JP2005281472A - イオン性高分子ゲル及びその製造方法、シリル基含有高分子ゲル、並びに光学素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 イオン性高分子ゲルを、少なくとも1種以上のシリル基を有するモノマーを用いて重合して、脱シリル化して製造する。また、少なくとも1種以上のシリル基を有するシリル基含有高分子ゲルを中間体と利用して、脱シリル化して製造する。そして、得られたイオン性高分子ゲルを光学素子に利用する。
【選択図】なし
Description
これらの問題点を克服した表示素子としては、以下の特許文献が挙げられる(特許文献7参照)。
また、他の目的は、上記イオン性高分子ゲルを利用して、大面積化が容易で、視認性(コントラスト比)などの光学特性に優れ、低コストな光学素子を効率的に提供することが可能である。
また、他の目的は、上記イオン性高分子ゲルを得るための中間体として有用なシリル基含有高分子ゲルを提供することである。
[2]少なくとも1種の顔料を含む請求項1に記載のシリル基含有高分子ゲル。
[3]前記[1]または[2]に記載のシリル基含有高分子ゲルを、脱シリル化することを特徴とするイオン性高分子ゲルの製造方法。
前記シリル基含有高分子ゲルを、脱シリル化する工程と、
を有することを特徴とするイオン性高分子ゲルの製造方法。
[5]前記シリル基含有高分子ゲルを形成する工程において、前記重合が順相懸濁重合によって行われることを特徴とする前記[4]に記載のイオン性高分子ゲルの製造方法。
[6]前記シリル基含有高分子ゲルを形成する工程において、前記モノマーと共に、少なくとも1種の顔料を用いることを特徴とする前記[4]または[5]に記載のイオン性高分子ゲルの製造方法。
また、上記イオン性高分子ゲルを利用して、大面積化が容易で、視認性(コントラスト比)などの光学特性に優れ低コストな光学素子を提供することが可能である。
また、上記イオン性高分子ゲルを得るための中間体として有用なシリル基含有高分子ゲルを提供することができる。
本発明の光学素子は、前記本発明のイオン性高分子ゲルが、少なくとも一方が透明である2つの電極間に狭持された構成である。上述したように、簡便に製造可能で、着色剤の分散性も向上した本発明のイオン性高分子ゲルを利用するため、本発明の光学素子は、大面積化が容易で、視認性(コントラスト比)などの光学特性に優れ、低コストである。
基板部材としては、ポリエステル、ポリイミド、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルフォン、シリコーン樹脂、ポリアセタール樹脂、フッ素樹脂、セルロース誘導体、ポリオレフィンなどの高分子のフイルムや板状基板、ガラス基板、金属基板、セラミック基板等の無機基板などが好ましく用いられる。また、透過型の光学素子として用いる場合には、少なくとも50%以上の光透過率を有する基板部材が好ましく用いられる。
ITO電極付きのガラス上に、上記着色イオン性高分子ゲルを静置させ、セルギャップ0.2mmとなるようにスペーサーを設置し、メタノール溶液でセル内が満たされるように上から透明電極付きガラスではさみ、注入口を封止した。得られた表示素子に、直流電圧10Vを、高分子ゲルが吸着した電極がマイナスとなるように印加させたところ、高分子ゲルが膨張した。次に、直流電圧10Vを、高分子ゲルが吸着した電極がプラスとなるように印加させたところ、高分子ゲルが収縮した。この膨張時と収縮時における高分子ゲル粒子の直径比は3.0であった。この表示素子の反射率測定から求めたコントラスト比は25であった。
実施例1に記載の方法において、モノマーとしてt−ブチルジメチルシリルメタクリレートの代わりにメタクリル酸を用いたことだけを変更して、実施例1に記載の方法に準じて順相懸濁重合により着色高分子ゲルを得た。得られた着色高分子ゲルを用いて、実施例1に記載の方法に準じて、比較用の表示素子を作製した。この表示素子に、直流電圧10Vを印加したが、膨張時と収縮時における高分子ゲル粒子の直径比は1.05であった。
モノマーとして、N−2−エチルヘキシルアクリルアミド6.2g、t−ブチルジメチルシリルメタクリレート2.0g、架橋剤として、ジメタクリレートジエチレングリコール100mg、顔料分散液として、フタロシアニン顔料分散液(大日精化製、ペグミア溶液)5ml、補助溶媒として、ペグミア(アセトキシメトキシプロパン)10ml、界面活性剤として、エーロゾルOT(スルホこはく酸ジイソオクチルナトリウム)0.5g、重合開始剤として、V−65(和光純薬製)0.1gを、ポリビニルアルコール(クラレポバールMP−102)6質量%水溶液250ml中に添加し、ホモジナイザーにて攪拌(3000rpm、3分間)して乳化させた。得られた、乳化物を、外温70℃のオイルバス中、窒素雰囲気下で5時間加熱させ、重合を行った。反応物を冷却後、水400mlを添加し、着色高分子ゲルをろ別し、水で洗浄を行った。収量は7.8gであった。得られた着色高分子ゲルをSi元素分析したところ、3.01質量%のSiが検出され、シリル基を含有していることがわかった。
ITO電極付のガラス上に、上記着色イオン性高分子ゲルを静置させ、セルギャップ0.2mmとなるようにスペーサーを設置し、ジメチルホルムアミド溶液でセル内が満たされるように上から透明電極付ガラスではさみ、注入口を封止した。得られた表示素子に、直流電圧10Vを、高分子ゲルが吸着した電極がマイナスとなるように印加させたところ、高分子ゲルが膨張した。次に、直流電圧10Vを、高分子ゲルが吸着した電極がプラスとなるように印加させたところ、高分子ゲルが収縮した。この膨張時と収縮時における高分子ゲル粒子の直径比は3.9であった。この表示素子の反射率測定から求めたコントラスト比は28であった。
Claims (8)
- 少なくとも1種以上のシリル基を有するシリル基含有高分子ゲル。
- 少なくとも1種の顔料を含む請求項1に記載のシリル基含有高分子ゲル。
- 請求項1または2に記載のシリル基含有高分子ゲルを、脱シリル化することを特徴とするイオン性高分子ゲルの製造方法。
- 少なくとも1種以上のシリル基を有するモノマーを用いて重合してシリル基含有高分子ゲルを形成する工程と、
前記シリル基含有高分子ゲルを、脱シリル化する工程と、
を有することを特徴とするイオン性高分子ゲルの製造方法。 - 前記シリル基含有高分子ゲルを形成する工程において、前記重合が順相懸濁重合によって行われることを特徴とする請求項4に記載のイオン性高分子ゲルの製造方法。
- 前記シリル基含有高分子ゲルを形成する工程において、前記モノマーと共に、少なくとも1種の顔料を用いることを特徴とする請求項4または5に記載のイオン性高分子ゲルの製造方法。
- 請求項3〜6のいずれか一項に記載の製造方法で製造したイオン性高分子ゲル。
- 請求項7に記載のイオン性高分子ゲルが、少なくとも一方が透明である2つの電極間に狭持されたことを特徴とする光学素子。
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