JP2005283434A - 超音波流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクトな構成でありながら高流速、大流量が計測可能であり、尚且つ小流量時の計測精度、分解能にも優れた超音波流量計を提供する。
【解決手段】 本発明の超音波流量計100において、超音波素子2a,2bはそれぞれ、流れ方向上手側又は下手側から到来する超音波を受信すると同時にその超音波を到来方向へ反射するように構成されている。超音波素子2aで発振された超音波は、下手側の超音波素子2bで受信・反射される。この1回反射超音波が、発振元の超音波素子2aにて受信・反射される。さらに、この2回反射超音波が、下手側の超音波素子2bに受信される。超音波が、素子間を1往復半するのに要する合計伝搬時間を、順方向と逆方向の両方で計測し、これを流量演算に用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、超音波流量計に関する。
従来、都市ガス、水などの流体の流量を計測する流量計測装置として、超音波流量計が知られている。その際の測定原理として、「伝搬時間逆数差法」が用いられる。これは、流路の流体流れ方向上手側及び下手側に一対の超音波送受信器を設け、超音波信号の送受信を交互に切り替えて、流れ方向上手側の超音波送受信器(超音波素子)から流れ方向下手側の超音波送受信器(超音波素子)に到達するまでの時間(以下、順方向到達時間という)と、流れ方向下手側の超音波送受信器から流れ方向上手側の超音波送受信器に到達するまでの時間(以下、逆方向到達時間という)とを計測して、両者の時間の逆数差から流路を流れる流体の平均流速及び流量を求める方法である。
特開2002−13958号公報
こうした超音波流量計では、流路の圧力損失を考慮する必要がある。すなわち、高流速や大流量が計測可能な超音波流量計を考えた場合、流路の断面積を大きくする必要がある。流路断面積を大きくすると、大きな圧力損失を生じさせずに、流体を流すことが可能になるからである。
しかしながら、流路断面積を大きくしたことにより、平均流速、単位断面積あたりの平均流量が小さくなる。このような構成の超音波流量計においては、低流速、小流量時の計測精度を確保することが難しい。それを補うために、超音波素子間を長くすることが考えられる。
超音波素子間を長くすると、流路中に伝搬させる超音波が流体の流れによる流速、流量にさらされる時間が長くなるので、小流量時の計測精度を確保しやすい。しかしながら、超音波伝搬距離を長くすることに起因して、超音波流量計の大型化の問題が新たに生じてくる。
上記のような事情に鑑み、本発明は、コンパクトな構成でありながら高流速、大流量が計測可能であり、尚且つ小流量時の計測精度、分解能にも優れた超音波流量計を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために本発明は、流体が流通する流路に、流体の流れ方向上手側又は下手側に向けて超音波を発振することが可能であって、流れ方向上手側又は下手側から到来する超音波を受信することが可能な一対の送受信器を設け、超音波がそれら送受信器間を伝搬する時間を時間計測手段にて計測し、その計測結果に基づいて流量を求めるようにした超音波流量計において、上記送受信器はそれぞれ、流れ方向上手側又は下手側から到来する超音波を受信すると同時にその超音波を到来方向へ反射するように構成され、一方の送受信器で発振させた超音波を、両送受信器間で反射させたのち他方の送受信器で受信し、発振から受信までの合計の伝搬時間を時間計測手段にて計測するようにしたことを主要な特徴とする。
上記本発明の超音波流量計においては、一方の送受信器(上手側送受信器)で発振させた超音波を、両方の送受信器で少なくとも1回ずつ反射させたのち他方の送受信器(下手側送受信器)で受信するようにしたものである。いったん発振された超音波は、各送受信器の持つ反射作用により、それら送受信器間を行き来することとなる。つまり、両送受信器の実質的な間隔増を伴わずに、超音波の伝搬距離を長くすることができる。したがって、大流量計測を要する場合であっても、当該超音波流量計の大型化を招来することがない。また、超音波の伝搬時間が長くなるので、小流量時の計測精度、分解能にも優れた超音波流量計を実現可能である。
具体的には、一方の送受信器で発振させた超音波を、両方の送受信器で1回ずつ反射させたのち他方の送受信器で受信し、超音波が送受信器間を1往復半するときの合計伝搬時間を時間計測手段にて計測する。そして、超音波の発振の向きが流体の流れに対して順方向の場合と逆方向の場合とで2通りの合計伝搬時間を求め、これらに基づいて流体の流量を求めることができる。送受信器間を超音波が1往復半するのに必要な時間を計測することとしたので、反射された超音波を受信するときの精度と、伝搬距離を長く取ることとの両立を図ることができる。なお、受信した超音波が何回の反射を経たものであるのか、あるいは発振元の送受信器から直接伝搬してきたものなのかを記憶するためのカウンタを、時間計測手段とともに設けることができる。これにより、超音波の反射回数を正確にカウントすることができる。
また、送受信器に超音波を発振すべき旨の信号を送信手段より出力して、実際に送受信器から超音波が発振されるまでの遅延時間と、超音波が送受信器に到達してから実際に検出回路で検出されるまでの遅延時間とを予め求めておき、流速、流量演算時においてその遅延時間を合計伝搬時間から控除(減算)することができる。すなわち、最初は、超音波送受信時に生じる遅延時間や送受信時の超音波受信波形1.5波分などを加算したオフセット時間を計測し、後で上記の合計伝搬時間から減算する。こうすることより、より正確な伝搬時間が求められるので、計測精度が向上する。
また、本発明の超音波流量計は、一方の送受信器で発振された超音波が、他方の送受信器で最初に反射されるまでの時間を計測および記憶するように構成することができる。この場合、その記憶した時間内は超音波受信を行なわないようにするためのマスク時間設定手段を設けることができる。すなわち、一方の送受信器で発振された超音波が、他方の送受信器に最初に達したあとは、再び超音波が反射されて戻ってくるまで、随分と時間が空く。この空き時間において、超音波受信を行なわなければ、電気的なノイズなど、外来ノイズを拾い難くなるので、誤検出の可能性が低減し、信頼性の向上を見込めるようになる。
また、流体の流れ方向上手側の送受信器から発振された超音波を、流れ方向下手側の送受信器で最初に受信し、その最初に受信した超音波の振幅が予め定めた設定振幅以下である場合において、合計伝搬時間を流量演算に用いる低流速モードから、上手側の送受信器から超音波を発振して下手側の送受信器で直接に超音波を受信するまでの直接伝搬時間を流量演算に用いる高流速モードに切り替えるモード切替制御手段を設けることができる。つまり、超音波受信振幅の大小を見ることにより、今現在が低流速であるか高流速であるかをまず判断し、該判断に応じて、低流速モードで流量演算を行なうのか、高流速モードで流量演算を行なうのかを決定するようにしたのである。低流速モードでは、反射を介在させて超音波の伝搬距離を長く取ったときの、合計伝搬時間を流量演算に用いる。高流速モードでは、反射を介在しない直接伝搬時間を流量演算に用いる(つまり従来通り)。このように、流速に応じて計測モードを切り替えるようにすれば、高流速時の流量判定の迅速化が望める上、低流速時、高流速時ともに高い計測精度を得ることができるようになる。
もちろん、上記の逆も考え得る。すなわち、発振元を流れ方向下手側の送受信器とし、上手側の送受信器で最初に受信した超音波の振幅に応じて、低流速モードと高流速モードとの選択を行なう。ただし、モード切替の為の設定振幅については、発振元が上手側の場合と、下手側の場合とで異ならせる。なぜなら、送受信器に対する超音波駆動パルスの振幅が同じでも、超音波の発振の向きが流体の流れに対して順方向の場合と逆方向の場合とで、受信波の振幅は相違するからである。具体的には、下手側の送受信器を発振元とし上手側の送受信器で受信する場合の受信波の振幅は、その逆の場合よりも大きくなる。
また、一方の送受信器から発振された超音波を、他方の送受信器で最初に受信したときの波形と、反射を経て戻ってきた超音波の波形とを比較する波形比較手段を設けることができる。発振元の送受信器から超音波を直接受信したときの超音波受信出力と、2回の反射を経た超音波を受信したときの超音波受信出力とを比較することは、実際には同一超音波を比較しているに他ならない。したがって、この比較結果で、大きな差異があれば正確な受信を行なえていないことになり、流路にノイズが入ったとか、回路にノイズが入ったとか、何らかの異常が生じたと考えられる。そうした場合に、再度始めから流速測定をやり直すといった処理を行なうことで、より正確な流量を求めることができるようになり、ひいては当該超音波流量計の信頼性向上に資する。なお、超音波の波形は、サンプルアンドホールド回路によってデジタル化する方法や、一定のスレッショルド電圧を持つシュミットトリガ回路を用いて2値化する方法で容易に記録できる。つまり、A/D変換した波形同士を比べるのである。
また、一方の送受信器から発振された超音波を、他方の送受信器で最初に受信したときの超音波受信出力の増幅率と、いずれかの送受信器で反射されて戻ってきた超音波を受信したときの超音波受信出力の増幅率とを異ならせることが可能な可変増幅器を設けることができる。具体的には、マイクロコンピュータからの制御信号を受けて、増幅器のフィードバック抵抗をアナログスイッチ等のスイッチで切り替えるようにしたものを用いることができる。このような構成によれば、反射等を経ることによって超音波が減衰しても、最適な増幅率を設定できるようになるから、安定した超音波受信出力が得られる。したがって、高い計測精度を実現できるようになる。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、一般住宅用ガスメータ等として用いられる超音波流量計の一実施例の基本構成を示す。この超音波流量計100の流量測定用の流路1には、流量測定用ガス(流体)が流れ方向軸線Oに沿って図示の流れ方向に流通(平均流速v)している。流路1の壁部10には、流れ方向上手側の超音波素子2aと流れ方向下手側の超音波素子2bとが取り付けられている。図1に示すように、流れ方向軸線Oと超音波素子2aとを含む流路断面において、超音波素子2bは超音波素子2aの反対側に位置している。
測定用の流路1は、超音波素子2a−超音波素子2b間において流れ方向軸線Oが直線状であり、軸断面の形状及び断面積が流れ方向において同一に形成されている。測定対象がガスの場合、測定用流路1の軸断面形状は壁部10により閉鎖された空間を形成するものであればよく、例えば、円形状、楕円形状、正方形状、矩形状等のいずれを採用してもよい。本実施形態においては、図5びA−A断面で示されるように、流路1は矩形状に形成され、流路1の流れ方向直交断面のうち一方の短辺11aを形成する壁面(取付面)に超音波素子2aが取り付けられる。そして、他方の短辺11bを形成する壁面に超音波素子2bが取り付けられる。
超音波素子2a,2bは、圧電素子、振動板、電極等から構成されたトランスデューサであり、これら超音波素子2a,2bを発振させるための駆動電圧回路等から構成される送信手段22、あるいは超音波素子2a,2bの発生電圧を検出するための電圧検出回路等から構成される受信手段32に接続される。超音波素子2a,2bの接続先の切り替えは、アナログスイッチ等で構成される切替手段3によって行なわれる。切替手段3は、マイクロコンピュータ9によって制御される。例えば、流れ方向上手側(超音波素子2a側)から流れ方向下手側(超音波素子2a側)に向けて超音波を送信する場合には、超音波素子2aが送信側(発振元)となるので、切替手段3は、始め、送信手段22と超音波素子2aとを接続し、受信手段32と超音波素子2bとを接続することとなる。
また、超音波素子2a,2bは、流れ方向上手側又は下手側から到来する超音波を受信すると同時に、その超音波を他方の超音波素子2a又は2bに向けて反射する超音波反射器としての機能を有する。超音波素子2a又は2bで反射された超音波は、もと来た径路を逆戻りし、他方の超音波素子2a又は2bで受信される。マイクロコンピュータ9は、超音波を発振するタイミング、反射を経た超音波を受信するタイミングを見計らって切替手段3を制御し、超音波素子2a,2bの各々の接続先を、送信手段22から受信手段32、あるいはその逆に切り替える制御を行なう。
なお、図1中の断面図に示すごとく超音波素子2a,2bは、互いの向かい合う端面が、壁部10接触するような配置となっている。このようにすれば、超音波の乱反射を低減できるとともに、反射効率が向上する。
図1において、ガスの平均流速をv、ガス中を伝搬する音速をc、超音波の進行方向(超音波素子2a,2bを結ぶライン)とガスの流れ方向(流れ方向軸線O)とのなす角をθ、超音波素子2a−超音波素子2b間の距離をL(=D/cosθ)とすると、超音波が距離Lだけ伝搬するときの順方向到達時間Td及び逆方向到達時間Tuはそれぞれ次のように表わされる。
Td=L/(c+v・cosθ)…(1)
Tu=L/(c−v・cosθ)…(2)
(1)、(2)式の逆数をとり、その差をとれば次式が得られる。
1/Td−1/Tu=2v・cosθ/L…(3)
したがって、順方向到達時間Tdと逆方向到達時間Tuの測定から、ガスの平均流速vと流量Qが次式により求められる。“A”は流路1の断面積である。
v=(1/2Td−1/2Tu)L/cosθ…(4)
Q=v・A…(5)
このように、ガスの温度・含有成分等に依存する音速cを(4)式から消去することで、測定値(到達時間Td,Tu)と一定値(L,θ)とから流速vが得られる利点を有している。
図1に示すごとく、超音波流量計100には計測部として、超音波素子2a,2bにより得られる超音波受信出力を増幅する増幅器4と、後述する「ゼロクロス法」により出力波形から超音波到達時点を検出するゼロクロスポイント検出手段6と、マイクロコンピュータ9とが備えられている。マイクロコンピュータ9は、何回目の反射波を検出したのか計数および記憶するカウンタとしての機能と、超音波到達時間を計測する時間計測手段としての機能を持つ。
増幅器4は、超音波素子2a,2bの一方で発振され他方で受信された直接受信信号を増幅する機能、超音波素子2a,2bの一方で反射され他方で受信された反射受信信号を増幅する機能を有する。この増幅器4は、直接受信信号の増幅率よりも反射受信信号の増幅率が大となるように制御可能な増幅回路によって構成される。増幅率の切り替え制御は、マイクロコンピュータ9に行なわせる。
また、時間計測手段としてのマイクロコンピュータ9は、超音波素子2a,2bの一方が超音波を発振してから、他方がその超音波を受信するまでの直接到達時間と、超音波素子2a,2bの一方で反射された超音波を他方が受信するまでの反射到達時間とを計測する。
図2のブロック図に示すごとく、超音波素子2a、2bによる超音波受信出力は、増幅器4(例えばオペアンプ)で電圧増幅(例えば非反転増幅)され、増幅信号Vaがゼロクロスポイント検出手段6に入力される。ゼロクロスポイント検出手段6において、増幅信号Vaはゼロクロス型コンパレータ51(第一コンパレータ)に入力(例えば非反転入力)され、差動型コンパレータ52(第二コンパレータ)に入力(例えば反転入力)される。コンパレータ出力Vb,Vcは、RSフリップフロップ回路(以下、RSFF回路という)53のポート#S,#Rへ各々入力される。RSFF回路53のポート#Q出力Vdにより、単安定マルチバイブレータ等で構成されるゼロクロスポイントパルス発生回路54が出力波形Vaにおける超音波到達時点を検出し、ゼロクロスポイント検出信号Veを時間計測手段たるマイクロコンピュータ9に向けて出力する。マイクロコンピュータ9は、ゼロクロスポイント検出信号Veの入力によって、超音波の伝搬時間を知る。
次に、超音波流量計100の作動について説明する。
まず、図3のタイムチャートに示すごとく、送信手段22の送信信号に基づき、上手側の超音波素子2aより流路1に超音波が発振(放射)される。超音波素子2aで超音波が発振されてから、その超音波を下手側の超音波素子2bが最初に受信するまでの時間T11は、T11=(Td+α)となる。ここで遅延時間αは、超音波素子2bで超音波を受信したときの超音波受信波形1.5波分(ゼロクロス検出のマージン)の時間や、超音波素子2aを駆動してから流路1内に実際に超音波が発振されるまでの時間を含むものである。順方向到達時間Tdは、上手側の超音波素子2aから下手側の超音波素子2bに超音波が至るのに要する伝搬時間である。Tuは逆方向到達時間である。
一方、超音波素子2bの端面では、超音波素子2aから発振された超音波が受信と同時に反射される。その反射された超音波を1回反射超音波とする。超音波素子2bで超音波が反射されたのち、マイクロコンピュータ9は切替手段3を制御して、受信手投22と超音波素子2aとを接続する。そして、流路1を伝搬してくる1回反射超音波を超音波素子2aで受信する。超音波素子2bで超音波の受信・反射が行なわれてから、1回反射超音波を超音波素子2aが受信するまでの時間は、図3中に示すごとくT12(=Tu)となる。
さらに、1回反射超音波を受信した超音波素子2aの端面では、1回反射超音波が反射される。そのように2回の反射を経た超音波を2回反射超音波とする。2回反射超音波を受信するために、切替手段3が作動して、受信手段22と超音波素子2bとを接続する。そして、流路1を伝搬してくる2回反射超音波を超音波素子2bで受信する。超音波素子2aで1回反射超音波の受信・反射が行なわれてから、2回反射超音波を超音波素子2bが受信するまでの時間はT13となる。これらの時間を合計した合計伝搬時間T1は、図3から直ちに理解できるよう、下記のようになる。
T1=T11+T12+T13
=(Td+α)+Tu+Td
=2Td+Tu+α…(6)
合計伝搬時間T1を計測するために、何回目の反射波の受信であるかをマイクロコンピュータ9のカウンタに記憶させている。すなわち、ゼロクロスポイント検出手段6にてゼロクロスを検出すると、マイクロコンピュータ9のメモリ領域に割り当てられたカウンタを1だけカウントアップする。カウンタの値が1であれば、まだ、直接伝搬された超音波しか受信していないことになるので、2回反射超音波を検出するまで上記の動作を繰り返す。カウンタの値が「3」に達すれば、その時点までを超音波素子2aより超音波を発振してから、超音波素子2bで2回反射超音波を受信するまでの時間とする。
なお、超音波の2回反射波を検出する場合、伝搬した距離により超音波が減衰する。そのため、2回反射超音波を検出するために受信出力の増幅率を確保する必要がある。そのため、反射超音波を検出する場合には、超音波の距離減衰に比例した増幅率で超音波受信出力を受信、検出が可能となるようにする。例えば、図7に示すごとく、アナログスイッチのON/OFFによりフィードバック抵抗が変化し、2通り(複数通り)の増幅率を得られるようにした増幅器42を好適に採用することができる。アナログスイッチのON/OFFは、マイクロコンピュータ9によって制御すればよい。図7では2通りの増幅率としているが、例えば3通りの増幅率が得られるようにすれば、段階的に大きい増幅率に切り替えていくといった制御を行なえるようになるので、よりいっそうの計測精度向上を見込める。
次に、下流側の超音波素子2bから超音波を送信し、上手側の超音波素子2aで2回反射超音波を受信するまでの合計伝搬時間T2を計測する。図4のタイムチャートに示すごとく、主要な動作は既に説明した通りである。すなわち、切替手段3は、始めに超音波素子2bを送信側とするため、送信手段22と超音波素子2bとを接続し、超音波素子2aと受信手段32とを接続する。送信手段22の送信信号に基づき、超音波素子2bより流路1に超音波が発振される。下手側の超音波素子2bで超音波が発振されたのち、その超音波を上手側の超音波素子2aが最初に受信するまでの時間T21は、T21=(Tu+β)となる。遅延時間βは、超音波素子2aで超音波を受信したときの超音波受信波形1.5波分の時間や、超音波素子2bを駆動してから流路1内に実際に超音波が発振されるまでの時間を含むものである。
超音波素子2aの端面では、超音波素子2bより発振された超音波が受信と同時に反射される。その1回反射超音波は、再び流路1を伝搬して発振元の超音波素子2bで受信される。超音波素子2aで超音波の受信・反射が行なわれてから、1回反射超音波を超音波素子2bが受信するまでの時間はT22となる。さらに、超音波素子2bで1回反射超音波の受信・反射が行なわれてから、2回反射超音波を超音波素子2aが受信するまでの時間はT23となる。これらの時間を合計した合計伝搬時間T2は、次のようになる。
T2=T21+T22+T23
=(Tu+β)+Td+Tu
=Td+2Tu+β…(7)
そして、[{2×(6)式}−(7)式]から下記(8)式を算出する。[(6)式−{2×(7)式}]から下記(9)式を算出する。
2Td=2/3{(2T1−T2)−(2α−β)}…(8)
2Tu=2/3{(2T2−T1)−(2β−α)}…(9)
ここで、α≒0,β≒0とすれば、上記(8)式及び(9)式と、前述した(4)式及び(5)式より流路1を流れるガス等の流量を求めることができる。このように、本発明の超音波流量計100においては、反射作用によって超音波の伝搬距離を長く取ることで、流量計測精度の向上を図っている。
なお、いっそうの流量計測精度の向上を狙う場合には、上記α及びβを予め求めておき、流量演算に組み込むようにするとよい。具体的に、上記αは、次のようにして算出できる。まず、超音波素子2aから流路1内に超音波を発振して、他方の超音波素子2bが超音波を受信するまでの時間Tdと、超音波素子2bで受信・反射してから、超音波素子2aで受信するまでの時間Tuを計測する。上記αは、超音波素子2aを駆動したときのオフセット時間なので、α=Td−Tuで求められる。これと同様な処理を行なえば、上記βは、β=Tu−Tdから求めることができる。こうして超音波流量計に固有のα及びβが既知となり、より正確な2Tdと2Tuが得られるので、流量計測精度がいっそう良好となる。
本発明の超音波流量計100には、以下に説明するいくつかの有意な機能を付加することができ、そうした場合に、さらなる計測精度向上、誤作動防止といった効果を得ることができるようになる。
まず、図6のブロック図に示すごとく、ある一定期間において超音波受信検出を行なわないようにするためのマスク時間設定手段5を、増幅器4とゼロクロスポイント検出手段6との間に配置することができる。マスク時間設定手段5としては、マイクロコンピュータ9によって制御されるアナログスイッチを示せる。マイクロコンピュータ9は、上手側の超音波素子2aより超音波を発振した後、下手側の超音波素子2bで受信・反射されるまでの時間T11(図3、4参照)を計測および記憶する。下手側の超音波素子2bが超音波を受信することにより、マイクロコンピュータ9にはゼロクロス検出信号が入力される。この入力に応じて、マイクロコンピュータ9は、記憶した時間T11をマスク時間設定手段5に設定し、受信信号が検出される可能性が明らかに無い期間において、ノイズなどにより受信信号として検出されるのを防止する。これにより、当該超音波流量計の耐ノイズ性が高くなる。
具体的には、マスク時間設定手段5として構成されるスイッチをT11のあいだオフし、これにより増幅器4とゼロクロスポイント検出手段6とを遮断し、反射波の信号受信が行なわれる可能性のない期間において、超音波素子2a,2bの受信信号が、時間計測手段であるマイクロコンピュータ9に伝達されないようにすることができる。また、マスク時間設定手段5はCRによって構成することもでき、その場合にはCRの時定数をT11とすることができる。
また、図6のブロック図に示すごとく、増幅器4の後段に、超音波素子2a,2bが受信した超音波の波形や振幅をモニタするモニタ回路7を配置することができる。具体的には、このモニタ回路7をサンプルアンドホールド回路等のA/D変換回路で構成すれば、超音波の波形をデジタル化してマイクロコンピュータ9のメモリに記録することができる。また、一定のスレッショルド電圧を有するシュミットトリガ回路をモニタ回路7に組み込めば、超音波の波形を2値化してマイクロコンピュータ9のメモリに記録することができる。すなわち、モニタ回路7を設けることにより、次のような機能を超音波流量計100に付与することができるようになる。
まず、流路1内に高流速、大流量が発生した場合を想定する。この場合、上手側の超音波素子2aから超音波を発振し、下手側の超音波素子2bでその超音波を受信すると、超音波受信出力の振幅は、流れが無い場合の振幅に比して小さくなる。伝搬時間差法を採用した超音波流量計においては、高流速の場合には、伝搬距離が短くても流速計測精度は比較的良好である。したがって、これまで説明してきたように、超音波が素子間を1.5往復する時間を計測するべき事情が特に無いことになる。そうだとすれば、従来通り、単に片道分の伝搬時間を順方向と逆方向とで計測し、これらを流量演算に用いるようにしてよいことになる。
すなわち、マイクロコンピュータ9は、(a)超音波が素子間を1.5往復するのに要した合計伝搬時間を順方向と逆方向とで計測し、これらを流量演算に用いる低流速モードと、(b)超音波が一方の超音波素子で発振され、他方の超音波素子に直に伝搬するのに要した片道伝搬時間を順方向と逆方向とで計測し、これらを流量演算に用いる高流速モードと、をモニタ回路7から取得する振幅データに基づいて選択する(切り替える)制御を行なう。これにより、高流速時の流量演算を簡素化でき、消費電力減に資することとなる一方、低流速時の計測精度も良好となる。好適には、通常は低流速モードで計測を行ない、超音波受信出力の振幅が一定レベル以下のときに高流速モードに切り替わるようにする。
なお、下手側の超音波素子2bから超音波を発振し、上手側の超音波素子2aでその超音波を受信すると、超音波受信出力の振幅は、流れが無い場合の振幅に比して大きくなる現象が見られる場合がある。したがって、計測モード切替の閾値となる設定振幅は、何れの方向の受信波を計測モードの切替に使用するかに応じて定めることが必要である。
また、増幅器4の出力波形をモニタ回路7で2値化し、マイクロコンピュータ9に入力してメモリに記録する構成とすれば、次のような処理を行なうことができる。例えば、超音波素子2aで発振され、最初に超音波素子2bで受信した超音波の波形を、2値化した波形データの形で記録する。同様にして、超音波素子2bが受信する2回反射超音波の波形データを記録する。そして、最初の受信波形と後の受信波形とが、どの程度一致するのかを調べる。振幅の大小はあるものの、最初に受信した超音波と2回反射超音波との波形は近いはずなので、通常は波形データの一致割合は高いものとなる。
しかしながら、ノイズが入る等の不具合が発生した場合、波形データの一致割合が著しく低下する。こうした知見より、波形データの比較結果が波形比較プログラムに予め設定した一致割合を下回るなど、明らかに異常を示す場合には、もう一度超音波を送信したり、異常を出力したりといったエラー処理を行なうことが可能になる。このことは、より正確な流量計測を行なうことに直結する。
また、超音波の2回反射を検出するだけでも、計測精度、計測分僻能は向上するが、それ以上に計測精度、計測分解能を確保する必要がある場合は、2回反射波を検出した後に、最初に超音波を発振した超音波素子を再び駆動して、流路1内に超音波を発振し、再度、2回反射超音波を検出し、直後に再び最初に超音波を発振した超音波素子を駆動する動作をある一定回数繰り返す制御、いわゆるシングアラウンド制御を行なうようにしてもよい。シングアラウンド制御によれば計測時間をいっそう長く取れるので、計測精度を低下させることなく比較的低精度のクロックを用いることができる。したがって、部品コスト等の面で有利である。
本発明にかかる超音波流量計の一実施例の基本構成を示す説明図。 計測部のブロック図。 本発明の超音波流量計の作動を説明するためのタイムチャート。 同じく本発明の超音波流量計の作動を説明するためのタイムチャート。 図1のA−A断面図。 図1の超音波流量計の変形例を示すブロック図。 複数の増幅率を持つ増幅器の回路図。
符号の説明
1 流路
2a 超音波素子(上手側送受信器)
2b 超音波素子(下手側送受信器)
3 切替手段
4 増幅器
5 マスク時間設定手段
9 マイクロコンピュータ(カウンタ、時間計測手段、波形比較手段)
100 超音波流量計

Claims (6)

  1. 流体が流通する流路に、前記流体の流れ方向上手側又は下手側に向けて超音波を発振することが可能であって、流れ方向上手側又は下手側から到来する超音波を受信することが可能な一対の送受信器を設け、超音波がそれら送受信器間を伝搬する時間を時間計測手段にて計測し、その計測結果に基づいて流量を求めるようにした超音波流量計において、
    前記送受信器はそれぞれ、流れ方向上手側又は下手側から到来する超音波を受信すると同時にその超音波を到来方向へ反射するように構成され、
    一方の前記送受信器で発振させた超音波を、両送受信器間で反射させたのち他方の前記送受信器で受信し、発振から受信までの合計の伝搬時間を前記時間計測手段にて計測するようにしたことを特徴とする超音波流量計。
  2. 一方の前記送受信器で発振させた超音波を、両方の前記送受信器で1回ずつ反射させたのち他方の前記送受信器で受信し、超音波が前記送受信器間を1往復半するときの合計伝搬時間を前記時間計測手段にて計測するようになっており、
    超音波の発振の向きが前記流体の流れに対して順方向の場合と逆方向の場合とで2通りの前記合計伝搬時間を求め、これらに基づいて前記流体の流量を求めるようにした請求項1記載の超音波流量計。
  3. 一方の前記送受信器で発振された超音波が、他方の前記送受信器で最初に反射されるまでの時間を計測および記憶するように構成され、
    その記憶した時間内は超音波受信検出を行なわないようにするためのマスク時間設定手段を備えた請求項1または2記載の超音波流量計。
  4. 前記流体の流れ方向上手側の前記送受信器から発振された超音波を、流れ方向下手側の前記送受信器で最初に受信し、その最初に受信した超音波の振幅が予め定めた設定振幅以下である場合において、
    前記合計伝搬時間を流量演算に用いる低流速モードから、上手側の前記送受信器から超音波を発振して下手側の前記送受信器で直接に超音波を受信するまでの直接伝搬時間を流量演算に用いる高流速モードに切り替えるモード切替制御手段を備えた請求項1または2記載の超音波流量計。
  5. 一方の前記送受信器から発振された超音波を、他方の前記送受信器で最初に受信したときの波形と、反射を経て戻ってきた超音波の波形とを比較する波形比較手段を備えた請求項1ないし4のいずれか1項に記載の超音波流量計。
  6. 一方の前記送受信器から発振された超音波を、他方の前記送受信器で最初に受信したときの超音波受信出力の増幅率と、いずれかの前記送受信器で反射されて戻ってきた超音波を受信したときの超音波受信出力の増幅率とを異ならせることが可能な可変増幅器を備える請求項1ないし5のいずれか1項に記載の超音波流量計。
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