JP2005283381A - 発熱抵抗式流量測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高価な保護回路やレギュレータを必要とすることなく、自動車のECU電源を電源とすることが可能な発熱抵抗流量測定装置を実現する。
【解決手段】温度検出抵抗体3、4、7、8自身が発熱することで風上風下の温度に変化が生じるが、温度変化は温度検出抵抗体3、4、7、8の発熱量に依存する。温度検出抵抗体3、4、7、8の発熱量は温度検出抵抗体3、4、7、8に印加するECU電源の電圧値に依存し、ECU電源の電圧値のばらつきに応じてセンサ出力に誤差が生じる。電源の出力電圧のばらつきによるセンサ出力誤差を防ぐためには、温度検出抵抗体3、4、7、8の発熱量を抑制すればよいことが明らかとされ、この温度検出抵抗体3、4、7、8の発熱量抑制手段を講じることとした。
【選択図】 図1

Description

本発明は発熱抵抗式流量測定装置に係わり、特に、発熱抵抗体の両側に配置された温度検出抵抗体の検出温度差により流体流量を測定する発熱抵抗式流量測定装置に関する。
発熱抵抗式流量測定装置には、発熱抵抗体と、この発熱抵抗体の流体が流れる上下流の両側に配置される温度検出抵抗体とを備え、温度検出抵抗体の上下流の温度差を測定して流体流量を測定するタイプのものがある。
上記タイプの発熱抵抗式流量測定装置の一例としては、特許文献1に記載された熱式空気流量センサがある。
特開2002−48616号公報
ところで、上記従来技術における、発熱抵抗体と上記発熱抵抗体の両側に温度検出抵抗体を有する発熱抵抗式流量測定装置は、その電源として、例えば自動車にあっては、バッテリが採用されている。
これに対して、自動車で使用される圧力センサなどでは、バッテリから電源を供給するのではなく、ECU(エンジン・コントロール・ユニット)が供給するECU電源から電源を供給することが一般的になっている。
ECU電源から電源供給を受ける場合、ECU電源の電圧が約5Vであることから電気ノイズ、過電圧などの仕様が低電圧になる為、これらの保護回路は低耐圧な部品を使用でき、これにより低コスト化が図れるからである。
また、ECU電源ではなく、バッテリから電源を供給される場合、電気ノイズ、過電圧などの仕様が厳しく、これらの保護のために高耐圧な部品を必要とするからである。
しかし、発熱抵抗式流量測定装置の場合は、消費電力が大きいため、ECU電源ではなく、バッテリから電源供給を受けている。
発熱抵抗式流量測定装置の電源をバッテリではなく、ECU電源とするためには、消費電力を低減すれば可能なように考えられる。しかしながら、EU電源から電源供給を受ける場合には、電源電圧4.5〜5.5Vの範囲で動作させる必要があり、電流も十数mAに制限され、流量測定装置の出力電圧はECU電源の電圧値に比例するようにしなくてはならない。
このため、高価な保護回路やレギュレータが必要となり、装置全体が高価格となってしまう。
本発明の目的は、高価な保護回路やレギュレータを必要とすることなく、自動車のECU電源を電源とすることが可能な発熱抵抗流量測定装置を実現することである。
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
発熱抵抗体と、この発熱抵抗体の流体が流れる上流側と下流側との両側に配置される温度検出抵抗体とを有する発熱抵抗式流量測定装置において、上記温度検出抵抗体の発熱を抑制する発熱抑制手段を備える。
温度検出抵抗が電源に直接接続されていると、電源の電圧値の変化によって温度検出抵抗体の発熱量が変化し、温度検出抵抗体自身の温度が変化させる。これによって、発熱抵抗式流量測定装置の出力電圧は、電源電圧値に比例しなくなる。
そこで、温度検出抵抗体の発熱を抑制する発熱抑制手段を備えれば、発熱抵抗式流量測定装置の出力電圧を、電源電圧値にほぼ比例させることができる。
温度検出抵抗体の発熱抑制手段としては、温度検出抵抗体の抵抗値を5kΩ〜500kΩとし、高抵抗とすることの他、冷却素子であるペルチェ素子がある。また、温度検出抵抗体に電流を間欠的に供給する手段もある。
また、発熱抵抗体の抵抗温度係数が大きくなるほど発熱抵抗体の抵抗変動が大きくなる。一方、発熱抵抗体の抵抗温度係数を、あまり小さくすると、温度検出は困難となる。また、発熱抵抗体の発熱温度をある一定温度以上として、汚損物質の除去機能も確保する必要がある。このため、発熱抵抗体の抵抗温度係数を1000ppm/℃〜2000ppm/℃とした。
本発明によれば、高価な保護回路やレギュレータを必要とすることなく、自動車のECU電源を電源とすることが可能な発熱抵抗流量測定装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明の第1の実施例である発熱抵抗式流量測定装置を図1〜12により説明する。なお、図1は本発明の第1の実施形態の発熱抵抗式流量測定装置のセンサエレメント1の平面図、図2は図1のA−A‘線に沿った断面図、図3は第1の実施形態の発熱抵抗式流量測定装置の駆動回路の構成図、図4はECU電源の電圧値とセンサ出力の関係を示す図である。
また、図5は、温度検出抵抗体3、4、7、8の発熱量と発熱抵抗体6の発熱量の比とレシオ誤差の関係を示す図、図6は温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗値とレシオ誤差の関係を示す図、図7は発熱抵抗体6の抵抗値と発熱抵抗体6に45mW発熱させる為に必要な電流と電圧の関係を示す図である。
また、図8は発熱抵抗体6の抵抗値と発熱抵抗体6に40mW発熱させる為に必要な電流と電圧の関係を示す図、図9は発熱抵抗体6の発熱量と発熱抵抗体6の抵抗変動の許容値の関係を示す図、図10は発熱抵抗体6の抵抗温度係数と発熱抵抗体6の発熱量の関係を示す図、図11は発熱抵抗体6及び温度検出抵抗体3、4、7、8の拡大図、図12は発熱抵抗体6の抵抗値及び温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗値の測定回路である。なお、図17は、本発明と異なり、バッテリを電源とする従来の発熱抵抗式流量測定装置の駆動回路の構成図であり、本発明と比較するための図である。
まず、本発明による発熱抵抗式流量測定装置のセンサエレメント1の構成を図1、図2により説明する。
図1、図2において、センサエレメント1の平板基板23は、シリコンやセラミック等の熱伝導率の良い材料で構成される。そして、平板基板23に絶縁膜22を形成し、平板基板23を裏面からエッチングすることで絶縁膜22の下部に空間を形成し、平板基板23に薄肉部(ダイアフラム)2を形成する。
薄肉部2の表面には測定空気流の温度と一定の温度差に加熱される発熱抵抗体6と、発熱抵抗体6の両側に温度検出抵抗体3、4、7、8を形成している。なお、発熱抵抗体6はポリシリコン薄膜、白金薄膜、ニッケル合金薄膜などで作られた抵抗体で電流を流すことで発熱すると共に発熱抵抗体6の温度に応じて抵抗値が変化する。
また、温度検出抵抗体3、4、7、8もポリシリコン薄膜、白金薄膜、ニッケル合金薄膜などで作られた抵抗体で温度が変化することで抵抗値が変化する。
つまり、発熱抵抗式流量測定装置は、発熱抵抗体6を測定する空気流の空気の温度と一定温度差に成るように加熱しておき、発熱抵抗式流量測定装置に空気が流れることで発熱抵抗体6の風上の温度が下がり、風下の温度が上昇することを利用し、この温度変化を温度検出抵抗体3、4、7、8により検出することで空気流量を計測する。
また、周囲温度に応じて平板基板23の温度が変化することを利用して、平板基板23上に設けた測温抵抗体10により周囲温度を検出できるようにしている。
また、測温抵抗体10から得られた情報で周囲温度を検出することで発熱抵抗体6の温度を周囲温度に対して一定の温度差になるように制御している。なお、測温抵抗体10はポリシリコン薄膜、白金薄膜、ニッケル合金薄膜などで作られた抵抗体で温度が変化することで抵抗値が変化することを利用して周囲温度を測定する。
また、発熱抵抗体6、温度検出抵抗体3、4、7、8、測温抵抗体10にはパッド11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21に接続され、外部に配線を取り出せるようにしている。
なお、発熱抵抗体6と測温抵抗体10は平板基板上の配線パターン9により直列に接続され、発熱抵抗体6と測温抵抗体10の接続点は配線パターン9を介してパッド17に接続される。また、発熱抵抗体6は配線パターン5を介してパッド15に接続される。
次に、本発明とは異なり、バッテリを電源とする発熱抵抗式流量測定装置の駆動回路の構成について、図17を参照して説明する。
図17において、バッテリを電源とする駆動回路24は、バッテリから電源を供給される電源端子26と、バッテリから供給される電源の電気ノイズや過電圧から本駆動回路を保護する保護回路25とを備える。また、駆動回路24は、センサエレメント1に配置された発熱抵抗体6と、測温抵抗体10と、発熱抵抗体6を駆動する駆動トランジスタ27と、発熱抵抗体6と測温抵抗体10により構成される直列接続回路に並列に接続される抵抗30、31と、発熱抵抗体6と測温抵抗体10と抵抗30、31により構成されるブリッジ回路の誤差電圧を増幅し駆動トランジスタ27を駆動する増幅器29とを備える。
さらに、駆動回路24は、保護回路25の出力から一定電圧を発生し温度検出抵抗体3、4、7、8へ一定電圧を供給するレギュレータ28と、温度検出抵抗体3、4、7、8により構成されるブリッジ回路の出力電圧を増幅してセンサ出力を発生させる増幅器32と、センサ出力を外部に出力するためのセンサ出力端子33とを備える。
この駆動回路24では、バッテリから電源を供給されるため、電力の制限は殆ど無く、数アンペアの電流を消費しても特に問題は無い。また、駆動回路24内部にレギュレータ28を有するために温度検出抵抗体3、4、7、8に印加する電圧の変動もほとんど無い。
次に、本発明の一実施形態における発熱抵抗式流量測定装置の駆動回路の構成について図3を参照して説明する。
図3において、本発明による駆動回路34は、ECU42からECU電源を供給される電源端子35と、センサエレメント1に配置された発熱抵抗体6と、測温抵抗体10と、発熱抵抗体6を駆動する駆動トランジスタ36と、発熱抵抗体6と測温抵抗体10により構成される直列接続回路に並列に接続される抵抗38、39と、発熱抵抗体6と測温抵抗体10と抵抗38、39により構成されるブリッジ回路の誤差電圧を増幅し駆動トランジスタ36を駆動する増幅器37とを備える。
また、駆動回路34は、温度検出抵抗体3、4、7、8により構成されるブリッジ回路の出力電圧を増幅してセンサ出力を発生させる増幅器40と、センサ出力を外部に出力するためのセンサ出力端子41により構成される。
この駆動回路34では、ECU42から供給されるECU電源から電源を供給されるため、電源には種々の制限がある。
まず、電圧値は約5Vで最低動作保証電圧は4.5Vを要求され、電流は10mA程度に制限される。また、使用するECU毎に、ECU電源の電圧値がばらつくため、図4に基準線として示すように、ECU電源の電圧値に比例したセンサ出力が要求される。
しかし、ECU電源の電圧値は約5Vと低圧であるために、図17に示したバッテリから電源供給を受けるときのような高圧な保護回路25を必要とせず、レギュレータ28も不要なので、発熱抵抗式流量測定装置の低コスト化には非常に有利である。
この為、上述したように、自動車で使用される圧力センサや温度センサではECUの供給するECU電源を使用することが一般化しているが、発熱抵抗式流量測定装置においては、消費電流が大きいことからECU電源を使用することは困難であった。
特に、熱線式流量計は発熱抵抗体の低消費電力化が困難でECU電源の使用は控えられてきた。
ところで、上述した特許文献1に示された発熱抵抗式流量測定装置のように、半導体基板であるシリコン基板にダイアフラムを形成し、このダイアフラム上に発熱抵抗体を形成するタイプの発熱抵抗式流量測定装置では発熱抵抗体を小型にすることが可能である。
発熱抵抗体の小型化により、発熱抵抗体の熱容量の低減、つまり、低消費電力化が実現できるようになっている。このことから、発熱抵抗式流量測定装置においても、供給電力がバッテリよりも低いECU電源を使用することが可能と考えられる。
しかし、発熱抵抗式流量測定装置でECU電源を使用するには消費電力以外にも種々の課題がある。以下、これらの課題と対策について説明する。
ECU電源を発熱抵抗式流量測定装置の電源として使用する場合、図4に示すように、ECU電源の電圧値に対してセンサ出力が比例するような特性が要求される(ここでは、この特性をレシオメトリック特性と定義する)。
このため、図3に示した駆動回路34では、温度検出抵抗体3、4、7、8を有するブリッジ回路の電源にECU電源を接続して、温度検出抵抗体3、4、7、8を有するブリッジ回路の出力電圧がECU電源の電圧値に比例するように構成している。
しかし、実際の回路は、図4の濃い実線rのように、ECU電源の電圧にセンサ出力が比例せず、ECU電源電圧値に比例した出力電圧(破線で示す基準線)との間に電圧誤差を生じる。この誤差を、ここではレシオ誤差と定義する。このレシオ誤差は、本願発明者の実験の結果から、図5に示すように、温度検出抵抗3、4、7、8の発熱量と発熱抵抗体6の発熱量との比に比例することが分かった。
これは、発熱抵抗体6の、上下流両側に配置された温度検出抵抗3、4、7、8がECU電源に直接接続されるために、ECU電源の電圧値の変化によって温度検出抵抗体3、4、7、8の発熱量が変化し、温度検出抵抗体3、4、7、8自身の温度を変化させることに起因していることが、本願発明者により認識された。
発熱抵抗式流量測定装置は、発熱抵抗体6を周囲温度と一定温度差になるように加熱しておき、この発熱抵抗式流量測定装置に風(流体としての空気の流れ)が生じることで、風上の温度が低下し、風下の温度が上昇することを利用し、この温度変化を温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗変化を利用して計測するものである。
これら温度検出抵抗体3、4、7、8自身が発熱することで風上風下の温度に変化が生じるが、この温度変化は、温度検出抵抗体3、4、7、8の発熱量に依存する。そして、温度検出抵抗体3、4、7、8の発熱量は温度検出抵抗体3、4、7、8に印加する電圧、つまりECU電源の電圧値に依存する。
このため、ECU電源の電圧値のばらつきに応じて、センサ出力に誤差が生じ、レシオ誤差を発生させるものと考えられる。
電源の出力電圧のばらつきによるセンサ出力誤差を防ぐために、従来の発熱抵抗式流量測定装置では、図17に示したように、レギュレータ28を配置している。
しかし、ECU電源から電源を供給される本発明の一実施形態では、レシオメトリック特性を得るために、温度検出抵抗体3、4、7、8で構成されるブリッジ回路に直接ECU電源を接続する必要がある。
そこで、本発明においては、ブリッジ回路に直接ECU電源を接続し、かつ、大幅なコストアップを伴うことなく、ECU電源の出力電圧のばらつきによるセンサ出力誤差を防ぐために、温度検出抵抗体3、4、7、8の発熱量を抑制することとした。
温度検出抵抗体3、4、7、8の発熱量を抑制する手段としては、温度検出抵抗体3、4、7、8の発生熱量そのものを低減することや、抵抗体3、4、7、8を冷却することが考えられる。
温度検出抵抗体3、4、7、8の発生熱量そのものを低減する手段としては、一実施形態として温度検出抵抗体3、4、7、8を高抵抗化することがある。
以下に、温度検出抵抗体3、4、7、8を高抵抗化する例について説明する。
図6は、温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗値とレシオ誤差との関係についての実験結果を示すグラフである。
図6から明らかなように、温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗値を5kΩ以上にすることでレシオ誤差を許容範囲に抑える事ができた。これは温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗値を大きくすることで、温度検出抵抗体3、4、7、8の発熱量を減らすことができ、レシオ誤差を低減できたと考えられる。
図5に示したように、レシオ誤差は温度検出抵抗体3、4、7、8の発熱量と発熱抵抗体6の発熱量との比に依存する。そして、本発明のように、駆動回路34がECU電源から電源供給を受ける場合、ECU電源の電圧と電流は制限されることから発熱抵抗体6の発熱量は40mW程度に制限される。また、ECU電源の電圧は約5Vと固定されているため、温度検出抵抗体3、4、7、8の発熱量は温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗値に依存する。
このことからECU電源を使用する場合には、温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗値は一意的に5kΩ以上必要になると考えられる。なお、上限は増幅器40の入力インピーダンスの影響を考えると500kΩ以上が望ましい。実際には、5kΩ〜500kΩの抵抗値であっても、レシオ誤差を許容範囲内とすることができるので、十分効果はあると考えられる。
また、発熱抵抗体6の発熱量を低減するためには発熱抵抗体面積を微小にする必要がある。例えば、発熱抵抗体6の発熱量を40mWにするためには発熱抵抗体6の面積を少なくとも0.1平方ミリメータ以下にしなければならない。
つまり、発熱抵抗体6の長さを500μm、幅を200μm以下にする必要がある。発熱抵抗体6が微小になると、温度検出抵抗体3、4、7、8を配置する面積も小さくなり(空気流によって温度の変化する領域は発熱抵抗体6の周辺のごく限られた領域であり、ここに温度検出抵抗体3、4、7、8を配置する必要がある)、従来と同じ膜圧・線幅で温度検出抵抗体3、4、7、8を配置したのでは温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗値は小さくなってしまう。
そこで、本発明の一実施形態では、温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗値を5kΩ以上にするため、温度検出抵抗体3、4、7、8を白金やニッケル合金で構成する場合には0.1ミクロン以下の薄膜を使用し、線幅を1ミクロン以下にした。また、温度検出抵抗体3、4、7、8をポリシリコン薄膜の場合には、0.5ミクロン以下の薄膜を使用し、線幅を4ミクロン以下にした。なお、加工性及びバラツキを考えるとポリシコン薄膜の方が有利である。
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗値を大(5kΩ〜500kΩ)とすることで、温度検出抵抗体3、4、7、8の発熱量を抑制するように構成したので、電源電圧に応じて出力値が大きく変動することがなく、ECU電源を電源としても、安定した出力値を得ることができる。
したがって、高価な保護回路やレギュレータを必要とすることなく、自動車のECU電源を電源とすることが可能な発熱抵抗流量測定装置を実現することができる。
次に、発熱抵抗式流量測定装置の電源としてECU電源を用いた場合に、発熱抵抗体の抵抗温度係数が問題となることを本願発明者が明らかにしたので、それについて説明する。
従来、発熱抵抗体6の抵抗温度係数は、発熱抵抗体6の温度を発熱抵抗体6の抵抗値の変化から計測する意味から大きい方が良いとされてきた。この為、白金やニッケル合金のように抵抗温度係数が、4000ppm/℃と大きいものが使用されてきた。
しかし、駆動回路34がECU電源から電源供給される場合、発熱抵抗体6の抵抗温度係数は、約2000ppm/℃以下にしなければならないことが明らかになった。
図7は、発熱抵抗体6の抵抗値と、発熱抵抗体6に45mW発熱をさせるために必要な電流と、電圧との関係を示したグラフである。ここで、ECU電源から供給される電流が10mA、電圧が5Vに制限されるとすると発熱抵抗体6の抵抗値の許容変動範囲は450Ω〜550Ωになる。
しかし、白金やニッケル合金のように抵抗温度係数が4000ppm/℃もあった場合には周囲温度が100℃変化すると発熱抵抗体6の抵抗値の変化は周囲温度の変化だけで40%も変化してしまう。
仮に、25℃での発熱抵抗体6の抵抗値が500Ωと仮定すると、125℃では発熱抵抗体6の抵抗値は700Ωになってしまう。この場合、電圧が5Vに制限されているので、発熱抵抗体6には36mWしか電力を供給できず、発熱抵抗体6の温度が低下し、発熱抵抗式流量測定装置の特性が大きく変化することになる。
抵抗変動の許容値を大きくする為には、発熱抵抗体6を更に小型化して発熱抵抗体6の必要な電力を低下させる必要がある。
図8は、発熱抵抗体6の抵抗値と、発熱抵抗体6に40mWの発熱をさせるために必要な電流と、電圧との関係を示したグラフである。この図8から、発熱抵抗体6の発熱量を40mWとすることで抵抗変動の許容範囲は400〜620Ωになり、発熱抵抗体6の抵抗変動の許容範囲は大きくなる。
この関係を図9に示す。図9は、発熱抵抗体6の発熱量と、発熱抵抗体6の抵抗変動の許容値(%)との関係を示すグラフである。この図9からも分かるように、発熱抵抗体6の発熱量を小さくすることで抵抗変動の許容値を大きくすることができる。
しかし、発熱抵抗体6の発熱量を小さくすると、汚染に弱くなることが一般に知られている。これは水や油などが発熱抵抗体6に付着しても発熱抵抗体6の発熱量が大きければ、付着しようとする水や油を蒸発させることができるからである。したがって、発熱抵抗体6の発熱量が小さいと、付着物を蒸発させることができなくなり、汚染に弱くなってしまう。
このことから、発熱抵抗体6の発熱量はできる限り大きくすることが望ましくなる。
図10は、発熱抵抗体6の抵抗温度係数と、発熱抵抗体6の抵抗温度の変化から生じる発熱抵抗体6の抵抗変動幅から考慮した発熱抵抗体6の発熱量との関係を示すグラフである。図10から明らかなように、発熱抵抗体6の抵抗温度係数が大きくなるほど発熱抵抗体6の抵抗変動が大きくなり、発熱抵抗体6の発熱量が小さくなる関係がある。
そして、発熱抵抗体6の発熱量を汚染から考えた許容範囲に抑制するためには発熱抵抗体6の抵抗温度係数を、少なくとも2000ppm/℃以下に制限する必要がある。
そこで、本発明の第1の実施形態では、発熱抵抗体6の温度係数が小さくなるように、発熱抵抗体6の材質である白金合金やニッケル合金の組成を変更した。また、発熱抵抗体6の材質をポリシリコン薄膜とする場合は、高濃度にドープを行い抵抗温度係数を2000ppm/℃にした。
なお、発熱抵抗体6の抵抗温度係数を小さくしすぎると、温度検出が困難になるので抵抗温度係数は少なくとも1000ppm/℃以上は必要である。
次に、図11を参照して、発熱抵抗体6及び温度検出抵抗体3、4、7、8の構成を説明する。
図11において、発熱抵抗体6は、少ない発熱量で高温度に加熱できるように、発熱抵抗体6の面積は微小化されている。具体的には、発熱抵抗体6の面積は、0.1平方ミリメートル以下が必要で、本発明の一実施形態では、500μm×200μmの面積で設計している。
また、ECU電源から電源供給を受けるために最も効率の良い抵抗値になるように、発熱抵抗体6にはスリット43、44、45、46、47、48を形成し、発熱抵抗体6が複数の帯状の抵抗体で構成されるようにして抵抗値を調整している。
また、発熱抵抗体6を複数の帯状の抵抗体で構成することにより、発熱抵抗体6の温度ムラを無くすようにした。発熱抵抗体6が単一の帯状の場合、発熱抵抗体6の温度は、中心部が高く周辺部は低くなってしまう。
そこで、図11に示したように、発熱抵抗体6を複数の帯状の抵抗体で構成すれば、発熱抵抗体6の中心部の温度が高くなろうとすると、中心部の帯状の抵抗体の抵抗値が上昇して発熱が低下し、周辺部の温度が低くなろうとすると周辺部の帯状の抵抗体の抵抗値は低下して発熱が上昇する。これにより、発熱抵抗体6の温度を均一化することができる。
駆動回路34が、ECU電源からの電源供給を受けるために最も効率の良い発熱抵抗体6の抵抗値は、発熱抵抗式流量測定装置へ供給する電源の最低動作保証電圧を発熱抵抗式流量測定装置へ供給する電源の最大許容電流で割った値である。ECU電源から電源供給を受ける場合には、最低動作保証電圧は4.5V、最大許容電流値を10mAとすると、抵抗値は、450Ωになる。
したがって、発熱抵抗体6自体の抵抗値と、発熱抵抗体6の配線抵抗の抵抗値との合計の抵抗値は、プロセスバラツキを考慮して450Ω±20%程度の範囲で設定することが望ましい。なお、この値は発熱抵抗体6が加熱状態での値である。
以上のような抵抗温度係数と抵抗値とに、発熱抵抗体6、温度検出抵抗体3、4、7、8を設定することとなるが、各抵抗値が駆動回路34に配置された後に、抵抗温度係数と抵抗値とが設定値を満足するか否かを確認することが望ましい。
このため、発熱抵抗体6の抵抗温度係数と、温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗値との測定方法について、図12を参照して説明する。
図12は、発熱抵抗式流量測定装置を回路図表記した図であり、発熱抵抗体6と測温抵抗体10とが互いに直列接続され、これら抵抗体6及び10は、パッド15、16、17を介して配線が引き出されている。また、温度検出抵抗体3、4、7、8は、パッド11、12、13、14、18、19、20を介して配線が引き出されている。
まず、発熱抵抗体6の抵抗温度係数の測定方法を説明する。
回路接続は、抵抗体6の一端に接続されたパッド15と、抵抗体6の他端に接続されたパッド17との間に、直列接続された電圧源50と電流計49とを接続する。
そして、電圧源50によって発熱抵抗体6に電流を流して発熱抵抗体6を所定の温度に加熱し、周囲温度25℃と85℃にて電流計49の値を計測する。
これにより、周囲温度25℃と85℃における発熱抵抗体6と発熱抵抗体6の引き出し配線部の合計抵抗を計測し、この値から抵抗温度係数を計算する。
次に、温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗測定方法を説明する。
回路接続は、抵抗体3の一方端に接続されたパッド11と抵抗体7の一方端に接続されたパッド18とを接続し、抵抗体3の他方端に接続されたパッド14と抵抗体8の一方端に接続されたパッド19とを接続し、抵抗体7の他方端に接続されたパッド21と抵抗体4の一方端に接続されたパッド12とを接続し、抵抗体8の他方端に接続されたパッド20と抵抗体4の他方端に接続されたパッド13とを接続する。そして、温度検出抵抗体3、4、7、8によりブリッジ回路を構成する。
パッド11、18の接続点と、パッド13、20の接続点との間に、直列接続された電圧源52と電流計51とを接続する。電圧源52を5Vに設定して、周囲温度25℃における電流計51の値を読み取り、電流計51の値から温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗値を計算する。
次に、本発明の第2の実施形態における発熱抵抗式流量測定装置の駆動回路の構成について図13を参照して説明する。
図13において、この第2の実施形態における駆動回路は、ECU電源からの電源の供給を受け、センサエレメント1に配置された発熱抵抗体6と、測温抵抗体10と、発熱抵抗体6を駆動する駆動トランジスタ55と、発熱抵抗体6と測温抵抗体10により構成される直列接続回路に並列に接続される抵抗56、57と、発熱抵抗体6と測温抵抗体10と抵抗56、57により構成されるブリッジ回路の誤差電圧を増幅する増幅器53と、増幅器53の出力からパルス変調信号を発生し駆動トランジスタ55を駆動するPWM回路54とを備える。
また、第2の実施形態における駆動回路は、温度検出抵抗体3、4、7、8により構成されるブリッジ回路の出力電圧を増幅してセンサ出力を発生させる増幅器58を備えている。
第2の実施形態における駆動回路は、第1の実施形態における駆動回路と、共通する構成を有し、温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗値は、5kΩ〜500kΩであるが、発熱抵抗体6の駆動方法が異なっている。
つまり、本発明の第2の実施形態においては、駆動トランジスタ55を、PWM回路54からのパルス信号により、オンオフ制御することで、発熱抵抗体6の発熱温度を制御する。
このため、図13に示す駆動回路では、駆動トランジスタ55のオンオフ制御により発熱抵抗体6と測温抵抗体10の発熱量に、差が出るようにする為に測温抵抗体10の抵抗値を発熱抵抗体6の抵抗値よりも大きくした。
この第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について、図14を参照して説明する。
上述した本発明の第1の実施形態は、温度検出抵抗体3、4、7、8の抵抗体を高抵抗(5kΩ以上)として、これら温度検抵抗出体の発熱量を抑制することとしたが、第3の実施形態における温度検出抵抗体70、71、72、73の抵抗値は、高抵抗ではなく、5kΩ未満の低抵抗値とし、これら抵抗体70〜73の温度上昇を抑制する手段として、ペルチェ素子74、75、76、77を各温度検出抵抗体70〜73の近辺に配置している。また、これらペルチェ素子74、75、76、77は、ペルチェ素子駆動回路78により、温度検出抵抗体70〜73が適切な温度を保持するように駆動される。
その他の構成は、第1の実施形態と第3の実施形態とは同様となっている。
ペルチェ素子及びその駆動回路は、図17に示した保護回路25、レギュレータ28に比較して、安価であり、本発明の第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
次に、本発明の第4の実施形態について、図15を参照して説明する。
この第4の実施形態においても、第3の実施形態と同様に、温度検出抵抗体70、71、72、73の抵抗値は、高抵抗ではなく、5kΩ未満の低抵抗値とし、これら抵抗体70〜73の温度上昇を抑制する手段として、通加電流値を制御する手段を用いている。つまり、温度検出抵抗体70〜73からなるブリッジ回路にトレンジスタ等のオンオフ制御される駆動回路79を配置し、この駆動回路79の駆動をパルス発生器80からのパルス信号で制御する。
そして、増幅器40の出力信号をサンプルホールド回路81を介してセンサ出力端子41に供給する。このサンプルホールド回路81は、パルス発生器80からのパルス信号に応じて、供給された信号をサンプリングホールドし、出力する。
その他の構成は、第1の実施形態と第4の実施形態とは同様となっている。
駆動回路79、パルス発生器80、サンプルホールド回路81は、図17に示した保護回路25、レギュレータ28に比較して、安価であり、本発明の第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。なお、駆動回路79、パルス発生器80、サンプルホールド回路81により、温度検出抵抗体への電流間欠供給手段が構成される。
次に、上述した本発明の第1〜第4の実施形態である発熱抵抗式流量測定装置を使用した、例えば、自動車の動作制御装置の要部概略構成について、図16を参照して説明する。
図16において、制御装置62は、発熱抵抗式流量測定装置59と、圧力センサ60と、温度センサ61と、この温度センサ61へ基準電源を供給するレギュレータ63と、発熱抵抗式流量測定装置59と、圧力センサ60と温度センサ61のセンサ出力を切り替えるマルチプレクサ64と、マルチプレクサ64で切り替えられた信号をアナログデジタル変換するAD変換器65とを備える。
制御回路62ではAD変換器65の基準電圧もレギュレータ63から与えられる。従って、制御回路62では発熱抵抗式流量測定装置59と圧力センサ60と温度センサ61のセンサ出力とがレギュレータ63の出力電圧に比例して変化するようにしておけば、AD変換器65の変換出力もレギュレータ63の出力電圧に比例して変化する。
したがって、レギュレータ63の出力電圧が変動しても発熱抵抗式流量測定装置59、圧力センサ60、温度センサ61のセンサ出力を正確に計測することができるようになる。
本発明の第1の実施形態の発熱抵抗式流量測定装置のセンサエレメントの平面図である。 図1のA−A‘線に沿った断面図である。 第1の実施形態の発熱抵抗式流量測定装置の駆動回路の構成図である。 ECU電源の電圧値とセンサ出力の関係を示す図である。 温度検出抵抗体の発熱量と発熱抵抗体の発熱量の比とレシオ誤差の関係を示す図である。 温度検出抵抗体の抵抗値とレシオ誤差の関係を示す図である。 発熱抵抗体の抵抗値と発熱抵抗体に45mW発熱させる為に必要な電流と電圧の関係を示す図である。 発熱抵抗体の抵抗値と発熱抵抗体に40mW発熱させる為に必要な電流と電圧の関係を示す図である。 発熱抵抗体の発熱量と発熱抵抗体の抵抗変動の許容値の関係を示す図である。 発熱抵抗体の抵抗温度係数と発熱抵抗体の発熱量の関係を示す図である。 発熱抵抗体及び温度検出抵抗体の拡大図である。 発熱抵抗体の抵抗値及び温度検出抵抗体の抵抗値の測定回路図である。 本発明の第2の実施形態の発熱抵抗式流量測定装置の駆動回路の構成図である。 本発明の第3の実施形態の発熱抵抗式流量測定装置の駆動回路の構成図である。 本発明の第4の実施形態の発熱抵抗式流量測定装置の駆動回路の構成図である。 本発明の実施形態である発熱抵抗式流量測定装置を使用した動作制御装置の要部概略構成図である。 本発明と異なり、バッテリを電源とする発熱抵抗式流量測定装置の駆動回路の構成図である。
符号の説明
1 センサエレメント
2 薄肉部
3、4 温度検出抵抗体、
5、9 配線パターン
6 発熱抵抗体
7、8 温度検出抵抗体
10 測温抵抗体
11〜21 パッド
22 絶縁膜
23 平板基板
34 駆動回路
35 電源端子
36 駆動トランジスタ
37、40 増幅器、
38、39 抵抗
41 センサ出力端子
42 ECU
43〜48 スリット
49、51 電流計
50、52 電圧源
53、58 増幅器
54 PWM回路
55 駆動トランジスタ
56、57 抵抗
59 発熱抵抗式流量測定装置(ガス流量センサ)
60 圧力センサ
61 温度センサ
62 制御装置
63 レギュレータ
64 マルチプレクサ
65 AD変換器
70〜73 温度検出抵抗体
74〜77 ペルチェ素子
78 ペルチェ素子駆動回路
79 駆動回路
80 パルス発生器
81 サンプルホールド回路

Claims (13)

  1. 電流を流すことによって発熱する発熱抵抗体と、この発熱抵抗体の流体が流れる上流側と下流側との両側に配置される温度検出抵抗体とを有する発熱抵抗式流量測定装置において、
    上記温度検出抵抗体の発熱を抑制する発熱抑制手段を備え、発熱抵抗式流量測定装置の出力電圧が、この発熱抵抗式流量測定装置の電源電圧値にほぼ比例することを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  2. 電流を流すことによって発熱する発熱抵抗体と、この発熱抵抗体の流体が流れる上流側と下流側との両側に配置される温度検出抵抗体とを有する発熱抵抗式流量測定装置であり、この発熱抵抗式流量測定装置の出力信号に基づいて、制御対象物を制御する制御手段から、電源供給を受ける発熱抵抗式流量測定装置において、
    上記温度検出抵抗体の発熱を抑制する発熱抑制手段を備え、発熱抵抗式流量測定装置の出力電圧が、上記制御手段から供給される電源電圧値にほぼ比例することを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  3. 電流を流すことによって発熱する発熱抵抗体と、この発熱抵抗体の流体が流れる上流側と下流側との両側に配置される温度検出抵抗体とを有する発熱抵抗式流量測定装置であり、この発熱抵抗式流量測定装置へ供給される電源電圧と電流とが制限される発熱抵抗式流量測定装置において、
    上記温度検出抵抗体の発熱を抑制する発熱抑制手段を備え、発熱抵抗式流量測定装置の出力電圧が、この発熱抵抗式流量測定装置の電源電圧値にほぼ比例することを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか一項記載の発熱抵抗式流量測定装置において、上記発熱抑制手段は上記温度検出抵抗体の抵抗値が5kΩ〜500kΩであることを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  5. 請求項4記載の発熱抵抗式流量測定装置において、上記発熱抵抗体の抵抗温度係数が2000ppm/℃〜1000ppm/℃であることを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  6. 請求項4、5のうちのいずれか一項記載の発熱抵抗式流量測定装置において、発熱抵抗式流量測定装置へ供給する電源の最低動作保証電圧を発熱抵抗式流量測定装置へ供給する電源の最大許容電流で割った値に対して±20%の範囲に上記発熱抵抗体の抵抗値と上記発熱抵抗体の配線抵抗の抵抗値の合計が設定されていることを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  7. 請求項4〜6のうちのいずれか一項記載の発熱抵抗式流量測定装置において、上記発熱抵抗体がポリシリコンで形成されていることを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  8. 請求項4〜7のうちのいずれか一項記載の発熱抵抗式流量測定装置において、上記温度検出抵抗体がポリシリコンで形成されていることを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  9. 請求項4〜8のうちのいずれか一項記載の発熱抵抗式流量測定装置において、上記発熱抵抗体の面積は約0.1平方ミリメートルであることを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  10. 請求項4〜9のうちのいずれか一項記載の発熱抵抗式流量測定装置において、上記発熱抵抗体は複数の帯状の抵抗体で構成されていることを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  11. 請求項4〜10のうちのいずれか一項記載の発熱抵抗式流量測定装置において、上記発熱抵抗体に直列に接続する抵抗があり、この抵抗の抵抗値が上記発熱抵抗体の抵抗値よりも大きいことを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  12. 請求項1〜3のうちのいずれか一項記載の発熱抵抗式流量測定装置において、上記発熱抑制手段は、上記温度検出抵抗体の近辺に配置され、温度冷却機能を有するペルチェ素子であることを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
  13. 請求項1〜3のうちのいずれか一項記載の発熱抵抗式流量測定装置において、上記発熱抑制手段は、上記温度検出抵抗体に供給される電流を間欠的に供給する手段であることを特徴とする発熱抵抗式流量測定装置。
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