JP2005276722A - 漏電表示付ブレーカ - Google Patents

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Abstract

【課題】第1のプリント基板と第2のプリント基板との特性が合せ易く、かつ、第1のプリント基板および第2のプリント基板間にリード線を接続する作業が容易となる漏電表示付ブレーカを提供する。
【解決手段】第1のプリント基板が零相変流器の出力を増幅する増幅回路を実装してボディ1内に配設される。主カバー2は、ボディ1の開口1aを塞ぎ、表面に凹所7および通孔8を有する。第2のプリント基板5は、第1のプリント基板から分離構造部により分離されたもので、漏電状態を表示する表示手段21を実装して凹所7内に配設される。リード線9は第2のプリント基板5に予め接続され、第1のプリント基板に接続される。補助カバー3は、主力バー2に取付けられて凹所7を閉塞する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、漏電電流を検出して漏電表示を行う漏電表示付ブレーカに関するものである。
漏電が発生したときに電路接点を強制開極する従来の漏電ブレーカは、零相変流器の出力を増幅する増幅回路を実装した第1のプリント基板と、零相変流器の出力によって外部に漏電状態を表示する表示手段を実装した第2のプリント基板とを有し、これら第1のプリント基板と第2のプリント基板間をリード線で接続して信号のやり取りを行っている(特許文献1)。
特許文献1に記載のものは、予め第1のプリント基板と第2のプリント基板間とを分離構造部を介して連結されており、組立のときに分離してボディ側とカバー側とに配設される。この場合、リード線は予め分離する第1のプリント基板と第2のプリント基板間とに接続されており、第1のプリント基板と第2のプリント基板を分離構造部で分離しても第1のプリント基板と第2のプリント基板とはリード線で接続されたままとなっている。
また特許文献2に記載のものは、第1のプリント基板と第2のプリント基板の分離構造部に関するものであり、やはり分離構造部で分離しても第1のプリント基板と第2のプリント基板とはリード線で接続されたままとなっている。
これらの従来例によれば、第1のプリント基板と第2のプリント基板とを連結した状態で製品検査が行え、その組み合わせのままボディおよびカバー内に組み込むことができるので、組み込んだ後に規格を満足しないといったことを少なくすることができる。
特開平8−321248号公報 特許平5−47290号公報
ところで近年、上面開口のボディと、このボディの開口面とのつき合わせ面とは反対側に凹所を有するとともに、その凹所からボディ側に連通する通孔を有して、ボディの開口面に取着される主力バーと、この主力バーに取付けられて凹所を閉塞する補助カバーとによりハウジングを構成し、凹所と補助カバーとの間に漏電表示機能やトリップしたときに警報信号を出力する補助接点等の付属品を収納するように構成した回路遮断器がある。
このような回路遮断器に、上述した第1のプリント基板と第2のプリント基板とがリード線で予め接続されたものを用いた場合、リード線の接続を一度外して接続し直す必要があり、大変煩わしいという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みて発明されたものであり、第1のプリント基板と第2のプリント基板との特性が合せ易く、かつ、第1のプリント基板および第2のプリント基板間にリード線を接続する作業が容易となる漏電表示付ブレーカを提供することである。
本発明の漏電表示付ブレーカは、ボディが上面を開口し内部に零相変流器を配設している。第1のプリント基板は、前記零相変流器に接続され前記零相変流器の出力を増幅する増幅回路を実装して前記ボディ内に配設される。主カバーは、前記ボディの前記開口を塞ぐように前記ボディに取着され、表面に凹所を有するとともに前記凹所から前記ボディの内部に連通する通孔を有する。第2のプリント基板は、前記第1のプリント基板に分離構造部を介して一体形成されたもので、前記増幅回路からの出力によって外部に漏電状態を表示する表示手段を実装し分離構造部より分離されて前記凹所内に配設される。リード線は、前記通孔に挿通されて前記第1のプリント基板および前記第2のプリント基板間に接続されて前記第1のプリント基板および前記第2のプリント基板間の信号データのやり取りを行う。補助カバーは、前記主力バーに取付けられて前記表示手段が表示可能な状態に前記凹所を閉塞する。そして、前記第1のプリント基板および前記第2のプリント基板は前記分離構造部により分離され、前記リード線は前記第2のプリント基板にのみ予め接続されている。
上記構成において、前記ボディは底部開口を有し、前記底部開口が着脱可能な底部部材により閉じられており、前記第1のプリント基板は前記底部開口より前記ボディ内に収納されている。
本発明の漏電表示付ブレーカによれば、リード線は第2のプリント基板に予め接続されて第1のプリント基板に接続されていないため、第1のプリント基板と第2のプリント基板の分離の際にリード線の接続を外すことがないので、従来と比べて第1のプリント基板と第2のプリント基板間にリード線を接続する作業が容易となる。また第1のプリント基板と第2のプリント基板が分離構造部を介して予め一体形成されるため、この状態で製品検査が行えるとともに、第1のプリント基板と第2のプリント基板の特性を合わせる場合に合わせやすく、特性を予め合わせていると第1のプリント基板および第2のプリント基板同士を接続することが容易となる。
また、底部開口より第1のプリント基板を収納すると、第2のプリント基板を主力バーの凹所内に配設するとともに、リード線を通孔に挿通し、ボディおよびカバーが組立てられた状態で最後に第1のプリント基板をボディ内に配設してリード線を接続すれば良いので、リード線の接続作業が容易となる。
この発明の一実施の形態を図1から図3により説明する。すなわち、この漏電表示付ブレーカは、ボディ1と、主カバー2と、補助カバー3と、第1のプリント基板4と、第2のプリント基板5を有する。
ボディ1は上面開口1aを有しているが、プリント基板収納用の底部開口1bも有し、底部開口1bは着脱可能な底部部材27により閉じられている。ボディ1は3極型遮断器用であり、両端に端子部10を有し、内部に漏電を検知して接点を強制開極するとともにハンドルの操作により接点を開極する漏電遮断・開閉機構(図示せず)を収納し、ハンドルの操作部11を上面開口1aより突出している。開閉機構の電路の一部を構成する電路線12が零相変流器6に鎖交し、電路線12より第1のプリント基板4に供給するための電源線13を引き出している。
主カバー2は、図1ではボディ1の上面開口1aを閉じるように取付けられた状態を示している。すなわち主カバー2はボディ1の上面開口1aとのつき合わせ面とは反対側に凹所7を有するとともに凹所7からボディ1側に連通する通孔8を有してボディ1の上面開口1a面を塞ぐように取着される。実施の形態において、主カバー2はハンドルの操作部11を露出するハンドル挿通孔28を有するとともに、一対の凹所7をハンドル挿通孔28の両側に配置している。32は取付孔であり、ねじ(図示せず)が挿通され、ボディ1のねじ孔に螺着される。
補助カバー3は、主力バー2に取付けられて凹所7を閉塞する。実施の形態において、補助カバー3の両側にねじ挿通孔31を有し、これにねじ14を挿通し主カバー2に形成したねじ孔15に取付けている。補助カバー3にはハンドルの操作部11を突出させるハンドル穴16を有し、さらにその他の孔17を有する。
第1のプリント基板4は、零相変流器6にリード線30により接続され、零相変流器6の出力を増幅する増幅回路(図示せず)を実装してボディ1内に配設される。この場合、第1のプリント基板4は底部開口1bよりボディ1内に取付けられる。18は増幅回路部品、19は受電用の電源線である。
第2のプリント基板5は、零相変流器6の出力感度を切り替える感度切替スイッチ20および増幅回路からの出力によって外部に漏電状態を表示する表示手段21を実装して、凹所7内に配設されるものである。実施の形態において、第2のプリント基板5を基板ケース22内に収納しており、表示手段21としてLEDを基板ケース22の表面より突出し、感度切り替えスイッチ20のスイッチつまみ20a、リセットスイッチ23のつまみ23aおよびテストスイッチ24のつまみ24aをそれぞれ基板ケース22の表面より突出している。テストスイッチ24は漏電テスト用であり、リセットスイッチ23はLEDを消灯させるリセット用である。基板ケース22は補助カバー3で覆われるが、感度切り替えスイッチ20のつまみ20a、表示手段21のLED、リセットスイッチ23のつまみ23aおよびテストスイッチ24のつまみ24aは補助カバー3の孔17より露出する。
ここで、第1のプリント基板4および第2のプリント基板5は分離構造部25例えば切り溝を介して一体形成され、組込み時に分離構造部25で分離される。
リード線9は、通孔8に挿通されて第1のプリント基板4および第2のプリント基板5間に接続されて第1のプリント基板4および第2のプリント基板5間の信号データのやり取りを行う。この場合、リード線9は分離構造部25よりも第2のプリント基板5側にのみに予め接続されている。
この漏電表示付ブレーカの組立は、ボディ1内に漏電遮断・開閉機構を組込み、電路線12を零相変流器6に鎖交し、第1のプリント基板4および第2のプリント基板5を分離構造部25で分離して第2のプリント基板5を凹所7内に配設するとともに、主カバー2の凹所7の通孔8に、第2のプリント基板5に接続されたリード線9を通してボディ1側に挿通し、ボディ1に主カバー2をリード線9の挿通の前または後に取付け、ハンドルの操作部11をハンドル挿通孔28より突出し、さらにハンドルの操作部11および第2のプリント基板5のつまみ等を孔16、17より露出する状態に補助カバー3を主カバー2に取付けている。一方、ボディ1の底部開口1bより第1のプリント基板2を挿入するとともに、通孔8を通してボディ1内に挿通されたリード線9を第1のプリント基板4に接続し、さらに電路線12の電源線13と第1のプリント基板4の電源線19とを接続して、第1のプリント基板4をボディ1内に収納し、底部開口1bを底部部材27により閉じる。
この実施の形態によれば、第1のプリント基板4と第2のプリント基板5が分離構造部25を介して一体で形成されるため、第1のプリント基板4の増幅回路と第2のプリント基板5の感度切替スイッチ20との特性を予め合わせやすく、しかも増幅回路と感度切替スイッチ20との特性を予め合わせていると、第1のプリント基板4および第2のプリント基板5同士を接続することが容易となる。
本発明の一実施の形態の補助カバーおよび第2のプリント基板を外した状態の斜視図である。 ボディの底部開口から内部を見た底面図である。 第1のプリント基板および第2のプリント基板の一体状態の平面図である。
符号の説明
1 ボディ
1a 上面開口
1b 底部開口
2 主カバー
3 補助カバー
4 第1のプリント基板
5 第2のプリント基板
6 零相変流器
7 凹所
8 通孔
9 リード線
25 分離構造部
27 底部部材

Claims (2)

  1. 上面が開口し内部に零相変流器が配設されるボディと、前記零相変流器に接続され前記零相変流器の出力を増幅する増幅回路を実装して前記ボディ内に配設される第1のプリント基板と、前記ボディの前記開口を塞ぐように前記ボディに取着されて表面に凹所を有するとともに前記凹所から前記ボディの内部に連通する通孔を有する主カバーと、前記第1のプリント基板に分離構造部を介して一体形成されて前記増幅回路からの出力によって外部に漏電状態を表示する表示手段を実装するとともに、前記分離構造部より分離されて前記凹所内に配設される第2のプリント基板と、前記通孔に挿通されかつ前記第1のプリント基板および前記第2のプリント基板間に接続されて前記第1のプリント基板および前記第2のプリント基板間の信号データのやり取りを行うリード線と、前記主力バーに取付けられて前記表示手段が表示可能な状態に前記凹所を閉塞する補助カバーとを備え、前記リード線は前記第2のプリント基板にのみ予め接続されている漏電表示付ブレーカ。
  2. 前記ボディは底部開口を有し、前記底部開口が着脱可能な底部部材により閉じられており、前記第1のプリント基板は前記底部開口より前記ボディ内に収納されている請求項
    1記載の漏電表示ブレーカ。
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