JP2005281232A - パック化粧料 - Google Patents

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Zuiki Nishijima
瑞毅 西島
Shuichi Chiba
修一 千葉
Kazunori Yamada
山田  和範
Shiyunichi Ushino
俊一 牛野
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Abstract

【課題】化粧剤量が少ない場合においても美容効果が優れたシート状パック化粧料、化粧成分が有効に肌に浸透するようにしたパック化粧料及び処方の自由度が大きいパック化粧料を提供すること。
【解決手段】化粧剤を含浸し又は化粧剤が塗布された保持基材に金属箔又は金属箔を含む積層材あるいは金属又はセラミックの蒸着層を含むフィルムを積層してなるシート状パック化粧料。保持基材としては不織布が好ましい。本発明のシート状パック化粧料は、片面に金属箔又は金属箔を含む積層材あるいは金属又はセラミックの蒸着層を含むフィルムが積層されているので、使用状態においては化粧料中の成分が空気中に揮発するようなことがなく、化粧剤が肌に移行しやすいため、有効成分のロスが少なく、少量の成分で十分な美容効果が期待できる。化粧液のたれ落ち等の問題も少ない。また、化粧剤の処方と無関係に適用でき、処方上の自由度が大きい。
【選択図】図1

Description

本発明はシート状パック化粧料に関する。さらに詳しくは、使用中の化粧成分の揮発を抑え、肌への浸透をよくし、保湿性を高めたシート状のパック化粧料に関する。
従来より、コットンや不織布等の保持基材に化粧剤である化粧水を含浸したシート状パック化粧料が汎用されている。しかしながら、化粧水を含浸させたものは、液量が多いと使用時に化粧水がたれ落ちてしまうという欠点がある。液量を少なくすると一定時間使用しているうちに、乾燥して密着感が得られなくなる。また、液量が少ないと保湿効果等の化粧品が目的とする効果の発現が不十分である。これを解決するために、例えば特許文献1においては水溶性高分子と特定の植物エキスを配合したジェル状化粧料組成物を不織布に含浸させているが、特定の成分を必要とするため処方上の自由度に欠ける。
また、不織布等の基材に粘着性を有する化粧剤を展延したシート状パック化粧料も使用されているが、これらも粘着性や保湿成分の放出性や保湿感が十分でないという問題点がある。特許文献2は水溶性高分子、多価アルコール、保湿成分、架橋剤、美肌成分、水を含有することによりこのような問題点を解決しているが、やはり処方の自由度という点では必ずしも十分ではない。
特開2002−114664号公報 特開平8−188527号公報
本発明の目的は、化粧剤量が少ない場合においても美容効果が優れたシート状パック化粧料を提供することである。本発明の他の目的は、化粧成分が有効に肌に放出されるようにしたパック化粧料を提供することである。本発明のさらに他の目的は処方の自由度が大きいパック化粧料を提供することである。
本発明者は、鋭意検討の結果、化粧剤の処方ではなく、シートの構造に着目し、これを改良することにより上記の目的を達成できることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、化粧剤を含浸し又は化粧剤が塗布された保持基材に金属箔又は金属箔を含む積層材あるいは金属又はセラミックの蒸着層を含むフィルムを積層してなるシート状パック化粧料である。保持基材としては不織布が好ましい。
本発明のシート状パック化粧料は、片面に金属箔又は金属箔を含む積層材あるいは金属又はセラミックの蒸着層を含むフィルムが積層されているので、使用状態においては化粧剤中の成分がシートを透過して空気中に揮発するようなことがなく、肌に移行しやすい。従って、有効成分のロスが少なく、少量の成分で十分な美容効果が期待できる。従って、化粧液のたれ落ち等の問題が少ない。また、化粧剤の処方と無関係に適用でき、処方上の自由度が大きい。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明のシート状パック化粧料における保持基材としては、合成樹脂フィルム、不織布、不織紙、コットン等の各種の布等可撓性のものが利用できる。化粧剤として化粧水タイプのものを用いるときは含浸性に優れた不織布が好ましい。不織布としては公知の不織布を用いることができ、乾式不織布でも湿式不織布でもよい。繊維の結合方法としては、ケミカルボンド、サーマルボンド、ニードルパンチ、スパンレース、ステッチボンド等が知られているが、いずれも使用できる。含浸性や肌触りの点からスパンレースが好ましい。
本発明において使用する金属箔又は金属箔を含む積層材あるいは金属又はセラミックの蒸着層を含むフィルムの厚さは特に制限はなく、通常1〜100μmの厚さのものが用いられる。厚さが1μmを下回ると化粧剤中の成分がシートを透過して空気中に揮発しやすく好ましくない。一方、厚さが100μmを超えるとシートの剛性が高くなり肌への追従が悪くなって化粧剤の肌への移行が悪化するほか肌触りも悪くなって好ましくない。また、金属又はセラミックの蒸着層を含むフィルムを使用する場合、用いられるフィルムとしては特に制限はなく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン等の合成樹脂フィルムが用いられる。さらにこの場合、金属又はセラミックの蒸着層が含まれていれば多層構成のフィルムでもよい。金属箔をアルミニウム箔とする、又は蒸着層をアルミニウム蒸着層とすると安価になって好ましい。金属箔を銅箔又は銀箔とする、又は蒸着層を銅蒸着層又は銀蒸着層とすると抗菌性が得られて好ましい。蒸着層をシリカ蒸着層又はアルミナ蒸着層とすると透視性が得られて好ましい。
保持基材と金属箔又は金属箔を含む積層材あるいは金属又はセラミックの蒸着層を含むフィルムの積層は、例えば接着剤等を用いたドライラミネート等公知の方法によって行うことができるが、必ずしも接着されている必要はない。金属又はセラミックの蒸着層を含むフィルムの場合、フィルムが保持基材と熱接着可能であれば、接着剤を用いずに熱接着してもよい。金属又はセラミックの蒸着層を含むフィルムは通常フィルム面が接着面となるが、蒸着面を接着しても差し支えない。
化粧剤の成分としては従来パック化粧料に用いられているすべての成分を必要に応じて使用することができる。これらの成分としては、例えば保湿剤、油脂、界面活性剤、香料、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、薬剤、水等が挙げられ、必要に応じて適宜使用することができる。
本発明のパック化粧料は各種タイプのシート状パック化粧剤に適用できる。例えば、化粧水のような液体タイプを保持基材に含浸させてパック化粧マスクとすることができる。この場合、通常は含浸させたシート状化粧料は個別密閉包装されて、消費者が購入後使用の際に包装から取り出して用いられる。また、粘着性を有する化粧剤を展延したシート状パック化粧料とすることもできる。この場合、前期同様個包装してもよいし、また化粧剤面に保護シートを貼ってもよい。保持基材と金属箔又は金属箔を含む積層材あるいは金属又はセラミックの蒸着層を含むフィルムが接着されていない場合は、それらが別々に包装されていて、消費者が購入後使用の際に積層するものでもよい。
図1は本発明のシート状化粧パックを表した図の一例である。1はアルミニウム箔、2は保持基材である不織布であり化粧水が含浸されている。図2は他の例で、保持基材とアルミニウム箔が積層され、高粘性の化粧剤3が塗布されている。
本発明のシート状パック化粧料は、金属箔又は金属箔を含む積層材あるいは金属又はセラミックの蒸着層を含むフィルムにより、使用中の化粧成分の揮発が防止されるので、肌への浸透がよく、保湿性を高められ、あらゆるシート状パック化粧料に適用できる。
本発明のシート状化粧パックの一例を表した図である。 本発明のシート状化粧パックの他の例を表した図である。
符号の説明
1 アルミニウム箔
2 保持基材
3 化粧剤

Claims (5)

  1. 化粧剤を含浸し又は化粧剤が塗布された保持基材に金属箔又は金属箔を含む積層材を積層してなるシート状パック化粧料。
  2. 金属箔がアルミニウム箔、銅箔又は銀箔である請求項1のシート状パック化粧料。
  3. 化粧剤を含浸し又は化粧剤が塗布された保持基材に金属又はセラミックの蒸着層を含むフィルムを積層してなるシート状パック化粧料。
  4. 蒸着層がアルミニウム蒸着層、銅蒸着層、銀蒸着層、シリカ蒸着層又はアルミナ蒸着層である請求項3のシート状パック化粧料。
  5. 保持基材が不織布である請求項1〜4のいずれか1項のシート状パック化粧料。
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