JP2005277242A - 基板加熱時の出力の決定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板加熱時に複数の熱源から出力されるエネルギー量を短時間で精度良く、かつ、容易に決定する。
【解決手段】熱処理装置では、まず、補助加熱を行うホットプレートの各ゾーンを基準温度にしてフラッシュランプからの光の照射による主加熱が基板に対して行われ、さらに、ホットプレートのゾーン数に等しい6つの基板に対して、各ゾーンの温度をオフセットした上でフラッシュランプによる処理が行われる。次に、各基板上の複数の計測点におけるシート抵抗が計測装置により計測され、シート抵抗の分布の変化が各ゾーンの温度のオフセット値に対して独立かつ線形の関係を有すると仮定して、各計測点におけるシート抵抗の分布に対する各ゾーンの温度のオフセット値の影響を示す係数が求められる。その後、シート抵抗の分散を最小にする各ゾーンの温度の目標オフセット値が算出され、各ゾーンの目標温度が短時間で精度良く、かつ、容易に決定される。
【選択図】図9

Description

本発明は、半導体基板やガラス基板等の基板を加熱する技術に関する。
従来より、半導体基板や表示装置用のガラス基板等(以下、単に「基板」という。)の製造の様々な段階において基板に対する加熱を伴う処理(以下、「熱処理」という。)が行われており、熱処理方法の1つとして急速加熱工程(Rapid Thermal Process、以下、「RTP」という。)が利用されている。RTPでは、処理室内の基板をハロゲンランプ等で加熱して短時間で所定の温度まで昇温することにより、酸化膜等の絶縁膜の薄膜化、イオン注入法により添加した不純物の活性化工程における不純物の再拡散抑制等、従来の電気炉による長時間の熱処理では困難であった処理を実現することができる。
このような熱処理を行う熱処理装置では、基板に対する処理の均一性を向上するために、熱処理時の基板の温度分布を均一化する技術が提案されている。例えば、特許文献1では、複数のヒータにより基板を加熱する際に、基準ヒータの温度を基準にして他のヒータの温度を制御することにより、基板の温度分布を常に均一にする技術が開示されている。
また、特許文献2では、複数の部分に分割された熱板により基板を加熱する際に、熱板の各部分の温度を個別に制御して熱板全体の温度を均一にして基板を均一に加熱することにより加熱時の基板の変形を抑制する技術が開示されている。さらには、熱板の各部分を実験等により予め求めた温度まで個別に加熱することにより基板を均等に加熱し、これにより加熱時の基板の変形を抑制する技術も開示されている。
特許第3354996号公報 特開2002−353110号公報
ところで、処理室内において基板に熱処理を行うこれらの熱処理装置では、チャンバ内に供給される処理ガスの流れ等の影響により、基板を均一に加熱しても熱処理の質が不均一になってしまうことがある。
また、近年、基板の加熱源としてフラッシュランプを用いてさらに短時間で基板を加熱する技術が提案されており、このようなフラッシュランプを用いる熱処理装置では、ホットプレート等により基板を補助的に加熱した後にフラッシュランプからの閃光により更なる加熱が行われるが、フラッシュランプから照射される光エネルギーの分布の不均一性も、処理ガスの流れの影響と共に熱処理の質の均一性向上を困難にする一因となっている。
しかしながら、フラッシュランプからの光は極めて短時間だけ基板に照射されるため、フラッシュランプから照射される光エネルギーの分布を制御することは極めて困難である。そこで、補助的な加熱を行うホットプレートの複数の領域の温度を個別に制御してホットプレートの温度分布に意図的な不均一性を持たせることにより、処理ガスの流れやフラッシュランプからの光エネルギーの分布の不均一性を緩和し、熱処理の質の均一性の向上を実現することが考えられる。
ところで、熱処理の質の均一性の向上を実現するホットプレートの温度分布は、フラッシュランプから照射される光エネルギーの分布や熱処理される基板の種類といった条件により異なり、これらの条件が変更された場合には、ホットプレートの複数の領域の温度を調整する必要がある。このような調整は作業者による試行錯誤により行われることが多く、多大な作業時間が必要となる。また、作業者の熟練度によって調整結果の精度が異なることもあり、安定した調整結果を得ることが困難である。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基板加熱時に複数の熱源からそれぞれ出力されるエネルギー量を短時間で精度良く、かつ、容易に決定することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、互いに異なるエネルギー分布にて基板を加熱する複数の熱源から出力されるエネルギー量を決定する基板加熱時の出力の決定方法であって、a) 前記複数の熱源から基準となる複数のエネルギー量をそれぞれ出力して基板に加熱を伴う処理を行う工程と、b) 1以上の熱源から出力されるエネルギー量を基準となるエネルギー量から変更しつつ、実質的に前記複数の熱源の数と等しい数の基板のそれぞれに加熱を伴う処理を行う工程と、c) 前記a)工程において処理された前記基板上の前記複数の熱源の数以上の個数の複数の計測点において所定の物理量を計測して前記物理量の基準ベクトルを取得し、さらに、前記b)工程において処理された複数の基板上の前記複数の計測点において前記物理量を計測する工程と、d) 前記b)工程において処理された各基板の各計測点の前記物理量が、各熱源おける基準となるエネルギー量からの変更に対して独立かつ線形に変化すると仮定し、前記各熱源について、出力されるエネルギー量の基準となるエネルギー量からの変更量に対する前記複数の計測点における前記物理量の変化量の割合を示す係数ベクトルを求める工程と、e) 基板上の前記複数の計測点における前記物理量を示す物理量ベクトルを、前記係数ベクトルと対応する熱源から出力されるエネルギー量の変更量との積を全ての熱源について求めて加算し、さらに、前記基準ベクトルを加えたものとして表し、前記物理量ベクトルの要素のばらつきを示す評価関数を用いて前記ばらつきが最小となるときの前記複数の熱源のそれぞれから出力されるエネルギー量を決定する工程とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、前記e)工程において、前記基準ベクトルおよび前記係数ベクトルのそれぞれが、要素の平均が0となるように修正される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、前記評価関数が、前記物理量ベクトルのノルムである。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、前記e)工程において、最小二乗法により前記複数の熱源のそれぞれのエネルギー量が決定される。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、前記基板が半導体基板であり、前記物理量がシート抵抗である。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、前記複数の熱源が、前記基板を保持しつつ加熱するホットプレートの複数の領域に内蔵されたヒータである。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、前記複数の領域が、前記基板と対向する領域の中央部と、前記中央部の周囲の略円環状の領域を分割した複数の周辺部とを備える。
請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、前記a)工程および前記b)工程において、前記複数の熱源による基板の加熱が補助的な加熱であり、前記補助的な加熱の後に前記基板に対してフラッシュランプからの光照射による加熱が行われる。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、前記複数の熱源が、基板に光を照射して加熱を行う複数の光照射部である。
本発明では、加熱を伴う処理を行った後の基板の所定の物理量の分布の均一性が向上するように、複数の熱源のそれぞれから出力されるエネルギー量を短時間で精度良く、かつ、容易に決定することができる。その結果、基板に対する熱処理の質の均一性を向上することができる。また、請求項2の発明では、演算が簡素化される。請求項5の発明では、半導体基板のシート抵抗の均一性を向上することができる。
請求項6の発明では、ホットプレートを用いた加熱を伴う処理において基板に対する熱処理の質を均一化することができ、請求項7の発明では、熱処理の質の均一性をより効率的に向上することができる。また、請求項8の発明では、ホットプレートを補助的に用いつつフラッシュランプにより行われる加熱を伴う処理において基板に対する熱処理の質を均一化することができる。
請求項9の発明では、光の照射による加熱を伴う処理において基板に対する熱処理の質を均一化することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る熱処理装置1の構成を示す図である。熱処理装置1は半導体基板9(以下、「基板9」という。)に光を照射して加熱を伴う処理である熱処理を行う装置である。
熱処理装置1は、略円筒状の内壁を有するチャンバ側部63、および、チャンバ側部63の下部を覆うチャンバ底部62を備え、これらにより基板9を熱処理する空間(以下、「チャンバ」という。)65を形成するとともに上部に開口(以下、「上部開口」という。)60が形成されたチャンバ本体6が構成される。
また、熱処理装置1は、上部開口60に装着されて上部開口60を閉塞する閉塞部材である透光板61、チャンバ本体6の内部において基板9を保持しつつ補助的に加熱する略円板状の保持部7、保持部7をチャンバ本体6の底面であるチャンバ底部62に対して昇降する保持部昇降機構4、保持部7に保持される基板9に透光板61を介して光を照射することにより基板9を加熱する光照射部5、および、これらの構成を制御して熱処理を行う制御部3を備える。
透光板61は、例えば、石英等により形成され、光照射部5からの光を透過してチャンバ65に導くチャンバ窓として機能する。チャンバ底部62およびチャンバ側部63は、例えば、ステンレススチール等の強度と耐熱性に優れた金属材料にて形成されており、チャンバ側部63の内側面の上部のリング631は、光照射による劣化に対してステンレススチールより優れた耐久性を有するアルミニウム(Al)合金等で形成されている。
チャンバ底部62には、保持部7を貫通して基板9をその下面(光照射部5からの光が照射される側とは反対側の面)から支持するための複数(本実施の形態では3本)の支持ピン70が立設されている。支持ピン70は、例えば石英により形成されており、チャンバ本体6の外部から固定されているため、容易に取り替えることができる。
チャンバ側部63は、基板9の搬入および搬出を行うための搬送開口部66を有し、搬送開口部66は、軸662を中心に回動するゲートバルブ663により開閉可能とされる。チャンバ側部63の搬送開口部66とは反対側の部位にはチャンバ65に処理ガス(例えば、窒素(N)ガスやヘリウム(He)ガス、アルゴン(Ar)ガス等の不活性ガス、あるいは、酸素(O)ガス等)を導入する導入路81が形成され、片方の端は弁82を介して図示省略の給気機構に接続され、もう一方の端はチャンバ側部63の内部に形成されるガス導入チャンネル83に接続される。また、搬送開口部66にはチャンバ内の気体を排出する排出路86が形成され、弁87を介して図示省略の排気機構に接続される。
図2は、チャンバ本体6をガス導入チャンネル83の位置でZ方向に垂直な面で切断した断面図である。図2に示すように、ガス導入チャンネル83は、図1に示す搬送開口部66の反対側においてチャンバ側部63の全周の約1/3に亘って形成されており、導入路81を介してガス導入チャンネル83に導かれた処理ガスは、複数のガス供給孔84からチャンバ65内へと供給される。
図1に示す保持部昇降機構4は、略円筒状のシャフト41、移動板42、ガイド部材43(本実施の形態ではシャフト41の周りに3本配置される。)、固定板44、ボールねじ45、ナット46およびモータ40を有する。チャンバ本体6の下部であるチャンバ底部62には保持部7よりも小さい直径を有する略円形の開口(以下、「下部開口」という。)64が形成されており、ステンレススチール製のシャフト41は、開口64に挿入され、保持部7(のホットプレート71)の下面に接続されて保持部7を支持する。
移動板42にはボールねじ45が挿入されたナット46が固定されており、移動板42は、チャンバ底部62に固定されて下方へと伸びるガイド部材43により案内されて上下方向に移動可能とされる。また、移動板42は、シャフト41を介して保持部7に連結される。
モータ40は、ガイド部材43の下端部に取り付けられる固定板44に設置され、タイミングベルト401を介してボールねじ45に接続される。保持部昇降機構4により保持部7が昇降する際には、駆動部であるモータ40が制御部3の制御によりボールねじ45を回転し、ナット46が固定された移動板42がガイド部材43に沿って移動する。この結果、シャフト41が図1中のZ方向に移動し、シャフト41に接続された保持部7が、基板9の熱処理時にチャンバ本体6の内部にて滑らかに昇降する。
移動板42の上面には略半円筒状(円筒を長手方向に沿って半分に切断した形状)のメカストッパ451がボールねじ45に沿うように立設されており、仮に何らかの異常により移動板42が所定の上昇限界を超えて上昇したとしても、メカストッパ451の上端がボールねじ45の端部に設けられた端板452に突き当たることによって移動板42の異常上昇が防止される。これにより、保持部7は透光板61の下方の所定位置以上に上昇することはなく、保持部7と透光板61との衝突が防止される。
また、保持部昇降機構4は、チャンバ本体6の内部のメンテナンスを行う際に保持部7を手動にて昇降させる手動昇降部49を有する。手動昇降部49はハンドル491および回転軸492を有し、ハンドル491を介して回転軸492を回転することより、タイミングベルト495を介して回転軸492に接続されるボールねじ45を回転して保持部7の昇降が行われる。
チャンバ底部62の下側には、シャフト41の周囲を囲み下方へと伸びる伸縮自在のベローズ47が設けられ、その上端はチャンバ底部62の下面に接続される。ベローズ47のもう一方の端にはベローズ下端板471が取り付けられ、ベローズ下端板471はシャフト41に取り付けられる鍔状部材411にねじ止めされてチャンバ65を気密状態に保つ。保持部昇降機構4により保持部7がチャンバ底部62に対して上昇する際にはベローズ47は収縮され、下降する際にはベローズ47が伸張される。
保持部7は、基板9を補助加熱(いわゆる、アシスト加熱)するホットプレート71、および、ホットプレート71の上面(保持部7が基板9を保持する側の面)に設置されるサセプタ72を有し、保持部7(ホットプレート71)の下面には、既述のように保持部7を昇降するシャフト41が接続される。サセプタ72は石英(窒化アルミニウム(AlN)等であってもよい。)により形成され、上面には基板9の位置ずれを防止するピン75が設けられる。サセプタ72は、下面をホットプレート71の上面に面接触させてホットプレート71上に載置されることにより、ホットプレート71からの熱エネルギーを拡散するとともに、メンテナンス時にはホットプレート71から取り外して洗浄可能とされる。
図3は、保持部7およびシャフト41を示す断面図である。ホットプレート71は、ステンレススチール製の上部プレート73および下部プレート74を有し、上部プレート73と下部プレート74との間には、ホットプレート71を加熱するニクロム線等の抵抗加熱線76が配設され、導電性のニッケル(Ni)ロウが充填されて封止されている。また、上部プレート73および下部プレート74の端部はロウ付けにより接着されている。
図4は、ホットプレート71を示す平面図である。図4に示すように、ホットプレート71は、保持される基板9と対向する領域の中央部に同心円状に配置される円板状のゾーン711および円環状のゾーン712、並びに、ゾーン711,712の周囲の略円環状の領域を周方向に等分割した4つのゾーン713〜716を備え、各ゾーン間には間隙が形成されている。また、ホットプレート71には、支持ピン70が挿入される3つの貫通孔77が、ゾーン711の外周上に120°毎に設けられる。
ゾーン711〜716にはそれぞれ独立する抵抗加熱線76が周回するように配設されてヒータが形成されており、各ゾーンに内蔵されたこれら複数のヒータにより各ゾーンが個別に加熱され、基板9の各ゾーンに対向する異なる箇所がそれぞれ、主に各ゾーンに内蔵されたヒータにより加熱される。すなわち、基板9は複数のヒータのそれぞれにより、互いに異なるエネルギー分布にて加熱される。また、ゾーン711〜716のそれぞれには、熱電対を用いて各ゾーンの温度を計測するセンサ710が設けられ、センサ710は略円筒状のシャフト41(図3参照)の内部を通り制御部3に接続される。
ホットプレート71が加熱される際には、センサ710により計測されるゾーン711〜716のそれぞれの温度が予め決定された所定の温度になるように、各ゾーンに配設された抵抗加熱線76への電力供給量が制御部3により制御される。制御部3による各ゾーンの温度制御はPID(Proportional,Integral,Differential)制御により行われる。ホットプレート71では、基板9の熱処理(複数の基板9を連続的に処理する場合は、全ての基板9の熱処理)が終了するまでゾーン711〜716のそれぞれの温度が継続的に計測され、各ゾーンに配設された抵抗加熱線76への電力供給量が個別に制御されて、すなわち、各ゾーンに内蔵されたヒータの温度が個別に制御されて各ゾーンの温度が設定温度に維持される。なお、各ゾーンの設定温度は、基準となる温度から個別に設定されたオフセット値だけ変更することが可能とされる。
ゾーン711〜716にそれぞれ配設される抵抗加熱線76は、シャフト41の内部を通り電力供給源(図示省略)に接続され、電力供給源から各ゾーンまでの間、電力供給源からの2本の抵抗加熱線76は、図5の断面図に示すように、マグネシア(マグネシウム酸化物)等の絶縁体762を充填したステンレスチューブ763の内部に互いに電気的に絶縁状態となるように配置される。なお、シャフト41の内部は大気開放されている。
図1に示す光照射部5は、複数(本実施の形態においては30本)のキセノンフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」という。)51、リフレクタ52および光拡散板53を有する。複数のフラッシュランプ51は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向(図1中のY方向)が保持部7に保持される基板9の主面に沿って互いに平行となるように平面状に配列されている。リフレクタ52は、複数のフラッシュランプ51の上方にそれら全体を覆うように設けられ、その表面はブラスト処理により粗面化加工が施されて梨地模様を呈する。また、光拡散板53は、表面に光拡散加工を施した石英ガラスにより形成され、透光板61との間に所定の間隙を設けて光照射部5の下面に設置される。熱処理装置1では、メンテナンス時に光照射部5をチャンバ本体6に対して相対的に上昇させて(+X)方向へと移動する照射部移動機構55がさらに設けられる。
熱処理装置1では、基板9の熱処理時にフラッシュランプ51およびホットプレート71から発生する熱エネルギーによるチャンバ本体6および光照射部5の過剰な温度上昇を防止するため、様々な冷却用の構造(図示省略)を備えている。例えば、チャンバ本体6のチャンバ側部63およびチャンバ底部62には水冷管が設けられており、光照射部5は内部に気体を供給する供給管とサイレンサ付きの排気管が設けられて空冷構造とされている。また、透光板61と光照射部5(の光拡散板53)との間隙には圧縮空気が供給され、光照射部5および透光板61を冷却するとともに、間隙に存在する有機物等を排除して熱処理時における光拡散板53および透光板61への付着を抑制する。
図6は、基板9を熱処理する際の熱処理装置1の動作の流れを示す図である。本実施の形態では、基板9はイオン注入法により不純物が添加された半導体基板であり、熱処理装置1による熱処理により添加された不純物の活性化が行われる。以下、図6および他の図を適宜参照しながら基板9を熱処理する工程について説明し、その後、基板9の熱処理工程におけるホットプレート71のゾーン711〜716の温度の決定方法について説明する。
熱処理装置1により基板9が熱処理される際には、まず、保持部7が図1に示すようにチャンバ底部62に近接した位置に配置される。以下、図1における保持部7のチャンバ65内における位置を「受渡位置」という。保持部7が受渡位置にあるとき、支持ピン70の先端は、保持部7を貫通して保持部7の上方に位置する。次に、弁82および87が開かれてチャンバ65内に常温の窒素ガスが導入される(ステップS11)。続いて、搬送開口部66が開放され、制御部3により制御される搬送ロボット(図示省略)により搬送開口部66を介して基板9がチャンバ65内に搬入され(ステップS12)、複数の支持ピン70上に載置される。
図7は、図2に示すチャンバ本体6を抽象的に示す図である。基板9の搬入時におけるチャンバ65への窒素ガスのパージ量は約40リットル/分とされ、供給された窒素ガスはチャンバ65内において図7中に示す矢印85の方向へと流れ、図1に示す排出路86および弁87を介してユーティリティ排気により排気される。また、チャンバ65に供給された窒素ガスの一部は、ベローズ47の内側に設けられる排出口(図示省略)からも排出される。なお、以下で説明する各ステップにおいて、チャンバ65には常に窒素ガスが供給および排気され続けており、窒素ガスのパージ量は基板9の処理工程に合わせて様々に変更される。
基板9がチャンバ65内に搬入されると、図1に示すゲートバルブ663により搬送開口部66が閉鎖され(ステップS13)、保持部昇降機構4により保持部7がチャンバ65の上下方向(図1中のZ方向)の中央部近傍の位置(以下、「中間位置」という。)まで上昇する(ステップS14)。このとき、基板9は支持ピン70から保持部7のサセプタ72へと渡され、サセプタ72に保持される。ホットプレート71のゾーン711〜716は、各ゾーンの内部(上部プレート73と下部プレート74との間)に個別に配設された抵抗加熱線76により、熱処理後の基板9のシート抵抗(基板9に注入されたイオンの活性化の度合い、すなわち、熱処理の程度を示す物理量の1つ)の均一性が向上するように、後述する方法により各ゾーンに対して予め決定されている所定の温度まで加熱されており、基板9は保持部7と接触することにより補助加熱され(ステップS15)、基板9の温度が次第に上昇する。
中間位置において約1秒間の補助加熱が行われた後、図8に示すように保持部7が透光板61に近接した位置(以下、「処理位置」という。)まで保持部昇降機構4により上昇し(ステップS16)、この位置でさらに約60秒間の補助加熱が行われ、基板9の温度(平均温度)が設定された補助加熱温度まで上昇する(ステップS17)。補助加熱温度は、基板9に添加された不純物が熱により拡散する恐れのない、200℃ないし600℃程度、好ましくは350℃ないし550℃程度とされる。また、保持部7と透光板61との間の距離は、保持部昇降機構4のモータ40の回転量を制御することにより任意に調整することが可能とされている。
その後、保持部7が処理位置に位置したまま制御部3の制御により光照射部5から基板9へ向けてフラッシュ光が照射される(ステップS18)。このとき、光照射部5のフラッシュランプ51から放射される光の一部は光拡散板53および透光板61を透過して直接チャンバ65内へと向かい、他の一部は一旦リフレクタ52により反射されてから光拡散板53および透光板61を透過してチャンバ65内へと向かい、これらの光の照射により基板9の加熱(以下、補助加熱と区別するため、基板9の表面温度を処理温度まで上昇させる加熱を「主加熱」という。)が行われる。主加熱が光の照射により行われることによって、基板9の表面温度を短時間で昇降することができる。
光照射部5、すなわち、フラッシュランプ51から照射される光は、予め蓄えられていた静電エネルギーが極めて短い光パルスに変換された、照射時間が0.1ミリ秒ないし10ミリ秒程度の極めて短く強い閃光であり、フラッシュランプ51からの光により主加熱される基板9の表面温度は、瞬間的に1000℃ないし1100℃程度の処理温度まで上昇し、基板9に添加された不純物が活性化された後、急速に下降する。このように、熱処理装置1では、基板9の表面温度を極めて短時間で昇降することができるため、基板9に添加された不純物の熱による拡散(この拡散現象を、基板9中の不純物のプロファイルがなまる、ともいう。)を抑制しつつ不純物の活性化を行うことができる。
また、主加熱の前に保持部7により基板9を補助加熱しておくことにより、フラッシュランプ51からの光の照射によって基板9の表面温度を処理温度まで速やかに上昇させることができる。
主加熱が終了し、処理位置における約10秒間の待機の後、保持部7が保持部昇降機構4により再び図1に示す受渡位置まで下降し(ステップS19)、基板9が保持部7から支持ピン70へと渡される。続いて、ゲートバルブ663により閉鎖されていた搬送開口部66が開放され(ステップS20)、支持ピン70上に載置された基板9は搬送ロボットにより搬出され(ステップS21)、熱処理装置1による基板9に対する一連の熱処理動作が完了する。
既述のように、熱処理装置1による基板9の熱処理時には窒素ガスがチャンバ65に継続的に供給されており、そのパージ量は、保持部7が処理位置に位置するとき(すなわち、中間位置での約1秒間の補助加熱後に処理位置に移動してから、光の照射後の約10秒間の待機が終了するまでの間)には30リットル/分とされ、保持部7が処理位置以外の位置に位置するときには40リットル/分とされる。
熱処理装置1では、新たな基板9に対して同じ内容の熱処理を行う場合には、基板9をチャンバ65内に搬入して光の照射を行った後に基板9をチャンバ65内から搬出する動作(ステップS12〜S21)が繰り返される。また、新たな基板9に対して異なる熱処理を行う場合には、新たな熱処理に合わせて各種設定(窒素ガスのパージ量等)を行う間、保持部7は処理位置まで上昇して待機する。このように、透光板61の温度を熱処理が継続的に行われているときとほぼ同じ温度に維持することにより、新たな熱処理時においても基板9に対する熱処理の質(基板9の処理品質)を維持することができる。
図9は、熱処理装置1による基板9の熱処理において、ホットプレート71のゾーン711〜716に内蔵されたヒータを用いて基板9に補助加熱を行う(図6:ステップS15,S17)際のゾーン711〜716のそれぞれの温度(すなわち、各ゾーンに内蔵されるヒータから出力される熱エネルギーにより決定される温度)を決定する動作の流れを示す図である。以下に説明する各ゾーンに設定されるべき目標温度の決定は、熱処理後の基板9のシート抵抗の均一性を向上するように、熱処理装置1による製品用の多数の基板に対する熱処理に先立って行われる。
ゾーン711〜716のそれぞれの温度を決定する際には、まず、制御部3により各ゾーンが基準となる温度(以下、「基準温度」という。)まで加熱される。このとき、各ゾーンの基準温度は互いに等しくされる。続いて、図6のステップS12〜S18において説明した動作と同様の動作により、基板9がチャンバ65内に搬入され、熱処理(ホットプレート71のゾーン711〜716に内蔵されたヒータによる基準温度への補助加熱、および、その後のフラッシュランプ51からの光照射による主加熱)が行われる(ステップS31)。熱処理が終了すると、図6のステップS19〜S21に示す動作により、基板(以下、「基準処理基板」という。)がチャンバ65から搬出される(ステップS32)。
次に、基準温度と異なる温度(例えば、基準温度より10℃高い温度であり、基準温度からの変化量を、以下、「オフセット値」という。)が、ゾーン711の設定温度として図1に示す入力部31から作業者により制御部3に入力され、ゾーン711の温度が基準温度から設定温度に変更(オフセット)される。この状態で、目標温度の決定に利用される他の基板9が、チャンバ65内に搬入され、ゾーン711〜716に内蔵されたヒータにより補助加熱された後に光が照射されることにより熱処理が行われる(ステップS33)。続いて、熱処理された基板(以下、「オフセット処理基板」という。)がチャンバ65から搬出され、オフセットされたゾーン711の温度が制御部3により基準温度に戻される(ステップS34)。
熱処理装置1では、ゾーン712〜716についても、それぞれ、ゾーンの温度をオフセットして新たな基板をチャンバ65内に搬入し、補助加熱した後に光を照射することにより熱処理を行い、オフセット処理基板をチャンバ65から搬出してオフセットしたゾーンの温度を基準温度に戻す動作(ステップS33,34)が行われる。最終的に、ホットプレート71のゾーンの数と等しい6つの基板に対して熱処理が行われる(ステップS35)。
次に、基準処理基板およびオフセット処理基板のそれぞれについて、基板上の複数(ゾーンの数以上の数であって、本実施の形態では149箇所とする。)の計測点において、所定の計測装置のプローブを基板の上面(光が照射された面)に接触あるいは刺してシート抵抗が計測される(ステップS36)。各計測点は、基準処理基板およびオフセット処理基板上の所定の位置に設けられており、各計測点において計測されたシート抵抗は、計測装置に取り付けられたメモリに記憶される。
各基板の各計測点におけるシート抵抗の計測値をxij(添字i(0〜6)は各基板を表し、「0」は基準処理基板を、また、「1〜6」はそれぞれ、ゾーン711〜716の温度をオフセットして熱処理が行われた6つのオフセット処理基板を表す。添字j(1〜149)は各計測点を表す。)とすると、基準処理基板およびオフセット処理基板のシート抵抗の計測値の分布ベクトルy(i:0〜6)は数1のように表される。
Figure 2005277242
計測装置では、基準処理基板のシート抵抗の分布を示すベクトル(シート抵抗を要素として有するベクトルであり、以下、「基準分布ベクトル」という。)y、および、各オフセット処理基板のシート抵抗の分布を示すベクトル(以下、単に「分布ベクトル」という。)y(i:1〜6)が取得され、メモリに記憶される。続いて、操作者により計測装置のメモリ(例えば、メモリカード)から分布ベクトルy,y(i:1〜6)が制御部3へと転送され、これらの分布ベクトルが制御部3内の演算部により処理される。なお、制御部3による演算処理は、別途準備されたコンピュータにより行われてもよい。
制御部3の演算部では、まず、オフセット処理基板の分布ベクトルyと基準分布ベクトルyとの差が演算部23により算出されて、それぞれ分布変化ベクトルΔy(i:1〜6)として所定の記憶部に記憶される。また、記憶部では、ゾーン711〜716の温度のオフセット値(オフセットさせたゾーンの温度の基準温度からの変更量)が、それぞれΔp(i:1〜6)として予め記憶されている。
次に、各オフセット処理基板の分布ベクトルyが、ゾーン711〜716の温度のオフセット値Δpに対して独立かつ線形に変化する(すなわち、1つのゾーンの温度のみをオフセットさせた場合、各計測点におけるシート抵抗xijがオフセット値Δpに比例して変化し、また、2以上のゾーンの温度を1度にオフセットさせた場合、各計測点におけるシート抵抗xijの基準処理基板のシート抵抗x0jからの変化が、それぞれのゾーンの温度を個別にオフセットした場合の変化の合計になる)と仮定して、各ゾーンについて、オフセット値Δpに対する各計測点におけるシート抵抗の変化量(分布変化ベクトルΔy)の割合を示す係数ベクトルz(i:1〜6)が数2に示す演算によりに求められる(ステップS37)。
Figure 2005277242
次に、制御部3の演算部では、係数ベクトルzおよび基準分布ベクトルyを用いてゾーン711〜716の温度を決定する演算が行われるが、ここで、各ゾーンの温度を決定する演算の原理について説明する。
ゾーン711〜716の温度をそれぞれ未知数であるオフセット値θ(i:1〜6)だけオフセットした状態で基板9に対して熱処理を行った場合、基板9上の複数の計測点におけるシート抵抗の分布ベクトルyは、基準分布ベクトルyに各オフセット値θの影響を加算したもの、すなわち、係数ベクトルzとオフセット値θとの積をゾーン711〜716について求めて加算し、さらに、基準分布ベクトルyを加えたものとして数3のように表される。
Figure 2005277242
さらに、ゾーン711〜716の温度のオフセット値θ〜θを要素とするオフセット値ベクトルθ、および、係数ベクトルz〜zを配列した係数行列Zをそれぞれ、数4および数5のように表すと、数3に示す分布ベクトルyは数6にて表すことができ、未知のオフセット値ベクトルθが決定されると、基板9のシート抵抗の分布ベクトルyも決定されることとなる。
Figure 2005277242
Figure 2005277242
Figure 2005277242
ここで、以降の演算を簡素化するために、次の処理を行う。まず、基準分布ベクトルyの各要素(シート抵抗)x0j(j:1〜149)から、全要素(x01〜x0149)の平均値をそれぞれ引いたベクトルが、新たな基準分布ベクトルynとされる。全ての要素がyの全要素の平均値であるベクトルをy0aveとして、基準分布ベクトルynは数7のように表され、各要素の平均は0となる。
Figure 2005277242
係数ベクトルzについても各要素(各計測点における係数)から、zの全要素の平均値をそれぞれ引いた値を要素とするベクトルが、新たな係数ベクトルznとされる。149個の要素が全てzの全要素の平均値であるベクトルをziaveとして、係数ベクトルznは数8のように表される。このとき、係数ベクトルznの各要素の平均は0となる。また、係数ベクトルzn〜znを配列した係数行列Znは数9にて表される。
Figure 2005277242
Figure 2005277242
さらに、分布ベクトルyの各要素(シート抵抗)から、yの全要素の平均値をそれぞれ引いた値を要素とするベクトルを新たな分布ベクトルynとすると、ynは数3に準じつつ数6〜数9を用いて数10のように表される。
Figure 2005277242
前述のように、基準分布ベクトルynおよび係数ベクトルznの各要素の合計はそれぞれ0であるため、分布ベクトルynの各要素(シート抵抗)の平均も、未知のオフセット値ベクトルθの各要素θ〜θの値に関わらず、0となる。
次に、基板9の分布ベクトルyの要素(すなわち、シート抵抗)のばらつき(ここでは、分布ベクトルyの分散を指すものとする。)を示す評価関数Jを、分布ベクトルynを示す数10を用いて数11のように表すと、この評価関数Jが最小となるときのオフセット値ベクトルθを最小二乗法により求めてゾーン711〜716の温度を決定することにより、基板9のシート抵抗の均一性を最大とすることができる。
Figure 2005277242
ここで、評価関数Jが最小値をとるためには、∂J/∂θ=0であることが必要であるため、数11から数12を導いて、さらにθについて整理することにより、オフセット値ベクトルθが数13から求られることとなる。
Figure 2005277242
Figure 2005277242
以上の原理に基づいて、制御部3の演算部では、計測により取得された基準分布ベクトルyおよび係数ベクトルzから新たな基準分布ベクトルynおよび係数ベクトルzn(すなわち、係数行列Zn)が求められ、これらが数13に代入されることにより、評価関数Jを最小とするオフセット値ベクトルθが算出される(ステップS38)。以下、評価関数Jを最小とするオフセット値ベクトルθの各要素である、ゾーン711〜716の温度のオフセット値を「目標オフセット値」という。
制御部3では、ホットプレート71のゾーン711〜716のそれぞれの目標温度が、基準温度からそれぞれの目標オフセット値だけ変更された温度として決定される。熱処理装置1では、ゾーン711〜716のそれぞれの温度が目標温度に変更された後に量産用の基板9がチャンバ65内に順次搬入され、ゾーン711〜716により補助加熱された後に光が照射されて熱処理が行われる。
なお、目標温度の決定後に多数の基板9に対する連続的な熱処理が行われる前に、新たな目標温度が適正であるか確認するために1つまたは複数の基板9に対して熱処理が行われ、シート抵抗が計測されてもよい。ここで、計測結果から算出される評価関数Jの値が、各ゾーンの温度のオフセット値を数11に代入した理論値と大きく異なる(誤差の許容範囲外である)場合には、現在の各ゾーンの目標温度を基準温度として、再度、図9に示すステップS31〜S38が繰り返されて、現在の基準温度に対する新たなオフセット値ベクトルθが算出される。これにより、目標温度がさらに修正され、より適正な目標温度を設定することが可能となる。
以上に説明したように、ホットプレート71のゾーン711〜716の温度の決定に際しては、熱処理装置1により基準処理基板およびオフセット処理基板に対して熱処理が行われた後に、シート抵抗が計測されてゾーン711〜716の目標オフセット値が算出され、目標温度が決定される。
このように、上記決定方法では、ホットプレート71のゾーン数より1つだけ多い基板に対する熱処理とシート抵抗計測を行うだけでよく、また、分布変化ベクトルΔy(各計測点におけるシート抵抗の変化量)がオフセット値Δp(各ゾーンにおける温度の基準温度からの変更量)に対して独立かつ線形の関係を有すると仮定して、基板9のシート抵抗の分布の均一性が向上するように、制御部3の演算部によりゾーン711〜716の目標オフセット値が自動的に算出されるため、ゾーン711〜716の目標オフセット値(すなわち、目標温度)を短時間で精度良く、かつ、容易に決定することができる。
そして、求められた目標温度を用いて(必要に応じて)基板9が不均一に補助加熱されることにより、基板9の表面温度を極短時間で昇降するフラッシュランプ51を用いた熱処理装置1において、調整が困難なフラッシュランプ51からの光の照射エネルギーの分布の不均一性、チャンバ65内における処理ガスの流れの影響の不均一性等を緩和し、基板9のシート抵抗の分布(すなわち、基板9に対する熱処理の質)の均一性を容易に向上することができる。
また、基板9に対する熱処理の質の評価に用いられる物理量の1つであるシート抵抗のばらつきである分散を示す評価関数Jを用いることにより、基板9に対する熱処理の質の均一性を直接的に評価しつつ目標温度を決定することができる。さらに、基準分布ベクトルyおよび係数ベクトルzのそれぞれの要素の平均値が0となるよう修正した基準分布ベクトルynおよび係数ベクトルznを用いて評価関数Jを表すことにより、演算が簡素化される。
熱処理装置1では、円板状のホットプレート71が、中央部の同心円状のゾーン711,712の周囲に略円弧状の4つのゾーン713〜716を備えるため、ホットプレート71の半径方向(すなわち、円板の中心から離れる方向)における温度分布のみならず、円周方向(すなわち、円板の外周に沿う方向)における温度分布も調整することができる。このため、チャンバ65内の処理ガスの流れの影響によりガス供給孔84側や搬送開口部66側等において基板9のシート抵抗が高くなることを抑制し、基板9に対する熱処理の質の均一性をより効率的に向上することができる。
図11は、第2の実施の形態に係る熱処理装置1aの構成を示す図である。熱処理装置1aは、チャンバ65内に保持された基板9に対して、複数のハロゲンランプ71aから光を照射することにより、基板9に熱処理を行う装置であり、熱処理装置1aでは、例えば、第1の実施の形態と同様に、イオン注入法により基板9に添加された不純物の活性化が行われる。
熱処理装置1aでは、基板9の異なる箇所を中心として加熱する、すなわち、互いに異なるエネルギー分布にて基板9を加熱する複数の熱源であるハロゲンランプ71aのそれぞれから出力されるエネルギー量、すなわち、各ハロゲンランプ71aから照射される光エネルギーの量が、第1の実施の形態にて説明した決定方法(図9参照)により決定される。まず、各ハロゲンランプ71aから照射される光エネルギーの量(実際には、各ハロゲンランプ71aに供給される電力)が基準出力となるよう制御されて基準処理基板が取得され、各ハロゲンランプ71aの出力を順次オフセットしつつハロゲンランプ71aの数と等しい数のオフセット処理基板が取得される(ステップS31〜S35)。
次に、基準処理基板および各オフセット処理基板上の複数の計測点においてシート抵抗が計測され、各計測点のシート抵抗が各ハロゲンランプ71aの光エネルギーの基準出力からの変化(オフセット値)に対して独立かつ線形に変化すると仮定して、各ハロゲンランプ71aについて、オフセット値に対する各計測点におけるシート抵抗の変化量の割合を示す係数ベクトルが求められる。その後、シート抵抗の分布のばらつきが最小となるときの各ハロゲンランプ71aのオフセット値が最小二乗法により求められ、各ハロゲンランプ71aから照射される光エネルギーの量が決定される(ステップS36〜S38)。
このように、熱処理装置1aにおいても、基板9のシート抵抗の分布の均一性が向上するように、各ハロゲンランプ71aから照射される光エネルギーの量を短時間で精度良く、かつ、容易に決定することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、第1の実施の形態に示す熱処理装置1では、基準処理基板を取得する際の熱処理においてホットプレート71のゾーン711〜716の基準温度は互いに異なっていてもよい。
上記実施の形態では、図9のステップS33〜S35に示すように、ホットプレート71の1つのゾーンの温度をオフセットして1つのオフセット処理基板を取得する熱処理が行われるが、1つのゾーンの温度をオフセットして複数の基板に熱処理が行われてもよく、この場合、例えば、複数のオフセット処理基板のシート抵抗の分布の平均値が分布ベクトルyとして用いられる。すなわち、いずれか1つのゾーンをオフセットして行われる熱処理は、実質的にゾーン数と等しい回数だけ行われることにより、上記演算処理が可能とされる。また、同様に、基準温度にて処理された複数の基板の計測結果に基づいて基準分布ベクトルyが求められてもよい。
さらには、1つのオフセット処理基板を取得する際に、複数のゾーンの温度がオフセットされてもよい。この場合であっても、複数のオフセット処理基板を取得する際のオフセット値を要素とする複数のベクトルを互いに1次独立とすることにより、分布変化ベクトルΔyがオフセット値Δpに対して独立かつ線形の関係を有すると仮定しつつ係数ベクトルzを求めることができる。
基板9のシート抵抗を評価する評価関数としては、適切かつ容易に求めることができるという点で分布ベクトルyの各要素と全要素の平均値との差の二乗和や、あるいは、分布ベクトルyのユークリッドノルムが用いられることが好ましいが、計測する物理量の種類や計測値の分布状態等に合わせて、例えば、1−ノルムや無限大ノルム等の上記以外の分布ベクトルyのノルムが用いられてもよい。また、評価関数Jの値を最小とするオフセット値ベクトルθの算出方法は、最小二乗法には限定されず、例えば、最急降下法やニュートン法、共役勾配法等でもよい。
また、上記決定方法において計測される基板9の物理量は、熱処理により基板9上に形成された薄膜の厚さ等、シート抵抗以外の物理量であってもよい。
図11および図12は、熱処理装置1におけるホットプレート71の他の配置を示す平面図である。ホットプレート71では、貫通孔77が円周方向に120°毎に設けられているため、3つの支持ピン70が3つの貫通孔77に挿入できるように、ホットプレート71を図4に示す状態から1/3回転だけ回動させ、図11または図12に示す状態でチャンバ65内に配置することができる。この場合、ゾーン713〜716が円周方向に90°毎に配置されているため、図11および図12に示すように、ゾーン713〜716のチャンバ65に対する相対位置が図4に示す状態とは異なる配置となる。熱処理装置1では、ホットプレート71を図4、図11および図12に示す配置として上記ヒータ出力を決定する処理が行われてもよく、これにより、熱処理の質の均一性をさらに向上することができる。
熱処理装置1では、ホットプレート71以外の熱源が基板9の補助加熱に用いられてもよい。この場合、個別に温度制御される複数の熱源が基板9とは非接触の状態にて設けられてもよい。また、基板9に対する主加熱は光の照射以外の手法により行われてもよく、例えば、熱処理装置1のホットプレート71のみによって加熱を伴う処理が行われてもよい。
熱処理装置では、基板9に対する不純物の活性化処理以外に、半導体基板、あるいは、液晶表示装置やプラズマ表示装置等のフラットパネル表示装置用のガラス基板に対して
、酸化、アニール、CVD等の様々な加熱を伴う処理が行われてよい。
第1の実施の形態に係る熱処理装置の構成を示す図である。 ガス路を示す断面図である。 保持部およびシャフトを示す断面図である。 ホットプレートを示す平面図である。 抵抗加熱線を示す断面図である。 処理時の熱処理装置の動作の流れを示す図である。 ガスの流れを示す図である。 熱処理装置の構成を示す図である。 各ゾーンの温度を決定する動作の流れを示す図である。 第2の実施の形態に係る熱処理装置の構成を示す図である。 ホットプレートを示す平面図である。 ホットプレートを示す平面図である。
符号の説明
9 基板
51 フラッシュランプ
71 ホットプレート
71a ハロゲンランプ
711〜716 ゾーン
S11〜S21,S31〜S39 ステップ

Claims (9)

  1. 互いに異なるエネルギー分布にて基板を加熱する複数の熱源から出力されるエネルギー量を決定する基板加熱時の出力の決定方法であって、
    a) 前記複数の熱源から基準となる複数のエネルギー量をそれぞれ出力して基板に加熱を伴う処理を行う工程と、
    b) 1以上の熱源から出力されるエネルギー量を基準となるエネルギー量から変更しつつ、実質的に前記複数の熱源の数と等しい数の基板のそれぞれに加熱を伴う処理を行う工程と、
    c) 前記a)工程において処理された前記基板上の前記複数の熱源の数以上の個数の複数の計測点において所定の物理量を計測して前記物理量の基準ベクトルを取得し、さらに、前記b)工程において処理された複数の基板上の前記複数の計測点において前記物理量を計測する工程と、
    d) 前記b)工程において処理された各基板の各計測点の前記物理量が、各熱源おける基準となるエネルギー量からの変更に対して独立かつ線形に変化すると仮定し、前記各熱源について、出力されるエネルギー量の基準となるエネルギー量からの変更量に対する前記複数の計測点における前記物理量の変化量の割合を示す係数ベクトルを求める工程と、
    e) 基板上の前記複数の計測点における前記物理量を示す物理量ベクトルを、前記係数ベクトルと対応する熱源から出力されるエネルギー量の変更量との積を全ての熱源について求めて加算し、さらに、前記基準ベクトルを加えたものとして表し、前記物理量ベクトルの要素のばらつきを示す評価関数を用いて前記ばらつきが最小となるときの前記複数の熱源のそれぞれから出力されるエネルギー量を決定する工程と、
    を備えることを特徴とする基板加熱時の出力の決定方法。
  2. 請求項1に記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、
    前記e)工程において、前記基準ベクトルおよび前記係数ベクトルのそれぞれが、要素の平均が0となるように修正されることを特徴とする基板加熱時の出力の決定方法。
  3. 請求項2に記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、
    前記評価関数が、前記物理量ベクトルのノルムであることを特徴とする基板加熱時の出力の決定方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、
    前記e)工程において、最小二乗法により前記複数の熱源のそれぞれのエネルギー量が決定されることを特徴とする基板加熱時の出力の決定方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、
    前記基板が半導体基板であり、前記物理量がシート抵抗であることを特徴とする基板加熱時の出力の決定方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、
    前記複数の熱源が、前記基板を保持しつつ加熱するホットプレートの複数の領域に内蔵されたヒータであることを特徴とする基板加熱時の出力の決定方法。
  7. 請求項6に記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、
    前記複数の領域が、
    前記基板と対向する領域の中央部と、
    前記中央部の周囲の略円環状の領域を分割した複数の周辺部と、
    を備えることを特徴とする基板加熱時の出力の決定方法。
  8. 請求項6または7に記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、
    前記a)工程および前記b)工程において、前記複数の熱源による基板の加熱が補助的な加熱であり、前記補助的な加熱の後に前記基板に対してフラッシュランプからの光照射による加熱が行われることを特徴とする基板加熱時の出力の決定方法。
  9. 請求項1ないし5のいずれかに記載の基板加熱時の出力の決定方法であって、
    前記複数の熱源が、基板に光を照射して加熱を行う複数の光照射部であることを特徴とする基板加熱時の出力の決定方法。
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