカメラ104が出力する画像のコントラストが最大になるZ軸位置を探索する。自動焦点部111は、探索したコントラストが最大となった合焦点Z軸位置402Zを記憶部112に保存する。
メカニカルコントローラ107は、図7のステップS206で、自動焦点部111が出力したZ軸位置を受け、Z軸モータ116を駆動する。結像レンズ109は、Z軸モータ116によってZ軸方向に移動する。焦点位置が移動する。メカニカルコントローラ107はウエル位置402Pを記憶部112に保存する。記憶部112は、メカニカルコントローラ107が出力するウエル位置402Pと、自動焦点部111が出力する合焦点Z軸位置402Zとを対応付けて測定済みウエルとして記憶する。
ウエル403及びウエル404での自動焦点処理もウエル402の場合と同様にして行う。
上記の実施の形態2においては、結像レンズをフォーカシング方向に移動させて、自動焦点処理を行った。これに代えて、例えば従来例のように、対物レンズをフォーカシング方向に移動させて、自動焦点処理を行っても良い。
実施の形態において、フォーカシング方向はZ軸方向であった。測定対象からの光を所定の反射面で反射させ、又は所定のプリズムで屈折させることにより、フォーカシング方向がZ軸以外の方向である場合があることは言うまでもない。
以上のように、本実施の形態において、次に測定を行うウエルに最も近いウエル位置から順次測定済みウエルであるか否かを調べることで、実施の形態1のように測定済みウエルと次の測定先ウエルとの間の全ての距離を計算することなく最小距離検出を行うことができ、測定済みウエルが多数存在する場合に最小距離検出に必要な時間を更に短縮し、自動焦点処理に掛かる時間を短縮することができる。
本発明にかかる自動焦点制御装置は、例えば、複数のウエルを有するウエルプレート上の複数の測定対象に対して各々自動焦点処理を必要とする顕微鏡に利用することができる。
本発明の実施の形態1における自動焦点制御装置の構成の概略を示すブロック図 本発明の実施の形態1における自動焦点制御装置のシーケンスを示すフローチャート図 本発明の実施の形態1における自動焦点制御装置のシーケンスを説明するフローチャート図 本発明の実施の形態1における自動焦点制御装置の測定方法を説明する図 本発明の実施の形態1におけるウエル間距離と自動焦点処理の探索範囲との関係を示す図 本発明の実施の形態2における自動焦点制御装置の構成の概略を示すブロック図 本発明の実施の形態2における自動焦点制御装置のシーケンスを示すフローチャート図 本発明の実施の形態2における自動焦点制御装置の測定済みウエルの検出方法を説明する図 従来の自動焦点制御装置の構成の概略を示すブロック図
符号の説明
101、400 プレート
102 光源
103 光学フィルタ
104 CCDカメラ
105 対物レンズ
106 ダイクロイックミラー
107 メカニカルコントローラ
108 ウエル
109 結像レンズ
110 投影レンズ
111 自動焦点部
112、612 記憶部
113 最小距離検出部
114、614 自動焦点設定値生成部
115 XY軸モータ
116 Z軸モータ
613 測定済みウエル検出部
617 距離計算部
401、402、403、404 ウエル
405、406 曲線
401P ウエル401のウエル位置
402P ウエル402のウエル位置
403P ウエル403のウエル位置
404P ウエル404のウエル位置
401Z ウエル401での合焦点Z軸位置
402Z ウエル402での合焦点Z軸位置
403Z ウエル403での合焦点Z軸位置
404Z ウエル404での合焦点Z軸位置
900 対物レンズ
901 顕微鏡
902 光電変換器
903 テレビカメラ
904 自動焦点装置
905 プレート
906 対物レンズ駆動装置
907 画像処理装置
908 制御装置
909 ステージ駆動装置
910 測定対象検出装置
911 顕微鏡ステージ

Claims (9)

  1. 複数の測定対象が配置されたプレートからの光の結像点を移動させる、フォーカシング方向に移動可能なレンズと、前記プレート上の測定対象からの光を電気信号に変換する光電変換部と、を有する撮像部と、
    測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置の情報と前記プレートが延在する2次元平面(以下、「前記プレート」と略す。)上の位置情報とを用いて、次に測定する測定対象についての前記レンズのフォーカシング方向の初期位置を設定する初期設定部と、
    次に測定する測定対象に対して、前記レンズを前記初期位置に移動させ、前記初期位置からフォーカシング方向に移動させ、前記電気信号を用いて前記測定対象についての前記レンズの合焦点位置を検出する自動焦点部と、
    を有することを特徴とする自動焦点制御装置。
  2. 前記初期設定部は、測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置の情報と前記プレート上の位置情報とを記憶する記憶部と、前記プレート上における、測定済み測定対象の位置と次に測定する測定対象の位置との間の距離を全て計算しその中の最小距離を検出する最小距離検出部と、前記記憶部と前記最小距離検出部からの情報を基に次に測定する測定対象についての前記レンズのフォーカシング方向の初期位置を設定する自動焦点設定値生成部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動焦点制御装置。
  3. 前記最小距離検出部は、前記プレート上における、前記記憶部に記憶された測定済み測定対象の各位置と次に測定する測定対象の位置との距離の最小値である最小距離を検出し、最小距離となる測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置の情報と前記最小距離の情報とを出力することを特徴とする請求項2に記載の自動焦点制御装置。
  4. 前記自動焦点設定値生成部は、前記最小距離検出部で検出した最小距離に基づいて次に測定する測定対象についての前記自動焦点部の探索範囲を設定し、最小距離となる測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置を中心とする前記探索範囲の端を、次に測定する測定対象についての前記レンズのフォーカシング方向の初期位置に設定することを特徴とする請求項2に記載の自動焦点制御装置。
  5. 前記初期設定部は、測定済み観測対象についての前記レンズの合焦点位置の情報と前記プレート上の位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
    前記プレート上の距離が次に測定する観測対象に最も近い測定対象から順次測定済み測定対象か否かを調べて、次に測定する観測対象に最も近い測定済み測定対象を検出し、前記最も近い測定済み測定対象の前記プレート上の位置情報を出力する測定済み観測対象検出部と、
    前記プレート上における、次に測定する観測対象の位置と前記最も近い測定済み測定対象の位置との間の距離である最小距離を計算し出力する距離計算部と、
    前記最小距離と、前記最も近い測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置の情報とに基づいて、前記初期位置を設定する自動焦点設定値生成部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の自動焦点制御装置。
  6. 前記自動焦点設定値生成部は、前記最小距離に基づいて次に測定する測定対象についての前記自動焦点部の探索範囲を設定し、最も近い測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置を中心とする前記探索範囲の端を、次に測定する測定対象についての前記レンズのフォーカシング方向の初期位置に設定することを特徴とする請求項5に記載の自動焦点制御装置。
  7. 前記撮像部は、前記測定対象からの光を入力する対物レンズと、前記対物レンズからの光を前記光電変換部上に集光する結像レンズと、を有し、
    前記自動焦点部は、前記対物レンズ又は前記結像レンズを移動させて、前記対物レンズからの光を前記光電変換部上に結像させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動焦点制御装置。
  8. 複数の測定対象が配置されたプレートの前記測定対象からの光を透過させるレンズをフォーカシング方向に移動させて、前記測定対象からの光を変換した電気信号に基づいて、前記レンズの合焦点位置を検出するステップと、
    前記レンズを合焦点位置に位置させて、前記測定対象を測定するステップと、
    前記プレートが延在する2次元平面(以下、「前記プレート」と略す。)上における、測定済み測定対象の位置と次に測定する測定対象の位置との間の距離を全て計算しその中の最小距離を検出し、その最小距離と、その最小距離の測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置の情報とに基づいて、次に測定する測定対象についての前記レンズのフォーカシング方向の初期位置を設定するステップと、
    次に測定する測定対象に対して、前記レンズを前記初期位置に移動させ、前記初期位置からフォーカシング方向に移動させ、前記レンズの合焦点位置を検出するステップと、
    を有することを特徴とする自動焦点制御方法。
  9. 複数の測定対象が配置されたプレートの前記測定対象からの光を透過させるレンズをフォーカシング方向に移動させて、前記測定対象からの光を変換した電気信号に基づいて前記レンズの合焦点位置を検出するステップと、
    前記レンズを合焦点位置に位置させて、前記測定対象を測定するステップと、
    次に測定する観測対象に前記プレートが延在する2次元平面(以下、「前記プレート」と略す。)上の位置が最も近い測定対象から順次測定済み測定対象か否かを調べて、次に測定する観測対象に最も近い測定済み測定対象を検出するステップと、
    前記プレート上における、次に測定する観測対象の位置と前記最も近い測定済み測定対象の位置との距離である最小距離を計算するステップと、
    前記最小距離と、前記最も近い測定済み測定対象についての前記レンズの合焦点位置の情報とに基づいて、次に測定する測定対象についての前記レンズのフォーカシング方向の初期位置を設定するステップと、
    次に測定する測定対象に対して、前記レンズを前記初期位置に移動させ、前記初期位置からフォーカシング方向に移動させ、前記レンズの合焦点位置を検出するステップと、
    を有することを特徴とする自動焦点制御方法。
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