JP2005280023A - 綴じ具及びファイル - Google Patents

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Abstract

【課題】紙葉類を綴じ易い開放状態をなす綴じ具及びファイルを提供する。
【解決手段】第一支持板2をベース1に対して回動させる回動支持部Aと、第二支持板3をベース1に対してスライド移動させるスライド部Bと、第一支持板2と第二支持板3とを相対的に回動させる回動連結部Cとを形成して、第二支持板3がスライド終端B2にあるときに、綴じ部材43が開放状態Yとなるよう構成している。
【選択図】図7

Description

本発明は、綴じ穴が設けられた紙葉類を綴じる綴じ具及びファイルに関するものである。
従来、紙葉類を綴じて挟み込むためのファイルには、表紙体に取り付けたベースに、内側面同士を対向させた状態にある一対の支持板を回動可能に支持させるとともに、この一対の支持板にそれぞれ一対の綴じ杆を支持させて、当該綴じ杆同士の先端部を係脱可能に開閉させることにより、開放状態及び閉止状態を構成することで、紙葉類を表裏から綴じ込むための綴じ具が用いられている。
そのような綴じ具の中で、例えば特許文献1に記載のものは、ベースの両側端部にそれぞれ一対の支持板を回動可能に支持するとともに、一対の支持板の内側端部から、それぞれ向かい合う支持板に向けて連結部材を突出させ、該連結部材を、互いに係り合わせて、これら一対の支持板が常に対称となるように動作させることにより、開放状態と閉止状態とを相互に移行する動作において一対の綴じ杆の動作が同期するようにしている。また、前記連結部材が突出する長さを適宜設定することによって、開放状態における一対の支持板の内側端部間の距離、すなわち一対の支持板の回動範囲を設定することにより、開放状態における一対の綴じ杆の先端部間の距離、すなわち開口巾を決定している。
特許第2814957号公報
特許文献1のような従来の綴じ具について、紙葉類をさらに綴じやすいものとするためには、開放状態における一対の支持板の内側端部間の距離をさらに長く設定して、前記開口巾をさらに大きく設定すればよいとも考えられる。しかしながら、この連結機構は閉止状態においては綴じている紙葉類に干渉させないよう支持板及びベース内に収納しなければならないため、連結機構が設定可能な、一対の支持板の内側端部間の距離は限られたものとなり、結果として綴じ具が開放状態においてとり得る開口巾もごく限られたものとなっている。
また、綴じ具における紙葉類の綴じ易さは、開放状態としたときの上述した開口巾によってのみ決定されるものではなく、一対の綴じ杆の先端部同士がベースの中央部との間になす相対的な角度(以下開成角度と記す)も重要な要因となる。この開成角度が小さいと、紙葉類に設けた綴じ穴をいずれか片方の綴じ杆の先端部に挿し通す際に、もう片方の綴じ杆の先端部が紙葉類に干渉してしまうか、あるいは使用者がもう片方の綴じ杆の先端に注意しながら片方の綴じ杆に綴じ穴を挿し通さなければならない。しかし上述した従来の綴じ具において前記開成角度の設定要因は開口巾と同じく一対の支持板の内側端部同士の最大距離に依存しているため、前記開口巾と同様にごく限られている。
本発明は、これらのような不具合に着目し、これを解決すべく、紙葉類を綴じ易い開放状態をなす綴じ具及びファイルを提供するものである。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係る綴じ具は、表紙体に取り付けられるベースと、紙葉類を表裏から綴じ込む一対の綴じ杆と、これら一対の綴じ杆をそれぞれ支持する第一支持板及び第二支持板とを具備してなり、これら第一支持板及び第二支持板の内側端部同士を対向させて配置してなる綴じ具において、前記ベースの一側端部において、前記第一支持板の外側端部側との間に関連づけて該第一支持板をベースに対して回動させる回動支持部と、前記ベースと前記第二支持板とを関連づけて、該第二支持板をベースに対してスライド移動させるスライド部と、前記第一支持板と前記第二支持板との内側端部同士において、これら第一支持板と第二支持板とを相対的に回動させる回動連結部とを形成し、前記スライド部において、前記第二支持板が、スライド始端にあるとき前記一対の綴じ杆が閉止状態となり、スライド終端にあるとき前記一対の綴じ杆が開放状態となり、前記開放状態と前記閉止状態との間で回動支持部において第一支持板がベースに対して回動動作するとともに前記回動連結部において第二支持板が第一支持板に対して回動動作するように構成していることを特徴とする。
このようなものであれば、スライド部によって第二支持板をスライド移動させるとともに第一支持板と第二支持板とを同時に回動させることにより、他の部材や格別な機構を用いずに一対の綴じ杆の動作を同期させる構成とすることが可能となる。また、一対の綴じ杆の先端部同士の相対距離、すなわち開口巾を大きくするためには、スライド始端からスライド終端までの距離を大きく設定して支持板の回動範囲を大きくする事で達成されるので、開口巾を大きく設定することが容易である。勿論、他の部材や格別な機構を用いていないので、開放状態において開口巾を大きくしても、閉止状態において綴じ具を構成するいずれかの部材が紙葉類に干渉してしまう不具合は生じにくい。そしてまた、第二支持板がスライドしながら回動することにより第二支持板は前記ベースの一側端に近接しながら回動する。そのため、第二支持板に支持されている綴じ杆は、第二支持板に支持される箇所が一方の綴じ杆に近づきながら、一対の綴じ杆の先端部同士が離反するよう回動して開放状態を形成するので、ベースの両側端付近を支点に綴じ杆が回動する従来の綴じ具に比して、開放状態における一対の綴じ杆の開口巾をしく設定した場合においても一対の綴じ杆の角度がより大きく変化することにより、開放状態において綴じ杆の先端同士がなす開成角度を大きくすることができる。結果として、紙葉類に設けた綴じ穴をいずれか片方の綴じ杆の先端に向けて挿し通す際に、もう片方の綴じ杆の先端に干渉されることを有効に回避することができる。
閉止状態において好適な環状構造を形成して、好適に紙葉類を綴じる綴じ具とするためには、閉止状態において、第一支持板及び第二支持板の裏面が、ベースの表紙体に対向しない側である表面に対して対面する倒伏姿勢となり、開放状態において、第一支持板と第二支持板の裏面同士が対面する起立姿勢となるように、ベース、第一支持板及び第二支持板を配置することが望ましい。
ここで、第一支持板及び第二支持板の裏面同士が対面するとは、裏面同士が略平行に向き合う状態のみならず、裏面同士が一平面状に並んでおらず僅かでも向き合った状態をも含むものである。
比較的簡易な構造により前記第二支持板の他端側の移動可能な範囲を設定するためには、前記スライド部を、第二支持板の外側端部に対応するベースの側端部に、第二支持板の外側端部方向及び上方への抜脱を防止しつつベースの表面に沿ったスライドを案内するスライドガイド部を設けたものとすることが望ましい。また、第二支持板のスライド移動を任意の箇所に設定することにより開放状態における一対の綴じ杆のなす形状を好適に設定するためには、本発明に係る綴じ具に、開放状態において、ベースの内方への第二支持板のスライド移動を規制するストッパ部を設けることが望ましい。そしてベースから脱落させることなく第二支持板の可動範囲を設定するためには、開放状態において、スライドガイド部及びストッパ部に対して第二支持板を干渉させることによって、該第二支持板のベースからの脱落を防止することが好ましい。掛かる作用を、詳細には、綴じ具の構成部品点数を削減しつつ実現するには、ストッパ部としてベースを表紙体に固定するための固定部材を利用するとよい。また、固定部材の位置や仕様にかかわらず開口巾の大きな開放状態を形成するためには、前記ストッパ部を、前記第一支持板と前記第二支持板とを直接的又は間接的に干渉させることによって構成しているものとすることが望ましい。ここでいう、「直接的又は間接的」とは、第一支持板と第二支持板とを直接干渉させる場合のみを示すのみならず、第一支持板及び第二支持板のどちらか一方或いは両方に別体の部材を設け、該別体の部材に干渉させる態様をも含むという意味である。
閉止状態にある一対の綴じ杆の係り合いを解除する操作のみで簡単に開放状態とするためには、本発明に係る綴じ具に、一対の綴じ杆を閉止状態から開放状態とする方向の力を第一支持板と第二支持板とに付与する開放付勢手段を設けることが望ましい。また、この開放付勢手段をコンパクトに取り付けて確実に機能させるためには、開放付勢手段を第一支持板と第二支持板との間に介在させていることが好ましい。具体的に好ましい開放付勢手段の態様としては、両端部を第一支持板及び第二支持板のうちいずれか一方の支持板に取り付け、中央部を他方の支持板に取り付けるとともに、両端部と中央部との間の中間部に弾性変形部を有するバネ部材を挙げることができる。
閉止状態において安定して紙葉類を綴じることができ、特に、上述した開放付勢手段を具備しているものに対して好適に閉止状態を保持させるためには、綴じ具に、閉止状態において、一対の綴じ杆を係り合わせて閉止状態を維持する係合部を設けることが望ましい。また、閉止状態を確実且つ容易に形成するためには、一対の綴じ杆の各先端部において、相互に向き合って鈎形をなす鈎状部を形成し、これら鈎状部によって係合部を構成していることが好ましい。さらに、綴じ杆を片手で摘むなどして簡単に鈎状部の係合を解除できるものとしては、前記第一支持板に、前記一対の綴じ杆のうち一方の綴じ杆である第一綴じ杆を他方の綴じ杆との開閉方向に対して直交する方向に所定距離を離間させて複数支持させるとともに、前記第二支持板に、複数の前記第一綴じ杆にそれぞれ対応づけて第二綴じ杆を複数支持させて、並列配置された複数の前記第一綴じ杆のうちいずれか一対の綴じ杆の先端部のうち、一方の綴じ杆にそれぞれ対向する内向きの鈎状部を設けるとともに、これらに対応する一対の第二綴じ杆の先端部に前記内向きの鈎状部と係り合う外向きの鈎状部を設け、前記各外向きの鈎状部と前記各内向きの鈎状部とによって構成される一対の係合部を互いに対向させているものを挙げることができる。このようにすれば、スライドするために動作が大きくなる第二支持板に、外向きの鈎状部をもうけることにより、第二綴じ杆に対し操作力を加えた手によって、綴じ具が開放状態となる際の急激な移動を好適に緩衝させることができるので好ましい。また、前記第一支持板及び前記第二支持板に前記綴じ杆をそれぞれ3つ以上支持させて、前記鈎状部を有さない綴じ杆の先端部に当接部を形成し、係合部を有する一対の綴じ杆の動作に干渉することが無いよう開閉方向に対向する一対の綴じ杆の閉止状態において当接部同士を当接させるように綴じ具を構成することも可能である。その際、開閉方向に対をなす綴じ杆における当接部同士に若干の位置ずれが生じた場合であっても確実に閉止状態を形成するためには、当接部を、前記対向する一対の綴じ杆の開閉方向に傾斜するテーパ形状をなすものとすることが望ましい。なお、ここに記すテーパ形状とは、テーパ面を平面として綴じ杆におけるテーパの基端から綴じ杆の最先端にかけて直線的に細くなるような形状のみならず、綴じ杆におけるテーパの基端から綴じ杆の最先端にかけて徐々に細くなるような形状であればよい。
そして、紙葉類を好適に綴じて使用、保存するための本発明に係るファイルは、表紙体と、この表紙体に取り付けられる上述した綴じ具とを具備してなり、前記綴じ具におけるベースを前記表紙体の一部に取り付けたものであり、掛かるファイルであれば、上述の綴じ具により奏される作用効果を好適に得ることができるものとなる。
以上に説明した本発明に係る綴じ具は、第一支持板をベースに対して回動させる回動支持部と、第二支持板をベースに対してスライド移動させるスライド部と、第一支持板と第二支持板とを相対的に回動させる回動連結部とを形成している。そうすることにより、第二支持板をスライド移動させるとともに第一支持板と第二支持板とを同時に回動させて、他の部材や格別な機構を用いずに一対の綴じ杆の動作を同期させる構成とすることが可能となる。また、一対の綴じ杆の先端部同士の相対距離、すなわち開口巾を大きくするためには、スライド始端からスライド終端までの距離を大きく設定して支持板の回動範囲を大きくする事で達成されるので、容易に開口巾を大きく設定することが容易である。勿論、他の部材や格別な機構を用いていないので、開放状態において開口巾を大きくしても、閉止状態において綴じ具を構成するいずれかの部材が紙葉類に干渉してしまう不具合は生じにくい。そしてまた、第二支持板がスライドしながら回動することにより第二支持板は前記ベースの一側端に近接しながら回動する。そのため、第二支持板に支持されている綴じ杆は、第二支持板に支持される箇所が一方の綴じ杆に近づきながら、一対の綴じ杆の先端部同士が離反するよう回動して開放状態を形成するので、ベースの両側端付近を支点に綴じ杆が回動する従来の綴じ具に比して、開放状態における一対の綴じ杆の開口巾をしく設定した場合においても一対の綴じ杆の角度がより大きく変化することにより、開放状態において綴じ杆の先端同士がなす開成角度を大きくすることができる。結果として、紙葉類に設けた綴じ穴をいずれか片方の綴じ杆の先端に向けて挿し通す際に、もう片方の綴じ杆の先端に干渉されることを有効に回避することができる。結果として、構造簡素でありながら紙葉類を綴じやすい開放状態を形成する綴じ具とすることができる。また、以上のような綴じ具を備えたファイルであれば上述の効果の結果として、紙葉類の抜き差しが容易な使い勝手の優れたものとすることができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、この実施形態に係るファイルFは、綴じ穴を設けた紙葉類をその内側に綴じ込むことにより、紙葉類を整理・保管するために使用されるものであって、背表紙H1、表表紙H2及び裏表紙H3を備えた表紙体Hと、背表紙H1の内面に装着された綴じ具Tとから構成している。
この綴じ具Tは、拡大斜視図である図2、平面図である図3、及び図3におけるa−a断面図である図4に示すように、表紙体Hに取り付けられるベース1と、ベース1の長手方向に所定間隔を隔てた3箇所において設けられた側面視円環状をなすそれぞれ一対の綴じ杆からなる綴じ部材41、42、43と、これら綴じ部材41、42、43をそれぞれ支持する第一支持板2及び第二支持板3とを具備してなり、これら第一支持板2及び第二支持板3の内側端部2a、3a同士をベース1上に対向させて配置している三穴対応のリング綴じ具である。
また、綴じ部材41、42、43については、それぞれ第一支持板2が支持している側の綴じ杆をそれぞれ第一綴じ杆41a、42a、43aとし、第二支持板3が支持している側の綴じ杆を第二綴じ杆41b、42b、43bとしている。そして、本実施形態では一例としてこれらベース1、第一支持板2及び第二支持板3をいずれも金属製の板材を塑性変形加工することにより作成されたものとしている。
以下本実施形態に係る綴じ具Tの各部の構成について説明する。
ベース1は、短冊状の平板を主体とする板材であり、表紙体Hに取り付けた状態において裏表紙H3に近接する側端部を一側端部1aとし、表表紙H2に近接する側端部を他側端部1bとしている。そして、一側端部1aと他側端部1bとの略中間位置で、且つベース1の長手方向の端部付近には、それぞれネジ孔13を設け、当該2箇所のネジ孔13にネジbを用いて背表紙H1に取り付けるようにしている。
第一支持板2は、ベース1の上側において、一側端部1a側に取り付けている、例えばベース1の約3分の1の巾寸法を有する板材であり、当該一側端部1aに近接する側を外側端部2bとし、ベース1の中央よりやや一側端部1aよりに位置するもう一方の端部を内側端部2aとしている。
第二支持板3は、ベース1の上側において他側端部1b側にとりつけている、例えばベース1の約3分の2の巾寸法を有する板材であり、当該他側端部1bに近接する側を外側端部3bとし、ベース1の中央よりやや一側端部1aよりの位置において内側端部3aを、第一支持板2の内側端部2aと対面させている。
そして、本実施形態に係る綴じ具Tは、ベース1の一側端部1aにおいて、第一支持板2の外側端部2b側との間に関連づけて第一支持板2をベース1に対して回動させる回動支持部Aを形成している。詳細には、ベース1の一側端部1aにおける4箇所よりベース1を構成する板材を上方へ立ち上げて概略円筒状に塑性変形させた支持片11を設けるとともに、第一支持板2の外側端部2b側に支持片11を挿通可能な第一開口21を設けて、綴じ具Tの組立の際に支持片11を第一開口21に挿し通すことによって、第一支持板2がベース1の外側端部2bを支点として回動可能な回動支持部Aを形成している。
そして、ベース1の他側端部1bにおいて、ベース1と第二支持板3とを関連づけて、第二支持板3をベース1に対してスライド移動させるスライド部Bを形成している。詳細にはスライド部Bは、ベース1の他側端部1bにおいて支持片11に対向する4箇所に、ベース1を構成する板材を上方及び他側端部1b側に向かって倒立L字状に折り返したスライドガイド部12を形成するとともに、第二支持板3の外側端部3b付近の支持片11に対応する4箇所において、第二開口31を設け、この第二開口31にスライドガイド部12の先端を挿入することにより、第二支持板3の外側端部3b方向及び上方への抜脱を防止しつつ、第二支持板3の外側端部3bがベース1の表面に沿ってスライド移動するように案内している。
また、綴じ具Tには、第一支持板2と第二支持板3の内側端部2a、3aを関連づけて第一支持板2と第二支持板3とを相対的に回動させる回動連結部Cを形成している。詳細には、部分拡大図である図5に示すように、第一支持板2の内側端部2aの2箇所において第一支持板2を構成する板材を部分的に突出させ、L字状に屈曲する形状を有する軸片22を設けるとともに、第二支持板3の内側端部3aにおいて前記軸片22の先端部分を収納可能な軸受部32を設け、該軸受部32が軸片22を収納して、軸片22を軸受部32内で回転させることにより、第一支持板2及び第二支持板3が相対的に回動するように構成している。
また、閉止状態Xにおける回動連結部C付近に位置する2箇所において、ベース1にはネジ穴13がそれぞれ位置している。また、第二支持板3の内側端部3aにおける当該ネジ穴13に対応する位置において括れ部33を設けることにより、閉止状態Xにおいて第一支持板2と第二支持板3との間にネジbが露出するようにしている。
また、本実施形態において、綴じ部材41、42、43を閉止状態Xから開放状態Yとする方向の力を第一支持板2と第二支持板3とに付与する開放付勢手段たるコイルばね5を具備しており、当該コイルばね5を第一支持板2と第二支持板3との間に介在させている。詳細に説明すると図5に示すように、バネ部材たるコイルばね5は、両方の端部5a、5aが第一支持板2に設けられた第一固定穴23、23に固定され、中央部5bを第二支持板3に設けられた第二固定穴34に固定されるとともに、両端部5a、5aと中央部5bとの間の中間部分には線材がコイル状に巻かれた弾性変形部5cを有するものである。
次に、綴じ部材41、42、43について詳細に説明する。すなわち、図6に示すように、第一支持板2には、第一綴じ杆41a、42a、43aを綴じ具Tの開閉方向に対して直交する方向、すなわち第一支持板2の長手方向に略等間隔で離間させて3箇所において支持させており、その一方、第二支持板3に、第一綴じ杆41a、42a、43aに対応づけて第二綴じ杆41b、42b、43bを支持させている。また、綴じ部材41、42には、第一綴じ杆41a、42a及び第二綴じ杆41b、42bを閉止状態Xにおいて係合させる係合部410、420を設けている。これらの係合部410、420は、第一綴じ杆41a、42a及び第二綴じ杆41b、42bの先端部において、相互に向き合う鈎状部410a、420a、410b、420bを形成することによって構成されている。詳述すると、係合部410、420として第一綴じ杆41a、42aの先端部に、それぞれ第一支持板2の長手方向に対向して鈎形をなす内向きの鈎状部410a、420aを形成するとともに、第二綴じ杆41b、42bに前記内向きの鈎状部410a、420aに対応して鈎形をなす外向きの鈎状部410b、420bを形成し、外向きの鈎状部410b、420bと内向きの鈎状部410a、420aとによって構成される2つの係合部410、420が互いベース1の長手方向に対向するようにしている。
また、綴じ部材43において、第一綴じ杆43a及び第二綴じ杆43bの先端部同士には、綴じ部材43の開閉方向に対して傾斜するテーパ形状のテーパ面430a、430bからなる当接部430を設け、閉止状態Xにおいてテーパ面430a、430b同士が当接している。なお、本実施形態において、テーパ面430a、430bを略S字状の曲面として、当接部430が当接した状態における当接面積をより多く確保するようにしている。
そして、綴じ具Tが閉止状態Xとなっているときには、図4のように、第二支持板3の外側端部3bがスライド始端B1の位置にある。このとき、第一支持板2及び第二支持板3の裏面2c、3cは、ベース1の表紙体Hに対向しない側である表面に対して対面する倒伏姿勢X1をとって、綴じ部材41、42、43及び第一支持板2、第二支持板3によって、綴じ穴が設けられた紙葉類を確実に綴じる概略円環状構造を形成している。
そして、ベース1の中央付近にはネジbを位置させることにより、当該ネジbを、開放状態Yにおいて第二支持板3のベース1に対するスライド移動を規制するストッパ部STとして機能させている。そしてこのストッパ部STと上述したスライドガイド部12とによって第二支持板3のベース1からの脱落を防止する作用を果たしている。
次に、本実施形態に係る綴じ具Tが上述した閉止状態Xと開放状態Yとを相互に移行する際の動作態様について図4、図6及び図7を用いて説明する。
綴じ具Tを閉止状態Xから開放状態Yとする場合には、外向きの鈎状部410b、420bを形成している第二綴じ杆41b、42bの各先端部近傍に、例えば図示しないが親指と人差し指を外側から跨ぐように掛け、両指を相互に接近させる方向に軽く操作力を付与して係合部410、420を解除する。そうすることにより、コイルばね5によって蓄積されている弾性力により、第一支持板2及び第二支持板3が同時に回動を開始する。そして、第二支持板3の外側端部3bがスライド始端B1からスライド終端B2に向かう際に、回動支持部Aにおいて第一支持板2がベース1に対して回動動作するとともに第二支持板3が第一支持板2に対して回動動作をおこなって、第二支持板3がネジbと当接することにより綴じ部材41、42、43が開放状態Yとなり、第一支持板2と第二支持板3の裏面2c、3c同士が対面する起立姿勢Y1をとる。ここで、第一支持板2及び第二支持板3の裏面2c、3c同士が対面するとは、裏面2c、3c同士が略平行に向き合う状態のみならず、裏面2c、3c同士が一平面状に並んでおらず僅かでも向き合った状態をも含むものである。
一方、綴じ具Tを開放状態Yから閉止状態Xにするためには、係合部410、420を有する第一綴じ杆41a、42a及び第二綴じ杆41b、42bを手指で摘むなどの外力により相互に接近させる方向に回動させる。そして、第一綴じ杆41a、42aに形成された内向きの鈎状部410a、420a及び第二綴じ杆41b、42bに形成された外向きの鈎状部410b、420bを係り合わせることにより閉止状態Xとする。このとき、当接部430を有している第一綴じ杆43a及び第二綴じ杆43bの先端部に形成したテーパ面430a、430bが当接した状態となる。
以上のように、本実施形態に係るファイルFの綴じ具Tは、第一支持板2をベース1に対して回動させる回動支持部Aと、第二支持板3をベース1に対してスライド移動させるスライド部Bと、第一支持板2と第二支持板3とを相対的に回動させる回動連結部Cとを形成することにより、開放状態Yと閉止状態Xとの間で回動支持部Aにおいて第一支持板2がベース1に対して回動動作するとともに第二支持板3が第一支持板2に対して回動動作する構成としたものである。
このようなものとすることにより、他の部材や格別な機構を用いずに、それぞれ対をなす第一綴じ杆41a、第二綴じ杆41b、第一綴じ杆42a、第二綴じ杆42b、第一綴じ杆43a、第二綴じ杆43bの動作を同期させて開閉させる構成とすることを実現している。特に、スライド始端B1からスライド終端B2までの距離を、すなわちスライド部Bを構成するベース1の他側端部1bから、ネジbとともにストッパ部STを構成するネジ孔13までの距離を大きく設定することにより、第一支持板2及び第二支持板3を大きく回動させて第一綴じ杆41a、第二綴じ杆41b、第一綴じ杆42a、第二綴じ杆42b、第一綴じ杆43a、第二綴じ杆43bの先端部同士の相対距離、すなわち開口巾が大きくなるようにしている。また、第二支持板3の外側端部3bがベース1の一側端部1aに向かってスライドしながら第二支持板3が回動することにより、第二支持板3はベース1の一側端部1aに近接しながら回動することとなる。そのため第二綴じ杆41b、42b、43bは、第二支持板3に支持される箇所が第一綴じ杆41a、42a、43aに近接しながら第一綴じ杆41a、第二綴じ杆41b、第一綴じ杆42a、第二綴じ杆42b、第一綴じ杆43a、第二綴じ杆43bの先端部同士が離反するよう回動して開放状態Yを形成するので、開放状態Yにおける第一綴じ杆41a、第二綴じ杆41b、第一綴じ杆42a、第二綴じ杆42b、第一綴じ杆43a、第二綴じ杆43bの開口巾が大きいことに加えて、第一綴じ杆41a、第二綴じ杆41b、第一綴じ杆42a、第二綴じ杆42b、第一綴じ杆43a、第二綴じ杆43bの角度を大きく変化させて開放状態Yを形成することにより、第一綴じ杆41a、第二綴じ杆41b、第一綴じ杆42a、第二綴じ杆42b、第一綴じ杆43a、第二綴じ杆43bの先端部同士がなす開成角度がより大きいものとしている。その結果として、紙葉類に設けた綴じ穴を例えば第一綴じ杆41a、42a、43aの先端に向けて挿し通す際に、紙葉類が、第二綴じ杆41b、42b、43bの先端に干渉されるといった不具合を有効に回避している。
そして本実施形態に係るファイルFの綴じ具Tは、閉止状態Xにおいて、第一支持板2及び第二支持板3の裏面2c、3cが、ベース1の表紙体Hに対向しない側である表面に対して対面する倒伏姿勢X1をとるとともに開放状態Yにおいて、第一支持板2と第二支持板3の裏面2c、3c同士が対面する起立姿勢Y1となるようにベース1、第一支持板2及び第二支持板3を配置しているので、閉止状態Xにおいて一対の綴じ具Tとともに好適な環状構造を形成して、この環状構造を利用して好適に紙葉類を綴じるものとしている。
本実施形態に係るファイルFの綴じ具Tは、第二支持板3の外側端部3b方向及び上方への抜脱を防止しつつベース1の表面に沿ったスライドを案内するスライドガイド部12を設けることにより、比較的容易な構造により第二支持板3の他端側部3bの移動可能な範囲を設定している。さらに背表紙H1にベース1を固定するためのネジbをストッパ部STとしても機能させて、ベース1の内方たる一側端部1aへの第二支持板3のスライド移動におけるスライド終端B2の位置を設定して開放状態Yにおける第一綴じ杆41a、第二綴じ杆41b、第一綴じ杆42a、第二綴じ杆42b、第一綴じ杆43a、第二綴じ杆43bのなす形状を設定している。そして、スライドガイド部12とストッパ部STにより第二支持板3を干渉させることによって、該第二支持板3のベース1からの脱落を防止するようにしながら、スライド始端B1及びスライド終端B2の位置を設定して第二支持板3の動作範囲を決定している。詳細には、ストッパ部STとして、ベース1を表紙体Hに固定するための固定部材たるネジbを利用しているので、ストッパ部STを設けるために別の部材を設けることを回避して、綴じ具Tを構成する部品点数を削減させている。
さらに本実施形態に係るファイルFの綴じ具Tは、開放付勢手段たるコイルばね5を具備することにより閉止状態Xから開放状態Yとする方向の力を第一支持板2と第二支持板3とに付勢しているので、閉止状態Xにある第一綴じ杆41a、第二綴じ杆41b、第一綴じ杆42a、第二綴じ杆42bの係り合いを解除すれば開放状態Yとすることができ、逆に開放状態Yにある第一綴じ杆41a、第二綴じ杆41b、第一綴じ杆42a、第二綴じ杆42bを閉止状態Xとする際には、第一綴じ杆41a、第二綴じ杆41b、第一綴じ杆42a、第二綴じ杆42bが係合するまで綴じるという意図を持って継続的に動作力を加えることとなる。その結果、第一綴じ杆41a、第二綴じ杆41b、第一綴じ杆42a、第二綴じ杆42b、第一綴じ杆43a、第二綴じ杆43bの意図せざる開閉動作が生じることがない。また、コイルばね5を、第一支持板2と第二支持板3との間に介在させて取り付けるようにして、当該取付箇所を設定する上での設計自由度が高いものとしている。詳細には、コイルばね5を両方の端部5a、5aが第一支持板2に固定され、中央部5bが第二支持板3に固定されるとともに、両方の端部5a、5aと中央部5b、5bとの間の中間部分に弾性変形部5c、5cを有するバネ部材を採用して閉止状態Xから開放状態Yとする方向の力を確実に付与するようにしている。
そして、本実施形態に係る綴じ具Tは、第一綴じ杆41a、第二綴じ杆41b、第一綴じ杆42a、第二綴じ杆42bを係り合わせて閉止状態Xを維持する係合部410、420を具備することにより、開放付勢手段たるコイルばね5が付与する力によって閉止状態Xから開放状態Yとする方向の作用力を蓄積しながら好適に閉止状態Xを保持するとともに、係合部410、420の係合を解除するのみで前記作用力によって開放状態Yへ容易に移行させるものとしている。詳細には、相互に向き合う鈎状部410a、410b、420a、420bを設けて、閉止状態Xを簡単に、且つ、確実に形成することにより係合部410、420を構成するものとしている。また、第一綴じ杆41a、42aに内向きの鈎状部410a、420aを設けるとともに、第二綴じ杆41b、42bに外向きの鈎状部410b、420bを設け、2つの係合部410、420が互いに対向するようにして、第二綴じ杆41b、42bを片手で摘むなどして相寄る方向へ移動させるのみで簡単に鈎状部410a、410b、420a、420bの係合を解除できるものとしているのみならず、第二支持板3が支持している第二綴じ杆41b、42bに外向きの鈎状部410b、420bを設けているので、手指によって操作力を加えて閉止状態Xから開放状態Yへと移行させる際、そのまま操作力を加えた手指によって、コイルばね5の付勢力による、綴じ具Tが開放状態Yとなる際の移動を好適に緩衝させることができる。さらに、第一綴じ杆43a及び第二綴じ杆43bの先端部同士に当接部430を設け、閉止状態Xにおいて当接部430同士を当接させることにより、当接部430を有する一対の綴じ杆を閉止状態Xにある状態において好適に紙葉類を綴じることができるとともに、係合部410、420を有する第一綴じ杆41a、第二綴じ杆41b、第一綴じ杆42a、第二綴じ杆42bの動作に干渉することなく当接面同士が別離して開放状態Yとなるものとすることができる。詳細には当接部430を、第一綴じ杆43a及び第二綴じ杆43bの開閉方向に対して傾斜したテーパ形状を有するテーパ面430a、430bとして、当接部430の当接箇所が若干ずれた場合であっても一定の面積をもって当接させて、第一綴じ杆43a及び第二綴じ杆43bを確実に閉止状態Xとできるものとしている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明に係る綴じ具及びファイルを以下のように構成することも可能である。
例えば、図8に示すように、本発明の他の実施形態に係るファイルF1を構成する綴じ具T1は、ベース10の形状をねじbの位置で窪ませてネジbの上面とベース10とが面一となる構成としているとともに、回動連結部C2付近において、第一支持板2及び第二支持板3の所定箇所に凹陥を設けるとともに、当該凹陥の位置において裏面2cと裏面3cとを当接させることにより、第一支持板2及び第二支持板3を干渉させてストッパ部ST1を形成しているものである。このものは、開放状態Yにおける第一支持板2と第二支持板3とがなす角度を制限することにより開放状態Yを維持するとともに第二支持板3の外側端部3bのスライド移動を制限するものである。またこの状態において、外側端部3bはスライド移動を制限されたスライド終端B2においてスライドガイド部12により上部への移動が制限され第二支持板が脱落しない構成となっている。
このようなものであれば、ネジbの位置や仕様に制限されることなく開口巾の大きな開放状態Yを形成することが可能となる。
その他、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態のほか、第一支持板及び第二支持板のどちらか一方或いは両方に別体の部材を設け、該部材を干渉させる構成を有するものであっても良い。さらに、綴じ具が有する綴じ杆の数について限定されるものではなく、紙葉類に設けられた綴じ穴の数に応じて本発明を適用することが可能である。また、綴じ杆の形状においても限定されるものではなく、例えば、Dリングや他の形状の綴じ杆を適用したものであってもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係るファイルを示す斜視図。 同実施形態に係る綴じ具を示す斜視図。 同実施形態に係る綴じ具を示す平面図。 図3に係るa−a断面図。 同実施形態に係る拡大斜視図。 同実施形態に係る模式的な平面図。 図4に係る動作説明図。 本発明の他の実施形態に係る綴じ具を示す模式的な図。
符号の説明
1、10…ベース
1a…一側端部
1b…他側端部
12…スライドガイド部
2 …第一支持板
2a…内側端部
2b…外側端部
2c…裏面
3 …第二支持板
3a…内側端部
3b…外側端部
3c…裏面
41、42、43…一対の綴じ杆(綴じ部材)
410、420…係合部
410a、410b、420a、420b…鈎状部
430…当接部
430a、430b…テーパ(テーパ面)
41a、42a、43a…一方の綴じ杆(第一綴じ杆)
41b、42b、43b…他方の綴じ杆(第二綴じ杆)
5 …開放付勢手段、バネ部材(コイルばね)
5a…両端部
5b…中央部
5c…弾性変形部
A …回動支持部
B …スライド部
B1…スライド始端
B2…スライド終端
C、C2…回動連結部
ST、ST1…ストッパ部
b …固定部材(ネジ)
F、F1…ファイル
H …表紙体
T、T1…綴じ具
X …閉止状態
X1…倒伏姿勢
Y …開放状態
Y1…起立姿勢

Claims (16)

  1. 表紙体に取り付けられるベースと、紙葉類を表裏から綴じ込む一対の綴じ杆と、これら一対の綴じ杆をそれぞれ支持する第一支持板及び第二支持板とを具備してなり、これら第一支持板及び第二支持板の内側端部同士を対向させて配置してなる綴じ具において、
    前記ベースの一側端部において、前記第一支持板の外側端部側との間に関連づけて該第一支持板をベースに対して回動させる回動支持部と、
    前記ベースと前記第二支持板とを関連づけて、該第二支持板をベースに対してスライド移動させるスライド部と、
    前記第一支持板と前記第二支持板との内側端部同士において、これら第一支持板と第二支持板とを相対的に回動させる回動連結部とを形成し、
    前記スライド部において、前記第二支持板が、スライド始端にあるとき前記一対の綴じ杆が閉止状態となり、スライド終端にあるとき前記一対の綴じ杆が開放状態となり、前記開放状態と前記閉止状態との間で回動支持部において第一支持板がベースに対して回動動作するとともに前記回動連結部において第二支持板が第一支持板に対して回動動作するように構成していることを特徴とする綴じ具。
  2. 前記閉止状態において、前記第一支持板及び前記第二支持板の裏面が、ベースの表紙体に対向しない側である表面に対して対面する倒伏姿勢となり、
    前記開放状態において、第一支持板と第二支持板の裏面同士が対面する起立姿勢となるように、前記ベース、前記第一支持板及び前記第二支持板を配置している請求項1記載の綴じ具。
  3. 前記スライド部が、前記第二支持板の外側端部に対応する前記ベースの側端部に、第二支持板の外側方及び上方への抜脱を防止しつつベースの表面に沿ったスライドを案内するスライドガイド部を具備している請求項1又は2記載の綴じ具。
  4. 前記開放状態において、前記ベースの内方への前記第二支持板のスライド移動を規制するストッパ部を具備している請求項3記載の綴じ具。
  5. 前記開放状態において、前記スライドガイド部及び前記ストッパ部に対して前記第二支持板を干渉させることによって、該第二支持板のベースからの脱落を防止している請求項4記載の綴じ具。
  6. 前記ストッパ部が、前記ベースを前記表紙体に固定するための固定部材である請求項4又は5記載の綴じ具。
  7. 前記ストッパ部を、前記第一支持板と前記第二支持板とを直接的又は間接的に干渉させることによって構成している請求項4記載の綴じ具。
  8. 前記一対の綴じ杆を閉止状態から開放状態とする方向の力を第一支持板と第二支持板とに付与する開放付勢手段を具備している請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の綴じ具。
  9. 前記開放付勢手段を、第一支持板と第二支持板との間に介在させている請求項8記載の綴じ具。
  10. 前記開放付勢手段が、両端部を第一支持板及び第二支持板のうちいずれか一方の支持板に取り付け、中央部を他方の支持板に取り付けるとともに、両端部と中央部との間の中間部に弾性変形部を有するバネ部材である請求項9記載の綴じ具。
  11. 前記閉止状態において、前記一対の綴じ杆を係り合わせて該閉止状態を維持する係合部を具備している請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の綴じ具。
  12. 前記一対の綴じ杆の各先端部において、相互に向き合って鈎形をなす鈎状部を形成し、これら鈎状部によって前記係合部を構成している請求項11記載の綴じ具。
  13. 前記第一支持板に、前記一対の綴じ杆のうち一方の綴じ杆である第一綴じ杆を他方の綴じ杆との開閉方向に対して直交する方向に所定距離を離間させて複数支持させるとともに、前記第二支持板に、複数の前記第一綴じ杆にそれぞれ対応づけて第二綴じ杆を複数支持させて、
    並列配置された複数の前記第一綴じ杆のうちいずれか一対の綴じ杆の先端部にそれぞれ対向する内向きの前記鈎状部を設けるとともに、これらに対応する一対の第二綴じ杆の先端部に前記内向きの鈎状部と係り合う外向きの鈎状部を設け、前記各外向きの鈎状部と前記各内向きの鈎状部とによって構成される一対の係合部を互いに対向させている請求項12記載の綴じ具。
  14. 前記第一支持板及び前記第二支持板に前記第一綴じ杆及び第二綴じ杆をそれぞれ3つ以上同数ずつ支持させて、前記鈎状部を形成していない各綴じ杆の先端部に前記当接部を形成し、開閉方向に対向する一対の綴じ杆の閉止状態において当接部同士を当接させるようにしている請求項12又は13記載の綴じ具。
  15. 前記当接部を前記対向する一対の綴じ杆の開閉方向に傾斜するテーパ形状としている請求項14記載の綴じ具。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の綴じ具と、表紙体とを具備してなり、前記綴じ具におけるベースを前記表紙体の一部に取り付けていることを特徴とするファイル。
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