JP2005283263A - フェライト系ステンレス鋼を基材とする高弾性歪みセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 基材/絶縁層の密着性が良く、弾性領域の広範囲にわたって歪み量を測定できる歪みセンサを提供する。
【解決手段】 Cu:0.3〜3.0質量%を含むフェライト系ステンレス鋼を基材11とし、800〜900℃で焼成された第一の絶縁層12,回路パターン13,電極16,歪抵抗素子14,600〜700℃で焼成された第二の絶縁層15が基材表面に順次積層されている。基材11は、好ましくは第一の絶縁層12,回路パターン13,電極16,歪抵抗素子14及び第二の絶縁層15を形成した状態で0.2体積%以上のε-Cu相を含み、オーステナイト相,σ相が抑制されたフェライト組織に調整されており、室温で450MPa以上の0.2%耐力を呈する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、弾性領域の広範囲にわたり大きな歪み量を示すフェライト系ステンレス鋼を基材に使用することにより、検出範囲を拡げ、検出精度を高めた高弾性歪みセンサに関する。
歪みセンサは、金属からなる基材1の表面上の絶縁層2に所望の回路パターン3を形成し、この回路パターン3間に歪抵抗素子4を設け、少なくともこの歪抵抗素子4及び回路パターン3を絶縁層5で覆っている(図5)。基材1に引張り方向又は圧縮方向の歪みを与えると、基材1に伴って歪抵抗素子4も歪み、電気抵抗値を変化させる。これら歪抵抗素子4を組み込んだブリッジ回路等の検出回路を構成し、歪抵抗素子4の電気抵抗値の変化を測定することにより、歪みセンサに与えられた歪み量が検出される。
歪みの検出領域は、弾性領域における歪み範囲の広い基材の選択により拡げられる。通常のフェライト系又はオーステナイト系ステンレス鋼は、強度,耐食性等に優れているものの、弾性領域で測定に使用可能な歪みの範囲が狭いため歪みセンサの基材に不適と扱われている。この点、特許文献1は、フェライト系よりも二相系ステンレス鋼の方が歪みセンサの基材に適していると開示している。
特開2003-114153号公報
フェライト系ステンレス鋼の狭い歪み範囲は、歪みセンサの製造工程で基材1に使用されるステンレス鋼が受ける熱履歴に原因がある。具体的には、ガラス質絶縁材料を焼成して絶縁層2を形成するとき、基材1のステンレス鋼が800〜900℃の高温雰囲気に曝され、靭性や耐力が劣化しやすい。また、ガラス質材料の焼成時にSUS430等のフェライト系ステンレス鋼が800℃以上に加熱されるとα→γの相変態が生じ、ガラスとの熱膨張差が大きくなって基材1と絶縁層2との接合強度が低下しやすい。しかも、高温焼成されたフェライト系ステンレス鋼に弾性領域の歪みを与えると焼成時の耐力劣化により残留歪を生じやすく、原点への復帰精度が低下して高精度検出ができなくなる。
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、800℃以上の高温雰囲気に曝されても相変態せず、ガラス質絶縁層との接合性も良好な低熱膨張特性を呈するフェライト系ステンレス鋼を基材に使用することにより、フェライト系本来の高強度,高弾性を活用し、弾性領域の広範囲で歪み量を高精度に検出できる高弾性歪みセンサを提供することを目的とする。
本発明の高弾性歪みセンサは、Cu:0.3〜3.0質量%を含むフェライト系ステンレス鋼を基材11とし、800〜900℃で焼成された第一の絶縁層12,回路パターン13,歪抵抗素子14,600〜700℃で焼成された第二の絶縁層15が基材表面に順次積層されている。
フェライト系ステンレス鋼は、Cuの他にC:0.03質量%以下,Si:3.0質量%以下,Mn:3.0質量%以下,Ni:3.0質量%以下,Cr:10〜35質量%,Cu:0.3〜3.0質量%,N:0.03質量%以下,更にTi:0.5質量%以下,Nb:1.0質量%以下,Mo:2.0質量%以下,Al:3.5質量%以下の1種又は2種以上を含むステンレス鋼が好適である。
該フェライト系ステンレス鋼は、好ましくは第一の絶縁層12,回路パターン13,電極16,歪抵抗素子14,第二の絶縁層15を形成した状態で0.2体積%以上のε−Cu相を含み、オーステナイト相,σ相の生成が抑制されたフェライト組織に調整されており、室温で450MPa以上の0.2%耐力(JIS G0202)を呈する。
歪みセンサの製造にあっては、ガラス質材料を800〜900℃で焼成して絶縁層を形成している。オーステナイト系,二相系に比較すると熱膨張係数が小さなフェライト系ステンレス鋼は接合性に有利であるが、高温焼成時の昇温でα→γの相変態が生じると相変態に起因する体積変化で基材/絶縁層の界面に熱応力が集中し、接合強度が低下する。α→γの相変態は、オーステナイトバランスを下げた成分設計により抑制できる。また、600〜700℃で絶縁層を焼き付ける際の高温雰囲気でCu等の析出によって鋼材が硬質化・強化される成分設計を採用すると、室温で450MPa以上の0.2%耐力がステンレス鋼に付与され、広範囲の弾性領域にわたって歪み量を精度良く測定できる歪みセンサに適した基材となる。
以下、本発明の一実施形態である歪みセンサを図面を参照しながら説明する。
図1は歪みセンサの構造を示す側断面図,図2は上面図である。
図1,2において、11は金属からなる基材であり、基材11に第一の絶縁層12が設けられ、更にAgからなる回路パターン13が第一の絶縁層12に備えられている。14は四つの歪抵抗素子を示し、回路パターン13と電気的に接続されるように第一の絶縁層12上に設けられている。15は第二の絶縁層であり、少なくとも四つの歪抵抗素子14及び回路パターン13を覆っている。16は四つのAgからなる電極を示し、回路パターン13から延出して設けられている。電極16は、第二の絶縁層15で覆われておらず外部に露出している。
〔基材・ステンレス鋼〕
基材11として使用されるフェライト系ステンレス鋼には、以下の合金成分を含んでいる。
C:0.03質量%以下,N:0.03質量%以下
何れもオーステナイト形成元素であり、多量に含まれるとマルテンサイト相が生成し、鋼材が高強度化する。マルテンサイト相を生成すると相変態で発生する歪みにより絶縁層12との密着性が損なわれるので、可能な限りC,Nを低減しマルテンサイト相の生成を抑制することが好ましい。そこで、C,N含有量を共に0.03質量%以下としている。
Si:3.0質量%以下
高温での耐酸化性を改善する合金成分として知られているが、本成分系においては、室温の強度上昇に固溶強化元素として働く。このような作用は、0.1質量%以上のSiで顕著になる。しかし、Siの過剰添加はσ相の生成を促進させて低温靭性を劣化させるので、Si含有量の上限を3.0質量%としている。
Mn:3.0質量%以下
フェライト系ステンレス鋼の高温酸化特性,溶接性を改善する合金成分であり、0.1質量%以上でMnの添加効果が顕著になる。しかし、オーステナイト形成元素であり過剰添加はC,Nと同様な悪影響を及ぼすので、Mn含有量の上限を3.0質量%としている。
Ni:3.0質量%以下
本成分系においては、室温強度の上昇に有効な固溶強化元素として働く。このような作用はNi:0.05質量%以上で顕著になる。しかし、オーステナイト形成元素であるため、Cr含有量の少ないフェライト系ステンレス鋼にNiを過剰添加すると、Mnと同様にマルテンサイト相が生成しやすくなる。そこで、Ni含有量の上限を3.0質量%とした。
Cr:10〜35質量%
フェライト相を安定させると共に、耐食性,耐酸化性の改善に不可欠な合金成分である。室温での強度上昇に有効な固溶強化元素としても働き、Crの増量に応じて添加効果が大きくなる。しかし、過剰量のCrを添加するとσ相の生成によって鋼材が脆化しやすくなる。このようなことから、Cr含有量を10〜35質量%の範囲とする。
Cu:0.3〜3.0質量%
Cu添加量の増加に伴い、固溶強化作用によって鋼材強度が向上し、0.3質量%以上でCuの添加効果がみられる。特にセンサ用途の製造工程では、600〜700℃の熱処理時にε-Cu相が活発に析出し鋼材強度が大幅に向上する。しかし、過剰量のCu添加は低温靭性や耐食性に悪影響を及ぼすので、Cu含有量の上限を3.0質量%とした。
Ti:0.5質量%以下
C,Nを固定してマルテンサイト相の生成を抑制すると共に、耐食性を向上させる合金成分であり、好ましくは0.05質量%以上でTiの添加効果が顕著になる。しかし、Tiを過剰添加するとTiNを生成し鋼材の表面性状を劣化させるので、Ti含有量の上限を0.5質量%とする。
Nb:1.0質量%以下
Tiと同様に、C,Nを炭窒化物として固定する作用を呈し、好ましくは0.1質量%以上でNbの添加効果が顕著になる。しかし、Nbの過剰添加は低温靭性を低下させ、溶接高温割れ感受性を高くする原因となるので、Nb含有量の上限を1.0質量%とした。
Mo:2.0質量%以下
フェライト系ステンレス鋼の高強度化に有効な合金成分であり、耐食性,高温強度の向上にも顕著な作用を呈し、好ましくは0.1質量%以上でMoの添加効果がみられる。しかし、過剰量のMoを添加すると加工性,溶接性が劣化し、σ相が生成しやすくなり、低温靭性に悪影響が現れる。このようなことから、Mo含有量の上限を2.0質量%とする。
Al:3.5質量%以下
フェライト系ステンレス鋼を高強度化し、耐高温酸化性の向上にも有効な合金成分であり、好ましくは0.05質量%以上でAlの添加効果がみられる。しかし、過剰量のAlを添加すると加工性,溶接性が劣化し、σ相が生成しやすくなり、低温靭性にも悪影響が現れるので、Al含有量を3.5質量%以下とする。
TiやNbを含む成分系では、オーステナイト相の生成に最も影響を及ぼすC,Nの大部分が炭窒化物として固定されるので、高温域においてもオーステナイト相が生成されない。更に、2×Ti+Nb>8(C+N)+0.1の関係を満足するようにC,Nとの関係でTi,Nbの含有量を調整するとき、オーステナイト相の生成が一層確実に抑制される。
本成分系においては、その他の合金成分を特に規制するものではないが、一般的な不純物元素であるP,S,O等は可能な限り低減することが好ましい。具体的にはそれぞれの上限をP:0.04質量%,S:0.03質量%,O:0.02質量%とするが、不純物元素の上限を更に厳密に規制すると高レベルの加工性,靭性が確保される。耐熱性改善に有効なW,Zr,Y,REM(希土類金属)や熱間加工性改善に有効なCa,Mg,B,Co等の合金成分も必要に応じて適宜添加できる。
基材のフェライト系ステンレス鋼は、熱延まま,熱延焼鈍まま,冷延まま,冷延焼鈍等、何れの状態であっても優れた特性を発揮する。優れた特性は、鋼板を造管し、或いは加工,溶接を施した後でも維持される。当該フェライト系ステンレス鋼から歪みセンサを製造する場合、最終熱処理工程でε-Cu相が生成するが、最終熱処理工程前に何れの段階でも微細なε-Cu相の生成が可能である。
以上の条件により構成された歪みセンサについて、以下にその製造方法を説明する。
〔絶縁層形成工程〕
先ず、基材11の表面にペースト状のガラス材料をスクリーン印刷等で塗布し、800〜900℃の温度で焼成することにより第一の絶縁層12を形成する。-図3(a)-
〔回路パターン形成工程〕
次いで、絶縁層12上の所望個所にペースト状電極材料をスクリーン印刷等で塗布し、800〜900℃の温度で焼成することにより回路パターン13及びこの回路パターン13を延出してなる電極16(本図では図示せず)を形成する。-図3(b)-
〔歪抵抗素子形成工程〕
更に、回路パターン13の上にペースト状の抵抗材料をスクリーン印刷等で塗布し、800〜900℃の温度で焼成することにより四つの歪抵抗素子14を形成する。-図3(c)-
〔絶縁層形成工程〕
最後に、少なくとも歪抵抗素子14及び回路パターン13を覆うようにペースト状の絶縁材料をスクリーン印刷等で塗布し、600〜700℃の温度で焼成することにより第二の絶縁層15を形成する。-図3(d)-
この第二の絶縁層15の形成時に基材11のステンレス鋼が600〜700℃の高温雰囲気に曝されるが、このときマトリックスからε−Cu相が析出して硬質化(高強度化)される。基材11の硬質化に及ぼす影響は、ε−Cu相の析出量が0.2体積%以上で顕著になる。また、オーステナイトバランスが低く設定されているのでオーステナイト相の生成もない。
しかも、高温雰囲気に曝される時間が合計でも数時間程度と比較的短く、Cr,Si等のフェライト形成元素を比較的多量に含む成分系であってもσ相も生じていないため、センサ基材が優れた低温靭性を呈し、第一の絶縁層12,回路パターン13,電極16,歪抵抗素子14,第二の絶縁層15が強固に接合された高弾性歪みセンサが得られる。
成分・組成を表1に示すステンレス鋼を真空炉で溶製し、鋳造,鍛造,熱延,焼鈍・酸洗,冷延,仕上げ焼鈍を経て板厚2.0mmの冷延焼鈍板を製造した。
Figure 2005283263
各冷延焼鈍板から試験片を切り出し、第一の絶縁層12の焼付けを想定して850℃に1時間加熱した後で室温まで冷却し、更に第二の絶縁層15の焼付けを想定して650℃に30分加熱した後で室温まで冷却する熱処理を施した。熱処理された試験片の組織変化を観察し、透過型電子顕微鏡の10視野から求められたε−Cu相の平均面積率を体積率に換算し、光学顕微鏡の10視野からオーステナイト相,σ相の平均面積率を求めた。
また、第一の絶縁層12,回路パターン13,電極16,歪抵抗素子14の焼成条件:850℃で1時間の焼成後、第二の絶縁層15の焼成条件:640℃で30分の焼成で作製された歪みセンサについて絶縁層2の剥離,断線を調査すると共に、室温における基材11に使用したステンレス鋼の0.2%耐力を測定した。
表2の調査結果にみられるように、本発明例では、基材11と第一の絶縁層12及び第二の絶縁層15の密着性が優れ、0.2%耐力も550MPaと高い値であった。したがって、広範囲の弾性領域にわたって歪み量を高精度測定できる歪みセンサとして使用可能なことが理解できる。
鋼種No.1の基材は、最終熱処理時の加熱温度に応じてε-Cu相の析出量が異なり、0.2%耐力が図2に示すように変化していた。なお、図2のデータは、鋼種No.1の基材を850℃に1時間加熱した後、最終熱処理温度に30分加熱したときの値である。また、鋼種No.1,No.2共にオーステナイト相,σ相が析出していなかった。
他方、SUS430ステンレス鋼を基材とした歪みセンサでは、焼成時の昇温過程で相変態したオーステナイト相が冷却過程でマルテンサイト変態するため、相変態に起因する体積変化の影響を受けて基材11と第一の絶縁層12及び第二の絶縁層15の密着性が悪く電極破断が生じていた。0.2%耐力も低いため、測定可能な歪み範囲が本発明例より限られていると考えられる。
SUS631ステンレス鋼は、0.2%耐力が高いものの焼成時の熱履歴によって多量のマルテンサイトが生成し、基材からガラス質絶縁層が剥離したため歪みセンサとして使用できなかった。
SUH21鋼を基材とした歪みセンサは、基材11と第一の絶縁層12及び第二の絶縁層15の密着性が良好であるものの、ε-Cu相が生成していないため焼成後の基材の0.2%耐力が低かった。しかも、焼成時に若干のσ相が生成したため、基材の低温靭性が低くなっていた。
Figure 2005283263
以上に説明したように、高温焼成でガラス質絶縁層や樹脂質抵抗体を形成する際にα→γの相変態がなく、室温での0.2%耐力が高く低熱膨張性のフェライト系ステンレス鋼を基材11に使用しているので、基材11と第一の絶縁層12及び第二の絶縁層15の接合界面に亀裂,剥離等の欠陥がなく、弾性領域の広い範囲にわたって歪み量を高精度測定できる歪みセンサとなる。
本発明の一実施形態における歪みセンサの構造を示す側断面図 同歪みセンサの上面図 同歪みセンサの製造方法を説明する図 最終熱処理時の加熱温度に応じて室温での0.2%耐力が変わることを示したグラフ 従来の歪みセンサの構造を示す側断面図
符号の説明
11:基材 12:第一の絶縁層 13:回路パターン 14:歪抵抗素子 15:第二の絶縁層 16:電極

Claims (4)

  1. Cu:0.3〜3.0質量%を含むフェライト系ステンレス鋼を基材とし、この基材に800〜900℃で焼成された第一の絶縁層,電極,回路パターン,歪抵抗素子,600〜700℃で焼成された第二の絶縁層を順次設けていることを特徴とするフェライト系ステンレス鋼を基材とする高弾性歪みセンサ。
  2. フェライト系ステンレス鋼がC:0.03質量%以下,Si:3.0質量%以下,Mn:3.0質量%以下,Ni:3.0質量%以下,Cr:10〜35質量%,Cu:0.3〜3.0質量%,N:0.03質量%以下,更にTi:0.5質量%以下,Nb:1.0質量%以下,Mo:2.0質量%以下,Al:3.5質量%以下の1種又は2種以上を含んでいる請求項1記載の高弾性歪みセンサ。
  3. 第一の絶縁層,電極,回路パターン,歪抵抗素子,第二の絶縁層を形成した状態で基材のフェライト系ステンレス鋼が0.2体積%以上のε−Cu相を含み、オーステナイト相,σ相の生成が抑制されたフェライト組織であることを特徴とする請求項1又は2記載の高弾性歪みセンサ。
  4. 室温での0.2%耐力:450MPa以上のフェライト系ステンレス鋼を基材に使用している請求項1〜3何れかに記載の高弾性歪みセンサ。
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