JP2005277979A - 放送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 記録済みコンテンツの計画的な放送中に、随時発生的なリアルタイム放送が割り込まれた場合においても、中断部分から記録済みコンテンツの放送を再開させたり、サービス状況に応じて放送再開の中止を判断して放送する。
【解決手段】 制御局101は放送コンテンツデータベース103にあらかじめ記憶された放送コンテンツの再生をあらかじめ記憶された放送開始タイミング時に開始して放送し、その放送中にマイク放送による割り込みが発生した場合にコンテンツ放送からマイク放送に切り換え、マイク放送終了時に再生中の放送コンテンツが放送再開タイミングか否かを判断し、放送再開タイミングの場合に放送を再開し、放送再開タイミングでない場合に放送再開を中止する。
【選択図】 図5
【解決手段】 制御局101は放送コンテンツデータベース103にあらかじめ記憶された放送コンテンツの再生をあらかじめ記憶された放送開始タイミング時に開始して放送し、その放送中にマイク放送による割り込みが発生した場合にコンテンツ放送からマイク放送に切り換え、マイク放送終了時に再生中の放送コンテンツが放送再開タイミングか否かを判断し、放送再開タイミングの場合に放送を再開し、放送再開タイミングでない場合に放送再開を中止する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、ネットワークを介して音声又は映像のコンテンツ・サービスを提供する放送システムにおいて、記録済みコンテンツの計画的な放送中に、随時発生的なリアルタイム放送を割り込ませた場合、割り込まれた記録済みコンテンツの安全かつ効率的な放送再開処理を実現する放送システムに関する。
現在、交通機関の乗り場における運行案内、商業施設や公共施設におけるサービス案内、ミュージアムにおける展示案内など、構内における放送のほとんどが自動化され、人為的ミスの防止や人件費の低減などのために活用されている。このような放送システムが実現された背景として、音声や画像情報のディジタルコンテンツ化技術、ストレージ技術、スケジュールやコンテンツ管理のためのコンピュータ技術の発達が挙げられる。なお、コンピュータ管理による自動放送、言い換えると計画的放送を開始したり、停止したりする制御のためのソースとしては、時刻、周期タイマ、各種センサ、遠隔操作などが挙げられる。これらの制御のためのソースと放送コンテンツの関係を結びつけた放送計画をデータ化し、コンピュータ上で管理してシステム運営を行っている。
ところで、このような計画的放送の運営中に、計画化が不可能である放送を行う必要もある。例えば、鉄道事業における駅構内放送では、計画的放送である列車到着案内や乗り換え案内を行っている最中に、駅員が放送用マイクやPHSのマイクなどにより次に到着する列車の案内を行ったり、事故や列車遅延情報の案内を行ったりする場面が挙げられる。このような要求を解決する最も基本的な手法としては、スピーカへ伝送する音声の経路に、計画的放送から随時放送(突発的放送)に切り換えるスイッチャを設け、駅員が放送用マイクなどのスイッチを入れるとスイッチャが自動的に随時放送側に切り換える手段が考えられる。
この場合、駅員が随時放送による案内を終了して放送用マイクのスイッチを切ると自動的に本来の計画的放送に切り換えられるわけであるが、随時放送による割り込みを考慮せず、実際は放送されないが、ただ一方的にコンテンツ再生を続ける再生手段を使用していた場合は、随時放送が放送されている間の計画的放送が飛ばされる(省略される)ことになる。そのため、この部分の計画的放送情報の欠落によりサービス性が低下する問題がある。なお、現在ほとんどの鉄道会社の放送システムは、上述したように割り込まれた時間は、計画的放送を飛ばして列車案内が続けられる。
ところで、この問題を解決する従来技術として下記の特許文献1に開示されているものがある。この特許文献1には、テレビなどの放送局向けの放送装置が記述されていて、この放送装置は、通常は放送コンテンツがエンドレス映像音声記録装置を経由して出力されていて、緊急放送が生じて放送の切り換えを行う場合は、緊急放送を行っている最中の通常放送コンテンツはエンドレス映像音声記録装置が記録しており、緊急放送を終了した時点で、エンドレス映像音声記録装置が引き続き通常放送の記録を行いつつ、緊急放送へ切り換えた直後から記録していた番組コンテンツを再生して出力することを特徴としている。なお、エンドレス映像音声記録装置において行われる記録と再生の同時実行については、HDDなどを利用することで容易に実現することが可能であり、現在では家庭用HDDレコーダのタイムシフト機能として多く利用されている。
駅構内放送システムにおいても、特許文献1に記載されている技術を応用できる。すなわち随時放送を行っている最中は、計画的放送音声を記録装置に録音しておき、随時放送が終了したら録音した音声を先頭から再生することにより、情報の欠落の無い計画的放送を行うことができるため、サービス性が保証される。
また、実際の駅構内の利用においては、駅員が移動しながら随時放送を行う必要があるが、現在はワイヤレスマイクを利用して駅員の発した音声をスピーカに出力させている。 しかし今後は駅員間の情報伝達も 重要視されており、下記の非特許文献1に示されるようなシステムが一部導入されている。このシステムは自営モードのPHSシステムを基盤としており、駅員がPHSの子機を所有して業務連絡などの情報伝達に利用している。本システムは当業者が発明した、下記の特許文献2で示す技術が採用されている。
このシステムは、LANを伝送路とし、インターネット・プロトコルにより音声データを双方向、多チャネルで伝送する技術を基としており、専用電話線の敷設コストを低減し、高価な交換機を導入することなく、回線数の変更に柔軟に対応するコードレス構内電話システムを実現するものである。
特開平11−154233号公報(要約書)
特開平10−308966号公報(要約書)
小田急ニュースリリース:「係員情報伝達システム」を導入(1/30)http://www.d-cue.com/program/info/PG02348.pl?key=637&info-kubun=d-cue&mode=online
しかしながら、特許文献1においては、緊急放送を終了して通常放送に切り換える際、通常放送を再開するか再開しないかの判断を行うプロセスが無いため、駅構内放送システムへの利用において以下の問題が生じる。例えば、計画的放送が、列車が駅に接近したときに案内する「まもなく急行列車が到着します。」といった放送であり、この放送の最中に随時放送を割り込ませた場合、随時放送の放送時間は必ずしも一定ではないため、随時放送を終了した時点の列車位置も一定ではない。
また、例えば、放送を終了したときには既に列車がホームに進入中であったり、既に到着していたりする可能性がある。この場合、「まもなく急行列車が到着します。」といった案内が放送されると、利用客に混乱が生じる危険性がある。そのため、放送を再開する必要が無い程に列車がホームに接近した場合、割り込まれた計画的放送の再開を中止する判断を行うプロセスが必要である。
さらに、特許文献1においては、録画と再生の同時進行により、抜けの無い番組提供を行うとしているが、鉄道の運営における列車案内や乗り換え案内音声は、あらかじめ一括して製作し用意されており、頻繁に変更されることはない。よって、録画しながら再生する機能は必要ではない。むしろ所定のストレージ手段に全てのコンテンツを記録しておき、割り込み発生時に放送再開時のコンテンツ再生位置を保持しておく方式が望ましい。
ところで、特許文献1で挙げられている記録装置を使わず、随時放送による割り込みからの復帰時に、再び先頭から計画的放送を出力する手法や、更に単純に2回以上繰り返し放送を行う手法が考えられるが、これも上述したように随時放送の放送時間は必ずしも一定ではないため、計画的放送の内容が利用客に十分に伝わらないまま列車が到着してしまう危険性がある。
本発明は上記従来例の問題点に鑑み、記録済みコンテンツの計画的な放送中に、随時発生的なリアルタイム放送が割り込まれた場合においても、中断部分から記録済みコンテンツの放送を再開させたり、サービス状況に応じて放送再開の中止を判断して放送することができる放送システムを提供することを目的とする。
本発明はまた、各構成機器の情報伝達手段としてネットワークを利用し、特許文献2による技術をベースとして非特許文献1で紹介した内線電話機能を実現するとともに、上述した放送機能を実現する放送システムを提供することを目的とする。
本発明はまた、各構成機器の情報伝達手段としてネットワークを利用し、特許文献2による技術をベースとして非特許文献1で紹介した内線電話機能を実現するとともに、上述した放送機能を実現する放送システムを提供することを目的とする。
本発明の放送システムは上記目的を達成するために、スピーカ端末と、
マイクロホン端末と、
前記スピーカ端末への音声出力制御及び前記マイクロホン端末からの音声入力を受け付ける制御端末と、
移動体の接近により、前記スピーカ端末から音声出力し、かつ前記移動体の移動に関連する放送コンテンツの再生開始を促す放送開始タイミングを前記制御端末に対して発報する放送タイミング発報端末とが、
それぞれネットワークを介して、接続されてなる放送システムであって、
前記制御端末は、
前記ネットワークを介して、前記マイクロホン端末からの音声入力と、前記放送タイミング発報端末からの放送開始タイミングとをそれぞれ受け付ける受付手段と、
前記放送コンテンツを記憶する記憶手段と、
前記受付手段で受け付けた前記マイクロホン端末からの音声入力が継続している間、前記記憶手段から読み出し継続中の前記放送コンテンツに係る音声入力に優先して、前記マイクロホン端末からの音声入力を前記ネットワークを介して、前記スピーカ端末へ出力する出力手段と、
前記マイクロホン端末からの音声入力の継続が終了した後に、前記受付手段で受け付けた前記放送タイミング発報端末からの放送開始タイミングが、前記記憶手段から次に読み出す放送コンテンツに適応しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果が可であった場合には、前記出力手段を制御して前記記憶手段から読み出しを再開した前記放送コンテンツに係る音声を前記ネットワークを介して前記スピーカ端末へ出力し、
前記判定結果が不可であった場合には、前記出力手段を制御して前記記憶手段から読み出す前記放送コンテンツに係る音声を前記ネットワークを介して前記スピーカ端末へ出力することを遮断する放送再開制御手段とを、
具備する。
マイクロホン端末と、
前記スピーカ端末への音声出力制御及び前記マイクロホン端末からの音声入力を受け付ける制御端末と、
移動体の接近により、前記スピーカ端末から音声出力し、かつ前記移動体の移動に関連する放送コンテンツの再生開始を促す放送開始タイミングを前記制御端末に対して発報する放送タイミング発報端末とが、
それぞれネットワークを介して、接続されてなる放送システムであって、
前記制御端末は、
前記ネットワークを介して、前記マイクロホン端末からの音声入力と、前記放送タイミング発報端末からの放送開始タイミングとをそれぞれ受け付ける受付手段と、
前記放送コンテンツを記憶する記憶手段と、
前記受付手段で受け付けた前記マイクロホン端末からの音声入力が継続している間、前記記憶手段から読み出し継続中の前記放送コンテンツに係る音声入力に優先して、前記マイクロホン端末からの音声入力を前記ネットワークを介して、前記スピーカ端末へ出力する出力手段と、
前記マイクロホン端末からの音声入力の継続が終了した後に、前記受付手段で受け付けた前記放送タイミング発報端末からの放送開始タイミングが、前記記憶手段から次に読み出す放送コンテンツに適応しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果が可であった場合には、前記出力手段を制御して前記記憶手段から読み出しを再開した前記放送コンテンツに係る音声を前記ネットワークを介して前記スピーカ端末へ出力し、
前記判定結果が不可であった場合には、前記出力手段を制御して前記記憶手段から読み出す前記放送コンテンツに係る音声を前記ネットワークを介して前記スピーカ端末へ出力することを遮断する放送再開制御手段とを、
具備する。
本発明によれば、例えば、駅構内放送システムへの利用において、計画的放送の最中に随時放送が割り込み、終了した時点で既に列車がホームに進入中であったり、既に到着済みであったりしても、列車の接近情報を材料として計画的放送の再開可/不可の判断を行うプロセスが行われることにより、放送を再開する必要が無い程度に列車がホームに接近していることを自動的に判断して放送再開を中止することが可能となる。
また、サービス環境の状況に応じて放送コンテンツを自動的に切り換えることが可能となり、例えば、火災時の構内避難誘導向け放送システムへの利用において、各地点に通行可能/不可能の信号を発するセンサを設置し、このセンサ情報を常時集計して安全な避難ルートを計算し続け、誘導する方向を自動的に変更しながら放送することが可能となる。
また、利用者は内線電話端末と放送端末を2台所持する必要がなく、更に移動しながら構内放送あるいは内線電話を行うことが可能となる。システム運営においても、制御装置及び伝送路を共通化することにより、機材の低コスト化のみならず、運営管理のための作業量と人件費が低減する。例えば、伝送路においては、イーサネット(R)といった一般的なネットワークを基幹としてシステム構築が可能となる。
また、サービス環境の状況に応じて放送コンテンツを自動的に切り換えることが可能となり、例えば、火災時の構内避難誘導向け放送システムへの利用において、各地点に通行可能/不可能の信号を発するセンサを設置し、このセンサ情報を常時集計して安全な避難ルートを計算し続け、誘導する方向を自動的に変更しながら放送することが可能となる。
また、利用者は内線電話端末と放送端末を2台所持する必要がなく、更に移動しながら構内放送あるいは内線電話を行うことが可能となる。システム運営においても、制御装置及び伝送路を共通化することにより、機材の低コスト化のみならず、運営管理のための作業量と人件費が低減する。例えば、伝送路においては、イーサネット(R)といった一般的なネットワークを基幹としてシステム構築が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る放送システムの一実施の形態として駅構内放送システムのブロック図である。制御局101は各駅に設置され、複数の駅員のそれぞれが所有するユーザ端末109同士の通話接続、ユーザ端末109と駅構内に設置されたスピーカ端末108間の放送接続、制御局101自身とスピーカ端末108間の放送接続といった、いわゆるネットワーク上の回線交換を行う機能を有するとともに、図2に示すように、あらかじめ記録された放送コンテンツを再生してスピーカ端末108に送信しスピーカ出力させる機能を有し、その内部は、
・放送コンテンツの選択、出力スピーカの選択、コンテンツの再生/停止の制御を行う放送管理部102と、
・図2に示すようにあらかじめ録音された複数の放送コンテンツデータ(「まもなく○番線に○○行きが到着します。」など)を蓄積する放送コンテンツデータベース103と、
・あらかじめ各端末106〜109に割り当てられた内線番号及びネットワークアドレスを管理し、この情報により上述した通話接続及び放送接続の制御を行う通信接続管理部104と、
・LAN111との物理的I/FであるネットワークI/F部105
より構成される。なお、制御局101は一般のPCで実現することが可能である。
・放送コンテンツの選択、出力スピーカの選択、コンテンツの再生/停止の制御を行う放送管理部102と、
・図2に示すようにあらかじめ録音された複数の放送コンテンツデータ(「まもなく○番線に○○行きが到着します。」など)を蓄積する放送コンテンツデータベース103と、
・あらかじめ各端末106〜109に割り当てられた内線番号及びネットワークアドレスを管理し、この情報により上述した通話接続及び放送接続の制御を行う通信接続管理部104と、
・LAN111との物理的I/FであるネットワークI/F部105
より構成される。なお、制御局101は一般のPCで実現することが可能である。
次に、放送タイミング提供端末106(端末1)及び放送タイミング提供端末107(端末2)は、図3に示すように制御局101が放送を開始するタイミングや停止するタイミングの情報を提供する端末であり、ここでは列車の通過状態を提供する機能をつかさどることとする。放送タイミング提供端末106、107は、例えば、列車通過を検知するセンサ及びネットワークI/Fを有するCPUボードで実現される。なお、ここでは放送タイミング提供端末106は、列車が向かってくる方向の200m先に設置され、放送タイミング提供端末107は、列車が向かってくる方向の100m先に設置されていることとし、制御局101において、列車が200mまで近づいたら、すなわち放送タイミング提供端末106が列車を検知したら所定の放送を開始し、100mまで近づいたら、すなわち放送タイミング提供端末107が列車を検知したらその放送を終了する設定となっていることとする。
スピーカ端末108はユーザ端末109や制御局101から提供される音声を出力する端末であり、駅構内に1台以上設置される。スピーカ端末108は少なくともスピーカ、出力アンプ、A/D変換回路、音声コーデック、ネットワークI/Fを有するCPUボードにより構成される。
ユーザ端末109は駅員が常時所有し、他の駅員が所有するユーザ端末109と接続して通話を行い、あるいはスピーカ端末108と接続して随時放送案内(「ドアが閉まります。」など)の音声を入力するための無線端末であり、例えば、自営モードにより基地局110と接続が可能であるPHS端末で実現される。基地局110は、ユーザ端末109と無線回線により接続し、無線通信と有線通信の変換を行う局である。そして、制御局101、放送タイミング提供端末106、107、基地局110、スピーカ端末108は自身が有するネットワークI/FによりLAN111に接続され、例えば、LAN111はイーサネット(R)で実現される。
以上の構成による駅構内放送システムの動作について説明を行うが、システムが設置されている駅の名前はここでは「ZZ駅」とする。
まず、本システムは以下の機能を有する。
機能1:駅員同士の通話
機能2:駅員による随時放送案内
機能3:計画化された列車案内
まず、本システムは以下の機能を有する。
機能1:駅員同士の通話
機能2:駅員による随時放送案内
機能3:計画化された列車案内
機能1:駅員同士の通話
これは通常の内線電話的機能であり、ユーザ端末109を所有する駅員が、通話したい相手側の駅員が所有するユーザ端末109の内線番号で発呼すると、発呼要求が発呼側となった基地局110を介して制御局101に渡り、通信接続管理部104は、その内線番号が割り当てられた着呼側ユーザ端末109と無線接続可能な着呼側基地局110を判別し、そのネットワークアドレスを発呼側基地局110に渡す。発呼側基地局110は取得したネットワークアドレスにより着呼側基地局110と接続し、内線番号の交換を行い、音声接続を行う。この詳細な動作においては、例えば、特許文献2に基づいてもよく、又はH.323、SIPといったIP電話のための標準プロトコルを用いてもよく、ここでは説明を省略する。
これは通常の内線電話的機能であり、ユーザ端末109を所有する駅員が、通話したい相手側の駅員が所有するユーザ端末109の内線番号で発呼すると、発呼要求が発呼側となった基地局110を介して制御局101に渡り、通信接続管理部104は、その内線番号が割り当てられた着呼側ユーザ端末109と無線接続可能な着呼側基地局110を判別し、そのネットワークアドレスを発呼側基地局110に渡す。発呼側基地局110は取得したネットワークアドレスにより着呼側基地局110と接続し、内線番号の交換を行い、音声接続を行う。この詳細な動作においては、例えば、特許文献2に基づいてもよく、又はH.323、SIPといったIP電話のための標準プロトコルを用いてもよく、ここでは説明を省略する。
次に機能2、機能3の動作については、図4に示すように制御局101における状態遷移を示す図を用いて説明を行う。なお、駅員による随時放送案内の情報はカテゴリ2と割り当て、計画化された列車案内の情報はカテゴリ1と割り当てる。
機能2:駅員による随時放送案内
これは駅員が必要と判断し、随時構内放送を行いたい場合に使用される機能であり、例えば、ホーム上にいる乗客に注意を促す放送(「白線までお下がりください。」)、列車の遅れを案内する放送(「次の列車は5分遅れております。」)が挙げられる。
機能2:駅員による随時放送案内
これは駅員が必要と判断し、随時構内放送を行いたい場合に使用される機能であり、例えば、ホーム上にいる乗客に注意を促す放送(「白線までお下がりください。」)、列車の遅れを案内する放送(「次の列車は5分遅れております。」)が挙げられる。
まず、アイドル状態Saにおいて、ユーザ端末109を所有する駅員が、スピーカ端末108による構内放送を行う際の特別番号で発呼する。発呼要求は基地局110を介して制御局101に渡り「カテゴリ2放送イベント発生」(イベントE5)の要因により、「カテゴリ2放送」の状態Sdに遷移する。「カテゴリ2放送」の状態Sdでは図6の動作フローに基づき、渡された発呼番号が割り当てられているスピーカ端末108を識別して動作状態を判断し(ステップSd1、Bd1)、既に使用中である場合は終了し(イベントE6)、アイドル状態Saに戻る。同時に発呼したユーザ端末109に対し、話中を示すビジートーンを発する。
スピーカ端末108が使用中でない場合は、ユーザ端末109とスピーカ端末108の通信接続を行う (ステップSd2)。具体的にはスピーカ端末108のネットワークアドレスを基地局110に渡し、基地局110は取得したネットワークアドレスによりスピーカ端末108と接続し、音声接続を行う。接続手順については機能1とほぼ同じであり、機能1では音声通信が双方向であるのに対し、機能2はユーザ端末109からスピーカ端末108への片方向という動作上の相違があるのみである。
また、制御局101はユーザ端末からの切断を待ち(ステップBd2)、切断があった場合はユーザ端末109とスピーカ端末108の通信を切断させ(ステップSd3)、終了し(ステップE6)、アイドル状態Saに戻る。なお、制御局101は切断のコマンドを基地局110に通知するのみであり、実際の切断処理については基地局110とスピーカ端末108間で行われる。
機能3:計画化された列車案内
これはあらかじめZZ駅に停車する列車、あるいは通過する列車に応じて列車案内のコンテンツを用意しておき、列車の接近あるいは到着に合わせて自動的に放送する機能であり、例えば、ZZ駅を通過する列車が接近した場合のホーム上にいる乗客に注意を促す放送(「急行列車が通過しますので白線までお下がりください」)、列車の到着を案内する放送(「まもなく普通列車○○行きが到着します。」)が挙げられる。
これはあらかじめZZ駅に停車する列車、あるいは通過する列車に応じて列車案内のコンテンツを用意しておき、列車の接近あるいは到着に合わせて自動的に放送する機能であり、例えば、ZZ駅を通過する列車が接近した場合のホーム上にいる乗客に注意を促す放送(「急行列車が通過しますので白線までお下がりください」)、列車の到着を案内する放送(「まもなく普通列車○○行きが到着します。」)が挙げられる。
なお、図2はZZ駅に設置されている制御局101が提供する放送コンテンツの分類を示すものであり、列車の種類毎に放送するコンテンツがこのように、あらかじめ決められており、各コンテンツすなわち音声データはディジタル化されて放送コンテンツデータベース103に蓄積されている。また、図3はZZ駅における停車あるいは通過する列車の案内状態を示すものであり、放送管理部102は放送タイミング提供端末106及び107より提供される通過情報により、この情報をリアルタイムで更新している。なお、通過情報として列車識別情報も必要であるが、放送タイミング提供端末106、107が何らかのセンサにより列車を識別したり、他の情報伝達手段により情報提供を受けたりする方法が挙げられるが、その手段についてはここでは規定しない。
まず、アイドル状態Saにおいて、3番線に到着する番号=943331の列車(図3参照)がZZ駅に接近していると、ZZ駅に列車が向かってくる方向の200m先に設置された放送タイミング提供端末106が列車通過を認識し、制御局101に通知する。放送管理部102において、接近している列車が3番線に到着する番号=943331の列車であることを前記所定の手段により認識し、「カテゴリ1放送イベント発生」(イベントE1)の要因により、「カテゴリ1放送」の状態Sbに遷移する。
「カテゴリ1放送」の状態Sb内では、図5の動作フローに基づき、列車に割り当てられているスピーカ端末(図3によるとc)に通信接続し(ステップSb1)、列車に割り当てられている列車案内コンテンツ(図3によると5)の先頭から放送を開始する(ステップSb2)。なお、図2によると放送コンテンツ=5は「急行藤沢行き」であり、その内容は「まもなく3番線に急行藤沢行きが到着します。次の停車駅はFFです。」である。なお、放送中においては、放送管理部102は図3で示す状態テーブルにおいて放送状態の部分に「放送中」といった情報を書き込んで管理する手法が取られる。
列車案内コンテンツの放送中は、放送管理部102において放送終了を判断し(ステップBb1 )、さらに通信接続管理部104においてカテゴリ2の放送イベント(機能2である駅員による随時放送案内)が発生していないかを判断する(ステップBb2)。カテゴリ2の放送イベントが発生せず、列車案内コンテンツの放送が終了したら、スピーカ端末108の通信切断を行い(ステップSb8)、終了し(イベントE2)、アイドル状態Saに戻る。なお、このような列車の到着を案内する放送の際は、列車がホームに到着する直前に終了するよう、放送開始するタイミングをステップSb2で調整するのが望ましい。
以上が通常の計画化された列車案内の動作であるが、本発明の主眼とする、列車案内コンテンツの放送中にカテゴリ2の放送イベント(機能2である駅員による随時放送案内)が発生した場合においての動作を以下に示す。この説明に使用する車両は、1番線に到着する番号=814145の列車(図3参照)とする。まず、アイドル状態Saにおいて、ZZ駅に列車が向かってくる方向の200m先に設置された放送タイミング提供端末106が列車通過を認識し、制御局101に通知する。放送管理部102において、接近している列車が1番線に到着する番号=814145の列車であることを前述した所定の手段により認識し、「カテゴリ1放送イベント発生」 (イベントE1)の要因により「カテゴリ1放送」の状態Sbに遷移する。
「カテゴリ1放送」のイベント状態Sbでは図5の動作フローに基づき、列車に割り当てられているスピーカ端末(図3によるとa)に通信接続し(ステップSb1)、列車に割り当てられている列車案内コンテンツ(図3によると1)の先頭から放送を開始する(ステップSb2)。なお、図2によると放送コンテンツ=1は「急行新宿行き」であり、その内容は「まもなく1番線に急行新宿行きが到着します。次の停車駅はAAです。 途中のBB駅までは次の普通列車をご利用ください。」である。
列車案内コンテンツの放送中は、放送管理部102において放送終了を判断し(ステップBb1 )、さらに通信接続管理部104においてカテゴリ2の放送イベント(機能2である駅員による随時放送案内)が発生していないかを判断する(ステップBb2)。ここで、カテゴリ2の放送イベントが発生した場合、例えば、他の路線の遅延や事故案内の放送のために、駅員が使用中であるスピーカ端末108(図3によるとa)に接続した場合、まず、放送管理部102において、放送中であるコンテンツの放送開始時から現在までの時間、すなわち既放送時間を記憶する(ステップSb3)。次に、通信接続管理部104は接続していたスピーカ端末108との通信を切断し(ステップSb4)、「カテゴリ2割り込み放送」のイベントScに遷移する。「カテゴリ2割り込み放送」の状態Sc内における処理については、図6に示した「カテゴリ2放送」の状態Sdの動作と同一であるため、ここでは省略する。
なお、放送中においては、放送管理部102は図3で示す状態テーブルにおいて放送状態の部分に「中断中」といった情報を書き込んで管理する手法が取られる。駅員が放送を終了し、切断した場合は「カテゴリ1放送」の状態Sbに遷移し、通信接続管理部104は再びスピーカ端末108(図3によるとa)に通信接続する(ステップSb5)。次に、割り込まれたコンテンツに関して記憶していた放送開始時から現在までの時間、すなわち既放送時間(記憶情報)を読み出す(ステップSb6)。
次に、割り込まれたコンテンツを再開可能状態であるか判断する(ステップBb3)。なぜ判断が必要かというと、割り込んだ随時放送、すなわちカテゴリ2の放送時間は必ずしも一定ではないため、カテゴリ2の放送を終了した時点での車両の位置も一定ではない。例えば、放送を終了した時点で車両はホームに進入中であったり、既に到着していたりする可能性がある。この場合、「まもなく〜到着します。」といった案内が放送されると利用客に混乱が生じる危険性がある。そこで本実施の形態では、放送を再開する必要が無い程に列車がホームに接近した場合に放送再開を中止する判断を行うことができるように、もう1台の放送タイミング提供端末、すなわちここではZZ駅に列車が向かってくる方向の100m先に設置された放送タイミング提供端末107からの情報を使って判断を行う。
もし、ステップBb3による判断の状態で、放送タイミング提供端末107が列車通過を認識しておらず、制御局101に通過の情報が通知されていなかった場合は、再開可能と判断し、中断していたカテゴリ1放送コンテンツを、先頭からステップSb6において得られた既放送時間をプラスした位置、あるいは更に数秒さかのぼるなどの調整を行って再生を再開し(ステップSb7)、スピーカ端末108(図3によるとa)に、LAN111を経由して送信してスピーカ出力させる。なお、再度随時放送の割り込みを受け付けるため、ステップBb1の処理へ移る。
対して、ステップBb3による判断の状態で、放送タイミング提供端末107が列車通過を認識し、制御局101に通過の情報が通知されていた場合は、列車が近づきすぎていることにより再開不可能と判断し、スピーカ端末108(図3によるとa)との通信を切断し(ステップSb8)、「カテゴリ1放送」の状態Sbを終了し(イベントE2)、アイドル状態Saに戻る。
以上、本システムの基本動作を示したが、システム構成は図1に限定されるものではなく、また、1つの制御局101に端末接続機能と放送管理機能を持たせていたが、複数の機器で機能を分割してもよい。また、鉄道においては複数の駅で運営が成り立っており、異なる駅で業務する駅員間の通話も必要であるため、端末接続機能を1つの場所に集中させたり、時刻改正などの再設定工数を考慮して放送管理機能を1つの場所に集中させたりする構成としてもよい。さらに、本システムは、このような鉄道事業に限らず、バスターミナルなどの公共交通機関における運営や、災害時の避難誘導向け放送システムとしても利用することも可能である。
101 制御局
102 放送管理部
103 放送コンテンツデータベース
104 通信接続管理部
105 ネットワークI/F部
106 放送タイミング提供端末(端末1)
107 放送タイミング提供端末(端末2)
108 スピーカ端末
109 ユーザ端末
110 基地局
111 LAN
102 放送管理部
103 放送コンテンツデータベース
104 通信接続管理部
105 ネットワークI/F部
106 放送タイミング提供端末(端末1)
107 放送タイミング提供端末(端末2)
108 スピーカ端末
109 ユーザ端末
110 基地局
111 LAN
Claims (1)
- スピーカ端末と、
マイクロホン端末と、
前記スピーカ端末への音声出力制御及び前記マイクロホン端末からの音声入力を受け付ける制御端末と、
移動体の接近により、前記スピーカ端末から音声出力し、かつ前記移動体の移動に関連する放送コンテンツの再生開始を促す放送開始タイミングを前記制御端末に対して発報する放送タイミング発報端末とが、
それぞれネットワークを介して、接続されてなる放送システムであって、
前記制御端末は、
前記ネットワークを介して、前記マイクロホン端末からの音声入力と、前記放送タイミング発報端末からの放送開始タイミングとをそれぞれ受け付ける受付手段と、
前記放送コンテンツを記憶する記憶手段と、
前記受付手段で受け付けた前記マイクロホン端末からの音声入力が継続している間、前記記憶手段から読み出し継続中の前記放送コンテンツに係る音声入力に優先して、前記マイクロホン端末からの音声入力を前記ネットワークを介して、前記スピーカ端末へ出力する出力手段と、
前記マイクロホン端末からの音声入力の継続が終了した後に、前記受付手段で受け付けた前記放送タイミング発報端末からの放送開始タイミングが、前記記憶手段から次に読み出す放送コンテンツに適応しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果が可であった場合には、前記出力手段を制御して前記記憶手段から読み出しを再開した前記放送コンテンツに係る音声を前記ネットワークを介して前記スピーカ端末へ出力し、
前記判定結果が不可であった場合には、前記出力手段を制御して前記記憶手段から読み出す前記放送コンテンツに係る音声を前記ネットワークを介して前記スピーカ端末へ出力することを遮断する放送再開制御手段とを、
具備した放送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004090746A JP2005277979A (ja) | 2004-03-26 | 2004-03-26 | 放送システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004090746A JP2005277979A (ja) | 2004-03-26 | 2004-03-26 | 放送システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005277979A true JP2005277979A (ja) | 2005-10-06 |
Family
ID=35177152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004090746A Withdrawn JP2005277979A (ja) | 2004-03-26 | 2004-03-26 | 放送システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005277979A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015173308A (ja) * | 2014-03-11 | 2015-10-01 | 株式会社リコー | 出力装置及び出力システム |
JP2016091082A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-05-23 | 近鉄車両エンジニアリング株式会社 | 案内放送装置 |
-
2004
- 2004-03-26 JP JP2004090746A patent/JP2005277979A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015173308A (ja) * | 2014-03-11 | 2015-10-01 | 株式会社リコー | 出力装置及び出力システム |
JP2016091082A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-05-23 | 近鉄車両エンジニアリング株式会社 | 案内放送装置 |
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