JP2005278889A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技制御基板の外から遊技制御手段に対して不正信号が入力されることを、より確実に防止する。
【解決手段】 主基板31において、遊技制御用マイクロコンピュータからの信号を情報端子盤34に出力する情報出力回路34、装飾ランプ基板79に信号を出力するランプ回路36、および演出制御基板80に信号を出力する出力バッファ回路67は、集中中継基板77に向かう方向にしか信号を通過させない単方向性回路で構成されている。集中中継基板77には、主基板31から入力された信号を周辺基板(情報端子盤34、装飾ランプ基板79、演出制御基板80)に向かう方向にしか信号を通過させない単方向性回路が搭載されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、遊技者が所定の遊技を行い、所定条件の成立に応じて遊技者に遊技価値を付与するパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
遊技機として、遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。さらに、識別情報を可変表示可能な可変表示手段が設けられ、可変表示の表示結果が特定の表示結果となった場合に遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となるように構成されたものがある。
特定遊技状態とは、所定の遊技価値が付与された遊技者にとって有利な状態を意味する。具体的には、特定遊技状態は、例えば可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態(大当り遊技状態)、遊技者にとって有利な状態となるための権利が発生した状態、景品遊技媒体払出の条件が成立しやすくなる状態などの、所定の遊技価値が付与された状態である。
そのような遊技機には、演出用装置などの遊技用装置が多数設けられている。また、遊技用装置を制御するために、遊技の進行を制御する遊技制御用マイクロコンピュータを含む遊技制御手段が搭載された遊技制御基板の他に、多数の基板が設けられている。各基板には、遊技制御手段からの制御信号に応じて動作する遊技用装置そのものが搭載されたり、遊技制御手段からの制御信号に従って遊技用装置を制御する回路(例えばマイクロコンピュータ)や、遊技制御手段からの制御信号に応じて遊技用装置を駆動する回路(例えばドライバ回路)が搭載されている。
従って、遊技制御基板から多数の基板に対して信号が出力されている。遊技制御手段は、例えば、入賞領域への遊技球の入賞など、遊技者に価値(例えば景品としての遊技媒体や得点、さらには上述した遊技価値)を付与する条件が成立したか否か判定する。よって、遊技制御用マイクロコンピュータに対して、価値を付与する条件を成立させるような信号を不正に入力すると、遊技者に正規の量よりも多い価値が付与されてしまい、遊技機を設置している遊技店に不利益が与えられる。上述したように、遊技制御基板から多数の基板に対して信号が出力されているので信号線も多数存在する。従って、そのような信号線を利用して不正信号を遊技制御用マイクロコンピュータに送り込む不正行為が行われる可能性がある。
不正行為を防止するために、可変表示手段の制御を行う表示制御手段と遊技制御手段との間に、遊技制御手段から表示制御手段への方向にしか信号を通過させない一方向データ転送手段を設置した遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−224339号公報(段落0009−0011、図1)
しかし、遊技機には、表示制御用のマイクロコンピュータを搭載した基板以外にもマイクロコンピュータを搭載したサブ基板が存在する。また、上述したように、マイクロコンピュータを搭載したサブ基板以外にも、遊技制御手段からの制御信号に応じて動作する遊技用装置そのものが搭載された基板や、遊技制御手段からの制御信号に応じて遊技用装置を駆動する回路(例えばドライバ回路)が搭載された基板が設けられていることがあるが、それらの基板にも、遊技制御基板から信号が出力される。そのような多数の基板と遊技制御基板との間の信号線についても不正行為に対する対策が必要である。さらに、特許文献1に記載された遊技機では、サブ基板において不正基板を取り付けるなどの不正行為には有効であるが、一方向データ転送手段における遊技制御手段の側で不正行為がなされた場合には、遊技制御手段に対して不正信号が入力されてしまう。
そこで、本発明は、遊技制御手段を搭載した遊技制御基板と遊技制御手段からの信号を入力する周辺基板とを備えた遊技機において、遊技制御基板の外から遊技制御手段に対して不正信号が入力されることを、より確実に防止することができるようにすることを目的とする。
本発明による遊技機は、遊技者が所定の遊技を行い、所定条件の成立に応じて遊技者に所定の価値を付与する遊技機であって、遊技の進行を制御する遊技制御処理を実行する遊技制御手段(例えばCPU56を含む遊技制御用マイクロコンピュータ)を搭載した遊技制御基板(例えば主基板31)と、遊技機に設けられている遊技用装置(可変表示装置9、ランプ・LED、スピーカ27など)と遊技制御手段からの信号に応じて遊技機に設けられている遊技用装置を制御もしくは駆動する回路(例えば、マイクロコンピュータやドライバ回路)との少なくともいずれか一方を搭載した周辺基板(例えば、装飾ランプ基板79や演出制御基板80)と、遊技制御手段から周辺基板に出力される信号を中継する中継基板(例えば集中中継基板77)とを備え、遊技制御基板は、中継基板からの信号の入力を阻止する第1の信号方向規制手段(例えば、ランプ回路36や出力バッファ回路67)が設けられ、中継基板は、周辺基板からの信号の入力を阻止する第2の信号方向規制手段(例えば図5に示す単方向性回路74,75,76)が設けられていることを特徴とする。
中継基板は、遊技機から取り外されることなく(遊技機に装着されている状態で)、表面および裏面を視認可能に遊技機に装着されていることが好ましい。
遊技機は複数の周辺基板を備え、複数の周辺基板に対して1つの中継基板が設けられていることが好ましい。
遊技機は複数の周辺基板を備え、複数の周辺基板全てに対して1つの中継基板が設けられていることがより好ましい。
請求項1記載の発明では、遊技機を、遊技制御基板は、中継基板からの信号の入力を阻止する第1の信号方向規制手段が設けられ、中継基板は、周辺基板からの信号の入力を阻止する第2の信号方向規制手段が設けられている構成にしたので、中継基板における遊技制御基板の側で不正行為がなされた場合でも、遊技制御手段に対して不正信号が入力されないようにすることができ、遊技制御基板の外から遊技制御手段に対して不正信号が入力されることを、より確実に防止することができる。
請求項2記載の発明では、中継基板が、遊技機から取り外されることなく、表面および裏面を視認可能に遊技機に装着されているので、中継基板に対してなされた不正行為を容易に見つけることができる。
請求項3記載の発明では、複数の周辺基板に対して1つの中継基板が設けられているので、不正行為の対象とされる可能性がある基板数を減らせるとともに、不正行為がなされたか否かのの調査が容易になる。
請求項4記載の発明では、全ての周辺基板に対して1つの中継基板が設けられているので、不正行為の対象とされる可能性がある基板数をさらに減らせるとともに、不正行為がなされたか否かのの調査がより容易になる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機を正面からみた正面図である。なお、以下の実施の形態では、パチンコ遊技機を例に説明を行うが、本発明による遊技機はパチンコ遊技機に限られず、遊技に応じてあらかじめ決められた個数の遊技媒体が景品として払い出されるスロット機などの他の遊技機に適用することもできる。
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤6を除く。)とを含む構造体である。以下、遊技枠の側を、遊技盤6に対して枠側ということがある。また、遊技盤6の側を、遊技枠に対して盤側ということがある。
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4と遊技球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が形成されている。
遊技領域7の中央付近には、それぞれが識別情報としての図柄を可変表示する複数の可変表示部を含む可変表示装置(特別図柄表示装置)9が設けられている。可変表示装置9には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの可変表示部(図柄表示エリア)がある。また、可変表示装置9には、始動入賞口14に入った有効入賞球数すなわち始動記憶数を表示する4つの特別図柄始動記憶表示エリア(始動記憶表示エリア)18が設けられている。有効始動入賞がある毎に、表示色が変化する(例えば青色表示から赤色表示に変化)始動記憶表示エリアを1増やす。そして、可変表示装置9の可変表示が開始される毎に、表示色が変化している始動記憶数表示エリアを1減らす(すなわち表示色をもとに戻す)。なお、始動記憶数を表示する表示器(特別図柄始動記憶表示器)を可変表示装置9とは別個に設けてもよい。
可変表示装置9の下方には、始動入賞口14としての可変入賞球装置15が設けられている。始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ14aによって検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。
可変入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開状態とされる開閉板20が設けられている。開閉板20は大入賞口(可変入賞球装置)を開閉する手段である。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(V入賞領域:特別領域)に入った入賞球はVカウントスイッチ22で検出され、開閉板20からの入賞球はカウントスイッチ23で検出される。遊技盤6の背面には、大入賞口内の経路を切り換えるためのソレノイド21Aも設けられている。
ゲート32に遊技球が入賞しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の可変表示が開始される。この実施の形態では、左右のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に右側のランプが点灯すれば当たりとなる。そして、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になる。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32に入った入賞球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄始動記憶表示器41が設けられている。ゲート32への入賞がある毎に、普通図柄始動記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。
遊技盤6には、複数の入賞口(普通入賞口)29,30,33,39が設けられ、遊技球の入賞口29,30,33,39への入賞は、それぞれ入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aによって検出される。各入賞口29,30,33,39は、遊技媒体を受け入れて入賞を許容する領域として遊技盤6に設けられる入賞領域を構成している。なお、始動入賞口14や大入賞口も、遊技媒体を受け入れて入賞を許容する入賞領域を構成する。また、複数の複数の入賞口(普通入賞口)29,30,33,39のそれぞれに入賞した遊技球を検出する1つの入賞口スイッチが設けられ、どの入賞口29,30,33,39に入賞した遊技球も、その入賞口スイッチによって検出されるようにしてもよい。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった遊技球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cが設けられている。さらに、遊技領域7における各構造物(大入賞口等)の周囲には装飾LEDが設置されている。天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cおよび装飾用LEDは、遊技機に設けられている装飾発光体の一例である。
そして、この例では、左枠ランプ28bの近傍に、賞球払出中に点灯する賞球LED51が設けられ、天枠ランプ28aの近傍に、補給球が切れたときに点灯する球切れLED52が設けられている。上記のように、この実施の形態のパチンコ遊技機1には、発光体としてのランプやLEDが各所に設けられている。さらに、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするプリペイドカードユニット(以下、単に「カードユニット」ともいう。)が、パチンコ遊技機1に隣接して設置される(図示せず)。
カードユニットには、例えば、使用可能状態であるか否かを示す使用可表示ランプ、カードユニットがいずれの側のパチンコ遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器、カードユニット内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ、記録媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口、およびカード挿入口の裏面に設けられているカードリーダライタの機構を点検する場合にカードユニットを解放するためのカードユニット錠が設けられている。
打球発射装置から発射された遊技球は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ14aで検出されると、図柄の可変表示を開始できる状態であれば、可変表示装置9において特別図柄が可変表示(変動)を始める。図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、始動記憶数を1増やす。
可変表示装置9における特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の特別図柄の組み合わせが大当り図柄(特定表示結果)であると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に遊技球がV入賞領域に入賞しVカウントスイッチ22で検出されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウンド)許容される。
停止時の可変表示装置9における特別図柄の組み合わせが確率変動を伴う大当り図柄(確変図柄)の組み合わせである場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、確変状態という遊技者にとってさらに有利な状態となる。
遊技球がゲート32に入賞すると、普通図柄表示器10において普通図柄が可変表示される状態になる。また、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定時間だけ開状態になる。さらに、確変状態では、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が高められる。
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図2を参照して説明する。図2は、遊技機を裏面から見た背面図である。
図2に示すように、パチンコ遊技機1の裏面側には、外枠2A内の機構板の上部に球貯留タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から遊技球が球貯留タンク38に供給される。球貯留タンク38内の遊技球は、誘導樋39を通って賞球ケース40Aで覆われる球払出装置に至る。
また、遊技機裏面側には、可変表示装置9を制御する演出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された演出制御基板80を含む可変表示制御ユニット49、および遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31が設置されている。また、球払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板37が設置されている。
可変表示装置9の可変表示制御を行う表示制御手段は、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータやVDPなどで実現される。また、遊技機には、枠側に設けられている天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cなどを駆動する回路が搭載されている枠側ランプドライバ基板35と、スピーカ27を駆動する回路が搭載されている音声制御基板70とが設置されている。
さらに、DC30V、DC21V、DC12VおよびDC5Vを作成する電源回路が搭載された電源基板910やその他の基板(図示せず)が設けられている。また、主基板31から他の基板に出力される信号を中継する集中中継基板77が設けられている。
なお、電気部品制御基板(払出制御基板および演出制御基板)には、それぞれ、電気部品制御用マイクロコンピュータを含む電気部品制御手段(払出制御手段および演出制御手段)が搭載されている。払出制御手段および演出制御手段は、遊技制御手段からの指令信号(制御信号)に従って遊技機に設けられている電気部品(遊技用装置:球払出装置97、可変表示装置9等)を制御する。また、枠側に設けられているランプやLEDなどの発光体およびスピーカ27等の電気部品は、演出制御手段からの制御信号に従って、枠側ランプドライバ基板35および音声制御基板70に搭載されている回路部品によって駆動される。さらに、遊技機には、スイッチを搭載した基板やランプやLEDなどの発光体(以下。ランプ・LEDともいう。)が搭載された基板がある。なお、基板とは、電気的に駆動される電気部品、回路部品、コネクタや端子などの接続部品などを搭載した印刷配線板である。
遊技機裏面において、上方には、各種情報を遊技機外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板160が設置されている。ターミナル基板160には、少なくとも、球切れ検出スイッチ167の出力を導入して外部出力するための球切れ用端子、賞球情報(賞球個数信号)を外部出力するための賞球用端子および球貸し情報(球貸し個数信号)を外部出力するための球貸し用端子が設けられている。また、中央付近には、主基板31からの各種情報を遊技機外部に出力するための各端子を備えた情報端子盤(情報出力基板)34が設置されている。
球貯留タンク38に貯留された遊技球は誘導樋39を通り、カーブ樋を経て払出ケース40Aで覆われた球払出装置に至る。球払出装置の上部には、遊技媒体切れ検出手段としての球切れスイッチが設けられている。球切れスイッチが球切れを検出すると、球払出装置の払出動作が停止する。球切れスイッチは遊技球通路内の遊技球の有無を検出するスイッチであるが、貯留タンク38内の補給球の不足を検出する球切れ検出スイッチ167も誘導樋39における上流部分(貯留タンク38に近接する部分)に設けられている。球切れ検出スイッチ167が遊技球の不足を検知すると、遊技機設置島に設けられている補給機構から遊技機に対して遊技球の補給が行われる。
以下、マイクロコンピュータを搭載した電気部品制御基板と、主基板31から信号を入力する基板とを、周辺基板と総称することがある。
図3は、主基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図3には、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路(遊技制御用マイクロコンピュータに相当:遊技制御手段)53と、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ14a、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39a、およびクリアスイッチ921からの信号を基本回路53に与える入力ドライバ回路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、開閉板20を開閉するソレノイド21および大入賞口内の経路を切り換えるためのソレノイド21Aを基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59とが搭載されている。
なお、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ14a、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39a等のスイッチは、センサと称されているものでもよい。すなわち、遊技球を検出できる遊技媒体検出手段(この例では遊技球検出手段)であれば、その名称を問わない。入賞検出を行う始動口スイッチ14a、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aの各スイッチは、入賞検出手段でもある。なお、入賞検出手段は、複数の入賞口に別個に入賞したそれぞれの遊技球をまとめて検出するものであってもよい。また、ゲートスイッチ32aのような通過ゲートであっても、賞球の払い出しが行われるものであれば、通過ゲートへ遊技球が進入することが入賞になり、通過ゲートに設けられているスイッチ(例えばゲートスイッチ32a)が入賞検出手段になる。
また、基本回路53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示装置9における図柄の可変表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路64が搭載されている。
さらに、盤側に設けられている発光体である装飾ランプ25、普通図柄を可変表示する普通図柄表示器10および普通図柄始動記憶表示器41を駆動するランプ回路36が設けられている。なお、装飾ランプ25として、LEDが用いられることがある。
遊技制御用マイクロコンピュータで実現される基本回路53は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段(変動データを記憶する変動データ記憶手段)としてのRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態では、ROM54およびRAM55はCPU56に内蔵されている。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、ROM54およびI/Oポート部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。なお、CPU56はROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、CPU56が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているCPUについても同様である。また、遊技制御手段は、遊技制御用マイクロコンピュータで実現される基本回路53で実現されているが、主として、遊技制御用マイクロコンピュータにおけるプログラムに従って制御を実行するCPU56で実現される。
また、RAM55は、その一部が電源基板910において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部の内容は保存される。この例では、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグ等)は、バックアップRAMに保存される。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。なお、この実施の形態では、RAM55の全部が、電源バックアップされている。
CPU56のリセット端子には、電源基板910からのリセット信号が入力される。リセット信号がローレベルからハイレベルに変化すると、CPU56は動作を開始する。すなわち、ROM54に格納されているプログラムにもとづく処理を開始する。
遊技球を打撃して発射する打球発射装置は払出制御基板37上の回路によって制御される発射モータ94を含み、発射モータ94が回転することによって遊技球を遊技領域7に向けて発射する。発射モータ94を駆動するための駆動信号は、タッチセンサ基板91を介して発射モータ94に伝達される。
また、制御状態に応じて主基板31から演出制御基板80に対して演出制御コマンドが送信される。そして、演出制御手段(具体的には演出制御用CPU)は、演出制御コマンドを受信する処理を実行し、枠側ランプドライバ基板35を介して枠側に設けられている発光体を制御するとともに、音声制御基板70を介してスピーカ27からの音出力を制御する。なお、枠側ランプドライバ基板35および音声制御基板70には、マイクロコンピュータが搭載されていてもよい。また、枠側ランプドライバ基板35および音声制御基板70には、主基板31における遊技制御手段(具体的にはCPU56)からコマンドが直接送信されるようにしてもよい。
なお、主基板31は、遊技機裏面において、1つの基板ボックスに収容された状態で設置される。そして、基板ボックスは容易には開けられない構造になっている。
図4は、遊技機に設けられている主要な基板の接続状態を示すブロック図である。図3には示されなかったが、主基板31から周辺基板(払出制御基板37を除く。また、基板として形成されているものに限らず、端子が複数配列している端子盤も含む。)への信号は、集中中継基板77を介して出力される。図4に示す例では、情報端子盤34、装飾ランプ25を搭載した装飾ランプ基板79、および演出制御基板80への信号が、集中中継基板77を介して出力される。なお、遊技機に設けられている各スイッチ(上述した入賞口スイッチ等)の検出信号は、スイッチ中継基板78を介して主基板31に入力される。
なお、図4には、情報端子盤34、装飾ランプ基板79および演出制御基板80が例示されているが、主基板31から信号を入力する周辺基板として、さらに多くの基板が存在している。例えば、図4には、1つの装飾ランプ基板79が示されているが、遊技盤6におけるランプまたはLEDの設置位置に応じて複数の装飾ランプ基板が設けられている。例えば、可変表示装置9の周囲に設けられているランプ・LEDを搭載した1つまたは複数の装飾ランプ基板が設けられ、大入賞口の周囲に設けられているランプ・LEDを搭載した1つまたは複数の装飾ランプ基板が設けられる。より多数の周辺基板が設けられていても、図4に例示するように、主基板31から出力される信号が、1つの集中中継基板77を介して全ての周辺基板に出力されることが好ましい。すなわち、全ての周辺基板に対して1つの集中中継基板77が設けられていることが好ましい。さらに、遊技用装置の一つである電気部品としてのソレノイドに駆動信号を出力するソレノイド回路59(図3参照)からの駆動信号を、集中中継基板77を経由するようにしてもよい。
図5は、主基板31における信号出力部と集中中継基板77に搭載されている部品を示す説明図である。図5に示すように、主基板31において、基本回路53(具体的には遊技制御用マイクロコンピュータの出力ポート)からの信号を情報端子盤34に出力する情報出力回路34、装飾ランプ基板79に信号を出力するランプ回路36、および演出制御基板80に信号を出力する出力バッファ回路67(図3では図示せず)は、集中中継基板77に向かう方向にしか信号を通過させない(集中中継基板77から主基板31への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路で構成されている。単方向性回路として、トランジスタや、IC回路が使用される。なお、単方向性回路は、電流増幅機能を有していてもよい。
主基板31から集中中継基板77に出力される信号は、主基板31に搭載されているコネクタ31A、集中中継基板77に搭載されているコネクタ77A、およびコネクタ31Aとコネクタ77Aとの間を接続するケーブルで、集中中継基板77に伝達される。集中中継基板77には、主基板31から入力された信号を周辺基板に向かう方向にしか信号を通過させない(周辺基板から集中中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路74,75,76が搭載されている。単方向性回路74,75,76として、例えばダイオードやトランジスタが使用される。図5には、ダイオードが例示されている。また、単方向性回路74,75,76は、各信号毎に設けられる。
また、図5に示す例では、情報出力回路34に出力される信号は、集中中継基板77に搭載されているコネクタ77Bを介して出力される。装飾ランプ基板79に出力される信号は、集中中継基板77に搭載されているコネクタ77Cを介して出力される。演出制御基板80に出力される信号は、集中中継基板77に搭載されているコネクタ77Dを介して出力される。
なお、図5には、主基板31から集中中継基板77には1つのコネクタを介して信号が出力される例が示されているが、複数のコネクタおよびケーブルを介して主基板31から集中中継基板77に信号が出力されるようにしてもよい。また、この実施の形態では、主基板31と払出制御基板27との間の信号は集中中継基板77を経由しないが、主基板31と払出制御基板27との間の信号として、主基板31から払出制御基板27に向かう信号しか存在しない場合には、主基板31から払出制御基板27に向かう信号が、集中中継基板77を経由するように構成してもよい。
また、集中中継基板77に、信号方向規制手段だけでなく、ノイズフィルタなどのノイズ除去用の部品を搭載してもよい。すなわち、中継基板において、遊技制御基板から入力される信号(全て、または、特にノイズ対策を行うことが望まれる演出制御コマンドやINT信号などの主要な信号すなわち正しく入力されないと遊技進行に支障を来す信号)に対してノイズ除去手段が設けられていることが好ましい。ノイズ除去用の部品を搭載することによって、主基板31と周辺基板との間の配線長が長くなっても、周辺基板に至る信号にノイズが乗る可能性を低減できる。また、集中中継基板77において、遊技制御基板から入力される信号(例えば信号についての電流)を増幅する増幅手段が搭載されていてもよい。そのように構成されている場合には、中継基板において増幅処理がなされるので、遊技制御基板に搭載される増幅回路をなくすことができる。
図6は、演出制御基板80、枠側ランプドライバ基板35および音声制御基板70の回路構成例を示すブロック図である。なお、図6に示す例では、枠側ランプドライバ基板35および音声制御基板70には、マイクロコンピュータは搭載されていない。演出制御基板80において、演出制御用マイクロコンピュータ(電気部品制御用マイクロコンピュータの一例)における演出制御用CPU101は、ROM(図示せず)に格納されたプログラムに従って動作し、集中中継基板77を介して入力される主基板31からのストローブ信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ポート103を介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)109に、LCDを用いた可変表示装置9の表示制御を行わせる。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバ102に入力する。入力ドライバ102は、集中中継基板77から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか信号を通過させない(演出制御基板80の内部から集中中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路でもある。
さらに、演出制御用CPU101は、出力ポート104および出力ドライバ110を介して音声制御基板70に対して音番号データを出力する。また、演出制御用CPU101に入出力するバス(アドレスバス、データバス、および書込/読出信号等の制御信号ラインを含む)はバスドライバ105を介して枠側ランプドライバ基板35まで延長されている。
枠側ランプドライバ基板35において、演出制御用CPU101に入出力するバスは、バスレシーバ351を介して出力ポート352に接続される。出力ポート352から出力される各ランプを駆動する信号は、ランプドライバ354で増幅され各ランプに供給される。また、出力ポート352から出力される各LEDを駆動する信号は、LED駆動回路355で増幅され各LEDに供給される。
この実施の形態では、枠側に設けられているランプ・LEDは、演出制御基板80に搭載されている演出用CPU101を含む演出制御手段によって制御される。また、可変表示装置9およびランプ・LED等を制御するためのデータがROMに格納されている。演出用CPU101は、ROMに格納されているデータにもとづいて可変表示装置9およびランプ・LED等を制御する。そして、枠側ランプドライバ基板35に搭載されている出力ポート352および各ドライバまたは駆動回路を介して、ランプ・LEDが駆動される。
なお、演出制御基板80、枠側ランプドライバ基板35および音声制御基板70は独立した基板であるが、それらは、例えば、遊技機裏面において、1つのボックスに収容された状態で設置される。
音声制御基板70において、演出制御基板80からの音番号データは、入力ドライバ702を介して、例えばデジタルシグナルプロセッサによる音声合成用IC703に入力される。音声合成用IC703は、音番号データに応じたデータを音声データROM704から読み出し、読み出したデータに応じた音声や効果音を発生し増幅回路705に出力する。増幅回路705は、音声合成用IC703の出力レベルを、ボリューム706で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。
図7は、装飾ランプ基板25の一構成例を示すブロック図である。図7には、装飾ランプ25としてLEDが用いられている例が示されてる。そして、主基板31におけるランプ回路35にはLEDを駆動するトランジスタ(単方向性回路の一例)が搭載されている例が示されている。なお、LEDを駆動するトランジスタには、遊技制御用マイクロコンピュータ(具体的には出力ポート)から制御信号が出力されている。
図8は、集中中継基板77を収容する基板ボックスを示す正面図である。集中中継基板77は、遊技機裏面において、基板ボックスに収容されている。すなわち、収納手段としての基板ボックスに集中中継基板77が収納されて遊技機に取り付けられている。中継基板ボックスは、集中中継基板77が収容されたボックス本体770が蓋部773で覆われる構造である。蓋部773は、取付部771,772のそれぞれにおける取付穴にねじ込まれたワンウェイねじとその他のねじ(図示せず)でボックス本体770に固着される。ワンウェイねじとは、ねじ締め方向にしか回らないねじである。従って、一旦締め付けるとねじを取り外すことはできない。また、取付部771,772おいて、左右3つの取付穴のうちのそれぞれ1つにワンウェイねじが装着される。なお、ボックス本体770および蓋部773は、外から内側を視認可能な(例えば透明)合成樹脂等で形成されている。
蓋部773をボックス本体770から外して集中中継基板77を露出させようとする場合には、取付部771,772におけるワンウェイねじの取付部分(蓋部773との取付部分)を、切断工具などの治具を用いて切断する必要がある。従って、集中中継基板77は、遊技機から取り外されると、取り外し前の装着態様と同態様では装着不能である。また、取付部分の切断の履歴から集中中継基板77が露出された回数がわかる。管理者等が把握している取付部分の切断の履歴(回数)よりも実際の切断の回数が多い場合には、蓋部773が不正に外されて集中中継基板77が露出され、集中中継基板77に対して何らかの不正行為がなされた可能性があることがわかる。なお、取付部771,772にはそれぞれ3箇所の取付穴が設けられているので、蓋部773を3回まで外すことができる。
さらに、ボックス本体770の機構板に取り付けられる部分(図8に示す例では右側2カ所)に蝶番775が設けられる。そして、その反対側に、ボックス本体770を機構板に固定するための固定部776が設けられる。固定部776として、例えば、可撓性の爪部が、機構板に固定されている固着部に係合するような構造を採用することができる。
また、基板ボックスの上部において集中中継基板77が露出している部分があり、その部分に、コネクタ77A〜77Dが設置されている。
図9は、集中中継基板77を収納した基板ボックスが、蝶番775(図9では図示せず)を軸にして開かれた状態を示す説明図である。基板ボックスが、閉じられて機構板に固定されている場合には、例えば透明の蓋部773を介して集中中継基板77の表面側を視認できる。また、図9に示すように、基板ボックスが、開かれた状態では、例えば透明のボックス本体770の裏面を介して集中中継基板77の裏面側を視認できる。
次に、遊技機の動作を図面を参照して説明する。図10は、タイマ割込におって起動されるを遊技制御処理示すフローチャートである。主基板31に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータにおいてタイマ割込が発生すると、CPU56は、タイマ割込の発生に応じて起動されるタイマ割込処理において遊技制御処理を実行する。タイマ割込処理において、CPU56は、まず、電源基板910から、電源電圧の低下を示す電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出し、電源断信号が出力された場合には電源断時処理を実行する電源断処理(電源断検出処理)を実行する(ステップS21)。次いで、スイッチ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39a等のスイッチの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS22)。
次に、遊技制御に用いられる大当り判定用の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップS23)。CPU56は、さらに、各種表示用乱数および初期値用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップS24,S25)。
さらに、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。特別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
次いで、CPU56は、特別図柄に関する演出制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して演出制御コマンドを送出する処理を行う(特別図柄コマンド制御処理:ステップS28)
さらに、CPU56は、例えばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS30)。
また、CPU56は、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39a等の検出信号にもとづく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS31)。具体的には、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39a等がオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、払出制御基板37に賞球個数を示す賞球個数指令を払出制御コマンドとして送信する。払出制御基板37に搭載されている払出制御用CPU371は、賞球個数指令に応じて球払出装置97を駆動する。
そして、CPU56は、始動入賞記憶数の増減をチェックする記憶処理を実行する(ステップS32)。また、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力する処理である試験端子処理を実行する(ステップS33)。また、この実施の形態では、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域(出力ポートバッファ)が設けられているのであるが、CPU56は、出力ポート3のRAM領域におけるソレノイドに関する内容を出力ポートに出力する(ステップS34:ソレノイド出力処理)。その後、割込許可状態に設定し(ステップS35)、処理を終了する。
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は定期的(例えば4ms毎)に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。また、ステップS22〜S34の処理(ステップS30およびS33を除く)が、遊技の進行を制御する遊技制御処理(遊技制御用マイクロコンピュータが、遊技機に設けられている可変表示装置9、可変入賞球装置15、球払出装置97、ランプやLEDなどの発光体、スピーカなどの音発生部品等の遊技用装置を、自身で制御する処理、または他のマイクロコンピュータに制御させるために指令信号を送信する処理、遊技装置制御処理ともいう。)に相当する。
図11は、主基板31から演出制御基板80に送出される演出制御コマンドのコマンド形態の一例を示す説明図である。この実施の形態では、演出制御コマンドは2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を表し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「0」とされる。なお、図11に示されたコマンド形態は一例であって他のコマンド形態を用いてもよい。例えば、1バイト構成のコマンドや3バイト以上の構成のコマンドを用いてもよい。
図12は、8ビットの制御信号(演出制御コマンド)とINT信号(演出INT信号:制御信号INT)との関係を示すタイミング図である。図12に示すように、遊技制御手段は、MODEまたはEXTのデータが出力ポートに出力してから、INT信号をオン状態にする。また、電気部品制御マイクロコンピュータに対して割込がかかる時間として十分な期間が経過するとINT信号をオフ状態にする。さらに、2バイト目のデータを出力ポートにしてから、INT信号をオン状態にし、その後、INT信号をオフ状態にする。
図13は、主基板31における遊技制御手段から演出制御基板80に搭載されている演出制御手段に対する演出制御コマンドの送出例を示すタイミング図である。図13に示すように、遊技制御手段は、可変表示装置9において特別図柄の変動を開始させるときに、まず、演出制御手段に対して、可変表示の変動パターン(変動期間=可変表示期間における左中右の特別図柄の変動のさせ方を示す)指定の演出制御コマンドを送信する。次いで、可変表示の終了時の停止図柄を示す左中右図柄指定の演出制御コマンドを順次送信する。そして。可変表示の終了時(中図柄が最後に停止する場合には中図柄の停止時)に、特別図柄停止を示す演出制御コマンドを送信する。
演出制御基板80において、演出制御用CPU101は、INT信号に入力に応じて発生する割込によって起動される処理(割込処理)によって、演出制御コマンドを受信する。そして、演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドデータを所定のバッファ(RAM)に格納する。
また、演出制御用CPU101は、変動パターン指定の演出制御コマンドを受信したか否か確認する。変動パターン指定の演出制御コマンドが受信されたことを確認したら、可変表示装置部9における左中右図柄の変動を開始させる。その後、変動パターンを構成する各変動状態(変動速度等)の切替タイミングを制御するとともに、変動時間の終了を監視する。また、左右図柄の停止制御を行う。その後、全図柄停止を指示する演出制御コマンド(特別図柄停止の演出制御コマンド:確定コマンド)を受信したら、図柄の変動を停止し停止図柄(確定図柄)を表示する制御を行う。
また、演出制御用CPU101は、特別図柄の可変表示に同期して、枠側のランプ・LEDを用いた表示制御を行うとともに、スピーカ27からの音による演出制御を実行する。なお、盤側のランプ・LEDについては、主基板31における遊技制御手段によって、特別図柄の可変表示に同期した表示制御が実行される。
以上に説明したように、上記の実施の形態では、主基板31から周辺基板への信号が集中中継基板77を経由して各周辺基板に出力される。そして、主基板31には、集中中継基板77からの信号入力を阻止するための信号方向規制手段が設けられている(図5参照)。また、集中中継基板77には、周辺基板からの信号入力を阻止するための信号方向規制手段が設けられている(図5参照)。さらに、主基板31から信号を入力し主基板31に対して信号を送出しないマイクロコンピュータを搭載した電気部品制御基板において、集中中継基板77から信号が入力される部分に、集中中継基板77への信号出力を阻止するための信号方向規制手段が設けられている(例えば、図6に示す入力バッファ回路102)。
主基板31から各周辺基板への信号が集中中継基板77に集中され、かつ、主基板31において集中中継基板77に出力される信号に対して信号方向規制手段が設けられているので、主基板31に対して不正に賞球払出を行わせたり不正に大当りを生じさせるような不正信号の入力が効果的に防止される。
なお、上記の実施の形態では、主基板31から信号を入力し主基板31に対して信号を送出しないマイクロコンピュータを搭載した電気部品制御基板として演出制御基板80を例示したが、主基板31から信号を入力し主基板31に対して信号を送出しないマイクロコンピュータを搭載した電気部品制御基板が他にもある場合には、その基板についても、主基板31からの信号が集中中継基板77を経由するように構成されるとともに、集中中継基板77から信号が入力される部分に、集中中継基板77への信号出力を阻止するための信号方向規制手段が設けられる。
以上のような構成を採用することによって、遊技機の動作に不審な点があり不正行為(主基板31に対して不正に賞球払出を行わせたり不正に大当りを生じさせるような信号を入力させる行為、例えば、周辺基板や基板間のケーブルに不正基板を接続するような行為)が疑われるような場合には、主基板31以外では、集中中継基板77のみを調べればよい。主基板31に対して不正信号を送り込むために、集中中継基板77に対して不正信号を送り込んでも、その信号は、集中中継基板77に搭載されている信号方向規制手段によって、主基板31側への信号伝達が阻止されるからである。
また、1つの集中中継基板77のみを調査すればよいことから、多数の中継基板が設けられている場合に比べて、特に、多数の中継基板が縦続的に配置されている場合に比べて、調査時間を短縮できる。また、集中中継基板77の表面および裏面は基板ボックスの外部から容易に視認できるので(図8および図9参照)、集中中継基板77を調査する際に、調査は容易である。さらに、集中中継基板77を収納する基板ボックスは容易に開けられないような構造であるとともに、開けられた場合に、容易にそのことが把握される(図8参照)。そのことからも、集中中継基板77対してなされた不正行為の発見が容易である。
なお、上記の実施の形態では、全ての周辺基板に対して1つの集中中継基板77が設けられていたが、複数の中継基板を並列的に設けてもよい。例えば、各周辺基板に対応して、またはいくつかの周辺基板(全ての周辺基板ではない)に対して1つの中継基板を設けるようにしてもよい。その場合には、不正行為の調査時間が長くなる可能性はあるが、遊技機内部において、配線引き回しが容易になる等のメリットがある。
また、上記の実施の形態では、集中中継基板77は基板ボックスに強固に収納され、容易には遊技機から取り外すことができない構造であったが、ワンウェイねじを用いるのではなく、一般的なねじ等で固定するといった簡易な固定方法を用いてもよい。その場合には、治具としてのねじ回し(ドライバ)やコイン状のものを用いて集中中継基板77が遊技機から取り外される。簡易な固定方法を用いた場合でも、集中中継基板77の表面および裏面は基板ボックスの外部から容易に視認できるので、集中中継基板77の調査は容易である。
このように、集中中継基板77は、所定の治具(ねじ回しや切断工具など)の使用により遊技機から取り外し可能に装着されていることが好ましい。集中中継基板77を容易に取り外すことができず、集中中継基板77に対して不正行為がなされることを防止できるからである。
また、上述したように、集中中継基板77は、遊技機から取り外されると、取り外し前の装着態様と同態様では装着不能に(例えばワンウェイねじで)遊技機に装着されていることがより好ましい。集中中継基板77が不正に取り外されたことを容易に認識できるからである。
なお、上記の実施の形態では、主基板31における遊技制御手段が、遊技盤6に設けられている発光体を制御する構成であったが、遊技盤6に設けられている発光体を遊技制御手段以外の制御手段(例えば、演出制御手段や、演出制御用マイクロコンピュータ以外のマイクロコンピュータであって遊技機おける発光体を制御するマイクロコンピュータ)によって制御されるように構成されている場合でも、本発明を適用することができる。
また、上記の実施の形態では、主基板31からの信号を集中中継基板77を経由させるようにしたが、払出制御基板37から、払出制御基板37に対する周辺基板(払出制御基板37から信号を入力する基板)に出力される各信号ついて、払出制御主基板37から周辺基板への方向にしか通過させない単方向性回路を搭載した1つの中継基板を経由させるようにしてもよい。例えば、賞球払出中であることを示す(または賞球残があることを示す)賞球ランプや補給球切れの状態であることを示す球切れランプなどが、払出制御基板37に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータによって制御される場合に、それらのランプ、またはそれらのランプを搭載した基板への信号を始めとする各信号を、中継基板を経由させるようにしてもよい。そのように構成されている場合には、主基板31に対する不正行為の防止および調査と同様に、払出制御基板37に対して、不正に遊技球を払い出させるような不正信号の入力を確実に防止できるとともに、不正行為がなされているか否かの調査が容易になる。また、主基板31の場合と同様に、中継基板として、各周辺基板または複数の周辺基板対応に、複数の中継基板が並列的に設置されていてもよい。
また、上記の各実施の形態のパチンコ遊技機は、主として、始動入賞にもとづいて可変表示部9に可変表示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になるパチンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづいて開放する電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になるパチンコ遊技機や、始動入賞にもとづいて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権利が発生または継続するパチンコ遊技機であっても、本発明を適用できる。さらに、主基板と周辺基板とを備えた構成を有していれば、スロット機にも本発明を適用できる。
本発明は、遊技者が所定の遊技を行うことが可能であって、遊技に応じて遊技者に所定の遊技価値が付与される遊技機に対する不正行為を防止するために効果的である。
パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。 遊技機を裏面から見た背面図である。 遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示すブロック図である。 遊技機に設けられている主要な基板の接続状態を示すブロック図である。 主基板における信号出力部と集中中継基板に搭載されている部品を示す説明図である。 演出制御基板、枠側ランプドライバ基板および音声制御基板の回路構成例を示すブロック図である。 装飾ランプ基板の一構成例を示すブロック図である。 集中中継基板を収容する基板ボックスを示す正面図である。 集中中継基板を収納した基板ボックスが、蝶番を軸にして開かれた状態を示す説明図である。 タイマ割込処理を示すフローチャートである。 演出制御コマンドの一構成例を示す説明図である。 制御信号とINT信号との関係を示すタイミング図である。 演出制御コマンドの送出例を示すタイミング図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
9 可変表示装置
18 保留記憶表示エリア
31 主基板
34 情報出力回路
36 ランプ回路
56 CPU
67 出力バッファ回路
77 集中中継基板
80 演出制御基板
101 演出制御用CPU

Claims (4)

  1. 遊技者が所定の遊技を行い、所定条件の成立に応じて遊技者に所定の価値を付与する遊技機であって、
    遊技の進行を制御する遊技制御処理を実行する遊技制御手段を搭載した遊技制御基板と、
    遊技機に設けられている遊技用装置と、前記遊技制御手段からの信号に応じて遊技機に設けられている遊技用装置を制御もしくは駆動する回路との少なくともいずれか一方を搭載した周辺基板と、
    前記遊技制御手段から前記周辺基板に出力される信号を中継する中継基板とを備え、
    前記遊技制御基板は、前記中継基板からの信号の入力を阻止する第1の信号方向規制手段が設けられ、
    前記中継基板は、前記周辺基板からの信号の入力を阻止する第2の信号方向規制手段が設けられている
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 中継基板は、遊技機から取り外されることなく、表面および裏面を視認可能に遊技機に装着されている
    請求項1記載の遊技機。
  3. 遊技機は複数の周辺基板を備え、
    前記複数の周辺基板に対して1つの中継基板が設けられている
    請求項1または請求項2記載の遊技機。
  4. 遊技機は複数の周辺基板を備え、
    前記複数の周辺基板全てに対して1つの中継基板が設けられている
    請求項1から請求項3のうちのいずれかに記載の遊技機。
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JP2007260089A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Samii Kk 遊技機
JP2008148854A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007260089A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Samii Kk 遊技機
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