JP2005282562A - 内燃機関の停止装置、内燃機関の自動停止始動装置およびこれらを備える自動車 - Google Patents

内燃機関の停止装置、内燃機関の自動停止始動装置およびこれらを備える自動車 Download PDF

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Abstract

【課題】 内燃機関の始動性が良好となる回転位置でクランクシャフトを停止させて保持する。
【解決手段】 クランクシャフト38のカウンターウェイト40に凸部42を設け、クランクシャフト38がエンジン22の始動性が良好となる回転位置に至ったときに凸部42に整合するよう電磁石44をクランクケース46に取り付ける。エンジン22の停止の際には、クランクシャフト38が回転停止直前の回転数となり、カウンターウェイト40の凸部42が電磁石44に略整合するタイミングで電磁石44に通電して凸部42を吸引し、クランクシャフト38の回転を停止させ、クランクシャフト38をその状態で保持する。エンジン22を始動するときには、電磁石44への通電を解除してクランキングを開始する。この結果、エンジン22を迅速に始動することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の停止装置、内燃機関の自動停止始動装置およびこれらを備える自動車に関する。
従来、この種の内燃機関の停止装置としては、クランク軸に連結されたフライホイールを回転子としフライホイールの内径側部分に電機子を配置した磁石発電機を形成したものが提案されている(特許文献1参照)。この装置では、電機子コイルに流す短絡電流を調整することによりクランク軸への制動トルクを操作してクランク軸の停止位置を目標範囲内に収め、内燃機関の次の始動性を向上させている。
特開2001−193540号公報(図1)
一般的に、同一の機能を有するが異なる構成の装置を提案することは技術の向上につながる。また、同一の機能を有する装置の小型化を図ることは自動車などの限られたスペースに設置することを考えると有利である。さらに、自動車などの技術分野ではエネルギー効率の向上を図ることも課題の一つとされている。
本発明の内燃機関の停止装置、内燃機関の自動停止始動装置およびこれらを備える自動車は、クランクシャフトを所定の回転位置で停止して保持する異なる構成の装置などを提供することを目的の一つとする。また、本発明の内燃機関の停止装置、内燃機関の自動停止始動装置およびこれらを備える自動車は、装置を小型化することを目的の一つとする。さらに、本発明の内燃機関の停止装置、内燃機関の自動停止始動装置およびこれらを備える自動車は、エネルギー効率の向上を図ることを目的の一つとする。
本発明の内燃機関の停止装置、内燃機関の自動停止始動装置およびこれらを備える自動車は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の内燃機関の停止装置は、
内燃機関の運転を停止する内燃機関の停止装置であって、
前記内燃機関のクランクシャフトに直接取り付けられ、電磁的な力または機械的な力を作用させることにより該クランクシャフトを所定の回転位置として保持可能な保持手段と、
所定の停止条件が成立したとき、前記保持手段により前記クランクシャフトが前記所定の回転位置で保持された状態として前記内燃機関が停止されるよう該内燃機関と前記保持手段とを制御する停止制御手段と、
を備えることを要旨とする。
本発明の第1の内燃機関の停止装置では、内燃機関の停止装置がクランクシャフトに直接取り付けられ、電磁的な力または機械的な力を作用させることにより、クランクシャフトを所定の回転位置として保持することができる。ここで、所定の回転位置を内燃機関の始動性が良い位置とすれば、次に内燃機関を始動するときの始動性を向上させることができる。しかも、内燃機関の停止装置を直接クランクシャフトに取り付けるから、装置を小型なものとすることができる。
こうした本発明の第1の内燃機関の停止装置において、前記保持手段は、前記クランクシャフトのカウンターウェイトの一部を被吸引部として電磁的な吸引力により吸引して該クランクシャフトを前記所定の回転位置に保持する手段であるとすることもできる。こうすれば、カウンターウェイトの一部を用いるから、さらなる小型化を図ることができる。この態様の本発明の内燃機関の停止装置において、前記保持手段は、前記被吸引部に吸引力を作用させて前記クランクシャフトを停止させたときに該クランクシャフトが前記所定の回転位置となる位置に取り付けられた電磁吸引手段を備えるものとすることもできる。この場合、前記停止制御手段は、前記内燃機関の運転停止に伴って前記クランクシャフトが所定の回転数未満に至った以降の前記被吸引部と前記電磁吸引手段とが整合するタイミングのときに該電磁吸引手段により該被吸引部に吸引力が作用するよう該電磁吸引手段を制御する手段であるものとすることができる。こうすれば、被吸引部と電磁吸引手段の吸引部とが整合するタイミングに電磁吸引手段を作動させるだけでクランクシャフトを所定の回転位置で保持することができる。
本発明の第1の内燃機関の停止装置において、前記停止制御手段は、前記クランクシャフトの回転が停止した後に該クランクシャフトを前記所定の回転位置に回転させて保持する手段であるものとすることもできる。こうすれば、クランクシャフトを停止させた後に所定の回転位置とすることができる。この態様において、前記保持手段は、前記クランクシャフトが前記所定の回転位置となったときを一端として該クランクシャフトの回転運動を往復部材の往復運動に変換する運動変換機構と、前記往復部材を前記往復運動における前記一端に移動させて保持する移動手段と、を備えるものとすることができる。こうすれば、往復部材に対して運動変換機構の一端に向けた力を作用させるだけでクランクシャフトを所定の回転位置に回転させて保持することができる。ここで、前記移動手段は、前記クランクシャフトのカウンターウェイトの一部を被吸引部として電磁的な吸引力により吸引して該クランクシャフトを前記所定の回転位置に保持する電磁吸引手段とすることができる。こうすれば、クランクシャフトを所定の回転位置で保持することができ、また電磁吸引手段を作動させることにより往復部材の一端方向への力を解除することができる。
本発明の第2の内燃機関の停止装置は、
内燃機関の運転を停止する内燃機関の停止装置であって、
前記内燃機関のクランクシャフトの所定位置に外周方向に向けて所定の磁極の磁界を発生させる磁界発生手段と、
該磁界発生手段による磁界との作用による磁力を用いて前記内燃機関のクランクシャフトを所定の回転位置で保持する保持手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の内燃機関の停止装置では、内燃機関のクランクシャフトの所定位置に外周方向に向けて所定の磁極の磁界を発生させる磁界発生手段と、この磁界発生手段による磁界との作用による磁力を用いて内燃機関のクランクシャフトを所定の回転位置で保持する保持手段とにより、内燃機関を停止させたときにクランクシャフトを所定の回転位置で保持することができる。ここで、所定の回転位置を内燃機関の始動性が良い位置とすれば、次に内燃機関を始動するときの始動性を向上させることができる。
こうした本発明の第2の内燃機関の停止装置において、前記磁界発生手段はS極またはN極の磁極が前記クランクシャフトの外周側に向くよう前記クランクシャフトに取り付けられた永久磁石であり、前記保持手段は前記クランクシャフトの所定位置と略整合したときに該クランクシャフトが前記所定の回転位置となる該クランクシャフト近傍の位置に前記磁界発生手段と対極の磁極が該磁界発生手段側に向くよう取り付けられた永久磁石であるものとすることもできる。また、本発明の第2の内燃機関の停止装置において、前記磁界発生手段はS極またはN極の磁極が前記クランクシャフトの外周側に向くよう前記クランクシャフトに取り付けられた永久磁石であり、前記保持手段は前記クランクシャフトの所定位置と略整合したときに該クランクシャフトが前記所定の回転位置となる該クランクシャフト近傍の位置に前記磁界発生手段と対極の磁極が該磁界発生手段側に向くよう取り付けられた電磁石であり、更に、所定の停止条件が成立したとき、前記保持手段により前記クランクシャフトが前記所定の回転位置で保持されるよう前記保持手段に通電する停止時通電制御手段を備えるものとすることもできる。
また、本発明の第2の内燃機関の停止装置において、前記磁界発生手段による磁界との作用による磁力を用いて前記クランクシャフトの前記所定の回転位置から略90度異なる位置への停止を抑制する停止抑制手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、クランクシャフトが所定の回転位置から約90度異なる位置で停止するのを抑制することができる。この場合、前記磁界発生手段はS極またはN極の磁極が前記クランクシャフトの外周側に向くよう前記クランクシャフトに取り付けられた永久磁石であり、前記停止抑制手段は前記クランクシャフトの所定位置と略整合したときに該クランクシャフトが前記所定の回転位置から略90度異なる該クランクシャフト近傍の位置に前記磁界発生手段と同極の磁極が該磁界発生手段側に向くよう取り付けられた永久磁石または電磁石であるものとすることもできる。
本発明の第1の内燃機関の自動停止始動装置は、
所定の自動停止条件が成立したときに内燃機関を自動的に停止すると共に所定の自動始動条件が成立したときに自動停止した該内燃機関を自動的に始動する内燃機関の自動停止始動装置であって、
前記所定の自動停止条件を前記所定の自動停止条件として機能する上述のいずれか態様の第1の内燃機関の停止装置と、
前記所定の自動始動条件が成立したとき、前記保持手段による前記クランクシャフトの前記所定の回転位置での保持を解除すると共に前記内燃機関を始動する自動始動手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の内燃機関の自動停止始動装置によれば、上述のいずれかの態様の本発明の第1の内燃機関の停止装置を備えるから、本発明の第1の内燃機関の停止装置が奏する効果、即ち、基本的には、内燃機関の停止装置を小型なものとすることができる効果やクランクシャフトを停止させた後に所定の回転位置とすることができる効果などと同様な効果を奏することができる。また、内燃機関の始動時にはクランクシャフトの所定の回転位置での保持を解除して内燃機関を始動するから、所定の回転位置を内燃機関の始動性が良い位置とすれば、内燃機関の始動性を向上させることができる。この結果、迅速に内燃機関を始動することができる。
本発明の第2の内燃機関の自動停止始動装置は、上述したいずれかの態様の本発明の第2の内燃機関の停止装置を備え、所定の自動停止条件が成立したときに内燃機関を自動的に停止すると共に所定の自動始動条件が成立したときに自動停止した該内燃機関を自動的に始動することを要旨とする。
この本発明の内燃機関の自動停止始動装置によれば、上述のいずれかの態様の本発明の第2の内燃機関の停止装置を備えるから、本発明の第2の内燃機関の停止装置が奏する効果、即ち、クランクシャフトを所定の回転位置で保持する効果などと同様な効果を奏することができる。したがって、所定の回転位置を内燃機関の始動性が良い位置とすれば、自動的に内燃機関を始動する際の始動性を向上させることができる。
本発明の自動車は、内燃機関と、この内燃機関の停止装置として上述のいずれかの態様の第1または第2の本発明の内燃機関の停止装置、即ち、基本的には、内燃機関の運転を停止する内燃機関の停止装置であって、該内燃機関のクランクシャフトに直接取り付けられ、電磁的な力または機械的な力を作用させることにより該クランクシャフトを所定の回転位置として保持可能な保持手段と、所定の停止条件が成立したとき、前記保持手段により前記クランクシャフトが前記所定の回転位置で保持された状態として前記内燃機関が停止されるよう該内燃機関と前記保持手段とを制御する停止制御手段と、を備える本発明の第1の内燃機関の停止装置や、内燃機関の運転を停止する内燃機関の停止装置であって、前記内燃機関のクランクシャフトの所定位置に外周方向に向けて所定の磁極の磁界を発生させる磁界発生手段と、該磁界発生手段による磁界との作用による磁力を用いて前記内燃機関のクランクシャフトを所定の回転位置で保持する保持手段と、を備える本発明の第2の内燃機関の停止装置と、を備えることを要旨とする。
この本発明の自動車によれば、上述のいずれかの態様の本発明の第1または第2の内燃機関の停止装置を備えるから、本発明の第1または第2の内燃機関の停止装置が奏する効果、即ち、基本的には、内燃機関の停止装置を小型なものとすることができる効果やクランクシャフトを停止させた後に所定の回転位置とすることができる効果などと同様な効果を奏することができる。
また、本発明の自動車は、内燃機関と、該内燃機関の自動停止始動装置として上述した本発明の第1または第2の自動停止始動装置、即ち、基本的には、所定の自動停止条件が成立したときに内燃機関を自動的に停止すると共に所定の自動始動条件が成立したときに自動停止した該内燃機関を自動的に始動する内燃機関の自動停止始動装置であって、前記所定の自動停止条件を前記所定の自動停止条件として機能する上述したいずれかの態様の本発明の第1の内燃機関の停止装置と、前記所定の自動始動条件が成立したとき、前記保持手段による前記クランクシャフトの前記所定の回転位置での保持を解除すると共に前記内燃機関を始動する自動始動手段と、を備える本発明の第1の内燃機関の自動停止始動装置や、上述したいずれかの態様の本発明の第2の内燃機関の停止装置を備え、所定の自動停止条件が成立したときに内燃機関を自動的に停止すると共に所定の自動始動条件が成立したときに自動停止した該内燃機関を自動的に始動する本発明の第2の内燃機関の自動停止始動装置と、を備えることを要旨とする。
この本発明の自動車によれば、上述した本発明の第1または第2の内燃機関の自動停止始動装置を備えるから、本発明の第1または第2の内燃機関の自動停止始動装置が奏する効果、例えば、内燃機関の停止装置を小型なものとすることができる効果やクランクシャフトを停止させた後に所定の回転位置とすることができる効果などと同様な効果を奏することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施例としてのエンジン停止装置や自動停止始動装置を備えたエンジンシステム20の構成の概略を示す構成図である。第1実施例のエンジンシステム20は、自動車に搭載されており、動力源としてのエンジン22と、このエンジン22の運転制御を行なう制御装置70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、エアクリーナ24により清浄された空気をスロットルバルブ26を介して吸入すると共に燃料噴射弁28からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ30を介して燃料室に吸入し、点火プラグ32による電気火柱によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン34の往復運動をクランクシャフト38の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)48を介して外気へ排出される。また、クランクシャフト38にはカウンターウェイト40が取り付けられており、カウンターウェイト40には外径方向に延在する凸部42が形成されている。また、クランクケース46には、エンジン22を始動する際に始動性が良好となる回転位置にクランクシャフト38が停止したときにカウンターウェイト40の凸部42と整合するよう電磁石44が取り付けられている。
制御装置70は、CPU72を中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPU72の他に、処理プログラムを記憶するROM74、データを一時的に記憶するRAM76、図示しない入出力ポートなどを備える。制御装置70には、クランクシャフト38の回転位置を検出するクランクポジションセンサ52からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ56からの冷却水温、燃焼室へ吸排気を行う吸気バルブ30や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ58からのカムポジション、スロットルバルブ26のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ60からのスロットルポジション、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、ブレーキマスターシリンダー87の圧力を検出するブレーキマスターシリンダー圧力センサ88からのブレーキマスターシリンダ圧Pb、車速センサ90からの車速Vなど、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号が図示しない入力ポートを介して入力されている。制御装置70からは、燃料噴射弁28への駆動信号や、スロットルバルブ26のポジションを調節するスロットルモータ50への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル54への制御信号、電磁石44への作動信号など、エンジン22を駆動するための種々の制御信号が図示しない出力ポートを介して出力されている。
ここで、内燃機関の停止装置としては、クランクシャフト38のカウンターウェイト40に形成された凸部42と、電磁石44と、これを駆動制御する制御装置70とが相当する。また、内燃機関の自動停止始動装置としては、各種センサとこの各種センサからの信号に基づいてエンジン22の自動停止や自動始動を制御する制御装置70とが相当する。
こうして構成されたエンジンシステム20は、アクセルペダル83の踏み込み量としてのアクセル開度Accと車速センサ90により検出された車速Vとに応じた駆動力が車両に出力されるようにスロットルバルブ26の開度制御や燃料噴射弁28からの燃料噴射制御、点火プラグ32の点火制御、可変バルブタイミング機構62のバルブタイミング制御などによりエンジン22を運転制御する。
図2は、制御装置70により実行される自動停止処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンが実行されると、制御装置70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc、ブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、ブレーキマスターシリンダー圧力センサ88からのブレーキマスターシリンダー圧Pb、車速センサ90からの車速Vなどを読み込む処理を実行する(ステップS100)。そして、読み込んだアクセル開度Acc、ブレーキペダルポジションBP、ブレーキマスターシリンダー圧、車速Vなどに基づいてアイドルストップを行うか否かを判定する(ステップS110)。アイドルストップの条件としては、実施例では、アクセル開度Accが値0、ブレーキペダルポジションBPがON、ブレーキマスターシリンダ圧Pbが所定値以上(例えば、0.55MPa以上)、車速Vが0km/hなどの条件のいずれもが成立しているものとした。アイドルストップの条件を満たさないときには、本ルーチンを終了する。
アイドルストップの条件が成立すると、燃料噴射制御および点火制御を停止して(ステップS120)、エンジン回転数Neが閾値Nref以下になるのを待つ(ステップS130,S140)。ここで、エンジン回転数Neは、クランクポジションセンサ52から読み込んだ値に基づいて図示しない他の制御ルーチンにより算出したものを用いた。また、閾値Nrefは後1回転か2回転程度でクランクシャフト38の回転が停止するときのエンジン回転数として設定されている。次に、クランクポジションセンサ52からのクランク角θが閾値θ1からθ2の範囲内になるのを待つ(ステップS150,S160)。ここで、閾値θ1と閾値θ2は、クランクシャフト38の回転に伴って凸部42と電磁石44とが整合を開始するクランク角と凸部42と電磁石44との整合が終了するクランク角として設定した。そして、クランク角θが閾値θ1からθ2の範囲内に入ると電磁石44に通電して(ステップS170)、本ルーチンを終了する。こうして、電磁石44の電磁力による吸引によって、クランクシャフト38を所定の回転位置に保持することができる。
続いて、アイドルストップの状態からエンジン22を始動する自動始動制御について説明する。図3は、制御装置70により実行される自動始動処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンが実行されると、制御装置70のCPU72は、まず、アクセル開度AccやブレーキペダルポジションBP、ブレーキマスターシリンダー圧Pb、車速Vなどを読み込み(ステップS200)、読み込んだこれらのデータに基づいてエンジン22の始動条件が成立しているか否かを判定する(ステップS210)。エンジン22の始動条件としては、実施例では上述したアイドルストップの成立条件のいずれか一つが不成立のときの条件とした。エンジン22の始動条件が成立していないときには、このまま何もせずに本ルーチンを終了する。
エンジン22の始動条件が成立すると、電磁石44への通電を停止して(ステップS220)、クランクシャフト38の保持を解除し、クランキングを開始すると共に(ステップS230)、燃料噴射制御および点火制御を開始して(ステップS240)、エンジン22の始動を開始する。エンジン22の完爆を確認すると(ステップS250)、エンジン22の始動は完了したと判断し、本ルーチンを終了する。
以上説明した第1実施例のエンジンシステム20によれば、エンジン22を停止するときにはクランクシャフト38をエンジン22の始動性が良好となる回転位置で停止させて保持することができる。したがって、次にエンジン22を始動するときに迅速にエンジン22を始動することができる。また、クランクケース46に取り付けた電磁石44とカウンターウェイト40の一部に形成した凸部42とにより内燃機関の停止装置を構成としたので、装置を小型なものとすることができる。さらに、クランクシャフト38の回転が停止する直前で電磁石44に通電してクランクシャフト38の回転を停止して保持するから、これより大きな回転数のときに通電して回転を停止すると共に保持するものやクランクシャフト38の回転が停止してから移動させて保持するものに比して電磁石44の小型化を図ることができると共に電力消費量を抑えることができる。
第1実施例のエンジンシステム20では、エンジン22が停止する直前の回転数のときに電磁石44に通電してクランクシャフト38の回転を停止して保持するものとしたが、エンジン22が停止する直前の回転数より大きな回転数のときに電磁石44に通電してクランクシャフト38の回転を停止して保持するものとしてもよい。また、第1実施例のエンジンシステム20では、クランク角θが閾値θ1から閾値θ2の範囲になったときに電磁石44に通電するものとしたが、この範囲より広い範囲で電磁石44に通電するものとしたり、この範囲より狭い範囲で電磁石44に通電するものとしてもよい。
次に、本発明の第2実施例としての内燃機関の停止装置や自動停止始動装置を備えるエンジンシステム20Bについて説明する。第2実施例のエンジンシステム20Bは、クランクシャフト38のカウンターウェイト40に凸部42が形成されていない点と、クランクケース46に電磁石44が取り付けられていない点と、エンジン22が停止してクランクシャフト38が回転しなくなった後にクランクシャフト38をエンジン22の始動性が良好な回転位置となるまで回動して保持する保持機構100がクランクシャフト38に取り付けられている点とを除いて第1実施例のエンジンシステム20と同一の構成をしている。したがって、第2実施例のエンジンシステム20Bの構成のうち第1実施例のエンジンシステム20の構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図4は第2実施例のエンジンシステム20Bが備える保持機構100の構成の概略を示す構成図である。第2実施例の保持機構100は、クランクシャフト38の回転運動をアーム部材110の往復運動に変換する運動変換機構102と、運動変換機構102を駆動するアクチェータとしての電動機104とから構成されている。運動変換機構102は、クランクシャフト38の2回転を1回転に変換するようクランクシャフト38にギヤ結合された回転量調整ギヤ112と、この回転量調整ギヤ112の回転軸から偏心した位置に形成されたピン114に当接し回転量調整ギヤ112の回転に伴って生じるピン114の周回運動を扇状の往復運動に変換するアーム部材110と、このアーム部材110の回転中心にギヤ結合し電動機104に駆動されるウォームギヤ106とを備える。回転量調整ギヤ112は、ピン114がアーム部材110に押されて図4中破線の位置になったときにエンジン22の始動性が良好なクランクシャフト38の回転位置となるようクランクシャフト38に取り付けられている。なお、電動機104は制御装置70により駆動制御を受けている。
ここで、内燃機関の停止装置としては、保持機構100と、これを駆動制御する制御装置70とが相当する。また、内燃機関の自動停止始動装置としては、各種センサとこの各種センサからの信号に基づいてエンジン22の自動停止や自動始動を制御する制御装置70とが相当する。
保持機構100は、エンジン22を始動する前に、アーム部材110が回転量調整ギヤ112の回転を妨げないように図4中実線の位置となるよう電動機104によりアーム部材110の位置調整が行なわれる。また、保持機構100は、エンジン22の運転を停止してクランクシャフト38の回転が完全に停止したときに、電動機104を駆動してアーム部材110を図中実線の位置から破線の位置まで回動する。アーム部材110が回動すると、アーム部材110は破線の位置に至るまでに回転量調整ギヤ112のピン114に当接し、回転量調整ギヤ112の回転を伴ってピン114を破線の位置まで動かす。前述したように、ピン114が破線の位置まで動かされると、この動作に連動してクランクシャフト38はエンジン22の始動性が良好な回転位置まで回転する。保持機構100では、この状態で電動機104の駆動を停止することによりクランクシャフト38をこの回転位置で保持することができる。
次に、第2実施例のエンジンシステム20Bにおけるエンジン22の自動停止処理と始動始動処理について説明する。図5は、第2実施例の自動停止処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。この自動停止処理ルーチンのステップS300〜S320は第1実施例の自動停止処理ルーチン(図2参照)のステップS100〜S120までと同様である。したがって、重複した説明を避けるため、その詳細な説明は省略する。なお、ステップS320におけるエンジン22の停止は、ステップS120の燃料噴射制御および点火制御の停止と同一である。
第2実施例の自動停止処理ルーチンでは、アイドルストップの条件が成立したときには、エンジン22を停止した後に(ステップS320)、エンジン回転数Neが値0に至るのを待つ(ステップS330、S340)。エンジン回転数Neが値0に至ると、電動機104を駆動してアーム部材110を図4中の破線位置、即ち、アーム部材110の作動端の位置まで作動させて(ステップS350)、本ルーチンを終了する。第2実施例では、こうして、クランクシャフト38をエンジン22の始動性が良好な回転位置に移動させて保持する。
図6は、第2実施例の自動始動処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。この
自動始動処理ルーチンは、ステップS420が第1実施例の自動始動処理ルーチン(図3参照)のステップS220に対応する点を除いて第1実施例のと自動始動処理ルーチンと同様である。したがって、重複した説明を避けるため、その詳細な説明は省略する。第2実施例の自動始動処理ルーチンでは、始動条件が成立したときには、電動機104を駆動してアーム部材110を図4中の実線位置まで戻して(ステップS420)、クランクシャフト38の保持を解除し、クランキングを開始してエンジン22を始動し(ステップS430〜 S450)、本ルーチンを終了する。
以上説明した第2実施例のエンジンシステム20Bによれば、エンジン22が停止した後にクランクシャフト38をエンジン22の始動性が良好となる回転位置まで移動させて保持することができる。したがって、次にエンジン22を始動するときに迅速にエンジン22を始動することができる。また、クランクシャフト38に直接保持機構100を取り付けるから、保持機構100の小型化を図ることができる。また、クランクシャフト38をエンジン22の始動性が良好となる回転位置まで回転させるだけでその後は電力消費なしにその回転位置で保持することができるから、保持の際の電力消費を抑制することができる。
第2実施例のエンジンシステム20Bでは、エンジン22の始動時には電動機104を逆回転させてアーム部材110を戻すことによりクランクシャフト38の保持を解除してからクランキングするものとしたが、エンジン22の始動時にはアーム部材110を軸方向に移動させることによってピン114から外すことによりクランクシャフト38の保持を解除してからクランキングするものとしてもよい。
第2実施例のエンジンシステム20Bでは、回転量調整ギヤ112のピン114の周回運動をアーム部材110の扇状の往復運動に変換するよう保持機構100を構成したが、クランクシャフト38の回転運動を往復運動に変換すると共にその往復運動の一端がクランクシャフト38のエンジン22の始動性が良好となる回転位置となるようにすれば、保持機構を如何なる構成としても構わない。例えば、図7に例示するように、回転量調整ギヤ112のピン114の図中y軸方向の往復運動を可能とする凹状部材111Bと、回転量調整ギヤ112の回転中心を通り図中y軸に垂直なx軸上に配置されて凹状部材111Bの中心に取り付けられた軸部材110Bと、この軸部材110Bをx軸方向に移動させるウォームギヤ106Bと、このウォームギヤ106Bを正逆双方向に回転駆動するアクチュエータとしての電動機104Bとにより保持機構を構成するものとしてもよい。
第2実施例のエンジンシステム20Bの保持機構100では、クランクシャフト38の2回転を1回転に変換するよう回転量調整ギヤ112を形成したが、ピン114の往復運動の一端がエンジン22のいずれかの気筒が始動性の良好な回転位置に一致すればよいから、4気筒を180度ずつ位相をずらして配置したエンジンであればクランクシャフト38の1/2回転の整数倍の回転を1回転に変換するよう回転量調整ギヤ112を形成してもよいし、6気筒を120度ずつ位相をずらして配置したエンジンであれば1/3回転の整数倍の回転を1回転に変換するよう回転量調整ギヤ112を形成してもよい。
第2実施例のエンジンシステム20Bでは、エンジン22の自動停止時には、保持機構100により回転を停止したクランクシャフト38をエンジン22の始動性が良好となる回転位置に移動させて保持し、エンジン22の自動始動時には、保持機構100によるクランクシャフト38の回転位置の保持を解除してからエンジン22を始動するものとしたが、保持機構100に加えて第1実施例で説明したようにクランクシャフト38に取り付けたカウンターウェイト40に凸部42を形成し、クランクケース46に電磁石44を取り付け、エンジン22の自動停止時には、保持機構100により回転を停止したクランクシャフト38をエンジン22の始動性が良好となる回転位置に移動させた直後に電磁石4
4に通電してクランクシャフト38をその回転位置で保持し、この電磁石44による保持の直後に保持機構100によるクランクシャフト38の保持を解除し、エンジン22の自動始動時には、電磁石44によるクランクシャフト38の回転位置の保持を解除してからエンジン22を始動するものとしてもよい。こうすれば、クランクシャフト38の回転が停止してからクランクシャフト38をエンジン22の始動性が良好となる回転位置に移動させることができると共にエンジン22の始動時にはエンジン22を迅速に始動することができる。
次に、本発明の第3実施例としての内燃機関の停止装置や自動停止始動装置を備えるエンジンシステム20Cについて説明する。図8は、第3実施例のエンジンシステム20Cにおけるクランクシャフト238やクランクケース246の構成の一例を模式的に示した構成図である。図示するように、第3実施例のエンジンシステム20Cは、クランクシャフト238に取り付けられた永久磁石240と、クランクケース246の内側に取り付けられた約90度に亘る扇状の3つの永久磁石252〜256とを備える。永久磁石252は、エンジン22を始動する際に始動性が良好となる回転位置にクランクシャフト238を位置させたときにクランクシャフト238に取り付けられた永久磁石240と整合する位置にクランクシャフト238に面した面の磁極が対向する永久磁石240の面の磁極(N極)と対極(S極)となるよう取り付けられている。永久磁石254,256は、クランクシャフト238から見て永久磁石252から約90度回転した位置にクランクシャフト238に面した面の磁極が対向する永久磁石240の面の磁極(N極)と同極(N極)となるよう取り付けられている。
次に、こうして構成された第3実施例のエンジンシステム20Cの動作について説明する。第3実施例のエンジンシステム20Cでは、エンジンを停止するときには、クランクシャフト238の永久磁石240は、永久磁石252に対しては引力が生じ、永久磁石254,256に対しては反発力が生じるから、エンジンは永久磁石240が永久磁石252に整合する位置(図8の状態)で停止し、その状態を保持する。このクランクシャフト238の回転位置は、前述したように、エンジン22を始動する際に始動性が良好となる回転位置であるから、次にエンジンを始動する際の始動性は良好なものとなる。
以上説明した第3実施例のエンジンシステム20Cによれば、クランクシャフト238に永久磁石240を取り付けると共にエンジン22を始動する際に始動性が良好となる回転位置にクランクシャフト238を位置させたときに永久磁石240と整合する位置にクランクシャフト238に面した面の磁極が対向する永久磁石240の面の磁極と対極となるよう永久磁石252を取り付け、クランクシャフト238から見て永久磁石252から約90度回転した位置にクランクシャフト238に面した面の磁極が対向する永久磁石240の面の磁極と同極となるよう永久磁石254,256を取り付けることにより、何らの制御なしに、エンジンを始動する際に始動性が良好となる回転位置でクランクシャフト238を停止して保持することができる。この結果、次に、エンジンを始動する際の始動性は良好なものとすることができる。もとより、こうした第3実施例のエンジンシステム20Cに対しても内燃機関の自動停止始動装置を適用することができる。
第3実施例のエンジンシステム20Cでは、図8に示すように、約90度に亘る扇状の永久磁石252〜256をクランクケース246に取り付けるものとしたが、図9に例示するように、棒状の永久磁石252a〜256aをクランクケース246に取り付けるものとしてもよい。
また、第3実施例のエンジンシステム20Cでは、3つの永久磁石252〜256をクランクケース246に取り付けるものとしたが、3つの永久磁石252〜256に代えて同位置に同向きの磁極となる3つ電磁石を取り付けるものとしてもよい。この場合、電磁石への通電やその解除は、上述した図2の自動停止処理ルーチンと図3の自動始動処理ルーチンとをそのまま用いることができる。こうすれば、エンジンを停止するときに電磁石に通電してエンジンを始動する際に始動性が良好となる回転位置でクランクシャフト238を停止して保持することができ、エンジンを電磁石による磁力の作用がない状態として始動することができる。この結果、エンジンの始動性を更に量媼ものとすることができる。
第3実施例のエンジンシステム30Cでは、3つの永久磁石252〜256をクランクケース246に取り付けるものとしたが、永久磁石254や永久磁石256についてはクランクケース246に取り付けないものとしてもよい。
第1ないし第3実施例のエンジンシステム20,20B,20Cやその変形例では、エンジン22の停止時にクランクシャフト38をエンジン22の始動性が良好となる回転位置で停止して保持する本発明を自動車のアイドルストップ制御の自動停止に適用するものとして説明したが、こうした本発明をハイブリッド自動車のエンジンの間欠運転における停止時に適用するものとしてもよく、イグニッションスイッチ80をOFFしてエンジン22を停止する通常停止時に適用するものとしてもよい。ハイブリッド自動車のエンジンの間欠運転における停止時に適用する場合には、エンジンの始動性が良好となる回転位置でクランクシャフトを停止して保持する必要はなく、例えば、次にエンジンをモータリングして始動するときにエンジンが共振周波数を迅速に通過することができるクランクシャフトの回転位置で停止して保持するものとしてもよい。また、通常停止時に適用する場合、クランクシャフト38の回転位置の保持は、エンジン22の燃焼室内の圧力によるクランクシャフトの回転移動が生じなくなるまでの時間でよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
発明の第1実施例であるエンジンシステムの構成の概略を示す構成図である。 第1実施例の制御装置70により実行される自動停止処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第1実施例および第2実施例変形例の制御装置70により実行される自動始動処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 発明の第2実施例の要部である保持機構の構成の概略を示す構成図である。 第2実施例の制御装置70により実行される自動停止処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第2実施例の制御装置70により実行される自動始動処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例の保持機構の構成の概略を示す構成図である。 第3実施例のエンジンシステム20Cにおけるクランクシャフト238やクランクケース246の構成の一例を模式的に示した構成図である。 変形例のクランクシャフト238やクランクケース246の構成の一例を模式的に示した構成図である。
符号の説明
20,20B,20C エンジンシステム、22 エンジン、24 エアクリーナ、26 スロットルバルブ、28 燃料噴射弁、30 吸気バルブ、32 点火プラグ、34 ピストン、38,238 クランクシャフト、40 カウンターウェイト、42 凸部、44 電磁石、46,246 クランクケース、48 浄化装置、50 スロットルモータ、52 クランクポジションセンサ、54 イグニッションコイル、56 水温センサ、58 カムポジションセンサ、60 スロットルバルブポジションセンサ、62 バルブタイミング機構、70 制御装置、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、87 ブレーキマスターシリンダー、88 ブレーキマスターシリンダー圧力センサ、90 車速センサ、100 保持機構、102 運動変換機構、104,104B 電動機、106,106B ウォームギヤ、110 アーム部材、110B 軸部材、111B 凹状部材、112 回転量調整ギヤ、114 ピン、240,252〜256,252a〜256a 永久磁石。

Claims (17)

  1. 内燃機関の運転を停止する内燃機関の停止装置であって、
    前記内燃機関のクランクシャフトに直接取り付けられ、電磁的な力または機械的な力を作用させることにより該クランクシャフトを所定の回転位置として保持可能な保持手段と、
    所定の停止条件が成立したとき、前記保持手段により前記クランクシャフトが前記所定の回転位置で保持された状態として前記内燃機関が停止されるよう該内燃機関と前記保持手段とを制御する停止制御手段と、
    を備える内燃機関の停止装置。
  2. 前記保持手段は、前記クランクシャフトのカウンターウェイトの一部を被吸引部として電磁的な吸引力により吸引して該クランクシャフトを前記所定の回転位置に保持する手段である請求項1記載の内燃機関の停止装置。
  3. 前記保持手段は、前記被吸引部に吸引力を作用させて前記クランクシャフトを停止させたときに該クランクシャフトが前記所定の回転位置となる位置に取り付けられた電磁吸引手段を備える請求項2記載の内燃機関の停止装置。
  4. 前記電磁吸引手段は、電磁石である請求項3記載の内燃機関の停止装置。
  5. 前記停止制御手段は、前記内燃機関の運転停止に伴って前記クランクシャフトが所定の回転数未満に至った以降の前記被吸引部と前記電磁吸引手段とが整合するタイミングのときに該電磁吸引手段により該被吸引部に吸引力が作用するよう該電磁吸引手段を制御する手段である請求項3または4記載の内燃機関の停止装置。
  6. 前記停止制御手段は、前記クランクシャフトの回転が停止した後に該クランクシャフトを前記所定の回転位置に回転させて保持する手段である請求項1記載の内燃機関の停止装置。
  7. 前記保持手段は、前記クランクシャフトが前記所定の回転位置となったときを一端として該クランクシャフトの回転運動を往復部材の往復運動に変換する運動変換機構と、前記往復部材を前記往復運動における前記一端に移動させて保持する移動手段と、を備える請求項6記載の内燃機関の停止装置。
  8. 前記移動手段は、前記クランクシャフトのカウンターウェイトの一部を被吸引部として電磁的な吸引力により吸引して該クランクシャフトを前記所定の回転位置に保持する電磁吸引手段を備える請求項7記載の内燃機関の停止装置。
  9. 内燃機関の運転を停止する内燃機関の停止装置であって、
    前記内燃機関のクランクシャフトの所定位置に外周方向に向けて所定の磁極の磁界を発生させる磁界発生手段と、
    該磁界発生手段による磁界との作用による磁力を用いて前記内燃機関のクランクシャフトを所定の回転位置で保持する保持手段と、
    を備える内燃機関の停止装置。
  10. 請求項9記載の内燃機関の停止装置であって、
    前記磁界発生手段は、S極またはN極の磁極が前記クランクシャフトの外周側に向くよう前記クランクシャフトに取り付けられた永久磁石であり、
    前記保持手段は、前記クランクシャフトの所定位置と略整合したときに該クランクシャフトが前記所定の回転位置となる該クランクシャフト近傍の位置に前記磁界発生手段と対極の磁極が該磁界発生手段側に向くよう取り付けられた永久磁石である
    内燃機関の停止装置。
  11. 請求項9記載の内燃機関の停止装置であって、
    前記磁界発生手段は、S極またはN極の磁極が前記クランクシャフトの外周側に向くよう前記クランクシャフトに取り付けられた永久磁石であり、
    前記保持手段は、前記クランクシャフトの所定位置と略整合したときに該クランクシャフトが前記所定の回転位置となる該クランクシャフト近傍の位置に前記磁界発生手段と対極の磁極が該磁界発生手段側に向くよう取り付けられた電磁石であり、
    更に、所定の停止条件が成立したとき、前記保持手段により前記クランクシャフトが前記所定の回転位置で保持されるよう前記保持手段に通電する停止時通電制御手段を備える
    内燃機関の停止装置。
  12. 前記磁界発生手段による磁界との作用による磁力を用いて前記クランクシャフトの前記所定の回転位置から略90度異なる位置への停止を抑制する停止抑制手段を備える請求項9ないし12いずれか記載の内燃機関の停止装置。
  13. 請求項12記載の内燃機関の停止装置であって、
    前記磁界発生手段は、S極またはN極の磁極が前記クランクシャフトの外周側に向くよう前記クランクシャフトに取り付けられた永久磁石であり、
    前記停止抑制手段は、前記クランクシャフトの所定位置と略整合したときに該クランクシャフトが前記所定の回転位置から略90度異なる該クランクシャフト近傍の位置に前記磁界発生手段と同極の磁極が該磁界発生手段側に向くよう取り付けられた永久磁石または電磁石である
    内燃機関の停止装置。
  14. 所定の自動停止条件が成立したときに内燃機関を自動的に停止すると共に所定の自動始動条件が成立したときに自動停止した該内燃機関を自動的に始動する内燃機関の自動停止始動装置であって、
    前記所定の自動停止条件を前記所定の自動停止条件として機能する請求項1ないし8いずれか記載の内燃機関の停止装置と、
    前記所定の自動始動条件が成立したとき、前記保持手段による前記クランクシャフトの前記所定の回転位置での保持を解除すると共に前記内燃機関を始動する自動始動手段と、
    を備える内燃機関の自動停止始動装置。
  15. 請求項9ないし13いずれか記載の内燃機関の停止装置を備え、所定の自動停止条件が成立したときに内燃機関を自動的に停止すると共に所定の自動始動条件が成立したときに自動停止した該内燃機関を自動的に始動する内燃機関の自動停止始動装置。
  16. 内燃機関と、該内燃機関の停止装置として請求項1ないし13いずれか記載の内燃機関の停止装置と、を備える自動車。
  17. 内燃機関と、該内燃機関の自動停止始動装置として請求項14または15記載の内燃機関の自動停止始動装置と、を備える自動車。
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