JP4154125B2 - 熱式空気流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、空気流量の測定装置および内燃機関に係り、特に内燃機関の吸気量検出に好適な空気流量の測定装置に関する。
従来より自動車などの内燃機関の電子制御燃料噴射装置に設けられ吸入空気量を測定する空気流量装置として、熱線式のものが質量空気量を直接検知できることから多数使われている。この際、発熱抵抗体の信頼性を確保するために、白金線をボビンに巻きつけてガラスでコーティングする、薄膜抵抗体をセラミック基板上に形成する等ある程度の熱容量を有するセンサが用いられる場合が多かった。
一方、応答性の良い流量計として、シリコン基盤上に熱容量の小さな発熱抵抗体を設けたものが多数提案されている。一例を特公平5−7659号に示すが、シリコン半導体基板上に薄膜を形成し、熱感知センサで流速を検知するものとしている。
特公平5−7659号公報
上記従来技術において、信頼性の良い熱容量の大きな発熱抵抗体を用いた場合、電源電圧と発熱抵抗体の熱容量の関係からのみ空気流量装置の電源投入時の応答性が決まる。このため自動車エンジン等の始動時における一定時間、空気流量を正確に測定するのが困難だった。
応答性を良くするには熱容量の小さな発熱抵抗体を用いる必要がある。一例としてシリコン基盤上に薄膜でヒータを構成する方式は応答性がよいが、汚れや水等の発熱を吸収する物質が発熱抵抗体部に付着すると、本来の発熱抵抗体の熱容量以上に最大加熱状態が連続し、薄膜で構成された抵抗体が劣化したり、最悪の場合過加熱による破壊を招くという課題があった。
上記課題は、2つの抵抗体(発熱抵抗体と温度補償抵抗)により定温度駆動回路を構成するブリッジ回路手段,発熱抵抗体の加熱状態を検出する手段,加熱状態により加熱時間を制限する回路手段,発熱抵抗体の加熱温度を求める手段を備え、回路手段で、電源投入時において、発熱抵抗体の一定時間あたりの温度変化が所定値より小さく、かつ発熱抵抗体の発熱温度が目標とする温度範囲以下である場合に、加熱時間を制限することによって解決される。


本発明によれば、発熱抵抗体の加熱状態を正確にモニタすることができ、熱容量の小さな発熱抵抗体において、汚れや水等の発熱を吸収する物質が発熱抵抗体部に付着した場合でも、きめ細やかな加熱状態の制限を加えることで、本来の発熱抵抗体の熱容量以上に最大加熱状態が連続することなく、抵抗体の劣化を防止することができる。
以下、本発明の第1の参照例を図1により説明する。熱線駆動回路1は電源101に接続され空気流量に応じて出力する。熱線駆動回路1は発熱抵抗体11,温度補償抵抗12,抵抗13,14からなるホイーストンブリッジ回路により、ブリッジ中点の電位差がゼロになるように差動増幅器15,トランジスタ16によって発熱抵抗体11に流れる電流を調整するように構成されている。発熱抵抗体11の加熱温度が低いと、差動増幅器15の出力が大きくなり、更に加熱するように動作する。この構成により空気流速によらず発熱抵抗体11の抵抗値は一定に、すなわち温度が一定値になるように制御される。このとき、発熱抵抗体11による空気流速に対応する信号をゼロスパン回路2に入力する。ゼロスパン回路2は差動増幅器21,抵抗22,23,24,25,26,27から構成される。
ここで発熱抵抗体11は、例えばセラミックなどの熱伝導性の良い絶縁材料で作られた円筒状または円柱状のボビンの表面に、発熱体として白金やタングステンの熱線が巻かれ、被覆材としてガラスやセラミックスがコーティングされたものや、板型のガラスやセラミック基盤上に、発熱体として白金やタングステンの薄膜や厚膜が形成されたものでもよいが、熱容量が小さく設計されている必要がある。
特に、発熱抵抗体11はシリコンなどの半導体基盤上に、発熱体として白金やタングステンの薄膜や厚膜,ポリシリコン抵抗体や、単結晶シリコンの抵抗体が形成されたものであることが、熱容量を小さくし、かつ応答性を上げるためには望ましい。
発熱抵抗体11は自動車等の内燃機関の吸気通路内に設けられ、吸気通路に流れる空気流量に対応した電圧出力が差動増幅器21の出力として得られる。
以上が通常の熱式空気流量計の構成であるが、本参照例では加熱状態制御回路3を設け、熱線駆動回路1の差動増幅器15の出力を一定の電圧レベルと判定し、その結果NPNトランジスタ43を動作させ、駆動用のトランジスタ16の動作状態を制限するものである。加熱状態制御回路3は、差動増幅器15の出力を検出する抵抗38,39と、抵抗40とコンデンサ41よりなるローパスフィルタ,電源回路5により12Vバッテリ電圧より発生させられた基準電圧Vrefより一定の電圧レベルをつくる抵抗36,37,電圧を比較する電圧比較器31とヒステリシスを設けるための抵抗32,33,35,コンデンサ34等により構成される。その結果、特に電源101の起動時等の発熱抵抗体11が常温から加熱され最大電流が発熱抵抗体に流れる際の差動増幅器15の動作状態を判定し、動作状態に応じてNPNトランジスタ43がオンし、ブリッジ回路の電圧V2に印加する電圧を制限するものである。
次に第1の参照例の詳細を図2により説明する。これは電源投入時のように、発熱抵抗体11が常温から加熱されて200℃程度の定温度制御がなされる場合である。図2(a)の通常動作の場合、バッテリ電圧VBで制限される最大電流が発熱抵抗体11に流れることで、急速に発熱抵抗体11が加熱され温度上昇により抵抗値Rh1が上昇し、ブリッジ回路がバランスし差動増幅器15の出力V3が減少していく。ここで、最大電流が発熱抵抗体11に流れる時間T1は、通常の場合は発熱抵抗体11の抵抗値Rh1と熱容量、バッテリ電圧VBでのみ決まり、熱容量が小さいほど短くなる。加熱状態制御回路3では、差動増幅器15の出力V3を分圧し抵抗40とコンデンサ41よりなるローパスフィルタの出力V4として一時遅れの信号を得る。これを、基準電圧Vrefより分圧した電圧V5と比較する。通常動作の場合は、ローパスフィルタの出力V4が基準電圧Vrefより分圧した電圧V5に達しないため、電圧比較器31の出力V6はローレベルの信号のままで、NPNトランジスタ43はオフしたままとなる。また、差動増幅器15の出力V3が安定するまでの時間T2は空気流量測定の誤差が大きく、自動車エンジン制御ではこの時間T2の間、出力信号を使えないといった制約を受けることになる。しかし、発熱抵抗体11の熱容量を小さくすることで、差動増幅器15の出力V3が安定するまでの時間T2を短くすることが可能となり、自動車エンジン制御においてセンサ立ち上がり時の誤差が大きいという使用上の制約を少なくすことができる。
これに対し、図2(b)のリミッタ動作の場合を説明する。熱容量の小さな発熱抵抗体11において、特に汚れや水等(内燃機関の吸入空気流中に含まれる油滴または水滴なども含む)の発熱を吸収する物質が発熱抵抗体部に付着した場合、見かけ上の熱容量が大きくなり、加熱温度が上昇して汚れや水等が揮発するまで、最大電流が発熱抵抗体11に流れることとなる。この様な、ブリッジ回路がバランスせず差動増幅器15の出力V3が最大値に張り付いた状態が一定時間以上連続すると、発熱抵抗体11自身の加熱温度の上昇により、薄膜上に形成された抵抗体が劣化したり、熱衝撃による薄膜の破壊を招く可能性がある。そのため、本参照例では特に加熱時間に制限を設けることで、加熱温度の上昇による抵抗の劣化や破壊を防止するものである。
具体的に、リミッタ動作の場合ではローパスフィルタの出力V4が基準電圧Vrefより分圧した電圧V5に達した時、電圧比較器31の出力V6がローレベルからハイレベル動作する。その結果NPNトランジスタ43がオンし、ブリッジ回路に印加する電圧V3を低下させることができる。ブリッジ回路の印加電圧V3が小さくなると発熱抵抗体11の加熱温度が低下し、ローパスフィルタの出力V4も減少する。電圧比較器31にはヒステリシスが設けられているため、ローパスフィルタの出力V4が一定レベル以下になると、電圧比較器31の出力V6がハイレベルからローレベルに動作し、NPNトランジスタ43がオフして通常動作に戻る。発熱抵抗体11の加熱温度が低下した状態でも、汚れや水等の揮発は余熱により続くため、通常動作に戻ってからの再加熱時間は電源投入時の常温からの温度上昇に対して短くなる。最終的に差動増幅器15の出力V3が安定するまでの時間T2は、リミット動作をすることにより長くなるが、急激な連続加熱による抵抗の劣化や破壊を防止でき、熱容量の大きな発熱抵抗体11を用いるよりは短くすることができる。また、ローパスフィルタの抵抗40,コンデンサ41変更することで、リミッタ動作させるまでの時間を自由に設定することが可能となる。リミッタからの復帰時間T3は、電圧比較器31とヒステリシスを設けるための抵抗32,33,35,コンデンサ34により変更できる。
参照例によれば、特に熱容量の小さな発熱抵抗体を用いた場合、本来の発熱抵抗体の熱容量以上に最大加熱状態が連続しないようにすることで抵抗体の劣化や破壊を防止することができ、熱式空気流量計の信頼性が確保できるといった効果がある。
次に本発明の実施例を図3により説明する。熱線駆動回路1は発熱抵抗体211a,温度補償抵抗211c,抵抗13,14からなるホイーストンブリッジ回路により、ブリッジ中点の電位差がゼロになるように差動増幅器15,トランジスタ16によって発熱抵抗体211aに流れる電流を調整するように構成されている。ここで、抵抗体211はシリコン半導体基板上に薄膜で構成されたものである。図4に抵抗体211のパターンの一例を示すが、発熱抵抗体211aは縦長で抵抗が折り返したパターンで、この両側に温度検出用の抵抗体211d,211e,211f,211gが配置された構造となっている。この、発熱抵抗体211aと、温度検出用の抵抗体211d,211e,211f,211gは、例えばシリコン基板の裏面からエッチングされ熱容量が小さな構造部に抵抗体が配置されたものである。温度補償抵抗211cは、発熱抵抗体211aの加熱による温度影響が受けにくい場所に配置されている。
温度検出用の抵抗体211d,211e,211f,211gは、電源回路5の電圧Vccを印加してブリッジ回路を構成する。ブリッジ回路に印加する電圧は、外部電圧を用いるレシオメトリック構成であっても構わない。この差電圧を、抵抗2135,2136により基準電圧Vrefを分圧された仮想ゼロ点電圧Vofを中心に、差動増幅器2131と抵抗2132,2133,2134,2137により増幅する。温度検出用の抵抗体211d,211e,211f,211gは、発熱抵抗体211aの加熱温度を検出するが、空気の流れがない場合は温度分布が均一となるため差動増幅器2131の出力Vbiは、仮想ゼロ点電圧Vofと等価になる。ここで空気に流れが生じた場合、空気の流れの向きに対し垂直に発熱抵抗体211aの長手方向を配置すると、抵抗体211d,211eと211f,211gの間に温度差が生じ、その結果、差動増幅器2131の出力Vbiとして流れの向きに応じた流量信号を得ることができる。
本実施例では特に、差動増幅器2131の出力Vbiをマイクロコンピュータ220のアナログ・ディジタル変換器221に入力し、出力感度のばらつき等をディジタル量として演算により調整し、ディジタル・アナログ変換器224の出力電圧Voutとしてエンジンコントロールユニット等に信号を送るものである。ここでマイクロコンピュータ220は、CPU222a,RAM222b,ROM222cからなる演算回路222と、発振器226,I/O225,PROM223等により構成される。ここでPROM223は、個別センサの出力感度のばらつき等を調整値として一回以上記録することができるものであればよく、電気的な書き換え可能なEEPROMやフラッシュROM等にのみ限定されるものではない。
マイクロコンピュータ220のアナログ・ディジタル変換器221には他に、発熱抵抗体211aの両端の電圧Vr1,Vr2や、差動増幅器15の出力Vr3が入力される。マイクロコンピュータ220では差動増幅器15の出力Vr3や、発熱抵抗体211aの両端の電圧Vr1,Vr2から演算により加熱温度を求めることで、発熱抵抗体211aの加熱状態を検出し、I/O225の出力V6によりNPNトランジスタ43をオンし、加熱状態を制限することができる構成となっている。
次に実施例の詳細を図5により説明する。これは電源投入時のように、発熱抵抗体211aが常温から加熱されて200℃程度の定温度制御がなされる場合である。図5(a)の通常動作の場合、バッテリ電圧VBで制限される最大電流が発熱抵抗体211aに流れることで、急速に発熱抵抗体211aが加熱され温度上昇により抵抗値Rh1が上昇し、ブリッジ回路がバランスし差動増幅器15の出力V3が減少していく。ここで、最大電流が発熱抵抗体211aに流れる時間T1は、通常の場合は発熱抵抗体211aの抵抗値Rh1と熱容量,バッテリ電圧VBでのみ決まり、熱容量が小さいほど短くなる。マイクロコンピュータ220では発熱抵抗体211aの発熱温度Thをモニタし、一定時間当りの温度変化dth1を検出する。一定時間当りの温度変化dth1が一定値より大きいか、または目標とする加熱温度範囲に発熱抵抗体211aの発熱温度Thが入った場合には通常動作とし、I/O225の出力V6はローレベルのままとする。
これに対し、図5(b)のリミッタ動作の場合を説明する。熱容量の小さな発熱抵抗体211aにおいて、特に汚れや水等の発熱を吸収する物質が発熱抵抗体部に付着した場合、見かけ上の熱容量が大きくなり、汚れや水等が揮発するまで発熱温度Thがゆっくりと上昇し、最大電流が発熱抵抗体211aに流れ続けることとなる。その際、汚れや水等の付着状態により発熱抵抗体211aの局所的に高温度になる部分が発生し、薄膜上に形成された抵抗体が劣化したり、熱衝撃による薄膜の破壊を招く可能性がある。このため、マイクロコンピュータ220では発熱抵抗体211aの発熱温度Thをモニタし、一定時間当りの温度変化dth2を検出する。一定時間当りの温度変化dth2が一定値より小さく、かつ目標とする加熱温度範囲以下に発熱抵抗体211aの発熱温度Thがなっている場合リミッタ動作とし、I/O225の出力V6を一定時間ローレベルからハイレベルに保持したままとする。その結果NPNトランジスタ43がオンし、ブリッジ回路に印加する電圧V3を低下させることができる。ブリッジ回路の印加電圧V3が小さくなると発熱抵抗体211aの発熱温度Thが低下する。この加熱制限時間T3は、マイクロコンピュータ220内部で自由に設定できる。加熱制限時間T3が過ぎると、出力V6がハイレベルからローレベルに動作し、NPNトランジスタ43がオフして通常動作に戻る。発熱抵抗体211aの加熱温度が低下した状態でも、汚れや水等の揮発は余熱により続くため、通常動作に戻ってからの再加熱時間は電源投入時の常温からの温度上昇に対して短くなる。最終的に差動増幅器15の出力V3が安定するまでの時間T2は、リミット動作をすることにより長くなるが、急激な連続加熱による抵抗の劣化や破壊を防止でき、熱容量の大きな発熱抵抗体211aを用いるよりは短くすることができる。特に、マイクロコンピュータ220を用いることで、起動毎の情報を例えば起動が何回行われたか等をカウントし、カウント値に応じて一定時間当りの温度変化検出値に対する基準値や、加熱制限時間T3を変えたりすることで計時変化による影響を取り除くことができるようになる。
本実施例によれば、特に熱容量の小さな発熱抵抗体を用いた場合に、発熱抵抗体の加熱状態を正確にモニタすることができ、きめ細やかな加熱状態の制限を加えることで、抵抗体の劣化や破壊を未然に防止することができ、熱式空気流量計の信頼性を長期的により向上できるといった効果がある。
次に第2の参照例を図6により説明する。熱線駆動回路1は発熱抵抗体11と、電流検出抵抗13の加熱部と、発熱抵抗体11と同一基板上で発熱抵抗体11の側に配置された感温抵抗体111、および温度補償抵抗12,抵抗13,14からなる定電圧Vcc駆動のホイーストンブリッジ回路により、ブリッジ中点の電位差がゼロになるように差動増幅器15,トランジスタ16によって発熱抵抗体11に流れる電流を調整するように構成されている。発熱抵抗体11の加熱温度が低いと、差動増幅器15の出力が大きくなり、更に加熱するように動作する。この構成により空気流速によらず発熱抵抗体11の抵抗値は一定に、すなわち温度が一定値になるように制御される。このとき、発熱抵抗体11による空気流速に対応する信号をゼロスパン回路2に入力する。ゼロスパン回路2は差動増幅器21,抵抗22,23,24,25,26,27から構成される。
参照例では加熱状態制御回路3を設け、熱線駆動回路1の差動増幅器15の出力を一定の電圧レベルと判定し、その結果NPNトランジスタ43を動作させ、駆動用のトランジスタ16の動作状態を制限するものである。加熱状態制御回路3は、差動増幅器15の出力を検出する抵抗38,39と、抵抗40とコンデンサ41よりなるローパスフィルタ,電源回路5により12Vバッテリ電圧より発生させられた基準電圧Vrefより一定の電圧レベルをつくる抵抗36,37,電圧を比較する電圧比較器31とヒステリシスを設けるための抵抗32,33,35,コンデンサ34等により構成される。その結果、特に電源101の起動時等の発熱抵抗体11が常温から加熱され最大電流が発熱抵抗体に流れる際の差動増幅器15の動作状態を判定し、動作状態に応じてNPNトランジスタ43がオンし、ブリッジ回路の電圧V2に印加する電圧を制限するものである。
この様な、加熱部と定温度制御のブリッジ回路が別々な構成でも、差動増幅器15の動作状態を判定することで先の参照例及び実施例と同様な効果を得ることができる。
以下、本発明の第参照例を図7により説明する。熱線駆動回路1は電源101に接続され空気流量に応じて出力する。熱線駆動回路1は発熱抵抗体11,温度補償抵抗12,抵抗13,14からなるホイーストンブリッジ回路により、ブリッジ中点の電位差がゼロになるように差動増幅器15,トランジスタ16によって発熱抵抗体11に流れる電流を調整するように構成されている。発熱抵抗体11の加熱温度が低いと、差動増幅器15の出力が大きくなり、更に加熱するように動作する。この構成により空気流速によらず発熱抵抗体11の抵抗値は一定に、すなわち温度が一定値になるように制御される。このとき、発熱抵抗体11による空気流速に対応する信号をゼロスパン回路2に入力する。ゼロスパン回路2は差動増幅器21,抵抗22,23,24,25,26,27から構成される。
ここで、発熱抵抗体11の両端電圧を分圧して検出するための抵抗17,18を設け、発熱抵抗体11の両端電圧が加熱等により一定電圧以上に上昇した場合、NPNトランジスタ43が動作して、発熱抵抗体11に流れる電流を制限し、ブリッジ回路の印加電圧V2を抑制する構成となっている。この様に、発熱抵抗体11の加熱状態に応じて電流制限を加えることで、発熱抵抗体11の過加熱を防止することができる。
熱容量の小さな発熱抵抗体11において、特に汚れや水等の発熱を吸収する物質が発熱抵抗体部に付着した場合にも発熱抵抗体11に流れる最大電流を制限することで、薄膜上に形成された抵抗体が劣化することを抑えることができる。同時に熱衝撃による薄膜の破壊等も防止できる。
参照例によれば、簡単な回路構成で発熱抵抗体の加熱電流を制限することができるため、抵抗体の劣化や破壊といった信頼性の低下を低コストで実現し防止できるといった効果がある。
以下、本発明の第参照例を図8により説明する。熱線駆動回路1は電源101に接続され空気流量に応じて出力する。熱線駆動回路1は発熱抵抗体11,温度補償抵抗12,抵抗13,14からなるホイーストンブリッジ回路により、ブリッジ中点の電位差がゼロになるように差動増幅器15,トランジスタ16によって発熱抵抗体11に流れる電流を調整するように構成されている。
ここでは一例として、差動増幅器15の出力V3を制限するためのツェナーダイオード44を設けた場合を説明するが、ブリッジ回路の印加電圧V2そのものをツェナーダイオード等で制限しても良い。差動増幅器15の出力V3を制限する場合は、ツェナーダイオード44の電流容量を小さくできるためコスト低減に有効である。この様にツェナーダイオード44で、差動増幅器15の出力V3を制限することで、ブリッジ回路の印加電圧V2を抑制することができる。ブリッジ回路の印加電圧V2を制限することで、空気流量の測定範囲は限定されるが、発熱抵抗体11の過加熱を防止することができる。
参照例によれば、簡単な回路構成で発熱抵抗体の加熱電流を制限することができるため、抵抗体の劣化や破壊といった信頼性の低下を低コストで実現し防止できるといった効果がある。
またパルス駆動でブリッジの印加電圧V2を制御する場合でも、これまでの実施例で説明したリニア電圧制御と同様の効果を得ることができる。例えば、ブリッジの印加電圧V2か駆動電流のいずれかを一定値に制限し、制限した電圧電流の大きさに応じたパルス幅を所定値に制限することで、過加熱による抵抗体の劣化等を防止することができる。
また、図示はしないが他の参照例として、液滴を含む空気が流れる吸気管と、検出素子に前記液体が付着した場合の保護回路を有する空気流量計と、燃料噴射弁と、前記空気流量計の出力に基づいて前記燃料噴射弁を制御する制御器と、を備えた内燃機関がある。
本実施例によれば、特に熱容量の小さな発熱抵抗体を用いた場合、本来の発熱抵抗体の熱容量以上に最大加熱状態が連続しなくすることで抵抗体の劣化や破壊を防止することができ、熱式空気流量計の信頼性が確保できるといった効果があると同時に、電源投入時の空気流量の立ち上がり時の応答性を向上することができる。その結果、自動車のエンジンの始動時における空気流量測定が早くでき、エンジン始動時の排ガスを低減できる効果がある。
本発明の第1の参照例による熱線駆動回路図である。 電源投入時のブリッジ電圧の過渡応答動作比較図である。 本発明の実施例による熱線駆動回路図である。 シリコン基板上に形成された抵抗体のパターン図である。 電源投入時のブリッジ電圧および加熱温度の過渡応答動作比較図である。 本発明の第参照例による熱線駆動回路図である。 本発明の第参照例による熱線駆動回路図である。 本発明の第参照例による熱線駆動回路図である。
符号の説明
1…熱線駆動回路、5…電源回路、13,14…抵抗、15…差動増幅器、16…トランジスタ、43…NPNトランジスタ、211…抵抗体、211a…発熱抵抗体、211c…温度補償抵抗、211d,211e,211f,211g…抵抗体、220…マイクロコンピュータ、221…アナログ・ディジタル変換器、222…演算回路、222a…CPU、222b…RAM、222c…ROM、223…PROM、224…ディジタル・アナログ変換器、225…I/O、226…発振器、2131…差動増幅器、2132,2133,2134,2135,2136,2137…抵抗。

Claims (2)

  1. 内燃機関の吸入空気流中に設けられた2つの抵抗体と、前記2つの抵抗体の電位差を制御するブリッジ回路と、前記抵抗体の加熱時間を制限する回路手段とを備えた熱式空気流量計において、
    前記抵抗体の加熱温度を求める手段を備え、
    前記回路手段は、電源投入時において、前記抵抗体の一定時間あたりの温度変化が所定値より小さく、かつ前記抵抗体の発熱温度が目標とする温度範囲以下である場合に、加熱時間を制限することを特徴とする熱式空気流量計。
  2. 請求項1に記載の熱式空気流量計において、
    前記抵抗体がシリコン基板上に形成されたことを特徴とする熱式空気流量計。
JP2000612709A 1999-04-16 1999-04-16 熱式空気流量計 Expired - Lifetime JP4154125B2 (ja)

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