JP2005279079A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明はゴルフクラブヘッドに関し、良好な反発力によってボールの十分な飛距離と強度を確保したゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。
【解決手段】 金属製の中空な外殻体からなるヘッド本体内のヒール側に、有底のシャフト止着孔を有するシャフト止着部を、トップ部を除くその他の部位と離間させて当該トップ部からソール部方向へ突設すると共に、当該シャフト止着部の下部とヘッド本体の外殻体とを連結片で連結したゴルフクラブヘッドであって、前記連結片のフェース部側がシャフト止着部外形よりヘッド本体のバック部側に位置することを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】 金属製の中空な外殻体からなるヘッド本体内のヒール側に、有底のシャフト止着孔を有するシャフト止着部を、トップ部を除くその他の部位と離間させて当該トップ部からソール部方向へ突設すると共に、当該シャフト止着部の下部とヘッド本体の外殻体とを連結片で連結したゴルフクラブヘッドであって、前記連結片のフェース部側がシャフト止着部外形よりヘッド本体のバック部側に位置することを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
本発明は、ボールの十分な飛距離と強度を確保したゴルフクラブヘッドに関する。
従来、ウッドと称されるゴルフクラブのゴルフクラブヘッド(以下、「ヘッド」という)は、金属材料からなるヘッド本体のヒール側にホーゼル部を上方へ一体に突設して、当該ホーゼル部のシャフト止着孔にシャフトを止着していた。
しかし、斯様にホーゼル部を上方へ突設させたヘッドは重心位置が高く、また、重心位置がヒール寄りとなるため、スイートスポットがヒール寄り上方にずれてしまう欠点があった。
しかし、斯様にホーゼル部を上方へ突設させたヘッドは重心位置が高く、また、重心位置がヒール寄りとなるため、スイートスポットがヒール寄り上方にずれてしまう欠点があった。
そこで、昨今、斯様に上方へ突出するホーゼル部をなくしたヘッドが、特許文献1及び特許文献2で開示されている。
図10に示すように特許文献1に開示されたヘッド11は、チタン合金やステンレス等の金属材料で成形された中空な外殻体からなるヘッド本体13のヒール側に、そのトップ部15からソール部17に亘って略円筒状のシャフト止着部19を一体成形したもので、シャフト止着部19の上端はトップ部15の頂部(ライ角通りにヘッド11を地面に置いたときにトップ部15の最も高い部分)より下方に位置している。
図10に示すように特許文献1に開示されたヘッド11は、チタン合金やステンレス等の金属材料で成形された中空な外殻体からなるヘッド本体13のヒール側に、そのトップ部15からソール部17に亘って略円筒状のシャフト止着部19を一体成形したもので、シャフト止着部19の上端はトップ部15の頂部(ライ角通りにヘッド11を地面に置いたときにトップ部15の最も高い部分)より下方に位置している。
そして、トップ部15からソール部17に亘って開口するシャフト止着部19のシャフト挿着孔21にシャフト23を挿入して、接着剤で固着している。
一方、図11に示すように特許文献2に開示されたヘッド25は、鋳造された中空な外殻体からなるヘッド本体27のヒール側に、シャフト止着孔29を有する有底筒状のシャフト止着部31をヒール壁33との間に間隙を開けてヘッド本体27のトップ部35から下方へ一体成形し、当該シャフト止着部31と離間させてフェースプレート37をヘッド本体27のフェース側開口部39に溶接したもので、シャフトはシャフト止着孔29に接着剤で固着される。
一方、図11に示すように特許文献2に開示されたヘッド25は、鋳造された中空な外殻体からなるヘッド本体27のヒール側に、シャフト止着孔29を有する有底筒状のシャフト止着部31をヒール壁33との間に間隙を開けてヘッド本体27のトップ部35から下方へ一体成形し、当該シャフト止着部31と離間させてフェースプレート37をヘッド本体27のフェース側開口部39に溶接したもので、シャフトはシャフト止着孔29に接着剤で固着される。
而して、これらのヘッド11,25によれば、ヒール側に上方へ大きく突出するホーゼル部がないため、従来のホーゼル部を上方に突出させたヘッドに比し低重心化が図れると共に、当該ヘッドに比しシャフト23のしなりの実効長(しなり領域)が延長され、この結果、シャフト23のしなりを生かしてヘッド1,25が返り易くなり、打球を高く打ち出すことが容易となる。
また、特許文献2には、更に図12乃至図14に示すようにヘッド本体41を断面コ字状のフェース部材43と中空部材45とで構成して、フェース部材43のフェース部47に、シャフト止着孔49が開口する有底筒状のシャフト止着部51をヒール壁53との間に間隙55を空けてトップ部57から下方へ一体に鋳造したヘッド59が開示され、更にまた、図15に示すようにフェース部材43のフェース部47のヒール側に、シャフト止着孔61が開口する厚肉部(ホーゼル部)63をトップ部57から下方へ向けて一体成形したヘッド65が開示されており、これらのヘッド59,65も、シャフト止着孔49,61にシャフトが接着剤で固着される。
また、特許文献2には、更に図12乃至図14に示すようにヘッド本体41を断面コ字状のフェース部材43と中空部材45とで構成して、フェース部材43のフェース部47に、シャフト止着孔49が開口する有底筒状のシャフト止着部51をヒール壁53との間に間隙55を空けてトップ部57から下方へ一体に鋳造したヘッド59が開示され、更にまた、図15に示すようにフェース部材43のフェース部47のヒール側に、シャフト止着孔61が開口する厚肉部(ホーゼル部)63をトップ部57から下方へ向けて一体成形したヘッド65が開示されており、これらのヘッド59,65も、シャフト止着孔49,61にシャフトが接着剤で固着される。
而して、これらのヘッド59,65によっても、ヒール側に上方へ大きく突出するホーゼル部がないため、ヘッド59,65の低重心化が図れると共に、シャフトのしなりを生かすことが可能となる。
特開平10−295857号公報
特開平10−15118号公報
しかし、図10のヘッド11にあっては、シャフト止着部19の下端をフェース部近傍のソール部17で支持した構造上、ソール部17の剛性が上がってフェース部近傍のソール部がバランスよく撓み難くなるため、ボールの反発性が悪くってしまう不具合があった。
一方、図11に示すヘッド25にあっては、シャフト止着部31をトップ部35のみで支持する構成上、ソール部39の剛性が上がることはないが、強度不足となり、破損してしまう虞がある。また、強度を維持しようとすると、シャフト止着部のトップ部35側の剛性が上がり、バランス良く撓み難くなるため、ボールの反発性が悪くなる。更に、その部分に重量が集中し、重心がヒール側上方にずれる虞も生じる。
また、図12乃至図15に示す従来例にあっては、シャフト止着部51や厚肉部63がフェース部47に一体に形成された構造上、フェース部材43(フェース部47)の反発性(撓み易さ)がこれらによって規制されてしまう欠点があった。
また、図12乃至図15に示す従来例にあっては、シャフト止着部51や厚肉部63がフェース部47に一体に形成された構造上、フェース部材43(フェース部47)の反発性(撓み易さ)がこれらによって規制されてしまう欠点があった。
更にまた、図15のヘッド65にあっては、ヘッド59のヒール側に厚肉部63が配置されているため、ヒール側が重くなってヘッド59のウェイトバランスが悪くなってしまう欠点も指摘されていた。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、上述の如く上方へ突出するホーゼル部をなくしたヘッドに改良を加え、良好な反発力によってボールの十分な飛距離とヘッド全体の強度を確保したヘッドを提供することを目的とする。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、上述の如く上方へ突出するホーゼル部をなくしたヘッドに改良を加え、良好な反発力によってボールの十分な飛距離とヘッド全体の強度を確保したヘッドを提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係るヘッドは、金属製の中空な外殻体からなるヘッド本体内のヒール側に、有底のシャフト止着孔を有するシャフト止着部を、トップ部を除くその他の部位と離間させて当該トップ部からソール部方向へ突設すると共に、当該シャフト止着部の下部とヘッド本体の外殻体とを連結片で連結したゴルフクラブヘッドであって、前記連結片のフェース部側がシャフト止着部外形よりヘッド本体のバック部側に位置することを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のヘッドに於て、前記連結片は、前記ヘッド本体のサイド部と連結することを特徴とし、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のヘッドに於て、シャフト止着部と連結片及びヘッド本体の外殻体は、鋳造で一体成形されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ヘッドには上方へ突出するホーゼル部がヒール側にないため、ヘッドの低重心化が図られ、また、連結片によってシャフト止着部の下部がヘッド本体に支持されているため、シャフト止着部の強度が向上する。
そして、シャフト止着部を、トップ部を除くその他の部位と離間させて当該トップ部からソール部方向へ突設すると共に、シャフト止着部下部を支持する連結片の断面に於けるフェース側外縁をシャフト止着部外形よりヘッド本体のバック側に配置させたため、打球時にシャフト止着部がヘッドのフェース部周辺の撓みを規制せず、この結果、これらの撓みによる大きな反発力によってボールの十分な飛距離を確保することができる利点を有する。
そして、請求項2に係る発明によれば、シャフト止着部の先端がソール部から離間してソール部にシャフト止着孔が開口していないため、ウエイト部材の取付位置に制約がなくなってウエイトバランス調整が容易にでき、また、ソール部の意匠的な処理や剛性設計が規制されることがない等、ソール部の設計の自由度が向上する利点を有する。
また、請求項3に係る発明によれば、連結片をシャフト止着部とヘッド本体のサイド部に一体に鋳造したことで、シャフトの交換時に連結片を加熱して接着剤を軟化させる際に、加熱時にヘッドのフェース部に熱がかかり難くなって、フェース部の熱による物性変化が生じ難く、打球時に於けるそれらの反発力が更に向上する利点を有する。また、連結片をシャフト止着部とヘッド本体の外殻体との間に溶接した場合に比し、熱伝導が向上する利点を有する。
即ち、連結片を溶接した場合には、接合部の隙間や溶接ビードによる表面積拡大によって熱伝導率が悪化してしまうが、連結片をシャフト止着部とヘッド本体のサイド部に一体に鋳造することで、このような不具合が生ずることがない。
即ち、連結片を溶接した場合には、接合部の隙間や溶接ビードによる表面積拡大によって熱伝導率が悪化してしまうが、連結片をシャフト止着部とヘッド本体のサイド部に一体に鋳造することで、このような不具合が生ずることがない。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図4は請求項1,請求項2及び請求項3の第一実施形態に係るヘッドを示し、図中、71はフェース側開口部73とトップ側開口部75を除き、トップ部77とフェース部79,サイド部81,ソール部83がチタンやチタン合金で一体に鋳造された中空な外殻体からなるヘッド本体で、フェース側開口部73に、ステンレス合金やチタン合金等の金属材料を塑性加工(圧延やプレス成形)して形成したフェースプレート85を溶接し、トップ側開口部75に、繊維強化樹脂プレートからなるクラウン部材87を接着してヘッド89が形成されており、ヘッド本体71のフェース部79とフェースプレート85とでヘッド89のフェースが構成され、ヘッド本体71のトップ部77とクラウン部材87とでヘッド89のトップが構成されている。
図1乃至図4は請求項1,請求項2及び請求項3の第一実施形態に係るヘッドを示し、図中、71はフェース側開口部73とトップ側開口部75を除き、トップ部77とフェース部79,サイド部81,ソール部83がチタンやチタン合金で一体に鋳造された中空な外殻体からなるヘッド本体で、フェース側開口部73に、ステンレス合金やチタン合金等の金属材料を塑性加工(圧延やプレス成形)して形成したフェースプレート85を溶接し、トップ側開口部75に、繊維強化樹脂プレートからなるクラウン部材87を接着してヘッド89が形成されており、ヘッド本体71のフェース部79とフェースプレート85とでヘッド89のフェースが構成され、ヘッド本体71のトップ部77とクラウン部材87とでヘッド89のトップが構成されている。
而して、上記繊維強化樹脂プレートは軽量であるため、これをクラウン部材87に用いることでヘッド89の低重心化が図れ、また、重量余力がでるためヘッド重量のバランス調整がし易くなる。
そして、ヘッド本体71のヒール側には、有底のシャフト止着孔91を有する円筒状のシャフト止着部93がトップ部77からソール部83方向へ一体に突設されており、当該シャフト止着孔91にCFRPまたは金属からなるシャフト95が挿入されて、エポキシ樹脂の接着剤で固着されている。
そして、ヘッド本体71のヒール側には、有底のシャフト止着孔91を有する円筒状のシャフト止着部93がトップ部77からソール部83方向へ一体に突設されており、当該シャフト止着孔91にCFRPまたは金属からなるシャフト95が挿入されて、エポキシ樹脂の接着剤で固着されている。
シャフト止着部93は均一な肉厚で周壁が形成されており、図1に示すようその上部は、ヘッド89の頂部(アドレス時にトップ部の最も高い部分)より下方に設けられ、シャフト止着孔91の開口近傍を支持している。そして、図1及び図2に示すようにシャフト止着部93とサイド部81のヒール壁97との間、及びシャフト止着部93とフェース部79(フェースプレート85)との間に一定の間隙を開けて中空部Sが形成されており、これらの部位に中空部Sを設けることで、打球時にヘッド89のフェース部が撓み易くなってボールの反発力が十分に得られるようになっている。
シャフト止着部93のトップ側開口近傍の支持は、一部ヒール壁97に及んでも、大部分、中空部Sが形成されていれば良い。トップ部を除くとは、開口近傍の支持を除く意味である。
シャフト止着部93のトップ側開口近傍の支持は、一部ヒール壁97に及んでも、大部分、中空部Sが形成されていれば良い。トップ部を除くとは、開口近傍の支持を除く意味である。
そして、図1及び図3に示すように上記シャフト止着部93の下端とヒール壁97との間に、薄肉なプレート状の連結片99が鋳造で一体成形されており、図1に示すように当該連結片99はシャフト止着部93の軸心と直交し、また、図3に示すようにシャフト止着部93の外径と同一幅Lを持って形成されて、連結片99をヒール壁97のバック側からシャフト止着部93に斜めに連結させて、連結片99の断面に於けるフェース側外縁100をシャフト止着部93の外形よりヘッド本体71のバック側に配置させたものである。
連結片99は、シャフト止着部93の中間部より下部に位置するのが好ましく、例えば、図1に示すように、シャフト止着部93の上端と下端とをヘッド本体に支持すると、両端支持により、重量増加を防止し、強度が向上する利点を有する。
更に、シャフト95の交換の際に、工業用ドライヤー等で加熱することで、その熱が連結片99を介してヘッド89内のシャフト止着部93伝熱されて、接着剤を容易に軟化させることができるようになっている。
尚、上記連結片99は、ヘッド本体71成形用の金型に於て、複数個の中子を用いてロストワックス製法にて製造されている。
そして、既述したように連結片99とシャフト止着部93とヒール壁97は鋳造によって一体成形されている。
連結片をシャフト止着部とヒール壁とに溶接した場合、接合部に隙間が生ずる虞があり、その隙間や溶接ビードによる表面積拡大に伴い、熱が外部に放出されて熱伝導率が悪化したり、また、接合のバラツキにより、打球感に個体差が生じたり、破損してしまうものが発生する虞がある等の不具合を防止する利点を有する。
そして、既述したように連結片99とシャフト止着部93とヒール壁97は鋳造によって一体成形されている。
連結片をシャフト止着部とヒール壁とに溶接した場合、接合部に隙間が生ずる虞があり、その隙間や溶接ビードによる表面積拡大に伴い、熱が外部に放出されて熱伝導率が悪化したり、また、接合のバラツキにより、打球感に個体差が生じたり、破損してしまうものが発生する虞がある等の不具合を防止する利点を有する。
本実施形態に係るヘッド89はこのように構成されているから、当該ヘッド89を装着したゴルフクラブでボールを打球すれば、ボールはその衝撃で飛んでいくが、図10乃至図15の従来例と同様、上方へ突出するホーゼル部がヒール側にないため、ヘッド89の低重心化が図られることとなり、高い打ち出し角でスピン量を少なくした飛距離の大きなゴルフクラブが提供できる。
そして、シャフト止着部93とヒール壁97及びフェース部79,フェースプレート85との間に中空部Sが形成され、また、ヘッド89内のシャフト止着部93の連結片99がフェース部79から離間しているため、打球時にシャフト止着部93がソール部83やフェース部79,フェースプレート85の撓みを規制せず、ボールはこれらの撓みによる大きな反発力で遠くへ飛んでいく。
図4に、図3に対応した打球時のフェース部近傍の撓みを模式的に示す。図に示すように、フェース側外縁100により、ヒール壁97(サイド部81)が外方に撓みやすくなり、フェース部の撓みを向上することができる。
また、ヘッド本体71のフェース部79とフェースプレート85よりも薄肉にヒール壁97(サイド部81)を形成すると、更に、撓みを向上する利点を有する。
また、ヘッド本体71のフェース部79とフェースプレート85よりも薄肉にヒール壁97(サイド部81)を形成すると、更に、撓みを向上する利点を有する。
また、上述したようにシャフト止着部93の先端がソール部83から離間しているため、シャフト止着部93によってウエイト部材の取付位置が制約されず、製造時にウエイト部材をソール部83の任意の位置に装着することでヘッド89のウエイトバランスが調整される。
そして、上記連結片99がシャフト止着部93を保持して打球時の衝撃からシャフト止着部93を補強する。
そして、上記連結片99がシャフト止着部93を保持して打球時の衝撃からシャフト止着部93を補強する。
ソール部83は、図1の断面において曲率が80mm以上である領域と定義される。すなわち、ソール部83からサイド部81に向かう各地点で曲率が測定される場合において、この曲率がはじめて80mmを下回った地点が、ソール部83の境界となり、境界を介してサイド部81が形成される。
また、既述したようにヘッド89内のシャフト止着部93の連結片99のフェース側外縁100がフェース部79から離間し、シャフト止着部93とヒール壁97及びフェース部79,フェースプレート85との間に中空部Sが形成されているため、図10,図12乃至図15に示す従来例と異なり、打球時にシャフト止着部93がフェース部79やフェースプレート85、ソール部83の撓みを規制することがなく、これらの良好な反発力によって打球の十分な飛距離を確保することができ、更にまた、連結片99によってシャフト止着部93の強度を確保することができる。
而も、図10の従来例と異なり、シャフト止着部93の先端がソール部83から離間してソール部83にシャフト止着孔91が開口していないため、ウエイト部材の取付位置に制約がなくなってウエイトバランス調整が容易にでき、また、意匠的な処理が規制されることがない等、ソール部83の設計の自由度が向上する利点を有する。
また、シャフトの交換時に連結片99を加熱して接着剤を軟化させる際に、連結片99のフェース側外縁をシャフト止着部93の外形よりヘッド本体89のバック側に配置させることで、加熱時にヘッドのフェース部79に熱がかかり難くなってフェースプレート85の熱による物性変化が生じ難く、また、フェース部79とサイド部97の撓み領域が広がって、打球時に於けるそれらの反発力が更に向上する利点を有する。特に、フェース材料として熱による物性変化が生じやすいβ型チタン合金(例えば、Ti−15Mo−5Zr−3Al、Ti−15V−3Cr−3Al−3Sn等)に有効である。
図5は請求項1乃至請求項3の第二実施形態に係るヘッドの要部断面図を示し、図示するように本実施形態は、既述した連結片99に代え、連結片99−1の断面に於けるフェース側外縁100−1がシャフト止着部93の外形よりヘッド本体71のバック側に位置するように、前記連結片99に比し連結片99−1を幅狭としたもので、連結片99−1はシャフト止着部93より幅広とされ、シャフト止着部93からサイド部81まで最短で連結でき、連結片99−1を軽量化できる利点を有する。
尚、その他の構成は図1の実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
而して、本実施形態によっても、図1の実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能となるが、上述したように本実施形態は、連結片99−1のフェース側外縁100−1をシャフト止着部93の外形よりヘッド本体71−1のバック側に配置させたので、フェース部79とヒール壁97の撓み領域が広がって、打球時に於けるそれらの反発力が更に向上する利点を有し、また、連結片99−1を加熱した際に、フェース部79に熱がかかり難くなってフェースプレート85の熱による物性変化が生じ難く、また、フェース部79とサイド部97の撓み領域が広がって、打球時に於けるそれらの反発力が更に向上する利点を有する。
而して、本実施形態によっても、図1の実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能となるが、上述したように本実施形態は、連結片99−1のフェース側外縁100−1をシャフト止着部93の外形よりヘッド本体71−1のバック側に配置させたので、フェース部79とヒール壁97の撓み領域が広がって、打球時に於けるそれらの反発力が更に向上する利点を有し、また、連結片99−1を加熱した際に、フェース部79に熱がかかり難くなってフェースプレート85の熱による物性変化が生じ難く、また、フェース部79とサイド部97の撓み領域が広がって、打球時に於けるそれらの反発力が更に向上する利点を有する。
図6は請求項1乃至請求項3の第三実施形態に係るヘッドの要部断面図を示し、本実施形態は、ヒール壁97とシャフト止着部93を連結する連結片99−2のフェース側外縁100−2を、シャフト止着部93の外形よりヘッド本体71−2のバック側に配置させると共に、連結片99−2をシャフト止着部93側からヒール壁97へと順次幅広に形成したもので、本実施形態によっても、図1の実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能であり、また、図5の実施形態に比し連結片99−2の強度を向上させることができる利点を有する。
図7は請求項1及び請求項3の第四実施形態に係るヘッドの図2に対応した断面図を示し、図8はその要部拡大断面図を示す。本実施形態は、ソール壁83とシャフト止着部93を連結する連結片99−3をシャフト止着部下端をソール側に延設することにより形成すると共に、連結片99−3の断面におけるフェース部側外縁100−3をシャフト止着部93の外形よりヘッド本体71−3のバック側に配置させて形成したもので、本実施形態によると、フェース部周辺の特にソール部83の撓みを規制せず、この結果、これらの撓みによる大きな反発力によってボールの十分な飛距離を確保することができる利点を有する。
また、シャフト軸線にそって、連結しているので、シャフト止着部93の強度を向上させる利点を有する。
また、シャフト軸線にそって、連結しているので、シャフト止着部93の強度を向上させる利点を有する。
図9は請求項1乃至請求項3の第五実施形態に係るヘッドの要部断面図を示し、本実施形態は、ヒール壁97とシャフト止着部93を連結する連結片99−4のトップ側外縁101をシャフト止着部93側からヒール壁97へと順次幅広に形成したもので、本実施形態によっても、図1の実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能であり、また、図4の実施形態に比し連結片99−4の強度を向上させることができる利点を有する。
尚、上述した各実施形態につき詳述したが、本発明は、上述の実施形態には限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の主旨に基づいて各種の変更、各実施形態の組み合わせは適宜可能である。
71,71−1,71−2,71−3,71−4 ヘッド本体
73 フェース側開口部
75 トップ側開口部
77 トップ部
79 フェース部
81 サイド部
83 ソール部
85 フェースプレート
87 クラウン部材
89 ヘッド
91 シャフト止着孔
93 シャフト止着部
95 シャフト
97 ヒール壁
99,99−1,99−2,99−3,99−4 連結片
100,100−1,100−2,100−3 フェース側外縁
101 トップ側外縁
S 中空部
73 フェース側開口部
75 トップ側開口部
77 トップ部
79 フェース部
81 サイド部
83 ソール部
85 フェースプレート
87 クラウン部材
89 ヘッド
91 シャフト止着孔
93 シャフト止着部
95 シャフト
97 ヒール壁
99,99−1,99−2,99−3,99−4 連結片
100,100−1,100−2,100−3 フェース側外縁
101 トップ側外縁
S 中空部
Claims (3)
- 金属製の中空な外殻体からなるヘッド本体内のヒール側に、有底のシャフト止着孔を有するシャフト止着部を、トップ部を除くその他の部位と離間させて当該トップ部からソール部方向へ突設すると共に、当該シャフト止着部の下部とヘッド本体の外殻体とを連結片で連結したゴルフクラブヘッドであって、前記連結片のフェース部側がシャフト止着部外形よりヘッド本体のバック部側に位置することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
- 前記連結片は、前記ヘッド本体のサイド部と連結することを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
- シャフト止着部と連結片及びヘッド本体の外殻体は、鋳造で一体成形されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
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JP2004100778A Pending JP2005279079A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | ゴルフクラブヘッド |
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2004
- 2004-03-30 JP JP2004100778A patent/JP2005279079A/ja active Pending
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